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JP4100070B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SiC(炭化ケイ素)半導体を用いたMOS(Metal Oxide Semiconducter)構造を有する半導体装置を製造する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
SiC半導体は、バンドギャップが広いため、耐熱性に優れており、高温での使用に適している。また、動作時のオン抵抗も低いため、小さいサイズでも大電流を流すことができ、小型化に適している。
【0003】
従来において、このようなSiC半導体を用いてMOS構造を有する半導体装置を製造する場合、例えば、特公平5−5182号,特開平8−51110号公報などに記載された既提案例においては、SiC層上に、薄いSi(ケイ素)層を形成し、そのSi層を熱酸化して、SiO2(酸化ケイ素)層を形成し、その上に金属電極を形成することにより、MOS構造を実現していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような既提案例においては、Si層が熱酸化されて、全てSiO2に置き換わってしまうため、SiC層のすぐ上にはSiO2層が配置され、SiC層とSiO2層とが接触することになる。SiC層とSiO2層との界面は、一般に、界面準位密度が高くなる傾向にあり、例えば、Si層とSiO2層との界面に比較して、約1桁高いことが知られている。
【0005】
このように、既提案例においては、SiC層とSiO2層との界面における界面準位密度が高いため、チャネル移動度が小さくなる、オン抵抗が高くなる、絶縁耐圧が低くなるなどの問題が発生していた。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、酸化膜との界面における界面準位密度を低くし得る半導体装置を製造する技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の製造方法は、半導体装置を製造する方法であって、
(a)炭化ケイ素層を用意する工程と、
(b)前記炭化ケイ素層上に、ケイ素をエピタキシャル成長させて、ケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
(c)前記ケイ素エピタキシャル層の上層部を酸化する工程と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本発明の製造方法によれば、ケイ素エピタキシャル層を酸化する際に、ケイ素エピタキシャル層を全て酸化するのではなく、その上層部を酸化しているので、酸化により形成される酸化膜(酸化ケイ素層)は、炭化ケイ素層に接触するのではなく、ケイ素エピタキシャル層と接触することになり、ケイ素層と酸化ケイ素層との界面が形成されることになるので、前述の既提案例に比較して、界面準位密度を約1桁低減することができ、チャネル移動度を大きくしたり、オン抵抗を低くしたり、絶縁耐圧を高くしたりすることが可能となる。
【0009】
本発明の第1の製造方法において、前記工程(c)では、前記ケイ素エピタキシャル層を100nm以下残すように酸化することが好ましい。
【0010】
このように、ケイ素エピタキシャル層を非常に薄く残すことにより、酸化膜である酸化ケイ素層との界面ではケイ素層で接触するものの、半導体装置全体におけるケイ素層の影響を極力抑えることができる。
【0011】
本発明の第2の製造方法は、半導体装置を製造する方法であって、
(a)炭化ケイ素層を用意する工程と、
(b)前記炭化ケイ素層上に、ケイ素をエピタキシャル成長させて、第1のケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
(c)前記第1のケイ素エピタキシャル層上に、炭化ケイ素をエピタキシャル成長させて、炭化ケイ素酸化抑止層を形成する工程と、
(d)前記炭化ケイ素酸化抑止層上に、ケイ素をエピタキシャル成長させて、第2のケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
(e)前記第2のケイ素エピタキシャル層を酸化すると共に、前記炭化ケイ素酸化抑止層の一部または全部を酸化する工程と、
を備えることを要旨とする。
【0012】
本発明の製造方法によれば、第1のケイ素エピタキシャル層と第2のケイ素エピタキシャル層との間に炭化ケイ素酸化抑止層を設け、酸化の際には、第2のケイ素エピタキシャル層を酸化させると共に、炭化ケイ素酸化抑止層の一部または全部を酸化させることにより、炭化ケイ素酸化抑止層の下の第1のSiエピタキシャル層を残すことができる。その結果、酸化により形成される酸化膜(酸化ケイ素層)は、炭化ケイ素層に接触するのではなく、第1のケイ素エピタキシャル層と接触することになり、ケイ素層と酸化ケイ素層との界面が形成されることになるので、前述の既提案例に比較して、界面準位密度を約1桁低減することができ、チャネル移動度を大きくしたり、オン抵抗を低くしたり、絶縁耐圧を高くしたりすることが可能となる。
【0013】
本発明の第2の製造方法において、前記工程(e)は、酸化時間を調整して、前記第2のケイ素エピタキシャル層を酸化させた後、炭化ケイ素酸化抑止層中において酸化を停止させる工程を含むようにしてもよい。
【0014】
炭化ケイ素の酸化速度は、ケイ素の酸化速度に比較して、約1桁以上遅いため、第2のケイ素エピタキシャル層では酸化は急速に進むものの、炭化ケイ素酸化抑止層に入ると、酸化はゆっくり進むことになる。従って、酸化時間を適切に調整することにより、第2のケイ素エピタキシャル層を全て酸化させた後、炭化ケイ素酸化抑止層中において、容易に酸化を停止させることができ、酸化箇所を制御することができるので、第1のケイ素エピタキシャル層を残すことができる。
【0015】
本発明の第2の製造方法において、前記工程(b)では、前記第1のケイ素エピタキシャル層を膜厚100nm以下で形成することが好ましい。
【0016】
このように、第1のケイ素エピタキシャル層を非常に薄く形成することにより、酸化膜である酸化ケイ素層との界面ではケイ素層で接触するものの、半導体装置全体におけるケイ素層の影響を極力抑えることができる。
【0017】
本発明の第2の製造方法において、前記工程(c)では、前記炭化ケイ素酸化抑止層を膜厚10nm以下で形成することが好ましい。
【0018】
このように、炭化ケイ素酸化抑止層を非常に薄く形成することにより、炭化ケイ素酸化抑止層中における炭素の量を削減することができる。
【0019】
本発明の第2の製造方法において、前記工程(e)は、前記炭化ケイ素酸化抑止層中に存在する炭素を拡散または蒸発させる工程を含むことが好ましい。
【0020】
このような工程を含むことにより、最終的に、炭化ケイ素酸化抑止に残留する炭素の量を少なくすることができ、炭素による影響を排除することができる。
【0021】
なお、本発明は、上記した製造方法などの方法発明の態様に限ることなく、半導体装置などの装置発明としての態様で実現することも可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.具体例:
【0023】
A.第1の実施例:
図1は本発明の第1の実施例としての半導体装置の基本構成部分の製造手順を模式的に示した断面図である。本実施例の半導体装置は、SiC半導体を用いたMOS構造の半導体装置である。
【0024】
まず、処理炉内に膜厚数百μmのn+型のSiCウェハ102を用意し、CVD(Chemical Vapor Deposition)により、SiH4(シラン),C38(プロパン),N2(窒素)の混合ガスを用いて、1400〜2000℃で、SiCウェハ102の表面に、n-型のSiCをエピタキシャル成長させて、n-型のSiCエピタキシャル層104を膜厚数〜数十μm形成する(図1(a))。
【0025】
次に、同じ処理炉内で、CVDにより、SiH4,N2の混合ガスを用いて、先ほどより低い温度の1050〜1250℃で、SiCエピタキシャル層104の上に、Siをエピタキシャル成長させて、Siエピタキシャル層106を膜厚数十〜数百nm形成する(図1(b))。
【0026】
なお、混合ガスとして、N2(窒素)の代わりに、PH3(フォスフィン)やAsH3(アルシン)を用いても良い。また、先ほどと同じ処理炉内で行う代わりに、大気への開放なくAr(アルゴン)雰囲気中または真空中で処理後のSiCウェハ102を搬送して異なる処理炉に移して、その処理炉内で行うようにしてもよい。
【0027】
次に、処理後のSiCウェハ102を酸化炉に移し、酸素雰囲気中において、1000〜1250℃で、Siエピタキシャル層106を100nm以下、好ましくは、1〜5nm残すように、Siエピタキシャル層106の上層部を熱酸化して、SiO2膜108を形成する(図1(c))。
【0028】
なお、酸素雰囲気には、水蒸気が含まれていてもよい。
【0029】
以上により、SiO2膜/Siエピタキシャル層/SiCエピタキシャル層/SiCウェハから成る半導体装置の基本構成部分が完成する。この後、例えば、SiO2層108の上に、Al(アルミニウム)などの金属(Metal)やポリSi(ポリシリコン)を蒸着することにより、MOS構造の半導体装置を得ることが可能となる。
【0030】
以上説明したように、本実施例によれば、Siエピタキシャル層106を熱酸化してSiO2層108を形成する際に、Siエピタキシャル層106を全て酸化するのではなく、100nm以下、好ましくは、1〜5nm残すように、Siエピタキシャル層106の上層部を酸化しているので、最終的に、酸化膜であるSiO2層108は、SiCエピタキシャル層104に接触するのではなく、Siエピタキシャル層106と接触することになる。従って、SiC層とSiO2層との界面ではなく、Si層とSiO2層との界面が形成されることになるので、前述の既提案例に比較して、界面準位密度を約1桁低減することができ、チャネル移動度を大きくしたり、オン抵抗を低くしたり、絶縁耐圧を高くしたりすることが可能となる。
【0031】
以上説明したように、本実施例によれば、Siエピタキシャル層106を熱酸化してSiO2層108を形成する際に、Siエピタキシャル層106を全て酸化するのではなく、100nm以下、好ましくは、1〜5nm残すように、Siエピタキシャル層106の上層部を酸化しているので、最終的に、酸化膜であるSiO2層108は、SiCエピタキシャル層104に接触するのではなく、Siエピタキシャル層106と接触することになる。従って、SiC層とSiO2層との界面ではなく、Si層とSiO2層との界面が形成されることになるので、前述の既提案例に比較して、界面準位密度を約1桁低減することができ、チャネル移動度を大きくしたり、オン抵抗を低くしたり、絶縁耐圧を高くしたりすることが可能となる。
【0032】
B.第2の実施例:
図2は本発明の第2の実施例としての半導体装置の基本構成部分を製造手順を模式的に示した断面図である。本実施例の半導体装置は、SiC半導体を用いたMOS構造の半導体装置である。
【0033】
まず、処理炉内に膜厚数百μmのn+型のSiCウェハ202を用意し、CVDにより、SiH4,C38,N2の混合ガスを用いて、1400〜2000℃で、SiCウェハ202の表面に、n-型のSiCをエピタキシャル成長させて、n-型のSiCエピタキシャル層204を膜厚数〜数十μm形成する(図2(a))。
【0034】
次に、同じ処理炉内で、CVDにより、SiH4,N2の混合ガスを用いて、先ほどより温度が低い1050〜1250℃で、SiCエピタキシャル層204の上に、Siをエピタキシャル成長させて、第1Siエピタキシャル層206を膜厚100nm以下で形成する(図2(b))。
【0035】
なお、混合ガスとして、N2(窒素)の代わりに、PH3(フォスフィン)やAsH3(アルシン)を用いたり、同じ処理炉内で行う代わりに、大気への開放なくAr(アルゴン)雰囲気中または真空中で処理後のSiCウェハ102を搬送して異なる処理炉に移して、その処理炉内で行ったりしてもよいことは、第1の実施例と同様である。
【0036】
次に、同じ処理炉内で、CVDにより、SiH4,C38,N2の混合ガスを用いて、先ほどと同じ温度(1050〜1250℃)で、第1Siエピタキシャル層206の上に、SiCをエピタキシャル成長させて、SiC酸化抑止層208を膜厚10nm以下で形成する(図2(c))。
【0037】
なお、第1Siエピタキシャル層206の形成時と同じ温度で行う代わりに、第1Siエピタキシャル層206が溶融もしくは蒸発にて消失もしくは面割れしない異なる温度で行うようにしてもよい。
【0038】
次に、同じ処理炉内で、CVDにより、SiH4,N2の混合ガスを用いて、1050〜1250℃で、SiC酸化抑止層208の上に、Siをエピタキシャル成長させて、第2Siエピタキシャル層210を形成する(図2(d))。
【0039】
なお、形成する膜厚は、要求される半導体装置の特性に合わせて適宜設定する。
【0040】
次に、処理後のSiCウェハ102を酸化炉に移し、酸素雰囲気中において、比較的低い1000〜1200℃で、第2Siエピタキシャル層210,SiC酸化抑止層208を熱酸化して、SiO2膜212を形成する(図2(e))。
【0041】
このとき、SiCの酸化速度は、Siの酸化速度に比較して、約1桁以上遅いため、第2Siエピタキシャル層210では、酸化は急速に進むが、SiC酸化抑止層208に入ると、酸化はゆっくり進むことになる。従って、酸化時間を適切に調整することにより、第2Siエピタキシャル層210を全て酸化させた後、SiC酸化抑止層208中において、容易に酸化を停止させることができる。
【0042】
このようにして、酸化箇所を制御することにより、非常に膜厚の薄い(膜厚100nm以下、好ましくは、1〜5nm)第1Siエピタキシャル層206を残すことができる。
【0043】
ところで、SiC酸化抑止層208には、C(炭素)が存在するが、SiC酸化抑止層208を形成する際に、その膜厚を薄くして、全体的なCの量を削減することにより、最終的に、SiC酸化抑止層208に残留するCの量を少なくすることができる。或いは、熱酸化を行った後に、H2(水素)雰囲気中で熱処理したり、熱酸化を行う際に、短時間(例えば、数分間)だけ処理温度(酸化温度)を1200〜1300℃に上げたりして、SiC酸化抑止層208中に存在するCを拡散・蒸発させることにより、最終的に、SiC酸化抑止層208に残留するCの量を少なくすることができる。また、処理温度(酸化温度)を低下した状態で処理時間を延長したり、或いは、水蒸気雰囲気中で酸化処理を行ったりすることによっても、SiC酸化抑止層208中に存在するCを拡散・蒸発させることができる。
【0044】
以上により、SiO2膜/Siエピタキシャル層/SiCエピタキシャル層/SiCウェハから成る半導体装置の基本構成部分が完成する。この後、例えば、SiO2層108の上に、Al(アルミニウム)などの金属(Metal)やポリSi(ポリシリコン)を蒸着することにより、MOS構造の半導体装置を得ることが可能となる。
【0045】
以上説明したように、本実施例によれば、第1Siエピタキシャル層206と第2Siエピタキシャル層210との間にSiC酸化抑止層208を設け、酸化の際には、第2Siエピタキシャル層210を全て酸化させた後に、SiC酸化抑止層208中で酸化を停止させることにより、SiC酸化抑止層208の下の膜厚の薄い(膜厚100nm以下、好ましくは、1〜5nm)第1Siエピタキシャル層206を残すことができる。従って、最終的に、酸化膜であるSiO2層108は、SiCエピタキシャル層104に接触するのではなく、Siエピタキシャル層106と接触することになる。従って、SiC層とSiO2層との界面ではなく、Si層とSiO2層との界面が形成されることになるので、前述の既提案例に比較して、界面準位密度を約1桁低減することができ、チャネル移動度を大きくしたり、オン抵抗を低くしたり、絶縁耐圧を高くしたりすることが可能となる。
【0046】
C.具体例:
次に、第1または第2の実施例において得られた半導体装置の基本構成部分を利用して、例えば、縦型MOSFETを製造する方法について説明する。なお、製造方法は、第1の実施例の基本構成部分を用いる場合も、第2の実施例の基本構成部分を用いる場合も同じであるので、代表して、第1の実施例の基本構成部分を用いる場合を例として説明する。
【0047】
図3は第1の実施例の基本構成部分を用いて縦型MOSFETを製造する課程を模式的に示した断面図である。
【0048】
まず、第1の実施例において得られたiO2膜/Siエピタキシャル層/SiCエピタキシャル層/SiCウェハから成る半導体装置の基本構成部分を用意し(図3(a))、そこにイオン注入により、p型領域110には、B(ホウ素),Alなどを、n型領域112には、N(窒素),As(ヒ素)またはP(リン)を、それぞれ注入して、その後、活性化アニールを行う(図3(b))。
【0049】
次に、ドレイン電極及びソース電極を形成したい領域を開口したマスクをフォトリソグラフにより形成し、そのマスクを用いて、RIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチングを行って、上記領域におけるSiO2膜を除去し、SiCを露出させる。
【0050】
次に、上記領域に、Ni(ニッケル)もしくはAlを蒸着するか、または、Ti(チタン)及びNiを多層膜にて蒸着して、ドレイン電極114及びソース電極116を形成し、その後、加熱処理によりオーミック接合を形成する。
【0051】
次に、ゲート電極を形成したい領域に、AlやポリSiなどをスパッタ蒸着するか、CVDによりポリSiを形成することにより、ゲート電極118を形成し、フォトリソグラフにより形成したマスクを用いて、RIEなどのドライエッチングを行って、トランジスタ構造を形成する(図3(c))。
【0052】
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0053】
上記した第2の実施例においては、第2Siエピタキシャル層210を全て酸化させた後、SiC酸化抑止層208中において酸化を停止させるようにしていたが、SiC酸化抑止層208を全て酸化させるようにしてもよいし、その下の第1Siエピタキシャル層206が比較的膜厚が厚く形成されている場合には、第1Siエピタキシャル層206の上層部まで酸化させるようにしてもよい。最終的に、少なくとも、第1Siエピタキシャル層206が残っていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての半導体装置の基本構成部分の製造手順を模式的に示した断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例としての半導体装置の基本構成部分を製造手順を模式的に示した断面図である。
【図3】第1の実施例の基本構成部分を用いて縦型MOSFETを製造する課程を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
102…SiCウェハ
104…SiCエピタキシャル層
106…Siエピタキシャル層
110…p型領域
112…n型領域
114…ドレイン電極
116…ソース電極
118…ゲート電極
202…SiCウェハ
204…SiCエピタキシャル層
206…第1Siエピタキシャル層
208…SiC酸化抑止層
210…第2Siエピタキシャル層

Claims (9)

  1. 炭化ケイ素半導体を用いたMOS( Metal Oxide Semiconducter )構造を有する半導体装置を製造する方法であって、
    (a)炭化ケイ素層を用意する工程と、
    (b)前記炭化ケイ素層上に、ケイ素をエピタキシャル成長させて、ケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
    (c)前記ケイ素エピタキシャル層の上層部を酸化する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、
    前記工程(c)では、前記ケイ素エピタキシャル層を100nm以下残すように酸化することを特徴とする製造方法。
  3. 炭化ケイ素半導体を用いたMOS構造を有する半導体装置を製造する方法であって、
    (a)炭化ケイ素層を用意する工程と、
    (b)前記炭化ケイ素層上に、ケイ素をエピタキシャル成長させて、第1のケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
    (c)前記第1のケイ素エピタキシャル層上に、炭化ケイ素をエピタキシャル成長させて、炭化ケイ素酸化抑止層を形成する工程と、
    (d)前記炭化ケイ素酸化抑止層上に、ケイ素をエピタキシャル成長させて、第2のケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
    (e)前記第2のケイ素エピタキシャル層を酸化すると共に、前記炭化ケイ素酸化抑止層の一部または全部を酸化する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の製造方法において、
    前記工程(e)は、酸化時間を調整して、前記第2のケイ素エピタキシャル層を酸化させた後、炭化ケイ素酸化抑止層中において酸化を停止させる工程を含むことを特徴とする製造方法。
  5. 請求項3に記載の製造方法において、
    前記工程(b)では、前記第1のケイ素エピタキシャル層を膜厚100nm以下で形成することを特徴とする製造方法。
  6. 請求項3に記載の製造方法において、
    前記工程(c)では、前記炭化ケイ素酸化抑止層を膜厚10nm以下で形成することを特徴とする製造方法。
  7. 請求項3に記載の製造方法において、
    前記工程(e)は、前記炭化ケイ素酸化抑止層中に存在する炭素を拡散または蒸発させる工程を含むことを特徴とする製造方法。
  8. 炭化ケイ素半導体を用いたMOS構造を有する半導体装置であって、
    炭化ケイ素層と、該炭化ケイ素層上に配置され、エピタキシャル成長によって形成されるケイ素エピタキシャル層と、該ケイ素エピタキシャル層上に配置される酸化ケイ素層と、を備える半導体装置。
  9. 請求項8に記載の半導体装置において、
    前記ケイ素エピタキシャル層は、膜厚が100nm以下であることを特徴とする半導体装置。
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