JP4652631B2 - 光コネクタ用フェルール及び光コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバ心線の接続に使用される光コネクタ用フェルール及び光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光コネクタ用フェルール(以下単にフェルールという)は図5のように、突き合わせ端面に光ファイバ挿入孔1と、ガイドピン差込み穴2とを備えている。このフェルールを使用して光ファイバを接続する場合は、光ファイバ挿入孔1に光ファイバを挿入した二つのフェルールを用意し、一方のフェルールのガイドピン差込み穴2にガイドピン3を差込み、両フェルール4をそのガイドピン3に沿って接近させて、両フェルールの突き合わせ端面5を突き合わせる。フェルール4をガイドピン3に沿って接近させるとき、ガイドピン3の外周面に塵芥が付着していると、その塵芥がしごかれてガイドピン3の付け根部分に落ちて突き合わせ端面5に溜まるおそれがある。そのため、フェルールを突き合わせたときに突き合わせ端面5間にわずかな隙間が生じ、突き合わせ端面5に露出あるいは突出している光ファイバ端面の突き合わせが不十分になって接続損失が増大する等光接続特性が悪化する。この光接続特性の悪化を防ぐ為に従来は、ガイドピン3、突き合わせ端面5をアルコールで拭き取って塵芥を取り除いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように光ファイバを接続する場合、次のような課題があった。
1.ガイドピン3はアルコールで拭き取っても、その後に手で持ってガイドピン差込み穴2に差込んでいるので、ガイドピン3には塵芥が付着し易い。
2.突き合わせ端面5は光ファイバを取り付けた後に研磨しなければならない。この場合、ガイドピン3の塵芥の影響を無くすために、図6のように光ファイバ挿入孔1の両外側部6を削って突き合わせ端面5よりも一段低くすると、光ファイバ挿入孔1が形成されている端面だけが突き合わせ端面5となり、突き合わせ端面5の幅が狭くなる。この突き合わせ端面5を光ファイバ挿入後に研磨すると、図7のように突き合わせ端面5の外側縁7が丸みを帯び易くなる。そのため図7のように光ファイバ挿入孔1の両外側部6を突き合わせ端面5よりも一段低くしたフェルール4では、研磨後の突き合わせ端面5に露出するか或は突出する光ファイバ先端面8は、側面から見ると、外側の光ファイバ先端8が円弧を描くような状態になり、直線上には並ばない。この状態で突き合わせ端面5を突き合わせると、図8のように外側の光ファイバ先端面同士は直接接触しなくなり、光接続特性は悪くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の光コネクタ用フェルールは、突き合わせ端面を有し、該突き合わせ端面に光ファイバ挿入孔が開口して設けられ、光ファイバ挿入孔の配列方向の外側にガイドピン差込み穴が開口して設けられた光コネクタ用フェルールにおいて、突き合わせ端面のガイドピン差込み穴開口部外周に、前記突き合わせ端面よりもガイドピン差込み穴の軸方向に窪んだ溝状の凹部を設け、前記凹部の外側に、前記突き合わせ端面と同じ高さの外側突き合わせ端面が形成されるとともに、前記凹部は、前記光ファイバ挿入孔の配列方向と同じ方向に開口するものである。
本発明の第2の光コネクタ用フェルールは、突き合わせ端面を有し、該突き合わせ端面に光ファイバ挿入孔が開口して設けられ、光ファイバ挿入孔の配列方向の外側にガイドピン差込み穴が開口して設けられた光コネクタ用フェルールにおいて、突き合わせ端面のガイドピン差込み穴開口部外周に、前記突き合わせ端面よりもガイドピン差込み穴の軸方向に窪んだ溝状の凹部を設け、前記凹部の外側に、前記突き合わせ端面と同じ高さの外側突き合わせ端面が形成されるとともに、前記凹部は、前記光ファイバ挿入孔の配列方向と直交する方向に開口するものである。
本発明の光コネクタは、前記第1又は第2の光コネクタ用フェルールを用いたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の光コネクタ用フェルールの第1の実施形態を図1(a)(b)に示す。この光コネクタ用フェルールは樹脂製であり、突き合わせ端面5を有し、該突き合わせ端面5には、2本のガイドピン差込み穴2と、これらガイドピン差込み穴2間に幅方向にわたって多数の光ファイバ挿入孔1が開口して設けられている。更に、突き合わせ端面5のガイドピン差込み穴2の開口部外周に、それと同心円状に、突き合わせ端面5よりもガイドピン差込み穴2の軸方向に窪んだ円形の凹部9を形成し、その凹部9の外側に突き合わせ端面5と同じ高さの外側突き合わせ端面10を形成してある。凹部9の深さや広さは、ガイドピン差込み穴2に差し込まれたガイドピン3に付着している塵芥がガイドピン3の付け根に落ちても、それが凹部9内に落ち込んで収容される程度であればよく、それ以外は限定されない。
【0006】
(実施形態2)
本発明の光コネクタ用フェルールの第2の実施形態を図2に示す。この光コネクタ用フェルールは、基本的には図1の光コネクタ用フェルールと同様の構成であり、異なるのはガイドピン差込み穴2の開口部外周に形成した凹部9を正方形にしたことである。この凹部9の深さや広さも実施形態1の凹部9と同じである。
【0007】
(実施形態3)
本発明の光コネクタ用フェルールの第3の実施形態を図3に示す。この光コネクタ用フェルールは、図1の光コネクタ用フェルールと同様に、多数本の光ファイバ挿入孔1と、突き合わせ端面5と、2本のガイドピン差込み穴2とを備えている。また、前記突き合わせ端面5におけるガイドピン差込み穴2の開口部外周に、突き合わせ端面5よりもガイドピン差込み穴2の軸方向に窪んだ凹部9を溝状に形成し、その凹部9の外側を突き合わせ端面5と同じ高さの外側突き合わせ端面10としてある。この場合、凹部9は多数本の光ファイバ挿入孔1の配列方向と同じ方向(図3の左右方向)に開口する溝にしてある。この凹部9の深さや広さも実施形態1の凹部9と同じである。
【0008】
(実施形態4)
本発明の光コネクタ用フェルールの第4の実施形態を図4(a)(b)に示す。この光コネクタ用フェルールも基本的には図3の光コネクタ用フェルールと同じ構成であり、異なるのはガイドピン差込み穴2の開口部外周に形成した溝状の凹部9を、多数本の光ファイバ挿入孔1の配列方向と直交する方向(図4aの上下方向)に開口する溝にしたことである。この凹部9の深さや広さも実施形態1の凹部9と同じである。
【0009】
(実施形態5)
本発明の光コネクタ用フェルールの凹部9は縦長あるいは横長の長方形にすることも、それ以外の形状にすることもできる。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、突き合わせ端面におけるガイドピン差込み穴の開口部外周に、突き合わせ端面よりもガイドピン差込み穴の軸方向に窪んだ凹部を形成したので、ガイドピンから落下する塵芥は凹部内に収容されることになり、突き合わせ端面に付着したり、溜ったりしにくくなる。このため二つの光コネクタ用フェルールの突き合わせ端面同士が確実に面接触し、突き合わせ端面に露出するか或は突出している光ファイバの先端面同士が確実に接触し、光接続特性が良好になる。
【0011】
さらに、本発明は、突き合わせ端面のガイドピン差込み穴の開口部外周に形成された凹部よりも外側に、突き合わせ端面と同じ高さの外側突き合わせ端面を形成したので、突き合わせ端面を研磨しても、丸みを帯びるのは凹部の内側縁だけとなり、光ファイバ挿入孔のある突き合わせ端面は丸みを帯びることがない。このため突き合わせ端面に露出し或は突出している光ファイバの先端面が一直線上に並び、突き合わせ端面同士を突き合わせたときに、光ファイバ先端面同士が確実に接触し、良好な光接続特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の光コネクタ用フェルールの第1の例を示す斜視図、(b)は(a)の光コネクタ用フェルールの横断平面図。
【図2】 本発明の光コネクタ用フェルールの第2の例を示す斜視図。
【図3】 本発明の光コネクタ用フェルールの第3の例を示す斜視図。
【図4】 (a)は本発明の光コネクタ用フェルールの第4の例を示す斜視図、(b)は(a)の光コネクタ用フェルールの横断平面図。
【図5】 従来の光コネクタ用フェルールにガイドピンを差込んだ状態の斜視図。
【図6】 従来の光コネクタ用フェルールの他例を示す斜視図。
【図7】 図6の光コネクタ用フェルールの突き合わせ端面を研磨した後の横断平面図。
【図8】 図7の光コネクタ用フェルールの突き合わせ状態の横断平面図。
【符号の説明】
1 光ファイバ挿入孔
2 ガイドピン差込み穴
3 ガイドピン
4 フェルール
5 突き合わせ端面
9 凹部
10 外側突き合わせ端面
Claims (3)
- 突き合わせ端面を有し、該突き合わせ端面に光ファイバ挿入孔が開口して設けられ、光ファイバ挿入孔の配列方向の外側にガイドピン差込み穴が開口して設けられた光コネクタ用フェルールにおいて、
突き合わせ端面のガイドピン差込み穴開口部外周に、前記突き合わせ端面よりもガイドピン差込み穴の軸方向に窪んだ溝状の凹部を設け、
前記凹部の外側に、前記突き合わせ端面と同じ高さの外側突き合わせ端面が形成されるとともに、
前記凹部は、前記光ファイバ挿入孔の配列方向と同じ方向に開口することを特徴とする光コネクタ用フェルール。 - 突き合わせ端面を有し、該突き合わせ端面に光ファイバ挿入孔が開口して設けられ、光ファイバ挿入孔の配列方向の外側にガイドピン差込み穴が開口して設けられた光コネクタ用フェルールにおいて、
突き合わせ端面のガイドピン差込み穴開口部外周に、前記突き合わせ端面よりもガイドピン差込み穴の軸方向に窪んだ溝状の凹部を設け、
前記凹部の外側に、前記突き合わせ端面と同じ高さの外側突き合わせ端面が形成されるとともに、
前記凹部は、前記光ファイバ挿入孔の配列方向と直交する方向に開口することを特徴とする光コネクタ用フェルール。 - 請求項1又は請求項2に記載の光コネクタ用フェルールを用いた光コネクタ。
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