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JP4238693B2 - 光デバイス - Google Patents

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JP4238693B2
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Description

本発明は、光デバイスに関し、特に、発光素子の高出力化に対して、耐熱性、長期信頼性に優れるガラス材でLED素子を封止するようにした光デバイスに関する。
近年、高出力のLED(Light-Emitting Diode:発光ダイオード)の開発が進められており、すでに数ワットの大出力タイプも製品化されている。LEDは発熱の少ないことが特徴であるが、高出力(高輝度)タイプのLED素子は大電流が流れるため、無視できないレベルの発熱が生じる。
従来、LED素子には高出力型がなく、従って特に放熱対策はとられておらず、リード部分から放熱させることで済んでいた。そして、発熱が問題になる場合には、LED素子を搭載している部材の下面に銅製の放熱板を取り付けるなどの対策が取られていた(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のLEDパッケージでは、ヒートシンクとなるスラグがインサートモールドされると共に成形された埋め込みプラスチック材料を有するリードフレームに挿入される。スラグには、熱伝導性に優れる副基台を介して発光ダイオードダイ(LEDダイ)が直接的又は間接的に取り付けられ、LEDダイにはLEDが実装される。LED及び発光ダイオードダイとリードフレームとの間は、ワイヤによって接続される。LEDは光学的に透明なレンズおよびカプセル材によって覆われている。
このような構成にすることで、LEDダイはスラグに熱的に結合されているため、LEDダイは従来のパッケージよりも低い接合温度に維持される。温度が低くなることで、LEDダイは大きな熱応力を受けることがなくなり、大電力動作における信頼性及び良好な特性を維持することができる。
特開2000−150967号公報([0008]、図2)
しかし、従来の発光装置によると、以下のような問題がある。
(1)保持部材に対し封止部材を直接接着、あるいは保持するものでないため、2次的な保持材料(例えば、埋め込みプラスチック材料)が必要になり、部品点数が増加するとともにコンパクトなパッケージを実現することができない。
(2)また、2次的な保持材料が樹脂で形成されているため、鉛フリーのリフロー炉対応の耐熱性がない。
一方、耐久性及び耐熱性に優れる材料としてはガラス材があるが、ガラスを用いて封止する場合、加熱加工に耐える耐熱性が要求される。また、ガラス材は、高温で加工されるため、接着される部材によっては封止時に熱膨張収縮の差に基づく界面剥離が発生し易くなる。
従って、本発明の目的は、耐熱性、耐光性を有するとともに熱膨張収縮によって破壊することのない光デバイスを提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、光学素子と、前記光学素子を搭載し、熱膨張率が前記光学素子に対して同等であり、前記光学素子を搭載する面の面積が前記光学素子の2倍以下の素子マウント部と、前記素子マウント部を嵌合するための孔を備え、前記素子マウント部より熱膨張率の大なる保持部材と、前記光学素子を封止するとともに対象波長に対して透光性を有し、ガラス材で形成される封止部材とを有し、前記素子マウント部は、前記光学素子を搭載する面が前記封止部材側に前記保持部材の前記孔から露出するように配置され、前記保持部材と前記封止部材とが接合され、前記保持部材と前記封止部材との熱膨張率の差が、前記保持部材の熱膨張率に対して15%以内であることを特徴とする光デバイスを提供する。
前記光学素子は、複数であり、
前記素子マウント部は、複数の前記光学素子ごとに設けられ、互いに島状に配置されていてもよい。
記封止部材は、前記光学素子及びその周囲を封止する第1の封止部材と、前記第1の封止部材及び前記保持部材の上面の露出面を封止する第2の封止部材とを備え、
前記第1の封止部材は、前記素子マウント部と前記第2の封止部材との中間の熱膨張率を有することが好ましい。
前記素子マウント部は、前記保持部材と凹凸嵌合可能な断面凸状に形成されていることが好ましい。
前記保持部材は、セラミック材料で形成されていても良い。
前記保持部材は、ガラス含有のAl23材料で形成されていても良い。
前記保持部材は、配線パターンを断面内に積層した多層基板であっても良い。
前記光学素子は、発光素子であっても良い。
前記光学素子は、フリップチップ接合されるものであっても良い。
前記光学素子は、フェイスアップタイプの発光素子であり、前記発光素子と電気的に接続されるワイヤとともに耐熱性材料によって覆われているものであっても良い。
前記素子マウント部は、底面に放熱部を有していても良い。
本発明の光デバイスによれば、光学素子と素子マウント部材の熱膨張率を同等として、光学素子および素子マウント部材の箇所での温度差によるストレスを低減するようにしたため、デバイス製造時の加工温度やリフロー炉雰囲気温度、あるいは使用に伴って生じる発熱に起因する熱膨張収縮による光学素子への応力ダメージが生じないものとした。そして、更に保持部材と封止部材との熱膨張率を同等とし、保持部材の貫通孔に素子マウント部材を嵌入して保持する構成であるとともに、素子マウント部材のLED素子をマウントする面は略LED素子サイズとしてあるため、ガラス加工時の高温状態と常温状態の温度差によって生じるストレスを、接触面積が広く、直線距離も長い保持部材と封止部材との間は低く抑え、剥離やクラックが生じないものとすることにより、ガラス封止を可能とし、対象とする波長の光に対する耐光性、耐熱性を確保できるとともにコンパクトなパッケージが実現できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。この発光装置1は、LED素子11と、このLED素子11が搭載される素子マウント部12と、この素子マウント部12を貫通孔部分に搭載する保持部材13と、素子マウント部12及びその周囲の保持部材13を封止する封止部材14(ガラス封止部)とを備えて構成される。
LED素子11は、GaN、AlInGaP等の材料(熱膨張率4〜6×10-6/℃)を用いて作られた高出力型であり、下面には保持部材12の配線層との接続に用いられる電極11a(又は半田バンプ)が設けられたフリップチップ型である。
素子マウント部12は、LED素子11と同等の熱膨張率を有する材料、例えば、Al23(酸化アルミニウム:熱膨張率7×10-6/℃)が用いられる。そして、素子マウント部12の上面(保持部材13から露出する部分)の面積は、LED素子11の2倍以下、好ましくは同程度とする。素子マウント部12は、その上面から側面に及ぶように配線層12a,12bが形成されており、LED素子11の電極11aとの接続が行われる。また、保持部材12は、必要に応じて素子破壊防止用のツェナーダイオード等を内蔵することができる。
保持部材13は、セラミックである、ガラス含有のAl23(熱膨張率13×10-6/℃)が用いられ、所定位置には素子マウント部12を嵌入するための貫通孔が形成されている。この貫通孔には、保持部材13の上面、貫通孔内の側面及び保持部材13の下面にかけて、配線層12a,12bに接続される配線層13a,13bが形成されている。
封止部材14は、保持部材13と同等の熱膨張率(保持部材13の熱膨張率に対する保持部材13と封止部材14との熱膨張率の差が15%以内)の透光性の低融点ガラス(熱膨張率11×10-6/℃)を用いる。なお、低融点ガラスは、一般のガラスに対して熱膨張率が大きい。また、低融点ガラスを用いなければ、LED素子11は加工時に熱的なダメージを受ける。
次に、発光装置1の製造工程について説明する。
素子マウント部12には、別工程により、予め配線層12a,12bが形成され、また、LED素子11には電極11aが予め形成されているものとする。まず、保持部材13の所定の位置に素子マウント部12を嵌合可能な貫通孔を形成し、次に、貫通孔を通して配線層13a,13bが形成される。次に、保持部材13の貫通孔内に、素子マウント部12を嵌入する。このとき、配線層12a,12bと配線層13a,13bが向き合うようにし、ろう材(Au−Si系)を介して嵌入する。この状態のまま、400℃以上の温度雰囲気に置き、配線層間のろう材を溶融させることによって素子マウント部12を保持部材13に固定する。なお、保持部材13を予め素子マウント部12に実装済にしておいてから、このLED素子11を保持部材13に搭載する順序であっても良い。
次に、配線層12a,12bと電極11aとの極性を合致させて、素子マウント部12の上面にAuバンプを介してLED素子11を搭載することにより、LED素子11の接続及び固定が完了する。次に、LED素子11及びその周囲の保持部材13の上面を覆うように封止部材14が封止される。図1では、一様な厚みになるように封止部材14を設けたが、LED素子11上にレンズが形成されるような形状に封止を行っても良い。
例えば、配線層13aがLED素子11のアノード側に接続されているとすると、配線層13aに直流電源(図示せず)のプラス側が接続され、配線層13bにはマイナス側が接続される。電源供給に伴い、電流は、配線層13a→配線層12a→LED素子11→配線層12b→配線層13bの経路で流れ、LED素子11が発光する。LED素子11の上面から出た光は封止部材14内を通過して外部へ出光する。
上記した第1の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)封止部材14を対象波長に対して透光性を有するガラスで形成しているため、光や熱による劣化が封止樹脂に対して極めて小であり、長期にわたって安定した発光特性が得られる。
(2)LED素子11と素子マウント部12の熱膨張率を同等としたので、ガラス加工時の高温状態と常温状態の温度差や、LED素子11の点滅動作に伴って生じる温度差によるLED素子11および素子マウント部12の箇所でのストレスを低減し、信頼性に優れるものとすることができる。
(3)保持部材13と封止部材14との熱膨張率を同等とし、保持部材13の貫通孔に素子マウント部12を嵌入して保持する構成であるとともに、素子マウント部12のLED素子11をマウントする面は略LED素子サイズとしてあるため、ガラス加工時の高温状態と常温状態の温度差によって生じるストレスを、接触面積が広く、直線距離も長い保持部材13と封止部材14との間は低く抑え、剥離やクラックが生じないものとしてある。また、封止部材14に対し、低熱膨張率となるLED素子11と素子マウント部12とは、極力小サイズ(LED素子11のサイズ)であることと、ガラス加工時の冷却時に圧縮力が加わることで、剥離やクラックが生じないものとしてある。こうして、ガラス封止されたLEDを具体化できる。
(4)保持部材13と封止部材14は、封止部材14にガラスを用いていることにより、化学反応による接合がなされるため、封止部材14として樹脂を用いた場合に比べて界面剥離が生じにくくなる。更に、コンパクトなパッケージを実現でき、保持部材13と封止部材14の接着面積が狭くても、充分な接着力を得ることができる。
(5)保持部材13の一方に封止部材14、もう一方に外部端子としての配線層13a、13bを設けることができ、コンパクトな表面実装型光デバイスとすることができる。
(6)構成部材は、全て耐熱性部材であり、温度変化によるストレスも低く抑えてあるので、鉛フリーはんだのリフロー炉処理にも耐えることができる。
なお、封止部材14に用いられるガラスは、有機材料と無機材料とを複合して形成したハイブリッドガラスでも良い。このような材料でも耐熱性、耐光性とともに低融点化を実現できるが、熱膨張率が一般のガラスに対して大であることは前述の低融点ガラスと同じである。
また、素子マウント部12については、Al23の他に、AlNやシリコンで形成することも可能である。
また、保持部材13に素子マウント部12を嵌入するための貫通孔を形成するものとして説明したが、素子マウント部12の封止部材側への露出面積が大きくなければ必ずしも貫通孔とする必要はない。
図2は、第1の実施の形態の光デバイスにおける保持部材の変形例を示す部分断面図である。ここでは、LED素子搭載部を中心にした主要部のみを図示を省略し、封止部材等の図示は省略している。図1の発光装置1では、搭載するLED素子は1個としたが、R、G、Bの3色、又は同一色でも発光数を多くして輝度を大にする、あるいは演色性を高める等の目的に応じてLED素子を複数個にすることができる。
この場合、図2に示すように、発光装置20の素子マウント部21は、搭載するLED素子の数に応じて最上面の搭載部の面積を大にする。ここでは、素子マウント部21にLED素子22a,22b,22cの3個が搭載されるものとする。素子マウント部21は大きさが異なるのみで、使用材料等は素子マウント部12と同じである。なお、この場合についても素子マウント部21の最上面の搭載部の面積を3個のLED素子22a,22b,22cが搭載可能な最小限の面積とすることが上記したストレス緩和において好ましい。
図2に示す発光装置20は、LED素子22a,22b,22cが同一平面上に等間隔に配設されている。LED素子22a,22b,22cは、その全数が同一発光色であっても、3色(R,G,B)に応じて1個ずつに別けて搭載されていても良い。素子マウント部21は、上記した配線層12a,12bのほか、LED素子22bに接続される電極21a、及びLED素子22a,22cの他方の電極に接続される電極21b,21cが上面に設けられている。これら電極21a,21b,21cは、素子マウント部21内のスルーホール又は上面に設けた図示せぬ配線層を通してアノード同士又はカソード同士の接続が行われる。
このような構成によると、複数のLED素子22a,22b,22cを搭載した場合でも保持部材13と封止部材(図示せず)との間の熱膨張収縮に基づくストレスを抑え、かつ、LED素子11および素子マウント部12の箇所での熱膨張収縮に基づくストレスを低減して信頼性に優れる発光装置を実現できる。
図3は、第2の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は半田層と金属リードの配置状態を示す概略平面図である。第2の実施の形態は基本的に第1の実施の形態と同じであるが、異なるところは、素子マウント部の材質と形状の点と、保持部材33を多層基板とし、基板内に回路パターンを形成した点と、保持部材33と金属ベース部32との接合箇所とにある。すなわち、発光装置30は、180W・m-1・k-1の高熱伝導性を有するAlN(窒化アルミニウム:熱膨張率5×10-6/℃)を材料とし、下側が広い面積になるように段差を形成した断面凸状の素子マウント部31にし、金属ベース部32との接合部の面積が広くなるようにしている。また、金属ベース部32の上面は平坦に加工し、金属ベース部32と保持部材33との間に接合面が生じるようにしている。
発光装置30は、配線層13a,13bに代えて、金属リード34a,34bを有する。この金属リード34a,34bが金属ベース部32に接触しないように、保持部材33に凹部33d,33eを形成し、この凹部33d,33e内に金属リード34a,34bの先端部を接続している。金属リード34a,34bとの接続のために、電極33a,33bが凹部33d,33eの下面に設けられている。配線層13a,13bに代えて素子マウント部31及び保持部材33には、内部に配線層又はスルーホールを形成し、LED素子11の電極11aから電極33a,33bに到る接続経路が形成されるようにしている。
素子マウント部31の金属ベース部32と接触する部分には、電気的接続には用いない金属パターンが形成されているとともに金属ベース部32と半田付けされた半田層31aが形成され、また、これにより金属ベース部32への放熱性を高めることができる。また、保持部材33には金属ベース部32と接触する部分に半田層33cが形成されている。半田層33cは“ロ”の字形に形成されているため、保持部材33と金属ベース部32との接触面により、封止部材35と保持部材33と金属ベース部32とでLED素子11と素子マウント部31とを封止することができる。
LED素子11及び保持部材33の所定範囲を覆うように設けられる封止部材35は、封止部材14と同じ材料及び同等の熱伝導率を有するものが使用され、封止部材14と同様の形状に封止される。
発光装置30の製造手順は、金属リード34a,34bの装着を除いて、第1の実施の形態の発光装置1と同じである。金属リード34a,34bは、金属ベース部32を取り付ける前に、全体を裏返しにして位置決めし、次に、金属ベース部32を素子マウント部31及び保持部材33上に位置決めする。この状態を保持したまま、リフロー炉に搬入し、半田溶着により金属リード34a,34b及び金属ベース部32を本体側に固定する。
発光装置30への通電は、金属リード34a,34bが図1の配線層13a,13bに入れ代わるのみで、第1の実施の形態の発光装置10と同じである。
上記した第2の実施の形態によると、第1の実施の形態の好ましい効果に加え、素子マウント部31の熱伝導性が高く、LED素子11をマウントする面は、LED素子11と同等であるが、下側は広がっており、伝熱経路が広く取られているため、LED素子11が発する熱は金属ベース部32に伝わり易く、LED素子11点灯時の温度上昇を低く抑え、信頼性を高めることができる。更に、LED素子11と素子マウント部31とは、封止部材35と保持部材33と金属ベース部32とで封止されており、水分等の侵入を受けることがない。また、電気的接続のための電気端子エリアを確保でき、素子マウント部31と保持部材33との高さを容易に正確に合わせることができる。また、保持部材33を多層基板で形成しているため、金属リード34a,34bの接合における制約を低減することができる。
なお、素子マウント部31は、熱伝導率180W・m-1・k-1のAlNを用いたものとして説明したが、熱伝導率は100W・m-1・k-1以上あれば十分な効果があり、熱膨張率がLED素子11と同等であればAlN以外の材料であっても良い。
図4は、第2の実施の形態における保持部材33の変形例を示す図であり、(a)は、保持部材表面に反射膜を設けた構成、(b)は、保持部材の凹部に反射膜を設けた構成である。図3の保持部材33では、その上面は素材のままとしたが、LED素子11の近傍に反射膜を設けてLED素子11から放射される光の反射効率を高めている。
図4(a)は貫通孔41の上部の周囲に反射膜33fを設けた構成であり、図4(b)は貫通孔41の上部にすり鉢形の凹部33gを形成し、その内面に反射膜33hを設けた構成である。反射膜33f、33hは、銀蒸着、銀メッキ等による鏡面仕上げのほか、白色又は銀色の表面処理により設けることができる。
図4(a)では、図3に示した保持部材33及び素子マウント部31の厚み(高さ)を大きくしたが、素子マウント部31の高さを図3(a)のままにし、保持部材33のみを薄くしても良い。
このような構成によると、第2の実施の形態の好ましい効果に加えて、素子マウント部31と保持部材33との設計に自由度を与えることができる。
図4では、2例のみを示したが、例えば、専用の反射鏡をLED素子11を囲むようにして保持部材33の上面に配設する構成であっても良い。また、凹部33gに半円状の凹凸を形成したり、ダイヤカット状の多面形状を施しても良い。
図5は、第3の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。図2の発光装置20は、1つの素子マウント部上に複数のLED素子を搭載した構成であったが、第3の実施の形態における発光装置50は、LED素子毎に素子マウント部を用意しているところに構成上の違いがある。
発光装置50は、1つの金属ベース部51と、この金属ベース部51上に所定間隔に搭載された16個の素子マウント部52a,52b,52c,52d,52e,52f,52g,52h,52i,52j,52k,52l,52m,52n,52o,52pと(図5では、16個の内の52e,52f,52g,52hのみを示す。)、素子マウント部52a〜52pに対応して設けられた貫通孔に素子マウント部52a〜52pが嵌入される保持部材53と、素子マウント部52a〜52pのそれぞれの上面に搭載される16個のLED素子54a,54b,54c,54d,54e,54f,54g,54h,54i,54j,54k,54l,54m,54n,54o,54pと、保持部材53及びLED素子54a〜54pを覆うように封止される封止部材55とを備えて構成されている。なお、図5においては、素子マウント部及びLED素子は、それぞれを16個にしたが、客先の要求等に応じて任意数にすることができる。
素子マウント部52a〜52p、保持部材53(多層基板)、LED素子54a〜54p、及び封止部材55は、例えば、第2の実施の形態における素子マウント部12、保持部材13、及び封止部材14と同一の材料、及び特性(熱膨張率等)のものが使用される。素子マウント部52a〜52p及び保持部材53の下面(金属ベース部51側の面)には銅箔層が設けられており、金属ベース部との接合に用いられるが、ここでは素子マウント部52a〜52p及び保持部材53における各銅箔層をまとめて銅箔層58としている。
LED素子54a〜54pは、R,G,Bの3色に対応してグループ分けされたLED素子群と、同一色(例えば、青)を複数にグループ分けされたLED素子群である。具体的には、16個のLED素子は、54a〜54dからなる第1のグループと、54e〜54hからなる第2のグループと、54i〜54lからなる第3のグループと、54m〜54pからなる第4のグループの4つのグループに分けられ、各4個のLED素子は極性を合わせて直列接続されている。4つのグループの一方の極(例えば、アノード)は、素子マウント部52a〜52p及び保持部材53に形成された不図示の配線によって共通接続され、端子56eに接続されている。
第1〜第4のグループの他方の極(例えば、カソード)は、端子56a〜56dに個別に接続され、端子56a〜56dには電流制限のための抵抗R1〜R4の一端が接続され、抵抗R1〜R4の他端は電源用端子57a〜57dに接続されている。抵抗R1〜R4は、素子マウント部52a〜52pや保持部材53には内蔵されず、外付けにする。例えば、端子57aと端子56eの間に所定電圧の直流電源が接続されるとLED素子54a〜54dの4個が同時に発光し、端子57a及び57dと端子56eの間に電源が接続された場合にはLED素子54a〜54d及び54m〜54pの8個が同時に発光する。
上記した第3の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)発光装置50は、素子マウント部をLED素子毎に設けているため、第2の実施の形態の好ましい効果に加えてLED素子の使用数が増減しても、LED素子54a〜54p点灯時の温度上昇を低く抑えることができる。また、LED素子の個数が変更される度に素子マウント部を新規に設計する必要がなくなり、設計の融通性が向上するほか、客先の注文に対する納期の短縮も可能になる。
(2)封止部材55の熱膨張率を保持部材53と同等に形成するとともに、素子マウント部52a〜52pを保持部材53へ島状に配置しているため、素子マウント部52a〜52pより熱膨張率の大きい封止部材55や保持部材53の熱膨張収縮に対し、各素子マウント部がその膨張収縮に合わせて移動し、複数個のLED素子を配列しても温度に起因する応力は単一のLED素子の際と同等であり、LED素子と素子マウント部間での応力は生じず、さらに封止部材55と保持部材53との間での界面剥離等が生じない。
(3)LED素子54a〜54pが発した熱は、素子マウント部52a〜52pを通して保持部材53に伝熱して放熱が行われるため、熱効率が向上し、LED素子54a〜54pが高出力型であっても、LED素子54a〜54p、素子マウント部52a〜52p、保持部材53、ガラス封止部55等にダメージを及ぼすことがなくなり、耐熱性、耐候性、耐久性が向上する。
(4)多層基板からなる保持部材53を用いたことによって、放熱性を阻害することなく任意の回路パターンを形成することができる。
図6は、第4の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。第4の実施の形態に係る発光装置60は、基本的な構成は図5の発光装置50と同じである。異なるところは、ガラス含有のAl23材料からなる保持部材53上に第2の放熱器と反射鏡を兼ねる金属反射鏡を設けたことにある。従って、図5の発光装置50と同一又は同一機能を有するものには同一引用数字を用いて説明する。なお、図6においては、金属ベース部の図示を省略している。
金属反射鏡61は、銅材で形成されており、LED素子54a〜54pのそれぞれが中心になるようにして、16個の反射面61aを形成するための16個の凹部がプレス成形により所定間隔に設けられている。反射面61aは、16個の凹部のそれぞれの内面には銀蒸着、銀メッキ等による鏡面仕上げ加工、あるいは白色又は銀色の表面処理を施すことにより形成される。なお、反射面61aは、その下地としてNiメッキを施し、凹部内のみに銀蒸着や銀メッキを施すようにする。Niメッキは、ガラスとの密着性に優れるという特徴があり、剥離防止性が向上する。
この金属反射鏡61は、約900℃の熱処理に基づいて酸化物を介して保持部材53と接着されている。16個の反射面61a内及び金属反射鏡61上には、所定の高さに封止部材62が充填される。封止部材62は、前記実施の形態における封止部材14と同じ材料及び特性(熱膨張率等)のガラスが用いられる。
上記した第4の実施の形態によると、第1、第2、および第3の実施の形態の好ましい効果に加えて、以下の効果が得られる。
(1)LED素子54a〜54pのそれぞれに対応して16個の反射面61aを有する金属反射鏡61が保持部材53に配設されているため、LED素子54a〜54pによる光を反射形状に応じた所望の方向に効果的に取り出すことができる。
(2)封止部材62の熱膨張率を保持部材53、さらに金属反射鏡61と同等に形成してあるので、封止部材62と保持部材53との中間に金属反射鏡61を設けても温度に起因する応力が発生せず、界面剥離等が生じることがない。
図7は、第4の実施の形態の保持部材の変形例を示す部分断面図である。ここでは、LED素子54iの近傍についてのみ図示し、他は省略している。
保持部材70は、断面内に配線パターンを積層して形成される多層基板であり、下面及び上面には銅箔層71,76が形成され、内部にはLED素子54iに接続される内部配線層72が設けられている。内部配線層72は放熱のための配線層73を迂回して設けられており、配線層73は、銅箔層71から76に放熱する伝熱経路となっている。素子マウント部52iは、下面に銅箔層74が形成されており、内部にはLED素子54iの電極と内部配線層72を接続するスルーホール75が形成されている。
このように、伝熱経路となる配線層73を設けたことで、LED素子54iが発する熱を
、素子マウント部52i、銅箔層74、(図示されていない金属ベース)、銅箔層71、配
線層73、銅箔層76を通し、金属反射鏡61へ伝えやすくでき、放熱性向上を図ることができる。
図8は、第5の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は第5の実施の形態に係る発光装置の基本構成を示す断面図、(b)は(a)の変形例を示す断面図である。第5の実施の形態に係る発光装置80は、前記各実施の形態が保持部材に絶縁体を用いていたのに対し、導体である金属板を保持部材に用いたところに特徴がある。
発光装置80は、LED素子81と、最上面にLED素子81が搭載される素子マウント部82と、1つの貫通孔に素子マウント部82が嵌め込まれる金属板83と、LED素子81及び金属板83の上面を封止する封止部材84とを備えて構成されている。
LED素子81及び素子マウント部82は、発光装置1のLED素子11及び素子マウント部12と同じものが用いられる。素子マウント部82は、両側の中間部には突出部82a,82bが形成されており、この突出部82a,82bの上面が金属板83の貫通孔内に接するように金属板83に搭載される。この突出部82a,82bの下面には、電極82c,82dが設けられ、電極82c,82dとLED素子81の電極81a(又は、半田バンプ)を接続するために、素子マウント部82内にはスルーホール82e,82fが設けられている。また、上面には電極81aと電気的に接続される電極82Aが設けられている。電極82c,82dには、電源装置からの電源供給が行われるが、この電極82c,82dに直接に電源供給を行うことも、別途基板を介在させて行うことも可能である。
金属板83は放熱器として機能するもので、その材料には熱伝導率の高い銅等の金属が用いられ、先端部は段差を有するように加工されている。封止部材84は、発光装置1の封止部材14と同様に、低融点及び透光性のガラスが用いられると共に、保持部材である金属板83と同等の熱膨張率のものが用いられる。
以下に、発光装置80の組み立て手順について説明する。まず、金属板83の貫通孔に素子マウント部82を図8の下側から嵌入する。次に、素子マウント部82の上面にLED素子81を搭載する。次に、封止部材84の封止を行えば発光装置80が完成する。
なお、素子マウント部82の上面にLED素子81を搭載してから、金属板83の貫通孔に素子マウント部82を嵌入するようにしても良い。また、金属板83の表面に反射鏡を設ける構成とすることも可能である。
上記した第5の実施の形態によると、第1および第2の実施の形態の好ましい効果に加え、金属板83が素子マウント部82を保持する保持部材として機能すると共に、放熱器として機能する。従って、金属ベース部を設けなくとも、ある程度の放熱効果が得られるため、光デバイスの薄型化を図ることができる。
上記したように、図8(a)の構成でも、金属板83によってかなりの放熱効果が得られる。しかし、更に放熱効果を高めたいときには、図8(b)のように、銅やアルミニウムによる金属ベース部を追加すれば良い。図8(b)に示す発光装置85は、素子マウント部82の下面に設けられた半田層82gによる半田溶着により装着される。金属板83の下面には、絶縁性基板としてのポリイミド基板86が配設される。ポリイミド基板86の内部には、配線層(図示せず)が形成されており、この配線層に電極82c,82dが接続される。
図9は、ポリイミド基板の接続に係る変形例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は素子マウント部の底面図である。ポリイミド基板86は、カソードである電極82cに接続される配線層86aとアノードである電極82dに接続される配線層86bとを積層して構成されており、素子マウント部82の一方に接続されている。
このような構成とすることで、ポリイミド基板86と素子マウント部82との簡易な配線を実現できる。また、ポリイミド基板86を設けない側は金属ベース部87への伝熱経路として活用でき、熱引き性に優れる。
図10は、第5の実施の形態の他の変形例を示す光デバイスの部分断面図である。図10においては、図8(a)に示した部材と同一又は同一機能を有するものには同一引用数字を付している。
発光装置90は、図8の金属板83の厚みを大きくした金属板91が用いられ、金属板91の所定の位置に設けられた貫通孔90aには、素子マウント部82が挿入される。貫通孔90aの上部にはすり鉢形に凹部が形成(凹部の底面が素子マウント部82の上面と略同一高さになるように形成。)され、この凹部の内面に反射面91bが形成されている。反射面91bは、銀蒸着、銀メッキ等による鏡面仕上げのほか、白色又は銀色の塗装等により形成される。更に、反射面91b内を埋め、かつ、金属板91の上部に所定の厚みになるように低融点ガラスからなる封止部材84が充填される。
また、素子マウント部82は、上面に形成された電極82Aが対応する電極82cおよび82dと内部配線層によって電気的に接続されている。
なお、封止部材84は、上記した低融点ガラスに限定されず、エポキシ樹脂やシリコン樹脂であっても良い。樹脂では低融点ガラスのような金属レベルの熱膨張率の実現は困難であり、金属より数倍大きな熱膨張率となるが、加工温度が低融点ガラスの加工温度より低いことから膨張量が大にならないことと、保持部材である金属板83は素子マウント部のように小さな熱伝導率ではないことから、剥離やクラックが生じないものとすることが可能である。
上記した第5の実施の形態によると、第4の実施の形態に加えて、金属板91に反射面91bが形成されていることにより、LED素子81の光出射効率が向上する。更に、反射面91bを設けるために金属板91の厚みが大きくなることから、放熱器としての放熱抵抗を小さくできるため、放熱効率を高めることができる。
図11は、第6の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す部分断面図である。前記各実施の形態がフェイスダウン型のLED素子を用いていたのに対し、本実施の形態は、給電側との接続をワイヤで行うフェイスアップ型のLED素子を用いた光デバイスとしたところに特徴がある。
発光装置100は、LED素子101と、このLED素子101が搭載される素子マウント部102と、素子マウント部102を保持する保持部材103と、素子マウント部102の配線層102a及び102bとLED素子101の電極(図示せず)とを接続するワイヤ104a,104bと、LED素子101、ワイヤ104a,104b及びその周囲を封止する耐熱部材としての第1の封止部材105と、この第1の封止部材105及び保持部材103の上面の露出面を封止する第2の封止部材106とを備えて構成されている。
LED素子101は、タイプは異なるがLED素子11と同様の半導体を用いて構成されている。素子マウント部102及び保持部材103は、素子マウント部12及び保持部材13と同じ材料及び熱膨張率のものを用いる。保持部材103には、素子マウント部102が嵌入される貫通孔が形成されていると共に、両側の突出部の下面には電極103a,103bが設けられている。電極103a,103bは、保持部材103の内部に設けられた配線層(破線)を通して、素子マウント部102の配線層102a,102bに接続される。
ワイヤ104a,104bは、Au線やアルミニウム線が用いられる。ワイヤ104a,104bは封止部材106の圧入によって変形したり押し潰される可能性がある。そこで、ワイヤ104a,104b部分の封止には、素子マウント部102と第2の封止部材106との中間の熱膨張率部材となるセラミックコート部材である第1の封止部材105を用い、ワイヤ104a,104bの変形や潰れを防止している。この第1の封止部材105を覆うように封止される第2の封止部材106は、保持部材103と同等の熱膨張率とし、他の部材との接触面で応力が発生するのを防止している。
なお、図11では、説明のため、素子マウント部102が保持部材103から露出する部分がLED素子101のサイズに対して大になるように図示されているが、実際にはワイヤボンディングスペースを設けることによってやや広がる程度であり、LED素子101の面積の2倍以内のLED素子サイズと略同等であることが望ましい。特に、第1の封止部材105に弾性材料あるいは素子マウント部102と第2の封止部材106との中間の熱膨張率部材等の緩衝効果のあるものであれば、露出する部分はそれより大であっても良い。
次に、発光装置100の製造工程について説明する。
まず、保持部材103の所定の位置に設けられている貫通孔内に素子マウント部102を図の下側から嵌入する。素子マウント部102には、予め配線層102a,102bが設けられている。次に、LED素子101が、素子マウント部102の所定の位置に搭載される。次に、LED素子101の上面の電極(図示せず)と配線層102a,102bとが、ワイヤ104a,104bによってボンディングされる。このワイヤ104a,104bを包み込むようにして、第1の封止部材105が封止される。更に、第1の封止部材105を包み込むようにして第2の封止部材106の封止が行われる。
上記した第6の実施の形態によれば、封止部材が二重構成であるため、ワイヤ104a,104bが封止時の加圧力から保護され、ワイヤ104a,104bに変形や潰れを生じることがなくなり、フェイスアップタイプのLED素子101を用いても、前述の実施の形態と同様の効果が得られる。
図12は、第7の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す部分断面図である。第7の実施の形態における発光装置110は、第1の封止部材105に弾性部材であるシリコーン樹脂を用いるとともにフェイスダウン素子(フリップチップ)を用いる構成と、その製造工程が第6の実施の形態の発光装置100と相違しており、図11と同一の部分については共通の引用数字を付している。
この発光装置110を製造するには、まず、保持部材103をガラス接触面が白金からなる金型にセットする。この金型は、素子マウント部102を嵌入するための凸状の窪みに一致した形状を有し、かつ、保持部材103の上面から突出する部分が素子収容スペース形状面106bの形状に応じた半球状の形状を有するものである。次に、低融点ガラスを加熱加工して第2の封止部材106を接着するとともにレンズ面106aおよびLED素子収納スペース形成面106bを形成する。次に、LED素子収納スペース形成面106bの内側のLED素子収納スペースへ第1の封止樹脂105となるシリコーン樹脂を注入して硬化させる。次に、LED素子101を素子マウント部102へマウントする。次に、保持部材103の所定の位置に設けられている貫通孔内に素子マウント部102を図12の下側から嵌入し、ろう材を用いて保持部材103と素子マウント部102とを固定する。この際、シリコーン樹脂は弾性があり、LED素子101を圧入することでLED素子101の表面形状に対応した形状に変形し、LED素子101を封止することができる。
なお、素子マウント部102の固定については、ろう材以外にはんだ材を用いることもできる。
上記した第7の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)図の下側に金属ベースを設けることで第2の実施の形態と同様に水分等の侵入を受けることがない。
(2)LED素子101がガラス加工時の高温雰囲気にさらされることなく、耐熱性の低いLED素子101でも用いることができる。あるいは、低融点ガラスに限らず、融点の高いガラスを用いることができる。
(3)第1の封止部材105はガラス部材の第2の封止部材106で覆われているため、光デバイスとしてはレンズ面106aの形状を保つことができる。なお、純粋なシリコーン樹脂は熱や光による劣化は少ないが、樹脂硬化のための添加剤が変色要因となる。第7の実施の形態によれば、第1の封止部材105をオイル状の純粋なシリコーン樹脂とすることにより、熱や光による劣化による光出力低下が生じにくい、信頼性の高いものとすることができる。
なお、上記した発光装置1,30,50,60,80,85,90,100、110においては、波長変換のための蛍光体層をガラス封止部内に配設することができる。蛍光体層は、例えば、LED素子が青色発光である場合、この青色光によって励起されることにより黄色光を放射する特性を有するCe(セリウム):YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)等の蛍光体を用いることができる。
また、前記各実施の形態において、金属ベース部15,32,51,87、金属板83,90、及び金属反射鏡61に放熱フィンを形成し、あるいは取り付けることが可能である。これにより、放熱効果を更に高めることができる。
更に、封止部材14,35はフラットな形状にしたが、これに限定されるものではなく、例えば、砲弾型、ダイヤカット型等であっても良い。
また、本発明は、発光装置に限定されるものではなく、例えば、太陽電池等の受光素子を用いた半導体装置等の光デバイスにも適用可能であり、封止部材がガラスであるため、太陽光に長時間さらされても劣化しないものとなり、集光レンズを備え受光素子サイズを小型にした太陽電池としての光デバイスなどともできる。本発明の適用により、温度上昇に伴う変換効率の低下が抑制されるほか、耐候性、耐熱性等を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。 第1の実施の形態の光デバイスにおける保持部材の変形例を示す部分断面図である。 第2の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は半田層と金属リードの配置状態を示す概略平面図である。 第2の実施の形態における保持部材の変形例を示す図であり、(a)は保持部材表面に反射膜を設けた構成、(b)は保持部材の凹部に反射膜を設けた構成である。 第3の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。 第4の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 第4の実施の形態の保持部材の変形例を示す部分断面図である。 第5の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す図であり、(a)は第5の実施の形態に係る光デバイスの基本構成を示す断面図、(b)は(a)の変形例を示す断面図である。 第5の実施の形態の変形例を示す光デバイスの部分断面図である。 第5の実施の形態の他の変形例を示す光デバイスの部分断面図である。 第6の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す部分断面図である。 第7の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す部分断面図である。
符号の説明
1,20,30,50,60,80,85,90,100,110 発光装置
11 LED素子
11a 電極
12 素子マウント部
12a,12b,13a,13b 配線層
12c 半田層
13 保持部材
14 封止部材
15 金属ベース部
15a 凸部
21 素子マウント部
21a,21b,21c 電極
22a,22b,22c LED素子
31 素子マウント部
32 金属ベース部
33 保持部材
33a,33b 電極
33c 半田層
33d,33e,33g 凹部
33f,33h 反射膜
34a,34b 金属リード
35 封止部材
41 貫通孔
51 金属ベース部
52a〜52p 素子マウント部
53 保持部材
54a〜54p LED素子
55 封止部材
56a〜56e 端子
57a〜57d 電源用端子
58,71,74,76 銅箔層
61 金属反射鏡
61a 反射面
62,70 封止部材
72 内部配線層
73,75 スルーホール
81 LED素子
81a 電極
82 素子マウント部
82a,82b 突出部
82c,82d 電極
82e,82f スルーホール
82g 半田層
83 金属板
84 封止部材
86 ポリイミド基板
90a 貫通孔
91 金属板
92 反射面
101 LED素子
102 素子マウント部
102a,102b 配線層
103 保持部材
104a,104b ワイヤ
105 第1の封止部材
106 第2の封止部材
R1〜R4 抵抗

Claims (11)

  1. 光学素子と、
    前記光学素子を搭載し、熱膨張率が前記光学素子に対して同等であり、前記光学素子を搭載する面の面積が前記光学素子の2倍以下の素子マウント部と
    前記素子マウント部を嵌合するための孔を備え、前記素子マウント部より熱膨張率の大なる保持部材と、
    前記光学素子を封止するとともに対象波長に対して透光性を有し、ガラス材で形成される封止部材とを有し、
    前記素子マウント部は、前記光学素子を搭載する面が前記封止部材側に前記保持部材の前記孔から露出するように配置され、前記保持部材と前記封止部材とが接合され、
    前記保持部材と前記封止部材との熱膨張率の差が、前記保持部材の熱膨張率に対して15%以内であることを特徴とする光デバイス。
  2. 前記光学素子は、複数であり、
    前記素子マウント部は、複数の前記光学素子ごとに設けられ、互いに島状に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 記封止部材は、前記光学素子及びその周囲を封止する第1の封止部材と、前記第1の封止部材及び前記保持部材の上面の露出面を封止する第2の封止部材とを備え、
    前記第1の封止部材は、前記素子マウント部と前記第2の封止部材との中間の熱膨張率を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光デバイス。
  4. 前記素子マウント部は、前記保持部材と凹凸嵌合可能な断面凸状に形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の光デバイス。
  5. 前記保持部材は、セラミック材料からなることを特徴する請求項1からのいずれか1項に記載の光デバイス。
  6. 前記保持部材は、ガラス含有のAl材料からなることを特徴する請求項5に記載の光デバイス。
  7. 前記保持部材は、配線パターンを断面内に積層した多層基板であることを特徴する請求項5または6に記載の光デバイス。
  8. 前記光学素子は、発光素子であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光デバイス。
  9. 前記光学素子は、フリップチップ接合されることを特徴とする請求項8に記載の光デバイス。
  10. 前記光学素子は、フェイスアップタイプの発光素子であり、前記発光素子と電気的に接続されるワイヤとともに耐熱性材料によって覆われていることを特徴とする請求項8に記載の光デバイス。
  11. 前記素子マウント部は、底面に放熱部を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の光デバイス。
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