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JP4871823B2 - 窒化アルミニウム単結晶およびその製造方法 - Google Patents

窒化アルミニウム単結晶およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は窒化アルミニウム単結晶およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、欠陥の少ない窒化アルミニウム単結晶を製造する技術に関するものである。
III族元素の窒化物のうち、窒化アルミニウムは熱伝導率が高く、窒化ガリウムと格子整合性が高いことから、GaN系半導体デバイス用基板の材料として期待されている。従来、この種の窒化物単結晶の製造方法としては、昇華法、フラックス法、HVPE(Hydride Vapor phase Epitaxy:ハイドライド気相エピタキシャル)法などのいくつかの方法が知られているが、なかでもHVPE法が有望視されている。HVPE法による結晶成長反応は以下に示す反応によって進行する。
Al+3HCl→AlCl+2/3H (1)
AlCl+NH→AlN+3HCl (2)
このHVPE法では一般に、内部反応管内で900℃程度の高温に保持された金属AlとHClガスを反応させて上記式(1)のように主にAlClを生成し、このAlClを、加熱炉本体内の1000℃程度に保たれた基板付近で、上記式(2)のようにNHと反応させてAlNを成長させる。この方法では、AlCl生成部及び基板の少なくとも2箇所の温度制御及びガス流量の制御を必要とする。
HVPE法により窒化アルミニウム単結晶を製造するには、加熱炉内に金属Alでなる原料を配置し、この加熱炉の一方側から、反応ガスである塩化水素(HCl)及び水素ガスと、反応ガスであるアンモニア(NH)と、キャリアガスである窒素ガス(N)を導入し、加熱炉の他方側から排気を行うする方法が行われている。すなわち、原料である金属Alと塩化水素とを反応させて塩化アルミニウムを発生させ、この塩化アルミニウムガスとアンモニアガスとを反応させて窒化アルミニウムガスを生成している。そして、窒化アルミニウムガスを種子結晶の表面に付着させて窒化アルミニウム単結晶を結晶成長させている。この際、種子結晶での結晶成長の結晶化速度を制御するため、種子結晶の温度と、発生する塩化アルミニウムガスの発生速度をそれぞれ最適化することが行われている。すなわち、種子結晶を支持するサセプタ部の温度と、原料を収納する原料ボートの温度とが、所定の温度差を有するように、多ゾーン炉等を用いて制御している。
また、窒化アルミニウム等の窒化物単結晶の製造方法に関する先行技術としては、以下のような特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2に記載されたものが知られている。
特表2003−517416号公報 Noreika, A. J. et al. : J. Appl. Phys., 39, 5578(1968) Yim. W. M. et al. : J. Appl. Phys., 44, 292(1973)
従来のように、加熱炉本体101内の1000℃程度に保たれた基板付近でAl化合物(AlCl)とNHとを反応させてAlNを成長させる単結晶の製造方法において、Al化合物の発生源としては、(a)金属AlとHClとの反応によりAlClを発生させる方法、(b)AlClを加熱昇華する方法、(c)AlCl・NHを加熱昇華する方法、(d)AlBrを加熱昇華する方法などが知られている。しかし、(a)〜(d)のいずれの方法でも酸素不純物が混入し、作製される単結晶に欠陥等が発生したり、成長速度の低下等の原因になっていた。また、これらの方法では、原料の昇華温度と反応温度とが離れているため、複雑な温度制御が必要であった。
そこで、本発明の主たる目的は、酸素不純物の混入を防止でき、欠陥の少ない良質で大口径の単結晶が効率良く製造できる窒化アルミニウムの製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複雑な温度制御を不要とする窒化アルミニウム単結晶の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の特徴は、窒化アルミニウム単結晶であって、アルミニウム原料としてAlFを用いて、HVPE法により種子結晶上に結晶成長させたことを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、HVPE法により種子結晶上に窒化アルミニウム単結晶を成長させる窒化アルミニウム単結晶の製造方法であって、アルミニウム原料としてAlFを用いることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、加熱炉内に配置したAlFを加熱して昇華させ、AlFガスに窒素化合物を反応させて窒化アルミニウムガスを生成し、窒化アルミニウムガスを種子結晶上に結晶成長させて窒化アルミニウム単結晶を形成することを要旨と
本発明によれば、結晶中に酸素不純物が混入することを防止でき、欠陥の少ない良質で大口径の窒化アルミニウム単結晶を効率良く製造できる。
また、本発明によれば、複雑な温度制御を不要とせず、簡単な製造方法を実現できる。
以下、本発明の実施の形態に係る窒化アルミニウム単結晶の製造方法を図1に示す製造装置を用いて製造する場合について説明する。
本発明は、HVPE法により種子結晶上に窒化アルミニウム単結晶を成長させる窒化アルミニウム単結晶の製造方法であって、アルミニウム原料としてAlFを用いることを特徴とする。
先ず、本実施の形態に係る窒化アルミニウム単結晶の製造方法で用いる製造装置(加熱炉)の構成について図1を用いて説明する。
この加熱炉100は、加熱炉本体101と、この加熱炉本体101を取り囲む多ゾーン炉102とを備えている。加熱炉本体101の一方側の側壁101Aには、アルミニウム化合物ガスのキャリアガスとしての水素ガスを導入する内部反応管110と、反応ガスであるアンモニア(NH)を導入する反応ガス導入管103と、キャリアガスである窒素ガス(N)を導入するキャリアガス導入管104と、が連通するように設けられている。
内部反応管110における加熱炉本体101内に位置する開放端部は、太い径に形成され、内部に原料ボート105が設けられている。この原料ボート105内には、固体のAlFでなる原料109が配置される。
加熱炉本体101の他方側の側壁101Bには、排気口106が設けられている。また、加熱炉本体101における、内部反応管110の開放端部と排気口106との間の位置には、種子結晶(この場合サファイア)107が固定されるサセプタ108が固定されている。このサセプタは、石英などからなる板状のもので、その種子結晶107を貼り付ける面はガス流に対して水平となっており、種子結晶107の表面も水平となっている。
このような加熱炉100を用いて窒化アルミニウム単結晶を製造する手順について説明する。先ず、原料ボート105内に固体のAlFでなる原料109を配置する。ついで、加熱炉本体101内を真空排気した後、内部反応管110から水素ガスを導入し、反応ガス導入管103からアンモニア(NH)を導入し、キャリアガス導入管104から窒素ガス(N)を導入する。多ゾーン炉102を動作させて、原料ボート105内の原料109、サセプタ108、及び種子結晶107を加熱する。また、排気口106から反応ガス及びキャリアガスを排気する。この加熱により、原料ボート105内の原料109である固体のAlFが昇華し、AlFガスが内部反応管110の開放端部から発生した後、アンモニアガスと反応し、窒化アルミニウムが生成され、種子結晶107の表面に付着して結晶成長する。この際、種子結晶107での結晶成長の結晶化速度を制御するため、サセプタ108の温度と、原料109から発生する塩化アルミニウムガスの発生速度をそれぞれ最適化することが行われている。
特に、本実施の形態では、原料109としてAlFを用いているため、原料109の昇華温度と、昇華した原料ガスとアンモニア(NH)との反応温度と、がほぼ同じ(約1260℃)であるため、原料を昇華させる位置と、原料ガスを反応させる位置とで温度を変える必要がないため、複雑な温度制御が不要となる。
〈実施例〉
以下、上記加熱炉100を用いて窒化アルミニウム単結晶を製造する実施例1と比較例1〜4について説明する。
なお、実施例1及び比較例1〜4において、サセプタ部温度(1000℃)であることと、キャリアガスとしてHを用いること、反応ガスとしてNHを50sccmの流量で導入することが共通条件である。
下表1は、比較例1〜4及び実施例1においてAl原料として使用する材料及びその反応機構、プロセス温度、原料濃度を示す。
Figure 0004871823
なお、上記表1の反応の欄は、原料ボート105から発生するガスが生成されるまでの反応であり、比較例4は金属Alが塩化水素(HCl)と反応してAlClと水素を発生させることを示し、比較例1〜3及び実施例1はそれぞれ固体のAlCl、AlBr、AlCl・NH、AlFを昇華させていることを示す。
下表2は、比較例1〜4及び実施例1におけるプロセス温度と、反応ガスがある比較例4では反応ガスの流量を示している。
Figure 0004871823
下表3は、上記表1及び表2の条件で作製した比較例1〜4及び実施例1の窒化アルミニウム単結晶の特性を示す。
Figure 0004871823
上記表3に示すように、原料純度が向上するほど得られた単結晶の酸素含有量を低減でき、X線ロッキングカーブ(XRC)半値幅(FWHM)は減少し、結晶の品質が向上していることを示している。すなわち、上記実施例1のようにAlFをAl原料として用いることにより、結晶性の向上が確認された。
比較例1〜3のAl原料であるAlCl、AlBr、AlCl・NHは、いずれも潮解性を有し、大気中の水分を吸収し、水和物を形成し易い。また、AlCl、AlBr、AlCl・NHは、上記表1に示すように、プロセス温度が低い(100〜150℃程度)ために、前処理しても水分が抜けにくいために、作製した単結晶に水分由来の酸素不純物が混入し易い。
また、金属AlをAl原料として用いた比較例4では、金属Alの表面に酸化膜が存在するため、そこから水分が混入する。また、金属AlとHClの反応を利用するため、原料濃度の制御性が悪い。
実施例1におけるAlFは融点が1040℃、沸点1260℃と非常に安定な材料であり、吸湿性を有しない上に、プロセス温度が非常に高く、水分除去が容易なことから酸素不純物の低減が容易である。
上述のように、HVPE法により窒化アルミニウム単結晶を製造する際に、Al原料のAl化合物としてAlFを使用することで、酸素不純物の混入を防止できる。したがって、HVPE法により窒化アルミニウム単結晶を製造する際に、得られる単結晶に欠陥がなく、良質で、大口径の単結晶が効率よく製造できる。また、AlFは、昇華温度と反応温度(NHと反応する温度)がほぼ同じであるため、複雑な温度制御を要しないという利点がある。
本発明の実施の形態に係る窒化物単結晶の製造装置を示す断面説明図である。
符号の説明
100 加熱炉
101 加熱炉本体
103 反応ガス導入管
104 キャリアガス導入管
105 原料ボート
106 排気口
107 種子結晶
108 サセプタ
109 原料
110 内部反応管

Claims (4)

  1. アルミニウム原料としてAlFを用いて、HVPE法により種子結晶上に結晶成長させたことを特徴とする窒化アルミニウム単結晶。
  2. 結晶中の酸素含有率が、900ppm以下であることを特徴とする請求項1記載の窒化アルミニウム単結晶。
  3. HVPE法により種子結晶上に窒化アルミニウム単結晶を成長させる窒化アルミニウム単結晶の製造方法であって、
    アルミニウム原料としてAlFを用いることを特徴とする窒化アルミニウム単結晶の製造方法。
  4. 加熱炉内に配置したAlFを加熱して昇華させ、
    AlFガスに窒素化合物を反応させて窒化アルミニウムガスを生成し、
    窒化アルミニウムガスを種子結晶上に結晶成長させて窒化アルミニウム単結晶を形成することを特徴とする窒化アルミニウム単結晶の製造方法。
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