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JP4855900B2 - 配線ダクト用トレー装置 - Google Patents

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JP4855900B2 JP2006306384A JP2006306384A JP4855900B2 JP 4855900 B2 JP4855900 B2 JP 4855900B2 JP 2006306384 A JP2006306384 A JP 2006306384A JP 2006306384 A JP2006306384 A JP 2006306384A JP 4855900 B2 JP4855900 B2 JP 4855900B2
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Description

本発明は、オフィス等の執務空間で使用されるテーブル、机等の什器における天板の下方の配線ダクト内に設けられる配線ダクト用トレー装置に関する。
オフィス等の執務空間で使用されるテーブル、机等の什器においては、天板上にて使用される照明や、電子機器の配線ケーブル等を、天板の下方、もしくは側方に配線するための配線ダクトが設けられていることが多い。このような配線ダクトを設けた什器は、例えば特許文献1〜3に記載されており、公知である。
特開2005−102740号公報 特開平10−155557号公報 特開2001−299459号公報
上記特許文献1〜3に記載されているのは、配線ダクトにおける前後の支持体間に配線トレーを架設することにより、配線ダクト内に、配線ケーブル等を受ける配線載置部が形成されている。
しかし、上記配線トレーは、いずれも、配線ダクト内の所定の位置に固定的に設けられているので、用途に応じて配線ダクト内の配線高さを変更したいときなどに、配線トレーの高さを容易に変更することができない。
また、配線量が増大したり、配線ケーブル等を種類別に分けて配線したいときには、別に用意される配線トレーを増設する必要があり、その作業が面倒で、かつコストや加工工数が増えるという問題がある。
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、用途に応じて、配線トレーの高さを容易に変更しうるとともに、配線量等が増大したときにも、簡単に対応しうるようにした配線ダクト用トレー装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)什器の配線ダクト内に前後に離間して設けた1対の支持体間に架設することにより、前記配線ダクト内において配線等を載置する配線ダクト用トレー装置において、左右方向を向く水平な載置板の前後両端に、上方を向く前後1対の上向き片と、この上向き片よりも短寸をなす前後1対の下向き片とが連設された、側面視概ねH字状断面をなす配線トレーを、前記両支持体の内側面から内方に向かって突設された支持片上に、前記載置板の下面または前記前後の下向き片の下端が前記両支持片により支持される第1の使用形態と、前記配線トレーを上下反転させて、前記前後の上向き片の下端が前記両支持片により支持される第2の使用形態とのいずれかを選択して載置しうるように載置しうるようにする。
(2)上記(1)項において、前後の下向き片を、両上向き片の連設部よりもやや外方に設け、下位に配置される配線トレーの前後の上向き片の上端部外側面を、上位に配置される配線トレーの下向き片の内側面に摺接または近接させるようにして、下位の配線トレーの上向き片の上端を、上位の配線トレーの載置板の下面に当接させることにより、複数の配線トレーを上下方向に積み重ね可能とする。
(3)上記(1)項または(2)項において、配線トレーの載置板の左右両端に、上下両方向に延出する落ち止め片を設ける。
(4)上記(3)項において、落ち止め片の一部に、配線ケーブルを側方に導出させる切り欠き部を設ける。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、配線トレーの載置板に、複数の小孔を穿設する。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、配線トレーの載置板の下面または下向き片の下端が、配線ダクトの支持片により支持される第1の使用形態から、配線トレーの上向き片の上端が支持片により支持される第2の使用形態とすると、配線ダクト内での載置板の高さが高くなり、この状態から、配線トレーを反転させると、反対に、配線ダクト内での載置板の高さが低くなる。従って、配線トレーを、単に上下に反転させるだけで、その載置板の高さを極めて容易に変更することができる。
また、載置板の前後両端には、上向き片と下向き片が連設されているので、上記いずれの使用形態としても、載置板に載置した配線ケーブル等が落下することはない。
請求項2記載の発明によれば、下位に配置される配線トレーの上向き片の外側面を、上位に配置される配線トレーの下向き片の内側面に摺接または近接させるようにして、上下に積み重ねることにより、上下の各配線トレーは、互いに前後方向へ動くことがなく、安定した状態で積み重ねることができる。従って、上下複数段の配線トレーに、配線ケーブル等を載置しうるので、配線量が増大したときや、配線ケーブル等を種類別に分けて配線したいときなどに、容易に対応することができる。
また、上位と下位の配線トレーを上下反転することにより、各段の配線載置部の高さを容易に変更することができる。
請求項3記載の発明によれば、載置板に載置された配線ケーブルが、左右方向に引っ張られても、それに取り付けられたコンセント等が落ち止め片の内面と当接して、それ以上は移動しないようになるので、コンセント等が載置板上から落下するのが防止されるとともに、配線ケーブルを、配線トレー上に安定した状態で載置することができる。
請求項4記載の発明によれば、載置板に載置させた配線ケーブルを、落ち止め片の切り欠き部を通して配線トレーの外側に引き出すことができるので、配線作業が容易に行える。
請求項5記載の発明によれば、配線トレーの載置板に設けた小孔を通して、例えば配線ケーブルやコンセント等の熱を、外部に容易に排出することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の配線ダクト用トレー装置を適用したテーブルの斜視図、図2は、図1のII−II線拡大縦断側面図、図3は、配線ダクト用トレー装置の拡大斜視図である。なお、図1及び図3において斜め右手前側を前として説明する。
図1において、テーブル1は、前後に並ぶ長方形の2枚の天板2,2と、各天板2の左右両端部の下面を支持する脚体3,3とを備えている。
前後の天板2,2の対向面間には、OA機器等の配線コード類を、後述する配線ダクト4内に配線するための開口5Aが、左右方向に連続して形成されている。開口5Aには、合成樹脂等よりなる平板状のカバー部材6,6が取り付けられている。
カバー部材6は、図2に示すように、左右の支持ブラケット7の上端に両側端が支持された前後1対の支軸8,8に、対向端部の係合溝9が上下方向に回動可能、かつ着脱可能に係合して取り付けられている。左右の支持ブラケット7は、配線ダクト4内の左右の両端部に、取付ねじ10,10により固定されている。
図2及び図3に示すように、配線ダクト4は、上記開口5Aと上下方向に連通する開口が形成されるように、互いに前後に離間して配置された1対の支持体4a,4aを有している。各支持体4aは、その左右両端部の内向折曲片4d,4dを、左右の脚体3の上部内面に取付ねじ11,11により固定することにより、左右の脚体3に取り付けられている。
各支持体4aの上端縁には、内向き水平の上片4bが、また下端縁には、内方を向くとともに、内端を、上方に向かって外向きコ字状に折り曲げられた支持片4cが設けられている。両支持体4aの前後の支持片4c,4cに、後述する配線トレー12を複数個載置することにより、配線ダクト4内に、配線載置部Sが形成されるようになっている。
図4は、配線トレー12単体の外観斜視図で、配線トレー12は、硬質の合成樹脂材で形成されており、左右方向に長い長方形の水平な載置板13を有している。載置板13には、上下方向に貫通する小孔14が多数穿設されている。小孔14は、配線ケーブルやコンセント等の熱の排出を容易にするためのものである。
配線トレー12は、載置板13の前後の端部に、前後1対の上向き片15,15を連設することにより、側面視上向コ字状に形成されている。載置板13における上記上向き片15よりもやや外方の両側端には、短寸の前後1対の下向き片16,16が連設されている。
上向き片15,15の載置板13からの高さ上下寸法は、下向き片16,16の上下寸法よりも十分(実施例では約5倍)大きく形成されている。また、下向き片16,16の外側面間の前後幅W1は、配線ダクト4における前後の支持体4a,4aの対向面間の前後幅W2と等しいか、もしくは、これよりも若干小さくしてある。したがって、配線トレー12は、配線ダクト4の前後の支持体4a,4a間に納まる。
さらに、下向き片16,16の対向面間の前後幅W3は、上向き片15の前後の外側面間の前後幅W4よりも若干大きく形成されている。したがって、配線トレー12の上向き片15,15の上端部を、その上位に配置される同形状の配線トレー12の下向き片16,16の内側面に摺接または近接させた状態で、下位の配線トレー12の上向き片15,15の上端を、上位の配線トレー12の載置板13の下面に当接させることができ、上下の配線トレー12を上下に積み重ねることができる。
配線トレー12は、図3に示すように、配線ダクト4内に左右方向に複数個並べて配置すればよいので、その左右寸法は、配線ダクト4の左右方向の長さよりも小さく形成されている。
載置板13の左右両端には、上下両方向に延出する落ち止め片17が連設されている。落ち止め片17の上部と下部には、その一部を載置板13に向かって切り欠くことにより、配線ケーブル20を側方に導出させる切り欠き部18が設けられている。
配線トレー12は、前後の支持体4a,4a間に、その下方の開口部または前後の天板2間の開口5Aから、斜めに傾斜させて収容することができ、配線トレー12における載置板13の下面を、支持片4cの上面に載置させて水平にセットされる。この状態で、配線ダクト4内に、配線載置部Sが形成される。
配線載置部Sには、図3及び図4に示すように、例えばコンセント19を取り付けた配線ケーブル20が載置され、電源等に繋がる配線ケーブル20の他端側は、切り欠き部18を通して配線トレー12の外側方に引き出される。したがって、配線ケーブル20に物が引っかかり、コンセント19が配線ケーブル20とともに外側に引かれても、落ち止め片17の内面にコンセント19が引っかかるので、それが配線トレー12から落下することはない。
以上は、配線トレー12の基本的な使用形態であるが、用途に応じて、配線トレー12を、例えば次の(1)及び(2)に記載するような使用形態で使用することができる。
(1) 配線量が増大したり、配線ケーブル20等を種類別に分けたいときには、配線トレー12を上下に積み重ねて多段状とし、各段の配線トレー12に、コンセント19等を配線ケーブル20とともに配置する。図2及び図3は、このように、配線トレー12を上下に並べて積み重ねて上下2段に形成し、各段の配線トレー12に、コンセント19付きの配線ケーブル20を載置した例を示している。
(2) 配線ダクト4内において、配線載置部Sの高さを高くしたいときには、図2及び図3に示す使用形態から、図5に示すように、上下の配線トレー12を上下に反転させ、下位の配線トレー12の上向き片15の下端を支持片7の上面に当接させるとともに、上位の配線トレー12の上向き片15の下端を、下位の配線トレー12の載置板13の上面に当接させる。
この使用形態から、配線載置部Sの高さを低くしたいときには、上下の配線トレー12を再度反転させて、図2及び図3に示す使用状態に戻せばよい。
このように、各配線トレー12を上下に反転するだけで、その高さを簡単に変更することができる。
なお、上記使用形態では、上下2個の配線トレー12により、2段の配線載置部Sを形成する例を示したが、2個以上の配線トレー12を重ねて使用することもできる。
また、1個の配線トレー12を反転させて、高さのみを変更するようにしてもよい。
図2に示す使用形態では、配線トレー12の載置板13の下面を、両支持片4cの上向き折曲部の上面により支持するようにしているが、両下向き片16を若干長寸として、その下端を支持片4cの外方の水平部の上面により支持するようにしてもよい。
本発明の配線ダクト用トレー装置を適用したテーブルの斜視図である。 図1のテーブルのII−II線拡大縦断側面図である。 図1の配線ダクト用トレー装置の一部を示す拡大斜視図である。 配線トレーの外観斜視図である。 配線トレーの別の使用形態を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 テーブル
2 天板
3 脚体
4 配線ダクト
4a 支持体
4b 上片
4c 支持片
4d 内向折曲片
5A 開口
6 カバー部材
7 支持ブラケット
8 支軸
9 係合溝
10 取付ねじ
11 取付ねじ
12 配線トレー
13 載置板
14 小孔
15 上向き片
16 下向き片
17 落ち止め片
18 切り欠き部
19 コンセント
20 配線ケーブル
W1 下向き片の前後幅
W2 支持体の前後幅
W3 下向き片の前後幅
W4 上向き片の前後幅
S 配線載置部

Claims (5)

  1. 什器の配線ダクト内に前後に離間して設けた1対の支持体間に架設することにより、前記配線ダクト内において配線等を載置する配線ダクト用トレー装置において、
    左右方向を向く水平な載置板の前後両端に、上方を向く前後1対の上向き片と、この上向き片よりも短寸をなす前後1対の下向き片とが連設された、側面視概ねH字状断面をなす配線トレーを、前記両支持体の内側面から内方に向かって突設された支持片上に、前記載置板の下面または前記前後の下向き片の下端が前記両支持片により支持される第1の使用形態と、前記配線トレーを上下反転させて、前記前後の上向き片の下端が前記両支持片により支持される第2の使用形態とのいずれかを選択して載置しうるようにしたことを特徴とする配線ダクト用トレー装置。
  2. 前後の下向き片を、両上向き片の連設部よりもやや外方に設け、下位に配置される配線トレーの前後の上向き片の上端部外側面を、上位に配置される配線トレーの下向き片の内側面に摺接または近接させるようにして、下位の配線トレーの上向き片の上端を、上位の配線トレーの載置板の下面に当接させることにより、複数の配線トレーを上下方向に積み重ね可能としてなる請求項1記載の配線ダクト用トレー装置。
  3. 配線トレーの載置板の左右両端に、上下両方向に延出する落ち止め片を設けてなる請求項1または2記載の配線ダクト用トレー装置。
  4. 落ち止め片の一部に、配線ケーブルを側方に導出させる切り欠き部を設けてなる請求項3記載の配線ダクト用トレー装置。
  5. 配線トレーの載置板に、複数の小孔を穿設してなる請求項1〜4のいずれかに記載の配線ダクト用トレー装置。
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