JP5133480B2 - 改装サッシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、改装サッシに係り、特に既設サッシのサッシ枠を撤去することなく新設サッシのサッシ枠を取付可能とした改装サッシに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の開口部に取付けられている既設のサッシを新しいものに改装する場合、従来では、既設サッシを撤去してから新設サッシを取付ける工法が採られている。しかしながら、この工法では、既設サッシの撤去に手間がかかるだけでなく、その周縁の外装や内装も解体しなければならないため、工期や施工コストが多くかかるという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、既設サッシのサッシ枠を撤去することなく新設サッシのサッシ枠を取付可能としたリフォーム用サッシ枠が提案されている(特開2001−82031号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記リフォーム用サッシ枠においては、既設のサッシ枠が下枠に外レール支持部と、該外レール支持部よりも高さの高い内レール支持部とを有しており、この内レール支持部上に新設のサッシ枠の室内側部分を取付けるようになっているため、新設のサッシ枠の開口が狭められ、採光性が悪くなるという問題がある。
【0005】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、新設のサッシ枠の開口を広く確保することができ、採光性を良くすることができる改装サッシを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のうちの第1の発明は、建物の開口部に取付けられている既設サッシのサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レール支持部と、該外レール支持部よりも高さの高い内レール支持部とを有しており、前記新設のサッシ枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、新設のサッシ枠を取付けるために既設のサッシ枠の室外側内周に取付部材を取付け、該取付部材は、上枠の下面に上部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる上部取付部材と、下枠の上面の外レール支持部上に下部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる下部取付部材と、左右の縦枠の内側面に上下方向に取付けられる側部取付部材とからなり、これら取付部材の室外面が前記取付フィンを取付けるための取付面とされ、これら取付部材の対向面が新設のサッシの室内側部分を支持するための支持面とされることを特徴とする。
第2の発明は、建物の開口部に取付けられている既設サッシのサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レール支持部と、該外レール支持部よりも高さの高い内レール支持部とを有しており、前記新設のサッシ枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、新設のサッシ枠を取付けるために既設のサッシ枠の室外側内周に取付部材を取付け、該取付部材は、上枠の下面に上部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる上部取付部材と、下枠の上面の外レール支持部上に下部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる下部取付部材と、左右の縦枠の内側面に上下方向に取付けられる側部取付部材とからなり、これら取付部材の室外面が前記取付フィンを取付けるための取付面とされ、これら取付部材の対向面が新設のサッシの室内側部分を支持する支持面とされ、該支持面には低熱伝導材製のスペーサが配置されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す改装サッシの縦断面図、図2は図1の改装サッシの横断面図、図3は図1の改装サッシの分解断面図である。
【0008】
本実施の形態では、本発明を窓サッシに適用した一例が示されている。図1〜図3に示すように、建物の躯体1に形成された開口部2には内付納まりの既設サッシ3のサッシ枠4が設けられている。この既設のサッシ枠4は、例えばアルミ押出形材からなる上枠4a、下枠4bおよび左右の縦枠4c,4cを方形枠状に組んで構成されている。これら上枠4a、下枠4bおよび左右の縦枠4c,4cは、それぞれ躯体1における開口部2の内周に固着具例えばネジ5a〜5cで固定されている。特に、下枠4bは躯体1における窓台1a上に固定されている。
【0009】
また、前記既設サッシ枠4は、室外面の位置の外周に取付フィン6を有し、該取付フィン6が躯体1の室外面に固着具例えば釘7で固定されている。窓台1aの室外面には、水切り部材8が前記下枠4bの取付フィン6と共に前記釘7で固定されている。また、躯体1の室外面には外装材9が設けられている。
【0010】
前記既設サッシ3は引違いサッシからなり、そのサッシ枠4は下枠4bに外レール支持部10aと、該外レール支持部10aよりも高さの高い内レール支持部10bとを室外方向への雨水の排水性を良くすべく断面階段状に有している。外レール支持部10aには図示しない外障子を開閉自在に支持する下部外レール11aが設けられ、内レール支持部10bには図示しない内障子を開閉自在に支持する下部内レール11bが設けられている。
【0011】
そして、前記既設サッシ枠4の内側(内周)、好ましくは外レール支持部10aから室外側に、半外付納まりの新設のサッシ枠13を有する改装用の新設のサッシ(改装サッシ)12が取付けられる。この改装サッシ12は、図示例では、引違いサッシからなり、そのサッシ枠13内には図示しない外障子と内障子とが開閉自在に設けられる。新設のサッシ枠13は、上枠13a、下枠13bおよび左右の縦枠13c,13cを方形枠状に組んで構成されている。
【0012】
これら上枠13a、下枠13bおよび左右の縦枠13c,13cは、図示例では、金属製例えばアルミ押出形材からなる室外側形材13xと、金属製例えばアルミ押出形材からなる室内側形材13yとを、低熱伝導材製例えば樹脂製のブリッジ材13zを介して結合してなる断熱形材からなっている。下枠13bには、室外側形材13xに下部外レール14aが、室内側形材13yに下部内レール14bがそれぞれ設けられ、この下部内レール14bと既設のサッシ枠4の下部外レール11aとは室内外方向の略同じ位置とされている。
【0013】
前記新設のサッシ枠13は、室内外方向略中間位置の外周に取付フィン15を有している。この新設サッシ枠13を既設サッシ枠4内に取付けるために、既設サッシ枠4の室外側内周における少なくとも下枠4b上には取付部材16が設けられる。図示例では、既設サッシ枠4の室外側内周(四周)に取付部材16が設けられている。該取付部材16は、上枠4aの下面にその上部外レール17aを跨ぐようにして長手方向(左右方向)に沿って取付けられる上部取付部材16aと、下枠4bの上面(外レール支持部上)にその下部外レール11aを跨ぐようにして長手方向に沿って取付けられる下部取付部材16bと、左右の縦枠4c,4cの内側面に長手方向(上下方向)に沿って取付けられる側部取付部材16c,16cとからなっている。
【0014】
これらの取付部材16a,16b,16cは、例えばアルミ押出形材からなっている。これらの取付部材16a,16b,16cは、固着具例えばネジ18で既設のサッシ枠4または躯体1に固定される。取付部材16の取付強度を向上させるために、図示例のように、固着具例えばネジ18は既設のサッシ枠4を貫通して躯体1に固定されることが好ましい。この場合、下部取付部材16bは、固着具例えばネジ18で躯体1の窓台1aに固定される。
【0015】
前記取付部材16の室外面は、既設のサッシ枠4の室外面例えば網戸レールと略同一面の取付面16fとされている。図示例では、下部取付部材16bは、その取付面16fを下部網戸レール19aの室外面と同一面とすべく下部網戸レール19aを収容する凹部16gが形成されている(図3参照)。また、取付部材16の対向面(例えば下部取付部材の上面)は、平坦な支持面16hとされ、この支持面16hに新設のサッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分が直接またはスぺーサ20を介して間接的に支持されるようになっている。
【0016】
スぺーサ20は、上部取付部材16aと新設サッシ枠13の上枠13aとの間に介在される上部スぺーサ(上枠スぺーサともいう)20aと、下部取付部材16bと新設サッシ枠13の下枠13bとの間に介在される下部スぺーサ(下枠スぺーサともいう)20bと、側部取付部材16cと新設サッシ枠13の縦枠13cとの間に介在される側部スぺーサ(縦枠スぺーサともいう)20cとからなっている。スぺーサ20は、それぞれ複数に分割されており、取付部材16の支持面16hに適宜間隔で隣接した数箇所に両面テープなどで取付けられる。スぺーサ20は、室外側形材13xと室内側形材13y間のヒートブリッジ(熱橋)にならないように、低熱伝導材例えば合成樹脂により形成されていることが好ましい。
【0017】
また、スぺーサ20は、薄いスぺーサ板を粘着材ないし両面テープを介して多数枚積層してなり、スぺーサ板を剥離することで厚さを可変できるようになっていることが好ましい。そして、図示例では、既設のサッシ枠4の外レール支持部10a上に、新設のサッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分が下部取付部材16bおよび下部スぺーサ20bを介して間接的に取付けられている。
【0018】
新設サッシ(改装サッシ)12ないし新設サッシ枠13の室外方向への倒れ(前倒れ)を防止するために、新設サッシ枠13の取付フィン15よりも室内側の下枠13b下面には倒れ防止部材(倒れ防止金具)21の一端が固着具例えばネジ22aで固定され、該倒れ防止部材21の他端が既設のサッシ枠4の下枠4aまたは窓台1aに固着具例えばネジ22bで固定される。倒れ防止部材21の取付強度を向上させるために、図示例のように、固着具例えばネジ22bは既設のサッシ枠4の下枠4aを貫通して窓台1aに固定されることが好ましい。倒れ防止部材21は、剛性を有する金属板を図示例のように曲げ加工してなり、新設サッシ枠13の横幅に応じて適宜個数使用される。
【0019】
また、新設サッシ12ないし新設サッシ枠13の風圧による撓みを防止するために、新設サッシ12の取付フィン15よりも室内側の上枠13aおよび縦枠13bが上部取付部材16aおよび側部取付部材16cのそれぞれの支持面16hにそれぞれ固着具例えばネジ23で固定される。そして、前記新設サッシ枠13の取付フィン15が前記取付部材16の室外面(取付面16f)に固着具例えばネジ(好ましくはテクスネジ)24で固定される。この場合、下部および側部の取付フィン15は下部取付部材16bおよび側部取付部材16cのそれぞれの取付面16fに直接当接されて固定されるが、上部の取付フィン15は上部取付部材16aの取付面16fに上部網戸レール19bを介して固定される。なお、テクスネジ24でネジ穴を加工する際の精度および施工性を向上させるために、少なくとも下部取付部材16bの取付面16fには水平のV溝25が上下方向に所定ピッチ間隔で形成されていることが好ましい(図3参照)。
【0020】
また、上記の場合、固着具の頭部が外部に露出しないようにして外観の向上を図るために、取付フィン15の室外面には断面U形状の形材からなる基部枠26が前記固着具例えばネジ24の共締めによって取付けられ、該基部枠26に対して略断面U形状の形材からなる固着具隠しカバー材27が嵌合により装着される。また、色違いの水切り部材8を隠すために、該水切り部材8の表面には着色塗装ないし着色フィルムがラッピングされたアルミ押出形材からなる水切りカバー材28が取付けられる。
【0021】
一方、既設サッシ枠4が室内側に露出しないようにして外観の向上を図るために、新設サッシ枠13の室内側開口周縁部には四周を覆う化粧額縁29が取付けられ、躯体1の開口部2の室内側四周には方形枠状に組まれた木質化粧材30が取付けられていると共に、該木質化粧材30の内周には前記化粧額縁29の室内端面に当接される押縁31が取付けられる。前記化粧額縁29は、表面が着色塗装ないし着色フィルムがラッピングされたアルミ押出形材からなる断面略L形状の上下左右の額縁材29a〜29cをタッピングネジ32を介して方形枠状に組んでなり、その室外側周縁部が新設サッシ枠13の室内側周縁部に固着具例えば皿ネジ33で固定されている。
【0022】
前記押縁31は、着色塗装ないし着色フィルムがラッピングされたアルミ押出形材からなる断面略H形状の上下左右の押縁材31a〜31cからなり、各押縁材31a〜31cは木質化粧材30に固着具例えばネジ34で固定されている。また、各押縁材31a〜31cには固着具の頭部が露出しないように覆う樹脂製の形材からなるキャップ35が嵌合装着されている。前記押縁31が化粧額縁29の室内面に接するように配設されていることにより、既設サッシ枠4と新設サッシ枠13の相対的大きさの違いに伴う化粧額縁29と木質化粧材30との間の隙間が如何程であっても、それに対応ないし追随して隙間を覆い隠すことができる。前記化粧額縁29の室内面と押縁31の室外面の何れか一方には、これらの間をシールする気密材36が設けられていることが好ましい。
【0023】
次に、以上の構成からなる改装サッシ3の施工方法および作用について説明する。先ず、既設サッシ枠4の室外側内周(四周)に取付部材16を固着具例えばネジ18で取付固定する。そして、取付部材16の内周に新設サッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分が丁度納まるように、取付部材16の内周を形成する支持面16hにスぺーサ20を適宜取付けておく。また、新設サッシ枠13の取付フィン15よりも室内側の下枠13b下面に倒れ防止部材21の一端を固着具例えばネジ22aで予め取付固定しておく。
【0024】
次に、新設サッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分を前記既設サッシ枠4における取付部材16の内側(内周)に室外側から挿入し、当該室内側部分をスぺーサ20を介して取付部材16の支持面16hに支持させると共に、前記取付フィン15を取付部材16の取付面(室外面)16fに当接させる。そして、前記取付フィン15を取付部材16の取付面16fに固着具例えばネジ(テクスネジ)24で固定する。その際に、取付フィン15の室外面に固着具隠しカバー材27の基部枠26を前記ネジ24の共締めによって取付け、その後、基部枠26に対して固着具隠しカバー材27を装着すれば良い。
【0025】
次に、前記倒れ防止部材21の他端を固着具例えばネジ22bで既設サッシ枠4の下枠4bまたは窓台1aに固定し、新設サッシ枠13の上枠13aおよび縦枠13cを上部取付部材16aおよび側部取付部材16cにそれぞれ固着具例えばネジ23で固定する。このようにして新設サッシ枠13の取付けが終了したなら、化粧額縁29、木質化粧材30、押縁31や水切りカバー材28の取付けを行えば良い。そして、新設サッシ枠13内に障子を装着することにより、新設サッシである改装サッシ12の取付施工が終了する。
【0026】
以上の構成からなる改装サッシ12によれば、前記既設のサッシ枠4は下枠4bに外レール支持部10aと、該外レール支持部10aよりも高さの高い内レール支持部10bとを有しており、前記新設のサッシ枠13は室内外方向略中間の外周に取付フィン15を有しており、既設のサッシ枠4の外レール支持部10a上に新設のサッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分を直接または取付部材16を介して間接的に取付けてなるため、既設のサッシ枠4の内レール支持部10b上に新設のサッシ枠13の取付フィン15よりも室内側部分を取付ける場合に比して、新設のサッシ枠13の開口を広く確保することができ、採光性の向上が図れる。
【0027】
また、前記既設のサッシ枠4の室外側内周における少なくとも下枠4b上に取付部材16を設け、該取付部材16の室外面は窓台1aの室外面と略同じ面上にあり、前記新設のサッシ枠13は室内外方向略中間の外周に取付フィン15を有しており、該取付フィン15を前記取付部材16の室外面に固着具例えばネジ24で固定してなるため、既設のサッシ枠4の下枠4bに窓台1a室外面よりも突出する突出部50を有していたとしても、該突出部50を切り欠くことなく新設のサッシ枠13を容易に取付けることができ、施工性の向上が図れる。図示例では、既設のサッシ枠4の室外側内周(四周)に取付部材16が設けられているため、取付けフィン15を取付部材16の室外面に面一に確実且つ容易に取付けることができ、施工性の向上および気密性の向上が図れる。
【0028】
更に、前記新設のサッシ枠13は室内外方向略中間の外周に取付フィン15を有しており、新設のサッシ枠13の取付フィン15よりも室内側の下枠下面に倒れ防止部材21の一端を固定し、該倒れ防止部材21の他端を既設のサッシ枠4の下枠4bまたは窓台1aに固定してなるため、半外付納まりであることによる外障子等の荷重による新設サッシ枠13ないし新設サッシ12の前倒れを簡単且つ確実に防止することができる。
【0029】
図4は本発明の第2の実施の形態を示す改装サッシの縦断面図、図5は図4の改装サッシの横断面図である。本実施の形態では、本発明をテラスサッシに適用した一例が示されている。図4ないし図5の実施の形態おいて、前記図1ないし図2の実施の形態と同一部分は同一参照符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明を加える。既設サッシ3がテラスサッシであるため、既設のサッシ枠4の下枠4bの室内端よりも室内側には床40が設けられている。
【0030】
前記床40の上面には、化粧額縁29の下部額縁材29bの室内端に当接させて、下部押縁材に代えて下枠補助材41が固着具例えばネジ42で取付固定されている。この下枠補助材41の上面と下部額縁材29bの上面とは、歩行可能なように略面一に形成されている。また、新設のサッシ枠13の下枠13bにおける取付フィン15よりも室外側部分の下面と取付フィン15の室外面とに跨って、断面L形状の下枠補強材43が下枠13bの横幅に応じて適宜個数設けられている。倒れ防止部材21は図1の実施の形態における倒れ防止部材21と共通のものが用いられる。以上の構成からなる本実施の形態の改装サッシによれば、前記実施の形態と同様に構成されていることにより、同様の作用効果を奏することができる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、既設のサッシ枠の外レール支持部上に新設のサッシ枠の取付フィンよりも室内側部分が直接取付けられていてもよい。既設サッシのサッシ枠は、断熱構造であってもよい。改装サッシのサッシ枠は、必ずしも断熱構造である必要はなく、また、改装サッシの窓種は、引違いサッシに限定されるものではない。更に、既設のサッシとしては、内付納まりに限定されず、半外付納まりであっても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上要するに本発明のうちの第1の発明によれば、建物の開口部に取付けられている既設サッシのサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レール支持部と、該外レール支持部よりも高さの高い内レール支持部とを有しており、前記新設のサッシ枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、新設のサッシ枠を取付けるために既設のサッシ枠の室外側内周に取付部材を取付け、該取付部材は、上枠の下面に上部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる上部取付部材と、下枠の上面の外レール支持部上に下部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる下部取付部材と、左右の縦枠の内側面に上下方向に取付けられる側部取付部材とからなり、これら取付部材の室外面が前記取付フィンを取付けるための取付面とされ、これら取付部材の対向面が新設のサッシの室内側部分を支持するための支持面とされるため、新設のサッシ枠の開口を広く確保することができ、採光性を良くすることができる。
第2の発明によれば、前記第1の発明の効果が得られる他に、前記支持面には低熱伝導材製のスペーサが配置されるため、取付部材がヒートブリッジになるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す改装サッシの縦断面図である。
【図2】図1の改装サッシの横断面図である。
【図3】図1の改装サッシの分解断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す改装サッシの縦断面図である。
【図5】図4の改装サッシの横断面図である。
【符号の説明】
2 開口部
3 既設サッシ
4 既設のサッシ枠
10a 外レール支持部
10b 内レール支持部
12 改装サッシ
13 新設のサッシ枠
15 取付フィン
16 取付部材
Claims (2)
- 建物の開口部に取付けられている既設サッシのサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レール支持部と、該外レール支持部よりも高さの高い内レール支持部とを有しており、前記新設のサッシ枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、新設のサッシ枠を取付けるために既設のサッシ枠の室外側内周に取付部材を取付け、該取付部材は、上枠の下面に上部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる上部取付部材と、下枠の上面の外レール支持部上に下部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる下部取付部材と、左右の縦枠の内側面に上下方向に取付けられる側部取付部材とからなり、これら取付部材の室外面が前記取付フィンを取付けるための取付面とされ、これら取付部材の対向面が新設のサッシの室内側部分を支持するための支持面とされることを特徴とする改装サッシ。
- 建物の開口部に取付けられている既設サッシのサッシ枠に取付けられる半外付納まりの新設のサッシ枠を有する改装サッシであって、前記既設のサッシ枠は下枠に外レール支持部と、該外レール支持部よりも高さの高い内レール支持部とを有しており、前記新設のサッシ枠は室内外方向略中間の外周に取付フィンを有しており、新設のサッシ枠を取付けるために既設のサッシ枠の室外側内周に取付部材を取付け、該取付部材は、上枠の下面に上部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる上部取付部材と、下枠の上面の外レール支持部上に下部外レールを跨ぐ状態で左右方向に取付けられる下部取付部材と、左右の縦枠の内側面に上下方向に取付けられる側部取付部材とからなり、これら取付部材の室外面が前記取付フィンを取付けるための取付面とされ、これら取付部材の対向面が新設のサッシの室内側部分を支持する支持面とされ、該支持面には低熱伝導材製のスペーサが配置されることを特徴とする改装サッシ。
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