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JP4541990B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP4541990B2 JP2005222232A JP2005222232A JP4541990B2 JP 4541990 B2 JP4541990 B2 JP 4541990B2 JP 2005222232 A JP2005222232 A JP 2005222232A JP 2005222232 A JP2005222232 A JP 2005222232A JP 4541990 B2 JP4541990 B2 JP 4541990B2
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Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特にトナー像が定着されたシートを搬送する構成に関する。
従来、静電記録方式や電子写真記録方式によって画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置には、記録体であるシートに形成された未定着トナー像を加熱・加圧し、シート上にトナー像を定着させる定着手段が設けられている。
そして、この定着手段によりトナー像を定着させたシートを、画像形成装置の外まで排出させるための、搬送ローラや排紙ローラを備えたシート搬送装置が設けられている。
図6は、このような従来の定着手段及びシート搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、シートPを給紙する給紙手段120、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック色の各色トナー画像の形成を行う画像形成ユニット101(101a〜101d)を備えた画像形成部102を備えている。
また、給紙手段120から給紙されたシートPを画像形成部102に搬送して各色トナー画像を転写させるシート搬送手段130、シートPに形成された未定着トナー像を定着するための定着手段140を備えている。なお、151は、定着手段140から排出されたシートPを集積する排紙トレイである。
ここで、定着手段140は、図7に示すように、加圧ローラ142及び内部に熱源146が配された加熱ローラ141とにより構成される定着ローラ対と、定着後のシートPを排紙トレイ151に排出するための排紙ローラ対147とを備えている。また、定着ローラ対141,142を通過したシートPを排紙ローラ対147に案内する為の搬送ガイド148a、148bを備えている。
ところで、シート上にトナー像を定着させた後、シートを排出する際、定着ローラ対141,142のシート搬送速度と排紙ローラ対147のシート搬送速度は、同等であるのが望ましい。しかし、部品の精度や、定着の排熱による排紙ローラ対147が膨張する等の影響により、2つのローラ対間には速度差が生じる。
この時、排紙ローラ対147のシート搬送速度の方が定着ローラ対141,142のシート搬送速度より遅い場合には、図8に示すように定着ローラ対141,142と排紙ローラ対147の間でシートPがたるみ、出力したシートPにシワが出来てしまう。さらに、たるみが大きくなれば、最終的には正常にシートPを排紙トレイ151に搬送することが出来ずに紙詰まりを起こしてしまう。
そこで、従来は、排紙ローラ対147のシート搬送速度を定着ローラ対141,142のシート搬送速度より必ず速くなるように設定している。なお、この場合のシート搬送速度差は、シートPを排紙ローラ対147にてスリップさせることにより吸収されている。
しかしながら、このようなシート搬送速度差を設けた場合、排紙ローラ対147と定着ローラ対141,142の間でシートPが引っ張られ、図7に示すように、シートPが屈曲した搬送ガイド148bの屈曲点Aにおいて擦れてしまう。なお、このシートPの擦れる面は画像形成面であり、この画像形成面が擦れてしまうと重大な画像不良が発生してしまう。
そこで、このような画像形成面の擦れを防ぐためには、例えば搬送ガイド148a,148bを屈曲させず、定着ローラ対141,142から排紙ローラ対147まで直線的に配置するようにすれば良い。しかし、このように搬送ガイド148a,148bを直線的に配置すると、排紙ローラ対147の位置が高い位置となり、画像形成装置の小型化・低価格を阻害してしまう。
そこで、従来は、定着ローラ対141,142と排紙ローラ対147の間で、下方の搬送ガイド148bの屈曲箇所に搬送補助ローラを追加するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、このように下方の搬送ガイド148bの屈曲箇所に搬送補助ローラを設けることにより、シートPが引っ張られても、シートPによって搬送補助ローラが従動回転するため、画像形成面が搬送ガイド148bに擦られるのを防ぐことができる。これにより、画像不良を発生することなく、また紙詰まりを起こすことなく、かつ装置の大型化や大幅なコストアップを招くことなく、良好な定着装置におけるシート搬送性を実現することができる。
特開平09−114153号公報
ところで、このように搬送ガイドの屈曲箇所に搬送補助ローラを設けるようにした従来の定着手段においては、図9に示すように搬送補助ローラ143を、下方の搬送ガイド148bに、シート排出方向と直交する方向である軸方向に複数設けるようにしている。ここで、この搬送補助ローラ143は、円筒状のローラ本体145と、ローラ本体145を回転自在に保持する支持軸144とから構成されている。
ところが、定着ローラ対141,142の定着ニップNから排出されたシートPは、紙種、状態、出力画像・定着条件等により図9の(a)に示すようにシート排出方向と垂直な方向において上方(U字状)にカールする場合がある。また、図9の(b)に示すように下方(逆U字状)にカールする場合がある。
そして、この場合、軸方向に複数配列された搬送補助ローラ43の中には、カールしたシートPの一部しか接触しないため、シートPによる従動回転が出来ない、もしくは不十分な回転しか出来ず、ローラ本体表面でシートPを擦ってしまうものが発生する。この結果、画像上にこすれ跡であるローラ跡が発生してしまう。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、定着手段によりトナー像が定着されたシートがカールした場合でも、ローラ跡の発生を防ぐことのできるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、定着手段によりトナー像が定着されたシートを搬送するシート搬送装置において、前記定着手段でトナー像が定着されたシートをシート排出方向にガイドするガイド部材と、前記ガイド部材のシート排出方向と直交する方向に並設され、前記トナー像が定着されたシートにより従動回転すると共に、シートのトナー像定着面と接触する円筒状の形状を有する回転体と、前記回転体を回転自在に軸支する支持軸とにより構成され、前記支持軸に対して前記回転体が傾斜可能な複数の従動回転部材と、を備え、前記従動回転部材の回転体は、前記支持軸が挿入される挿入部と、前記挿入部の内部中央部に設けられ、前記支持軸が緩嵌される保持部と、前記保持部の周囲に配されるスポンジ層と、前記スポンジ層の周囲に配されるチューブ状のフッ素系樹脂皮膜と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ガイド部材にトナー像が定着されたシートにより従動回転する複数の従動回転部材を並設し、この複数の従動回転部材を、ガイド部材を通過するシートのカールに沿うように傾斜可能とする。これにより、シートがカールした場合でも、シートとの接触面積を確保することができ、この結果、従動回転部材が確実に従動回転し、ローラ跡の発生を防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す概略図である。
図1において、71はカラーレーザプリンタ、72はカラーレーザプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。そして、このプリンタ本体72にはシートに画像を形成する画像形成部1Aと、シートを給送するシート給送部20と、シート給送部20から給送されたシートを画像形成部1Aに搬送するシート搬送部30と、シートに形成された画像を定着させる定着装置40とが設けられている。
ここで、画像形成部1Aは、上下方向に配置され、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像を形成する画像形成ユニット1(1a〜1d)により構成されている。さらに、各画像形成ユニット1は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像を担持する像担持体である感光ドラム2(2a〜2d)を備えている。なお、この感光ドラム2は、負帯電のOPC感光体で、アルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、不図示の駆動装置によって矢印方向(時計回り)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
また、各画像形成ユニット1は、感光ドラム2の周囲に回転方向に沿ってそれぞれ配された帯電装置3(3a〜3d)、露光装置6(6a〜6d)を備えている。ここで、帯電装置3は、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム表面を負極性の所定電位に均一に帯電するものである。
また、露光装置6は画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームを照射して感光ドラム上に静電潜像を形成するものであり、不図示のレーザ出力部と、高速回転する不図示のポリゴンミラー等を備えている。そして、レーザ光がレーザ出力部から出力され、高速回転するポリゴンミラー等を介して各感光ドラム表面を露光することにより、帯電器3で帯電された感光ドラム表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成するようになっている。
さらに、各画像形成ユニット1は、現像装置4(4a〜4d)及びクリーニング装置5(5a〜5d)等を備えている。ここで、各現像装置4には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナーが収納されており、各現像装置4はこれら各色トナーを感光ドラム2に形成される各静電潜像に付着させてトナー像として顕像化するものである。なお、現像装置4による現像方法としては、例えばトナー粒子に対して磁性キャリアを混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送し、各感光ドラム2に対して接触状態で現像する2成分接触現像法を用いることができる。
また、クリーニング装置5(5a〜5d)は、転写後、感光ドラム表面に残留したトナーを除去するものであり、不図示のブレード部材によって感光ドラム表面に残った転写残トナーを除去して回収するようにしている。
ところで、34(34a〜34d)は、後述するシートを搬送する無端状のシート搬送部材である転写ベルト31の内側に設けられ、4個の感光ドラム2(2a〜2d)と共に転写ベルト31を挟持する転写ローラである。
ここで、これら転写ローラ34は図示しない転写バイアス用電源に接続されており、各転写部Ta〜Tdにて、この転写ローラ34から正極性の電荷が転写ベルト31を介してシートに印加されるようになっている。そして、このように転写バイアスを印加することにより、感光ドラム2に接触中のシートに、感光ドラム上の負極性の各色トナー像が順次転写され、多色画像が形成されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、転写手段として弾性部材で構成された転写ローラ35を使用したが、転写ローラ35の代わりにトナー像をシートに転写する際に高圧が印加され、かつ転写ベルト31に対して当接する転写ブレードを用いても良い。
シート給送部20は、複数枚のシートPを収納し、プリンタ本体底部に装填される給紙カセット21と、給紙カセット21に収納されたシートPを送り出すピックアップローラ22等から構成されている。そして、画像形成の際には、給紙カセット21からピックアップローラ22によって一枚ずつシートPが分離給送され、この後、このシートPはレジストローラ対24により所定のタイミングでシート搬送部30に搬送されるようになっている。
シート搬送部30は、駆動ローラ33とテンションローラ32に掛け渡され、すべての感光ドラム2(2a〜2d)に対向して配設されているシート担持体としての転写ベルト31を備えている。ここで、この転写ベルト31は、感光ドラム2に対向する外周面にシートPを静電吸着すると共に、感光ドラム2にシートPを接触させるべく、駆動ローラ33によって反時計回りに循環移動するようになっている。
そして、このように循環移動する転写ベルト31に静電吸着されることにより、シートPは転写ベルト31により転写位置まで搬送され、感光ドラム2上のトナー像が転写される。なお、本実施の形態において、この転写ベルト31は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような誘電体樹脂によって構成されている。
定着装置40は、シート上に転写したトナー画像に熱及び圧力を加えてシートに定着させるものであり、加熱源46を内蔵した定着ローラ41と加圧ローラ42とを有する定着手段40Aを備えている。そして、加圧ローラ42は不図示の付勢手段により定着ローラ41に圧接され、加圧ローラ42と定着ローラ41の接触部分にニップが形成される。
また、定着装置40は、転写ベルト31から搬送されてくるシートPをニップに導く定着入口ガイド35と、定着後のシートPを装置本体72の上面に設置されたシート排出トレイ51上に排出する定着排紙ローラ対47とを備えている。さらに、定着装置40は、後述する定着されたシートを定着排紙ローラ対47に搬送するシート搬送装置40Bを備えている。
次に、このように構成されたカラーレーザプリンタ71の画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、給紙カセット21に収容されたシートPは、ピックアップローラ22によりピックアップされ、この後、搬送路23を経て、回転を停止しているレジストローラ対24に先端が突き当たり、ループを形成する。そして、このようにループを形成することにより、シートPの斜行が修正される。
この後、最上流の感光ドラム2a上のトナー像の先端が静電転写ベルト31との接触点(転写部Ta)に回転搬送されてくるタイミングで、その接触点においてトナー像の先端とシートPの印字開始位置とが一致するようにレジストローラ対24が回転を開始する。これにより、シートPが転写ベルト31に向かって搬送され、吸着される。
一方、画像形成開始信号が発せられると、感光ドラム2が時計回りに回転駆動されると共に、帯電装置3により感光ドラム2の表面は、一様に負極性に帯電される。そして、露光装置6は、出力画像の画像信号をレーザ出力部にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光は帯電された各感光ドラム2上をそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
そして、先ず画像形成ユニット1aの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによりイエローのトナーを付着させて、イエローのトナー像として可視像化する。
そして、感光ドラム2a上のトナー像先端が感光ドラム2aと転写ローラ35a間の転写部Taに移動されるタイミングに合わせて、給紙カセット21からシート搬送ガイド23を通して給紙されるシートPが、転写ベルト31により転写部Taに搬送される。そして、転写部Taに搬送されたシートPに、転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ35aによりイエローのトナー像がシートP上に転写される。
次に、このようにイエローのトナー像が転写されたシートPは、シート搬送ベルト31によって上方に位置する画像形成ユニット1bに移動される。そして、イエローのトナー像と同様にして画像形成ユニット1bの感光ドラム2bに形成されたマゼンタのトナー像が、転写部Tbにおいて、転写ローラ35bにより、先に転写されたシートP上のイエローのトナー像上に重ね合わせて転写される。
以下、同様にしてシートP上に転写されたイエロー、マゼンタのトナー像に、画像形成ユニット1c,1dの感光ドラム2c,2dで形成されたシアン、ブラックのトナー像を転写部Tc,Tdにて順次重ね合わせ、フルカラーのトナー像をシート上に形成する。なお、画像を感光ドラム2からシートPに転写した際において、各感光ドラム上に残留している転写残トナーは、各ドラムクリーニング装置5によってそれぞれ除去されて回収される。
そして、このように4色のトナー画像が多重転写されたシートPは、その先端が駆動ローラ33の曲率により静電転写ベルト31から分離され、定着入口ガイド35に導かれて定着装置40へと搬入される。この後、この定着装置40において、加熱・加圧されることにより、トナー像がシートP上に定着され、このようにトナー像が定着されたシートPは、定着排紙ローラ対47によりシート排出トレイ51に排出され、一連の画像形成動作を終了する。なお、モノクロ画像出力時は、上記の画像形成プロセスをブラック色の画像を形成する画像形成ユニット1dにおいてのみ行う。
ところで、定着装置40は、シートに形成された未定着トナー像を加熱・加圧するための定着手段40Aを構成する定着ローラ41及び加圧ローラ42を備えている。また、シートを挟持搬送し、定着装置40の機外へ排出するための排出手段である定着排紙ローラ対47と、シートが当接することによって従動回転する搬送補助ローラ43と、シートPを案内する搬送ガイド48a,48bを備えている。なお、搬送補助ローラ43は、ガイド部材である搬送ガイド48a,48bのうちの下方の搬送ガイド48bに回転自在に支持されている。この搬送補助ローラ43と搬送ガイド48a,48bとでシート搬送装置40Bが構成される。
そして、本実施の形態において、シート搬送装置40Bの従動回転部材である搬送補助ローラ43は、図2に示すように、シートと接触する回転体であるローラ本体45と、ローラ本体45を回転自在に支持する支持軸44とを備えている。なお、ローラ本体45の外径r4は6〜20mm程度、幅h1は5〜40mm程度が望ましいが、カラーレーザプリンタ71の仕様や大きさによって最適化される。
ここで、このローラ本体45の側面には支持軸44を貫通させるための挿入部である挿入孔49が設けられている。そして、この挿入孔49は、ローラ本体45が回転する際、支持軸44が緩嵌される保持部45aと、ローラ本体45が支持軸44に対して傾くことができるようにするための傾斜用空間45bとを備えている。
ここで、保持部45aは、挿入孔49の内部の中央部にローラ本体45の軸方向、即ち幅方向における区間(長さ)がローラ本体45の幅方向の長さよりも狭くなるように形成されている。なお、保持部45aの内径r1は支持軸44を緩嵌できるよう支持軸44の径r3よりも大き目に設定されている。
傾斜用空間45bは、挿入孔49の側端部である保持部45aの端部から挿入孔49の入口まで形成されており、その径r2は、保持部45aの径r1よりも大きく形成されている。なお、この傾斜用空間45bの軸方向の長さはローラ本体45が傾いたとき支持軸44に挿入孔49の入口の縁が触れることのない長さとなるように形成するのが好ましい。
そして、傾斜用空間45bを上記のように形成することにより、ローラ本体45が支持軸44に対してどのように傾いた場合でも、支持軸44は、挿入孔49の入口の縁に触れることはなく、ローラ本体45は円滑に回転することができる。
このように搬送補助ローラ43を構成することにより、ローラ本体45は、図2の(b)に示すように角度αで傾き易い、即ちイコライズし易い構成になっている。この時、角度αは1°〜20°であることが望ましく、その角度を実現する為に、既述した保持部45aの内径r1、傾斜用空間45bの内径r2及び保持部45aの幅方向の長さh2を最適化されている。
ここで、搬送補助ローラ43をこのように構成することにより、図3の(a)及び(b)に示すように、定着ニップNから排出されたシートPが幅方向にU字もしくは逆U字のカールがついたとしても、カールの量に合わせて傾斜することが出来る。そして、このように搬送補助ローラ43がカールの量に合わせて傾斜することにより、シートPと搬送補助ローラとの接触面積を確保することができる。この結果、搬送補助ローラ43がシートPによって確実に従動回転することができ、搬送補助ローラ43の回転不良によるローラ跡の発生を防ぐことが出来る。
このように、本実施の形態においては、搬送ガイド48bに複数の搬送補助ローラ43を並設し、この複数の搬送補助ローラ43を、搬送ガイド48a,48bを通過するシートPのカールに沿うように傾斜可能としている。これにより、シートPがカールした場合でも、シートとの接触面積を確保することができる。この結果、シートがカールした場合でも、シートとの接触面積を確保することができ、搬送補助ローラ43が確実に従動回転し、ローラ跡の発生を防ぐことができる。さらに、このようにローラ跡の発生を防ぐことにより、高品位な画像出力を実現することが出来る。
なお、本実施の形態において、図2に示すように搬送補助ローラ43の挿入孔49の保持部45aと傾斜用空間45bに段差が設けられているが、図4に示すように、傾斜用空間45bがテーパ形状であっても同様の効果を得ることが出来る。
また、本実施の形態においては、搬送補助ローラ43は樹脂材で一体成形されるが、特に定着ニップ近傍の場合は、定着直後の画像を保護するため、図5に示すような3層構成とすることが好ましい。なお、図5において、401は保持部45aを構成する保持層、402は保持層401の周囲に配されるスポンジ層、403はスポンジ層402の周囲に配されるチューブ状の樹脂皮膜(例えばフッ素系熱収縮チューブ)である。
ところで、本実施の形態においては、搬送補助ローラ43を幅方向に4個配列した構成について述べたが、勿論4個に限ったことではなく、製品の仕様や大きさによって最適化されても、本発明が有効である。
また、これまでの説明においては、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の一例としてカラーレーザプリンタについて説明したが、感光体が1つのモノクロプリンタに適用することもできる。また、プリンタのみならず複写機やファクシミリ装置など他の電子写真画像形成装置に適用することもできる。また、定着装置40の筐体内に定着手段40Aとシート搬送装置40Bとを配置して、定着装置40を小型化するためのユニット形態の例を示したが、定着手段とシート搬送装置を別々に設けてもよい。
本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す概略図。 上記シート搬送装置に設けられた搬送補助ローラの構成を説明する図。 上記搬送補助ローラの作用効果を説明する模式図。 上記搬送補助ローラの他の構成を示す図。 上記搬送補助ローラのその他の構成を示す図。 従来の定着手段及びシート搬送装置を備えた画像形成装置の概略断面図。 上記従来の定着手段及びシート搬送装置の拡大模式図。 上記従来の定着手段及びシート搬送装置の問題点を説明する図。 上記従来の定着手段及びシート搬送装置に設けられた搬送補助ローラの問題点を説明する図。
符号の説明
1A 画像形成部
40 定着装置
40A 定着手段
40B シート搬送装置
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
43 搬送補助ローラ
44 支持軸
45 ローラ本体
45a 保持部
45b 傾斜用空間
47 定着排紙ローラ対
48a,48b 搬送ガイド
49 挿入孔
71 カラーレーザプリンタ
72 カラーレーザプリンタ本体
P シート

Claims (5)

  1. 定着手段によりトナー像が定着されたシートを搬送するシート搬送装置において、
    前記定着手段でトナー像が定着されたシートをシート排出方向にガイドするガイド部材と、
    前記ガイド部材のシート排出方向と直交する方向に並設され、前記トナー像が定着されたシートにより従動回転すると共に、シートのトナー像定着面と接触する円筒状の形状を有する回転体と、前記回転体を回転自在に軸支する支持軸とにより構成され、前記支持軸に対して前記回転体が傾斜可能な複数の従動回転部材と、を備え、
    前記従動回転部材の回転体は、前記支持軸が挿入される挿入部と、前記挿入部の内部中央部に設けられ、前記支持軸が緩嵌される保持部と、前記保持部の周囲に配されるスポンジ層と、前記スポンジ層の周囲に配されるチューブ状のフッ素系樹脂皮膜と、を備えていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記挿入部の側端部には前記回転体の傾斜を可能とする前記支持軸の外径より大きい径を有する傾斜用空間が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記傾斜用空間の軸方向の長さを前記回転体が傾いたとき前記支持軸に前記挿入部が接触することのない長さに設定したことを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記傾斜用空間はテーパ形状を有していることを特徴とする請求項2又は3記載のシート搬送装置。
  5. トナー像を形成してシートに転写する画像形成部と、
    前記画像形成部により転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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