JP4961290B2 - 椅子型マッサージ機 - Google Patents
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Description
このような椅子型マッサージ機は、床面に置かれるベース部と、このベース部から立設し使用者の背中を支持する背凭れ部と、ベース部に取り付けられ使用者を着座させる座部とを有している(例えば特許文献1参照)。
そして、使用者は背凭れ部に凭れた状態で、前記マッサージユニットによってマッサージを受けることができる。
そこで、この発明は、新たな体感を使用者に与えることができる椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
この発明によれば、座面の左端部が高くなったり右端部が高くなったりしながら、座部は左右動する。このため、座部は高さ方向の成分を有した左右方向の揺動を行なうことができる。このように、座部及び背凭れ部を有する椅子型マッサージ機において、座部が左右方向に揺動することにより、使用者に新たな体感を与えることができる。
これによれば、センサの検出信号に基づいて、制御部は座部を所定の左右位置に停止させることができる。
これによれば、左右両側に肘掛け部があるため、座部が左右動した際に、使用者に安心感を与え、リラックスさせることができる。
これによれば、アーム部材は座部を下から持ち上げて支持している構成となる。これにより、座部の左右両側にアーム部材を存在させない構成とすることができるため、座部(座面)を左右方向に広くすることができる。
これによれば、前記座部を静止状態としたり、左右動可能状態としたりできる。
図1はこの発明の椅子型マッサージ機の実施の一形態を示す斜視図である。この椅子型マッサージ機は、床面に置かれるベース部6と、このベース部6の後部に設けられ使用者の上半身を支持する背凭れ部2と、ベース部6の前部に設けられ使用者の脚部を支持する脚載せ部20と、このベース部6の前後方向の中央部に設けられ使用者が着座する座部1と、ベース部6の左右両側部に設けられ使用者の腕を支持する肘掛け部3a,3bとを備えている。
図1と図2において、背凭れ部2は、傾動可能として本体フレーム6aの後部に取り付けられており、本体フレーム6aと背凭れ部2との間に、背凭れ部2の傾倒角度を変化させるためのリクライニング機構(図示せず)が設けられている。リクライニング機構は、例えば電動モータにより伸縮駆動するアクチュエータを備えている。アクチュエータが伸びると背凭れ部が起立した状態となり、アクチュエータが縮むと背凭れ部が倒れた状態となる。
また、図1において、脚載せ部20は使用者の脚を入れる凹部20aを有しており、凹部20aに入れた使用者の脚に対してマッサージ動作を行なうマッサージ具20bが設けられている。マッサージ具20bとしては、空気の給排によって膨縮するエアセルとすることができる。
図1において、座部1の上側であって、左右の肘掛け部3a,3bの左右方向内側部には、マッサージ具21が設けられている。このマッサージ具21は、空気の給排によって膨縮するエアセルである。なお、このマッサージ具21は、ベース部6の左右両側にある側壁部の左右方向内側に取り付けられている。具体的には、マッサージ具21は、左右の肘掛け部3a,3bの内側面に取り付けられており、座部1が左右動しても、このマッサージ具21は座部1と共に左右動しない。
各アーム部材17は、その上部において第1軸(上軸)28によって前記座連結部26に回動自在に取り付けられており、その下部において第2軸(下軸)29によって前記フレーム連結部27に回動自在に取り付けられている。なお、図4において、前後の第1軸28は、前後方向に延びている上連結軸30の両端部に形成されており、前後の第1軸28は同一直線上に存在している。また、前後の第2軸29は、前後方向に延びている下連結軸31の両端部に形成されており、前後の第2軸29は同一直線上に存在している。
つまり、座本体7の左右両側に設けられ前後方向に延びている上連結軸30の両端部(第1軸28)に、アーム部材17の上部が取り付けられており、座部フレーム8の左右両側に設けられ前後方向に延びている下連結軸31の両端部(第2軸29)にアーム部材17の下部が、取り付けられている。よって、座本体7は前後左右に存在する四本のアーム部材17によって支持されている。
そして、各アーム部材17は、その左右方向の傾き角度θ0を変えることで座本体7を左右動可能としている。つまり、アーム部材17が第2軸29の軸心回りに回動することで、座本体7は左右動することができる。
なお、左右に揺れるアーム部材17の水平に対する傾き角度(θ0、及び後述するθ1〜θ4)は、90°未満となるように構成されている。つまり、座本体7が左右動しても、アーム部材17は第2軸29を支点として、左右方向の内側に傾いた状態にある構成であり、左右方向の外側に傾かない構成となっている。
この偏心軸部16aに、動力伝達部材18の一端部18aが回動自在として取り付けられている。そして、動力伝達部材18の他端部18bは、前記上連結軸30に取り付けられている(図4参照)。この他端部18bは、上連結軸30に、その長手方向中央部で連結されており、相互は回動自在として連結されている。
図5は、座本体7が左右方向の中心に位置している状態であり、この状態が初期状態(初期位置)である。この椅子型マッサージ機の使用を開始する際、使用を終了した際、使用状態においてアーム部材17による座部1の左右動を機能させない状態では、座本体7はこの初期状態にある。この初期状態では、座面7aの左端部40と右端部41とは同じ高さとなっている。
そこで、この椅子型マッサージ機は、左右のいずれかに移動しようとする座本体7を静止させた静止状態とするために、座本体7を持ち上げて支持しているアーム部材17の左右方向の傾き角度の変化(アーム部材17が左右方向に倒れること)を防ぐ機構(動作機構部)を有している。さらに、この機構は、座本体7を左右動可能とさせる動作可能状態とするために、このアーム部材17の左右方向の傾き角度の変化(アーム部材17が左右方向に倒れること)を許容し、かつ、倒れたアーム部材17を初期位置の状態に復帰させる機能を有している。
そして、モータ13の回転が継続されることで、所定の傾き角度に倒れたアーム部材17を初期位置の状態(図5)に復帰させるように動力伝達部材18が当該アーム部材17を押し上げ、そして、動力伝達部材18は、アーム部材17を下から支えながら所定の傾斜角度まで再び倒すことができ、これが繰り返されることにより、座本体7の左右動が行なわれる。
そして、動力伝達部材18の一端部18aに被検出部23aが設けられ、センサ本体23bが座部フレーム8(下部部材11)に設けられ、センサ本体23bによる被検出部23aの検出信号が制御装置5に送信される。これにより、センサ本体23bが被検出部23aを検出することにより、制御装置5は、動力伝達部材18の一端部18aの特定の偏心回転位置を判別し、座本体7の特定の揺動位置を知ることができる。センサ23(センサ本体23b)は従来知られている位置検出センサを用いることができるが、非接触式センサが好ましく、例えば磁気センサ(ホールIC)が好ましい。この場合、動力伝達部材18の一端部18aに被検出部23aとして磁石を取り付ければよい。
このように、制御装置5は、座本体7を左右動させる揺らぎ動作の速度(揺らぎ速度)を、使用者の操作器による操作に基づいて又は制御装置5が自発的に、変更することができる他に、揺らぎ時間を変更することができる。つまり、後に説明する、座部1(座本体7)の揺らぎのみの動作、自動コースプログラム及び手動コースプログラムにおいて、制御装置5は、揺らぎ時間として、座本体7の揺らぎ動作を所定の時間(設定時間)について継続させるように設定している。そして、制御装置5は、この揺らぎ時間を、使用者の操作器による操作に基づいて又は自発的に、変更することができる。
また、例えば、使用者を着座させている座部1が右側へ移動し、その後、左側へ移動方向を変えた瞬間、右方向へ移動していた使用者にはその右方向の慣性力が作用する。しかし、この発明の椅子型マッサージ機によれば、座部1が右側へ移動した際、座面7aの右端部41が左端部40よりも高くなって座面7aが左下がりに傾斜しているため、座面7aに着座している使用者を左側へ傾けようとする作用が生じる。この結果、使用者に作用する前記慣性力を和らげることができる。このため、使用者は前記慣性力に抗するために体を緊張させる必要がないことから、この椅子型マッサージ機の座部1による揺らぎ動作によれば、使用者はリラックスすることができる。
また、前記作用によれば、使用者の上半身(頭部側)が大きく左右に振られず、さらには、使用者は背凭れ部2に凭れることができることから、使用者の頭部側を中心として使用者の上半身を左右に揺することができるため、使用者はリラックスすることができる。
また、座本体7の上には前記のとおりパッド(図示せず)が設けられる。このため、座本体7が左右動することによって、パッドが側壁部10a,10bに当り座本体7の左右動を阻害しないように、図5に示しているように、座部フレーム8の左右内側部には、パッドの左右縁部を入れることができる逃げ用凹部が形成されている。具体的には、側壁部10a,10bに、逃げ用凹部として、前後方向に延びている凹溝33が形成されている。この凹溝33にパッドの左右縁部が入ることで、座部フレーム8と干渉することなく、座本体7は所定のストロークで左右動することができる。
そして、左右のアーム部材17は、下方に向かって相互が接近するように傾いた状態で配置されている。なお、このように座本体7が吊り下げられた構成であっても、座連結部26を、高さ方向についてアーム部材17よりも長いものとし、座面7aを、座部フレーム8における支持点となる第2軸29よりも高い位置としている。
すなわち、左右のアーム部材17は、座部フレーム8の左右両側部から座本体7の左右両側部を吊り下げて支持しており、左右のアーム部材17は、左右方向の傾き角度が変わることで座本体7を左右動可能としている。そして、左右のアーム部材17,17は、傾き角度が相違することによって、座部1が右側にある状態で座面7aの右端部41を左端部40よりも高くし、座部1が左側にある状態で座面7aの左端部40を右端部41よりも高くするように、座部フレーム8に座部1を左右動可能に取り付けている。
この実施形態では、図9の破線h1,h2,h3によって示しているように、座本体7が左右動すると、座面7aは下に凸の円弧に沿った軌跡を描く。
制御装置5は、他の動作部を動かさないで、座部1のみを単独で左右動させることができる。これは、使用者が手動によって操作器を操作することにより、座部1(座本体7)の揺らぎのみの動作を選択することができる。この場合、座部1が単体で揺らぎ動作を行なう。
または、他の動作部を動かしながら、複合的に座部1を左右動させることができる。なお、この動作の選択についても、使用者が操作器を操作することによって行われる。
または、制御装置5が記憶している一連のマッサージプログラム(コンピュータプログラム)に従って、単独で座部1を左右動させたり、複合的に動作させたりする。このマッサージプログラムの選択についても、使用者が操作器を操作することによって行われる。
さらに、制御装置5は、自動コースプログラム、手動コースプログラム及び揺らぎのみの動作において、前記のとおり、揺らぎ速度や揺らぎ時間を可変としているため、揺らぎ動作のみを行っても使用者を飽きさせず、使用者にリラックス効果を与えることができる。そして、揺らぎ速度や揺らぎ時間が可変であるため、さらによいリラックス効果が得られる。
座部1上のマッサージ具21は、揺れる座部1に着座している使用者を左右両側から挟んで保持する機能、つまり、座部1から使用者が位置ずれすることを抑制する機能と、マッサージ効果を与える機能とを有している。
2 背凭れ部
3a,3b 肘掛け部
5 制御装置(制御部)
6 ベース部
7 座本体
7a 座面
9 取付部
12 駆動部
17 アーム部材
23 センサ
40 左端部
41 右端部
Claims (2)
- 床面に置かれるベース部と、
前記ベース部に設けられ使用者の上半身を支持する背凭れ部と、
上面に座面を有する座部と、
前記座面の右端部が左端部よりも高くなるようにして前記座部を右側へ移動させ、前記座面の左端部が右端部よりも高くなるようにして前記座部を左側へ移動させるように、前記ベース部に前記座部を左右動可能に取り付けている取付部と、
前記座部を左右動させる駆動部とを備え、
前記取付部は、前記ベース部の左右両側部から前記座部の左右両側部を支持しているとともに、支持状態から左右方向の傾き角度が変わることで前記座部を左右動可能としている左右のアーム部材を有し、
左右の前記アーム部材は、互いの傾き角度が相違することによって、前記座面の右端部が左端部よりも高くなるようにして前記座部を右側へ移動させ、前記座面の左端部が右端部よりも高くなるようにして前記座部を左側へ移動させるように、前記ベース部に前記座部を左右動可能に取り付けていることを特徴とする椅子型マッサージ機。 - 前記座部の左右位置を検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づいて前記座部を所定の左右位置に停止させる制御を行なう制御部とを備えている請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
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