JP4923978B2 - 車両用操舵角制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1実施形態にかかる車両用操舵角制御装置が備えられた車両1の運動制御機構10の全体構成を示した概略図である。以下、この図を参照して、本車両1の運動制御機構10の構成について説明すると共に、本発明の一実施形態にかかる車両用操舵角制御装置の詳細について説明する。
体的な構造については省略する。
ABS/TCS制御手段50hは、車輪速度センサ41**からの検出信号に基づいて車輪速度Vw**および車体速度(推定車体速度)を求めると共に、各車輪FL〜RR毎にスリップ率を求め、このスリップ率に基づいてABS制御やTCS制御を実行するものである。ABS制御では、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ31にて対象車輪のW/C圧の減圧、保持、増圧を行うことで制動トルクを調整することで車輪スリップを抑制する。TCS制御では、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ31にて駆動車輪のW/C圧の増圧、保持、減圧を行うこと、もしくは、図示しないエンジンの出力調整を行うことにより、駆動トルクを調整し、車輪スリップを抑制する。これらABS制御やTCS制御の手法に関しては、周知であるためここでは説明を省略するが、このABS/TCS制御手段50hにて、ABS制御もしくはTCS制御中の各車輪FL〜RRのW/C圧の制御目標値が求められているため、これが前後力演算手段50iに伝えられる。
(数3) δ2h=δ2s+δk …数式3
選択手段50nは、修正舵角δ2sと補償舵角δ2hのいずれを採用するかの選択(一方から他方への切り替え)を行うものである。基本的には、μスプリット制御が開始されると、補償舵角δ2hが採用されて補償制御が実行される。しかしながら、後述する運転操作速度dDSや前後力差ΔFXの時間変化dΔFX、安定化モーメントMSの時間変化dMSが小さいときには、上述した応答性の差や応答遅れがあまり出ないため、補償制御を実行する必要がないため、修正舵角δ2sが選択される。また、μスプリット制御開始からある程度時間が経過する応答性の差や応答遅れが問題とはならなくなるため、補償舵角δ2hから修正舵角δ2sに切り替えることが必要となる。このため、選択手段50nは、μスプリット制御開始時には補償舵角演算手段50mが演算する補償舵角δ2hを採用し、後述する継続時間演算手段50sが演算する継続時間tmsが所定時間τsを超えると修正舵角演算手段50kbが演算する修正舵角δ2sを採用するようになっている。
低応答性側の操舵制御系が前輪操舵制御系であって、実舵角センサ47がVGRS24の相対回転角検出手段として機能するものであれば、下部シャフト22bの回転角度から車輪操舵角への伝達比をKとすると、数式5が用いられる。
比較手段50rは、実修正舵角δ1saと修正舵角δ1sとの偏差(δ1s−δ1sa)を求めるものである。この偏差が選択手段50nに伝えられ、これに基づいて選択手段50nによる切り替えが行われる。具体的には、実修正舵角δ1saが修正舵角δ1sに近づき、偏差(δ1s−δ1sa)が定数Ks未満となる条件を満足したときに、選択手段50nにて、補償舵角δ2hから修正舵角δ2sに切り替えられ、補償制御が終了する。
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に対して、より確実に補償制御が行えるようにするものである。したがって、本実施形態の操舵角制御装置を構成するECU50のブロック構成を第1実施形態に対して変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
上記実施形態では、数式2、数式3に含まれる係数K2zと定数δ2kを予めECU50に記憶させておいたデフォルト値として説明したが、上述した前後力差ΔFXや安定化モーメントMS、さらには運転操作速度dDSのいずれかに基づいて演算により求めることも可能である。
Claims (9)
- 車輪(FL〜RR)のスリップを抑制すべく、前記車輪(FL〜RR)の前後力を調整するスリップ抑制制御を実行すると共に、左車輪(FL、RL)と右車輪(FR、RR)の通過する路面の摩擦係数が異なるμスプリット路面を走行中に前記スリップ抑制制御を実行するμスプリット制御が実行される車両(1)の前輪(FL、FR)および後輪(RL、RR)の操舵角を制御する車両用操舵角制御装置であって、
前記車輪(FL〜RR)の前後力(FX**)を演算する第1演算手段(50i)と、
前記前後力(FX**)に基づいて左右車輪の前後力差(ΔFX)を演算する第2演算手段(50j)と、
前記前後力差(ΔFX)を含む状態量(ΔFX、MS)に基づいて前記前輪(FL、FR)および前記後輪(RL、RR)の修正舵角(δ1s、δ2s)を演算する第3演算手段(50ka、50kb)と、
前記前輪(FL、FR)および前記後輪(RL、RR)の操舵制御系のうちの高応答性側の前記修正舵角(δ2s)と当該修正舵角(δ2s)よりも大きな補償舵角(δ2h)のいずれか一方を選択し、前記μスプリット制御開始時には前記補償舵角(δ2h)を選択する選択手段(50n)と、
前記選択された値、および、前記前輪(FL、FR)および前記後輪(RL、RR)の操舵制御系のうちの低応答性側の前記修正舵角(δ1s)に基づいて制御指示値を出力する駆動手段(50b、50c)と、を備えていることを特徴とする車両用操舵角制御装置。 - 前記選択手段(50n)は、前記高応答性側に実際に発生している実修正舵角(δ2sa)が前記高応答性側の前記修正舵角(δ2s)を超えてオーバシュートするまで前記補償舵角(δ2h)を選択することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵角制御装置。
- 前記補償舵角(δ2h)を演算する第5演算手段(50m)を有し、該第5演算手段(50m)は、前記高応答性側の前記修正舵角(δ2s)を増加させることにより前記補償舵角(δ2h)を演算することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用操舵角制御装置。
- 前記第5演算手段(50m)は、前記前後力差(ΔFX)を含む状態量(ΔFX、MS)の時間変化(dΔFX、dMS)もしくは当該状態量(ΔFX、MS)の時間変化(dΔFX、dMS)を発生させる運転操作速度(dDS)に基づいて、前記高応答性側の前記修正舵角(δ2s)に対する前記補償舵角(δ2h)の増加量(Kz、δk)を決定することを特徴とする請求項3に記載の車両用操舵角制御装置。
- 前記μスプリット制御開始からの継続時間(tms)を演算する時間演算手段(50s)を有し、
前記選択手段(50n)は、前記継続時間(tms)が所定時間(τs)を超えると、前記補償舵角(δ2h)に代えて前記高応答性側の前記修正舵角(δ2s)を選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用操舵角制御装置。 - 前記選択手段(50n)は、前記前後力差(ΔFX)を含む状態量(ΔFX、MS)の時間変化(dΔFX、dMS)もしくは当該状態量(ΔFX、MS)の時間変化(dΔFX、dMS)を発生させる運転操作速度(dDS)に基づいて前記所定時間(τs)を決定することを特徴とする請求項5に記載の車両用操舵角制御装置。
- 前記低応答性側に実際に発生している実修正舵角(δ1sa)を演算する第6演算手段(50q)を有し、
前記選択手段(50n)は、前記低応答性側の前記修正舵角(δ1s)および前記実修正舵角(δ1sa)との差が所定値(Ks)未満になったときに、前記補償舵角(δ2h)に代えて前記高応答性側の前記修正舵角(δ2s)を選択することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用操舵角制御装置。 - 前記高応答性側に実際に発生している実修正舵角(δ2sa)を演算する第7演算手段(50t)と、
前記高応答性側の前記実修正舵角(δ2sa)が前記修正舵角(δ2s)を超えてからの継続時間(tmt)を演算する時間演算手段(50v)とを有し、
前記選択手段(50n)は、前記継続時間(tmt)が所定時間(τt)になったときに、前記補償舵角(δ2h)に代えて前記高応答性側の前記修正舵角(δ2s)を選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用操舵角制御装置。 - 前記選択された値の時間変化に制限を設けて最終修正舵角(δ2c)を演算する制限手段(50p)を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用操舵角制御装置。
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