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JP6725410B2 - 配線収容什器 - Google Patents

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JP6725410B2
JP6725410B2 JP2016249605A JP2016249605A JP6725410B2 JP 6725410 B2 JP6725410 B2 JP 6725410B2 JP 2016249605 A JP2016249605 A JP 2016249605A JP 2016249605 A JP2016249605 A JP 2016249605A JP 6725410 B2 JP6725410 B2 JP 6725410B2
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Description

本発明は、配線収容什器に関する。
内部に配線ケーブルを収容する配線収容スペースを有する配線収容什器として、床面などの設置面の上に机や間仕切りパネルなどの他の什器と隣接して設置されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような配線収容什器は、他の什器と隣接していることにより一体感が増して意匠性を向上させることができるとともに、限られたスペースであっても他の什器とともに効率よく配置することができる。
特開2004−162271号公報
通常、配線収容什器は、設置面に沿って延びる横長形状などの比較的高さの低い形状に形成されている。そして、配線収容什器の上方には、利用されていない空間が形成されている。このため、上方の空間を有効に利用することができる配線収容什器が望まれている。
そこで、本発明は、上方の空間を有効に利用することができる配線収容什器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る配線収容什器は、設置面の上に設置され内部に配線ケーブルを収容する配線収容スペースを有する配線収容部と、前記配線収容部の上方に配置され機能を有する機能部と、前記配線収容部の内側において前記設置面に設置され前記機能部を支持する支持部と、を有し、前記配線収容部は、上端部に設けられて上下方向に貫通する天板開口部が形成された天板部を有し、前記支持部は、前記配線収容部の内部における前記配線収容スペースを挟んだ位置にそれぞれ設置され、前記設置面から上方に延びて前記天板開口部を貫通して前記機能部と連結される一対の脚部を有することを特徴とする。
本発明では、配線収容部の上方に機能部が配置されていることにより、配線収容部の上方の空間を有効に利用することができる。
また、一対の脚部は、それぞれ設置面に設置された状態で機能部を支持しているため、機能部をがたついたりせずに安定した状態で支持することができる。また、一対の脚部が機能部を支持することにより、配線収容什器を構成する一対の脚部以外の部材を機能部を支持可能な強度とする必要がないため、配線収容什器の小型化および製作コストの削減を図ることができる。
また、一対の脚部は、上下方向から見て配線収容部を挟んだ位置に配置されているため、一対の脚部が配線収容部の内側に配置されていても、一対の脚部と配線とが干渉することを抑制できる。
また、本発明に係る配線収容什器では、前記配線収容スペースは、第1方向に延在していて、前記一対の脚部は、前記配線収容スペースの前記第1方向に直交する方向の両側方に設置されていてもよい。
このような構成とすることにより、第1方向に沿って配線を収容しやすい。
また、本発明に係る配線収容什器では、前記機能部は、前記第2方向の寸法が前記配線収容部の前記第2方向の寸法よりも小さく形成され、上下方向から見て前記配線収容部の内側に配置されていてもよい。
上下方向から見て機能部が配線収容部よりも外側に突出していると、機能部の配線収容部から突出した部分を支持するための支持手段を設けなければならないことがある。これに対し、本発明では、このような支持手段を設ける必要がないため、配線収容什器の製造や組み立てを容易に行うことができる。
また、機能部が配線収容部よりも外側に突出していないことにより、配線収容什器の意匠性を向上させることができる。
また、本発明に係る配線収容什器では、前記配線収容部は、前記天板開口部の下側に設けられて前記一対の脚部それぞれの位置決めを行う規制部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、一対の脚部の位置決めを容易にでき、機能部を正位置に容易に配置することができる。
また、本発明に係る配線収容什器では、前記規制部は、上下方向に開口し前記一対の脚部を挿通可能な複数の規制開口部を有していてもよい。
複数の規制開口部のうちの任意の規制開口部に一対の脚部をそれぞれ挿通させることにより、一対の脚部の位置決めを容易にでき、機能部を正位置に容易に配置することができる。
また、本発明に係る配線収容什器では、前記機能部は、物品を収納可能な収納部であってもよい。
このような構成とすることにより、配線収容部の上方を収納部として有効に利用することができる。
また、本発明に係る配線収容什器では、前記機能部は、人が着座可能な着座部であってもよい。
このような構成とすることにより、配線収容部の上方を着座部として有効に利用することができる。
本発明によれば、配線収容部の上方の空間を有効に利用することができる。
本発明の第1実施形態による配線収容什器の一例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による配線収容部の一例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による配線収容部の一例を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による第1カバー部材、第2カバー部材および収納部を省略した配線収容什器の一例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による収納部を省略した配線収容什器の一例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による配線収容什器を長さ方向の他方側から見た側面図である。 本発明の第2実施形態による配線収容什器の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態による配線収容什器の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態による配線収容什器の他の変形例を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による配線収容什器について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態による配線収容什器1Aは、床面(設置面)11に設置されていて、床面11に沿った長尺に形成されている。配線収容什器1Aが延びる水平方向を長さ方向(第1方向)とし、長さ方向に直交する水平方向を幅方向(第2方向)とする。以下の説明における各部材の姿勢や向きは、配線収容什器1Aが床面11に設置された際の姿勢や向きであるものとする。
配線収容什器1Aは、床面11に設置され配線収容スペース2が設けられた配線収容部3と、配線収容部3の上方に設けられた収納部(機能部)4と、配線収容部3の内部において床面11に支持され収納部4を配線収容部3の上方に支持する支持部5と、を有している。
図2および図3に示すように、配線収容部3は、互いに長さ方向に間隔をあけて床面11に設置された第1端部部材31および第2端部部材32と、長さ方向に延在し第1端部部材と第2端部部材32との間に配置された配線収容部材33と、長さ方向に延在し第1端部部材と第2端部部材32との間に配置された規制部34と、配線収容部材33および規制部34の幅方向の一方側に設けられた第1カバー部材35と、配線収容部材33および規制部34の幅方向の他方側に設けられた第2カバー部材36と、規制部34の上方に設けられた第3カバー部材37と、を有している。
第1端部部材31および第2端部部材32は、第1端部部材31が長さ方向の一方側に配置され、第2端部部材32が長さ方向の他方側に配置されている。
第1端部部材31は、平板状の板部311と、それぞれ板部311の下端部から下側に突出し幅方向に間隔をあけて配置された一対の脚部312,312と、を有している。
板部311は、板面が略長方形状に形成され、板面が長さ方向を向くように配置されている。板部311の幅方向の寸法は、配線収容部材33および規制部34の幅方向の寸法よりも大きく形成されている。板部311には、幅方向の中央部における下縁部近傍に、配線収容部材33が連結される下側連結部313が設けられ、幅方向の中央部における上縁部近傍に、規制部34を連結される上側連結部314が設けられている。
板部311には、長さ方向に貫通する2つの貫通孔315,315が互いに幅方向に間隔をあけて形成されている。2つの貫通孔315,315のうちの一方の貫通孔315は、板部311における幅方向の一方側に配置され、他方の貫通孔315は、板部311における幅方向の他方側に配置されている。これらの貫通孔315,315は、複数の配線収容什器1Aが長さ方向に配列され、隣接する配線収容什器(不図示)の配線収容スペース2に配線を渡す際に、配線を通すために形成されている。
一対の脚部312,312は、板部311の下縁部から下側に突出していて、床面11と当接した状態で床面11に設置されている。一対の脚部312,312には、それぞれアジャスタ316,316が設けられていて、各アジャスタ316,316を調整することにより第1端部部材31の高さおよび水平を調整可能に構成されている。
本実施形態では、第1端部部材31の外側(長さ方向の一方側)に第1端部部材31を覆う端部カバー部材317が設けられている。端部カバー部材317の長さ方向の一方側の面は化粧面となっている。
第2端部部材32は、第1端部部材31を長さ方向に対称とした形状に形成されている。このため、第2端部部材32の形状についての説明を省略する。第1端部部材31と第2端部部材32とは長さ方向に対向して配置されている。本実施形態では、配線収容什器1Aの長さ方向の他方側に他の配線収容什器(不図示)が連結されている。このため、配線収容什器1Aの第2端部部材32の長さ方向の他方側には端部カバー部材317が設けられていない。
配線収容部材33は、延在方向に直交する断面形状が上側に開口する略C字状に形成され、内部に配線を収容可能に構成されている。配線収容部3の内部および上部が配線収容スペース2となっている。
配線収容部材33は、長さ方向の一方の端部が長さ方向の一方の端部が第1端部部材31の下側連結部313に連結され、長さ方向の他方側の端部が第2端部部材32の下側連結部313に連結されている。配線収容部材33は、第1端部部材31および第2端部部材32に連結されると、床面11よりも上方に配置されている。
規制部34は、長さ方向に延在し延在方向に直交する断面形状が上側に開口する略C字状となる本体部341と、長さ方向に等間隔をあけて配列され本体部341の上端部から幅方向の一方側に突出する複数の第1突出片342,342…と、長さ方向に等間隔をあけて配列され本体部341の上端部から幅方向の他方側に突出する複数の第2突出片343,343…と、を有している。
規制部34は、長さ方向の一方の端部が第1端部部材31の上側連結部314に連結され、長さ方向の他方側の端部が第2端部部材32の上側連結部314に連結されている。規制部34は、配線収容部材33の上方に配置される。
本体部341は、配線収容部材と33略同じ幅寸法に形成され、配線収容部材33と上下方向に重なる位置に配置されている。
第1突出片342は、板面が上側を向く平板状に形成されている。長さ方向に隣り合う第1突出片342,342の間には、支持部5の第1脚部51および第2脚部52や、隣接される他の什器の脚部が配置されるように構成されている。長さ方向に隣り合う第1突出片342,342の間の空部を、それぞれ第1規制開口部344,344…とする。第1規制開口部344,344…に配置された支持部5の第1脚部51および第2脚部52や、隣接される他の什器の脚部は、床面11に設置されるように構成されている。
第2突出片343は、第1突出片342と同様に板面が上側を向く平板状に形成されている。長さ方向に隣り合う第2突出片343,343の間には、支持部5の第1脚部51および第2脚部52や、隣接される他の什器の脚部が配置されるように構成されている。長さ方向に隣り合う第2突出片343,343間の空部を、それぞれ第2規制開口部345,345…とする。第2規制開口部345,345…に配置された支持部5の第1脚部51および第2脚部52や、隣接される他の什器の脚部は、床面11に設置されるように構成されている。
第1規制開口部344,344…および第2規制開口部345,345…には、支持部5の第1脚部51および第2脚部52や、隣接される他の什器の脚部が配置されるように構成されている。このため、配線収容部材33および本体部341の幅方向の両側に、支持部5の第1脚部51および第2脚部52や、隣接される他の什器の脚部が配置されることになる。
本実施形態では、配線収容部材33の幅方向の両側の側部、および本体部341の幅方向の両側の側部には、それぞれ支持部5の第1脚部51および第2脚部52や隣接される他の什器の脚部を固定するためのボルトなどを取り付け可能な取付孔部が長さ方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。
第1規制開口部344,344…、第2規制開口部345,345…、および取付孔部それぞれが設けられる長さ方向のピッチは、同じピッチとなるように設定されている。
第1カバー部材35は、板面が長さ方向に延びる略長方形状となり板面が水平面となる向きに配置される上板部351と、水平板部の幅方向の一方側の縁部から下側に延びる側板部352と、を有している。第1カバー部材35は、配線収容部3の上端面における幅方向一方側と幅方向一方側の端面に沿って配置される。
上板部351には、上下方向に貫通し、幅方向の他方側に開口する複数の切欠き部353,353…が長さ方向に間隔をあけて形成されていて、切欠き部353,353…を閉塞する蓋部材354,354…が設けられている。切欠き部は、蓋部材を外すことで、配線収容什器1Aと隣接される机などの脚部を挿入可能に構成されている。切欠き部に配線収容什器1Aと隣接される机などの脚部を挿入すると、この脚部を床面11に設置することができる。
上板部351は、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの上縁部における幅方向の一方側に渡されるようにして、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの上に載置されている。側板部352は、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの幅方向の一方側の側縁部に渡されるようにして、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの幅方向の一方側に配置されている。
上板部351は、幅方向他方側の縁部近傍のみが規制部34の第1突出片342,342…の幅方向一方側の縁部近傍のみと上下方向に重なり、第1突出片342,342…および第1規制開口部344,344…を露出させるように配置されている。
側板部352は、下縁部が第1端部部材31および第2端部部材32の板部の下縁部と略同じ高さとなり、床面11との間に隙間が形成されるように配置されている。
第2カバー部材36は、第1カバー部材35を幅方向に対称とした形状に形成されている。このため、第2カバー部材36の形状の説明を省略する。
第2カバー部材36の上板部361、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの上縁部における幅方向の他方側に渡されるようにして、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの上に載置されている。第2カバー部材36の側板部362は、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの幅方向の他方側の側縁部に渡されるようにして、第1端部部材31および第2端部部材32それぞれの幅方向の他方側に配置されている。
第2カバー部材36の上板部361は、幅方向他方側の縁部近傍のみが規制部34の第2突出片343,343…の幅方向他方側の縁部近傍のみと上下方向に重なり、第2突出片343,343…および第2規制開口部345,345…を露出させるように配置されている。
第2カバー部材36の側板部632は、下縁部が第1端部部材31および第2端部部材32の板部の下縁部と略同じ高さとなり、床面11との間に隙間が形成されるように配置されている。
第3カバー部材37は、板面が長尺の長方形となる板状に形成され、長さ方向に延びて板面が水平面となる向きに配置されている。
第3カバー部材37は、規制部34の本体部341と略同じ幅寸法に形成され、規制部34の本体部の鉛直方向上側に配置されている。第3カバー部材37は、長さ方向の一方の端部が第1端部部材31の上側に載置され、長さ方向の他方側の端部が第2端部部材32の上側に載置されている。
第3カバー部材37は、第1カバー部材35の上板部351および第2カバー部材36の上板部361と略同じ高さに配置されている。第3カバー部材37は、第1カバー部材35の上板部351と幅方向に間隔をあけて配置されている。このため、第1カバー部材35の上板部351と第3カバー部材37との間から第1突出片342,342…および第1規制開口部344,344…が露出するように構成されている。また、第2カバー部材36の上板部361と第3カバー部材37との間から第2突出片343,343…および第2規制開口部345,345…が露出するように構成されている。
第1カバー部材35の上板部351、第2カバー部材36の上板部361および第3カバー部材37を合せて天板部38とする。また、第1カバー部材35の上板部351と第3カバー部材37との間の空部を第1天板開口部381とし、第2カバー部材36の上板部361と第3カバー部材37との間の空部を第2天板開口部382とする。
図1に戻り、収納部4は、物品を収容可能な略直方体状の棚で、幅方向の一方側から物品を出し入れできるように構成されている。
収納部4は、下端部に配置された底板部41と、底板の幅方向の他方側の縁部から上側に延びる後板部42と、底板部41の長さ方向の両側の縁部からそれぞれ上側に延びる一対の側板部43,43と、後板部42および一対の側板部43,43の上縁部よりもやや下側に配置された上板部44と、底板部41と上板部44と間に配置された棚板部45と、を有している。
収納部4は、幅方向の寸法が配線収容部3の幅方向の寸法と略同じ寸法で、長さ方向の寸法が配線収容部3の長さ方向の寸法の半分と略同じ寸法に設定されている。収納部4は、配線収容部3に対して長さ方向の他方側に配置されている。
図4乃至6に示すように、支持部5は、第1天板開口部381および第1規制開口部344に挿入されて配線収容部3の内部において床面11に設置される第1脚部51と、第2天板開口部382および第2規制開口部345に挿入されて配線収容部3の内部において床面11に設置される第2脚部52と、第1脚部51および第2脚部52の上端部と連結された連結板部53と、を有している。
第1脚部51および第2脚部52は、それぞれ断面形状が矩形の棒状に形成され、上下方向に延在する向きに配置されている。第1脚部51および第2脚部52は、床面11に設置されると、それぞれの上端部が配線収容什器1Aの上端面(第1〜第3カバー部材37の上端面)よりもやや上側に配置される。第1脚部51および第2脚部52の下端部にはアジャスタが設けられていて、第1脚部51および第2脚部52の高さを調整可能に構成されている。
第1脚部51と第2脚部52は、幅方向に配線収容部材33および規制部34の本体部341の幅方向の寸法よりもやや大きい寸法をあけて連結板部53に連結されている。
連結板部53は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成され、板面が上下方向を向き長手方向が幅方向となる向きに配置される。連結板部53は、幅方向(長手方向)の寸法が配線収容部3の幅寸法よりやや小さく設定されている。連結板部53の下面に第1脚部51および第2脚部52の上端部が連結されている。
連結板部53は、収納部4の底板部41の下側に配置され、収納部4の底板部41とボルトなどの固定具で連結されるように構成されている。このため、図示していないが連結板部53には固定具が挿通される孔部(不図示)が形成されている。
支持部5を設置する際には、配線収容部3の上側から第1脚部51を第1天板開口部381および任意の第1規制開口部344に挿通して配線収容部3の内部において床面11に設置するとともに、第2脚部52を第2天板開口部382および任意の第2規制開口部345に挿通して配線収容部の内部において床面11に設置する。第1脚部51および第2脚部52が床面11に配置されると、連結板部53が配線収容部3の上側に配置される。なお、第1脚部51を挿通する任意の第1規制開口部344および第2脚部52を挿通する任意の第2規制開口部345は、幅方向に並んだ第1規制開口部344および第2規制開口部345とする。
床面11に設置された第1脚部51および第2脚部52は、配線収容部材33および規制部34に固定されてもよい。第1脚部51および第2脚部52を配線収容部材33および規制部34に固定する場合は、例えば、第1脚部51および第2脚部52を挿通させたボルトなどの固定具を配線収容部材33および規制部34の取付孔部に取り付けることで固定する。
本実施形態では、連結板部53の幅方向の寸法は、配線収容部3の幅方向の寸法よりもやや小さく形成されている。このため、連結板部53は、配線収容部3から幅方向に突出しないように構成されている。
このように設置された支持部5に収納部4が連結される。本実施形態では、2つの支持部が設けられていて、これらの2つの支持部5に1つの収納部4が連結されている。2つの支持部5は長さ方向に間隔をあけて配置されている。本実施形態では、2つの支持部のうちの一方の支持部5が収納部4における長さ方向の一方側の下側に配置され、他方の支持部5収納部4における長さ方向の他方側の下側に配置されている。
支持部5に固定された収納部4は、配線収容部3から幅方向および長さ方向にはみ出さないように配置されている。
次に、上述した第1実施形態による配線収容什器1Aの作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した第1実施形態による配線収容什器1Aでは、配線収容部3の上方に収納部4が配置されていることにより、配線収容部3の上方の空間を収納として有効に利用することができる。
また、支持部5は、第1脚部51および第2脚部52がそれぞれ床面11に設置された状態で収納部4を支持しているため、収納部4を安定した状態で支持することができる。また、支持部5が収納部4を支持することにより、配線収容什器1Aを構成する支持部5以外の部材を機能部を支持可能な強度とする必要がないため、配線収容什器1Aの小型化および製作コストの削減を図ることができる。
また、支持部5の第1脚部51および第2脚部52は、上下方向から見て配線収容部3を挟んだ位置に配置されているため、第1脚部51および第2脚部52が配線収容部3の内側に配置されていても、第1脚部51および第2脚部52が配線と干渉することを抑制できる。
また、本実施形態では、収納部4は、配線収容部3と略同じ幅寸法に形成され、上下方向から見て配線収容部3の外側に突出しないように配置されている。収納部4が配線収容部3の外側に突出していると、収納部4における配線収容部3から外側突出した部分を支持するための支持手段を設けなければならないことがある。これに対し、本実施形態では、このような支持手段を設ける必要がないため、配線収容什器1Aの製造や組み立てを容易に行うことができる。
また、収納部4が配線収容部3よりも外側に突出していないことにより、配線収容什器1Aの意匠性を向上させることができる。
また、配線収容部3は、支持部5の第1脚部51および第2脚部52それぞれの位置決めを行う規制部34を有していることにより、第1脚部51および第2脚部52の位置決めを容易にでき、収納部4を正位置に容易に配置することができる。
また、規制部34は、それぞれ長さ方向に所定のピッチで配列された複数の第1規制開口部344,344…および複数の第2規制開口部345,345…を有し、所望の位置の第1規制開口部344および第2規制開口部345に第1脚部51および第2脚部52をそれぞれ挿通させることができる。このため、第1脚部51および第2脚部52の位置決めを容易にでき、収納部4を正位置に容易に配置することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施形態と異なる構成について説明する。
図7に示すように、第2実施形態による配線収容什器1Bは、第1実施形態による配線収容什器1Bにおける配線収容部3の長さ方向の一方側に、人が着座することができる着座部6が設けられている。
着座部6は、第1実施形態の収納部4と同様に2つの支持部5によって配線収容部3の上側に支持されている。
着座部6は、板面が長尺の略長方形となる板状に形成され、長さ方向に延在し、板面が上下方向を向く向きで支持部5の連結板部53に連結されている。着座部6は、上面に人が着座することが可能に構成されている。着座部6は、配線収容部3と略同じ幅寸法に形成され、上下方向から見て配線収容部3の外側に突出しないように配置されている。
第2実施形態による配線収容什器1Bでは、配線収容部3の上方に着座部6が配置されていることにより、配線収容部の上方の空間を着座スペースとして有効に利用することができる。
また、着座部6は、支持部5に支持されていることにより、がたついたりせずに、安定した状態に設置することができる。
以上、本発明による配線収容什器の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、収納部4や着座部6は、配線収容部3と略同じ幅寸法に形成され、上下方向から見て配線収容部3の外側に突出しないように配置されているが、収納部4や着座部6は、配線収容部3の幅寸法よりも大きく形成されていても小さく形成されていてもよいし、上下方向から見て配線収容部3の外側に突出するように配置されていてもよい。
収納部4および着座部6の形状や配置は、支持部が支持可能であれば適宜設定されてよい。
例えば、配線収容部3の上部に、収納部4と着座部6とが離間して設けられていてもよいし、配線収容部3の上部に収納部4が設けられずに着座部6のみが設けられていてもよい。また、配線収容部3の上部全体に収納部4や着座部6が設けられていてもよい。
例えば、図8に示す配線収容什器1Cのように、配線収容部3の長さ方向の一方側と他方側の両方に収納部4A,4Aが設けられて、長さ方向一方側に設けられた収納が幅方向の他方側から使用可能で、長さ方向の他方側に設けられた収納が幅方向の一方側から使用可能に構成されていてもよい。
例えば、図9に示すように、着座部6Dが設けられた配線収容什器1D、収納部4Eが設けられた配線収容什器1E、配線収容什器1Eとは形態の異なる収納部4Fが設けられた配線収容什器1F、収納部4Gおよび間仕切りパネル7が設けられた配線収容什器1Hが長さ方向に配列されていてもよい。
また、配線収容部3の上部には、収納部4や着座部6以外の例えば、間仕切り機能を有する間仕切りパネルや、情報を表示する機能を有するディスプレイや、文字などを記載できる機能を有するホワイトボードなどの機能部が支持部5に支持された状態で設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1天板開口部381および第2天板開口部382の下側に規制部34が配置されて第1規制開口部344,344…および第2規制開口部345,345…が配置されているが、第1脚部51および第2脚部52の位置を規制する規制部34が設けられていなくてもよい。また、規制部34の形態は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、天板部38に第1天板開口部381および第2天板開口部382の2つの開口部が形成されているが、第1脚部51および第2脚部52を配線収容スペース2を挟むように配置できれば、天板部38に形成される天板開口部は、1つの開口部であってもよいし、3つ以上の開口部であってもよい。
1A,1B 配線収容什器
2 配線収容スペース
3 配線収容部
4 収納部(機能部)
5 支持部
6 着座部(機能部)
11 床面(設置面)
34 規制部
38 天板部
51 第1脚部(脚部)
52 第2脚部(脚部)
344 第1規制開口部
345 第2規制開口部
381 第1天板開口部(天板開口部)
382 第2天板開口部(天板開口部)

Claims (7)

  1. 設置面の上に設置され内部に配線ケーブルを収容する配線収容スペースを有する配線収容部と、
    前記配線収容部の上方に配置され機能を有する機能部と、
    前記配線収容部の内側において前記設置面に設置され前記機能部を支持する支持部と、を有し、
    前記配線収容部は、上端部に設けられて上下方向に貫通する天板開口部が形成された天板部を有し、
    前記支持部は、前記配線収容部の内部における前記配線収容スペースを挟んだ位置にそれぞれ設置され、前記設置面から上方に延びて前記天板開口部を貫通して前記機能部と連結される一対の脚部を有することを特徴とする配線収容什器。
  2. 前記配線収容スペースは、第1方向に延在していて、
    前記一対の脚部は、前記配線収容スペースの前記第1方向に直交する第2方向の両側方に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の配線収容什器。
  3. 前記機能部は、前記第2方向の寸法が前記配線収容部の前記第2方向の寸法よりも小さく形成され、上下方向から見て前記配線収容部の内側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の配線収容什器。
  4. 前記配線収容部は、前記天板開口部の下側に設けられて前記一対の脚部それぞれの位置決めを行う規制部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線収容什器。
  5. 前記規制部は、上下方向に開口し前記一対の脚部を挿通可能な複数の規制開口部を有することを特徴とする請求項4に記載の配線収容什器。
  6. 前記機能部は、物品を収納可能な収納部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線収容什器。
  7. 前記機能部は、人が着座可能な着座部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線収容什器。
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