JP4686109B2 - タグを使用してデバイスを追跡する方法及び装置 - Google Patents
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Description
〔著作権に関する宣言〕
この特許出願の開示内容の一部には、著作権保護の対象となる素材が含まれている。著作権者は、出願文書若しくは出願開示物が特許庁のファイル若しくは記録物に公開されたとき、何人による複製にも異議を申し立てないが、それ以外の場合には、理由の如何を問わす全ての著作権を留保する。
【0002】
〔発明の技術分野〕
本発明は、一般的に、物品追跡技術に係り、特に、無線タグを使用する物品追跡技術に関する。
【0003】
〔発明の背景〕
従来の物品追跡技術によれば、無線周波識別タグと呼ばれるデバイスが各物品に取り付けられ、無線周波信号がタグから、読取装置(リーダー)と呼ばれる受信機へ情報を通信するため使用される。このタグは、能動的タグでも受動的タグでもよい。従来のタグ、及び、それらを使用するシステムは、意図した目的のためには概ね適切であるが、あらゆる観点で満足できるわけではない。
【0004】
この点に関して、タグを伴う物品の明確なロケーション(位置)の判定に関して、従来のタグを用いて達成できる精度よりも高い精度で位置を判定できることが望まれる状況がある。例えば、従来のタグは、タグによって発信された信号が読取装置で受信されたときの信号の強度に基づいてデバイスまでの距離を判定する。しかし、類似した従来のタグは僅かの差しかない強度で信号を送信する場合があり、環境因子はこれらのタグによって送信された信号の強度に影響を与えることがある。その結果として、読取装置が受信信号の強度に基づいてタグまでの距離を正確に判定する能力にはかなりの許容誤差がある。
【0005】
更に、読取装置がタグまでの方向を判定することはより一層困難である。実際には、各読取装置からタグまでの方向を判定するためには、多数の読取装置を間隔を空けて設置し、2台若しくは3台の読取装置で受信された信号の強度に基づく三角測量の方式を使用することが一般的に必要である。
【0006】
従来技術の欠点の更に別の例として、追跡される移動デバイスがフォークリフトのような他のタイプの移動デバイスによって支持されることにより、従来のトラッキング(追跡)システムは、特定の移動デバイスが現時点に別の移動デバイスによって支持されているかどうかを判定することが困難になる。更に考慮すべき点として、従来技術では、トラクタとトレーラのような2台の移動デバイスが現時点で相互に連結されているのか、或いは、単に同じ一般的な近傍に置かれているだけであるのかを判定することが困難である。また、コンテナのような2台以上の移動デバイスが相互に接近しているトレーラのような別々の移動デバイスによって支持されている場合、従来技術では、どの移動デバイスが他のどの移動デバイスを支持しているのかを判定することが困難である。
【0007】
従来技術の別の欠点は、タグが無線周波情報を送信する方式は、政府による規制に関して問題を生じる可能性がある、ということである。なぜならば、政府による規制は、屡々、伝送距離、送信電力及び伝送レートのような要因間のバランスをもたらすからである。従来のタグの場合、タグ設計には、伝送持続期間、送信電力、及び、伝送距離の間で所定のバランスを選択する必要があり、タグの運用は、この所定のバランスを使用して実行される。
【0008】
従来技術の更に別の欠点として、一部の従来のタグは呼び出し信号に応答して送信を行うが、この他の従来のタグは、一般的に、外部からの影響を受けない所定の方式で動作する。更に、この種の呼び出し信号は、タグによる送信を始動するだけであり、タグの動作特性を変更しない。そのため、所与のタグを置き換えない限り、タグのある種の動作特性を簡単に変更できる都合のよい方法が存在しない。
【0009】
〔発明の概要〕
本発明の一形態によれば、方法及び装置は、サインポストコードを含む主に磁気特性の近距離無線(ニア・フィールド)信号である個別の無線サインポスト信号をタグの受信部において受信する手順と、タグの送信部から、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有し、送信する手順は、送信部に、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込ませる手順を含む。
【0010】
本発明の他の形態によれば、方法及び装置は、サインポストからサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信する手順と、サインポストとは物理的に別個であるタグの回路の受信部でサインポスト信号を受信する手順と、タグの回路の送信部から、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有し、無線ビーコン信号を送信する手順は、送信部に、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込ませる手順と、サインポスト及びタグとは物理的に別個である読取装置で、ビーコン信号を受信する手順と、タグが配置された物品を移動デバイス上で取外し自在式に支持する手順と、物品を伴って移動デバイスがサインポストを通過するときに、タグがサインポストからのサインポスト信号の伝送範囲を通過するように、移動デバイスの移動経路の近傍でサインポストを固定式に支持する手順と、移動装置の移動経路の近傍で、サインポストに動作的に接続されたセンサを支持する手順と、サインポストのサインポストコードを変更するセンサの近傍で物品と移動デバイスのうちの一方を検出する手順と、を有する。
【0011】
本発明の別の形態は、サインポストからサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信する手順と、サインポストとは物理的に別個であるタグの回路の受信部でサインポスト信号を受信する手順と、タグの回路の送信部から、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有し、無線ビーコン信号を送信する手順は、送信部に、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込ませる手順と、サインポスト及びタグとは物理的に別個である読取装置で、ビーコン信号を受信する手順と、移動デバイス上でサインポストを支持する手順と、物品が移動デバイス上に取外し自在式に支持されている間にタグがサインポストからのサインポスト信号の伝送範囲内に収まるような場所にタグが配置された物品を移動デバイス上で取外し自在式に支持する手順と、を含む。
【0012】
本発明の更に別の形態は、サインポストからサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信する手順と、サインポストとは物理的に別個であるタグの回路の受信部でサインポスト信号を受信する手順と、タグの回路の送信部から、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有し、無線ビーコン信号を送信する手順は、送信部に、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込ませる手順と、サインポスト及びタグとは物理的に別個である読取装置で、ビーコン信号を受信する手順と、第1の移動デバイスと第2の移動デバイスを解除自在式に連結する手順と、第1の移動デバイスと第2の移動デバイスが解除自在式に連結されている間に、タグがサインポストからのサインポスト信号の伝送範囲内に収まるように、一方の移動デバイスでサインポストを支持し、もう一方の移動デバイスでタグを支持する手順と、を含む。
【0013】
本発明の更に別の形態は、タグの受信部で、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する手順と、タグの送信部から、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有する。送信動作は、送信部に、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込ませる手順と、送信部に、相違する第1のフォーマットと第2のフォーマットから選択された一方のフォーマットでビーコン信号を送信させる手順と、を含み、送信部は、一つのサインポスト信号の受信に応答して第1のフォーマットを使用し、受信されたサインポスト信号が無い場合には第2のフォーマットを使用し、第1のフォーマットは、直前に受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを収容するサインポストフィールドを含み、第2のフォーマットには、サインポストフィールドが無く、第2のフォーマットは第1のフォーマットよりも長さが短い。
【0014】
本発明の異なる形態は、タグの受信部で、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する手順と、タグの送信部から、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有する。送信動作は、送信部に、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込ませる手順と、送信部に、受信部による一つのサインポスト信号の受信に応答して、所定の方式で、ビーコン信号の送信電力レベルと伝送レートのうちの少なくとも一方を自動的に変化させる手順と、を含む。
【0015】
本発明の更に別の形態は、タグの受信部で、サインポストコード及びコマンド部を含む個別の無線サインポスト信号を受信する手順と、タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、を有し、送信部は、受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つのビーコン信号に組み込み、タグによって受信された個別のサインポスト信号のコマンド部に応答して、タグ内で制御機能を実行する。
【0016】
〔発明の詳細な説明〕
図1は、本発明の機能を具現化する装置10のブロック図である。装置10は、サインポスト11と、ビーコンタグ12と、読取装置13と、制御システム14とを具備する。装置10は、実際には、サインポスト11のタイプの多数のサインポストと、ビーコンタグ12のタイプの多数のビーコンタグと、読取装置13のタイプの数台の読取装置とを含む。しかし、本発明のある種の基本的な局面の説明を簡単化するため、図1には、1個のサインポスト11と、1個のタグ12と、1個の読取装置13だけが示されている。
【0017】
最初にサインポスト11に着目すると、サインポスト11はマイクロコントローラ21を含む。当業者に良く知られているように、マイクロコントローラは、マイクロプロセッサと、マイクロプロセッサ用のコンピュータプログラム及びスタティックデータを格納する読出し専用メモリ(ROM)と、マイクロプロセッサがシステム動作中にダイナミックデータを記憶させることができるランダムアクセスメモリ(RAM)とを含む集積回路である。サインポスト12は、マイクロコントローラ21によって制御される低周波送信機22を更に含み、低周波送信機22は、アンテナ23を介して、低周波サインポスト信号24を送信する。送信機22は、当業者に公知のタイプのものであるので、送信機についてこれ以上詳細に説明・記載しない。サインポスト11のアンテナ23は、公知のタイプのフェライト磁心及び/又はプレーナーコイルアンテナでもよい。アンテナ23は、全方向性信号を送信するように構成されるが、アンテナは、ある程度指向性が限定された信号を送信するように構成しても構わないことが明らかであろう。
【0018】
図1の実施例において、送信機22は、約30KHzから30MHzの範囲内の周波数を持ち得るキャリア信号の振幅変調を実行することによりサインポスト信号24を発生する。図1に示された実施例の場合、電磁放射に関する各国政府による規制を遵守することに注意して、キャリア周波数は132KHzになるように選択されるが、キャリア周波数は、132KHz若しくは13.56MHzのような他の周波数でも構わない。指定された周波数レンジの選択について、サインポスト信号24が近距離無線(ニア・フィールド)特性を示すことを更に考慮する。信号がこの周波数レンジに局限される性質は、本発明の特定の状況において、政府による規制の遵守の促進に役立つ。また、この性質は、サインポスト11の概ね周辺に設けられ、意図されたサインポスト信号24の伝送距離を越えているタグ12のタイプのような他のタグによるこれらの信号の受信を最低限に抑えるためにも役立つ。当業者に知られているように、近距離無線特性を備えた信号のロールオフは、遠距離無線(far field)特性を備えた信号のロールオフよりも約3倍高い。この結果として、サインポスト信号24には、意図的に比較的短い伝送距離が与えられるが、開示された実施例では、サインポスト信号24の伝送距離は調節可能であり、典型的に約4フィート(4×30.49cm)乃至20フィート(20×30.49cm)である。サインポスト信号24は、近距離無線特性を示すので、サインポスト信号24の送受信は、無線周波カップリングというよりは、むしろ、2本のアンテナの間の磁気カップリングであると考えられる。
【0019】
サインポスト11は電源26を更に含む。電源26は、典型的に、数年間に渡ってサインポストに給電する能力を備えたバッテリである。しかし、サインポスト11が移動式ではなく、固定式である状況では、図1に破線で示されるように標準的な120VAC電源からサインポスト11に給電することが可能である。
【0020】
図1に破線27で示されるように、サインポスト11のマイクロコントローラ21は、標準的なRS−232シリアルインタフェースによって制御システム14に接続される。RS−232インタフェースは、典型的に、サインポスト11がある種の形態の移動デバイスに取り付けられている状況ではなく、サインポスト11が固定位置に固定して取り付けられている場合に限り存在する。或いは、RS−232インタフェースは、サインポスト11を読取装置13へ接続することが可能である。なぜならば、読取装置13は、典型的に、制御システム14よりもサインポスト11の近くに置かれるからである。その場合、制御システム14がサインポスト11と通信しようとしたとき、制御システム14は読取装置13を介してサインポスト11と通信する。図1に示されたインタフェース27はRS−232インタフェースであるが、インタフェース27は、イーサネット(登録商標)インタフェース、RS−485インタフェース、或いは、ワイヤレスインタフェースのようなその他の適当なインタフェースでもよいことは明らかであろう。
【0021】
サインポスト11は、周期的間隔でサインポスト信号24を送信する。連続的な送信間の時間間隔は、システムの他の部分に対する所定のサインポスト11の特定の状況に応じて、例えば、10ミリ秒のように非常に短時間に設定してもよく、或いは、24時間のように非常に長時間に設定してもよい。サインポスト11によって送信された各サインポスト信号24は、図2を共に説明される数個の異なる情報要素を含む。
【0022】
具体的には、図2は、後述の数種類の情報フィールドを含むデジタルワード36の説明図である。デジタルワード36のビットは、上述のように振幅変調を用いてワード36のビットを132KHzキャリア上で順番に変調することによって、サインポスト信号24中で送信される。ワード36のビットは、図2において、左から右へ順番に送信される。先頭フィールドはプレアンブル41である。プレアンブルは、信号を受信したデバイスがサインポスト信号の始まりを認識し、デバイス自体をサインポスト信号に同期させることができるようにする所定のビットパターンである。開示された実施例において、プレアンブルは、およそ8ビットであるが、サインポスト信号を受信するため使用される予定である特定の受信機の特性に応じて、具体的なビット数は変化し得る。
【0023】
ワード36の次のフィールド42はサインポストコードである。サインポストコードは、開示された実施例では、ワード36を送信する特定のサインポスト11を一意に識別する12ビットの整数値である。上述の通り、システム14は、多数のサインポスト11を含み、異なるサインポストが異なるサインポストコード42を使用することによって、システムは、後で詳述するように、特定のサインポストによって送信されたサインポスト信号を、他のサインポストによって送信されたサインポスト信号から区別できるようになる。
【0024】
尚、このシステムは、二つのサインポストが全く同一のサインポストコードを保有することを絶対に許さない、というわけではない。例えば、二つのサインポストが相互に接近して固定式に取り付けられ、受信機が二つのサインポストのうちの少なくとも一方からサインポスト信号を捕捉する可能性を増大させるため、実質的に同一のサインポスト信号24を、同期的にではなく独立に送信するように設定される場合がある。事実上、これは、信頼性と精度を高めるため、冗長性のレベルを表現する。考えられる別の状況では、互いに離れた位置に固定して取り付けられた二つのサインポスト11が全く同一のサインポストコード42を使用することが想定される。例えば、二つのサインポストが、個別の読取装置13を介して、制御システム14と個々に通信する場合、制御システム14は、二つのサインポストを相互に区別する能力を備えている。
【0025】
図2のワード36の次のフィールドはタグコマンド43であり、タグコマンドは、ビーコンタグ12の動作に影響を与えることができるビーコンタグ12へのコマンドである。タグコマンドフィールド43は2ビットのフィールドである。タグコマンドフィールド43の目的はビーコンタグ12の動作に影響を与えることであるため、これらのコマンドの具体的な例についての説明は、ビーコンタグ12について詳細に説明した後に行う。ワード36の次の2個のフィールドは、制御コマンド44とパラメータ45であり、両者は関係している。開示された実施例では、制御コマンド44は4ビットのフィールドであり、パラメータ45は8ビットのフィールドである。制御コマンド44は、タブ12に何かを行うことを命じるという点でタグコマンド43に類似している。相違点は、制御コマンド44が一般的に付随するパラメータ45を必要とするのに対し、タグコマンド43はパラメータを使用しない点である。制御コマンド44についての説明は、タグ12について詳述した後に行う。
【0026】
ワード36の次のフィールドは、1ビットのフィールドである拡張フラグ46である。開示された実施例において、このフィールドは、図2のワードフォーマット36に関して、常に2進の”0”である。このフィールドは、将来の互換性を容易化するために設けられる。例えば、将来のある時点で、ワード36のフォーマットを修正することが必要になった場合、フラグ46は、新しいフォーマットをもつ各ワードにおいて2進の”1”にセットされるので、サインポスト信号24を受信したデバイスは、その信号で受信されたワード36が図2に示された元のワード36のフォーマットであるか、或いは、新しいフォーマットであるか、を決定し得る。
【0027】
ワード36の次のフィールドは、エラー制御フィールド47である。サインポスト11と他のデバイスとの間の通信は、基本的に一方向伝送であり、図1の装置10のための多数のアプリケーションには非常に高雑音レベルを伴う環境が含まれるので、受信機は、サインポスト信号中で受信したワード36が正確であるかどうか、又は、エラーを含むかどうかを評価できることが重要である。この結果として、エラー制御フィールド47は、前方誤り訂正(FEC)の程度を与えるため組み込まれる。開示された実施例では、エラー制御フィールド47は、8個のパリティビットを格納するが、ワード36の総ビット数が変化した場合、若しくは、幾つかの周知のパリティ方式の中から別の方式が使用するため選択された場合には、パリティビットの数は異なる。エラー制御フィールド47を使用することの他に、信頼性及び精度の全体的なレベルは、サインポスト信号24を受信する装置に、連続して送信された2個の所与のサインポスト信号24が完全に同一であることを検証するため、連続して送信された2個の所与のサインポスト信号24を保存し比較させることによって高められる。
【0028】
ワード36の最後のフィールドは、パケットエンドフィールド48である。このフィールドは、伝送の終了を受信側デバイスへ報せる。図2に示された実施例の場合、パケットエンドフィールド48は8ビットにより構成され、8個のビットは全て2進の”0”にセットされる。
【0029】
上述の通り、サインポスト信号24は、典型的に、比較的多くの雑音を含む環境で送信される。信頼できる信号検出を保証するため、信号対雑音比(SNR)を改善する公知の技術が利用される。図1の開示された実施例の場合、132KHzキャリアの振幅変調は、SNRを改善するため周知の振幅偏移変調(振幅シフトキーイング(ASK))の技術を使用して行われる。或いは、より高いSNRを実現するため、周波数偏移変調(周波数シフトキーイング(FSK))若しくは位相偏移変調(位相シフトキーイング(PSK))を使用してもよい。しかし、FSK若しくはPSKは、典型的に、各タグ12に付加的なフロントエンド・アナログ回路を必要とする。したがって、本発明の目的は、サインポスト11とタグ12の両方を低コストで実現することであるため、図1の実施例では、ASKが使用される。
【0030】
上述の通り、サインポスト11とビーコンタグ12の間の通信は、サインポスト信号24を伴う一方向性通信である。この点に注意すると、ビーコンタグ12が、特に、フィールド43乃至45のコマンドに関して、有効なサインポスト信号24だけに反応することを保証するセキュリティ度を提供することが望ましい。したがって、ワード36のフィールド42乃至47は、周知の暗号技術及び/又はパスワード技術を使用してセキュリティ保護される場合がある。
【0031】
上述の通り、図1の実施例におけるサインポスト11は、送信するサインポスト信号に約12フィート(12×30.48cm)を超えない有効距離を与えるため、132KHzの周波数でサインポスト信号24を送信する。しかし、一部のアプリケーションでは、サインポスト信号にこれよりも長い距離が必要とされる。その場合、サインポスト信号24は、別のキャリア、例えば、約2.4GHzの高周波マイクロ波キャリアを用いて送信される。この約2.4GHzの高周波マイクロ波キャリアは、約25フィート(25×30.48cm)の距離を与えるために有効である。勿論、このマイクロ波周波数の信号を使用することは、サインポスト11が、一般的に、送信先の各タグ12に対して視野方向の関係をもつことが前提とされる。
【0032】
次に、ビーコンタグ12について説明する。タグ12は、サインポスト11によって送信されたサインポスト信号24を受信する受信アンテナ61を含む。アンテナ61は、公知のタイプの低周波受信機62に連結され、低周波受信機は、サインポスト信号24を受信し、受信したサインポスト信号から図2のワード36に示された情報を抽出し、この情報をタグ12のマイクロコントローラ63へ供給するように設計されている。タグ12は、後述の時間間隔を測定するためマイクロコントローラ63によって使用されるタイマー66を更に含む。タグ12は、典型的にバッテリである電源67を更に含む。しかし、タグ12が固定して取り付けられている場合には、電源67は、図1に破線で示されるように120VAC電源の外部源によって給電されるAC/DCアダプターでも構わない。
【0033】
マイクロコントローラ63は、公知のタイプの極超短波(UHF)送信機68を制御し、UHF送信機68は公知のタイプの送信アンテナ71に連結される。開示された実施例では、アンテナ71は全方向性であるが、アンテナ71は指向性をもつように構成してもよいことが明らかであろう。送信機68及びアンテナ71を使用して、タグ12のマイクロコントローラ63は、ビーコン信号72を読取装置63へ送信可能である。図1の実施例において、ビーコン信号72は、ある種のビーコン情報を、433.92MHzの周波数を有するキャリア信号上で変調することにより生成される。適当な代替的な周波数は915MHzであるが、433.92MHzの周波数が開示された実施例では使用される。
なぜならば、電磁信号の伝送に関して普及している政府規制の下では、433.92MHzの周波数の方が915MHzよりも多数の国で利用できるからである。ビーコン信号72の伝送距離は、サインポスト信号の伝送距離よりも実質的に長く、開示された実施例では、最大で約300フィート(300×30.48cm)に達する。ビーコン信号72は、種々のビーコンタグによって送信されたビーコン信号間の干渉を抑えるため、従来技術においてスロット付きアロハプロトコルとして知られている技術を使用して送信される。
【0034】
開示された実施例において、ビーコン信号72中で伝送されたビーコン情報は、図3に示された2種類の形態のうちの一方の形態をとる。より詳細に説明すると、ビーコンタグ12がアンテナ61及び受信機62を介して有効サインポスト信号24を受信した場合、ビーコン信号72で伝送されたビーコン情報は、図3に示されたワードフォーマット81をもつ。これに対して、ビーコンタグ12が、サインポスト11からサインポスト信号24の伝送範囲外にある期間中に、信号82で伝送されるビーコン情報は、図3に示されたワードフォーマット82で表される。開示された実施例の場合、フィールド87−88、91−92及び97(ワード81の場合にはフィールド93及び96を含む)は、27.7Kbpsのマンチェスター符号化方式のFSK変調を使用して全て送信される。
【0035】
最初に、ワードフォーマット81について説明する。ワードフォーマット81は、プレアンブル86から始まる。プレアンブル86は、図2に示されたワード36のプレアンブル41と機能的に同等である。開示された実施例の場合に、プレアンブル86は、1.296マイクロ秒の期間継続し、20サイクルを含み、各サイクルには、30マイクロ秒の論理的ハイ状態と30マイクロ秒の論理的ロー状態とが含まれ、その後の、42マイクロ秒の論理的ハイ状態と54マイクロ秒の論理的ロー状態を含む1サイクルが続く。ワード81の次のフィールドは、1ビットフォーマットのフィールドであり、このフィールドは、図3に示された二つのフォーマット81と82のうちで即時のビーコン信号のため使用されるのがどちらのフォーマットであるかを受信側デバイスへ通知するため設けられる。フィールド87は、ワード81では常に”1”ビットであり、ワード82では”0”ビットである。
【0036】
ワード81の次のフィールドは、4ビットのタグタイプフィールド88であり、タグタイプは、特定のタグ12がシステムで使用されている状態に関する情報を与えるコードである。この点に関して、このコードは、例えば、タグが天井に固定して取り付けられていることを示し、或いは、このコードは、タグがある形態の移動デバイスに取り付けられることを示す。更に、タグが移動デバイスに取り付けられた場合、タグタイプコード88は、移動デバイスが標準的な高さであるか、又は、より高い側面の高さをもつかどうかのような移動デバイスに関する情報を提供し得る。
【0037】
ワード81の次のフィールドは、3ビットのアセットタイプフィールド91である。タグ12がある種のタイプの移動デバイスに取り付けられた場合、アセットタイプフィールド91は、タグが取り付けられた特定のタイプの移動デバイスを識別することが可能である。例えば、フィールド91は、アセットがある種の形態のコンテナ、コンテナを運ぶことができるトレーラ若しくは台車、又は、コンテナを搭載したトレーラを引っ張る能力を備えたトラクタに取り付けられていることを示す。
【0038】
ワード81の次のフィールドはサインポストコード93である。このコードは、ビーコンタグ12によって直前に受信されたサインポストワード36から抽出されたサインポストコード42と同一である。開示された実施例では、ワード81は、1個のサインポストコードフィールド93だけを含む。この結果として、開示された実施例によるシステムは、各ビーコンタグ12が任意の時点で唯一のサインポストの伝送範囲内に入るように構成されるべきである。しかし、タグ12が同時に多数のサインポストの伝送範囲内に入り、これらの全てのサインポストのためのサインポストコードを受信し通知するように、付加サインポストコードのための付加的なフィールドをワード81に収容しても構わないことは明らかであろう。
【0039】
ワード81の次のフィールドはラストコマンドフィールド96である。ラストコマンドフィールド96は、フィールド93に存在するサインポストコードを有するサインポストによって与えられたサインポストワード36のフィールド43とフィールド44の何れか一方に受信された最後のコマンドと同一である。これは、タグ12がサインポスト11からこの特定のコマンドを受信した旨の確認情報を制御システム14に与える。
【0040】
ワード91の次のフィールドは、エラー制御フィールド97である。開示された実施例の場合に、このフィールドは、公知のタイプの巡回冗長コード(CRC)を格納する16ビットのフィールドであり、巡回冗長コードは、フィールド87−88、フィールド91−93及びフィールド96の情報を使用して計算される。タグ12によって読取装置13へ送信されるビーコン信号72は、本質的に一方向性信号であり、エラー制御フィールド13は、受信ワード81内の誤りを検出し訂正する能力の度合いを読取装置13へ与えるため設けられる。読取装置13は、2個の連続するビーコン信号72を受信し比較し、それらが同一であることを検証することによって、精度及び信頼度を高めることが可能である。
【0041】
ワード81の最後のフィールドはパケットエンドフィールド98であり、パケットエンドフィールド98は、開示された実施例では、36ミリ秒間の論理的ロー状態である。
【0042】
次に、ビーコンワードの別のフォーマット82を説明する。ワード82のワード81からの基本的な相違点は、ワード81のフィールド93及び96がワード82から省かれていることである。フィールド93及び96は、直前に受信されたサインポストワード36から抽出された情報を格納するフィールドである。これに対して、上述の通り、ビーコンワード82は、ビーコンタグ12が現時点にサインポスト信号を受信していない状況で使用されるので、フィールド93及び96に収容すべき現在情報が存在しない。したがって、ワードフォーマット82では、フィールド93及び96が除かれている。
【0043】
理論的には、タグ12が現時点で何れのサインポストからも情報を受信していないときでもワードフォーマット81を使用し、単に、全部ゼロのような「ダミー」コードをフィールド93とフィールド96に収容することが可能である。しかし、無線伝送に関する政府規制は、ビーコン信号72が送信される電力レベル、ビーコン信号72の連続的な伝送の時間間隔、及び、各ビーコン信号に含まれる情報量などのような要因間のバランス化を伴う傾向がある。フィールド93及び96が必要ではないときにビーコンワードフォーマット82を使用することにより、ビーコン信号72の伝送の持続期間は短縮され、政府規制を遵守することが容易になる。
【0044】
ビーコンワードフォーマット82とビーコンワードフォーマット81との間には、他に二つの相違点がある。第一に、フィールド87は、上述のように、ワード81では常に2進の”1”であり、ワード82では常に2進の”0”である。第二に、エラー制御フィールド97で使用されるCRC値は、ビーコンワード82の場合、フィールド93及び96が存在しないため考慮に入れられないので、フィールド87−88とフィールド91−92を使用して計算される。
【0045】
ビーコン信号72の個々の伝送は、ワード81若しくはワード82(図3)の何れかが1回出現するキャリア周波数での短いバーストであるという点で、サインポスト信号24の伝送と類似している。ビーコンタグ12は、タグ12が現時点で有効なサインポスト信号24を受信していないとき、ビーコン伝送情報72を順序付けるためのある技術を使用し、有効なサインポスト信号24の受信に応答してビーコン信号72を順序付けるため別の技術を使用する。
【0046】
この点に関して、任意の時間間隔中に、多数の別々のビーコンタグ12が全て対応した別個のビーコン信号72を特定の読取装置13へ送信しようとする可能性があり、二つ以上のタグが同時にビーコン信号72を送信しようとすることは不可避的であり、信号は読取装置13で相互に干渉し、或いは、「衝突」する。ビーコン信号72を送信するため使用される2種類の技術は、個々に、何れか二つのタグ12が、これらの2個の各タグからの連続的なビーコン伝送情報72を反復的に衝突させる同期式の方法で、ビーコン信号72を送信する可能性を低下させようとする。この結果として、各技術は、たとえ二つのタグが偶然に略同じ時点でビーコン信号72を送信しても、これらの二つのタグからの連続したビーコン信号は時間的に同時に出現しないことを保証することを目的とする。
【0047】
より詳細に、タグ12が現在までに有効なビーコン信号24を受信していない状況から説明すると、タグ12は通常伝送モードで動作し、この通常伝送モードでは、進行中の時間を、同じ長さのタイムスロットの系列、例えば、60秒のタイムスロットに分割し、各タイムスロット内において、そのタイムスロット内でランダムに選択された時点で1個のビーコン信号72を送信する。開示された実施例の場合、ランダムセクションは、真のランダム決定を精度よく近似する公知のタイプの疑似ランダム計算を用いて実際に実行される。ここで、ランダム決定は、疑似ランダム決定のような技術を包含することを意図している。
【0048】
タグ12が有効サインポスト信号24を受信するとき、タグ12は、通常伝送モードを直ちに中断し、特殊伝送モードに切り替わる。特殊伝送モードの最後で、タグは通常モードに戻る。特殊モードは、下部の水平軸が左から右へ時間の伝播を表現する図4と共に説明する。図4の左側の垂直線は、有効サインポスト信号が受信される時点を表現し、タグ12が通常モードから特殊モードへ切り替わることにより応答する時点を表現する。特殊モードは、個別に後述される5個の連続的な時間間隔111−115を含む。特殊モードの最後の時間間隔115の後、タグ12は、特殊モードから通常モードへ戻り、通常モードにおける動作は時間間隔116によって表現されている。
【0049】
時間間隔111は、N1個の連続的なタイムスロットを含み、各タイプスロットの間隔はT1である。開示された実施例の場合、N1は5であり、T1は0.1秒である。タグ12は、これらの5個のタイムスロットの各区間中に、そのタイムスロット内のランダムに選択された時点で1回ずつビーコン信号22を送信する。これらの5個のタイムスロットは、図4の下部の水平軸に沿って時間間隔111内の短い垂直線間のスペースとして図4に図示されている。
【0050】
尚、間隔111中のタグの動作は、通常モード中のタグの動作と多少類似しているが、二つの基本的な相違点がある。第一に、通常モードにおけるタイムスロットは、時間間隔111におけるタイムスロットよりも約600倍長いので、ビーコン信号72は、通常モードよりも平均して600倍だけ高い頻度で送信される。
【0051】
第二に、時間間隔111の間に、タグ12は、各ビーコン信号72を、通常動作中に使用される電力レベルP2よりも24dB低い電力レベルP1で送信する。上述の通り、UHF伝送に関する政府規制は、各伝送の区間と、連続的な伝送の時間間隔と、送信の電力レベルとの間のある程度のバランスを含む。その結果として、時間間隔111における伝送は、通常モードにおける伝送よりも長い区間を有し(なぜならば、図3のビーコンワード82ではなくビーコンワード81を収容するから)、平均的に600倍の高頻度で送信されるので、これらの伝送に使用される電力レベルP1は、政府規制の遵守が促進されるように低下している。任意の時点で使用される電力レベルは、図4の上部に沿って示されている。
【0052】
時間間隔111の後には、区間T5の遅延若しくは待機状態である時間間隔112が続き、開示された実施例では、T5は1秒である。時間間隔112の間、タグ12はビーコン信号72を送信しない。
【0053】
時間間隔112の後には、一部のパラメータが異なる点を除いて時間間隔111と類似した方法で取り扱われる時間間隔113が続く。特に、時間間隔113は、N2個の連続的なタイムスロットを含み、各タイムスロットの区間はT2である。開示された実施例の場合、N2は3であり、P2は1秒である。単一のビーコン信号72は、区間T2の各タイムスロット中に、そのタイムスロット内のランダムに選択された時点で送信される。時間間隔113の間に送信されたビーコン信号72は、時間間隔111で使用された低下した電力レベルP1で送信される。
【0054】
時間間隔113の後には、時間間隔112に類似した遅延又は待機状態である時間間隔114が続く。特に、ビーコン信号72は送信されず、時間間隔はT6の長さであり、このT6は開示された実施例では10秒である。
【0055】
時間間隔114の後には、時間間隔111及び113と類似した動作を含む時間間隔115が続く。特に、時間間隔115は、N3個のタイムスロットを含み、各タイムスロットの区間はT3である。開示された実施例の場合、N3は3であり、P3は10秒である。単一のビーコン信号72がこれらの各タイムスロットで、そのタイムスロット内のランダムに選択された時点で送信される。時間間隔115において、タグ12は、より高い電力レベルP2へ戻る。この点に関して、時間間隔115におけるビーコン信号の平均伝送レートは、時間間隔113におけるビーコン信号の平均伝送レートの約10分の1であり、時間間隔111における平均伝送レートの約100分の1である。伝送の区間、伝送間の時間間隔、及び、電力レベルの間の上記のバランス化に関して、タグ12は、平均伝送レートが著しく減少する結果として、高い方の電力レベルP2へ戻ることが可能であり、依然として政府規制を遵守し続ける。
【0056】
時間間隔115の後には時間間隔116が続き、上述の通り、通常動作モードへ復帰することが表されている。特に、タグ12は、進行中の時間を、夫々の区間がT4である連続的なタイムスロットに継続的に分割する。ここで、T4は60秒である。ビーコン信号は、個々に、図3に示されたビーコンワード82の短いフォーマットを使用して、高い方の電力レベルP2で送信される。時間間隔116には、特定の区間が決められず、タグ12が更なる有効サインポスト信号を受信するまで継続する。タグ12は、この更なる有効サインポスト信号を受信すると、再び特殊モードへ切り替わり、図4に示されたビーコンシーケンスを実行する。
【0057】
以上の説明中、N1〜N3、T1〜T6、及び、P1〜P2を含む多数のパラメータが指摘され、一部のパラメータには特定の値が与えられている。これらのパラメータに与えられた特定の値は、開示された実施例で使用されるパラメータであり、これらのパラメータを変更することは本発明の範囲内に含まれる。
【0058】
図5は、図4と共に説明したビーコンシーケンスを別の形態で説明するフローチャートである。図5において、ビーコンタグ12のマイクロコントローラ63は、有効サインポスト信号24の受信に応答して、ステップ131へ進む。ステップ131は、図4の時間間隔111に対応する。ステップ131において、ビーコンタグは、夫々の区間がT1であるN1個の連続的なタイムスロットの各タイムスロット内のランダムな時点に、電力レベルP1でビーコン信号を送信する。
【0059】
システムは、図4の時間間隔112に対応した図5のステップ132へ進む。特に、ビーコンタグは、ビーコン信号を送信することなく、時間間隔T5を待機する。システムは、次に、図4の時間間隔113に対応したステップ133へ進む。ステップ113において、ビーコンタグは、夫々の区間がT2であるN2個の連続的なタイムスロットの各タイムスロット内のランダムな時点に、電力レベルP1でビーコン信号を送信する。
【0060】
システムは、次に、時間間隔114に対応したステップ134へ進む。ステップ134において、システムは、ビーコン信号を送信することなく時間間隔T6を待機し、ステップ135へ進む。ステップ135は、図4の時間間隔115に対応する。ステップ135において、システムは、夫々の区間がT3であるN3個の連続的なタイムスロットの各タイムスロット内のランダムな時点に、電力レベルP2でビーコン信号を送信する。
【0061】
システムは、ステップ135から、図5の時間間隔116に対応したステップ136へ進行する。システムは、更なる有効サインポスト信号が受信されるまで、ステップ136に無期限に留まる。ステップ136に留まる間、ビーコンタグは、夫々の区間がT4である連続的なタイムスロットの系列の各タイムスロット内のランダムな時点に、電力レベルP2でビーコン信号を送信する。更なる有効サインポスト信号を受信した場合、ビーコンタグは、ステップ131から135に示されているビーコンシーケンスを再実行するため、ステップ136でその動作を直ちに中断し、破線137によって図示されているようにステップ131へ戻る。
【0062】
図6は、ビーコンタグ12の動作を記述する上位レベルフローチャートである。図1を参照するに、ビーコンタグ12は、送信機68がオフ状態であり、タイマー66が動作状態であり、受信機62が動作状態であり、マイクロコントローラ63が電力低下モード若しくは「スリープ」モードである電力低下モードを有し、マイクロコントローラは、受信機62若しくはタイマー66の満了によって動作停止状態を解除(ウェイクアップ)される。図6のフローチャートは、受信機がサインポスト信号を受信するか、又は、タイマー66が満了することによって、ビーコンタグが電力低下モードを解除された時点から始まる。
【0063】
タグ12のマイクロコントローラ63は、ステップ151からステップ152へ進み、タイマーが満了したかどうかを調べる。タイマーが満了していない場合、マイクロコントローラは、受信機がサインポスト信号を受信したことが分かるので、ステップ153へ進み、受信サインポスト信号からサインポストコード(図2のサインポストコード42)を抽出し記憶する。次に、制御は、ステップ156へ進み、ビーコンタグは、受信サインポスト信号がフィールド43とフィールド43(図2)の何れかにコマンドを収容しているかどうかを調べる。コマンドが収容されている場合、タグはステップ157へ進み、そのコマンドを実行する。次に、タグはステップ158へ進み、タグは、電力低下「スリープ」モードへ戻る。
【0064】
再度ステップ156を参照すると、ビーコンタグがサインポスト信号にコマンドが収容されていないと判定した場合、ビーコンタグはステップ161へ進み、ビーコンシーケンスをリセットする。これは、図5の破線137に対応している。図5のは線137では、タグは、図5のステップ131乃至135、及び、図4の時間間隔111乃至115によって表現された特殊ビーコンシーケンスを実行するため、ステップ136によって表現された通常動作モードを離れ、ステップ131へ戻る。
【0065】
次に、ステップ162において、ビーコンタグは、ビーコンシーケンスに従ってビーコン信号を送信すべき次の時点を決定する。ビーコンシーケンスはステップ161で再始動された直後であるため、これは、図4の時間間隔111の先頭のタイムスロット内でビーコン信号を送信する時点の決定に相当する。上述の通り、この決定には、例えば、公知のタイプの疑似ランダム技術を使用したタイムスロット内のランダムな時点の決定が含まれる。この時点が選択されると、ビーコンタグ12は、図6のステップ163において、次のビーコン信号の送信を可能にさせるためタイマー66(図1)が適切な時点に満了するように、タイマー66(図1)をセットし、次に、ビーコンタグ12はステップ158でスリープモードへ戻る。
【0066】
図6のステップ152へ戻ると、タイマー66が満了したために、マイクロコントローラ63はスリープモードを解除されたことが判定された場合、マイクロコントローラ63は、ステップ152からステップ167へ進む。ステップ167において、次のビーコン信号を送信すべき時点であるためにタイマーが満了したかどうかについて判定される。判定結果が否定的である場合、ビーコンタグはステップ158へ直ちに進み、ビーコンタグはスリープモードへ戻る。判定結果が肯定的である場合、ビーコンタグはステップ167からステップ168へ進み、ビーコンタグはビーコン信号72(図1)の送信を実行する。ビーコンタグはステップ162へ進み、ビーコンタグは、後続のビーコン信号のための送信時間を取得する。次に、ステップ163において、ビーコンタグは、決定した時点で満了するタイマーをセットする。次に、ステップ158において、ビーコンタグは、電力低下スリープモードへ戻る。
【0067】
図2の説明と関連した上記の記述では、コマンドフィールド43−45については、順を追って説明する旨を指摘していた。そこで、次に、これらのフィールドについて説明する。
【0068】
タグコマンドフィールド43は、ビーコンタグ12に、(1)ビーコンタグ自体を動作停止状態(実際には、ビーコン信号が送信されない低電力スリープモード)にすること、(2)ビーコンタグ自体を動作状態(ビーコン信号が図4乃至6と共に説明した方法で送信されるモード)にすること、(3)高速ビーコンレートで動作すること、又は、(4)低速ビーコンレートで動作すること(低速レートは、高速レートのため使用される区間よりも長い図4の各タイムスロットT4に対する区間を使用する。)を命令するため使用される2ビットフィールドである。
【0069】
次に、制御コマンドフィールド44及びパラメータフィールド45に関して、既に説明したように、パラメータフィールド45は、制御コマンドフィールド44によって指定されたコマンドを実行するため必要なパラメータを収容する。制御コマンドフィールド44に指定され得る一つのコマンドは、ビーコンタグ12に対し、フィールド92(図3)に入れるビーコンコードをセットさせるための命令であり、その場合に、パラメータフィールド45は、新しいビーコンコードを格納する。制御コマンドフィールド44によって指定可能である別のコマンドは、ビーコンタグ12に、上述したセキュリティのため使用されるパスワード若しくは暗号鍵をセットさせるための命令であり、パラメータフィールド45は、新しいパスワード若しくは暗号鍵を格納する。制御コマンドフィールド44によって指定され得る更に別のコマンドは、ビーコンタグ12に対し、フィールド88(図3)に収容するタグタイプコード、又は、フィールド91に収容するアセットタイプコードをセットさせるための命令であり、パラメータフィールド45は新しいタグタイプコード若しくはアセットタイプコードを格納する。制御コマンドフィールド44の更に別のコマンドは、ビーコンタグに、図4及び5と共に説明した種々のパラメータのうちのどれかを変更させるための命令であり、種々のパラメータには、P1、P2、N1、N2、N3、T1、T2、T3、T4、T5及びT6が含まれ、パラメータフィールド45は指定されたパラメータの新しい値を格納する。制御コマンドフィールド44と、必要に応じてパラメータフィールド45を使用してタグ12へ送信可能な他のコマンドが存在することが認められるであろう。
【0070】
再度図1を参照して、読取装置13を詳細に説明する。読取装置13は、公知のタイプの2本のアンテナ211及び212を含み、これらの各アンテナはUHF無線信号を受信するため適している。読取装置13は、2台のUHF受信機213及び214を更に含み、各UHF受信機は、アンテナ211及び212のうちの対応した方のアンテナに接続された入力を具備する。読取装置13が2本のアンテナ211〜212と2台のUHF受信機213〜214を備えている理由は、アンテナ211及び212が相互に直交方向に延びるように配置されるからである。読取装置13は、2本のアンテナ211及び212のうち、所与のビーコン信号72に応答して最大出力を生ずる方のアンテナを決定することができる。読取装置13は、次に、受信された特定のビーコン信号として使用するための最大出力を選択する。
【0071】
読取装置は、更に、公知のタイプのデコーダ217を含む。デコーダ218は二つの入力を有し、各入力は受信機213及び214のうちの対応した方の受信機へ接続される。デコーダ217は、有効情報を抽出するため、各受信機213及び214で受信された信号を処理する。有効情報は、読取装置13のマイクロコントローラ221へ伝達され得る。実時間クロック(RTC)回路222はマイクロコントローラ221へ接続される。更に、読取装置13はネットワークインタフェース223を具備する。ネットワーク226は、業界内で、イーサネット(登録商標)ネットワークとして知られたタイプのネットワークであり、読取装置13のネットワークインタフェース223を制御システム14へ連結する。読取装置13の基本機能は、様々なビーコンタグ(例えば、タグ12)からビーコン信号72を受信し、各受信ビーコン信号が有効であるかどうかを検証し、必要に応じて誤り検出及び訂正を実行し、図3にフィールド87〜88、91〜93及び96として示されている一つ以上のフィールドのような情報を抽出し、この抽出された情報を制御システム14へ伝達することである。
【0072】
図7は、図1に示されたタイプのある装置10の実際的なアプリケーションを表すシステム240の平面図である。図7のシステム240は、複数のサインポストを含み、図7には、そのうちの16個のサインポスト241〜256が示されている。各サインポスト241〜256は、各サインポストが固有のサインポストコード42(図2)を使用する点を除いて、図1に示されたサインポスト11と同一である。サインポスト241〜256は、システム240が動作する様子の説明が容易に行えるように、図7では異なる参照番号が付与されている。
【0073】
各サインポスト241〜256は、例えば、倉庫若しくはその他の産業設備の天井に、固定して取り付けられる。16個のサインポスト241〜256は、規則的な4×4形の配列に並べられる。図7において各サインポストの周りを囲む破線の円は、そのサインポストによって送出されたサインポスト信号の伝送距離の実効限界を示す。上述の通り、各サインポストの伝送距離は、約12フィート(12×30.48cm)未満に制限され、サインポスト241〜256の間隔は、2個のサインポストの伝送距離が重なり合わないように意図的に選択されている。図7には、16個のサインポスト241〜256が示されているが、この4×4の配列は、非常に広い領域を対象とする非常に大きい配列の一部分に過ぎない。しかし、図7に示された配列は、本発明のある種の原理を説明する目的のために十分である。
【0074】
読取装置261は、サインポスト241〜256の配列内に、例えば、サインポストを支持する同じ天井に固定して取り付けられている。読取装置261は、図1に示された読取装置13と同一であるが、説明の便宜上、別の参照番号が付与されている。システム24は、実際には、離れた場所に多数の他の等価的な読取装置を含むが、図7では、本発明のある種の特徴を明解に説明することが容易に行えるように唯一の読取装置261しか示されていない。
【0075】
図7には、5個のビーコンタグ271〜275が示されている。各ビーコンタグ271〜275は、図1に示されたビーコンタグ12と実質的に同一であるが、以下の説明を分かり易くするため、別の参照番号が付与されている。以下の説明の目的のため、各ビーコンタグ271〜275が、例えば、コンテナ、パレット、フォークリフト、コンテナを支持するトレーラ、トレーラを牽引するトラクタ、或いは、その他のタイプの移動デバイスのような異なる移動デバイスに取り付けられた場合を考える。
【0076】
最初に、ビーコンタグ271に着目すると、図7からこのタグは、現在、サインポスト241の伝送距離内に存在することが分かる。この結果として、ビーコンタグ271は、サインポスト241からサインポスト信号281を受信し、ビーコン信号282を読取装置261へ送信する。ビーコン信号282は、ビーコンタグ271に固有のビーコンコードと、サインポスト241に固有のサインポストコードと、を含む。このサインポストコード及びビーコンコードは、ビーコン信号282内で互いに組み合わされて受信されるので、読取装置261と関連した制御システムは、ビーコンタグ271が、現時点で、サインポスト241の伝送距離内に存在することを判定できる。このことは、ビーコンタグ271を運ぶ移動デバイスが、現在、サインポスト241の非常に近傍に存在することを意味する。制御システムは、サインポスト241の物理的位置が分かっているので、システムは、サインポスト241の伝送距離内に存在し、ビーコンタグ
271を運ぶ移動デバイスの現在位置をかなり精密に判定することが可能である。特に、システム271は、サインポスト241の伝送範囲の半径である約12フィート(12×30.48cm)の精度で、ビーコンタグ271と関連した移動デバイスの現在位置を判定可能である。この能力は、一方で、サインポスト信号がかなり局部的な伝送範囲をもつという事実と、他方で、ビーコン信号は、サインポスト信号の伝送距離よりも約30倍長い伝送距離をもつという事実とに基づいていることが分かる。
【0077】
比較の目的のため、ここで、サインポスト241〜256が図7のシステム240から削除された場合を考える。その場合、ビーコンタグ271からの各ビーコン信号282は、タグ271の固有のビーコンコードを含むが、サインポストコードを含まない。読取装置261で受信されたときのビーコン信号282の強度を解析することにより、読取装置261と関連した制御システムは、タグ271と読取装置261の間の距離の非常に粗い推定を行う。しかし、制御システムは、ビーコン信号282がどの方向から到来したかを正確に判定することが困難である。この点に関して、読取装置261が(図1に示されたアンテナ311及び312と等価的な)直交した2本のアンテナを備えているとしても、読取装置261は、ビーコン信号282が一方の方向から到来するのか、或いは、正反対の方向から到来するのかを識別できない。
【0078】
更に、システムにサインポストが全く存在せず、第2の読取装置が設けられ、両方の読取装置がビーコン信号282を受信する場合を想定すると、制御システムは、ビーコンタグ271から各読取装置までの距離を推定することが可能である。この情報を用いることにより、ビーコンタグ271の位置を推定するために、標準的な三角測量計算を実行することが可能である。しかし、ビーコン信号強度に基づいてビーコンタグから各読取装置までの距離を推定する能力には非常に大きい許容誤差が存在するので、三角測量の処理を実行しても、格別に高精度で高信頼性ではない、かなり粗い位置の推定しか行えない。かくして、図7のサインポスト241〜256を使用することによって、ビーコンタグ271の現在位置を非常に高精度かつ高信頼性で判定することが可能になる。
【0079】
図7において、ビーコンタグ275と関連した移動デバイスは、現在、ビーコンタグがサインポスト241〜256の何れの伝送距離に入らない位置に存在する。かくして、読取装置261は、ビーコンタグ275からビーコン信号を受信するが、このビーコン信号は、ビーコンタグ275のビーコンコードだけを含み、サインポスト241〜256からのサインポストコードを含まない。したがって、タグ275は、タグがサインポストの伝送距離内に存在するときと同様の正確さでタグの位置を正確に判定することができない場所に一時的に存在する。それにもかかわらず、システム240は、タグ275を長期間に亘って追跡することによって、タグの現在位置をかなり正確に知ることができる。
【0080】
例えば、システムは、サインポスト243の伝送範囲を進み、次に、サインポスト242の伝送範囲を進むことによりタグ275が現在位置に到達したことを認識し、タグ275がまもなくサインポスト245の伝送範囲に入ることを予測する。したがって、たとえ、タグ275が現時点でいずれのサインポストの伝送範囲内に存在していなくても、システムは、サインポストが全く存在しない場合よりも、タグ275の現在位置をよりよく推定することができる。この点に関して更に検討すると、倉庫若しくはその他の産業設備内では、移動デバイスが設備内を動くときに通る経路が定められている場合が多い。したがって、システムは、サインポスト243、サインポスト242及びサインポスト245を順番に通過する経路が定められていることがよく分かっている。このため、システムは、タグ275がサインポスト251〜256の何れの伝送範囲内にも現時点で存在しない場合であっても、タグ275の現在位置をより正確に推定する能力を備えている。
【0081】
二つ以上のビーコンタグが一つのサインポストの伝送範囲内に同時に存在し、これにより、これらの全てのビーコンタグが当該サインポストから送出された同じサインポスト信号を同時に受信する可能性がある。これは、図7におけるビーコンタグ272〜274に関して見られる状況であり、全てのビーコンタグ272〜274がサインポスト248の伝送範囲内に入っている。読取装置261は、各タグ271〜274から別個のビーコン信号を受信する。各ビーコン信号は、対応したビーコンタグの固有のビーコンコードと、サインポスト248のサインポストコードと、を含む。かくして、読取装置261と関連した制御システムは、固有ビーコンコードによって、ビーコンタグ272〜274を互いに区別することができ、これらの全てのビーコンタグが現時点でサインポスト248の伝送範囲内の位置にあることを判定可能である。
【0082】
図7には、固定したサインポスト241〜256の配列と、数個の移動性のビーコンタグ271〜275が示されているが、サインポストとビーコンタグの固定特性及び移動特性は逆にしても構わない。この点に関して、図8には、16個の固定したビーコンタグ301〜316を含むシステム300の平面図が示されている。各ビーコンタグは図1のビーコンタグ12と等価的である。これらのビーコンタグは、4×4形の配列に並べられ、図7のサインポスト241〜256に対して使用されたスペースと同じスペースが設けられている。読取装置319は、配列内の中心位置に設置され、固定されている。サインポスト322は移動デバイスに取り付けられ、移動デバイスは設備内で移動可能であり、固定したビーコンタグ301〜316に関して移動可能である。図8に示された時点において、サインポスト322を運ぶ移動デバイスは、ビーコンタグ301の近傍位置に存在するので、ビーコンタグ301はサインポスト322の伝送範囲内に収まっている。
【0083】
サインポスト322は、サインポスト信号を送信しているが、現時点でこの信号を受信できるビーコンタグは、ビーコンタグ301だけである。各ビーコンタグ301〜316は、各々のビーコン信号を読取装置319へ送信し、各ビーコン信号には、固有ビーコンコードが含まれ、タグ301からのビーコン信号だけは、サインポスト322からのサインポスト信号中で受信されている固有サインポストコードを含む。読取装置319と関連した制御システムは、固定した各ビーコンタグ301〜316の物理的位置がわかっている。かくして、サインポスト322と関連した移動デバイスの位置は、図7のシステムと達成された精度と同程度の精度で判定可能である。なぜならば、図8の実施例の制御システムは、サインポスト322とビーコンタグ301の間の距離は、サインポスト信号の伝送半径未満であること、或いは、約12フィート(12×30.48cm)未満であることが分かっているからである。サインポスト322がビーコンタグ302に接近するまで移動した場合、ビーコンタグ301は、サインポスト322からのサインポスト信号の伝送範囲から外れるが、ビーコンタグ302は、その伝送範囲に入る。その結果として、ビーコンタグ301は、ビーコン信号内でサインポスト322からのサインポストコードを送信しなくなり、ビーコンタグ302は、このサインポストコードをビーコンタグ302のビーコン信号で送信し始める。この結果として、読取装置19と関連した制御システムは、サインポスト322と関連した移動デバイスの移動を追跡可能である。
【0084】
図7のシステムと図8のシステムの間の一つの相違点は、任意のビーコンタグからのビーコン信号が1個だけのサインポストコードを収容するように構成されているので、各ビーコンタグは、如何なる時点においても二つ以上のサインポストの伝送範囲内に入ることが許されない、という点である。図7のシステムの場合、このことは、サインポスト241〜256を、適切なスペースを空けて固定して取り付けることによって保証される。これに対し、図8のシステムの場合、サインポストは移動可能であるため、二つ以上のサインポストが同時に同じビーコンタグに接近しないことを保証するための対策を講じる必要がある。しかし、このことは、図7の方式が図8の方式よりも有利であるということを示唆するものではない。一方の方式はあるアプリケーションに対してより好適であり、他方の方式は別のアプリケーションに対してより好適である。実際上、以下の説明から明らかであるように、一部のアプリケーションでは、これらの二つの方式を組み合わせて使用することが可能である。
【0085】
次に、本発明の更なる局面について説明する。これらの更なる局面は、特定のアプリケーションの例についての状況で説明することによってより明瞭に理解されるであろう。従って、以下の説明では、夜間小包配達の事業を行う民間企業を重点的に取り扱う。よく知られているように、このタイプの企業は、ある日に送り主から小包を回収し、翌日、典型的に、午前中にその小包を受取人へ配達する。送り主の所在地は、ボストンのようなある都市であり、受取人の所在地は、トゥーソンのような別の都市である。
【0086】
小包がボストンで回収された日に、この企業は、典型的に、国内の様々な別の都市へ運ばれる予定の多数の他の小包をボストンで回収する。翌日、この企業は、トゥーソンへ配達すべき多数の小包がある。これらの小包は、国中の様々な街で前日に回収されたものである。これらの全ての小包の工程計画を効率的に処理するため、従来の企業は、典型的に、主要な空港にある種の形態のハブ設備を設置している。夜間に、ボストンのような街から、様々な街へ配達されるべき多数の小包を収容したコンテナが到着する。コンテナは、ハブ設備で降ろされ、次に、宛先都市によって仕分けされた小包にグループ分けするため、小包が仕分けされる。このようにして、たとえば、トゥーソンに関して、様々な元の異なる都市からの様々な異なるコンテナでハブ設備に到着したパッケージの中から、仕分け処理によって、トゥーソンに配達予定のパッケージのグループが得られる。トゥーソン宛の小包のグループは、コンテナに詰め込まれ、このコンテナはトゥーソンへ輸送され、小包は現地で配達される。
【0087】
上述のタイプのハブ設備に関して、大半のコンテナは、典型的に、1乃至2種類の方法で到着する。第一に、ハブ設備から離れていない都市からのコンテナは、典型的に、様々な形態のトラックで、ハイウェイ経由で到着する。これらのトラックは、一般的に、フィーダーと呼ばれる。より遠くの都市からのコンテナは、典型的に、航空機で到着する。航空機によって到着するコンテナとトラックによって到着するコンテナの形状及び寸法は、非常に異なっている可能性がある。図9は、あるタイプのコンテナ381の斜視図であり、このコンテナは、同じような多数のコンテナを航空機の本体の多少丸みを帯びた形状に容易に詰め込むことができる形状をしているので、特に、航空機での使用に好適である。
【0088】
図9のコンテナ381は、略正方形の底部壁382と、水平方向の中央部383によって画成された上部壁と、中央部383の両側から傾斜して下方向へ延びる二つの傾斜部と、を含み、一方の傾斜部は、同図に傾斜部384として示されている。コンテナ381は、四つの側壁を有し、各側壁は、底部壁の縁から上部壁の縁まで垂直方向上向きに延び、その中の二つの側壁が図9において側壁387および388として示されている。コンテナ381は、更に二つの扉391及び392を具備し、各扉は、開位置と閉位置の間で旋回可能である。図示されていないラッチが扉391及び392を閉位置に固定するため設けられ、扉が閉位置でロック若しくはシールされるように公知の方法で構成されているので、コンテナがハブ設備との間で輸送されている間に、小包が無許可の人によって持ち去られることがない。
【0089】
コンテナ381は、それ自体は従来の装置である。本発明によれば、3個のビーコンタグ395〜397が、コンテナ381に離れた位置で固定式に取り付けられる。各タグ395〜397は、図1のタグ12と等価的である。タグ395は、コンテナの上部壁の中央部383に設けられる。タグ396及び397は、コンテナ381の両側の側壁上で、底部壁382の対角方向のコーナーの直ぐ近くに設けられる。トラック及び航空機によってハブ設備との間で移動する様々なタイプのコンテナは、ユニット・ロード・デバイス(ULD)と呼ばれる。図9のコンテナ381はユニット・ロード・デバイス(ULD)の一例である。
【0090】
図10は、上述のタイプのハブ設備401を含む施設400の平面図である。ハブ設備401において、夜間配達サービスによって輸送される小包は、多数の起点都市から受け入れられ、バラバラにされ、仕分けされ、再度詰め込まれ、次に、多数の宛先都市へ輸送される。即ち、図10に示された設備401は、基本的に、小包がコンテナから降ろされ、仕分けされ、別のコンテナに再積み込みされる建物である。全体的な施設400は、到着セクション403と出発セクション404と、を含み、両方ともハブ設備401の物理的な建物の外部にある。到着セクション403は、入荷するコンテナの受け入れと、初期処理に関係し、出発セクション404は、出荷するコンテナの処理を取り扱う。
【0091】
図7と共に説明した一般的なタイプの追跡システムは、施設400のために使用されるが、簡略化のため図10には示されていない。この追跡システムは、ハブ設備401の天井、並びに、後述のように施設400の全体で選択された他の位置に間隔を空けて取り付けられた複数のサインポストを含む。更に、複数の読取装置が施設400の全体に設置される。ハブ設備401において、読取装置は天井に取り付けられる。到着セクション及び出発セクションでは、読取装置が入口ゲート及び出口ゲートと、積降機器の付近と、街灯柱と、建物と、柵と、特殊な支持体と、或いは、存在し得るその他の適当な構造に取り付けられる。一般的に、サインポストは、図7に関して説明したタイプの技術を使用して、タグ位置の非常に精密な推定が必要とされる領域に設置される。これに対して、タグ位置の粗い推定で足りる領域では、サインポストは省略してもよく、これにより、ビーコン信号にサインポストコードが含まれず、位置の推定は、読取装置で受信されたときのビーコン信号の強度に基づいて行われる。
【0092】
施設400の全体における物流を詳細に説明すると、到着する航空機は、到着セクション403に移動し、駐機場411に駐機する。航空機は、二つの異なるタイプの位置のどちらかに駐機する。一方の位置は、一般的に、「オンウィング」位置と呼ばれる。これは、建物は、典型的に、積込及び積降が容易に行えるようにするため航空機の扉まで延びる備え付けのローダー(積込装置)又はアンローダー(積降装置)を有する建物に航空機が接近して駐機する場合を表す。もう一方の位置は、「オンランプ」位置として知られている。これは、航空機が建物から離れた位置の駐機場(の舗装された通路)に駐機することを表す。このような航空機の積込及び積降は、航空機まで移動し、建物の方へ戻ることができる公知のタイプの移動性ローダー及びアンローダーを使用して行われる。
【0093】
政府規制によって、航空機で移動している殆どの電子装置は、飛行中に機能無効状態にしなければならないので、電子装置は、航空機の動作を妨害するおそれのある無線電磁信号を生じることがない。そのため、図1に示されたサインポスト11又はビーコンタグ12が航空機で移動するという点で、これらは、飛行中にオフ状態にされるか、又は、少なくとも、電磁信号を送信しない動作モードにされなければならない。上述の通り、ビーコンタグ395〜397は、図9に示されたタイプのユニット・ロード・デバイス(ULD)381に取り付けられる。その結果として、これらのULDが航空機から積み降ろされたとき、ビーコンタグはオン状態にする必要がある。上述の通り、サインポスト信号のタグコマンドフィールド43(図2)は、ビーコンタグをオン状態又はオフ状態に切替えることが可能である。その結果として、積降されたULD上に存在する全てのビーコンタグをオン状態にするため、固定したサインポストが各積降装置若しくは各積降装置の付近に設けられる。或いは、オペレータが、積降された機器に付いている全てのビーコンタグをオン状態に切替えるため、ハンドヘルド型サインポストをマニュアルで使用してもよい。かくして、積降されたULD上のビーコンは、ビーコン信号を送信し始める。
【0094】
上述の通り、到着セクション403は、到着セクション403の全体を通じて適切に選択された位置に、図1に示された読取装置13のタイプの複数の読取装置を含む。これらの読取装置は、航空機積降機器、若しくは、その付近、街灯柱、建物、柵、特殊な支持体、又は、その他の構造物に設置される。各ULD上のタグによって生成されたビーコン信号は、一つ以上の読取装置によって受信され、各読取装置は、受信情報を、図1に示された制御システム14のタイプの中央制御システムへ転送する。制御システムは、どのビーコンタグがどのULDに取り付けられているかが分かっているので、制御システムは、航空機によって到着したULDがどのULDであるかを判定することができる。制御システムは、各施設400内を通るULDの経路計画を開始できる。
【0095】
この点に関して、ULDが一つの宛先都市へ運ばれる多数の小包を有する起点都市から到来し、これらの全ての小包が一つのULDに詰め込まれている特別な状況が存在する。その場合には、開梱、仕分け、或いは、再梱包の必要がないので、制御システムは、ULDが到着セクション403から出発セクション404へそのまま転送されるように構成され得る。しかし、大多数のULDは、開梱と仕分けが必要であり、そのため、ハブ設備401へ送る必要がある。
【0096】
全ての入荷ULDに関して、制御システムは、各起点都市から、送信されたULDの識別情報と、このような各ULD内の小包細目のリストを電子的に受信する。宛先都市へ運航する航空機の出発スケジュールに応じて、制御システムは、入荷ULDの取り扱い順序に優先順位を付けることが可能であるので、最先に出発する航空便に搭載されるべき小包を含むULDは、最先に出発する航空便に搭載すべき小包を含まないULDよりも前に取り扱うことが可能である。起点都市から受信した電子情報に基づいて、制御システムは、到着便に搭載されているULDが分かるので、予定されているULDの一つが紛失しているかどうか、又は、余分の予定外のULDが存在するかどうかを判定することができる。各ULDの到着時刻を記録することも可能である。
【0097】
航空機がランプに駐機したとき、ULDは、数台の取外し自在に連結されたトレーラ、即ち、台車と、トレーラを牽引することができるトラクタ又は牽引機(タグ)と、を含むトレイン(隊列)を使用してハブ設備へ運ばれる。各ULDは、トレインの対応したトレーラへ移される。このタイプのトレインについては後で詳述する。図10において、ブロック412は、このようなULDのトレーラへの移し替えを表している。トレインは、ULDをハブ設備401へ輸送する。これに対して、航空機がウィングに駐機したとき、ULDは、このタイプのトレインに移される場合と移されない場合とがある。ULDは、コンベヤによって、人手で押すことができるカートのような装置によって、或いは、その他の運搬装置によって運ばれる場合もある。図10のブロック413では、航空機から、ULDの運搬を容易に行わせる適切な装置へのULDの移し替えが示されている。
【0098】
到着セクション403のブロック416において、入荷した各ULDは、到着便の貨物票と人手で検査され、ハブ設備向けのULDはハブ設備へ移動される。上述の通り、読取装置は、到着セクション403、ハブ設備401及び出発セクション404を含む施設400全体で選択された位置に設置されている。更に、図1に示されたサインポスト11のタイプのサインポストは、施設400全体の選択された多数の位置、特に、ULDが施設400内の経路を運ばれるときに、通過しなければならない位置に設置される。このため、例えば、サインポストは、典型的な移動経路に沿って設置され、戸口に設置され、ULDが一時的にアテンションを待つ様々なステーション(ステージング・エリアと呼ばれる)に設置される。図7を参照して説明した基本的な手法を使用することにより、制御システムは、施設400の全体を通して、各ULDを正確に追跡することが可能である。
【0099】
ステージング・エリア418からのULDは、個別に、最終的に、数台の積降ステーション421の中の一つの積降ステーションへ運ばれる。各積降ステーションにおいて、オペレータはULDを開梱し、積降処理が開始されたことを制御システムに報せるため、隣接した制御パネル上のボタンを押す。オペレータは、小包仕分けセクション422へ小包を運ぶコンベヤに小包を載せることによって、ULDから全ての小包を積み降ろす。オペレータがULDの積降を完了したとき、オペレータは、人手による積降処理が終了したことを制御システムへ報せるため、制御パネル上の更なるボタンを押す。開示された実施例では、各積降ステーションの制御パネルは、積降ステーションの物理的な一部分である。しかし、制御パネルは、オペレータによって携行される携帯型無線装置の携帯で準備してもよい。空のULDは、個々に、ステージング・エリア426へ送られ、そのまま、或いは、更なるステージング・エリア(保管場所)428を経由して、最終的にステージング・エリア427へ移される。更なるステージング・エリア428は、ハブ設備401の物理的な建物の外部にある。
【0100】
再度、上述の到着セクション403について説明すると、小包は、航空機だけではなく、トラックによっても入荷され得る。既に説明したように、トラックは、フィーダーと呼ぶ。フィーダーは、ULDを収容することができ、その場合、ULDは、ランプに駐機した到着航空機に関して説明した方法と非常に類似した方法で積み降ろされ、取り扱われる。しかし、より典型的には、フィーダーは、ULDに詰め込まれていない小包を含む。その場合、フィーダー自体が小包用のコンテナとして取り扱われる。図10の下方部には、このタイプのフィーダーが取り扱われる態様が示されている。
【0101】
特に、ブロック436において、フィーダーは、到着セクション403のゲートでチェックインされる。図1に示されたビーコンタグ12と類似した一時的なビーコンタグが、例えば、ある種の特殊な装着用ブラケットを使用して、フィーダーに取り付けられる。同時に、ゲート係りはコンピュータに登録を行ない、このコンピュータは、制御システムにフィーダーの到着を報せると共に、そのフィーダーに装着された特定のビーコンタグを制御システムに報せる。これにより、制御システムは、そのフィーダーのための電子的伝票を、施設400内を移動する実際のフィーダーと関連付けることが可能になる。
【0102】
フィーダーが、一般的にトラクタ−トレーラ連結として知られているように、トレーラを牽引するキャブ(運転台)の形態のトラックである場合、トレーラは、キャブから切り離され、一般的にヤードバードと呼ばれる小型のローカルトレーラを使用して施設400内を移動する。これに対して、キャブがフィーダーの一体的な部分である場合、トラック全体が施設400内を移動する。
【0103】
何れの場合でも、ブロック437で、フィーダーは、到着セクション403からステージング・エリア441へ移される。ステージング・エリア441は、ハブ設備401として機能する建物に隣接しているが、建物の外部にある。制御システムは、これらのフィーダーをフィーダー積降ステーションへ移すための計画を立てる。一つのフィーダー積降ステーション442が図示されている。各フィーダーは、ULD積降ステーション421に関して説明した方法と同様の方法で積み降ろされる。フィーダーから取り出された小包は、例えば、コンベアを用いて、小包仕分けセクション422へ送られ、一方、空のフィーダーは、空フィーダー・ステージング・エリア443へ回送される。
【0104】
小包仕分けセクション422において、所与の宛先都市が予定された全ての小包は、幾つかの積込ステーション451の中から選択された一つの積込ステーションへ発送される。空ULDは、ステージング・エリア427から取り出され、ULDが満杯になるか、又は、ULDが当該宛先都市向けの全ての小包を収容するまで、当該宛先都市のヘッダ付きの小包がULDに積み込みされる。次に、このULDは、ULD計量セクション452へ移され、そこで、各ULDは計量される。重量計452は中央制御システムに連結されているので、制御システムは、積み込みされた各ULDの重量が分かるので、各出発航空機に積載される総重量に関して適切なプランニングを行うことが可能である。
【0105】
各ULDが重量計452で計量された後、各ULDは、出発ステージング・エリア453へ移される。そこから、各ULDは、所定の時期に、近傍にサインポストが設置された扉を通って建物から外に出され、制御システムは、ULD上のタグからの送出され、サインポストのサインポストコードを含むビーコン信号によって、ULDがハブ設備401から出た旨の通知を受ける。次に、同図にブロック456、457及び458によって示されるように、これらのULDは、上述のタイプのトレインによって出発セクション404へ輸送され、出発セクション404で、各ULDは、当該ULD内の全ての小包に対する宛先都市へ飛ぶ航空機に積み込まれる。
【0106】
上述の通り、政府規制は、航空機の飛行中にビーコンタグのような装置が無線電磁信号を放射することを禁止する。したがって、各ULDが航空機に積載されたとき、このULDに関連した全てのビーコンタグはオフ状態に切替えられるか、或いは、少なくともビーコン信号を放射しないモードに切替えられる。これは、航空機用のローダーの領域に固定したサインポストを使用して行われるか、又は、積込処理に携わる人が操作する形式のある種の携帯型サインポストを使用して行われる。上述の通り、サインポスト信号のタグコマンドフィールド43(図2)に設定され得るコマンドの一つは、信号を受信する全てのビーコンタグをオフ状態に切替えるコマンドである。輸送することが予定された全てのULDが航空機に搭載されたとき、航空機は、出発セクション404から離れ、その宛先都市へ向けて離陸する。
【0107】
区分けセクション422で区分けされた一部の小包は、例えば、施設400からあまり離れていない目的地へ配送する場合には、航空機ではなく、トラックで出荷するように計画が立てられる。区分け処理は、これらの小包をフィーダー積込ステーションへ発送する。同図には、一つのフィーダー積込ステーション461が示されている。フィーダー・ステージング・エリア443からの空フィーダーは、一つのフィーダー積込ステーション461へ移され、一つ以上の比較的に局所的な配送センターへ運搬するため仕分けされた小包がそのフィーダーに積み込まれる。積込されたフィーダーは、次に、ハブ設備401から出発セクション404へ移され、出発セクション404において、そのフィーダーに取り付けられた一時的なビーコンタグが取り外され、制御システムに連結された端末で適切な登録が行われる。次に、フィーダーは出発セクション404から離れる。この点に関して、フィーダーがヤードバードによって動かされるトレーラである場合、フィーダーはヤードバードから取り外され、利用可能なキャブに連結され、キャブは、フィーダーを目的地まで牽引する。
【0108】
上述の通り、施設400内でULD及びフィーダーを追跡するシステムは図10に示されていない。このシステムは、ULDトラッキングシステム(UTS)と呼ばれ、図11はこのUTSシステムの選択された一部分を表す図であり、UTSシステムは図11において全体的にシステム500として示されている。より詳細には、UTSシステム500は、UTSサーバ502を含み、UTSサーバのハードウェアは市販されているタイプの適当なコンピュータシステムである。サーバ502は、データベース503と関連付けられ、データベースは、サーバ502自体のハードディスクに格納してもよく、或いは、サーバ502に動作的に接続されたある種の物理的に別個の記憶装置に格納してもよい。サーバ502を含むシステム500は、開示された実施例では、フォールト・トレランスであり、システムが起こり得る局部的な故障に対処するため公知の方法で自動的に自己再構成を行えるように、ある程度の冗長性を備えている。この点に関して、施設400で取り扱われる全ての小包は、必ず翌日に配達されるべきであるため、システム500内の故障が施設400の運用を停止させることは絶対に許されないことが分かる。フォールと・トレランス機能を実現するため使用される技術は、公知のタイプの技術であるため、ここではこれ以上詳しく説明しない。
【0109】
サーバ502は、インタフェース504で他の幾つかのシステムと繋がるが、これらのシステムは、UTSシステム500自体の一部分ではないので、図11では破線で表されている。一つのシステムは、図10と共に説明したULD計量セクション452である。別のシステムは、エアー・ハブ制御システム(AHCS)506であり、このシステムは、図10の施設400の全体的な制御を行う別個の制御システムであり、施設400内でのフィーダー及びULDの追跡以外の機能を含む。サーバ502は、計量及びバランスシステム507と、オペレーション計画及び制御(OPC)システム508とにも接続される。サーバ502は、施設400で使用される別のタイプのコンピュータシステムにも随意的に接続され得る。
【0110】
上述のUTSシステム500について詳述すると、図1に示された読取装置13と等価的である複数の読取装置が設けられる。図11には、10台の読取装置521〜530が示されているが、これらは、施設400の全体に設置されている全ての読取装置のなかのサンプルに過ぎない。このグループに含まれる6台の読取装置521〜526は、個々に、ネットワーク536の配線を介してサーバ502に接続される。開示された実施例では、ネットワーク536は、従来技術において、イーサネット(登録商標)ネットワークとして広く知られているタイプのネットワークである。2台の読取装置コントローラ537〜538もネットワークに接続され、サーバ502と読取装置との間の通信が容易に行えるようにする。読取装置コントローラ537及び538の構造及び動作は当業者に公知であるので、これ以上詳細な説明を行わない。
【0111】
図11における残りの読取装置527〜530は、ネットワーク536に直接には接続されない。その代わりに、各読取装置は、対応した無線送受信機541〜544に接続され、各無線送受信機は、無線信号によって、2台の付加無線送受信機547と548のうちの一方と通信する。付加無線送受信機は、ネットワーク5356へのアクセスポイントとしての機能を果たす。これらの無線リンクは、米国電子技術者協会(IEEE)が普及させ、IEEE 802.11標準として一般的に知られている従来の規格に準拠する。当業者は、この標準に習熟しているので、この標準についての詳細な説明は行わない。
【0112】
ネットワーク536の配線に直接的に接続された読取装置521〜526は、ハブ設備501の物理的な建物内に設置された読取装置である可能性が高く、一方、無線リンク541〜544及び547〜548を経由してネットワーク536に接続された読取装置527〜530は、到着セクション403と出発セクション404に置かれた読取装置である可能性が高い。なぜならば、孤立したロケーションへ配線を敷設するにはかなりの費用がかかるが、無線機器の余分な費用は、外部のロケーションでは費用対効果に優れている可能性が高いからである。しかし、本発明は、ハブ設備401の建物内で無線リンクを使用することを除外するものではなく、また、ハブ設備401の外部のロケーションで直接的なネットワーク接続を使用することを除外するものでもない。
【0113】
図11において、チョーク・ポイント読取装置システム549はネットワーク536に連結される。チョーク・ポイント読取システムは、ビーコンタグが「チョーク・ポイント」と呼ばれるあるスポットを通過したときに、特定の時間及び位置に関する即時かつ正確な記録を得るため、少なくとも一部の読取装置521〜530と協働する。チョーク・ポイントは、多数若しくは全部のビーコンタグが通過しなければならない位置であり、その位置の一例は、全てのULDがハブ設備401へ入るために必ず通過する戸口である。サーバ502は、時折、他のタスクを行うために非常に忙しく、時間及び位置を正確に記録するために十分に高速に応答することが難しいので、読取装置システム549は、時間及び位置の正確な記録が即座に記録されることを保証する。チョーク・ポイント読取装置システム549は、情報を収集する範囲で、適当な時期にサーバ502へ情報を伝達する。
【0114】
サーバ502は、更なるネットワーク561及び2台のネットワークコントローラ562〜563を介して、数台の無線基地局へ接続される。4台の無線基地局566〜569が図示されている。図示されたタイプの無線基地局566〜569は、施設400の全体に設置され、サーバ502が数台の無線ハンドヘルド型装置571〜578と無線で通信できるようにさせる。各ハンドヘルド型装置571〜578は、キーパッド及びディスプレイを具備し、様々な目的のため使用される。
【0115】
このような目的の一つは、施設の至るところで、ユーザがULD、移動デバイス、若しくは、所定のタグに関連したある項目に関する情報を取得できるようにすることである。制御システム14は、各タグに関連した項目に関して電子形式の情報を保持し、要求に応えて、この情報の適切な部分を任意のハンドヘルド型装置571〜578へ容易に提供可能である。同様に、制御システムは、この情報を、インターネット経由で、標準的な「ウェブ・ブラウザ」プログラムへ供給するように構成することが可能である。
【0116】
ハンドヘルド型装置571〜578の別の目的は、サーバ502が施設400内で作業するユーザに命令を送出できるようにすることである。例えば、ULDを運搬するフォークリフトのような移動デバイスを操作しているユーザは、ULDをどのように処置するかに関して命令を与えられるべき場合がある。この点に関して、ULDが一つの積降ステーション421(図10)へ運ばれるべき場合には、オペレータは、ULDの配送先の特定の積降ステーションを認識する必要がある。同様に、ULDがステージング・エリアで待機中であり、オペレータがそのULDを取り上げるべき場合、オペレータは取り上げるべき特定のULDを知る必要がある。サーバ502は、このような情報を、オペレータが携行している1台のハンドヘルド型装置571〜578を介して、オペレータへ伝えることができる。
【0117】
ハンドヘルド型装置571〜578は、ビーコンタグ読取装置としての機能を行う能力を備えている。これにより、オペレータは、サーバ502からの補助を受けて、或いは、補助無しに、オペレータの近くにある特定のULDが、システムから何か処置することを求められているULDであるかどうかを確認することが可能になる。
【0118】
更に、ハンドヘルド型装置571〜578は、オペレータが現時使用中の機器をサーバ502へ通知するためオペレータによって使用され得る。例えば、オペレータが、施設400のあちこちでフィーダーを移動させるため、ヤードバードを制御している場合、オペレータ及びヤードバードに関する識別コードがキーパッドでマニュアル入力され、或いは、ヤードバード上のバーコード及びオペレータのバッジ上のバーコードをハンドヘルド型装置のバーコードスキャナで走査するような適切な方法でスキャンされ、サーバ502は、特定のオペレータが現在使用中の機器を知ることができる。サーバ502は、オペレータがその機器を使用して行うべきことに関して特定の命令をオペレータに与えるため、ハンドヘルド型装置を使用する。
【0119】
図12は、図10の施設400内でULDを運搬するため使用される上述のタイプのトレイン600の説明図である。図12のトレイン600は、トレインと、3台のトレーラ若しくは台車を牽引するトラクタ若しくは牽引車601を含む。トラクタ601及びトレーラ602〜604は、移動デバイスである。
【0120】
トレーラ602〜604は全て同じものである。トレーラ602は前方端に舌状部を具備し、この舌状部はトラクタ601の後部の連結部に着脱自在に連結される。トレーラ603は前方端に舌状部を具備し、この舌状部はトレーラ602の後部の連結部に着脱自在に連結され、トレーラ604は前方端に舌状部を具備し、この舌状部はトレーラ603の後部の連結部に着脱自在に連結される。図12のトレイン600には3台のトレーラが含まれるが、トレーラの台数は増減しても構わないことが明らかであろう。各トレーラ602〜604は、対応したULD606〜608が取外し可能式に載せられている。ULD606〜608は、図9に関して説明したULD381と同じULDである。
【0121】
トラクタ601はビーコンタグ611を含み、ビーコンタグは、天井に設置されたサインポストに相対的に接近するようにビーコンタグ611を上昇させるため、柱の上部に設けられている。破線613によって示された天井に設置されている一つのサインポスト612が図示されている。サインポスト612の周りを囲む破線の円は、サインポスト612の伝送範囲を表す。サインポスト612の伝送範囲は、トレーラ602〜604がサインポスト612の伝送範囲の下方部よりも下を通過するように、特に設定されていることに注意すべきである。ビーコンタグ616〜618は、個別に、ULD608〜608のうちの対応した一つのULDの上部に設けられている。
【0122】
トラクタ601が施設400内を移動するとき、トラクタ601に装着されたビーコンタグ611は、設備中の種々のサインポストの伝送範囲を出入りし、これにより、トラクタ601の位置は、図7と共に説明したような方法で正確に追跡できるようになる。各ULD606〜608の上部に設けられたビーコンタグ616〜618は、種々のサインポストの伝送範囲を通過するので、各ULD606〜608の位置を直接的かつ正確に追跡することが容易に行われる。
【0123】
トラクタ601は、後部の連結部付近にサインポスト623が設置されている。トレーラ602〜604は、個々に、対応したサインポスト626〜628が右後方コーナーに設けられている。トレーラ602〜604は、対応したビーコンタグ631〜633が舌状部で支持されている。上述の通り、サインポスト612のような天井の各サインポストの伝送範囲は、トレーラの垂直方向の上方のある高さで終端する。かくして、トレーラの舌状部上のビーコンタグ631〜633は、天井のサインポストの伝送範囲を通過しない。
【0124】
トレーラ602の舌状部上のビーコンタグは、トラクタ601の後方のサインポスト623の伝送範囲内に含まれるが、同じトレーラ602に配置されたサインポスト626の伝送範囲には含まれない。同様に、トレーラ603上のビーコンタグ632は、トレーラ602の後方のサインポスト626の伝送範囲内に含まれるが、トレーラ603の後方のサインポスト627の伝送範囲に含まれない。更に、トレーラ604上のビーコンタグ633は、トレーラ603の後方のサインポスト627の伝送範囲内に含まれるが、トレーラ604の後方のサインポスト628の伝送範囲に含まれない。
【0125】
この点に注意すると、トラクタ601とトレーラ602は互いに着脱自在に連結されている間に、トレーラ上のビーコンタグ631は、このビーコンタグに固有のビーコンコードと、トラクタ601上のサインポスト623のサインポストコードとを含むビーコン信号を周期的に送信することがわかる。かくして、タグ631からのビーコン信号に基づいて、サーバ502(図11)は、現時点で、トレーラ602がトラクタ601に直接的に連結されていることがわかる。
【0126】
同様に、タグ632からのビーコン信号は、現時点でトレーラ603がトレーラ602に直接的に連結されていることをシステムに報告する。また、タグ633からのビーコン信号は、現時点でトレーラ604がトレーラ603に直接的に連結されていることをシステムに報告する。これらの情報を全て用いることにより、制御システムは、トラクタ601とトラクタ602〜604の全てが現時点で相互に連結されていることだけではなく、これらがトレイン中で前方から後方へ現れる正確な順番も知ることができる。即ち、制御システムは、トラクタ601がトレーラ602よりも先行し、トラクタ602がトラクタ603よりも先行し、トラクタ603がトラクタ604よりも先行していることがわかる。
設備の移り変わるニーズを満たすため、トレインが組み立てられ、トレインが分解されるとき、制御システムは、常に、特定のトレーラを形成するために組み合わされているトラクタとトレーラを正確に直ちに知ることができる。
【0127】
図9のULD381に関して説明したように、各ULD606〜608は、底部壁の対角方向に対向するコーナー付近の両側の側壁上で、2個の付加ビーコンタグが下方部に取り付けられている。図12では、このようなビーコンタグのうちの一つのビーコンタグが各ULD608〜608に装着されていることが示され、これらのタグは、参照番号641〜643で個々に識別される。
【0128】
ULD606上のビーコンタグ641は、ULDを運搬するトレーラ602上のサインポスト626の伝送範囲内に設けられる。タグ641は、タグ固有のビーコンコードと、サインポスト626の固有サインコードとを含むビーコン信号を送信する。このため、制御システムは、ULD606が現時点でトレーラ602で運ばれていることが分かる。同様に、ビーコンタグ642及び643は、サインポスト627及び628からの夫々のサインポストコードを含む対応したビーコン信号を送信し、ULD607及びULD608が夫々にトレーラ603及び604で運ばれていることを制御システムに通知する。ビーコンタグ641〜643は、ULD606〜608上で十分に下方に設けられているので、サインポスト612のように天井613に設けられたサインポストの伝送範囲の下側を通過する。
【0129】
ULD606が、図12に示された向きから垂直軸周りに180°回転した向きでトレーラ602に載せられた場合、ビーコンタグ641は、トレーラ602の左前方コーナーに近づき、(図12には示されない)ULD606上の3番目のビーコンタグはトレーラ602の右後方コーナーのサインポスト626に接近する。かくして、3番目のビーコンタグは、サインポスト626のサインポストコードを含むビーコン信号の送信機能を実行し、ULD606が現時点でトレーラ602に載せられていることを制御システムへ通知する。ULD606がこのような代替的な位置に置かれている場合、ビーコンタグ641は、サインポスト623及びサインポスト626の伝送範囲外にあり、そのビーコン信号にサインポストコードは含まれない。この結果として、各ULDの下方部の対角方向の対向位置に2個のビーコンタグを設置することによって、各ULDは、異なる2方向のうちの何れかの向きでトレーラ上に配置することが可能になり、設備の従業者は、各ULDをトレーラ上に配置するときに、各ULDが特定の向きに揃えることに注意する必要がなくなる。
【0130】
制御システムは、トラクタ601上のビーコンタグ611から発信されたビーコン信号によってトラクタ601の位置がわかり、このビーコン信号は、典型的に、サインポスト612のような天井の一つのサインポストのサインポストコードを含む。更に、制御システムは、現時点でトラクタ601に連結されているトレーラと、トレーラの連結順序とが分かるので、システムは、トラクタ601が図10に示された施設内を移動するときに、トラクタ601に連結された各トレーラ602〜604の位置も分かる。更に、システムは、ULDの上部に設けられたタグ616〜618によって送信されたビーコン信号に基づくだけではなく、ULDの下方部に設けられたビーコンタグ641〜643によって送信されたビーコン信号にも基づいて、トレイン600によって運搬中の各ULD606〜608の位置が分かる。なぜならば、ULDの下方部に設けられたビーコンタグによって送信されたビーコン信号は、ULDをトレインと関連付け、システムはトレインの位置がわかっているからである。
【0131】
図13は、サインポスト652が垂直方向に移動可能なリフトに設けられたフォークリフト651の側面図である。パレット654は、リフト上で着脱自在に支持され、パレットにはビーコンタグ653が設けられている。サインポスト652の伝送範囲は、図13において破線の円によって示され、パレット654がリフト上に支持されるとき、パレット654上のタグ653は、この伝送範囲内に含まれることが分かる。その結果として、タグ653は、タグに固有のビーコンコードとサインポスト652のサインポストコードとを含むビーコン信号を送信する。かくして、制御システムは、これらのビーコン信号から、パレット654がフォークリフト651によって現時点に輸送されていることが分かる。制御システムが現在パレットで支持されている物品が分かっているならば、システムは、それらの物品の位置を知ることができる。
【0132】
パレット654上の各物品658及び659にビーコンタグ656及び657を設けることも可能である。タグ656及び657が伝送範囲に入るようにサインポスト652の伝送範囲が設定されたならば、タグ656〜657は、物品658〜659がフォークリフト651によって輸送中であることをシステムに直接的に通知する対応したビーコン信号を送信する。或いは、サインポスト652はパレット654に設置することが可能であり、ビーコンタグ653はパレット654から省略してもよい。その場合、タグ656〜657からのビーコン信号は、物品658〜659がパレット654である移動デバイス上に現時点で存在する旨を制御システムへ通知する。
【0133】
フォークリフト651は、キャブの上部から上向きに延びるポストにサインポスト651が設けられている。サインポスト661は、フォークリフト651のリフト上に支持された物品658〜659に到達しない伝送範囲を有するサインポスト信号を送信する。しかし、ビーコンタグ662〜664は、天井の離間した位置に設置され、フォークリフト651が各ビーコンタグの略下側に配置されたとき、各ビーコンタグはサインポスト661の伝送範囲内に入る。このため、タグ662〜664からのビーコン信号に基づいて、制御システムは、図8に関連して説明したタイプの技術を使用して、設備内のフォークリフト651の運動を追跡することが可能である。代替案として、サインポスト661をビーコンタグで置き換え、ビーコンタグ662〜664をサインポストで置き換えてもよく、その場合、制御システムは、図7に関連して説明したタイプの技術を使用してフォークリフトを追跡する。
【0134】
図14は、航空機671の後部セクションと、ローダーとして知られている装置672とを表す側面図であり、ローダーは航空機への積込又は積降を行うために使用される。航空機671には、ゲート若しくはドア674が設けられ、ゲート若しくはドアは、略水平方向のプラットフォームを作るために下向きに旋回させられている。ローダーは、水平方向プラットフォーム676を具備し、プラットフォームを垂直方向に昇降する機能を備えたプラットフォーム用の電動シザーズ支持部を含むので、ローダーの水平方向プラットフォームは航空機のゲート674と垂直方向に揃えられる。
【0135】
ローダー672のプラットフォーム676はパレット677を支持し、パレットは、数個の物品を支持し、その中の一つは、物品678として示されている。パレット上の各物品は、ビーコンタグが付けられ、その中の一つがビーコンタグ679として示されている。プラットフォームにはサインポスト682が置かれている。サインポスト682からのサインポスト信号に応答して、物品678上のタグ679は、対応したビーコン信号を送信し、それらの全ての物品がサインポスト682を有するローダー672上に現時点で存在する旨を制御システムへ通知する。オペレータ683は、図11に関して説明したハンドヘルド型ユニット571〜574と等価的なハンドヘルド型ユニット684を携行する。更に、オペレータは、携帯型サインポスト686を携行し、この携帯型サインポストは、物品678が航空機内に積載されたときに、全てのタグ679をオフ状態に切替えるため使用され得る。制御システムは、ビーコン信号を依然として送信中のタグが存在するかどうかを評価することによって、全てのタグが実際にオフ状態に切替えられたかどうかを検証可能であり、ハンドヘルド型ユニット684を介して、オフ状態になるべきタグの中でオン状態のままのタグが存在するかどうかに関してフィードバックを返すことが可能である。勿論、その逆に、航空機から積降が行われた場合、携帯型サインポストは、タグ679をオン状態に切替えるため使用可能であり、タグ679は、関連した物品が全てローダー672にあることを制御システムへ通知するため、サインポスト682のサインポストコードを含む夫々のビーコン信号を送信し始める。
【0136】
図15は、コンベア702と、コンベア702上で天井のような図示されていない支持体に固定して取り付けられたサインポスト703を含む装置700の側面図である。サインポスト703は、図1に示されたサインポスト11と等価的である。サインポスト703によって送信されたサインポスト信号の有効伝送範囲は、図15に破線で示されている。
【0137】
パレット706はコンベア702上で支えられ、コンベアによって進行方向704へ移動させられる。パレット706には、数個の物品が積載され、その中の一つが物品707として示されている。各物品707は、夜間配送の対象である小包用のコンテナである。各物品707には、対応したビーコンタグが付けられ、その中の一つがビーコンタグ708として示されている。各ビーコンタグは、図1に示されたビーコンタグ12と等価的である。
【0138】
パレット706がコンベア702によって進行方向704へ運ばれるとき、パレット上の各物品707は、サインポスト703からのサインポスト信号の伝送範囲を通過する。このように、各ビーコンタグ708は、図示されていない読取装置に、特定のビーコンタグのための固有ビーコンコードとサインポスト703用のサインポストコードとを含むビーコン信号を送信する。かくして、読取装置に接続された制御システムは、ある時間の窓内で受信した全てのビーコン信号に基づいて、その物品707が現時点でパレット706上に積載されているかを判定することができる。制御システムは、これらの物品707及びパレット706の現在位置が、物品及びパレットが通過中の固定サインポスト703の場所であることがわかる。
【0139】
更なるビーコンタグ711をパレット706自体に設置することも可能である。パレット706がサインポスト703を通過するとき、タグ711は、タグの固有ビーコンコードと、サインポスト703からのサインポストコードとを含むビーコン信号を送信するので、制御システムは、物品707を積載して、現時点にサインポスト703を通過しているパレットを正確に知ることができる。
【0140】
ある種の状況において、連続的なパレットが殆ど隙間無くコンベア702に沿って移動する図15に示された配置構成では問題が生じる可能性がある。この点に関して、物品707上のビーコンタグ708がサインポスト703の伝送範囲から外れた後に、ビーコンタグは、図4及び5に関して説明したビーコンシーケンスを終了するために必要な時間間隔に亘って、サインポスト703のサインポストコードを含むビーコン信号を送信し続ける。別のパレットが図示されたパレット706から僅かな距離だけ後をコンベア702に沿って移動する場合、次のパレット上の物品は、サインポスト703の伝送範囲内に侵入し、図示されたパレット706上のビーコンタグがまだそのビーコンシーケンスを終了しつつある間に、サインポスト703のサインポストコードを含むビーコン信号を送信し始める。その場合、制御システムは、どの物品が二つのパレットのうちのどちらに積載されているかを識別することが困難である。図16は、この問題を回避することを目的とした装置730の側面図である。
【0141】
より詳細には、装置730は、図15に示された装置700の代替的な実施例である。装置730は、装置700に関して説明した全ての要素を含む。更に、装置730は、例えば、サインポスト703と同じ天井若しくは支持部に固定して取り付けられたセンサ732を含む。センサ732は、コンベア702に沿って物体が移動する進行方向704に関して、サインポスト703の上流に配置される。実際には、センサ732は、新しいパレット703と新しいパレット上の物品が最初にサインポスト703の伝送範囲に侵入し始めた頃に、新しいパレット706と新しいパレット上の物品を検出することができるように配置される。センサ732は、パレット706の運動を検出するセンサ、又は、最も近接している物品までの距離を検知する近接センサのような従来の数種類のセンサの中のどのタイプのセンサでも構わない。
【0142】
センサ732は、有線でサインポスト703へ連結される。物品707を積載した新しいパレット706がサインポスト703の伝送範囲に侵入間近であることをセンサ732が検出したとき、センサ732はサインポスト703へ信号を送信し、サインポスト703はそのサインポストコードを変更することによって応答する。サインポスト703は、例えば、サインポストコードを1ずつ増加させてもよい。そのため、サインポスト703は数個の固有サインポストコードが割り当てられ、制御システムが認識している連続的なサインポストコードは、全てが一つのサインポストと関連付けられ、これらのコードを連続的に巡回することができる。或いは、サインポストコードの最上位ビットをトグルさせるだけでもよい。
【0143】
新しいパレット上のタグ708がサインポスト703の伝送範囲内に移動してきたとき、タグは、サインポスト703から、修正サインポストコードを含むサインポスト信号を受信し始め、タグの固有ビーコンコードとサインポスト703からの修正サインポストコードとを含むビーコン信号を送信し始める。サインポスト703がそのサインポストコードを変更する前に、先行パレット上のタグ708の全てがサインポスト703の伝送範囲から外れた場合、制御システムは、パレット上の物品707を、後続パレット上の物品707から非常に容易に識別できる、ということは明らかであろう。しかし、パレットが図16に示されるよりも接近し、隣接した2台のパレットの各々に積載されたタグ708のうちの一部は、サインポスト703がそのサインポストコードを変更した時点で全てがサインポスト703の伝送範囲内に入るとしても、制御システムは、依然として、一方のパレット上の物品を別のパレット上の物品から正確に識別することが可能である。
【0144】
より詳細には、上述した通り、制御システムは、サインポスト703と関連した、考えられ得る全てのサインポストコードを認識している。更に、先頭パレット上のビーコンタグは、個々に、先行のサインポストコードを含むビーコン信号を送信している。これらのビーコンタグが突然に修正サインポストコードを含むビーコン信号を送信し始めた場合、制御システムは、そのことを検出し、これらのビーコン信号を無視することが可能である。これに対して、次のパレット上のビーコンタグは、サインポストコードを含まないビーコン信号を送信し、突然に修正サインポスト信号を含むビーコン信号を送信し始める。制御システムは、この事態を検出し、一方のパレットに積載された物品上のタグを、別のパレット上に積載された物品上のタグから識別することが可能である。
【0145】
本発明は、多数の技術的効果を奏する。このような技術的効果の一つは、追跡中の物品の位置が、従来の解決手法よりも非常に高精度で決定され得ることである。更に、数台の読取装置からの情報に基づく複雑な三角測量計算を実行しなくても、1台の読取装置からの情報に基づいて物品の位置を正確に決定することが可能である。
【0146】
別の効果は、本発明を具現化するビーコンタグが受信と送信の各々で異なる周波数で信号を受信及び送信するという事実に関係する。この点に関して、タグが信号を送信する周波数よりも低い周波数で信号を受信する場合に効果が得られる。受信信号は、タグによって送信された高周波信号のロールオフ特性よりも著しく大きいロールオフ特性を備えている。更に別の関連した効果は、タグによって受信された低周波信号が基本的に磁気特性であり、無線周波信号の場合よりも干渉の影響を受け難い場合に奏する。更に別の効果は、タグがバッテリー給電され、メモリを具備し使用し、着信信号により高い感度を提示し、より良好な送信電力を準備し、送信された信号をより一層制御することが許容されるときに得られる。
【0147】
別の技術的効果は、二つ以上の物品の位置及び関係をより正確に決定する機能が得られることである。例えば、コンテナのような特定の移動デバイスが、現在フォークリフト若しくはトレーラのような他の移動デバイスによって運ばれているかどうかを正確に決定することが可能である。更に、トラクタと1台以上のトレーラのような2台以上の移動デバイスが、現在、互いに連結されているかどうか、並びに、どのような順番で連結されているかを判定することが可能である。その上、コンテナのような2台の移動デバイスが、同じ一般的な近傍に存在するトレーラのような異なる移動デバイスで支持されている場合、どの移動デバイスがどの移動デバイスを運んでいるかを正確に判定することが可能である。
【0148】
別の技術的効果は、タグによって送信される信号の区間を動的に変化させる機能から得られる。例えば、送信された情報の量とその区間は、タグがサインポストからの信号を現時点で受信していないときには減少し、一方、タグがサインポスト信号を受信し、サインポストコードを送信された信号に組み入れることが必要とされるときには、その区間は長くなる。これは、タグが活発に送信している期間の累積的な時間の量の減少に寄与し、政府規制の遵守を促進させ得る。
【0149】
更に別の効果は、タグが現時点でサインポストから受信しているどうか、というような動作条件に基づいて、タグが伝送レートと送信電力のうちの少なくとも一方を動的に変化させることができる機能から得られる。これは、政府規制の遵守を容易化するために役立つ。更に、これらのタイプの変形は、読取装置が妥当な短時間の範囲内で各タグからの少なくとも一つの伝送情報を高い信頼性で受信することを保証したまま、他のタグによって送信された信号との衝突の可能性を低下させるために役立つ。
【0150】
更に別の技術的効果は、外部制御によってビーコンタグの伝送レート及び/又は送信電力を変化させる機能から得られる。別の効果は、タグによって送信される信号に含まれる識別コードを、外部制御の下で変化させる機能である。更に別の効果には、タグによって使用されるパスワード及び/又は暗号コードを、外部制御に基づいて変化させる能力が含まれる。更に別の効果は、通常動作モードと、タグの送信機が動作停止状態にされる制限動作モードの間でタグを切替える能力である。タグの消費する電力が制限モードで少ない場合には、関連した効果が実現される。
【0151】
本発明の別の効果は、サインポストが設置され、サインポストがタグの動作特性の外部制御を実行する情報を含むサインポスト信号を送信し、タグがサインポスト信号を受信する場合に得られる。関連した効果は、ビーコン信号を受信する読取装置を中央制御システムへ連結することが可能であり、中央制御システムがサインポストに動作的に接続され、制御システムは、サインポストからタグへ送信されるサインポスト信号内で、制御コマンドの伝送を制御できることである。
【0152】
以上の通り、幾つかの選択された実施例を説明し詳細に記述したが、種々の別の置換及び代替が請求項に規定された本発明の精神及び範囲を逸脱すること無く実施可能であることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サインポストと、ビーコンタグと、読取装置と、制御システムとを具備し、本発明の機能を具現化する装置のブロック図である。
【図2】 図1のサインポストによって送信されるデジタルワードの説明図である。
【図3】 図1のビーコンタグによって送信可能な2種類のデジタルワードの説明図である。
【図4】 図1のビーコンタグがビーコン信号を送信するシーケンス及びタイミングを示す図である。
【図5】 図4に示されたビーコン信号シーケンスを異なる形式で説明するフローチャートである。
【図6】 図1のビーコンタグの動作の別の局面を示す上位レベルフローチャートである。
【図7】 図1に示されたタイプの装置に対する一つの実際的なアプリケーションを表すシステムの平面図である。
【図8】 図7と同様に、図1に示されたタイプの装置に対する別の実際的なアプリケーションをあらわすシステムの平面図である。
【図9】 図1に示されたタイプの3個のビーコンタグが取り付けられた、本発明と共に使用可能な一タイプのコンテナの斜視図である。
【図10】 図1に示されたタイプのシステムの実際的なアプリケーションの一例を表す施設の構成図である。
【図11】 図10の施設と共に使用するため好適である本発明を具現化するシステムの選択された部分の説明図である。
【図12】 本発明のある局面を具現化する、トラクタと3台のトレーラと各トレーラ上のコンテナとを含むトレインの斜視図である。
【図13】 図1に示されたタイプの二つのサインポストを備えたフォークリフトと、図1に示されたタイプの数個のビーコンタグが設置された天井と、フォークリフトによって運ばれ、図1に示されたタイプの個々のビーコンタグが設けられた幾つかの物品を表す側面図である。
【図14】 航空機の後部と、航空機に荷物の積み降ろしをするため使用されるローダを示す側面図である。
【図15】 コンベヤと、コンベヤ上に取り付けられた図1に示されたタイプのサインポストと、パレット上をコンベヤに沿って移動し、図1に示されたタイプの個別のビーコンタグが設けられた幾つかの物品とを含む装置を示す側面図である。
【図16】 サインポストの動作を実行可能なセンサが付加された、図7に示された装置の別の実施例を示す側断面図である。
Claims (122)
- 回路を具備したタグを有する装置であって、
サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備えた受信部と、
該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する機能を備えた送信部と、
が設けられ、
該送信部は、該受信部による個別のサインポスト信号の受信に応答して、受信した該サインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
前記無線サインポスト信号は、主に磁気特性の低周波の近距離無線信号であり、
該受信部は低周波の該サインポスト信号を受信するように構成されている、
装置。 - 該送信部は、該サインポスト信号の伝送範囲よりも実質的に長い距離に亘って該ビーコン信号を送信する機能を備えている、請求項1記載の装置。
- 該サインポスト信号の少なくとも一部は、暗号保護とパスワード保護のうちの一方を受ける、請求項1記載の装置。
- 該サインポスト信号は第1の周波数で送信され、該ビーコン信号は第1の周波数とは実質的に異なる第2の周波数で送信される、請求項1記載の装置。
- 該第2の周波数は該第1の周波数よりも実質的に高い周波数である、請求項4記載の装置。
- 該第2の周波数は、該ビーコン信号が遠距離無線信号として作用するように選択され、
該サインポスト信号のロールオフは、該ビーコン信号のロールオフよりも数倍大きいロールオフである、
請求項5記載の装置。 - 該第1の周波数は約132KHzである、請求項5記載の装置。
- 該第2の周波数は約433.92MHzと約915MHzのうちの一方である、請求項5記載の装置。
- 該送信部は、スロット付きアロハプロトコルを使用して該ビーコン信号を送信する機能を備えている、請求項1記載の装置。
- 該サインポスト信号は、該タグの該受信部によって受信された該サインポスト信号毎にエラーを検査するため該受信部により使用されるエラー制御部を含む、請求項1記載の装置。
- 該送信部は、マンチェスター符号化方式の周波数偏移変調(FSK)プロトコルを使用してキャリア信号の変調を行うことにより該ビーコン信号を形成する機能を備えている、請求項1記載の装置。
- 該サインポスト信号は、振幅偏移変調(ASK)プロトコルによるキャリア信号の振幅変調を含む、請求項1記載の装置。
- 該タグは、該受信部及び該送信部を収容する筐体と、該筐体を移動デバイスに物理的に連結する機能を備えている連結部と、を更に有する、請求項1記載の装置。
- 該タグは具備している該回路に給電するバッテリーを更に有する、請求項1記載の装置。
- サインポストコードを含む主に磁気特性の近距離無線信号である個別の無線低周波サインポスト信号をタグの受信部において受信する受信手順と、
前記タグの送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、該送信部に、該受信部による個別の該低周波サインポスト信号の受信に応答して、受信した低周波サインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該無線周波ビーコン信号に組み込ませる手順を含む、
方法。 - 該送信手順は、該サインポスト信号の伝送範囲よりも実質的に長い距離に亘って該ビーコン信号を送信する手順を含む、請求項15記載の方法。
- 該サインポスト信号に対し第1の周波数と、該ビーコン信号に対し該第1の周波数とは実質的に異なる第2の周波数を選択する選択手順を更に有する請求項15記載の方法。
- 該選択手順は、該第1の周波数よりも実質的に高くなる該第2の周波数を選択する手順を含む、請求項17記載の方法。
- 該選択手順は、該ビーコン信号が遠距離無線信号として作用し、該サインポスト信号のロールオフは該ビーコン信号のロールオフよりも数倍大きくなるように該第2の周波数を選択する手順を含む、請求項18記載の方法。
- 該選択手順は、約132KHzになるように該第1の周波数を選択する手順を含む、請求項18記載の方法。
- 該選択手順は、約433.92MHzと約915MHzのうちの一方になるように該第2の周波数を選択する手順を含む、請求項18記載の方法。
- エラー制御部を該サインポスト信号に設ける手順を更に有し、
該受信手順は、該受信部によって受信された各サインポスト信号の該エラー制御部を、当該サインポスト信号のエラーを検査するため、該受信部に使用させる手順を含む、
請求項15記載の方法。 - サインポストコードを含む個別の無線低周波サインポスト信号を受信する機能を備えた受信部、及び、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する機能を備えた送信部を含む回路を具備したタグが設けられ、
該送信部は、該受信部による個別の該低周波サインポスト信号の受信に応答して、受信した低周波サインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該タグとは物理的に分離し、該サインポスト信号を該タグへ送信するサインポストが設けられ、
該サインポスト及び該タグとは物理的に分離し、該周波ビーコン信号を受信する読取装置が設けられ、
該サインポストは、該無線低周波サインポスト信号を主に磁気特性の近距離無線信号として送信するように構成され、
該受信部は磁気特性の該低周波サインポスト信号を受信するように構成されている、
装置。 - 該送信部は、該サインポスト信号の伝送範囲よりも実質的に長い距離に亘って該ビーコン信号を送信する機能を備えている、請求項23記載の装置。
- 該タグと該サインポストのうちの一方が取り付けられた移動デバイスを更に含み、
該タグと該サインポストのうちの他方は該移動デバイスの走行経路の付近に固定して支えられ、
該移動デバイスが該走行経路に沿って異なる位置に所在するとき、これに応じて、該タグは該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲を出入りする、
請求項23記載の装置。 - 該タグは該移動デバイスに取り付けられ、該サインポストは固定して支持されている、請求項25記載の装置。
- 該サインポストは該移動デバイスに取り付けられ、該タグは固定して支持されている、請求項25記載の装置。
- 該読取装置に接続され、該読取装置を介して該タグから受信された該ビーコン信号に含まれる情報に応答し、該移動デバイスの位置を決定する制御部を更に有する請求項25記載の装置。
- 該移動デバイスはオペレータによって手動で操作されるように構成され、
該制御部からオペレータ指令を含む無線信号を受信することができ、オペレータに認識可能な該オペレータ指令を提示することができる携帯型装置が更に設けられている、
請求項28記載の装置。 - 該携帯型装置は、オペレータを識別し該移動デバイスを識別する入力情報を受信する機能と、該入力情報を該制御部へ転送する機能とを備え、
該携帯型装置により該入力情報を含む無線信号を送信する、
請求項29記載の装置。 - 移動デバイスと、該移動デバイスに着脱自在式に支持された物品と、を更に有し、
該物品には該タグが取り付けられ、
該移動デバイスが該物品を載せたまま該サインポストの傍を走行するときに、該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内を通過するように、該サインポストは該移動デバイスの走行経路の付近に固定して支持されている、
請求項23記載の装置。 - 該移動デバイスに着脱自在式に支持された更なる物品が設けられ、
該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置で該更なる物品に支持された更なるタグが設けられ、
該更なるタグは、受信部及び送信部を含む回路を具備し、
該更なるタグの該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグと関連した固有ビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグの該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該更なるタグの該送信部の少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込む、
請求項31記載の装置。 - サインポストコードを含み主に磁気特性の近距離無線信号である個別の低周波サインポスト信号をサインポストから送信する手順と、
該サインポストとは物理的に別個のタグの回路の受信部で該低周波サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの該回路の送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、該送信部に、該受信部によって受信された個別の該低周波サインポスト信号に応じて、受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順を含み、
該サインポスト及び該タグとは物理的に別個である読取装置で該周波ビーコン信号を受信する手順を更に有する、
方法。 - 該送信手順は、該サインポスト信号の伝送範囲よりも実質的に長い距離に亘って該ビーコン信号を送信する手順を含む、請求項33記載の方法。
- 該タグと該サインポストのうちの一方を移動デバイスで支持する手順と、
該移動デバイスが走行経路に沿って異なる位置に所在するとき、これに応じて、該タグは該サインポストからの主に磁気特性の該低周波サインポスト信号の伝送範囲を出入りするように、該タグと該サインポストのうちの他方を該移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持する手順と、
を更に有する請求項33記載の方法。 - 該移動デバイスで支持する手順は、該タグを該移動デバイスで支持し、該移動デバイスの走行路の付近で固定して支持する手順は、該サインポストを固定して支持する、請求項35記載の方法。
- 該移動デバイスで支持する手順は、該サインポストを該移動デバイスで支持し、該移動デバイスの走行路の付近で固定して支持する手順は、該タグを固定して支持する、請求項35記載の方法。
- 該読取装置に接続された制御部に、該読取装置を介して該タグから受信された該ビーコン信号に含まれる情報に応答し、該移動デバイスの位置を決定させる手順を更に有する請求項35記載の方法。
- 該移動デバイスの操作をオペレータによって手動で行う手順と、
該制御部からオペレータ指令を含む無線信号を携帯型装置で受信する手順と、
オペレータに認識可能な該オペレータ指令を該携帯型装置の一部分に提示する手順と、
を更に有する請求項38記載の方法。 - オペレータを識別し該移動デバイスを識別する入力情報を該携帯型装置に入力する手順と、
該入力情報を該制御部へ転送する手順と、
を更に有し、
該転送する手順は、該入力情報を含む無線信号を送信する手順を含む、
請求項39記載の方法。 - タグが取り付けられた物品を移動デバイスで着脱自在式に支持する手順と、
該移動デバイスが該物品を載せたまま該サインポストの傍を走行するときに、該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内を通過するように、該サインポストを該移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持する手順と、
を更に有する請求項33記載の方法。 - 該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入る位置に支持された更なるタグが設けられた更なる物品を、該移動デバイスで着脱自在式に支持する手順と、
該更なるタグの回路の受信部で、該サインポスト信号を受信する手順と、
該更なるタグの該回路の該送信部から、該更なるタグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、
を更に有し、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグの該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該更なるタグの該送信部の少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該読取装置で、該更なるタグからの該ビーコン信号を受信する手順を更に有する、
請求項41記載の方法。 - 受信部及び送信部を有する回路を具備したタグが設けられ、
該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線低周波サインポスト信号を受信する機能を備え、
該送信部は、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する機能を備え、
該送信部は、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該タグとは物理的に分離し、主に磁気特性である該低周波サインポスト信号を該タグへ送信するサインポストが設けられ、
該サインポスト及び該タグとは物理的に分離し、該周波ビーコン信号を受信する読取装置が設けられ、
移動デバイスが設けられ、
該移動デバイスに着脱自在式に支持され、該タグが取り付けられた物品が設けられ、
該移動デバイスが該物品を載せたまま該サインポストの傍を走行するときに、該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内を通過するように、該サインポストは該移動デバイスの走行経路の付近に固定して支持され、
該移動デバイスの該走行経路の付近に支持され、該物品と該移動デバイスの一方の近接性を検出するセンサが設けられ、
該サインポストは該センサに動作的に接続され、該センサによって検出された該物品と該移動デバイスのうちの該一方の近接性に応答して、該サインポストの該サインポストコードを変更する、
装置。 - サインポストコードを含む個別の低周波サインポスト信号をサインポストから送信する手順と、
該サインポストとは物理的に別個のタグの回路の受信部で該低周波サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの該回路の送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、該送信部に、該受信部によって受信された個別の該サインポスト信号に応じて、受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順を含み、
該サインポスト及び該タグとは物理的に別個である読取装置で該無線周波ビーコン信号を受信する手順と、
該タグが取り付けられた物品を該移動デバイスで着脱自在式に支持する手順と、され、
該移動デバイスが該物品を載せたまま該サインポストの傍を走行するときに、該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内を通過するように、該サインポストを該移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持する手順と、
該サインポストに動作的に接続されたセンサを該移動デバイスの該走行経路の付近で支持する手順と、
該物品と該移動デバイスの一方の該センサまでの近接性を検出する手順と、
該センサによって検出された該物品と該移動デバイスのうちの該一方の近接性に応答して、該サインポストの該サインポストコードを変更する手順と、
を更に有する方法。 - 受信部及び送信部を有する回路を具備したタグが設けられ、
該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該送信部は、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該送信部は、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該タグとは物理的に分離し、該サインポスト信号を該タグへ送信するサインポストが設けられ、
該サインポスト及び該タグとは物理的に分離し、該ビーコン信号を受信する読取装置が設けられ、
該サインポストが取り付けられた移動デバイスが設けられ、
該移動デバイスに着脱自在式に支持された物品が設けられ、
該物品は、該移動デバイスに着脱自在式に支持されている間に該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置に、該タグが取り付けられている、
装置。 - 該移動デバイスに着脱自在式に支持された更なる物品と、更なるタグとが設けられ、
該更なる物品は、該移動デバイスに着脱自在式に支持されている間に該更なるタグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置に、該更なるタグが取り付けられ、
該更なるタグは、受信部及び送信部を含む回路を具備し、
該更なるタグの該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグと関連した固有ビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグの該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該更なるタグの該送信部の少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込む、
請求項45記載の装置 - 該移動デバイスの走行経路の付近に固定して支持され、固有のサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信する機能を備えた更なるサインポストが設けられ、
該移動デバイス上の該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れ、該移動デバイスが該更なるサインポストの傍を通るときに該更なるサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置で該移動デバイスに支持された更なるタグが設けられ、
該更なるタグは、受信部及び送信部を含む回路を具備し、
該更なるタグの該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグと関連した固有ビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該更なるタグの該送信部は、該更なるタグの該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該更なるタグの該送信部の少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込む、
請求項45記載の装置。 - サインポストからサインポストコードを含む個別の低周波サインポスト信号を送信する手順と、
該サインポストとは物理的に別個のタグの回路の受信部で主に磁気特性である該低周波サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの該回路の送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線周波ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、該送信部に、該受信部によって受信された個別の該低周波サインポスト信号に応じて、受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順を含み、
該サインポスト及び該タグとは物理的に別個である読取装置で該無線周波ビーコン信号を受信する手順と、
該サインポストを移動デバイスで支持する手順と、
該タグが取り付けられた物品を該移動デバイスで着脱自在式に支持する手順と、
を有し、
該物品が該移動デバイスで着脱自在式に支持されている間に、該タグは該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置で該物品に取り付けられている、
方法。 - 更なる物品を該移動デバイスで着脱自在式に支持する手順を更に有し、
該更なる物品は、該移動デバイスで着脱自在式に支持されている間に該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置に更なるタグが取り付けられ、
該更なるタグの受信部で、該サインポスト信号を受信する手順を更に有し、
該更なるタグの送信部から、該更なるタグと関連した固有ビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順を更に有し、
該更なるタグの該送信部から無線ビーコン信号を送信する手順は、該更なるタグの該送信部に、該更なるタグの該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該更なるタグの少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順を含み、
該読取装置で該更なるタグから該ビーコン信号を受信する手順を更に有する、請求項48記載の方法。 - 該移動デバイスの走行経路の付近に更なるサインポストを固定して支持する手順と、
該更なるサインポストから、該更なるサインポストに固有のサインポストコードを含む個別の更なるサインポスト信号を送信する手順と、
該移動デバイス上の該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れ、該移動デバイスが該更なるサインポストの傍を通るときに該更なるサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るような位置に該移動デバイスで更なるタグを支持する手順と、
該更なるタグの回路の受信部で、該更なるサインポスト信号を受信する手順と、
該更なるタグの該回路の送信部から、該更なるタグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する手順と、
を有し、
該更なるタグの該回路の該送信部から無線ビーコン信号を送信する手順は、該更なるタグの該送信部に、該更なるタグの該受信部による該更なるサインポストからの個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該更なるタグの少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込む手順を含み、
該読取装置で、該更なるタグから該ビーコン信号を受信する手順を更に有する、
請求項48記載の方法。 - 受信部及び送信部を有する回路を具備したタグが設けられ、
該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該送信部は、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該送信部は、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該タグとは物理的に分離し、該サインポスト信号を該タグへ送信するサインポストが設けられ、
該サインポスト及び該タグとは物理的に分離し、該ビーコン信号を受信する読取装置が設けられ、
互いに解除自在に連結された第1の移動デバイス及び第2の移動デバイスが設けられ、
該サインポストは該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方の移動デバイスに取り付けられ、
該タグは他方の移動デバイスに取り付けられ、
該サインポスト及び該タグは、該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内に入るように、移動デバイス上に配置されている、
装置。 - 該読取装置に接続され、該読取装置を介して該タグから受信された該ビーコン信号に含まれる情報に応答し、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスが現時点で相互に連結されているかどうかを判定する制御部を更に有する請求項51記載の装置。
- 該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスは、該第1の移動デバイスの後方端が該第2の移動デバイスの前方端と隣接するように動作的に接続され、
該制御部は、該第1の移動デバイスが該移動デバイスの進行方向に関して該第2の移動デバイスよりも先行しているかどうかを判定する、
請求項52記載の装置。 - 該第1の移動デバイスは該第1の移動デバイスを移動させる駆動機構部を含み、
該第2の移動デバイスはトレーラである、
請求項53記載の装置。 - 該第1の移動デバイス及び該第2の移動デバイスは、個別にトレーラである、請求項53記載の装置。
- 受信部及び送信部を含む回路を個別に具備した複数のタグが設けられ、
該複数のタグの各々の該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該複数のタグの各々の該送信部は、関連したタグに固有のビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該複数のタグの各々の該送信部は、該複数のタグの各々の該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該複数のタグの各々の少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該複数のタグは第1のタグと第2のタグを含み、
該第1のタグは、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方に取り付けられたタグであり、
該タグとは物理的に分離し、相互に別個である複数のサインポストが更に設けられ、
各サインポストは、関連したサインポストに固有である夫々のサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信し、
該複数のサインポストは第1のサインポストと第2のサインポストを含み、
該第1のサインポストは、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該一方に取り付けられたサインポストである、
請求項52記載の装置。 - 該第1の移動デバイスは、該第1のサインポストの伝送範囲外の位置に該第2のタグが取り付けられ、
該第2のサインポストは、該第1の移動デバイスが該第2のサインポストの傍を通過するときに、該第2のタグが該第2のサインポストからの該サインポストの伝送範囲に収まり、該第1のタグは該第2のサインポストからの該サインポストの伝送範囲から外れるように、該第1の移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持されている、
請求項56記載の装置。 - 該第1の移動デバイスは該第1の移動デバイスを移動させる駆動機構部を含み、
該第2の移動デバイスはトレーラである、
請求項57記載の装置。 - 該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの他方で着脱自在に支持された物品が更に設けられ、
該物品は、該第1のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内の位置に該第2のタグが取り付けられている、
請求項56記載の装置。 - 該複数のタグのうちの第3のタグが該第1のサインポストの伝送範囲外の位置で該物品に取り付けられ、
該第2のサインポストは、該移動デバイスが該第2のサインポストの傍を通るときに、該第3のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に入り、該第1のタグ及び該第2のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるように、該移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持されている、
請求項59記載の装置。 - 該複数のサインポストからの第3のサインポストは、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方に取り付けられた該第1のタグが該第3のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるような位置で、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方に取り付けられ、
該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該一方に着脱自在に支持された更なる物品が設けられ、
該更なる物品は、該複数のサインポストからの第4のサインポストが該第3のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内の位置に取り付けられ、
該更なる物品は、該複数のサインポストからの第5のサインポストが該第1のサインポストの伝送範囲の外、並びに、該第3のサインポストの伝送範囲の外の位置に取り付けられ、
該移動デバイスが該第2のサインポストの傍を通るとき、該第5のタグは該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に収まり、該第4のタグは該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れる、
請求項60記載の装置。 - 該物品は、複数の他の物品を取外し自在に収容することができるコンテナである、請求項59記載の装置。
- 該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該一方は、該第1のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるような位置に該第2のタグが取り付けられ、
該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該他方は、該第1のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるような位置に該第2のサインポストが取り付けられている、
請求項56記載の装置。 - 該第2の移動デバイスの後方端が第3の移動デバイスの前方端に隣接するように、該第2の移動デバイスに解除自在に連結された第3の移動デバイスが設けられ、
該第1のサインポストと該第2のサインポストのうちの一方が該第2の移動デバイスに取り付けられ、該サインポストのうちの一方の伝送範囲外の位置で該第2の移動デバイスに該第1のタグと該第2のタグのうちの一方が取り付けられように、該第2のサインポストは該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスのうちの一方に取り付けられ、該第2のタグは該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスのうちの他方に取り付けられ、
該第2のタグと該第2のサインポストは、該第2のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に収まるように、該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスに配置され、
該制御部は、該読取装置を介して該第1のタグ及び該第2のタグから受信された該ビーコン信号に含まれる情報に応答して、該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスが現時点で相互に連結されていること、並びに、該移動デバイスの進行方向に関して該第1の移動デバイスは該第2の移動デバイスよりも先行し、該第2の移動デバイスは該第3の移動デバイスよりも先行していることを判定する、
請求項56記載の装置。 - サインポストからサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信する手順と、
該サインポストとは物理的に別個のタグの回路の受信部で該サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの該回路の送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、該送信部に、該受信部によって受信された個別の該サインポスト信号に応じて、受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順を含み、
該サインポスト及び該タグとは物理的に別個である読取装置で該ビーコン信号を受信する手順と、
第1の移動デバイスと第2の移動デバイスを解除自在に連結する手順と、
該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスが解除自在に連結されている間に、該タグが該サインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に収まるように、該サインポストを該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方の移動デバイスに取り付け、該タグを該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの他方の移動デバイスに取り付ける手順と、
を更に有する、
方法。 - 該読取装置に接続された制御部を準備する手順と、
該制御部において、該読取装置を介して該タグから受信された該ビーコン信号に含まれる情報に応答して、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスが現時点で相互に連結されているかどうかを判定する手順と、
を更に有する請求項65記載の方法。 - 該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスを解除自在に連結する手順は、該第1の移動デバイスの後方端が該第2の移動デバイスの前方端と隣接するように実行され、
該制御部において判定する手順は、該第1の移動デバイスが該移動デバイスの進行方向に関して該第2の移動デバイスよりも先行しているかどうかを判定する、
請求項66記載の方法。 - 該第1の移動デバイスとして、該第1の移動デバイスを移動させる駆動機構部を備えた移動デバイスを選択する手順と、
第2の移動デバイスとしてトレーラを選択する手順と、
を更に有する請求項67記載の方法。 - 該第1の移動デバイス及び該第2の移動デバイスとして、共にトレーラを選択する手順を更に有する請求項67記載の方法。
- 受信部及び送信部を含む回路を個別に具備した複数のタグを設ける手順を更に有し、
該複数のタグの各々の該受信部は、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備え、
該複数のタグの各々の該送信部は、関連したタグに固有のビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備え、
該複数のタグの各々の該送信部は、該複数のタグの各々の該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを該複数のタグの各々の少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該複数のタグは第1のタグと第2のタグを含み、
該第1のタグは、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方に取り付けられたタグであり、
該タグとは物理的に分離し、相互に別個である複数のサインポストを設ける手順を更に有し、
各サインポストは、関連したサインポストに固有である夫々のサインポストコードを含む個別のサインポスト信号を送信し、
該複数のサインポストは第1のサインポストと第2のサインポストを含み、
該第1のサインポストは、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該一方に取り付けられたサインポストである、
請求項66記載の方法。 - 該第1のサインポストの伝送範囲外の位置で該第1の移動デバイスに該第2のタグを取り付ける手順と、
該第1の移動デバイスが該第2のサインポストの傍を通過するときに、該第2のタグが該第2のサインポストからの該サインポストの伝送範囲に収まり、該第1のタグは該第2のサインポストからの該サインポストの伝送範囲から外れるように、該第2のサインポストを該第1の移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持する手順と、
を更に有する請求項70記載の方法。 - 該第1の移動デバイスとして、該第1の移動デバイスを移動させる駆動機構部を含む移動デバイスを選択する手順と、
該第2の移動デバイスとしてトレーラを選択する手順と、
を更に有する請求項71記載の方法。 - 該第1のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内の位置に該第2のタグが取り付けられている物品を、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの他方で着脱自在に支持する手順を更に有する請求項70記載の方法。
- 該複数のタグのうちの第3のタグを該第1のサインポストの伝送範囲外の位置で該物品に取り付ける手順と、
該移動デバイスが該第2のサインポストの傍を通るときに、該第3のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に入り、該第1のタグ及び該第2のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるように、該第2のサインポストを、該移動デバイスの走行経路の付近で固定して支持する手順と、
を更に有する請求項73記載の方法。 - 該複数のサインポストからの第3のサインポストを、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方に取り付けられた該第1のタグが該第3のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるような位置で、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの一方に取り付ける手順と、
該複数のサインポストからの第4のサインポストが該第3のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲内の位置に取り付けられた更なる物品を、該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該一方で着脱自在に支持する手順と、
該複数のサインポストからの第5のサインポストを、該第1のサインポストの伝送範囲の外、並びに、該第3のサインポストの伝送範囲の外の位置で該更なる物品に取り付ける手順と、
該移動デバイスが該第2のサインポストの傍を通るとき、該第5のタグは該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に収まり、該第4のタグは該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れる、
請求項74記載の方法。 - 該物品として、複数の他の物品を取外し自在に収容することができるコンテナを選択する手順を更に有する請求項73記載の方法。
- 該第1のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるような位置で該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該一方に該第2のタグを取り付ける手順と、
該第1のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲から外れるような位置で該第1の移動デバイスと該第2の移動デバイスのうちの該他方に該第2のサインポストを取り付ける手順と、
を更に有する請求項70記載の方法。 - 該第2の移動デバイスの後方端が第3の移動デバイスの前方端に隣接するように、第3の移動デバイスを該第2の移動デバイスに解除自在に連結する手順と、
該第1のサインポストと該第2のサインポストのうちの一方が該第2の移動デバイスに取り付けられ、該サインポストのうちの一方の伝送範囲外の位置で該第2の移動デバイスに該第1のタグと該第2のタグのうちの一方が取り付けられるように、該第2のサインポストを該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスのうちの一方に取り付け、該第2のタグを該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスのうちの他方に取り付ける手順と、
を更に有し、
該第2のタグと該第2のサインポストは、該第2のタグが該第2のサインポストからの該サインポスト信号の伝送範囲に収まるように、該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスに配置され、
該制御部において、該読取装置を介して該第1のタグ及び該第2のタグから受信された該ビーコン信号に含まれる情報に応答して、該第2の移動デバイスと該第3の移動デバイスが現時点で相互に連結されていること、並びに、該移動デバイスの進行方向に関して該第1の移動デバイスは該第2の移動デバイスよりも先行し、該第2の移動デバイスは該第3の移動デバイスよりも先行していることを判定する手順を更に有する、
請求項70記載の方法。 - 回路を具備したタグを有する装置であって、
回路は、
サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備えた受信部と、
該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備えた送信部と、
が設けられ、
該送信部は、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該送信部は、相違する第1のフォーマットと第2のフォーマットから選択された一方のフォーマットで該ビーコン信号を送信する機能を備え、
該送信部は、一つのサインポスト信号の受信に応答して該第1のフォーマットを使用し、指定された時間間隔に亘ってサインポスト信号が受信されない場合には該第2のフォーマットを使用し、
該第1のフォーマットは、直前に受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを収容するサインポストフィールドを含み、
該第2のフォーマットは、該サインポストフィールドが無く、該第1のフォーマットよりも長さが短くされている、
装置。 - タグの受信部で、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、
該送信部に、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順と、
該送信部に、相違する第1のフォーマットと第2のフォーマットから選択された一方のフォーマットで該ビーコン信号を送信させる手順と、
を含み、
該送信部は、一つのサインポスト信号の受信に応答して該第1のフォーマットを使用し、指定された時間間隔に亘ってサインポスト信号が受信されない場合には該第2のフォーマットを使用し、
該第1のフォーマットは、直前に受信されたサインポスト信号からのサインポストコードを収容するサインポストフィールドを含み、
該第2のフォーマットは、該サインポストフィールドが無く、該第1のフォーマットよりも長さが短くされている、
方法。 - 回路を具備したタグを有する装置であって、
回路は、
サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備えた受信部と、
該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備えた送信部と、
が設けられ、
該送信部は、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該送信部は、該受信部による一つのサインポスト信号の受信に応答して、所定の方式で、該ビーコン信号の送信電力レベルと伝送レートのうちの少なくとも一方の自動的な変化を実行する、
装置。 - 該送信部は、
第1の送信レベルでサインポストコードを含む該ビーコン信号の第1の系列を送信し、
次に、該第1の送信レベルよりも高い第2の送信レベルでサインポストコードを含む該ビーコン信号の第2の系列を送信し、
該第1の系列が該第2の系列が送信される実効的な第2のレートよりも実質的に高い実効的な第1のレートで送信され、
これにより、該ビーコン信号の送信電力レベルと伝送レートのうちの少なくとも一方の変化を実行する、
請求項81記載の装置。 - 該第1の系列の送信は、複数の連続的な第1のタイムスロットを規定し、対応した該第1のタイムスロット内の実質的にランダムに選択された時点で該第1の系列の中の各ビーコン信号を送信することにより実行され、
該第2の系列の送信は、該第1のタイムスロットよりも実質的に長い複数の連続的な第2のタイムスロットを規定し、対応した該第2のタイムスロット内の実質的にランダムに選択された時点で該第2の系列の中の各ビーコン信号を送信することにより実行される、
請求項82記載の装置。 - 該第1のレートは該第2のレートの少なくとも10倍のレートである、請求項82記載の装置。
- 該送信部は、該第1の系列の送信と該第2の系列の送信の間に出現する時間間隔中に該ビーコン信号の送信を禁止することにより、該変化を実行する機能を更に備えている、請求項82記載の装置。
- 該送信部は、該第1の系列の後、かつ、該第2の系列の前にサインポストコードを含む該ビーコン信号の第3の系列を、第3の送信レベル、並びに、該第1のレートよりも低く、該第2のレートよりも高い実効的な第3のレートで送信することにより、該変化を実行する機能を更に備えている、請求項82記載の装置。
- 該第3の系列の送信は、該第1のタイムスロットよりも実質的に長く、かつ、該第2のタイムスロットよりも実質的に短い複数の連続的な第2のタイムスロットを規定し、対応した該第3のタイムスロット内の実質的にランダムに選択された時点で該第3の系列の中の各ビーコン信号を送信することにより実行される、請求項86記載の装置。
- 該第1のレートは該第3のレートよりも約10倍高くされ、該第3のレートは該第2のレートよりも約10倍高くされている、請求項86記載の装置。
- 該送信部は、該第1の系列と該第3の系列の間に出現する第1の時間間隔、並びに、該第3の系列と該第2の系列の間に出現する第2の時間間隔の期間中、該ビーコン信号の送信を禁止することにより、該変化を実行する機能を更に備えている、請求項86記載の装置。
- タグの受信部で、サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、
該送信部に、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順と、
該送信部に、受信部による一つの該サインポスト信号の受信に応答して、所定の方式で、該ビーコン信号の送信電力レベルと伝送レートのうちの少なくとも一方を自動的に変化させる手順と、
を含む、
方法。 - 該自動的に変化させる手順は、
第1の送信レベル及び実効的な第1のレートでサインポストコードを含む該ビーコン信号の第1の系列を送信する手順と、
次に、該第1の送信レベルよりも高い第2の送信レベル、及び、該第1の系列が該第2の系列が送信される実効的な第2のレートよりも実質的に高い実効的な第1のレートでサインポストコードを含む該ビーコン信号の第2の系列を送信する手順と、
を含む、
請求項90記載の方法。 - 該第1の系列を送信する手順は、複数の連続的な第1のタイムスロットを規定し、対応した該第1のタイムスロット内の実質的にランダムに選択された時点で該第1の系列の中の各ビーコン信号を送信することにより実行され、
該第2の系列を送信する手順は、該第1のタイムスロットよりも実質的に長い複数の連続的な第2のタイムスロットを規定し、対応した該第2のタイムスロット内の実質的にランダムに選択された時点で該第2の系列の中の各ビーコン信号を送信することにより実行される、
請求項91記載の方法。 - 該第2のレートの少なくとも10倍になるように該第1のレートを選択する手順を更に有する請求項91記載の方法。
- 該自動的に変化させる手順は、該第1の系列の送信と該第2の系列の送信の間に出現する時間間隔中に該ビーコン信号の送信を禁止する手順を含む、請求項91記載の方法。
- 該自動的に変化させる手順は、該第1の系列の後、かつ、該第2の系列の前にサインポストコードを含む該ビーコン信号の第3の系列を、第3の送信レベル、並びに、該第1のレートよりも低く、該第2のレートよりも高い実効的な第3のレートで送信する手順を更に含む、請求項91記載の方法。
- 該第3の系列を送信する手順は、該第1のタイムスロットよりも実質的に長く、かつ、該第2のタイムスロットよりも実質的に短い複数の連続的な第2のタイムスロットを規定し、対応した該第3のタイムスロット内の実質的にランダムに選択された時点で該第3の系列の中の各ビーコン信号を送信することにより実行される、請求項95記載の方法。
- 該第3のレートよりも約10倍高くなるように該第1のレートを選択する手順と、
該第2のレートよりも約10倍高くなるように該第3のレートを選択する手順と、
を更に有する請求項95記載の方法。 - 該自動的に変化させる手順は、該第1の系列と該第3の系列の間に出現する第1の時間間隔、並びに、該第3の系列と該第2の系列の間に出現する第2の時間間隔の期間中、該ビーコン信号の送信を禁止する手順を更に含む、請求項95記載の方法。
- 回路を具備したタグを有する装置であって、
回路は、
サインポストコードを含む個別の無線サインポスト信号を受信する機能を備えた受信部と、
該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する機能を備えた送信部と、
が設けられ、
該送信部は、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込み、
該サインポスト信号はコマンド部を含み、
該タグは、該タグによって受信された個別の該サインポスト信号の該コマンド部に応答して、該タグ内で制御機能を実行する、
装置。 - 該制御機能は、該ビーコン信号の送信電力を変更する機能を含む、請求項99記載の装置。
- 該制御機能は、該タグを通常動作モードと制限動作モードのうちの一方に設定する機能を含み、
該送信部は、該通常動作モードで動作可能状態になり、該制限動作で動作停止状態になる、
請求項99記載の装置。 - 該タグは該制限動作モードで消費電力が少なくなる、請求項101記載の装置。
- 該タグは、所定の時間間隔に亘って該タグによって該サインポスト信号が受信されなかった場合、該制限動作モードへ自動的に切り替わる、請求項101記載の装置。
- 該制御機能は、該タグの該送信部によって該ビーコン信号の伝送レートを変更する機能を含む、請求項99記載の装置。
- 該制御機能は、該タグの動作パラメータを変更する機能を含む、請求項99記載の装置。
- 該動作パラメータは該タグの該ビーコンコードである、請求項105記載の装置。
- 該動作パラメータは、該ビーコン信号に含まれる該ビーコンコードではなく情報フィールドである、請求項105記載の装置。
- 該動作パラメータは、該サインポスト信号と該ビーコン信号のうちの少なくとも一方の送受信と共に使用されるパスワードと暗号コードのうちの一方である、請求項105記載の装置。
- 該ビーコン信号を受信する読取装置を含む制御システムと、
該サインポストと該制御システムの間の通信を容易に行わせる通信リンクと、を更に有し、
該制御システムは、該通信リンクを経由して、該サインポストによって送信された該サインポスト信号に影響を与える命令を該サインポストへ送信する機能を備えている、
請求項99記載の装置。 - 該通信リンクを経由して送信された該命令は、該サインポストが該サインポスト信号の該コマンド部のために使用する内容を制御する、請求項109記載の装置。
- タグの受信部で、サインポストコードおよびコマンド部を含む個別の無線サインポスト信号を受信する手順と、
該タグの送信部から、該タグと関連したビーコンコードを含む個別の無線ビーコン信号を送信する送信手順と、
を有し、
該送信手順は、該送信部に、該受信部による個別の該サインポスト信号の受信に応答して、受信したサインポスト信号からのサインポストコードを少なくとも一つの該ビーコン信号に組み込ませる手順を含み、
該タグにおいて、該タグによって受信された個別の該サインポスト信号の該コマンド部に応答して、該タグ内で制御機能を実行する手順を更に有する、
方法。 - 該制御機能を実行する手順は、該ビーコン信号の送信電力を変更する手順を含む、請求項111記載の方法。
- 該制御機能を実行する手順は、該タグを通常動作モードと制限動作モードのうちの一方に設定する手順を含み、
該送信部は、該通常動作モードで動作可能状態になり、該制限動作で動作停止状態になる、
請求項111記載の方法。 - 該タグに該制限動作モードで消費電力が少なくなるように動作させる手順を更に有する請求項113記載の方法。
- 該タグに、所定の時間間隔に亘って該タグによって該サインポスト信号が受信されなかった場合、該制限動作モードへ自動的に入るようにさせる手順を更に有する請求項113記載の方法。
- 該制御機能を実行する手順は、該タグの該送信部によって該ビーコン信号の伝送レートを変更する手順を含む、請求項111記載の方法。
- 該制御機能を実行する手順は、該タグの動作パラメータを変更する手順を含む、請求項111記載の方法。
- 該動作パラメータとして該タグの該ビーコンコードを選択する手順を更に有する請求項117記載の方法。
- 該動作パラメータとして、該ビーコン信号に含まれる該ビーコンコードではなく情報フィールドを選択する手順を更に有する請求項117記載の方法。
- 該動作パラメータとして、該サインポスト信号と該ビーコン信号のうちの少なくとも一方の送受信と共に使用されるパスワードと暗号コードのうちの一方を選択する手順を更に有する請求項117記載の方法。
- 該タグとは別個のサインポストから該サインポスト信号を送信する手順と、
該タグとは別個の制御システムの一部である読取装置で該ビーコン信号を受信する手順と、
該制御システムと該サインポストの間に通信リンクを準備する手順と、
該制御システムから該通信リンクを介して該サインポストへ該サインポストによって送信された該サインポスト信号に影響を与える命令を送信する手順と、
を更に有する請求項111記載の方法。 - 該サインポストに、該通信リンクを経由して送信された該命令に応じて、該サインポストが該サインポスト信号の該コマンド部のために使用する内容を変更させる、請求項121記載の方法。
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