JP4138403B2 - 香料成分としての第三アルコールまたはエステルの使用 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は香料産業に関する。よりいっそう詳述すれば、本発明は式(I)
【0002】
【化4】
【0003】
[式中、R基は同時にまたは独立して水素原子またはメチル基を表し、R’は水素原子またはアセチル基を表し、Gはシクロペンチル遊離基またはシクロペンテニル遊離基を表し、かつXは酸素原子またはCH2基を表す]の化合物に関する。また本発明は、香料成分としてのかかる化合物の使用、および本発明による化合物を含有する賦香製品または香料組成物にも関する。
【0004】
【従来の技術】
式(I)の化合物のうち、4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールのみが公知の構造を有している。上記の化合物はOkazawaらCan.J.Chem.、(1982)、60、2180に記載されている。しかしながら、この先行刊行物は4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールの合成にのみ言及しているにすぎず、香料製品分野での上記の化合物の任意の実用性または使用を報告または示唆していない。
【0005】
この置換されていないシクロペンチル部分もしくは置換されていないシクロペンテニル部分を有する、香料製品にとって有用な化合物が稀であるという事実の点からも、式(I)の化合物の匂い特性は、全く意外であるように思われる。
【0006】
【発明の実施の形態】
意外なことに、香水、香料組成物および賦香製品の製造にとって極めて便利である、式(I)
【0007】
【化5】
【0008】
[式中、R基は同時にまたは独立して水素原子またはメチル基を表し、R’は水素原子またはアセチル基を表し、Gはシクロペンチル遊離基またはシクロペンテニル遊離基を表し、かつXは酸素原子またはCH2基を表す]の化合物は、極めて有用で評価の高いフローラルタイプの臭気剤特性を有することが見い出された。
【0009】
式(I)の有利な化合物の例として、4−(2−シクロペンテン−1−イル)−2−メチル−2−ブタノールおよび1−(シクロペンチルオキシ)−2−メチル−2−プロパノールを挙げることができる。本発明の化合物の典型的なフローラルノートは、この両化合物を特徴付けているが、この各々の化合物は付加的かつ特殊な匂いノートを有する。例えば、1−(シクロペンチルオキシ)−2−メチル−2−プロパノールの芳香はウッディーテルピネオールノートをも有する一方で、4−(2−シクロペンテン−1−イル)−2−メチル−2−ブタノールは、後述の4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールの匂いよりもフルーティーかつ強い芳香を示す、フルーティータイプのノート、野菜タイプのノート、トマトの葉のタイプのノートをも有する。
【0010】
式(I)の最も有利な化合物は、式(II)
【0011】
【化6】
【0012】
[式中、R基は同時にまたは独立して水素原子またはメチル基を表し、R’は水素原子またはアセチル基を表す]の化合物である。最も有利には、R基は水素原子を表す。
【0013】
式(II)の化合物のうち、4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール、3−シクロペンチル−1,1−ジメチルプロピルアセテートおよび5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノールはその優れたフローラルノートが極めて顕著である。
【0014】
式(II)の化合物の中で有利な化合物である4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールは、エーテル性のフローラルノートおよび殊に、強烈なヒュージングホワイトの花、すなわちバリーオブリリーのノートが大いに顕著である。4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールの匂いと4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール(Firmenich SA;US4701278)の匂いとを比較すると、前者はより強力なトップノートおよび印象を有しており、かつ後者よりもバリーオブリリーの花の匂いに近いようである。さらに、4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールの匂いは、4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノールの芳香の中には存在しているコリアンダーノートを含有していない。
【0015】
概して、4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールのフレグランスはリナロールのフレグランスに類似しているが、しかしよりフレッシュかつより鮮明なバリーオブリリーのコノテーションを有する。その上、4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールの匂いは、組成物中で、または皮膚や髪の上で、リナロールの匂いよりもはるかに優れた持続性をも有する。
【0016】
式(II)の第二の有利な化合物は、バリーオブリリーのフレグランス、ジヒドロテルピニルアセテート(米国在、IFF社製)のフレグランスと、リナリルアセテート、すなわち快いフルーティーおよびシトラスの特徴を有するフローラルリナロールの芳香のフレグランスとの間の特徴を有するリナロール様のフレグランスを有する、3−シクロペンチル−1,1−ジメチルプロピルアセテートである。
【0017】
式(II)の別の化合物は、フローラルノート、リナロール様ノートに加えて、紅茶タイプノートまたはフルーティータイプノート、またバジリコノートおよびパセリノートのみならず、殊にグレープフルーツタイプボトムノート並びにイチゴタイプボトムノートを有するフレグランスを発する、5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノールである。
【0018】
本発明の化合物は、香料石鹸、シャワーまたはバス用調製物、例えばバスソルト、バスムース、バスオイル、バスジェルまたは他の調製物、製品例えば、ボディーオイル、ボディケア製品、ボディーデオドラントおよび制汗剤、ヘアケア製品、例えばシャンプー、空気脱臭剤または化粧品のような香料製品での一般的な使用だけでなく、ファインパフューマリー、香水、コロンまたはアフターシェーブローションでの使用にも適している。
【0019】
式(I)の化合物は、例えば繊維処理のための液体洗剤または固体洗剤、織物柔軟剤に適用されることができ、または工業規模あるいは家庭内で使用するための、食器あるいは種々の表面洗浄用の洗剤組成物またはクリーニング製品にも適用されることができる。
【0020】
本発明の対象でもあるこれらの適用においては、式(I)の化合物は単独で使用することもできるし、香料製品中で通常使用されているその他の香料成分、溶剤または添加剤と混合して使用することもできる。これらの共成分の性質および種類はここではこれ以上の詳細な説明を必要とせず、いずれにしても詳細な説明は完全なものにはならない。実際、一般的知識を有する当業者であれば、賦香するべき製品の性質および所望の嗅覚効果に応じて選択することができる。これらの香料共成分は、種々の化学群、例えば、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、エーテル類、アセテート類、ニトリル類、テルペン炭化水素類、ヘテロ環状窒素含有化合物類またはヘテロ環状硫黄含有化合物類並びに天然精油類または合成精油類に含まれている。これらの多くの成分は参考文献、例えばS.Arctander、Perfume and Flavor Chemicals、1969、Montclair、N.J.、USA、またはより最近の版の前記文献、または別の類似の本、またはさらに当業界で普通に入手可能の専門的な特許文献に挙げられている。
【0021】
本発明による化合物を上記の異なる製品に配合することができる割合は、広い範囲の値で変化する。これらの値は、賦香するべき製品の性質および所望の嗅覚効果にも依存し、並びに本発明の化合物が当業界で通例使用される香料共成分、溶剤または添加剤と混合して使用する場合には、所定の組成物の共成分の性質に依存する。
【0022】
例えば、本発明の化合物を配合する香料組成物に対して、本発明の化合物には、1質量%〜20質量%および有利に5質量%〜10質量%の濃度を典型的に使用することができる。これらの化合物を上記の種々の消費製品を賦香するために直接適用する場合には、より低濃度で使用することができる。
【0023】
本発明を以下の実施例でより詳細に説明するが、この場合温度は摂氏(℃)で示され;NMRスペクトルデータはCDCl3中で360MHzの装置で記録され、化学的変位δはTMS標準に対するppmで示され、かつ全ての略号は当業界で通例の意味を示す。全ての実験は窒素雰囲気下で実施された。
【0024】
【実施例】
実施例1
4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノールの合成
機械的攪拌子および還流冷却器を備えた51 4つ口丸底フラスコに、3−シクロペンチルプロピオニルクロリド(Aldrich社製)262.25g(1.6mol)および無水THF(テトラヒドロフラン)500mlを装入した。これを5℃まで冷却し、エーテル(4.48mol)中の1.4Mのメチルリチウム3.2lを、ポットの温度を15〜25℃に維持する割合で、攪拌された溶液中に滴加した。反応混合物を室温で26hに亘って攪拌し、引き続き水350mlを添加して5℃に冷却した。有機層を分離し、エーテルおよびTHFを減圧で除去した。生じた粗生成物を10プレートオールダーショーカラムで、高真空でわずかに蒸留し、4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール162g(純度97%を上回る;収率=65%)を得た。
【0025】
1H−NMR:1.08(m、2H);1.2(s、6H);1.35(m、2H);1.6(m、1H、4H、4H);1.8(s、1H)。
【0026】
13C−NMR:25.24;29.2;30.82;32.79;40.60;43.17;70.95。
【0027】
実施例2
5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノールの合成
機械的攪拌子および還流冷却器を備えた250mlの4つ口丸底フラスコに、無水エーテル50mlで希釈されたTHF(87.7mmol)中の2.8MのEtMgCl溶液31.3mlを装入した。15〜20℃まで冷却し、無水エーテル50ml中で溶解された3−シクロペンチルプロピオン酸エチルエステル(BarretらJ.Chem.Soc.;1935、1065より取得)6g(35.16mmol)を、ポットの温度を15〜25℃に維持する割合で攪拌された溶液に滴加した。
【0028】
次に、反応混合物を室温で一晩攪拌し、それからこの反応混合物を水60mlを添加して5℃で冷却し、pH7で中和した。有機層を分離し、エーテルとTHFを減圧で除去した。生じた粗生成物をバルブ・ツー・バルブ(bulb−to−bulb)蒸留(0.5mbar、120℃)でわずかに蒸留し、純粋な5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノール4.5g(66%収率)を得た。
【0029】
1H−NMR:0.86(t、6H);1.08(m、3H);1.27(m、2H);1.45(q、4H);1.50(m、5H);1.60(m、1H);1.70(m、1H);1.77(m、2H)。
【0030】
13C−NMR:7.77;25.22;29.86;31.04;32.81;37.22;40.68;74.58。
【0031】
実施例3
3−シクロペンチル−1,1−ジメチルプロピルアセテートの合成
4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール10g(64mmol)、無水酢酸32.6g(320mmol)およびH3PO4(水中で85%)一滴を200mlフラスコ中に装入し、混合物を室温で一晩攪拌した。その後水100mlを添加し、攪拌を付加的な2時間に亘って延長して行った。粗生成物をペンタン水溶液の洗浄によって抽出した。こうして得られた有機層を飽和NaHCO3水溶液で二回、次に塩水で二回洗浄し、最後にMgSO4上で乾燥させ、濃縮した。こうしてGC純度99%を含有する粗生成物12.7g(定量収率)を得た。
【0032】
1H−NMR:1.07(m、2H);1.30(m、2H);1.41(s、6H);1.50(m、2H);1.59(m、2H);1.73(m、5H);1.96(m、3H)。
【0033】
13C−NMR:22.5(q);25.2(2xt);26.1(2xq);30.3(t);32.7(2xt);39.9(d);40.3(t);40.3(d);82.5(s);170.5(s)。
【0034】
実施例4
4−(2−シクロペンテン−1−イル)−2−メチル−2−ブタノールの合成
マグネシウム1.2g(48.7mmol)および無水THF5mlを含有する200mlの三つ口フラスコ中に、無水THF30ml中で溶解させた3−(2−クロロエチル)−1−シクロペンテン(HillらJ.Org.Chem.、1969、3681より入手)5.3g(40.6mmol)を滴加した。室温での2時間の攪拌後、反応混合物にアセトン2.8g(48.7mmol)をゆっくりと添加した。アセトンの添加の15分後に、1MのHCl水を使用しながら反応混合物をゆっくりと加水分解し、エーテルに抽出した。それから、有機層を水で二回および塩水で二回洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーによってシリカ(溶離液:シクロヘキサン/エチルアセテート=9/1)上で精製した。こうして表題の化合物2.7g(収率=47%)を得た。
【0035】
1H−NMR:1.21(s、6H);1.42(br、OH);1.30〜1.55(m、4H);2.05(m、2H);2.31(m、2H);2.62(m、1H);5.70(m、2H)。
【0036】
13C−NMR:29.2(2xq);29.8(t);30.7(t);32.0(t);42.1(t);45.8(d);71.0(s);130.4(d);135.0(d)。
【0037】
実施例5
1−(シクロペンチルオキシ)−2−メチル−2−プロパノールおよび3−[(シクロペンチルオキシ)メチル]−3−ペンタノールの合成
メチル(シクロペンチルオキシ)アセテートの合成:
500mlの三つ口フラスコに、(シクロペンチルオキシ)酢酸(US4735932より取得)65g(451mmol)、パラトルエンスルホン酸1.4gおよびMeOH280mlをこの順に装入した。6時間の還流後、反応混合物を室温で冷却し、水300ml中で希釈し、エーテル300mlで抽出した。こうして得られた有機層を水で二回洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮した。こうしてGC純度99%を含有する生成物56.9g(収率=80%)を得た。
【0038】
1H−NMR:1.53(m、2H);1.72(m、6H);3.75(s、3H);4.00(m、1H);4.06(s、2H)。
【0039】
13C−NMR:23.5(2xt);32.1(2xt);51.8(q);66.4(t);82.5(d);171.2(s)。
【0040】
1−(シクロペンチルオキシ)−2−メチル−2−プロパノールの合成:
無水エーテル200mlを含有する500mlの3つ口フラスコ中に、3MのMeMgClのTHF溶液26.5ml(79mmol)を装入し、混合物を0℃で冷却した。次に、混合物温度を10℃未満に維持しながら、メチル(シクロペンチルオキシ)アセテート5g(32mmol)を滴加した。添加の終了の10分後、反応混合物を室温にまで昇温させることができ、次に2時間に亘って攪拌した。その後、反応を氷冷却した2MのHCl水溶液中に注入し、有機層を分離した。こうして得られた有機層を水で二回洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮した。こうしてGC純度99%を含有する粗生成物3.9g(収率=78%)を得た。
【0041】
1H−NMR:1.18(s、6H);1.52(m、2H);1.68(m、6H);2.45(s、OH);3.20(m、2H);3.92(m、1H)。
【0042】
13C−NMR:23.5(2xt);26.1(2xq);32.2(2xt);70.0(s);76.9(t);81.9(d)。
【0043】
3−[(シクロペンチルオキシ)メチル]−3−ペンタノールの合成:
上記方法と同様の実験的方法を適用して、ただし適量の3MのEtMgClのTHF溶液を使用して、上記と等しい収率および純度を有する表題の化合物を得た。
【0044】
匂い:フローラル、リナロール
1H−NMR:0.86(t、J=6Hz、6H);1.48(q、J=6Hz、2H);1.49(q、J=6Hz、2H);1.5(m、2H);1.67(m、6H);2.21(s、OH);3.22(s,2H);3.88(m,1H)。
【0045】
13C−NMR:7.8(2xq);23.5(2xt);28.4(2xt);32.2(2xt);73.4(t);73.9(s);81.8(d)。
【0046】
実施例6
以下の成分を混合することにより、”草様シトラス”タイプの男性用コロンを製造した。:
*ジプロピレングリコール中
1)スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
2)ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナトフト[2,1−b]フラン;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
3)1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4−インデノン;米国在、IFF社製
4)1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
5)1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
6)ペンタデセノリド;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
7)(+)−(1S,1’R)−2−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシ]−2−メチルプロピルプロパノエート;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
8)メチルジヒドロジャスモナート;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
9)米国在、IFF社製
10)スイス、Vernier在、Givaudan社製
11)3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール900質量部の添加により、上記の基本組成物に、優れたフローラルノート、バリーオブリリーノート、マグノリアノートが賦与されると同時に、ヘジオン(Hedione(登録商標))ノートが高まり、かつ香料にフローラルの長期持続の痕跡が賦与される。上記の痕跡は、公知の成分、例えばリナロール、エチルリナロール、テトラリナロール、ジヒドロミルセノールなどによって賦与された類似のノートと比較して、6時間以上長く持続する。
【0047】
実施例7
以下の成分を混合することにより、”フローラルムスキーシトラス”タイプの洗剤用の香料ベースを製造した。:
*ジプロピレングリコール中
1)スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
2)1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
3)ペンタデセノリド;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
4)メチルジヒドロジャスモナート;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
5)スイス、Vernier在、Givaudan社製
6)3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
7)(1S,1’R)−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
8)米国在、IFF社製
この基本組成物への4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール1000質量部の添加により、極めて優れた新鮮なフローラルコノテーションを含有する、新しい組成物が提供された。この効果はこの組成物をフレグランスに使用した際の粉末洗剤と、このタイプのノートにとって大変稀である前記粉末洗剤を用いて洗われた湿った織物との双方にとって、極めて明らかであった。
【0048】
実施例8
以下の成分を混合することにより、フローラルの匂い、草様の匂いを有する柔軟剤用の香料ベースを製造した。:
*ジプロピレングリコール中
1)Haarmann&Reimer社製
2)スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
3)ペンタデセノリド;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
4)メチルジヒドロジャスモナート;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
5)スイス、Vernier在、Givaudan社製
6)4−(1,1−ジメチルエチル)−シクロヘキサノールアセテート;スイス、ジュネーブ在、Firmenich SA社製
7)米国在、IFF社製
上記の基本組成物への4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール1500質量部の添加により、組成物に新鮮さ、高揚感、強烈さを付加する、著しいフローラルの輝きが基本組成物に賦与された。
Claims (10)
- 香料成分が4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール、3−シクロペンチル−1,1−ジメチルプロピルアセテートまたは5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノールである、請求項2記載の香料組成物。
- 香料成分が4−シクロペンチル−2−メチル−2−ブタノール、3−シクロペンチル−1,1−ジメチルプロピルアセテートまたは5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノールである、請求項5記載の賦香製品。
- 香水またはコロン、香料石鹸、シャワージェルまたはバスジェル、シャンプー、ボディーデオドラントまたは制汗剤、空気脱臭剤、繊維処理に使用する液体洗剤または固体洗剤、食器あるいは種々の表面用の洗剤組成物またはクリーニング製品、織物柔軟剤または化粧品の形をしている、請求項4から6までのいずれか1項に記載の賦香製品。
- 請求項9による化合物としての、3−シクロペンチル−1,1−ジメチルプロピルアセテートおよび5−シクロペンチル−3−エチル−3−ペンタノール、4−(2−シクロペンテン−1−イル)−2−メチル−2−ブタノールまたは1−(シクロペンチルオキシ)−2−メチル−2−プロパノール。
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