JP5264134B2 - 単官能性フルオレン骨格含有(メタ)アクリレートおよびその製造方法 - Google Patents
単官能性フルオレン骨格含有(メタ)アクリレートおよびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
前記式(1)において、例えば、R3がC2−4アルキレン基であり、R4が直接結合、メチレン基又はC2−4アルキレン基であり、R5がアルキル基又はアリール基であり、mが0〜4であってもよい。特に、前記式(1)において、mが0であり、R4が直接結合、メチレン基又はC2−4アルキレン基であり、R5がアルキル基又はアリール基であってもよい。
本発明の単官能性(メタ)アクリレート(又はモノ(メタ)アクリレート、単に、化合物、フルオレン化合物などということがある)は、下記式(1)で表される。
基R1で表される置換基としては、非反応性置換基、例えば、シアノ基、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子など)、炭化水素基[例えば、アルキル基、アリール基(フェニル基などのC6−10アリール基)など]などであってもよく、シアノ基、ハロゲン原子又はアルキル基(特にアルキル基)である場合が多い。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基などのC1−6アルキル基(例えば、C1−4アルキル基、特にメチル基)などが例示できる。なお、kが複数(2以上)である場合、基R1は互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、フルオレン(又はフルオレン骨格)を構成する2つのベンゼン環に置換する基R1は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、フルオレンを構成するベンゼン環に対する基R1の結合位置(置換位置)は、特に限定されない。好ましい置換数kは、0〜1、特に0である。なお、フルオレンを構成する2つのベンゼン環において、置換数kは、互いに同一又は異なっていてもよい。
本発明の単官能性(メタ)アクリレートは、特に限定されないが、例えば、下記式(2)で表される化合物と、(メタ)アクリル酸又はその誘導体とを反応させることにより製造できる。
上記式(2)で表される化合物は、前記式(1)で表される化合物に対応するアルコールを示し、R1、R3、R4、R5、k、m、nは前記と同じであり、好ましい態様なども前記と同様である。
熱又は光硬化性(メタ)アクリル系樹脂用の希釈剤は、前記式(1)で表される単官能性(メタ)アクリレートで構成すればよく、前記式(1)で表される単官能性(メタ)アクリレートと、この単官能性(メタ)アクリレートの範疇に属さない重合性不飽和基を有する単官能性モノマーとで構成してもよい。単官能性モノマーとしては、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸アルキル[(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸C1−20アルキル、好ましくは(メタ)アクリル酸C1−10アルキルなど]、メタアクリル酸シクロアルキル[(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどの(メタ)アクリル酸C5−8シクロアルキルなど]、(メタ)アクリル酸アリール[(メタ)アクリル酸フェニルなど]、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート[(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシC2−10アルキル(メタ)アクリレートなど]、(ポリ)オキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート(ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの(ポリ)オキシC2−6アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート)、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート[(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチルなどの(メタ)アクリル酸C1−4アルコキシアルキルなど]、N−置換(メタ)アクリルアミド(N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジC1−4アルキル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなどのN−ヒドロキシC1−4アルキル(メタ)アクリルアミドなど)、アミノアルキル(メタ)アクリレート(N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートなど)、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル系モノマー、非(メタ)アクリル系モノマー(例えば、芳香族ビニル系単量体(スチレンなど)など)などを好適に使用できる。これらの化合物は単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
9−フルオレニルメタノール(東京化成工業製)4.2g(22mmol)をテトラヒドロフラン(ナカライテスク製)100mLに溶解し、ピリジン(ナカライテスク製)2.6g(32mmol)およびアクリル酸クロリド(東京化成工業製)2.4g(26mmol)を仕込み、室温にて1時間攪拌させた。その後、66℃にて17時間加熱攪拌させた結果、HPLCで原料である9−フルオレニルメタノールの消失を確認した。その後、水20mlにて反応を終了させ、20mlのトルエンで3回抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。ヘキサンおよび酢酸(重量比=8:2)でカラム精製を行った結果、黄色の固体が2.6g(収率48%)得られた。さらに得られた固体(結晶)の1H−NMR分析を行った結果、目的とする単官能性アクリレート(下記式)であることを確認した。
4.26(t,1H)、4.45(d,2H)、5.88(d,1H)、6.22(dd,1H)、6.46(d,1H)、7.31(dd,2H)、7.40(dd,2H)、7.60(d,2H)、7.76(d,2H)
9−フルオレニルメタノール(東京化成工業製)2.0g(10mmol)、メタクリル酸無水物(アルドリッチ製)2.0g(13mmol)、および反応溶媒としてのジエチルエーテル(ナカライテスク製)50mLを反応器に仕込み、アルカリ触媒として24%苛性ソーダ水3.3gを0℃にて滴下した。その後、室温にて17時間攪拌させた結果、HPLCで原料である9−フルオレニルメタノールの消失を確認した。その後、30mlの飽和食塩水を加え、20mlのジエチルエーテルで3回抽出したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。ヘキサンおよび酢酸(体積比=8:2)でカラム精製を行った結果、黄色の液体が0.53g(収率20%)得られた。さらに得られた結晶の1H−NMR分析を行った結果、目的とする単官能性メタクリレート(下記式)であることを確認した。
2.00(s,3H)、4.28(t,1H)、4.44(d,2H)、5.63(s,1H)、6.19(s,1H)、7.31(dd,2H)、7.40(dd,2H)、7.61(d,2H)、7.77(d,2H)
9−フルオレノール(東京化成工業製)3.0g(17mmol)をテトラヒドロフラン(ナカライテスク製)50mLに溶解し、ピリジン(ナカライテスク製)3.9g(49mmol)およびアクリル酸クロリド(東京化成工業製)3.7g(41mmol)を仕込み、室温にて1時間攪拌させた後、66℃にて17時間加熱攪拌させた結果、HPLCで原料である9−フルオレノールの消失を確認した。その後、実施例2と同様の処理を行った結果、淡黄色の固体が2.6g(収率67%)得られた。さらに得られた結晶の1H−NMR分析を行った結果、目的とする単官能性アクリレート(下記式)であることを確認した。
5.89(d,1H)、6.22(dd,1H)、6.50(d,1H)、6.88(s,1H)、7.29(dd,2H)、7.41(dd,2H)、7.57(d,2H)、7.68(d,2H)
実施例1で得られた単官能性アクリレート33重量部と、フルオレン骨格を有する多官能性(メタ)アクリレート[9,9−ビス{4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル}フルオレン(BPEFA)、大阪ガスケミカル(株)製]67重量部とを混合し、攪拌したところ無色透明になった。
単官能性アクリレートの1種であるトリデシルアクリレート(サートマー製、SR−395)33重量部と、フルオレン骨格を有する多官能性(メタ)アクリレート[9,9−ビス{4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル}フルオレン(BPEFA)、大阪ガスケミカル(株)製]67重量部とを混合し、攪拌したところ白濁が生じた。
Claims (5)
- 式(1)において、R3がC2−4アルキレン基であり、R4が直接結合、メチレン基又はC2−4アルキレン基であり、mが0〜4である請求項1記載の樹脂組成物。
- 式(1)において、mが0であり、R4が直接結合、メチレン基又はC2−4アルキレン基である請求項1又は2記載の樹脂組成物。
- 式(1)において、R4が直接結合又はメチレン基であり、mおよびnが0である請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 希釈剤の割合が、熱又は光硬化性(メタ)アクリル系樹脂100重量部に対して、5〜500重量部である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
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