JP4410825B2 - 試料作成方法及び試料作製装置 - Google Patents
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Description
(1)座標の問題:外観検査装置によりウエハ全面もしくはその一部の検査を行なって異物やパターン不良の存在する欠陥箇所の座標がミクロンレベルで明らかになったとしても、この欠陥箇所の観察や分析のための試料作製、あるいは異物除去や欠陥修正のための加工を行なうには、検査済ウエハを手動または自動で検査位置から加工位置へと搬送しなければならない。従って、上記の欠陥検査により欠陥部の正確な座標データが得られても、加工時にその位置精度を充分に生かすことができず、本来加工不要な部分まで含めての余分な加工を行なうことが避けられなかった。
(2)ウエハ状態の問題:外観検査装置によりウエハ全面もしくはその一部を検査した結果ある位置に欠陥を検出できたとしても、この欠陥箇所の観察や分析あるいは異物除去や欠陥修正等のためにウエハを別の場所に搬送すると、それにより新たな欠陥(異物等)が発生したり、逆に着目していた欠陥(異物等)が無くなってしまったり、あるいは新たに別の欠陥(パターン損傷等)を引き起こしたりして、目的とする欠陥箇所の観察や分析ができなくなってしまうこともある。
(3)ウエハ破損の問題:最近ではウエハ径が200mmにもなり、今後はさらに300mmからそれ以上に大口径化される傾向にあるため、付加価値が高いデバイスが数多く搭載されたウエハをたった数箇所の検査のために切断や劈開で分離してしまい、最終的に廃棄処分としてしまうことは生産コストの観点から次第に許容できなくなりつつある。
図1に、本発明の一実施例になるウエハ検査装置の基本的構成を示す。図1において、SEM部1は、電界放出型電子源を含む電子発生装置2,静電偏向系を含む電子走査装置3,静電レンズ系を含む電子収束装置4,半導体検出器を含む検出装置5から構成されている。SEM部1からは収束された電子線6が一方向に走査されてウエハ7上に照射される。ウエハ7は、リターディング電圧を印加可能なステージ8上に固定保持されており、ステージ駆動装置9によりステージ8が面内方向に移動するのに応じて、SEM部1に対して相対的に二次元方向に移動する。ここで、ステージ8の移動方向のうち、電子線6の走査方向と垂直な移動方向を連続移動方向、電子線6の走査方向と平行な移動方向を送り方向と称することにする。SEM部1直下の電子線6照射部分で発生する二次電子は検出装置5により検出され、二次電子信号が画像生成装置11に送られる。画像生成装置11は、ステージ8が連続移動方向に移動中の二次電子信号のうちの所定の検査領域幅分の信号からその領域の二次電子像(SEM像)を生成する。そして、画像解析装置12により、このSEM像を利用して欠陥(異物やパターン不良等)の検出を行ない、さらにウエハ7上でのこれら欠陥が存在する箇所(欠陥箇所)の位置情報(座標データ)を含む欠陥マップを生成する。なお、これら装置各部の動作は検査制御装置13により最適に制御される。特に、検査制御装置13においては、SEM部1によりウエハ7上の検査領域全体を隈なく検査することができるようにステージ制御装置10を制御する。
次に、本発明の他の一実施例につき図2を参照して説明する。図2において、SEM部1は、電界放出型電子源を含む電子発生装置2,静電偏向系を含む電子走査装置3,静電レンズ系を含む電子収束装置4,半導体検出器を含む検出装置5から構成されている。SEM部1は、N組(図2の実施例においては4組;N=4)が備えられており、各組より収束された電子線6が一方向に走査されつつウエハ7上に照射される。ウエハ7はリターディング電圧を印加可能なステージ8上に固定保持されており、ステージ駆動装置9によってステージ8がその面内方向で移動するのに応じて、SEM部1に対し相対的に二次元方向に移動する。ここで、先の実施例1の場合と同様に、ステージ8の移動方向のうち、電子線6の走査方向と垂直な移動方向を連続移動方向、電子線6の走査方向と平行な移動方向を送り方向と称することにする。SEM部1直下の電子線6照射部分で発生する二次電子は検出装置5により検出され、二次電子信号が画像生成装置11に送られる。画像生成装置11は、ステージ8が連続移動方向に移動中の二次電子信号のうち、各SEM部1が受持つ検査領域幅分の信号からその領域の二次電子像(SEM像)を生成する。そして、画像解析装置12において、このSEM像を利用して欠陥(異物やパターン不良等)の検出を行ない、さらに、ウエハ7上でのこれら欠陥が存在する箇所(欠陥箇所)の位置情報(座標データ)を含む欠陥マップを生成する。なお、これら装置各部の動作は検査制御装置13により最適に制御される。特に、検査制御装置13においては、複数組のSEM部1によりウエハ7表面上の検査領域全体を隈なく、しかも1組のSEM部1を用いる場合のN倍(本実施例の場合は4倍)の速度で検査することができるようにステージ制御装置10を制御する。
本発明のさらに他の一実施例につき、図5を用いて説明する。図5において、SEM部1は、電界放出型電子源を含む電子発生装置2,静電偏向系を含む電子走査装置3,静電レンズ系を含む電子収束装置4,半導体検出器を含む検出装置5から構成されている。SEM部1は、N組(本実施例では4組;N=4)が備えられており、各組より収束された電子線6が一方向に走査されてウエハ7上に照射される。ウエハ7は、リターディング電圧を印加可能なステージ8上に固定保持されており、ステージ駆動装置9によってステージ8がその面内方向で移動されるのに応じて、SEM部1に対し相対的に二次元方向に移動する。ここで、先の実施例1、2の場合と同様、ステージ8の移動方向のうち、電子線6の走査方向と垂直な移動方向を連続移動方向、電子線6の走査方向と平行な移動方向を送り方向とする。SEM部1直下の電子線6照射部分で発生する二次電子は検出装置5によって検出され、二次電子信号が画像生成装置11へと送られる。画像生成装置11は、ステージ8が連続移動方向に移動中の二次電子信号のうち、各SEM部1が受持つ検査領域幅分の信号から該領域の二次電子像(SEM像)を生成する。そして、画像解析装置12により、このSEM像を利用してウエハ7上の異物やパターン欠陥等の検出を行ない、さらに、ウエハ7上でのこれら異物や欠陥が存在する箇所(欠陥箇所)の位置情報(座標データ)を含む欠陥マップを生成する。なお、これら装置各部の動作は、検査制御装置13によって最適に制御される。特に、検査制御装置13においては、複数組のSEM部1により、ウエハ7上の検査領域全体を隈なく、しかも1組のSEM部を利用する場合のN倍(本実施例の場合は4倍)の速度で検査することができるようにステージ制御装置10を制御する。なお、以上の装置構成は、図2を用いて説明した本発明の第2の実施例の場合と同様である。
図6に、本発明のさらに他の一実施例を示す。図6において、SEM部1は、電界放出型電子源を含む電子発生装置2,静電偏向系を含む電子走査装置3,静電レンズ系を含む電子収束装置4および半導体検出器を含む検出装置5から構成されている。SEM部1より収束された電子線6が一方向に走査されてウエハ7上に照射される。ウエハ7は、リターディング電圧を印加可能なステージ8上に固定保持されており、ステージ駆動装置9によりステージ8がステージ8面内で移動されるのに応じて、SEM部1に対して相対的に二次元方向に移動される。ここで、先の実施例1〜3の場合と同様に、ステージ8の移動方向のうち、電子線6の走査方向と垂直な移動方向を連続移動方向、電子線6の走査方向と平行な移動方向を送り方向と称することとする。SEM部1直下の電子線6照射部分で発生する二次電子は検出装置5により検出されて、検出二次電子信号が画像生成装置11へ送られる。画像生成装置11は、ステージ8が連続移動方向に移動中の二次電子信号のうちの所定検査領域幅分の信号からその領域幅分の二次電子像(SEM像)を生成する。そして、画像解析装置12は、このSEM像を利用して欠陥(異物やパターン欠陥等)の検出を行ない、さらにウエハ7上でのこれら欠陥の位置情報(座標データ)を含む欠陥マップを生成する。なお、これら装置各部の動作は、検査制御装置13により最適に制御される。特に、検査制御装置13においては、SEM部1によりウエハ7上の所要検査領域を隈なく検査することができるようにステージ制御装置10を制御する。
Claims (7)
- 走査型電子顕微鏡によってステージに載置したウエハに電子線を照射して前記ウエハの外観を検査する検査工程と、
前記ウエハの異物やパターン欠陥の存在位置を検出して欠陥マップを生成するマップ生成工程と、
前記欠陥マップで指定した前記欠陥を含む観察部位について、前記ウエハから試料摘出と、試料ホルダへの固定と、観察分析用の試料作製の加工とをイオンビームによって行なう加工工程とを同一ステージ上で行なうことを特徴とする試料作製方法。 - 同一装置内でステージに載置したウエハに対して電子ビーム照射による検査と前記ステージに載置したウエハに対してイオンビーム照射による加工を施して、観察や分析のための試料作製方法であって、
少なくとも1組の走査型電子顕微鏡によって前記ウエハの欠陥を検査する検査工程と、
前記検査工程の結果に基づき、前記ウエハ上の欠陥の存在位置を示す欠陥マップを生成
するマップ生成工程と、
前記欠陥マップから特定の欠陥を指示する欠陥指示工程と、
前記指示した欠陥の位置が前記イオンビームの直下となるように前記ステージを移動さ
せるステージ移動工程と、
前記ウエハから前記指示した欠陥を含む試料の摘出と、前記摘出した試料の試料ホルダ
への固定と、前記固定した試料の観察や分析のための試料加工とを一貫して行なう試料加
工工程と、
を少なくとも含むことを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1または2記載の試料作製方法において、
前記欠陥は、前記ウエハ上の異物もしくはパターン不良であることを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1または2記載の試料作製方法において、
前記観察は、TEM観察であることを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1または2記載の試料作製方法において、
前記欠陥マップには、前記欠陥の座標データを有することを特徴とする試料作製方法。 - ウエハを載置して移動するステージと、
前記ステージに載置された前記ウエハに電子線を照射して該ウエハ上の異物やパターン
不良を含む欠陥を検出する検査を行なう少なくとも1組の走査型電子顕微鏡と、
前記欠陥にイオンビームを照射して加工するイオンビーム部と、
前記ウエハへの前記イオンビームの照射により前記ステージ上の前記ウエハから分離さ
れた前記試料を摘出するマニピュレータと、
摘出された前記試料を保持する試料ホルダとを有し、
前記欠陥を透過型電子顕微鏡で観察や分析を行なう試料を作製する試料作製装置であって、
前記走査型電子顕微鏡の検査に基づいて前記欠陥の座標データを含む欠陥マップを生
成する画像解析装置と、前記走査型電子顕微鏡と前記ステージの動作を制御する検査制御装置と、前記イオンビーム部と前記マニピュレータと前記ステージの動作を制御する加工
制御装置とを有することを特徴とする試料作製装置。 - 請求項6記載の試料作製装置において、
前記画像解析装置で生成された前記欠陥マップは、前記検査制御装置を経て前記加工制御装置に転送されることを特徴とする試料作製装置。
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JP2008073564A JP4410825B2 (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 試料作成方法及び試料作製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008073564A JP4410825B2 (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 試料作成方法及び試料作製装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009034721A Division JP4365886B2 (ja) | 2009-02-18 | 2009-02-18 | イオンビーム装置 |
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Family Applications (1)
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2008
- 2008-03-21 JP JP2008073564A patent/JP4410825B2/ja not_active Expired - Lifetime
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