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JP4976285B2 - 香料付与成分としての非環状ヒンダードケトン - Google Patents

香料付与成分としての非環状ヒンダードケトン Download PDF

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JP4976285B2
JP4976285B2 JP2007512574A JP2007512574A JP4976285B2 JP 4976285 B2 JP4976285 B2 JP 4976285B2 JP 2007512574 A JP2007512574 A JP 2007512574A JP 2007512574 A JP2007512574 A JP 2007512574A JP 4976285 B2 JP4976285 B2 JP 4976285B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C49/203Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms with only carbon-to-carbon double bonds as unsaturation

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Description

本発明は香料の分野に関する。本発明はより詳しくは、式(I):
Figure 0004976285
(式中、Rは水素原子または低級アルキル基を表し、Rは(Me)(R)C=C(R)基または置換されていてもよいフェニル基を表す)の化合物の香料付与成分としての使用に関する。本発明は更に前記化合物が結合された組成物または製品に関する。
技術水準
柑橘類の香り、特にグレープフルーツの香りを有する化合物はきわめて良好に認識される香りを付与する多くの製品に使用できるので、香料工業で大いに注目されている。
がフェニル基である式(I)の化合物の多くは技術水準から知られている。実際に米国特許第4654169号はオキシムの合成での中間生成物としての前記化合物のいくつかを記載する。しかしこの技術水準の刊行物は式(I)の化合物の感覚的特性または香料の分野での前記化合物の使用を報告または示唆していない。
が置換された炭素−炭素二重結合を表わす式(I)の化合物は技術水準で報告されていない。前記化合物の最も近い公知の類似物は2,4,4,7−テトラメチルオクト−6−エン−3−オンであり、米国特許第6252120号に香料付与成分として記載された。しかし技術水準のこの刊行物は本発明の化合物およびその感覚的特性または香料分野での前記化合物の使用を報告または示唆していない。
発明の説明
式(I):
Figure 0004976285
(式中、Rは水素原子またはメチル基またはエチル基を表し、R
(i)(Me)(R)C=C(R)基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rはメチル基またはエチル基を表し、または
(ii)1個または2個のメチル基により置換されていてもよいフェニル基を表す)の化合物が有用な香料付与成分であり、グレープフルーツタイプの柑橘類の香りにより予想されない特徴を有することが見出された。
1つの有利な実施態様により、式(I)の有利な化合物は、Rが水素原子であり、特にRが(i)(Me)C=C(R)基であり、Rがメチル基またはエチル基であるか、または(ii)1つのメチル基により置換されていてもよいフェニル基である化合物である。
式:
Figure 0004976285
(式中、炭素−炭素二重結合は(Z)形または(E)形の配置または2つの配置の混合物を有し、R、RおよびRは式(I)に示された意味を表す)の本発明の化合物は新規であり、本発明の対象である。化合物(II)の中でRが水素原子であり、RおよびRがそれぞれメチル基である化合物が本発明の1つの有利な実施態様である。
前記のように、本発明のすべての化合物がグレープフルーツタイプの柑橘類の香りにより特徴付けられる。
特に2,2,4−トリメチル−1−フェニル−3−ペンタノンを記載することができ、これは心地よい、活気のある、天然のグレープフルーツの香りを有し、現存するバルサムおよびフローラルノートおよびショウガおよびハーバルグリーンタイプのボトムノートである。全体の印象はわずかに苦く、グレープフルーツの皮を連想する。この香りは良好な持続性により特徴付けられ、硫黄を含有しない化合物で今まで観察された最も強力なグレープフルーツの香りである。
本発明の化合物の他の例は2,2,4−トリメチル−1−(2−メチルフェニル)−3−ペンタノンまたは2,4,4−トリメチル−5−フェニル−3−ヘキサノンであり、これらはグレープフルーツの、わずかに硫黄の香りを有する。
本発明の他の化合物は2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンであり、新鮮な、活気のある、グレープフルーツの香りを有し、現存するリナロール、フレッシュミント柑橘類、新鮮な涼しい感じおよびシナモン調である。前記化合物の他の重要な特性は木材−芳香の様相である。フローラル、サルビアのボトムノートも存在する。2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンの香りの全体の印象はグレープフルーツの皮を連想するが、硫黄の様相がなく、サルビアのフローラル−ハーブの様相を示す。
2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンの香りは技術水準の化合物、2,4,4,7−テトラメチル−6−オクテン−3−オンの香りと異なる。実際に本発明の化合物は木材(松)−芳香ノートを有するグレープフルーツの皮の特性である香りを有するが、技術水準の化合物はグレープフルーツジュース、ベルガモットの特性である香りを有するが、木材の香りでない。
前記のように、本発明は更に式(I)の化合物の香料付与成分としての使用に関する。前記式(I)の化合物はそのまままたは式(I)の1種以上の他の化合物との混合物として使用できる。言い換えると、本発明の他の目的は香料組成物または香料付与された製品の香り特性を付与し、増加し、改良し、変性する方法に関し、前記方法は前記組成物またに有効な量の少なくとも1種の式(I)の化合物を添加することを特徴とする。
式(I)の化合物の使用は化合物(I)を含有する任意の組成物の使用であると理解されなければならない。
実際に香料付与成分として有利に使用できる香料付与成分である前記組成物も本発明の対象である。
従って本発明の他の目的は、
i)香料付与成分として、少なくとも1種の前記の本発明の化合物、
ii)香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1種の成分、および
iii)場合により少なくとも1種の香料助剤
からなる香料組成物である。
香料担体は香料製造の観点からほとんど中性であり、すなわち香料付与成分の感覚的になじむ特性を著しく変動しない物質である。
液体担体として、限定されない例として、乳化剤系、すなわち溶剤および界面活性剤系または香料製造に一般に使用される溶剤を記載できる。香料製造に一般に使用される溶剤の性質および種類の詳しい説明は完全ではない。しかし限定されない例として、ジプロピレングリコール、ジエチルフタレート、イソプロピルミリステート、ベンジルベンゾエート、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノール、またはエチルシトレートのような溶剤を記載でき、これらは最も一般的に使用されている。固体担体として、限定されない例として、吸収ガムまたはポリマー、または封入物質を記載できる。これらの物質の例は、例えば壁形成剤、可塑剤、例えば単糖類、二糖類または三糖類、天然または変性澱粉、ヒドロコロイド、セルロース誘導体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、プロテインまたはペクチンまたは参考文献、例えばH.Scherz、Hydrokolloids:Stabilisatoren、Dickungs− und Gehermittel in Lebensmittel,Band2der Schriftenreihe Lebensmittelchemie,Lebensmittelqualitaet、Behrs Verlag GmbH und Co.Hamburg、1996に記載された物質からなっていてもよい。封入は当業者に知られた方法であり、例えば噴霧乾燥、凝集または押出のような技術を使用して行うことができ、またはコアセルベーションおよび複合コアセルベーション技術を含むコーティング封入からなる。
香料ベースの一般的な表現は本発明において少なくとも1種の香料付与併用成分を有する組成物である。
前記香料付与併用成分は式(I)の化合物でない。更に香料付与併用成分は快楽効果を与える香料付与調製物または組成物に使用される化合物である。言い換えると、香料付与成分であると考えられるこの併用成分は当業者により、香りを有するだけでなく、有利なまたは心地よいやり方で組成物の香りを付与または変性できると認識されなければならない。
ベースに存在する香料付与併用成分の性質および種類はここではより詳しく説明しないが、いかなる場合も完全ではなく、当業者は一般的な認識にもとづいておよび意図する使用または適用および所望の感覚的になじむ作用により前記成分を選択できる。一般的にこれらの香料付与併用成分はアルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペン炭化水素、窒素含有または硫黄含有複素環化合物および精油のような変動する化学物質種類に属し、前記香料付与併用成分は天然または合成の由来であってもよい。多くのこれらの併用成分はS.Arctander Perfume and Flavor Chemicals、1969、Montclair New Jersey、米国のような刊行物のような参考文献またはその最近のものまたは同様の性質の他の文献および多くの香料の分野の特許明細書に記載されている。前記併用成分が調節された方法で多くの種類の香料付与化合物を放出することが知られている化合物であってもよいことが理解される。
香料担体および香料ベースを含む組成物に関して、すでに記載されたもの以外の適当な香料担体はエタノール、水/エタノール混合物、リモネン、または他のテルペン、イソパラフィン、例えば商標名Isopar(登録商標)(Exxon Chemical)として知られているもの、またはグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステル、例えば商標名Dowanol(登録商標)(Dow Chemical社)として知られているものであってもよい。
一般的な表現、香料助剤はここで色、特殊な耐光性、化学的安定性等のような付加的に添加される利点を付与することができる成分である。香料ベースに一般に使用される助剤の性質および種類の詳しい説明は完全ではないが、前記成分が当業者に知られていることは記載しなければならない。
少なくとも1種の式(I)の化合物および少なくとも1種の香料担体からなる本発明の組成物は本発明の1つの具体的な実施態様であり、香料付与組成物は式(I)の少なくとも1種の化合物、少なくとも1種の香料担体、少なくとも1種の香料ベースおよび場合により少なくとも1種の香料助剤を有する。
式(I)の化合物は香料製造者に調和、香気を与え、本発明の種々の化合物の香りの調和を有し、その作業のための新しい道具を作成することを可能にするので、前記組成物中に1個より多くの式(I)の化合物を有する可能性が重要であることを有利に言及する。
ここで他に記載されない限り、出発物質、中間生成物または最終生成物として本発明の化合物が含まれる、例えば適当な精製なしに化学合成から直接得られる任意の混合物が本発明による香料付与組成物とみなされないことも理解される。
更に本発明の化合物は前記化合物(I)が添加される消費製品の香りを有利に付与または変性するために、有利に現代の香料製造のすべての分野に使用できる。従って、
i)香料付与成分として、少なくとも1種の式(I)の化合物、および
ii)消費製品ベース
からなる香料付与された製品も本発明の対象である。
明確にするために、消費製品ベースは香料付与成分と相溶性である消費製品であることを記載しなければならない。言い換えると、本発明による香料付与された製品は機能的組成物および場合により付加的な消費製品に相当する利益物質、例えば洗浄剤、またはエアーフレッシュナー、および嗅覚に有効な量の少なくとも1種の本発明の化合物を含有する。
消費製品の成分の性質および種類はここでより詳しく説明しないが、完全ではなく、当業者は前記成分を一般的な認識にもとづいて、前記製品の性質および所望の作用により選択できる。
適当な消費製品の例は固体または液体洗浄剤、織物柔軟剤、および香料で一般的なほかのすべての製品、すなわち香料、コロン、アフターシェーブローション、香料付与された石けん、シャワーまたは浴用塩、ムース、オイルまたはジェル、衛生用品、ヘアーケアー製品、例えばシャンプー、ボディーケアー製品、脱臭剤、発汗抑制剤、エアーフレッシュナー、および化粧組成物を含む。洗浄剤として、家庭用または工業用に意図される、例えば織物、皿または硬質表面処理に意図される、種々の表面を洗うまたは清浄にするための洗剤組成物または洗剤製品のような意図される用途が存在する。他の香料付与された製品は織物再活性剤、アイロンかけ用水、紙、ふきとり布または漂白剤である。
前記消費製品ベースの一部は本発明の化合物の攻撃媒体であってもよく、例えば本発明の化合物が例えば封入により早すぎる分解を防ぐために必要である。
2,4,4−トリメチル−1−フェニル−3−ペンタノンおよび/または2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンを含有する組成物または製品の使用は本発明の特に認識される実施態様である。
本発明による化合物を前記の種々の製品または組成物に配合できる割合は広い範囲の値内で変動する。これらの値は香料付与される製品の性質および所望の感覚的になじむ効果に依存し、本発明の化合物をこの分野で一般に使用される香料付与併用成分、溶剤または添加剤と混合する場合は所定のベース中の併用成分の性質にも依存する。
例えば香料付与組成物の場合は典型的な濃度は前記化合物が配合される組成物の質量に対して本発明の化合物0.5〜35質量%またはそれ以上の範囲である。これらの化合物を香料付与された製品に配合する場合は、1〜15質量%の範囲のようなこれより低い濃度を使用することができる。
本発明の化合物は、反応式(I)により、塩基の存在での2,4−ジメチル−ペンタン−3−オンと適当なアルキル化剤、例えばハロゲン化ベンジルまたはハロゲン化アリルとの反応からなる方法により製造できる。
反応式(I):式(I)の化合物を製造する具体的な例
Figure 0004976285
上記式中、RおよびRは前記のものと同じ意味を表す。製造の具体的な例は実施例に示される。
本発明を以下の実施例により詳細に説明するが、略号は当該技術で一般的な意味を表し、温度は℃で示され、NMRスペクトルデータは(他に記載されない場合は)CDClで、360〜400MHz機器で、Hおよび13Cに関して記録され、化学的変位δは標準としてTMSに関してppmで示され、カップリング定数JはHxで表現する。
例1
2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オン
−70℃で、無水THF50mlを有する三首フラスコ上で、シクロヘキサン(96ミリモル)中のLDATHF1.5モル溶液65mlを添加した。前記溶液に2,4−ジメチル−3−ペンタノン10g(87.5ミリモル)を滴加した。1時間攪拌後、媒体温度を放置して0℃に暖め、引き続き2,3−ジメチル−1−ブロモ−2−ブテン14.3g(87ミリモル)を滴加し、反応温度を0〜10℃に維持した。臭化物の添加の終了時に温度が室温に上昇した。1時間攪拌後、反応媒体を過剰の2モルHCl水溶液に注いだ。こうして得られた混合物をシクロヘキサン100mlで抽出し、有機層を中和するまで水で洗浄した。
有機層を乾燥し、溶剤を蒸発させ、粗製油状物を蒸留して(Bp4.5ミリバール=84℃)、表題化合物が72%の収率で得られた。
13C−NMR:20.3(q)、20.9(q)、21.0(q)、21.5(q)、24.3(q)、34.4(d)、42.3(t)、49.5(s)、124.5(s)、128.3(s)、220.3(s)。
H−NMR:1.05(d、J=6Hz、6H)、1.13(s、6H)、1.61(s、3H)、1.66(s、6H)、2.34(s、2H)。3.16(m、1H)。
例2
フェニル基を有する式(I)の化合物の合成
a)2,2,4−トリメチル−1−フェニル−3−ペンタノンの合成
0℃で、THF/n−ヘプタン(175ミリモル)中のリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の2モル溶液に、ジイソプロピルケトン20g(175ミリモル)を添加した。0℃で1時間攪拌後、反応媒体に塩化ベンジル22.2g(175ミリモル)を添加し、反応温度が室温に上昇した。50℃で夜通し攪拌後、過剰の2モルHCl水溶液の添加により反応を中断した。引き続き反応媒体をEtOで抽出し、有機層を乾燥し(NaSO)、溶剤を蒸発させた。
粗製生成物の蒸留により(Bp0.6ミリバール=55〜60℃)表題化合物が得られた(収率=72%)。
13C−NMR:19.9(q)、23.9(q)、34.6(d)、44.5(t)、48.9(s)、126.3(d)、127.9(d)、130.6(d)、137.9(s)、219.6(s)。
H−NMR:1.0(d、J=6Hz、6H)、1.12(s、6H)、1.81(s、2H)、3.07(m、1H)、7.10(m、2H)、7.23(m。3H)。
b)2.2.4−トリメチル−1−(2−メチルフェニル)−3−ペンタノンの合成
a)に記載されたのと同じ試験法を使用したが、アルキル化剤として2−メチル−ベンジルクロリドを使用することにより表題化合物が得られた。
粗製生成物の蒸留により(Bp0.7バール=75℃)表題化合物が得られた(収率=40%)。
13C−NMR:20.1(q)、20.5(q)、23.7(q)、34.6(d)、39.7(t)、49.6(s)、125.4(d)、126.3(d)、130.5(d)、131.1(d)、136.3(s)、137.1(s)、220.0(s)。
H−NMR:1.05(d、J=6Hz、6H)、1.15(s、6H)、2.31(s、3H)、2.87(s、1H)、3.12(m。1H)、7.1(m、4H)。
c)2,4,4−トリメチル−5−フェニル−3−ヘキサノンの合成
a)に記載されたのと同じ試験法を使用したが、アルキル化剤として1−クロロ−1−フェニルエタンを使用することにより表題化合物が得られた。
粗製生成物の蒸留により(Bp0.75ミリバール=80℃)、表題化合物が得られた(収率=61%)。
13C−NMR:16.4(q)、19.0(q)、20.0(q)、20.3(q)、24.1(q)、34.7(d)、44.9(d)、51.8(s)、126.5(d)、127.8(d)、129.4(d)、142.5(s)、220.1(s)。
H−NMR:0.98(s、3H)、1.0(d、J=6Hz、3H)、1.03(d、J=6Hz、3H)、1.09(s、3H)、1.16(d、J=6Hz、3H)、3.10(m、1H)、3.23(q、J=6Hz、1H)、7.20(m、3H)、7.27(m、2H)。
例3
香料付与組成物の製造
以下の成分を混合することによりシトラスフローラルタイプのオードトワレを製造した。
成分 質量部
ベンジルアセテート 20
10%*シス−3−ヘキサノールアセテート 40
10%*アセトフェノン 45
10%*アルデヒドC10 50
10%*アルデヒドC12 30
10%*アルデヒドC8 100
10%*アルデヒドC9 10
10%*エチルブチレート 15
アリルカプロエート 20
10%*(−)(R)−1(6)、8−p−
メンタジエン−2−オン 15
10%*シス−3−ヘキセノール 30
シトラル 5
4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール1) 80
10%*アリルシクロヘキシルプロピオネート 5
10%*ダマスコンβ1) 20
10%*γ−n−デカラクトン 80
4−(2,6,6−トリメチル−1−
シクロヘキセン−1−イル)−2−ブタノン 20
ゲラニオール 10
ヘディオン2) 100
イオノンβ 25
フェニルエチルイソブチレート 10
ライム 120
リモネン 1100
リナロール 400
マンダリン精油 80
4−ノナノライド 10
フェノキシエタノール 55
0.01%*(1R、4R)−8−メルカプト
−3−p−メンタノン 40
テルピネオール 30
2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン
−1−カルボキシアルデヒド3) 25
10%*Vert de Fleur
d’oranger 115SA3) 10
2600
*ジプロピレングリコール中、
1)製造、Firmenich社、スイス、ジュネーブ
2)メチルジヒドロジャスモネート、Firmenich社、スイス、ジュネーブ、
3)製造、International Flavors and Fragrance社、米国
4)配合された香料ベース、製造、製造、Firmenich社、スイス、ジュネーブ
前記組成物に2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オン1000質量部の添加により組成物に新しい次元を付与した。こうして得られた新しいオードトワレはより増加されたフローラルシトラス特性を有し、その香りはより強く、活気があり、ピンクグレープフルーツとフローラルでわすかにフリージアのノートを有した。
他方で同じ量の2,2,4−トリメチル−1−フェニル−3−ペンタノンの添加は前記オードトワレに、よりシトラスで、苦い、ダイオウの香りおよびフローラルの少ない調和を与えた。
例4
香料付与組成物の製造
以下の成分を混合することによりシトラスフルーティータイプのオードトワレを製造した。
成分 質量部
ベンジルアセテート 250
シス−3−ヘキセノールアセテート 25
スチルアリルアセテート 35
ヘキシルシンナミックアルデヒド 200
アルテミシア 50
メチルベンゾエート 15
カンフル 40
(−)(R)−1(6)、8−p−
メンタジエン−2−オン 25
3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル 15
2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール 400
1−アリル−4−メトキシベンゼン 25
Eucalyptus Globulus 40
Eugenol 40
ヘディオン1) 100
アリルヘプタノエート 20
2−フェノキシエチルイソブチレート 100
Lilial2) 130
10%*メチルオクチンカーボネート 10
メチルパラクレゾール 10
p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 200
Romandolide3) 100
Sclareolate4) 50
テルピネオール 80
2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン
−1−カルボキシアルデヒド3) 40
200
*ジプロピレングリコール中、
1)メチルジヒドロジャスモネート、製造、Firmenich社、スイス、ジュネーブ
2)3−(4−t−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、製造、Givaudan−RoureSA、Vernier、スイス
3)(1S,1R)−[1−(3,3′−ジメチル−1′−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート、製造、Firmenich社、スイス、ジュネーブ
4)プロピル(S)−2−(1,1−ジメチルプロポキシ)プロパノエート、製造、Firmenich社、スイス、ジュネーブ。
前記組成物への2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オン400質量部の添加は前記組成物に松の材木の面を有するきわめて興味深いピンクグレープフルーツの変化を生じた。更に新しいオードトワレの香りはより強い特性を獲得し、シトラス−フルーティーの調和がより自然になった。
前記オードトワレへの同じ量の2,2,4−トリメチル−1−フェニル−3−ペンタノンの添加はオードトワレに2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンの添加により得られるものと同様の感覚的になじむ作用を与えたが、作用はより持続した。
他方で前記組成物への2,4,4,7−テトラメチル−6−オクテン−3−オン(技術水準)400質量部の添加は前記組成物にテルペン、酸タイプのリメットアに近い香りを付与した、技術水準の化合物を含むこの香りは本発明の化合物の添加により得られるピンクグレープフルーツの特性および木材の様相がなかった。

Claims (12)

  1. 式:
    Figure 0004976285
    (式中、炭素−炭素二重結合は(Z)形または(E)形の配置または2つの配置の混合物を有し、
    Rは水素原子またはメチル基またはエチル基を表し、および
    は水素原子またはメチル基を表し、Rはメチル基またはエチル基を表す)の化合物。
  2. 2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンである請求項1記載の化合物。
  3. i)香料付与成分として、少なくとも1種の式:
    Figure 0004976285
    (式中、Rは水素原子またはメチル基またはエチル基を表し、R
    Me)(R)C=C(R)基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rはメチル基またはエチル基を表す)の化合物、
    ii)香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1種の成分、および
    iii)場合により少なくとも1種の香料助剤
    を含む香料組成物。
  4. 式(I)の化合物が、Rが水素原子であり、R が(Me)C=C(R)基であり、Rがメチル基またはエチル基である請求項3記載の香料組成物。
  5. 式(I)の化合物が2,4,4,6,7−ペンタメチル−6−オクテン−3−オンである請求項記載の香料組成物。
  6. i)香料付与成分として、少なくとも1種の式:
    Figure 0004976285
    (式中、Rは水素原子またはメチル基またはエチル基を表し、R は(Me)(R )C=C(R )基を表し、R は水素原子またはメチル基を表し、R はメチル基またはエチル基を表す)の化合物、および
    ii)消費製品ベース
    を含む香料付与された製品。
  7. 消費製品ベースが固体または液体洗浄剤、織物柔軟剤、香料、コロンまたはアフターシェーブローション、香料付与された石けん、シャワーまたは浴用塩、ムース、オイルまたはジェル、衛生製品、ヘアーケアー製品、シャンプー、ボディーケアー製品、脱臭剤、発刊抑制剤、エアーフレッシュナー、化粧製品、織物再活性剤、アイロンかけ用水、紙、ふきとり布、または漂白剤である請求項記載の香料付与された製品。
  8. 香料組成物または香料付与された製品の香り特性を付与し、増加し、改良し、または変性する方法であって、前記組成物または製品に、有効な量の少なくとも1種の式:
    Figure 0004976285
    (式中、Rは水素原子またはメチル基またはエチル基を表し、R は(Me)(R )C=C(R )基を表し、R は水素原子またはメチル基を表し、R はメチル基またはエチル基を表す)の化合物を添加することを含む方法。
  9. i)香料付与成分として、少なくとも1種の、請求項1記載の化合物、
    ii)香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1種の成分、および
    iii)場合により少なくとも1種の香料助剤
    を含む香料組成物。
  10. i)香料付与成分として、少なくとも1種の、請求項1記載の化合物、および
    ii)消費製品ベース
    を含む香料付与された製品。
  11. 消費製品ベースが固体または液体洗浄剤、織物柔軟剤、香料、コロンまたはアフターシェーブローション、香料付与された石けん、シャワーまたは浴用塩、ムース、オイルまたはジェル、衛生製品、ヘアーケアー製品、シャンプー、ボディーケアー製品、脱臭剤、発刊抑制剤、エアーフレッシュナー、化粧製品、織物再活性剤、アイロンかけ用水、紙、ふきとり布、または漂白剤である請求項10記載の香料付与された製品。
  12. 香料組成物または香料付与された製品の香り特性を付与し、増加し、改良し、または変性する方法であって、前記組成物または製品に、有効な量の少なくとも1種の、請求項1記載の化合物を添加することを含む方法。
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