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JP2007255313A - 副室式エンジン - Google Patents

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JP2007255313A JP2006080787A JP2006080787A JP2007255313A JP 2007255313 A JP2007255313 A JP 2007255313A JP 2006080787 A JP2006080787 A JP 2006080787A JP 2006080787 A JP2006080787 A JP 2006080787A JP 2007255313 A JP2007255313 A JP 2007255313A
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Shunsaku Nakai
俊作 中井
Seiichi Ito
誠一 伊藤
Yusuke Yamamoto
裕介 山本
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Osaka Gas Co Ltd
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    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】燃焼室として、ピストンに面する主室と、当該主室に噴孔を介して連通する副室とを備え、副室に、当該副室に形成された混合気を火花点火する点火プラグと、当該副室に燃料を供給する燃料供給弁とを備えた副室式エンジンにおいて、副室に発生するガス流動を規則的なものとして異常燃焼の発生を抑制し、高出力化を実現し得る技術を提供する。
【解決手段】副室20が、噴孔27から上方に延出する副室連通路21と、副室連通路21の上端部25から拡径して上方に延出する副室空間部24とからなり、点火プラグ7の点火部7aが、副室空間部24の側部に配置され、副室連通路21の中心軸Xと点火部7aとを通る断面において、副室空間部24の中心Yが副室連通路21の中心軸Xに対して側方に偏心するように副室10が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼室として、ピストンに面する主室と、当該主室に噴孔を介して連通する副室とを備え、前記副室に、当該副室に形成された混合気を火花点火する点火プラグと、当該副室に燃料を供給する燃料供給弁とを備えた副室式エンジンに関する。
上記のような副室式エンジンは、主室に吸気された希薄混合気等の新気をピストンの上昇により圧縮して、その圧縮された新気を、噴孔を介して副室に流入させ、その副室に流入した新気と副室に供給された燃料との混合気を点火プラグにより火花点火して燃焼させて、主室に開口する噴孔を介して主室に火炎ジェットを噴射するように構成されている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
また、このような副室式エンジンは、単室式エンジンと比較して、燃焼室全体として空気に対して燃料が希薄な状態で燃料を燃焼させる希薄燃焼が実現できるため、高効率化を図ることが可能であり、特に、効率向上が求められるコージェネレーションシステム等に導入されている。
特開2003−317897号公報 特開2002−138842号公報
上記のような副室式エンジンの副室では、噴孔を通じて主室から流入する新気の流れにより、不規則且つ速いガス流動が発生する。
そして、このようなガス流動の影響を受けて、その副室において混合気を火花点火できないという失火が発生したり、混合気の燃焼火炎が点火プラグの電極側に逆流して点火プラグが損傷するという問題がある。
更に、副室におけるガス流動が不規則となると、副室における混合気の燃焼時の温度分布も不均一な状態となってしまい、局所的な過剰高温部が出現する場合がある。そして、この過剰高温部の出現は、過早着火等の異常燃焼を引き起こすため、高出力化を阻害する要因となる。
特に、主室への希薄混合気の吸気量を増加させることにより高出力で運転を行う場合には、主室における過剰昇温によるノッキングなどの異常燃焼を防止して高効率化を図るために、副室の容積を比較的小さく設計して、噴孔から主室に噴射される火炎ジェットの熱エネルギを適切に小さくする場合がある。
しかし、このように副室の容積を小さくした場合にも、上記のように副室におけるガス流動が不規則となって、副室における過早着火等の異常燃焼を引き起こす場合がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃焼室として、ピストンに面する主室と、当該主室に噴孔を介して連通する副室とを備え、前記副室に、当該副室に形成された混合気を火花点火する点火プラグと、当該副室に燃料を供給する燃料供給弁とを備えた副室式エンジンにおいて、副室に発生するガス流動を規則的なものとして異常燃焼の発生を抑制し、高出力化を実現し得る技術を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る副室式エンジンは、燃焼室として、ピストンに面する主室と、当該主室に噴孔を介して連通する副室とを備え、前記副室に、当該副室に形成された混合気を火花点火する点火プラグと、当該副室に燃料を供給する燃料供給弁とを備えた副室式エンジンであって、その第1特徴構成は、前記副室が、前記噴孔から上方に延出する副室連通路と、前記副室連通路の上端部から拡径して上方に延出する副室空間部とからなり、
前記点火プラグの点火部が、前記副室空間部の側部に配置され、
前記副室連通路の中心軸と前記点火部とを通る断面において、前記副室空間部の中心が前記副室連通路の中心軸に対して側方に偏心するように前記副室が形成されている点にある。
尚、上記副室空間部の中心とは、副室連通路の中心軸と点火部とを通る断面において、上記副室連通路の中心軸に直交する方向での副室空間部の幅の中心を示すものである。
上記第1特徴構成によれば、副室連通路から副室空間部に流入した新気により副室空間部に発生するガス流動を、副室連通路の中心軸に沿って副室空間部の天井面に到達した後に、上記副室空間部の中心が偏心している側に偏って下方側に折り返す形態で、規則的に発生させることができる。よって、副室空間部において、副室連通路から規則的なガス流動を発生しつつ流入した新気を、燃料供給弁から供給された燃料と良好に混合することができ、その均質な混合気を点火プラグにより安定して火花点火し、失火の発生を防止することができる。更には、その燃焼火炎が点火プラグの点火部に逆流して点火プラグが損傷することも防止することができる。
また、副室空間部において、規則的なガス流動を発生させながら均質な混合気を火花点火燃焼させるので、その副室空間部における燃焼時の温度分布を略均一な状態とすることができ、過早着火等の異常燃焼の発生を抑制することができるので、充分な高出力化を実現することができる。
本発明に係る副室式エンジンの第2特徴構成は、前記副室空間部が、前記副室連通路の上端部からテーパー状に拡径する拡径部を有する点にある。
上記第2特徴構成によれば、副室において、副室連通路の上端部から副室空間部へテーパー状に拡径する拡径部を有するので、その副室連通路の上端部から副室空間部に流入する新気の流れは、コアンダ効果により剥離が抑制された状態でテーパー状の壁面に沿った安定したものとなり、副室空間部に流入した新気により副室空間部に発生するガス流動を、一層規則的なものとすることができる。
本発明に係る副室式エンジンの第3特徴構成は、前記副室連通路の上端部が丸み付けされている点にある。
上記第3特徴構成によれば、副室連通路を流通した新気が、この丸み付けされた上端部を通過して、当該上端部から拡径された副室空間部に流入するので、剥離の発生を良好に抑制し、副室空間部に発生するガス流動を一層規則的なものとすることができる。
本発明に係る副室式エンジンの第4特徴構成は、前記副室空間部が、前記副室連通路の中心軸と同軸の筒状空間と、前記筒状空間の側方から外側に引退形成された凹部空間とで形成され、
前記凹部空間に前記点火部が配置されている点にある。
上記第4特徴構成によれば、副室連通路と、それと同軸で形成される筒状空間とを、簡単な加工作業により形成することができ、更に、この筒状空間の側方に上記凹部空間を形成して、この筒状空間と凹部空間とで、その中心が副室連通路の中心軸に対して側方に偏心した副室空間部を構成して、その副室空間部に発生するガス流動を規則的なものとすることができる。
また、上記点火部を上記凹部空間に配置することで、副室空間部に流入した新気により副室空間部に発生するガス流動は、副室空間部の天井部に到達した後に点火部に到達する形態で形成されることになる。よって、点火部において、ガス流動に沿って流通し充分に混合した混合気を安定して火花点火させることができる。
本発明に係る副室式エンジンの実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示す副室式エンジン100は、ピストン2と、ピストン2を収容してピストン2の頂面と共に主室1を形成するシリンダ3とを備え、ピストン2をシリンダ3内で往復運動させると共に、吸気バルブ4及び排気バルブ(図示せず)を開閉動作させて、主室1において吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の諸行程を行い、ピストン2の往復動を連結棒(図示せず)によってクランク軸(図示せず)の回転運動として出力されるものであり、このような構成は、通常の4ストローク内燃機関と変わるところはない。
尚、この副室式エンジン100は、通常、エンジン回転数が一定の定格回転数となるように定格運転されるように構成されている。
また、副室式エンジン100は、気体燃料である都市ガス(13A)を燃料Gとして利用するものであり、吸気行程において吸気バルブ4を開状態として、吸気ポート5から主室1に空気と少量の燃料Gとの混合気好ましくは希薄混合気等の新気Iを吸入し、圧縮及び燃焼・膨張行程において吸気バルブ4及び排気バルブを閉状態として、この吸入した新気Iを圧縮して燃料Gを燃焼・膨張させ、排気行程において排気バルブを開状態として、主室1から排気ポート(図示せず)に排ガスを排出するように運転される。
ピストン2の頂面の中央部には、いわゆる深皿型の凹部2aが形成されている。上記のような凹部2aを形成することで、圧縮行程においてピストン2が上昇するときに、ピストン2の頂面外周部から凹部2aの中心部に流れるスキッシュが発生することになる。
副室式エンジン100のシリンダヘッド9には、主室1と共に燃焼室として設けられ、主室1に噴孔27を介して連通する副室20が設けられており、この副室20を有する副室機構10の構造について以下に説明する。
副室20の上方には、0.2MPa(Gauge)の供給圧力で燃料Gが供給される燃料供給路12から副室20に断続的に燃料Gを供給可能な燃料供給弁13が設けられている。
更に、副室20には、副室20の混合気を火花点火可能な点火プラグ7が設けられている。
この副室式エンジン100は、上記のような構成を採用することにより、主室1に吸気された新気Iをピストン2の上昇により圧縮して、圧縮された新気Iを主室1に開口する噴孔27を介して副室20に流入させ、副室20に流入した新気Iと燃料供給弁13により副室20に供給された燃料Gとの混合気を副室20において点火プラグ7により火花点火して燃焼させて、副室20から噴孔27を介して主室1に火炎ジェットFを噴射するように構成されている。以下、その副室式エンジン100における1サイクルの動作状態について以下に説明する。
副室式エンジン100は、先ず、吸気バルブ4が開状態となり、ピストン2のTDC(上死点)からの下降により、吸気ポート5から主室1に新気Iが吸入される吸気行程が行われる。
このとき副室20に設置された燃料供給弁13は、吸気バルブ4の開時期に対して若干遅れた時期に開状態となり、副室20への燃料Gの供給を開始される。
後に、吸気バルブ4及び燃料供給弁13が略同時期に閉状態となり、ピストン2の上昇により、主室1に吸気された新気Iを圧縮する、いわゆる圧縮行程が行われる。
尚、圧縮行程初期の副室20がまだ低圧状態のときに、燃料供給弁13を開状態として燃料Gを副室20に供給しても良い。
そして、次の圧縮行程では、ピストン2の上昇により、主室1の容積減少によって、主室1の新気Iが噴孔27を介して副室20に流入し、副室20には、その新気Iの流入によりガス流動が発生することで、その新気Iと燃料Gとが混合されて、火花点火可能範囲内(例えば1程度)の当量比の混合気が形成される。
そして、上記圧縮行程終了時にて、副室20には、当量比が比較的高い混合気が存在するのに対して、主室1には、当量比が比較的低い新気Iが存在することになる。
そして、副室式エンジン100は、上死点直前の例えば8°BTDC付近において、点火プラグ7を作動させて、上記副室20に形成された混合気点火部7aにおいて火花点火して燃焼させる。
すると副室20では、燃焼が進み、副室20の燃焼しなかった燃料Gと共に、火炎ジェットFが噴孔27を介して主室1に噴出される。
また、副室20と主室1とを連通する8つの噴孔27が、上記主室1の中心軸Xを中心に周方向に等間隔で分散配置され、放射状に延出する筒状の開口部として形成されており、火炎ジェットFが夫々の噴孔27から主室1に放射状に噴射されるように構成されている。
一方、主室1においては、夫々の噴孔27から放射状に噴出された火炎ジェットFにより希薄混合気を安定して燃焼させるので、急激な圧力上昇を伴わず、高効率且つ低NOxとなる燃焼が行われる。
このような主室1における燃焼状態は、通常のSIエンジンに近い状態であるが、圧縮比を高く設定した場合においてもノッキングが発生しないため、熱効率を向上することができる。また、主室1に吸気される新気Iの当量比を大きくして、出力を増加させた場合でも、良好にノッキングを回避することができるため、ノッキング限界における当量比を高くすることができ、広い出力調整範囲が確保される。
以上が副室式エンジン100の基本構成についての説明であるが、以下に副室式エンジン100の特徴構成について説明する。
上述した副室式エンジン100において、主室1と副室20とを含む燃焼室の最小容積、即ちピストン2の位置が上死点位置となって最小となる燃焼室の容積に対して、副室20の容積の割合は、2%以上且つ3%以下の範囲内と比較的小さく設計されている。
よって、噴孔27から主室1に噴射される火炎ジェットFの熱エネルギが適切に小さくなるので、主室1への新気Iの吸気量を増加させることにより高出力で運転を行う場合には、主室1における過剰昇温によるノッキングなどの異常燃焼が抑制される。
尚、図1では、副室機構10の内部構造を認識しやすくするために、全体に対する副室機構10の大きさの割合を大きめに描いている。
また、上記副室20の容積を比較的小さくすることで、主室1から副室20への新気Iの流入量も少なくなるため、その新気Iの流入により副室20に発生するガス流動も小さくなり、不規則になることが懸念され、このように副室20に発生するガス流動が不規則になると、失火や過早着火等の異常燃焼を引き起こしたり、点火プラグ7の損傷する場合がある。
そこで、副室式エンジン100は、副室20が特徴的な構造を有することにより、上記副室20に発生するガス流動が適切且つ規則的なものとなって、上記異常燃焼の発生を抑制し、高出力化を実現し得るように構成されており、かかる特徴的な副室20の構造について以下に説明する。
即ち、副室20は、主室1の中心軸Xと同軸で噴孔27から上方に延出する副室連通路21と、副室連通路21の上端部25から拡径して上方に延出する副室空間部24とからなり、更に、点火プラグ7の点火部7aが副室空間部24の側部に配置されるように、副室機構10に対して点火プラグ7が中心軸Xに垂直な方向で側方から挿入する形態で取り付けられている。
そして、この副室20は、副室連通路21の中心軸Xと点火部7aとを通る断面(図1に示す断面)において、副室空間部24の中心Yが副室連通路21の中心軸Xに対して側方に偏心するように形成されている。
即ち、図2において、副室連通路21が中心軸Xを中心とした特定の半径aの円状断面形状を有するのに対して、副室空間部24が、副室連通路21の中心軸Xと点火部7aとを通る断面が通る左右方向において、その中心軸Xよりも偏心した位置を中心Yとして、特定の幅2bを有するように形成されている。
尚、本実施形態では、副室20の容積に対する副室連通路21の割合は、5%以上且つ20%以下の範囲内、好ましくは10%以上且つ20%以下の範囲内に設定されており、また、副室連通路21の断面積は、8つの噴孔27の合計の断面積の和と略同等に設定されており、例えば、噴孔27の直径が3mm程度であるのに対して、副室連通路21の直径が9〜11mm程度とされている。
そして、上記のような副室20の特徴的な形態により、噴孔27を介して副室20に流入した新気Iは、図1に矢示するガス流動GFのように、上記噴孔27から上方に延出する副室連通路21を通過した後に、その副室連通路21の上端部25からその中心軸Xに沿って副室空間部24に流入することになる。そして、副室空間部24の中心Yが副室連通路21の中心軸Xに対して側方に偏心していることで、副室空間部24に流入した新気Iにより副室空間部24に発生するガス流動GFを、副室連通路21の中心軸Xに沿って副室空間部24の天井面に到達した後に、上記副室空間部24の中心Yが偏心している側に偏って下方側に折り返す形態で、規則的に発生することになる。
よって、副室空間部24において、副室連通路21から規則的なガス流動GFを発生しつつ流入した新気Iと、燃料供給弁13から供給された燃料Gとは、良好に混合され均質な混合気が形成されるので、その混合気を点火プラグ7の点火部7aにより安定して火花点火することができ、失火の発生が防止される。更に、その燃焼火炎が点火プラグ7の点火部7aに逆流して点火プラグ7が損傷することも防止されている。
更には、副室空間部24において、規則的なガス流動GFを発生させながら均質な混合気を火花点火燃焼させるので、その副室空間部24における燃焼時の温度分布が略均一な状態となり、過早着火等の異常燃焼の発生が抑制され、充分な高出力化が実現されている。
更に、副室連通路21の上端部25から副室空間部24に拡径する拡径部26は、徐々に直径が増加する所謂テーパー状に形成されており、その副室連通路21の上端部25から副室空間部24に流入する新気Iの流れによるガス流動GFは、壁面に対する剥離が抑制された安定したものとなる。
尚、この拡径部26は、上記テーパー状以外に、段状等の別の形状に形成しても構わない。
また、副室20におけるガス流動GFについてのシミュレーション結果では、上記テーパー状の拡径部26の開き角度(同テーパー状の側面を有する円錐の頂角に相当する)を45°以上且つ75°以下の範囲内(例えば60°)に設定することで、上記剥離が一層良好に抑制されて、安定して規則的なガス流動GFを発生させることができることが確認できた。
更に、副室連通路21の上端部25は、丸み付けされたR部として形成されており、ガス流動GFの剥離の発生が一層良好に抑制されている。
尚、上端部25を丸み付けすることなく角部として残しておいても構わない。
更に、これまで説明してきた副室空間部24、即ち、その中心Yが副室連通路21の中心軸Xに対して側方に偏心している副室空間部24は、図2に示すように、副室機構10において、副室連通路21の中心軸Xと同軸の筒状空間22と、筒状空間22の側方から外側に引退形成された凹部空間23とで形成されており、更に、その凹部空間23に点火プラグ7の点火部7aが配置されている。
即ち、副室空間部24において、上記筒状空間22は上記副室連通路21と同軸で形成されることになるので、副室連通路21と筒状空間22とを簡単な加工作業で形成することができる。
そして、上記筒状空間22の側方に上記凹部空間23が形成されているので、この筒状空間22と凹部空間23とで形成された副室空間部24は、これまで説明してきたように、その中心Yが副室連通路21の中心軸Xに対して側方に偏心したものとなる。
また、点火プラグ7の点火部7aは、上記凹部空間23に配置されているので、副室空間部24において、ガス流動GFは、副室連通路21の中心軸Xに沿って副室空間部24の天井面に到達した後に、凹部空間23に配置された点火部7a側に偏って下方側に折り返す形態で発生することになる。
よって、副室空間部24において、新気と燃料との混合気は、ガス流動GFに沿って流れて充分に混合した後に、点火部7aに到達し、混合気が一層安定して火花点火されことになる。
尚、本発明に係る副室式エンジンは、前述の実施形態で説明したように、都市ガス等の気体燃料を利用する場合に優れた効果を発揮するものであり、このような気体燃料としては、上記都市ガス以外に水素やプロパン等のCOやHを主成分とする炭化水素以外の気体燃料がある。また、本発明に係る副室式エンジンは、もちろん気体燃料以外の燃料を利用することもでき、例えば、ガソリン、アルコール、メタノール、エタノール、任意の燃料を使用することができる。
本発明に係る副室式エンジンは、燃焼室として、ピストンに面する主室と、当該主室に噴孔を介して連通する副室とを備え、前記副室に、当該副室に形成された混合気を火花点火する点火プラグと、当該副室に燃料を供給する燃料供給弁とを備え、更に、副室に発生するガス流動を規則的なものとして異常燃焼の発生を抑制し、高出力化を実現し得る副室式エンジンとして有効に利用可能である。
副室式エンジンの断面図 副室式エンジンの副室空間部における閉断面図
符号の説明
1:主室
2:ピストン
7:点火プラグ
7a:点火部
12燃料供給路
13:燃料供給弁
20:副室
21:副室連通路
22:筒状空間
23:凹部空間
24:副室空間部
25:上端部
26:拡径部
27:噴孔
100:副室式エンジン
I:希薄混合気(新気)
X:副室連通路の中心軸
Y:副室空間部の中心

Claims (4)

  1. 燃焼室として、ピストンに面する主室と、当該主室に噴孔を介して連通する副室とを備え、前記副室に、当該副室に形成された混合気を火花点火する点火プラグと、当該副室に燃料を供給する燃料供給弁とを備えた副室式エンジンであって、
    前記副室が、前記噴孔から上方に延出する副室連通路と、前記副室連通路の上端部から拡径して上方に延出する副室空間部とからなり、
    前記点火プラグの点火部が、前記副室空間部の側部に配置され、
    前記副室連通路の中心軸と前記点火部とを通る断面において、前記副室空間部の中心が前記副室連通路の中心軸に対して側方に偏心するように前記副室が形成されている副室式エンジン。
  2. 前記副室空間部が、前記副室連通路の上端部からテーパー状に拡径する拡径部を有する請求項1に記載の副室式エンジン。
  3. 前記副室連通路の上端部が丸み付けされている請求項1又は2に記載の副室式エンジン。
  4. 前記副室空間部が、前記副室連通路の中心軸と同軸の筒状空間と、前記筒状空間の側方から外側に引退形成された凹部空間とで形成され、
    前記凹部空間に前記点火部が配置されている請求項1に記載の副室式エンジン。
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