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JP4249755B2 - 充電制御装置および充電制御方法 - Google Patents

充電制御装置および充電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、充電制御装置および充電制御方法に関し、特に、電装品への電源供給を行うバッテリおよびエンジン動作中に発電してバッテリを充電するオルタネータを備えた車両にて、バッテリへの充電を制御する充電制御装置および充電制御方法に関する。
通常、エンジン駆動の車両には、電装品への電源供給を行うバッテリおよびエンジン動作中に発電してバッテリを充電するオルタネータが搭載されている。
バッテリを充電する方法として、車両の減速時は、オルタネータの回生発電によりオルタネータから多くの発電量を取り出すことができるため、オルタネータの発電電圧を調整するオルタネータ調整電圧を高く設定し、オルタネータの発電量を増加させてバッテリを早期充電するものがある。また、車両の加速時には、車両の加速に必要なエンジンのトルクを優先するため、オルタネータ調整電圧を低く設定し、オルタネータの発電量を減少させることが行われている。
このようにオルタネータ調整電圧を制御する場合、オルタネータ調整電圧が瞬時に低い値から高い値に、または、高い値から低い値に切り替わると、オルタネータに接続されたバッテリの電圧が急激に変化するので、ライトが急に明滅するなど電装品の動作への影響が発生してしまう。
この対策として、現状のオルタネータ調整電圧が目標のオルタネータ調整電圧に切り替わるときに、徐々に遷移するようにし、急激にバッテリの電圧が変化しないようにする技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特許第3044867号公報(段落番号〔0017〕〜〔0022〕、図3)
しかし、従来の技術では、たとえば、ライトを使用していない場合でも、車両が減速または加速したときにオルタネータ調整電圧を必ず徐々に遷移させているので、バッテリへの充電効率が低くなってしまうという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、バッテリへの充電効率が高い充電制御装置および充電制御方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、信号を入出力するインターフェイスと、前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、前記マイクロコンピュータは、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品の使用状況を前記インターフェイスを介して検出する電装品使用状況検出手段と、前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、前記電装品使用状況検出手段が、前記電装品が使用されていない状況を検出した場合には急変制御をし、前記電装品が使用されている状況を検出した場合には徐変制御をする第一制御手段と、検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記検出した車両の走行状態が減速状態にある場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、を備えることを特徴とする充電制御装置が提供される。
また、本発明では、バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、信号を入出力するインターフェイスと、前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、前記マイクロコンピュータは、前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、前記車両の位置および経路情報、天気情報、時刻情報のうち少なくとも一つを取得する情報取得手段と、取得した前記車両の位置および経路情報から、または前記天気情報から、または前記時刻情報から、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品が間もなく使用されるか否かを判定して前記電装品の使用状況を予測する電装品使用状況予測手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、前記電装品使用状況予測手段が、前記電装品が使用されない状況を予測した場合には急変制御をし、前記電装品が使用される状況を予測した場合には徐変制御をする第一制御手段と、検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記検出した車両の走行状態が減速状態にある場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、を備えることを特徴とする充電制御装置が提供される。
また、本発明では、バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、信号を入出力するインターフェイスと、前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、前記マイクロコンピュータは、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品の使用状況を前記インターフェイスを介して検出する電装品使用状況検出手段と、前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、前記車両の位置および経路情報を取得する情報取得手段と、取得した前記車両の位置および経路情報から前記車両の走行状態が間もなく変化するか否かを判定して前記車両の走行状態を予測する車両走行状態予測手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、前記電装品使用状況検出手段が、前記電装品が使用されていない状況を検出した場合には急変制御をし、前記電装品が使用されている状況を検出した場合には徐変制御をする第一制御手段と、検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記予測した車両の走行状態が減速状態となる場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、を備えることを特徴とする充電制御装置が提供される。
また、本発明では、バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、信号を入出力するインターフェイスと、前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、前記マイクロコンピュータは、前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、前記車両の位置および経路情報、天気情報、時刻情報のうち少なくとも一つを取得する情報取得手段と、取得した前記車両の位置および経路情報から、または前記天気情報から、または前記時刻情報から、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品が間もなく使用されるか否かを判定して前記電装品の使用状況を予測する電装品使用状況予測手段と、車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、取得した前記車両の位置および経路情報から前記車両の走行状態が間もなく変化するか否かを判定して前記車両の走行状態を予測する車両走行状態予測手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、前記電装品使用状況予測手段が、前記電装品が使用されない状況を予測した場合には急変制御をし、前記電装品が使用される状況を予測した場合には徐変制御をする第一制御手段と、検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記予測した車両の走行状態が減速状態となる場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、を備えることを特徴とする充電制御装置が提供される。
また、本発明では、バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御方法において、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品が使用されていない状況を検出した場合には、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をし、前記電装品が使用されている状況を検出した場合には、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をし、前記電装品が使用されている状況を検出した場合であっても、前記バッテリの電圧又は充電率の検出値が所定値以下であり、前記車両の減速状態を検出した場合には、急変制御をすることを特徴とする充電制御方法が提供される。
このような充電制御装置および充電制御方法によれば、電装品の使用状況に基づいて徐変処理が必要であるか否かを判定するので、所定の電装品が使用されている場合にのみ徐変処理を実施するようにすることができるようになる。
本発明の充電制御装置および充電制御方法は、電装品の使用状況に基づいて徐変処理が必要であるか否かを判定するので、所定の電装品が使用されている場合にのみ徐変処理を実施するようにすることができるようになる。これにより、所定の電装品が使用されている場合は、徐変処理が実施され、オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させることができるので、バッテリの電圧が急激に変化することがなくなって電装品の動作への影響が発生しなくなる。また、所定の電装品が使用されていない場合には、徐変処理が実施されず、オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせることができるので、バッテリへの充電効率が高くなって早期充電を実現できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、充電制御システムのシステム構成について説明する。
図1は充電制御システムのシステムブロック図である。
充電制御システムは、バッテリ11への充電を制御する充電制御装置10を備え、この充電制御装置10には、エンジン動作中に発電してバッテリ11を充電するオルタネータ12、電装品13、および、この電装品13への電源供給を行うバッテリ11が、電源ライン14を介して接続されている。
バッテリ11には、電圧を検出する電圧センサ15、電流を検出する電流センサ16および温度を検出する温度センサ17が設けられ、これらの電圧センサ15、電流センサ16および温度センサ17は、充電制御装置10に信号ライン18を介して接続されている。また、オルタネータ12には、電圧センサ19および電流センサ20が設けられ、これらの電圧センサ19および電流センサ20は、充電制御装置10に信号ライン18を介して接続されている。
また、充電制御装置10には、車両の位置や経路情報などを取得するカーナビゲーション21、および、天気情報などを取得するラジオ22が接続されている。
電装品13は、車両に搭載された、たとえば、ライトやワイパなどであって、使用状況がユーザによって視覚的に把握され得るものである。また、電装品13は、使用状況がユーザによって聴覚的に把握され得るものである。
充電制御装置10は、バッテリ11の電圧センサ15、電流センサ16および温度センサ17により検出された信号、オルタネータ12の電圧センサ19および電流センサ20により検出された信号、および、カーナビゲーション21およびラジオ22により取得された信号に基づき、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変処理の要否を判定し、判定結果に応じてバッテリ11への充電を制御する。
次に、充電制御装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は充電制御装置のハードウェアブロック図である。
充電制御装置10は、マイクロコンピュータ(マイコン)30を備え、このマイコン30は、充電制御装置10内のバス31に接続されていて、I/F(Interface)32を介して外部の信号ライン18に接続されている。
マイコン30は、CPU(Central Processing Unit)34を有し、CPU34には、ROM(Read Only Memory)35およびRAM(Random Access Memory)36がマイコン30内のバス37を介して接続されている。また、CPU34には、バス31がバス37を介して接続されている。
CPU34は、充電制御装置10全体を制御する。RAM36には、CPU34が実行するOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM36には、CPU34の処理に必要な各種データが格納される。ROM35には、OSのプログラムやアプリケーションプログラムなどが格納される。
このアプリケーションプログラムは、充電制御装置10が実行する徐変必要判定処理、徐変レート決定処理、急変実施処理および徐変実施処理のためのプログラムなどを含んでいる。
次に、図2のハードウェア構成で実現される充電制御装置10の機能構成について説明する。
図3は充電制御装置の機能ブロック図である。
充電制御装置10は、バッテリ状態検出部41、オルタネータ状態検出部42、電装品使用状況検出部43、車両走行状態検出部44、電装品使用状況予測部45、車両走行状態予測部46、徐変必要判定部47、徐変レート決定部48、急変実施部49および徐変実施部50を備えている。
バッテリ状態検出部41は、電圧センサ15、電流センサ16および温度センサ17がそれぞれ検出したバッテリ11の電圧、電流および液温度を検出することによりバッテリ11の状態を検出する。また、オルタネータ状態検出部42は、電圧センサ19および電流センサ20がそれぞれ検出したオルタネータ12の発電電圧および発電電流を検出することによりオルタネータ12の状態を検出する。
電装品使用状況検出部43は、電装品13の使用状況を検出し、電装品使用状況予測部45は、外部情報から電装品13の使用状況を予測する。
車両走行状態検出部44は、エンジンを制御している電子制御ユニットなどからの情報に基づき、アイドル、加速、定速もしくは減速に関する車両の走行状態を検出し、車両走行状態予測部46は、外部情報から車両の走行状態を予測する。
これらの検出および予測結果に基づき、徐変必要判定部47は、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変処理が必要であるか否かを判定し、徐変レート決定部48は、徐変処理が実施されるときの単位時間当りのオルタネータ12の発電電圧の変動幅を示す徐変レートを決定する。
徐変処理が不必要であると判定された場合、急変実施部49は、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変処理を実施し、徐変処理が必要であると判定された場合、徐変実施部50は、決定された徐変レートに応じて徐変処理を実施する。
次に、徐変必要判定部47による徐変必要判定処理について説明する。
図4は徐変必要判定処理を示すフローチャートである。
徐変必要判定部47は、徐変必要判定処理プログラムにより以下のステップに従った処理を繰り返し実行する。
ここでの徐変必要判定処理は、前段と後段とに分かれている。
[ステップS11]CPU34は、図5および図6で説明する前段の徐変必要判定処理を実施する。
[ステップS12]CPU34は、ステップS11の処理結果に応じ、徐変処理が必要であるか否かを判定する。徐変処理が必要である場合、処理はステップS13に進み、不必要である場合、処理はステップS16に進む。
[ステップS13]CPU34は、図7、図10、図11および図12で説明する後段の徐変必要判定処理を実施する。なお、この処理は、必須の処理ではなくて任意であり、この処理を実施した方がより徐変必要判定処理の精度が向上する。
[ステップS14]CPU34は、ステップS13の処理結果に応じ、徐変処理が必要であるか否かを判定する。徐変処理が必要である場合、処理はステップS15に進み、不必要である場合、処理はステップS16に進む。
[ステップS15]CPU34は、図17で説明する徐変実施処理を実施する。
[ステップS16]CPU34は、図16で説明する急変実施処理を実施する。
以上の処理により、徐変処理が必要であると判定された場合は、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させるので、バッテリ11の電圧が急激に変化することがなくなって電装品13の動作への影響が発生しなくなる。また、徐変処理が不必要であると判定された場合には、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせるので、バッテリ11への充電効率が高くなって早期充電を実現できるようになる。
ここで、図4のステップS11の処理の具体例について説明する。この処理のために、徐変必要判定部47は、第1および/または第2の前段の徐変必要判定処理のプログラムを含んでいて、これらは、必要に応じて選択される。
まず、徐変必要判定部47による第1の前段の徐変必要判定処理について説明する。
図5は第1の前段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。
徐変必要判定部47は、第1の前段の徐変必要判定処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS21]CPU34は、所定の電装品13、たとえば、急激にオルタネータ12の発電電圧が変化すると明滅するライトや動作速度が変化するワイパなどが使用されているか否かを判定する。所定の電装品13が使用されている場合、ステップS22に進み、使用されていない場合、ステップS23に進む。
[ステップS22]CPU34は、オルタネータ12の発電電圧が急激に変化しないようにすることでライトの明滅やワイパの動作速度の変化などを防止できるので、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変処理が必要であると判定する。
[ステップS23]CPU34は、ライトやワイパなどの所定の電装品13が使用されていないので、オルタネータ12の発電電圧が急激に変化してバッテリ11の電圧が急に変化しても所定の電装品13の動作への影響はないことから、徐変処理が不必要と判定する。
以上の処理により、急激にオルタネータ12の発電電圧が変化すると明滅するライトや動作速度が変化するワイパなどの所定の電装品13の実際の使用状況に基づき、徐変処理が必要であるか否かが判定される。
次に、徐変必要判定部47による第2の前段の徐変必要判定処理について説明する。
図6は第2の前段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。
徐変必要判定部47は、第2の前段の徐変必要判定処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS31]CPU34は、カーナビゲーション21が取得した車両の位置および経路情報を取得する。
[ステップS32]CPU34は、FM文字多重放送などに対応したラジオ22が取得した天気情報を取得する。
[ステップS33]CPU34は、時計機能を有する他の電装品から、時刻情報を取得する。
[ステップS34]CPU34は、車両の位置および経路情報、天気情報および時刻情報に基づき、使用される電装品13を予測する。たとえば、取得された時刻情報から現在が夕方である場合、または、車両の位置および経路情報からトンネルへの進入が近づいている場合、ライトを使用することが予測される。また、天気情報から雨が降ることが予測される場合、ワイパを使用することが予測される。
[ステップS35]CPU34は、まもなく使用が予測されるような所定の電装品13があるか否かを判定する。そのような所定の電装品13がある場合、ステップS36に進み、ない場合、ステップS37に進む。
[ステップS36]CPU34は、徐変処理が必要であると判定する。
[ステップS37]CPU34は、徐変処理が不必要であると判定する。
以上の処理により、ライトやワイパなどの所定の電装品13の使用予測状況に基づき、徐変処理が必要であるか否かが判定される。
次に、図4のステップS13の処理の具体例について説明する。この処理のために、徐変必要判定部47は、第1、第2、第3および/または第4の後段の徐変必要判定処理のプログラムを含んでいて、これらは、必要に応じて選択される。
まず、徐変必要判定部47による第1の後段の徐変必要判定処理について説明する。
図7は第1の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャート、図8はバッテリの電圧に対応する充電率の特性を示す図、図9はバッテリの液温度に対応する充電率の補正係数を示す図である。
徐変必要判定部47は、ステップS12の処理が終了して徐変処理が必要であると判定された場合、第1の後段の徐変必要判定処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS41]CPU34は、電圧センサ15が検出したバッテリ11の電圧、または、その電圧に応じた充電率を取得する。
ここで、充電率を取得する場合、充電率はバッテリ11の電圧を基にして取得される。すなわち、バッテリ11は、図8に示したように、その電圧Vbに対応して充電率が変化する特性を有しているので、CPU34はその特性のデータを格納しているROM35を参照し、バッテリ11の電圧Vbに対応した充電率を取得する。さらに、バッテリ11は、その液温度Tbに対応して充電率が変化する温度特性を有しているので、液温度Tbに応じて充電率を補正する必要がある。このため、CPU34は、図9に示したような温度特性のデータを格納しているROM35を参照してバッテリ11の液温度Tbに対応した充電率の補正係数を取得し、バッテリ11の充電率にその補正係数を乗算することにより、バッテリ11の充電率を補正する。
[ステップS42]CPU34は、エンジンを制御している電子制御ユニットなどからの情報に基づき、アイドル、加速、定速もしくは減速に関する車両の走行状態を取得し、その車両の走行状態が変化したか否かを判定する。車両の走行状態が変化した場合、処理はステップS43に進み、変化していない場合、処理はステップS45に進む。
[ステップS43]CPU34は、電圧センサ19が検出したオルタネータ12の現状の発電電圧Va1を取得する。
[ステップS44]CPU34は、オルタネータ12の目標の発電電圧Va2を取得する。オルタネータ12の目標の発電電圧Va2は、車両の走行状態に応じて設定されるので、車両の走行状態が変化したときには、それに対応した目標の発電電圧Va2が取得されるものである。
[ステップS45]CPU34は、バッテリ11の電圧または充電率が所定値以上か否かを判定する。バッテリ11の電圧または充電率が所定値以上の場合、処理はステップS48に進み、所定値未満の場合、処理はステップS46に進む。
[ステップS46]CPU34は、車両の走行状態が減速であるか否かを判定する。車両の走行状態が減速である場合、処理はステップS47に進み、減速でない場合、処理はステップS48に進む。
[ステップS47]CPU34は、徐変処理が不必要と判定する。
これらのステップS45,S46およびS47の処理は、バッテリ11の電圧または充電率が低下しているときに車両の走行状態がオルタネータ12の発電量を多くできる減速である場合、強制的に徐変処理を不必要とすることで、オルタネータ12の発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせるようにしている。これにより、減速時に、電圧または充電率が低下しているバッテリ11への早期充電を実施できるようになる。
[ステップS48]CPU34は、オルタネータ12の目標の発電電圧Va2と現状の発電電圧Va1との差が所定値以上か否かを判定する。差が所定値以上の場合、処理はステップS49に進み、所定値未満の場合、処理はステップS47に進む。
[ステップS49]CPU34は、オルタネータ12の目標までの発電電圧の変化が大きいので、オルタネータ12の発電電圧を急激に変化させないよう徐変処理が必要と判定する。
以上の処理により、車両の走行状態に対応したオルタネータ12の目標の発電電圧と現状の発電電圧との差に基づき、徐変処理が必要であるか否かが判定される。
次に、徐変必要判定部47による第2の後段の徐変必要判定処理について説明する。
図10は第2の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。
ここでの第2の後段の徐変必要判定処理は、前述した第1の後段の徐変必要判定処理におけるオルタネータ12の目標の発電電圧Va2および現状の発電電圧Va1を、それぞれオルタネータ12の目標の発電量Pa2および現状の発電量Pa1に変更した点で相違する。このため、ステップS58の処理で、オルタネータ12の目標の発電量Pa2と現状の発電量Pa1との差が所定値以上大きいか否かを判定している。なお、発電量は、電圧センサ19および電流センサ20がそれぞれ検出したオルタネータ12の発電電圧および発電電流から算出される。
以上の処理により、車両の走行状態に対応したオルタネータ12の目標の発電電圧に基づいた発電量と現状の発電電圧に基づいた発電量との差に基づき、徐変処理が必要であるか否かが判定される。
次に、徐変必要判定部47による第3の後段の徐変必要判定処理について説明する。
図11は第3の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。
徐変必要判定部47は、ステップS12の処理が終了して徐変処理が必要と判定された場合、第3の後段の徐変必要判定処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS61]CPU34は、電圧センサ15が検出したバッテリ11の電圧、または、その電圧に応じた充電率を取得する。
[ステップS62]CPU34は、カーナビゲーション21が取得した車両の位置および経路情報を取得する。
[ステップS63]CPU34は、車両の位置および経路情報に基づき、車両の走行状態を予測する。たとえば、道路が上りになる場合は車両の走行状態は加速に移行すると予測され、下りになる場合には減速に移行すると予測される。また、信号機がまもなく赤色になると把握され得る場合は車両の走行状態は減速に移行すると予測される。
[ステップS64]CPU34は、ステップS63の処理での予測結果に基づき、車両の走行状態が変化するか否かを判定する。車両の走行状態が変化する場合、処理はステップS65に進み、変化しない場合、処理はステップS67に進む。
[ステップS65]CPU34は、電圧センサ19が検出したオルタネータ12の現状の発電電圧Va1を取得する。
[ステップS66]CPU34は、オルタネータ12の目標の発電電圧Va2を取得する。
[ステップS67]CPU34は、バッテリ11の電圧または充電率が所定値以上か否かを判定する。バッテリ11の電圧または充電率が所定値以上の場合、処理はステップS70に進み、所定値未満の場合、処理はステップS68に進む。
[ステップS68]CPU34は、車両の走行状態が減速であるか否かを判定する。車両の走行状態が減速である場合、処理はステップS69に進み、減速でない場合、処理はステップS70に進む。
[ステップS69]CPU34は、徐変処理が不必要と判定する。
[ステップS70]CPU34は、オルタネータ12の目標の発電電圧Va2と現状の発電電圧Va1との差が所定値以上か否かを判定する。差が所定値以上の場合、処理はステップS71に進み、所定値未満の場合、処理はステップS69に進む。
[ステップS71]CPU34は、徐変処理が必要と判定する。
以上の処理により、予測された車両の走行状態に対応したオルタネータ12の目標の発電電圧と現状の発電電圧との差に基づき、徐変処理が必要であるか否かが判定される。
次に、徐変必要判定部47による第4の後段の徐変必要判定処理について説明する。
図12は第4の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。
ここでの第4の後段の徐変必要判定処理は、前述した第3の後段の徐変必要判定処理におけるオルタネータ12の目標の発電電圧Va2および現状の発電電圧Va1を、それぞれオルタネータ12の目標の発電量Pa2および現状の発電量Pa1に変更した点で相違する。このため、ステップS90の処理で、オルタネータ12の目標の発電量Pa2と現状の発電量Pa1との差が所定値以上大きいか否かを判定している。
以上の処理により、予測された車両の走行状態に対応したオルタネータ12の目標の発電電圧に基づいた発電量と現状の発電電圧に基づいた発電量との差に基づき、徐変処理が必要であるか否かが判定される。
次に、徐変レート決定部48による徐変レート決定処理について説明する。
図13は徐変レート決定処理を示すフローチャート、図14は第1の徐変レートテーブルを示す図、図15は第2の徐変レートテーブルを示す図である。
徐変レート決定部48は、図4のフローチャートの処理により、徐変処理が必要であると判定された場合、徐変レート決定処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS101]CPU34は、電圧センサ15が検出したバッテリ11の電圧、または、その電圧に応じた充電率を取得する。
[ステップS102]CPU34は、エンジンを制御している電子制御ユニットなどからの情報に基づき、変化する前の車両の走行状態、および、変化した後の車両の走行状態を取得する。
[ステップS103]CPU34は、バッテリ11の電圧または充電率が所定値以上か否かを判定する。バッテリ11の電圧または充電率が所定値以上の場合、処理はステップS104に進み、所定値未満の場合、処理はステップS106に進む。
[ステップS104]CPU34は、徐変レートを決定するための第1の徐変レートテーブルを選択する。この第1の徐変レートテーブルは、図14に示したように、変化前の車両の走行状態、変化後の車両の走行状態、および、オルタネータ12の発電量をカットするかしないかに基づいた徐変レートを格納している。
[ステップS105]CPU34は、第1の徐変レートテーブルを格納しているROM35を参照し、変化前の車両の走行状態、変化後の車両の走行状態、および、オルタネータ12の発電量をカットするかしないかに基づき、徐変レートを決定する。
ここで、エンジンを制御している電子制御ユニットなどに、加速時に発電よりもエンジンのトルクを優先させるための機能が設けられていて、この機能を使用する場合、たとえば、オルタネータ12の目標の発電電圧を5%カットしている。このとき、徐変レートは高めに設定されていてオルタネータ12の発電電圧を早く目的の発電電圧まで遷移させ、その後は、エンジンのトルクを上昇させるようにしている。
[ステップS106]CPU34は、徐変レートを決定するための第2の徐変レートテーブルを選択する。この第2の徐変レートテーブルは、図15に示したように、変化前および変化後の車両の走行状態に基づいた徐変レートを格納している。また、この第2の徐変レートテーブルは、第1の徐変レートテーブルよりも徐変レートが高くなっていて、バッテリ11の電圧または充電率が低いときにバッテリ11への充電を優先できるようになっている。
[ステップS107]CPU34は、第2の徐変レートテーブルを格納しているROM35を参照し、変化前および変化後の車両の走行状態に基づき、徐変レートを決定する。
以上の処理により、バッテリ11の電圧または充電率に基づき、徐変レートテーブルが選択され、低めの徐変レートが設定されている第1の徐変レートテーブルが選択された場合は、車両の走行状態の変化およびオルタネータ12の発電量をカットするかしないかに基づき、徐変レートが決定される。また、高めの徐変レートが設定されている第2の徐変レートテーブルに選択された場合には、車両の走行状態の変化に基づき、徐変レートが決定される。
次に、急変実施部49による急変実施処理について説明する。
図16は急変実施処理を示す図である。
急変実施部49は、急変実施処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS121]CPU34は、図4のフローチャートの処理で取得されたオルタネータ12の目標の発電電圧Va2を取得する。
[ステップS122]CPU34は、オルタネータ12の現状の発電電圧Va1を目標の発電電圧Va2に瞬時に切り替えさせる急変処理を実施する。
次に、徐変実施部50による徐変実施処理について説明する。
図17は徐変実施処理を示す図である。
徐変実施部50は、徐変実施処理プログラムにより以下のステップに従った処理を実行する。
[ステップS111]CPU34は、ステップS105またはS107で決定した徐変レートを取得する。
[ステップS112]CPU34は、図4のフローチャートの処理で取得されたオルタネータ12の目標の発電電圧Va2を取得する。
[ステップS113]CPU34は、オルタネータ12の現状の発電電圧が目標の発電電圧になるまで、徐変レートに従って徐々に遷移させる徐変処理を実施する。
なお、本実施の形態では、充電制御装置10は、単独で設けられているが、他の電子制御ユニットに内蔵されるようにしてもよい。
充電制御システムのシステムブロック図である。 充電制御装置のハードウェアブロック図である。 充電制御装置の機能ブロック図である。 徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 第1の前段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 第2の前段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 第1の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 バッテリの電圧に対応する充電率の特性を示す図である。 バッテリの液温度に対応する充電率の補正係数を示す図である。 第2の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 第3の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 第4の後段の徐変必要判定処理を示すフローチャートである。 徐変レート決定処理を示すフローチャートである。 第1の徐変レートテーブルを示す図である。 第2の徐変レートテーブルを示す図である。 急変実施処理を示す図である。 徐変実施処理を示す図である。
符号の説明
10 充電制御装置
41 バッテリ状態検出部
42 オルタネータ状態検出部
43 電装品使用状況検出部
44 車両走行状態検出部
45 電装品使用状況予測部
46 車両走行状態予測部
47 徐変必要判定部
48 徐変レート決定部
49 急変実施部
50 徐変実施部

Claims (5)

  1. バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、
    信号を入出力するインターフェイスと、
    前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、
    前記マイクロコンピュータは、
    使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品の使用状況を前記インターフェイスを介して検出する電装品使用状況検出手段と、
    前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、
    車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、
    前記電装品使用状況検出手段が、前記電装品が使用されていない状況を検出した場合には急変制御をし、前記電装品が使用されている状況を検出した場合には徐変制御をする第一制御手段と、
    検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記検出した車両の走行状態が減速状態にある場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、
    を備えることを特徴とする充電制御装置。
  2. バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、
    信号を入出力するインターフェイスと、
    前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、
    前記マイクロコンピュータは、
    前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、
    車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、
    前記車両の位置および経路情報、天気情報、時刻情報のうち少なくとも一つを取得する情報取得手段と、
    取得した前記車両の位置および経路情報から、または前記天気情報から、または前記時刻情報から、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品が間もなく使用されるか否かを判定して前記電装品の使用状況を予測する電装品使用状況予測手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、
    前記電装品使用状況予測手段が、前記電装品が使用されない状況を予測した場合には急変制御をし、前記電装品が使用される状況を予測した場合には徐変制御をする第一制御手段と、
    検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記検出した車両の走行状態が減速状態にある場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、
    を備えることを特徴とする充電制御装置。
  3. バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、
    信号を入出力するインターフェイスと、
    前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、
    前記マイクロコンピュータは、
    使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品の使用状況を前記インターフェイスを介して検出する電装品使用状況検出手段と、
    前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、
    車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、
    前記車両の位置および経路情報を取得する情報取得手段と、
    取得した前記車両の位置および経路情報から前記車両の走行状態が間もなく変化するか否かを判定して前記車両の走行状態を予測する車両走行状態予測手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、
    前記電装品使用状況検出手段が、前記電装品が使用されていない状況を検出した場合には急変制御をし、前記電装品が使用されている状況を検出した場合には徐変制御をする第一制御手段と、
    検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記予測した車両の走行状態が減速状態となる場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、
    を備えることを特徴とする充電制御装置。
  4. バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御装置において、
    信号を入出力するインターフェイスと、
    前記インターフェイスに接続されるマイクロコンピュータと、を備え、
    前記マイクロコンピュータは、
    前記バッテリの状況を前記インターフェイスを介して検出するバッテリ状況検出手段と、
    前記車両の位置および経路情報、天気情報、時刻情報のうち少なくとも一つを取得する情報取得手段と、
    取得した前記車両の位置および経路情報から、または前記天気情報から、または前記時刻情報から、使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品が間もなく使用されるか否かを判定して前記電装品の使用状況を予測する電装品使用状況予測手段と、
    車両の走行状態を前記インターフェイスを介して検出する車両走行状態検出手段と、
    取得した前記車両の位置および経路情報から前記車両の走行状態が間もなく変化するか否かを判定して前記車両の走行状態を予測する車両走行状態予測手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をする徐変制御手段と、
    前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をする急変制御手段と、
    前記電装品使用状況予測手段が、前記電装品が使用されない状況を予測した場合には急変制御をし、前記電装品が使用される状況を予測した場合には徐変制御をする第一制御手段と、
    検出した前記バッテリの電圧又は充電率が所定値以下であり、前記予測した車両の走行状態が減速状態となる場合には、前記第一制御手段による徐変制御に代えて急変制御をする第二制御手段と、
    を備えることを特徴とする充電制御装置。
  5. バッテリを充電するオルタネータを備えた車両の充電を制御する充電制御方法において、
    使用状況がユーザによって視覚的または聴覚的に把握され得る電装品が使用されていない状況を検出した場合には、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧に瞬時に切り替えさせる急変制御をし、
    前記電装品が使用されている状況を検出した場合には、前記オルタネータの発電電圧を目標の発電電圧まで徐々に遷移させる徐変制御をし、
    前記電装品が使用されている状況を検出した場合であっても、前記バッテリの電圧又は充電率の検出値が所定値以下であり、前記車両の減速状態を検出した場合には、急変制御をすることを特徴とする充電制御方法。
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