JP5260887B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents
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Description
LixNiyM1-yO2 (1)
(式中、Mは、Co、Mn、Cr、Fe、Mg、TiおよびAlよりなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、0.95≦x≦1.10、および0.3≦y≦1.0である。)
で表されることが好ましい。
正極合剤に含まれる水分量は、1000ppmより大きく6000ppm以下である。
正極以外の少なくとも1つの部材に水分を添加する方法として、例えば、正極以外の部材に所定量の水分を添加する方法が挙げられる。このような方法としては、例えば、第1の方法と同様に、負極に直接水分を添加する方法およびセパレータに直接水分を添加する方法が挙げられる。非水電解質に水分を添加する方法としては、例えば、非水電解質に所定量の水分を直接添加する方法、および非水電解質を所定の露点の雰囲気中に所定時間放置する方法が挙げられる。
正極以外の少なくとも1つの部材に水分を添加する場合、水分が添加される部材は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
なお、水分を正極以外の部材に吸収させて、水分を正極に移動させる場合、水分の量にもよるが、約2〜3時間で、正極への水分の吸着平衡に達する。
なお、サイクル特性を良化させる理由は、以下のように推察される。充放電の繰り返しに伴う正極の分極の増加が小さい場合、充放電が進むにつれ、正極の劣化の度合いと負極の劣化の度合いに差が生じる。つまり、活性な正極と比較して、負極が劣化する。そのため、負極に対するリチウムイオンの受入れ性が低下し、負極上に金属リチウムが析出したり、析出した金属リチウムと非水電解質が反応してガスが発生したりするため、サイクル特性が低下してしまう。正極の初期分極を大きくすることで、充放電サイクルに伴う正極の劣化と負極の劣化との不均衡を抑制できると推測される。
なかでも、環状カーボネートは、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、およびブチレンカーボネートよりなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。さらには、環状カーボネートは、エチレンカーボネートを50体積%以上含むことが好ましい。
LixNiyM1-yO2 (1)
(式中、Mは、Co、Mn、Cr、Fe、Mg、TiおよびAlよりなる群から選択される少なくとも1種であり、0.95≦x≦1.1、および0.3≦y≦1である。)
で表されるリチウムニッケル複合酸化物を含むことが好ましい。このような材料は、LiCoO2よりも容量が大きく、安価であり、かつエネルギー密度が高い。
上記一般式(1)において、リチウムのモル比xは、作製直後の正極活物質に含まれるリチウムの量を示す。なお、リチウムのモル比xの値は、充放電により変化する。
あるいは、正極活物質、および必要に応じて結着剤等を含む正極合剤を、圧縮成形して、ペレット電極とすることもできる。
非水電解質二次電池を分解し、正極を採取する。取り出した正極板を、エチルメチルカーボネートを含む溶液に、常温で30分間浸漬する。浸漬後の正極板を、減圧下(10Pa)、常温で30分間乾燥して、エチルメチルカーボネートを揮発させる。
この後、乾燥後の正極合剤に含まれる水分量を測定する。水分量は、例えば、カールフィッシャー水分計を用いるとともに、乾燥後の正極を、250℃〜正極活物質の作製時の焼成温度より低い温度で加熱して、水分を気化させることにより測定することができる。正極の加熱温度が250℃より低いと、正極活物質、導電剤等に吸着した水分しか測定することができない。正極の加熱温度が、正極活物質の作製時の焼成温度以上である場合には、正極活物質の結晶構造を破壊する可能性がある。正極の加熱温度は、250〜350℃であることが好ましい。
なお、分解する前の非水電解質二次電池は、充電状態であってもよいし、放電状態であってもよい。
前記有機物質は、ビフェニル、シクロヘキシルベンゼン、ジフェニルエーテル、o−テルフェニル、p−テルフェニル、およびフルオロアニソールよりなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
正極合剤の空隙率が21体積%より大きい場合、正極の活性度が向上し、正極の分極の程度が、負極の分極の程度と比較して小さくなる。このため、サイクル特性が低下することがある。
正極集電体および負極集電体の厚さは、例えば、3〜50μmとすることができる。
正極合剤における導電剤の量を上記範囲とすることにより、充放電を繰り返したときの正極の分極の程度と、負極の分極の程度とをさらに均衡化させることができる。このため、非水電解質二次電池のサイクル特性をさらに向上させることができる。
導電剤の量が、正極活物質100重量部あたり6.0重量部を超えると、活物質と導電剤との接触が多くなり、正極の活性度が向上する。このため、正極の分極の程度が、負極の分極の程度と比較して小さくなり、サイクル特性が低下することがある。
カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラックおよびケッチェンブラックが挙げられる。
電池1において、図2および図3に示されるように、正極2、負極3、および正極2と負極3との間に配置されたセパレータ4を含む極板群5と、非水電解質(図示せず)とが、有底筒状の電池ケース6に収容されている。セパレータ4としては、厚み20μmのポリエチレン製多孔質膜を用いている。電池ケース6は、アルミニウム(Al)で構成されている。電池ケース6は、正極端子として機能する。
極板群5の上方には、樹脂製の枠体10が配置されている。
ニッケル製の負極リード線9の一端は負極3に接続されている。負極リード線9の他端は、負極端子7と導通し、封口板8とは絶縁されている部分12に、レーザー溶接されている。
(電池A1)
正極活物質(LiNi0.6Co0.3Al0.1O2)と、導電剤であるアセチレンブラックと、結着剤であるポリフッ化ビニリデンとを、90:5:5の重量比で混合した。得られた混合物に、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えながら混合し、正極合剤スラリーを調製した。得られたスラリーにおいて、アセチレンブラックの量は、正極活物質100重量部あたり、5.6重量部であった。
[(空隙の占める体積)/(正極合剤の見かけの体積)]×100
を用いて求めた。空隙の占める体積の測定は、ポロシメータ((株)島津製作所製のPOREPLOT−PCW)を用い、25℃で行った。正極合剤の高さは、正極合剤の縦断面を電子顕微鏡により観察し、数箇所の高さを測定し、それらの値を平均することにより得た。
作製した電池を慣らし充放電に供し、次いで1ヶ月間常温で保存した。こののち、保存後の電池を分解し、正極を取り出した。取り出した正極を、エチルメチルカーボネート溶液(エチルメチルカーボネートの濃度99.9%)に、常温で30分間浸漬した。浸漬後の正極を、減圧下(10Pa)、常温で30分間乾燥し、エチルメチルカーボネート成分を揮発させた。
なお、電池の作製直後に分解して正極合剤の水分量を測定した場合と、作製後に慣らし充放電を行ったり、長時間保存したりした後に正極合剤の水分量を測定した場合とで、測定される水分量はほとんど変わらない。
正極板を、露点−25℃の雰囲気下に0.5時間静置し、水分を吸着させて、正極を作製したこと以外、電池A1と同様にして、電池A2を作製した。電池A2の正極合剤に含まれる水分量は、上記と同様にして測定した結果、1100ppmであった。
正極板を、露点−25℃の雰囲気下に1.5時間静置し、水分を吸着させて、正極を作製したこと以外、電池A1と同様にして、電池A3を作製した。電池A3の正極合剤に含まれる水分量は、上記と同様にして測定した結果、2000ppmであった。
正極板を、露点−25℃の雰囲気下に110時間静置し、水分を吸着させて、正極を作製したこと以外、電池A1と同様にして、電池A4を作製した。電池A4の正極合剤に含まれる水分量は、上記と同様にして測定した結果、5000ppmであった。
正極板を、露点−25℃の雰囲気下に270時間静置し、水分を吸着させて、正極を作製したこと以外、電池A1の作製方法と同様にして、電池A5を作製した。電池A5の正極合剤に含まれる水分量は、上記と同様にして測定した結果、5900ppmであった。
非水電解質Bを、エチレンカーボネート(EC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)と、ジエチルカーボネート(DEC)とを20:65:15の体積比で含む混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解することにより、調製した。非水電解質Bを用いたこと以外は、電池A1と同様にして、電池A6を作製した。
非水電解質Cを、ECとEMCとDECとを20:60:20の体積比で含む混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解することにより調製した。非水電解質Cを用いたこと以外、電池A1と同様にして、電池A7を作製した。
非水電解質Dを、ECとEMCとDECとを20:30:50の体積比で含む混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解することにより調製した。非水電解質Dを用いたこと以外、電池A1と同様にして、電池A8を作製した。
非水電解質Eを、ECとEMCとDECとを20:20:60の体積比で含む混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解することにより調製した。非水電解質Eを用いたこと以外、電池A1と同様にして、電池A9を作製した。
非水電解質Fを、ECとEMCとDECとを20:15:65の体積比で含む混合溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解することにより調製した。非水電解質Fを用いたこと以外、電池A1と同様にして、電池A10を作製した。
非水電解質Gを、ECとDECとを20:80の体積比で含む混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解することにより調製した。非水電解質Gを用いたこと以外、電池A1と同様にして、電池A11を作製した。
非水電解質Aにビフェニルを添加したこと以外、電池A1と同様にして、電池A12を作製した。ビフェニルの添加量は、非水電解質A100重量部あたり0.3重量部とした。
ビフェニルの添加量を、非水電解質A100重量部あたり0.8重量部としたこと以外、電池A12と同様にして、電池A13を作製した。
ビフェニルの添加量を、非水電解質A100重量部あたり、1.2重量部としたこと以外、電池A12と同様にして、電池A14を作製した。
非水電解質Aに、シクロヘキシルベンゼンを添加したこと以外、電池A1と同様にして、電池A15を作製した。シクロヘキシルベンゼンの添加量は、非水電解質A100重量部あたり0.8重量部とした。
非水電解質Aに、ジフェニルエーテルを添加したこと以外、電池A1と同様にして、電池A16を作製した。ジフェニルエーテルの添加量は、非水電解質A100重量部あたり、0.8重量部とした。
非水電解質Aに、o−テルフェニルを添加したこと以外、電池A1と同様にして、電池A17を作製した。o−テルフェニルの添加量は、非水電解質A100重量部あたり、0.8重量部とした。
非水電解質Aに、p−テルフェニルを添加したこと以外、電池A1と同様にして、電池A18を作製した。p−テルフェニルの添加量は、非水電解質A100重量部あたり、0.8重量部とした。
非水電解質Aに、フルオロアニソールを添加したこと以外、電池A1と同様にして、電池A19を作製した。フルオロアニソールの添加量は、非水電解質A100重量部あたり、0.8重量部とした。
正極板に水分を吸着させなかったこと以外、電池A1と同様にして、比較電池B1を作製した。電池B1の正極合剤に含まれる水分量は、上記と同様にして測定した結果、900ppmであった。
正極板を、露点−25℃の雰囲気下に300時間静置し、水分を吸着させて、正極を作製したこと以外、電池A1と同様にして、比較電池B2を作製した。電池B2の正極合剤に含まれる水分量は、上記と同様に測定した結果、6100ppmであった。
ビフェニルの添加量を、非水電解質A100重量部あたり、0.2重量部としたこと以外、電池A12と同様にして、電池A20を作製した。
ビフェニルの添加量を、非水電解質A100重量部あたり、1.3重量部としたこと以外、電池A12と同様にして、電池A21を作製した。
(サイクル特性)
25℃および45℃の恒温雰囲気中において、各電池を、時間率1.0Itアンペアの電流で、電池電圧が4.2Vになるまで充電した。充電後の電池を、時間率1.0Itアンペアの電流で、電池電圧が2.5Vに低下するまで放電した。このような充放電を、500サイクル繰り返した。
1サイクル目の放電容量に対する500サイクル目の放電容量の割合を、容量維持率とした。結果を表2に示す。表2において、容量維持率は、百分率値として示している。
各電池の作製直後の厚み(初期厚み)、ならびに25℃および45℃の恒温雰囲気中で上記充放電サイクルを500サイクル繰り返した後の電池中央部の厚さ(電池厚み)を、リニアゲージを用いて測定した。各電池の初期厚みに対する充放電後の電池厚みの割合(電池厚み比)を求めた。結果を表2に示す。表2において、前記割合は百分率値として示している。
また、電池A1〜A5は、比較電池B2に比べ、25℃および45℃での電池厚さ比が小さくなっていることがわかる。
電池A21の45℃でのサイクル特性が多少小さいのは、45℃での充放電サイクル中に、過剰量のビフェニルにより、正極の分極が多少大きくなったためであると推定できる。
なお、25℃における、比較電池B1の電池厚み比と、比較電池B2の電池厚み比とを比較すると、水分量の少ない比較電池B1において、電池厚み比が大きくなっていた。比較電池B1の25℃での容量維持率は、他の電池と比較して低い値であった。よって、充放電サイクルを繰り返した場合に、非水電解質の分解等により、ガスが発生し、その結果、比較電池1の電池厚み比が大きくなったと考えられる。
(電池A22)
圧延時の圧力を調節して、正極合剤の空隙率を12体積%としたこと以外、電池A1と同様にして、電池A22を作製した。
圧延時の圧力を調節して、正極合剤の空隙率を21体積%としたこと以外、電池A1と同様にして、電池A23を作製した。
圧延時の圧力を調節して、正極合剤の空隙率を10体積%としたこと以外、電池A1と同様にして、電池A24を作製した。
圧延時の圧力を調節して、正極合剤の空隙率を23体積%としたこと以外、電池A1と同様にして、電池A25を作製した。
電池A25においてサイクル特性が多少低下するのは、以下のように考えることができる。電池A25においては、正極合剤の空隙率を大きくしたため、正極の活性度が向上し、正極の分極の程度が、負極の分極の程度によりも小さくなる。このため、サイクル特性が多少低下したと考えられる。
(電池A26)
正極を作製するときに、正極活物質(LiNi0.6Co0.3Al0.1O2)と、アセチレンブラックと、ポリフッ化ビニリデンとを、93.9:1.1:5の重量比で混合したこと以外、電池A1と同様にして、電池A26を作製した。電池A26において、導電剤(アセチレンブラック)の量は、正極活物質100重量部あたり、1.2重量部であった。
正極を作製するときに、正極活物質(LiNi0.6Co0.3Al0.1O2)と、アセチレンブラックと、ポリフッ化ビニリデンとを、89.6:5.4:5の重量比で混合したこと以外、電池A1と同様にして、電池A27を作製した。電池A27において、アセチレンブラックの量は、正極活物質100重量部あたり、6.0重量部であった。
アセチレンブラックの代わりに、ケッチェンブラックを用いたこと以外、電池A26と同様にして、電池A28を作製した。電池A28において、ケッチェンブラックの量は、正極活物質100重量部あたり、1.2重量部であった。
アセチレンブラックの代わりに、ケッチェンブラックを用いたこと以外、電池A27と同様にして、電池A29を作製した。電池A29において、ケッチェンブラックの量は、正極活物質100重量部あたり、6.0重量部であった。
アセチレンブラックの代わりに、グラファイトを用いたこと以外、電池A26と同様にして、電池A30を作製した。電池A30において、グラファイトの量は、正極活物質100重量部あたり、1.2重量部であった。
アセチレンブラックの代わりに、グラファイトを用いたこと以外、電池A27と同様にして、電池A31を作製した。電池A31において、グラファイトの量は、正極活物質100重量部あたり、6.0重量部であった。
正極を作製するときに、正極活物質(LiNi0.6Co0.3Al0.1O2)と、アセチレンブラックと、ポリフッ化ビニリデンとを、94:1:5の重量比で混合したこと以外、電池A1と同様にして、電池A32を作製した。電池A32において、アセチレンブラックの量は、正極活物質100重量部あたり、1.1重量部であった。
正極を作製するときに、正極活物質(LiNi0.6Co0.3Al0.1O2)と、アセチレンブラックと、ポリフッ化ビニリデンとを、89.2:5.8:5の重量比で混合したこと以外、電池A1と同様にして、電池A33を作製した。電池A33において、アセチレンブラックの量は、正極活物質100重量部あたり、6.5重量部であった。
電池A33は、他の電池と比較して、サイクル特性が多少低かった。これは、以下のように考えられる。電池A33の正極合剤に含まれる導電剤の量が多いために、正極の活性度が向上し、正極の分極の程度が負極の分極の程度よりも小さくなる。このため、サイクル特性が多少低下したと考えられる。
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5 極板群
6 電池ケース
7 負極端子
8 封口板
9 負極リード線
10 枠体
11 正極リード線
12 負極端子と導通し、封口板とは絶縁されている部分
Claims (11)
- 正極合剤を含む正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有し、
前記正極合剤は正極活物質を含み、前記正極活物質はリチウムニッケル複合酸化物を含み、
前記非水電解質は、非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解したリチウム塩とを含み、
前記非水溶媒が、環状カーボネートおよび鎖状カーボネートを含み、
前記環状カーボネートが、エチレンカーボネートを含み、
前記鎖状カーボネートが、ジエチルカーボネートを含み、
前記エチレンカーボネートと前記ジエチルカーボネートとの体積比が、1:2.5〜1:4であり、
前記正極合剤の水分量が、1000ppmより大きく6000ppm以下である、非水電解質二次電池。 - 前記リチウムニッケル複合酸化物が、以下の一般式(1):
LixNiyM1-yO2 (1)
(式中、Mは、Co、Mn、Cr、Fe、Mg、TiおよびAlよりなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、0.95≦x≦1.10、および0.3≦y≦1.0である。)
で表される、請求項1記載の非水電解質二次電池。 - 前記環状カーボネートが、さらに、プロピレンカーボネート、およびブチレンカーボネートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1記載の非水電解質二次電池。
- 前記鎖状カーボネートが、さらに、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、メチル−n−プロピルカーボネート、エチル−n−プロピルカーボネート、メチル−i−プロピルカーボネート、およびエチル−i−プロピルカーボネートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1または3記載の非水電解質二次電池。
- 前記鎖状カーボネートが、ジエチルカーボネート単独であるか、またはジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネートとを含む、請求項1記載の非水電解質二次電池。
- ジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネートとの体積比が1:3〜3:1である、請求項5記載の非水電解質二次電池。
- 前記非水電解質は、ベンゼン環およびシクロヘキサン環よりなる群から選択される少なくとも1種を含む有機物質をさらに含有し、
前記有機物質の量が、非水電解質100重量部あたり0.3〜1.2重量部である、請求項1〜6のいずれかに記載の非水電解質二次電池。 - 前記有機物質が、ビフェニル、シクロヘキシルベンゼン、ジフェニルエーテル、o−テルフェニル、p−テルフェニル、およびフルオロアニソールよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項7記載の非水電解質二次電池。
- 前記正極合剤の空隙率が、12〜21体積%である、請求項1〜8のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
- 前記正極合剤が、導電剤を含み、前記正極合剤に含まれる前記導電剤の量が、前記正極活物質100重量部あたり、1.2〜6.0重量部である、請求項1〜9のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
- 前記導電剤が、グラファイトおよびカーボンブラックよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項10記載の非水電解質二次電池。
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