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JP5060386B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、点火点を覆うプラグカバー内に点火室が形成された点火プラグがシリンダヘッドに装着され、前記点火室とピストンに面する燃焼室とを連通する複数の噴孔が前記プラグカバーに備えられているエンジンに関する。
上述したようなエンジンは、燃焼室に吸気された混合気(例えば、希薄混合気等)を、ピストンの上昇により圧縮して複数の噴孔を介して点火室に流入させ、点火室に流入した混合気を点火プラグにより火花点火して燃焼させて、噴孔を介して燃焼室に火炎を噴出するように構成されている(特許文献1を参照)。
このようなエンジンにおいて点火室から噴出する火炎は、大きな乱れを生みながら燃焼室内を伝播して燃焼室における新気を急速に燃焼させるため、燃焼室における混合気の燃焼効率を向上させることができる。
特開2007−77902号公報
燃焼室に対して火炎を噴出させるにあたり、例えば、燃焼室の中心軸に直交する平面視において、燃焼室の中心に対応する位置に点火プラグを設ける等により、点火タイミングにおいて各噴孔からその噴孔に対向する燃焼室の内壁までの距離を略同じ距離とするのが好ましい。しかしながら、複数の噴孔について前記距離が異なることもある。例えば、吸気弁と排気弁とを一つずつ備えた二弁式のエンジンでは、上記平面視において燃焼室の中心に対応する位置から外れた位置に点火プラグを設けることになり、複数の噴孔について上記距離が異なる。このように、複数の噴孔について当該距離が異なると、その距離が長い領域には火炎が到達し難くなり、燃焼室内の混合気の燃焼を良好に行い難くなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、点火タイミングにおいて、当該噴孔から当該噴孔に対向する燃焼室の内壁までの距離が異なる場合であっても、燃焼室内の混合気の燃焼を良好に行えるエンジンを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るエンジンは、点火点を覆うプラグカバー内に点火室が形成された点火プラグがシリンダヘッドに装着され、前記点火室とピストンに面する燃焼室とを連通する複数の噴孔が前記プラグカバーに備えられているエンジンであって、
前記点火プラグの点火プラグ本体と前記プラグカバーとが一体的に形成され、
前記点火プラグを、前記点火プラグ本体と前記プラグカバーとを一体に維持している状態で、前記シリンダヘッドに装着可能に構成されており、
その第1特徴構成は、前記点火プラグが、前記複数の噴孔を通して前記燃焼室から流入する混合気を前記点火点において火花点火して燃焼させ、前記燃焼により形成される火炎を前記複数の噴孔を通して前記燃焼室に対して噴出して前記燃焼室内の混合気を燃焼するように構成され、
前記複数の噴孔は、点火タイミングにおいて、当該噴孔から当該噴孔に対向する前記燃焼室の内壁までの距離が異なるように設けられると共に、
前記燃焼室において前記距離が短い領域よりも前記距離が長い領域の方が、前記火炎の噴出量を多くするように構成されており、
前記複数の噴孔の口径が、同一に設定され、
前記複数の噴孔が、前記燃焼室の中心軸に直交する断面視において、前記点火点を中心として前記燃焼室を直線で分割した複数の分割領域の夫々に設けられ、
前記複数の分割領域の夫々に設けられた前記噴孔は、前記断面視での前記分割領域の面積が大きいほど、設置数が多くなるように設定されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、点火タイミングにおいて、各噴孔からその噴孔に対向する燃焼室の内壁(例えば、シリンダ内壁又はピストンの上面)までの距離が異なるように複数の噴孔を設けても、燃焼室のうち、噴孔から燃焼室の内壁までの距離が短い領域よりも当該距離が長い領域の方が、火炎の噴出量が多くなることで、噴孔から遠い燃焼室の内壁に向けて多量の火炎を噴出でき、火炎が到達し難い領域にも火炎を供給することができる。この結果、燃焼室内の混合気の燃焼を良好に行うことができる。
これにより、点火プラグの設置位置は、燃焼室内の混合気の燃焼を良好に行うために、複数の噴孔について上記距離が略同じ距離となるように制限しなくともよくなる。
以上から、点火タイミングにおいて各噴孔からその噴孔に対向する燃焼室の内壁までの距離が異なる場合であっても、燃焼室内の混合気の燃焼を良好に行うことができ、しかも、点火プラグの設置位置の制限を緩和することができるエンジンを実現できる。
さらに、上記第1特徴構成によれば、噴孔から噴出される火炎は、噴孔と燃焼室の内壁との距離に応じて、その噴出量を調整することができる。特に、分割領域の面積に応じて噴孔の設置数を変化させることにより、火炎が行き渡り難い領域となる面積の大きい分割領域に対してほど、多量の火炎を噴出できる。よって、燃焼室の各分割領域に的確に火炎を供給することができる。
さらに、上記第1特徴構成によれば、点火プラグの点火プラグ本体とプラグカバーとが一体的に形成され、点火プラグを、点火プラグ本体とプラグカバーとを一体に維持している状態で、シリンダヘッドに装着することができる。
本発明に係るエンジンの第特徴構成は、前記複数の分割領域の夫々に設けられた前記噴孔の設置数が、前記断面視での前記分割領域の面積比に応じて設定されている点にある。
上記第特徴構成によれば、噴孔から噴出される火炎は、各分割領域の分割面積の面積比に応じて、その噴射量を調整することができる。これにより、燃焼室において火炎の噴出量が、燃焼室のある領域において多すぎる又は少なすぎる状況となることを避けることができる。この結果、燃焼室に対して火炎を略均一に噴出することができ、燃焼室の混合気の燃焼をより一層良好にすることができる。
本発明に係るエンジンの第特徴構成は、前記シリンダヘッドには、前記燃焼室に混合気を吸気するための吸気弁と前記燃焼室における燃焼排ガスを排気するための排気弁とが夫々1つずつ設けられている点にある。
上記第特徴構成によれば、燃焼室の中心軸と直交する断面視において燃焼室の中心に対応する位置からはずれた位置に点火プラグを設けることとなり、複数の噴孔について上記距離が異なることとなるが、本願発明によれば、このような場合であっても、噴孔と燃焼室との距離が長い領域に対しても的確に火炎を噴出することができ、燃焼室内の混合気
の燃焼を良好に行うことができる。
本願発明のエンジンの参考形態について、図1乃至2に基づいて説明する。
図1に示すエンジン100は、円筒状のピストン2と、ピストン2を収容してピストン2の上面と共に燃焼室1を形成するシリンダ3を備え、ピストン2をシリンダ3内で往復運動させると共に、吸気弁4及び排気弁9(図2に図示)を開閉動作させて、燃焼室において吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の諸行程を行い、ピストン2の往復運動を連結棒(図示せず)によってクランク軸(図示せず)の回転運動として出力されるものであり、当該構成は、通常の4ストロークのエンジンと変わるところはない。
尚、本発明のエンジン100には、上記吸気弁4及び排気弁9が夫々1つずつ設けられた、所謂二弁式のエンジンとして構成されている。
また、エンジン100は、気体燃料である都市ガス(13A)を燃料Gaとして利用するものであり、吸気行程において、吸気弁4を開状態とし排気弁9を閉状態として、吸気ポート5から空気Ai及び燃料Gaとの混合気M(当該混合気Mは、希薄混合気であることが好ましい)を吸気し、圧縮行程において、吸気弁4及び排気弁9を閉状態として、吸気された混合気Mを圧縮し、燃焼・膨張行程において、吸気弁4及び排気弁9を閉状態として、圧縮された混合気Mに点火プラグ7により火花点火して燃料Gaを燃焼・膨張させ、排気行程において、吸気弁4を閉状態とし排気弁9を開状態として、燃焼室1から燃焼排ガスを排出するように運転される。
ピストン2は、その上面の中央部に、所謂深皿型の凹部2aを有して構成され、圧縮行程において、ピストン2が上昇する時に、ピストン2の上面外周部から凹部2aの中心部に向けて混合気Mの渦流、即ちスキッシュを形成するように構成されている。
シリンダヘッド6には、混合気Mを燃焼室1へ供給する吸気ポート5と、燃焼排ガスを外部へ排気する排気ポート(図示せず)とが設けられている。そして、上記吸気ポート5と燃焼室1との連通状態を切り換える吸気弁4と、上記排気ポートと燃焼室1との連通状態を切り換える排気弁9とが、燃焼室1の中心軸Yの近傍に設けられている。このような配置にすることにより、吸気弁4及び排気弁9が、吸気及び排気を切換えることができる。
点火プラグ7は、シリンダヘッド6において燃焼室1の中心軸Yに対応する位置からずれた位置に設置されている。そして、後に詳述するが、混合気Mに点火する点火点Pと、当該点火点Pを覆うプラグカバー7bを備え、当該プラグカバー7bが、点火点Pを覆う側に点火室8を形成するように構成されており、上記プラグカバー7bには、上記点火室8と燃焼室1とを連通する複数の噴孔10が設けられている。
当該点火プラグ7は、複数の噴孔10を通して燃焼室1から点火室8に流入する混合気Mに点火点Pにおいて火花点火し、点火により形成される火炎Kを複数の噴孔10を通して燃焼室1に噴出して燃焼室1内の混合気Mを燃焼する。この点火室8に直接燃料が供給されることはない。
ここで、点火プラグ7を構成する点火プラグ本体7aとプラグカバー7bとは、一体的に形成されており、点火室8、点火点P、及び噴孔10の点火プラグ本体7a及びプラグカバー7bに対する相対的な位置関係を予め適宜設定した上で、点火プラグ7をシリンダヘッド6に設置することができる。
エンジン100は、上記のような構成を採用することにより、圧縮行程において、燃焼室1に吸気された混合気Mをピストン2の上昇により圧縮すると共に、圧縮された混合気Mを燃焼室1からプラグカバー7bに設けられた噴孔10を介して点火室8に流入させ、燃焼・膨張行程において、点火室8から噴孔10を介して燃焼室1に火炎Kを噴射するように構成されている。以下、そのエンジン100における1サイクルの動作状態について説明する。
エンジン100は、先ず、吸気弁4が開状態として、ピストン2をTDC(上死点)から下降させて、吸気ポート5から燃焼室1に混合気Mを吸気させる吸気行程を実行する。
そして、吸気弁4を閉状態として、ピストン2を上昇させて、燃焼室1に吸気された混合気Mを圧縮する圧縮行程を実行する。圧縮行程においては、ピストン2の上昇により燃焼室1の容積を減少させることで、燃焼室1の混合気Mをプラグカバー7bに設けられた複数の噴孔10を通して点火室8に流入させ、点火室8において、混合気Mの流入によりガス流動を発生させ、この混合気Mと未燃焼残留ガスとを混合し(点火室8に未燃焼残留ガスが存在する場合)、火花点火可能範囲の当量比の混合気Mを形成する。
次に、エンジン100は、上死点直前(例えば8°BTDC)付近において、点火プラグ7を作動させて、上記点火室8の点火点Pにおいて混合気Mに火花点火して火炎Kを形成し、点火により形成された火炎Kを噴孔10を通して放射状に大きな乱れを生みながら燃焼室1に噴出して、燃焼室1内の混合気Mを良好に燃焼させてピストン2を下降させることにより、燃焼・膨張行程を実行する。
以上が、本発明の参考形態に係るエンジン100の基本構成及びその動作についての説明である。
本発明の参考形態に係るエンジン100では、図1に示すように、点火プラグ7を燃焼室1の中心軸Yから外れた位置に設けることにより、点火プラグ7の設置位置と吸気弁4及び排気弁9の設置位置とが干渉しないようにしている。点火プラグ7は、燃焼室1の中心軸Yに対して傾斜する状態で点火室8を燃焼室1に突出させるように設けられている。これにより、点火室8を燃焼室1の中心軸Yに対して極力近い位置に配置させるようにしている。
このような配置とすることにより、燃焼室1の中心軸Yに直交する断面視において、図2に示すように、円形状の燃焼室1の中心軸Yを通る直線P1を中心として、一方側(図中右側)に吸気弁4及び排気弁9が配置され、且つ、他方側(図中左側)に点火プラグ7の点火室8が配置される。点火室8は、上記断面視において、円形状に形成されており、直線P1に直交する直線P2上にその中心Pが位置するように配置されている。複数の噴孔10は、点火室8の周囲を覆うプラグカバー7bの周方向に間隔を隔てて設けられている。図2に示すものでは、プラグカバー7bの周方向に一定の間隔を隔てて4つの噴孔10が設けられている。
図1及び図2は、点火タイミング(例えば、上死点直前)におけるエンジン100の状態を示している。複数の噴孔10は、点火タイミングにおいて、噴孔10から噴孔10に対向する燃焼室1の内壁(例えば、シリンダ3の内壁やピストン2の上面)までの距離が異なるように設けられている。つまり、燃焼室1の中心軸Yに直交する断面視では、図2に示すように、噴孔10aからその噴孔10aに対向する燃焼室1の内壁までの距離が距離aとなり、噴孔10bからその噴孔10bに対向する燃焼室1の内壁までの距離が距離bとなる。同様に、噴孔10cに対する距離が距離cとなり、噴孔10dに対する距離が距離dとなる。
ここで、距離a〜dとの関係は、以下の(1)式を満たす関係となっている。
a>b=c>d (1)
複数の噴孔10は、燃焼室1において、前記距離が短い領域よりも前記距離が長い領域の方が火炎Kの噴出量を多くするように構成されている。具体的には、複数の噴孔10は、距離a〜dが長いほど孔径が大きくなるように設定されている。つまり、各噴孔10の孔径は、噴孔10aが一番大きく、噴孔10b及び噴孔10cが二番目に大きく、噴孔10dが一番小さくなるように構成されている。
このように、距離a〜dが長いほど各噴孔10a〜10dの孔径を大きくすることによって、燃焼室2において、距離dが短い領域に火炎Kを供給できることは勿論、距離a〜cが長い領域に対しても火炎Kを供給できる。複数の噴孔10は、プラグカバー7bの周方向の全周に亘って設けられているので、点火室8から複数の噴孔10を通して燃焼室1の全体に亘って火炎Kを噴出することができる。これにより、噴孔10から燃焼室1の内壁までの距離が異なる場合であっても、燃焼室1の全体に亘って火炎Kを供給することができるので、燃焼室1内の混合気Mの燃焼を良好に行うことができる。
噴孔10の孔径と当該噴孔10と燃焼室1の内壁との距離との相関関係は、燃焼室1に対して噴孔10から噴出される火炎Kが略均一に分散される相関関係であればどのようなものであってもよい。
例えば、上記相関関係は、噴孔10の孔径と当該噴孔10と燃焼室1の内壁との距離とが、正の相関を有する関係を好適に適用することができ、比例関係等の線形的な関係の他、指数関数的関係や段階的に増加する関係等の非線形的な関係とすることもできる。
即ち、噴孔10の孔径と、当該噴孔10と燃焼室1の内壁との距離は、一定の関係を有するように設定される。
図2を用いて、上記相関関係が、比例関係となっている具体例について説明する。距離d:距離b又は距離c:距離a=1.0:1.6:2.0となるように点火プラグ7の点火点Pが設定されている場合、シリンダボア径により異なるが、噴孔10dの孔径:噴孔10b又は噴孔10cの孔径:噴孔10aの孔径=1.0:1.4:1.6となるように設定される。
尚、複数の噴孔10の孔径の具体的な値は、点火室8の容積、燃焼室1の容積、燃焼室1の容積、シリンダボア径、用いる燃料Gaの種類等のさまざまな因子により変化するが、0.8mm以上3.0mm以下程度の値とすることで、通常使われているエンジンにおいて、本発明の機能を良好に発揮することができる。
尚、当該参考形態では、各噴孔10a〜10dが、プラグカバー7bの周方向に等角度に設けられることで、各噴孔10a〜10dから燃焼室1に噴出される火炎Kを、燃焼室1に対して略均一に分散可能となる。
尚、上記参考形態において、点火室8、吸気弁4、及び排気弁9は、円形状の燃焼室1の中心軸Yを通る直線P1を中心として、一方側(図中右側)に吸気弁4及び排気弁9が配置され、且つ、他方側(図中左側)に点火プラグ7の点火室8が配置された構成としている。これにより、点火室8、吸気弁4、及び排気弁9と燃焼室1の中心軸Yとの距離が、大きく異なることがない構成とできる。これにより、吸気弁4と排気弁9とが、吸気と排気を効率良く行うことができると共に、火炎Kが燃焼室1に対して偏って噴出することを抑制できる。
発明の参考形態を、図1及び図3(a)に基づいて説明すると共に、本発明の実施形態を、図3(b)に基づいて説明する。
以下に示す参考形態及び実施形態は複数の噴孔10の設置状態に特徴があり、その他の構成については、上記参考形態と同様であるので、その説明は省略する。
図3に示すように、燃焼室1の中心軸Yに直交する断面視において、点火点Pを中心として等角度で燃焼室1を複数の分割領域に分割する。図3(a)に示すものでは、点火点Pを中心として45度で燃焼室1を8つの分割領域A〜Hに分割している。図3(b)に示すものでは、点火点Pを中心として90度で燃焼室1を4つの分割領域A〜Dに分割している。
このように、燃焼室1を複数の分割領域に分割したときに、複数の噴孔10が複数の分割領域の夫々に対応して設けられている。つまり、図3(a)に示すものでは、分割領域Aに対応して噴孔10Aが設けられ、分割領域Bに対応して噴孔10Bが設けられている。同様に、分割領域C〜Hの夫々に対応して噴孔C〜Hの夫々が設けられている。
図3(a)に示すように、複数の分割領域A〜Hの夫々に対応して設けられた噴孔10は、上記断面視での分割領域の面積が大きいほど孔径が大きくなるように構成されている。具体的には、複数の分割領域A〜Hの夫々に対応して設けられた噴孔10は、上記断面視での複数の分割領域A〜Hの面積比に応じて孔径を設定するように構成されている。
ここで、噴孔10の孔径と、上記分割領域の面積との関係は、比例関係や指数関数的関係等の一定の関係を有するように設定されている。
複数の分割領域A〜Hは、分割領域G及びF、分割領域H及びE、分割領域A及びD、分割領域B及びCの順に面積が大きくなるように構成されている。分割領域Gと分割領域F、分割領域Hと分割領域E、分割領域Aと分割領域D、分割領域Bと分割領域Cの夫々について、面積が同じになるように構成されている。また、複数の分割領域の面積比は、分割領域G及びF:分割領域H及びE:分割領域A及びD:分割領域B及びC=1:2:3:4となるように構成されている。そこで、複数の噴孔10の孔径の比は、噴孔10G及び10F:噴孔10H及び10E:噴孔10A及び10D:噴孔10B及び10C=1:2:3:4になるように構成されている。
このように、複数の分割領域の面積比に応じて複数の噴孔10の孔径の比を調整することによって、燃焼室1において、複数の分割領域A〜Hの夫々に対して火炎Kを的確に供給できる。これにより、燃焼室1の各分割領域に的確に火炎Kを供給して、燃焼室1内の混合気Mの燃焼を良好に行うことができる。
図3(b)に示すように、複数の分割領域A〜Dの夫々に対応して設けられた噴孔10は、前記断面視での分割領域の面積が大きいほど設置数が多くなるように構成されている。複数の分割領域A〜Dは、分割領域C及びD、分割領域A及びBの順に面積が大きくなり、且つ、分割領域Cと分割領域D、分割領域Aと分割領域Bの夫々について面積が同じになるように構成されている。また、複数の分割領域の面積比は、分割領域A及びB:分割領域C及びD=1:2となるように構成されている。そこで、分割領域C及びDに対応して噴孔10C及び10Dが1つ設けられ、分割領域A及びBに対応して噴孔10A及び10Bが2つ設けられている。
ここで、噴孔10の設置数と、当該噴孔10に対応する分割領域の面積との関係は、比例関係や指数関数的関係等、一定の関係を有するように設定される。
このようにすることで、複数の噴孔10から噴出される火炎Kは、各分割領域A〜Dの分割面積の面積比に応じて、その噴出量を調整することができる。これにより、燃焼室1において火炎Kの噴出量が、燃焼室1のある領域において多すぎる又は少なすぎる状況となることを避けることができる。この結果、燃焼室1に対して火炎Kを略均一に噴出することができ、燃焼室1の混合気Mの燃焼をより一層良好にすることができる。
〔別実施形態〕
(1)図2に示すように、上記参考形態において、複数の噴孔10の設置数は4個に設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3個以上13個以下程度とすることができる。
同様に、図3(a)に対応する上記参考形態においても、分割領域の数は自由に設定することができると共に、噴孔10の設置数も自由に設定することができる。分割領域の数及びそれに対応する噴孔10の設置数は、燃焼室1内の混合気Mの燃焼を良好に維持することを考慮すると、3個以上13個以下程度とすることが望ましい。
(2)図2に示すように、上記参考形態において、プラグカバー7bに設けられた複数の噴孔10は、点火点Pを中心として周方向に等角度に分散して設けられているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば点火プラグ7がシリンダ3の側面に近接するような位置に設置される場合、複数の噴孔10の設けられる位置を当該シリンダ3の側面とは反対方向に偏らせてもよい。
(3)上記参考形態において、分割領域は、燃焼室1を点火点Pを中心として周方向に等角度に分割する直線により定義したが、別に等角度に分割する必要はない。
(4)図2に示すように、上記参考形態において、噴孔10と燃焼室1の内壁との距離は、ピストン2の運動方向と垂直を成す平面内、即ち、図1のII-II断面である二次元平面において説明したが、別に二次元平面でなく、三次元領域としても、本発明の機能を十分に発揮できる。
(5)上記参考形態及び実施形態において、燃料Gaとして都市ガスを使用したが、これに限らず、都市ガス以外の水素やプロパン等のCOはH2を主成分とする炭価水素以外の気体燃料を利
用しても優れた効果を発揮することができる。また、燃料Gaとして気体燃料以外の燃料Gaを利用することもでき、例えば、ガソリン、アルコール、メタノール、エタノール、その他任意の燃料Gaを使用することができる。
本願発明に係るエンジンは、点火タイミングにおいて、当該噴孔から当該噴孔に対向する燃焼室の内壁までの距離が異なる場合であっても、燃焼室内の混合気の燃焼を良好に行えるエンジンとして有効に利用可能である。
参考形態に係る点火タイミングの近傍において噴孔から噴射される火炎の状態図 参考形態に係る図1のII-II断面図 (a)は参考形態に係る点火室及び燃焼室の断面図、(b)は実施形態に係 る点火室及び燃焼室の断面図
符号の説明
1:燃焼室
2:ピストン
4:吸気弁
5:吸気ポート
6:シリンダヘッド
7:点火プラグ
7a:点火プラグ本体
7b:プラグカバー
8:点火室
9:排気弁
10:噴孔
Y:燃焼室の中心軸
Ai:空気
Ga:燃料
M:混合気
K:火炎
P:点火点

Claims (3)

  1. 点火点を覆うプラグカバー内に点火室が形成された点火プラグがシリンダヘッドに装着され、前記点火室とピストンに面する燃焼室とを連通する複数の噴孔が前記プラグカバーに備えられているエンジンであって、
    前記点火プラグの点火プラグ本体と前記プラグカバーとが一体的に形成され、
    前記点火プラグを、前記点火プラグ本体と前記プラグカバーとを一体に維持している状態で、前記シリンダヘッドに装着可能に構成されており、
    前記点火プラグが、前記複数の噴孔を通して前記燃焼室から流入する混合気を前記点火点において火花点火して燃焼させ、前記燃焼により形成される火炎を前記複数の噴孔を通して前記燃焼室に対して噴出して前記燃焼室内の混合気を燃焼するように構成され、
    前記複数の噴孔は、点火タイミングにおいて、当該噴孔から当該噴孔に対向する前記燃焼室の内壁までの距離が異なるように設けられると共に、
    前記燃焼室において前記距離が短い領域よりも前記距離が長い領域の方が、前記火炎の噴出量を多くするように構成されており、
    前記複数の噴孔の口径が、同一に設定され、
    前記複数の噴孔が、前記燃焼室の中心軸に直交する断面視において、前記点火点を中心として前記燃焼室を直線で分割した複数の分割領域の夫々に設けられ、
    前記複数の分割領域の夫々に設けられた前記噴孔は、前記断面視での前記分割領域の面積が大きいほど、設置数が多くなるように設定されているエンジン。
  2. 前記複数の分割領域の夫々に設けられた前記噴孔の設置数が、前記断面視での前記分割領域の面積比に応じて設定されている請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記シリンダヘッドには、前記燃焼室に混合気を吸気するための吸気弁と前記燃焼室における燃焼排ガスを排気するための排気弁とが夫々1つずつ設けられている請求項1又は2に記載のエンジン。
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