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JP5098822B2 - 飲料供給装置 - Google Patents

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JP5098822B2 JP2008144095A JP2008144095A JP5098822B2 JP 5098822 B2 JP5098822 B2 JP 5098822B2 JP 2008144095 A JP2008144095 A JP 2008144095A JP 2008144095 A JP2008144095 A JP 2008144095A JP 5098822 B2 JP5098822 B2 JP 5098822B2
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Description

本発明は、お茶やコーヒー等の飲料を供給する飲料供給装置に関し、特に飲料供給ノズル等の飲料注出口から飲料をカップ等の容器に注ぎ込んで提供する構成を備える飲料供給装置に関する。
従来のこの種の飲料供給装置としては、先に出願公開された特開2003−310445号公報(特許文献1)に記載されるようなものが知られている。この飲料供給装置の飲料供給構造は、複数の供給口から流下する飲料を受けて、更に下方に流下させるように構成されたものであって、前記供給口から流下する飲料を受けて流出部に集中するように形成された受部を、各飲料別に互いに独立して複数個設けるとともに、各受部には、流入側の開口が前記流出部に開口し、流出側の開口が前記流入側の開口より低い位置に開口したサイフォン管をそれぞれ設けたものである。
このような飲料供給構造を備える飲料供給装置によれば、供給される飲料が最後まで勢い良く流下されるとともに、一杯分の飲料の最後にポタポタと飲料が滴下することを抑制できる飲料供給構造を提供することができるものである。
特開2003−310445号公報
ところで、この従来の飲料供給装置は、サイフォン管を用いているので、一杯分の飲料の供給量がそのサイフォン作用を利用できる程度に多くなければならない。また、飲料が勢い良く流下される場合も、供給される飲料の種類(例えば粘りのあるもの)によっては、それがサイフォン管の流出口内壁に付着して最後にポタポタと滴下する場合があり、飲料の後垂れを完全に防止することができない問題があった。
本発明は、このような問題に対応するため、飲料の供給量や種類に係わりなく、最後にポタポタと飲料が滴下することを確実に防止することができる飲料供給構造を備える飲料供給装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、カップ等の容器に飲料を注いで供給する飲料供給装置であって、前記カップ等の容器に飲料を注ぎ込む複数の飲料注出口と、前記複数の飲料注出口の下方に出退自在に設けられた液滴受部と、前記液滴受部の出退を制御する制御手段とを備え、前記飲料注出口から前記容器に飲料を注ぐとき、前記液滴受部は前記飲料を注ぐ飲料注出口の下方から退避し、かつ前記液滴受部の退避方向に在って飲料を注がない前記飲料注出口の下方に位置するように、その位置を制御されるものである。
これによれば、前記飲料を注ぐ飲料注出口から前記カップ等の容器への飲料の注ぎ込みを可能とするとともに、前記液滴受部の退避方向にあるその他の飲料注出口からの後垂れ等を前記容器の外側に排出させることで、飲料の供給量や種類に係わりなく、ポタポタと飲料がカップ等の容器やそれを載せるベンドステージ上に滴下することを確実に防止することができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記飲料注出口は、そのそれぞれから注がれる飲料の色、成分濃度が濃くなる順番で前記液滴受部の退避方向に配置されるものである。
これによれば、前記飲料注出口からカップ等の容器に注がれる飲料より、色や成分濃度が濃い飲料がそれ以外の前記飲料注出口から前記カップ等の容器に滴下し、飲料品質を低下させることを確実に防止することができる。
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、飲料を注ぐ飲料注出口からカップ等の容器への飲料の注ぎ込みを可能とするとともに、液滴受部の退避方向にあるその他の飲料注出口からの後垂れ等を前記容器の外側に排出させることで、飲料注出口から注がれる飲料の供給量や種類に係わりなく、ポタポタと飲料がカップ等の容器やそれを載せるベンドステージ上に滴下することを確実に防止することができるから、混じり気のない味見のよい飲料を清潔なカップ等の容器や装置により供給することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、飲料注出口からカップ等の容器に注がれる飲料より、色や成分濃度が濃い飲料がそれ以外の飲料注出口からカップ等の容器に滴下し、飲料品質を低下させることを確実に防止することができるから、飲料の後垂れの混入により提供する飲料の色や味が大きく変化することを防止するができる。
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置を示す正面図、図2は本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置において前扉を開いた状態の要部構成を示す斜視図である。
図に示すように本発明に係る飲料供給装置は、前面を開口した本体1と、本体1前面の上部を開閉する前扉2とを備えている。また、本体1の下部には、カップ等の容器を載置するためのベンドステージ3が前扉2の下方に突出するように設けられている。そして、前扉2の前面には装置の稼動状態(販売可、売切れ、故障、販売進捗等)を示す状態表示ランプ6と、所望の各種の飲料(コーヒー、茶、ココア等)を選択するための選択ボタン7と、カップ等の容器をベンドステージ3上に載置する位置を表示するノズルマーカー8と、前扉2を本体1に施錠する鍵部9と、飲料の販売量を変更する場合等に操作するオプションボタン10等が設けられている。また、本体1内には、各種の飲料原料を貯蔵するキャニスタ部11と、水を加熱して貯留する温水タンク12と、飲料原料と湯を攪拌混合して飲料を調理するミキシングボウル部13と、キャニスタ部11から送出される飲料原料をミキシングボウル部13に案内する原料シュート15と、ミキシングボウル部13によって調理された飲料をカップ等の容器に注ぐ注出ノズル(飲料注出口)17と、注出ノズル17の下方に出退自在に設けられ、注出ノズル17から滴下する飲料の後垂れ等をベンドステージ3下方の注出トレイ4に排出する後述のノズルシャッタ(液滴受部)21を有するノズルシャッタ機構20と、ベンドステージ3上の容器を検出するカップセンサ26と、温水タンク12から溢れた湯を排出するための排水バケツ19と、本体1内の粉塵等を機外に排出する排気ファン28と、この装置を制御する制御部を備えるコントロールボックス(制御手段)30等が設けられている。また、前扉2の背面側には、この装置の各種設定を行うためのリモコン31が設けられている。
図3はこのような本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置の飲料販売の原理図、図4は同様の飲料供給装置の制御構成を示す制御ブロック図である。図3に示すように、給水手段(水道等)から供給される水は、第一給水弁35、第二給水弁36を介して温水タンク12に供給され、温水タンク12において所定の温度に加熱されて貯留される。そして、所望の飲料の選択ボタン7が操作されると、その飲料の種類に対応して設けられたミキシングボウル部13の攪拌モータ13aが駆動されると共に、そのミキシングボウル部13に対応して備えられた給湯弁37が開かれ、温水タンク12から湯がミキシングボウル部13に供給される。そして、所望の飲料の飲料原料が貯蔵されたキャニスタ部11から飲料原料が原料シュート15を介してミキシングボウル部13に送出され、飲料が調理される。そして、このように調理された飲料は注出ノズル17を介してベンドステージ3上に載置されたカップ等の容器27に注出される。ここで、注出ノズル17の下方に配置されるノズルシャッタ21は、注出ノズル17から飲料が注出されるとき、その下方から退避し、飲料が容器に吐出された後に、再び注出ノズル17の下方に突出するように制御される。なお、温水タンク12の湯を排水バケツに排出する排出管には温水タンク12の沸騰を防止する沸騰防止サーモ34が設けられている。
図5は、ノズルシャッタ21を注出ノズル17の下方において出退駆動するノズルシャッタ機構20の概略構成を示す斜視図である。ノズルシャッタ機構20は、注出ノズル17の下方において前後方向(図中矢印A)に出退自在に設けられるノズルシャッタ21と、ノズルシャッタ21の下面に設けられるラック21d(図7参照)と噛み合ってノズルシャッタ21を前後に移動するピニオンギア22と、ピニオンギア22を回転駆動するシャッタ駆動モータ23と、ノズルシャッタ21を前後にスライド自在に保持するシャッタ保持部24等を備えている。また、ノズルシャッタ21が突出する位置の上方には、複数の注出ノズル17を纏めて所定の位置に装着するノズルホルダ18が本体1側に固着されて配設されている。なお、このノズルホルダ18には、図に示すように複数の注出ノズル17が、前列(前端側)に2つ、中列に1つ、後列に2つそれぞれ配置されて、前後方向に並べて装着されている。
図6は、ノズルシャッタ21の全体を示す斜視図である。図に示すようにこのノズルシャッタ21は前後に細長い矩形状に形成され、その前部には凹部21aが設けられている。そしてこの凹部21aの底面は、後方に向かって低く傾斜するように形成され、さらにその後部は後方に突出するように三角状に形成されている。そして、この凹部21aの底面の後端には、底面を下方に貫通する排液穴21bが設けられている。また、このノズルシャッタ21の両側端にはフランジ部21cが形成されている。このフランジ部21cはシャッタ保持部24に保持されることにより、ノズルシャッタ21がシャッタ保持部24にスライド自在に保持される。また、ノズルシャッタ21の裏面の一方則には、前述のピニオンギア22と噛み合うラックギア21d(図示しない)が形成されている。このように構成されるノズルシャッタ21は、注出ノズル17の下方に位置するよう(突出状態)に制御されるとき、その凹部21aが注出ノズル17と対向する位置に存するように構成され、注出ノズル17から飲料の後垂れがあるとき、その後垂れする飲料を排液穴21bに導いて下方に排出するように機能する。ここで、ノズルシャッタ21の凹部21aの底面において、注出ノズル17と対向する直下に突起部21eを設けることが望ましい。そうすれば、注出ノズル17から滴下する後垂れ飲料が、突起部21eと接触し易くなるから、その接触時の表面張力により後垂れ飲料を効率的にその凹部21aの底面上に滴下させることができる。
図7は、本発明の実施の形態のノズルシャッタ機構20の動作を説明する動作状態説明図であって、(a)は飲料販売前の待機状態、(b)は前列の注出ノズル17から飲料をカップ等の容器に注出する場合の飲料販売状態、(c)は、後列の注出ノズル17から飲料をカップ等の容器に注出する場合の飲料の販売状態をそれぞれ示す要部側面断面図である。先ず、顧客が、前扉2のノズルマーカー8を目印にしてベンドステージ3上にカップ等の容器27を載置すると、カップセンサ26が容器を検知してシャッタ駆動モータ23が回転駆動する。そうすると、待機状態(突出状態)(図7(a))にあったシャッタノズル21が後方に後退し、その前端が前列の注出ノズルの下方から少し後方に退避した位置に移動する(図7(b))。
次に、選択ボタン7が操作されて所望の販売飲料が選択されると、その販売飲料が注出される注出ノズル17の位置(前列、中列、後列)に応じて、ノズルシャッタ21の位置がさらに制御される。例えば、販売飲料が前列の注出ノズル17から注出される場合は、ノズルシャッタ21はその位置が保持され、販売飲料が中列の注出ノズル17から注出される場合は、ノズルシャッタ21はその前端が中列の注出ノズル17の下方から少し後方に退避した位置に後退移動され、また、販売飲料が後列の注出ノズル17から注出される場合は、ノズルシャッタ21はその先端が後列の注出ノズル17の下方から後方に退避した退避位置(図7(c))に後退移動される。そして、ノズルシャッタ21がそれぞれの場合に対応する位置に移動された後に、販売飲料がそれぞれの飲料を注出する注出ノズル17からカップ等の容器に吐出される。
このとき、販売飲料が注出される注出ノズル17より後方に位置する注出ノズル17から滴下する後垂れ飲料は、ノズルシャッタ21により受けられ、販売飲料が吐出されるカップ等の容器にその後垂れ飲料が滴下することが確実に防止される。
販売飲料の吐出が終了すると、直ちにシャッタ駆動モータ23が回転駆動され、ノズルシャッタ21が前方に突出するように移動され、再び待機状態に移動する。このとき、販売飲料を吐出した注出ノズル17から滴下する後垂れ飲料は、ノズルシャッタ21の凹部21aにより受けられ、その後端の排出穴21dから図示しない樋部を介して例えばベンドステージ3の下方に位置する注出トレイ4や、排水バケツ19に排出される。したがって、後垂れ分の飲料が、販売飲料の吐出されるカップ等の容器やベンドステージ3上に滴下することが防止される。また、この場合、注出ノズル17がノズルシャッタ21に覆われるので、虫の侵入や悪戯、異物の付着を防止することができる。
ところで、注出ノズル17から注出される飲料の種類は、例えば前列に配置される注出ノズル17から吐出されるものを「お茶」や「白湯」とし、中列に配置される注出ノズル17から吐出されるものを「コーヒー」とし、後列に配置される注出ノズル17から吐出されるものを「ココア」や「ミルク」のようにすることが望ましい。つまり、注出ノズル17は、そこから注出する飲料の色、成分濃度が濃くなる順番でノズルシャッタ21の退避方向に並べて配置することが望ましい。すなわち、このように吐出する飲料の種類に応じて注出ノズルを割り当てるとともに、前述のようにノズルシャッタ21を飲料が吐出される注出ノズル17の直後に配置される注出ノズル17の下方に位置するように制御部によって移動制御することで、カップ等の容器に飲料を吐出する場合に、少なくともその吐出飲料よりも、色や成分濃度の濃い飲料の後垂れが容器に滴下することを防止することができる。
以上のように、本発明の実施形態の飲料供給装置においては、ノズルシャッタ21は、注出ノズル21の下方に位置するとき、そこから滴下する飲料の後垂れ等を受けてそれを注出する容器の外側に排出し、注出ノズル17の下方から退避するとき、その注出ノズル17から容器への飲料の注ぎ込みを可能とするものであるから、注出ノズル17から吐出される飲料の供給量や種類に係わりなく、ポタポタと後垂れ飲料がカップ等の容器やそれを載置するベンドステージ3上に滴下することを確実に防止することができる。すなわち、これにより、混じり気のない味見のよい飲料を提供することができるとともに、カップ等の容器や装置を清潔に保つことができる。
また、注出ノズル17を複数備え、その注出ノズル17から容器に飲料を注ぐとき、ノズルシャッタ21はその飲料を注ぐ注出ノズル17の下方から退避し、かつノズルシャッタ21の退避方向に在って飲料を注がない他の注出ノズル17の下方に位置するように、その位置を制御されるものであるから、飲料を注ぐ注出ノズル17からカップ等の容器への飲料の注ぎ込みを可能とするとともに、ノズルシャッタ21の退避方向にあるその他の注出ノズル17からの後垂れ等をその容器の外側に排出させることができる。したがって、これにより複数の種類の異なる飲料を提供する場合も、注出飲料以外の異なる飲料がなるべくカップ等の容器やベンドステージ上に滴下しないようにし、味見の良い飲料を清潔に供給することができる。
また、複数の出口ノズル17は、そのそれぞれから注がれる飲料の色、成分濃度が濃くなる順番でノズルシャッタ21の退避方向に配置されたものであれば、注出ノズル17からカップ等の容器に注がれる飲料より、色や成分濃度が濃い飲料がそれ以外の他の注出ノズル17からカップ等の容器に滴下することを防止することができる。すなわち、これにより、後垂れ飲料によって、提供する飲料の色や味が大きく変わることを防止するができる。
なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態に示す装置のみに限定されず、その趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。例えば、ノズルシャッタ21を出退駆動するノズルシャッタ機構20の構造や、注出ノズル17を前後方向に並べて装着するノズルホルダ等の形状、構成は、本実施形態に示されるものに限定されず、本発明を実施する飲料供給装置の態様に応じて適宜に設定されるものである。
本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置において前扉を開いた状態の要部構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置の飲料販売の原理図である。 本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置の制御構成を示す制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置のノズルシャッタ機構の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置のノズルシャッタの全体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる飲料供給装置のノズルシャッタ機構の動作を説明する動作状態説明図であって、(a)は飲料販売前の待機状態、(b)は前列の注出ノズルから飲料をカップ等の容器に注出する場合の飲料販売状態、(c)は、後列の注出ノズルから飲料をカップ等の容器に注出する場合の飲料の販売状態をそれぞれ示す要部側面断面図である。
符号の説明
1 本体
2 前扉
3 ベンドステージ
7 選択ボタン
11 キャニスタ部
12 温水タンク
13 ミキシングボウル部
17 注出ノズル(飲料注出口)
18 ノズルホルダ
20 ノズルシャッタ機構
21 ノズルシャッタ(液滴受部)
23 シャッタ駆動モータ
27 容器
30 コントロールボックス(制御手段)



Claims (2)

  1. カップ等の容器に飲料を注いで供給する飲料供給装置であって、前記カップ等の容器に飲料を注ぎ込む複数の飲料注出口と、前記複数の飲料注出口の下方に出退自在に設けられた液滴受部と、前記液滴受部の出退を制御する制御手段とを備え、前記飲料注出口から前記容器に飲料を注ぐとき、前記液滴受部は前記飲料を注ぐ飲料注出口の下方から退避し、かつ前記液滴受部の退避方向に在って飲料を注がない前記飲料注出口の下方に位置するように、その位置を制御されることを特徴とする飲料供給装置。
  2. 前記飲料注出口は、そのそれぞれから注がれる飲料の色、成分濃度が濃くなる順番で前記液滴受部の退避方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
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