JP4140243B2 - 気化式加湿装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、気化式加湿装置に係り、特に気化エレメントに熱水を散水し加湿量の増加を図る気化式加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱水を上から散水する気化式加湿装置においては、一つの気化エレメントに上方1方向より散水する方式がとられている。
【0003】
図8は、従来の気化式加湿装置の断面図である。
図8において、50は気化式加湿装置の本体、2はこの本体1内下部に設けられた水槽、3はこの水槽2に水を供給する水タンク、4は前述の水槽2の底面に設けられた加熱体、5はこの水槽2内の熱水を汲み上げるポンプ、20はこのポンプ5から汲み上げられた熱水を受け、分流する散水ノズル、70はこの散水ノズル20より分流された熱水を受け、水槽2の上部に下部が水面から浮いた状態で配設された気化エレメントである。
【0004】
9は気化エレメント70を通して送風を外部に放出する送風ファン、10はこの送風ファン9を駆動する電動機、11は風路吸入口、12は吐出口である。
気化エレメント70は、一定量の保水率と吸水率をもつ素材で形成され、保持枠8により、その形状が保持される。
【0005】
この構成において、水槽2内に水があるのを確認した後、運転スイッチ(図示せず)をオンすることにより、湿度が低い場合は水槽2内の水は加熱体4により加熱され熱水となり、ポンプ5より散水ノズル20に汲み上げられる。汲み上げられた熱水は散水ノズル6で分流され下側に配設されている気化エレメント70に供給される。
運転スイッチオンと同時に電動機10も回転し、風路吸入口11から外気が吸込まれ、気化エレメント70を通過して吐出口12より外部に放出される。このとき、前記気化エレメント70は熱水で濡れているので気化エレメント70を通過した空気は湿気を帯び、室内の加湿を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の気化式加湿装置の気化エレメント70は、熱水をかけても熱エネルギーが送風にすぐ奪われてしまう熱ロス(熱水の熱が送風に奪われ水温が下がり、送風温度が上がって熱が外部に放出されてしまう)が発生しており、気化エレメント70の中央部より下側の水温が下がってしまい、加湿量が少なくなるといった不具合があった。
【0007】
本発明は、前記問題点を解消するためになされたもので、気化エレメントへの熱水の供給方法を改善することで、特に気化エレメントの下側の温度を上げ、熱ロスを低減し、加湿効率を上昇することができる気化式加湿装置を提供することを目的とする。
また、加湿量の改善とともに部品の削減、組立性の改善を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わる気化式加湿装置は、湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、送風方向に対して前後位置になるように、かつ、間に間隙を有して上下方向に延在して配置された気化エレメントと、それぞれの気化エレメントの間隙側の面で、上部の面に熱水を供給する熱水供給手段と、を備え、熱水供給手段が、両気化エレメントの間隙の上部に設けられ、熱水が提供される熱水容器と、該熱水容器の両気化エレメント側の側壁に設けられた高低差のある複数の吐出穴とを有する散水ノズル装置を備えたものである。
【0010】
また、請求項2の気化式加湿装置は、請求項1の気化式加湿装置において、散水ノズル装置が熱水を両気化エレメントに分流するため、熱水容器を仕切る仕切り部を有するものである。
【0012】
また、請求項3の気化式加湿装置は、湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、上下方向に配列された複数の気化エレメントと、複数の気化エレメントのそれぞれの上部に熱水を供給する熱水供給手段と、を備え、熱水供給手段が、最上段の気化エレメントの上部に設けられ、熱水が提供される熱水容器、該熱水容器の底部に設けられた複数の開口部を有する散水ノズル装置と、散水ノズル装置の開口部に接続され、下段の気化エレメントの上部に開口する開口部を有する熱水供給パイプとを備えたものである。
【0014】
また、請求項4の気化式加湿装置は、湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、上下方向に配列された複数の気化エレメントと、複数の気化エレメントのそれぞれの上部に熱水を供給する熱水供給手段と、を備え、熱水供給手段が、上下方向に配列された複数の気化エレメントのそれぞれの上部に設けられ、底部に複数の開口部を有し、熱水が供給される散水ノズル装置であり、下段の気化エレメントの散水ノズル装置への熱水の供給が、上段の散水ノズル装置の底部の開口部に接続され、下段の気化エレメントの散水ノズル装置に開口する熱水供給パイプによりなされるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明による実施の形態1を示す気化式加湿装置の断面図、図2は図1の気化エレメント及び散水ノズル装置の部分断面図、図3は図1の気化エレメント及び散水ノズル装置の斜視図である。
【0017】
図において、1は気化式加湿装置の本体、2はこの本体1内下部に設けられた水槽、3はこの水槽2に水を供給する水タンク、4は前述の水槽2の底面に設けられた加熱体、5はこの水槽2内の熱水を汲み上げるポンプ、6はこのポンプ5から汲み上げられた熱水を後述の第1の散水ノズル装置15に搬送する熱水路、7は水槽2の上部に下部が浮いた状態で配設された気化エレメント、9は気化エレメント7を通して送風を外部に放出する送風ファン、10はこの送風ファンを駆動する電動機、11は風路吸入口、12は吐出口、13は水路、14はタンク受部、15は、熱水路6からの熱水を気化エレメント7に供給する散水ノズル装置である。
【0018】
気化エレメント7は、送風ファン9の送風方向に対して前後位置になるように、2個が間隙を有して上下方向に延在しており、保持枠8でその形状を保持されている。
また、気化エレメント7は、一定量の保水率と吸水率を持つ素材で形成され、使用時は湿潤状態となる。形状は図3に示すように板状のものを横方向に波形に成形し、送風との接触面性を増加している。なお、形状については接触面積を大きくする配慮をするが、特に図3のものに限らず、例えば上下方向に波形としてもよい。
【0019】
散水ノズル装置15は、図2及び図3に示すように、前後の気化エレメント7、7の間隙の上部に配置され、熱水が熱水路6から供給される熱水容器15aと、この熱水容器15aの両側壁であり、両気化エレメント7、7側の側壁に設けた吐出穴15bと、熱水容器15aを前記両側壁が別々になるように2分する仕切り部15cとを有している(仕切り部15cは、熱水容器15a内を図1、図2で前後方向に2分している)。
前記の側壁は、望ましくは気化エレメント7に接触されるように配設、例えば、波形の凸部に接触されるよう配設される。
側壁に設けられる吐出穴15bは、散水用の小穴であり、図3に示すように、互い違いに高さを変えて形成されている。
また、仕切り部15cは、熱水容器15aに供給される熱水が両側壁の吐出穴15bに均等に分流するよう仕切るもので、仕切りリブが熱水容器15aの底面から立ち上っている。
【0020】
次に、前記の構成からなる実施の形態1の気化式加湿装置の動作について説明する。
水タンク3内の水は、タンク受部14で受けられ水路13を通って水槽2に供給される。湿度が低い場合は水槽2内の水は加熱体4により加熱され熱水となり、ポンプ5より熱水路6を経由して、散水ノズル装置15に汲み上げられる。汲み上げられた熱水は、熱水容器15aで仕切り部15cで分流され、それぞれの側壁の吐出穴15bから気化エレメント7、7に外気送風に直接触れないで内側より、即ち、間隙側の面に供給される。
運転スイッチオンと同時に電動機10も回転し、風路吸入口11から外気が吸込まれ、気化エレメント7、7を通過して吐出口12より外部に放出される。このとき、前記気化エレメント7、7は熱水で濡れている(湿潤している)ので気化エレメント7、7を通過した空気は湿気を帯び、室内の加湿を行う。
【0021】
このとき、散水ノズル装置15より供給される熱水は、吐出穴15bから気化エレメント7、7に散水される。この際、気泡が発生した場合に吐出穴15bにて表面張力により膜を張りエア詰まりを生じることが懸念されるが、本実施の形態では複数の吐出穴15bを高低差を設けて配置しているので、水の表面張力を破りやすく、エア詰りを起こすことなく均等に気化エレメント7、7に散水される。
また、散水ノズル底面中央に設けられた仕切り部15cである仕切りリブにより、両気化エレメント7、7に均等に熱水が分流される。
【0022】
以上のように、本実施の形態では、気化エレメント7を送風方向に対して2重にし、その内側より散水することで、散水された熱水は気化エレメントを通ってきた外気送風と触れることになり、外気送風に熱水が直接触れ、瞬時に熱が奪われる確率を下げ、気化エレメントの広範囲、特に下の方の表面温度を上昇することができる。そこで、熱水の温度低下は少くなるため、湿潤気化エレメント7の温度が上昇し、加湿量が増加する。水蒸気搬送の空気を暖めるのに使われる熱は少なくなり、熱ロスが減少する。
また、散水ノズル装置15の吐出穴15bに高低差を設けることで、エア詰り等で生じる散水バラツキを低減化できる。
また、熱水容器15aの底面に仕切りリブ15cを設けることで気化エレメント7、7に散水される熱水の量を等分化できる。
【0023】
本実施の形態では、通風方向に対して前後位置になるように配列した気化エレメント7、7の間に間隙を設けて、この間隙の上部に第1の散水ノズル装置15を設けたが、このユニットを1ユニットでなく、送風方向に複数ユニット並列して、更に加湿量を増すようにしてもよい。
本実施の形態では、熱水供給手段の例として、熱水容器15a、吐出穴15b及び仕切り部15cを有する散水ノズル装置15を備えたものが該当する。
【0024】
実施の形態2.
図4は本発明による実施の形態2を示す気化式加湿装置の断面図、図5は図4の気化エレメント及び散水ノズル装置の斜視図である。
【0025】
図4において、気化式加湿装置の本体1、この本体1内下部に設けられた水槽2、この水槽2に水を供給する水タンク3、前述の水槽2の底面に設けられた加熱体4、この水槽2内の熱水を汲み上げるポンプ5、熱水を後述の散水ノズル装置16に搬送する熱水路6、気化エレメント7を通して送風を外部に放出する送風ファン9、この送風ファンを駆動する電動機10、風路吸入口11、吐出口12、水路13及びタンク受部14等は前記の実施の形態1と同じである。
【0026】
本実施の形態では、気化エレメント7を図4、図5に示すように、上下方向に分割して配置している。両気化エレメント7、7が保持枠8で形状を保持されていること、下側の気化エレメント7の下部が水槽2上部に浮いた状態で配設されていること及び気化エレメント7、7の材質、形状等は実施の形態1と同じである。
【0027】
16は、散水ノズル装置である。散水ノズル装置16は、図5に示すように、熱水路6を経由して熱水が供給される熱水容器16a、熱水容器16aの底部に設けられた複数の開口部16bを有している。
また、17は熱水供給パイプで、上端は熱水容器16aの開口部16bに接続し、気化エレメント7の隙間を通って下方に延び、下端は下側の気化エレメント7の上部に開口する開口部を有する。
また、18は熱水容器16aの開口部16bに接続し、上側気化エレメント7の上部に開口する開口部を有する短パイプである。
【0028】
次に、前記の構成からなる実施の形態2の気化式加湿装置の動作について説明する。
ポンプ5より汲み上げられた熱水は、熱水路6を経由して散水ノズル装置16で受けられ、散水ノズル装置16の熱水容器16aの底部の開口部16b、短パイプ18より上側の気化エレメント7に熱水を供給する。また、下側の気化エレメント7には、開口部16bに接続された熱水供給パイプ17から供給される。
【0029】
気化エレメント7、7に供給された熱水は外気送風と触れる距離が短くなるので、温度低下が少なくなり、気化エレメント7、7の温度分布を上昇する。特に下側の気化エレメント7においては、散水ノズル装置16から熱水供給パイプ17で供給するので、熱水の温度低下を防止できる。なお、熱水供給パイプ17を断熱性のパイプとすれば一層効果がある。
【0030】
以上のように、気化エレメント7、7の温度分布を上昇させ、特に下側の気化エレメント7に供給される熱水の温度低下を防止し、送風に奪われる熱ロスを減少させることで加湿量の増加を図ることができる。
散水ノズル装置16の開口部16bに接続する熱水供給パイプ17及び短パイプ18は、散水ノズル装置16と一体成形で形成してもよい。
本実施の形態では、熱水供給手段の例として、熱水容器16aと開口部16bとを有する散水ノズル装置16及び熱水供給パイプ17を備えたものが該当する。
【0031】
実施の形態3.
図6は本発明による実施の形態3を示す気化加湿装置の部分断面図である。
【0032】
本実施の形態では、気化エレメント7は、上下方向に2個分割して配置する。これらの気化エレメント7、7への熱水の供給は、散水ノズル装置16により行う。即ち、上下の気化エレメント7、7の上部に散水ノズル装置16を設ける。下側の散水ノズル装置16へは上側の散水ノズル装置16の開口部16bに接続された熱水供給パイプ17より熱水を供給する(但し、図6では、後述の熱水路6により供給する例が図示されている。熱水供給パイプ17は、図5に示すように、熱水容器16aの開口部16bに接続し、上側の気化エレメント7の隙間を通って下方に延び、下側の散水ノズル装置16上に開口する。)。
19は、上側気化エレメント7から落ちてくる余分な水を排水する排水パイプである。
その他は、実施の形態2と同じである。
【0033】
前記の構成からなる実施の形態3の気化式加湿装置では、上下の気化エレメント7、7は、それぞれの上部に設けられた第2の散水ノズル装置16の複数の開口部16bにより熱水が供給される。実施の形態2のように短パイプ18を接続してもよい。
その際、上側の気化エレメント7から落ちてくる余分な水(冷却されて温度が低下している)は上側の気化エレメント7の下部に設けた皿状容器等で受け、排水パイプ19にて別個に回収されるため、下側の気化エレメント7が余分な水によって冷却されることを避けることができる。
【0034】
以上のように、本実施の形態においても気化エレメント7、7に供給された熱水は外気送風と触れる距離が短くなるので、温度低下が少なくなり、気化エレメント7、7の温度分布を上昇する。特に下側の気化エレメント7の熱水の温度低下を防止し、また、上側気化エレメント7の余分な冷却水による下側気化エレメント7の熱水の温度低下を防止することで気化エレメント7全体の温度を上げ、加湿量の増加を図ることができる。
【0035】
下側の散水ノズル装置16への熱水の供給は、熱水供給パイプ17で行うほかに、ポンプ5で汲み上げる熱水を上側の散水ノズル装置16と同様に、熱水路6から直接供給してもよい。即ち、熱水路6を途中で分岐して下側の散水ノズル装置16へ熱水を供給してもよい(図6では、前記のように熱水供給パイプ17でなく、熱水路6から熱水を供給する例が図示されている)。
本実施の形態の熱水が供給される上側の散水ノズル装置、下側の散水ノズル装置及びこれらを接続する熱水供給パイプ17を備えたものが熱水供給手段の一例である。また、下側の散水ノズル装置は熱水供給パイプ17より熱水が供給されるのではなく、別途供給されるものでもよい。
【0036】
実施の形態4.
図7は本発明による実施の形態4を示す気化加湿装置の部分断面図である。
【0037】
図において、17aは、保持枠8と一体で形成された熱水供給パイプである。この熱水供給パイプ17aの構成及び働きは、前記の保持枠8と一体で形成された点以外は前記実施の形態2に記載の熱水供給パイプ17と同じである。
【0038】
本実施の形態では、熱水供給パイプ17aを気化エレメント7の保持枠8と一体で構成することにより、部品点数削減や部品の組立性改善の効果がある。
その他の点は実施の形態2と同じであるので、説明を省略する。
【0039】
実施の形態2、実施の形態3においては、気化エレメント7を上下方向に2個配列したが、それぞれ、3個以上でもよく、また、これらの気化エレメント7に熱水を供給する散水ノズル装置16、熱水パイプ17等の構成は、それぞれの2個配列の場合の実施の形態と同様とする。
また、実施の形態2においても、実施の形態3同様に排水パイプ19を設けて、上側の気化エレメント7から落ちる水を排水し、下側の気化エレメント7に冷却した水が入らないようにしてもよい。
また、各実施の形態において、熱水供給手段に熱水を供給する熱水提供手段は、水槽2内の加熱体4で作成した熱水をポンプ5で熱水路6により下から汲み上げる等の各実施の形態に記載の方法に限らず、上から供給してもよく、また熱水作成部を気化加湿装置1と一体にせずに、気化加湿装置1とは別で作成した熱水を搬送し、供給してもよい。
さらに、本発明の熱水に関しては、温度が高い熱水が望ましいが、少なくとも室温以上の温度の温水であれば本発明の効果は得られる。従って、室温以上の温水も本発明の熱水に含むものとする。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係わる気化式加湿装置は、湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、送風方向に対して前後位置になるように、かつ、間に間隙を有して上下方向に延在して分割配置された気化エレメントと、気化エレメントの間隙側の面で、上部の面に熱水を供給する熱水供給手段とを備え、熱水供給手段が、両気化エレメントの間隙の上部に設けられ、熱水が提供される熱水容器と、該熱水容器の両気化エレメント側の側壁に設けられた高低差のある複数の吐出穴とを有する散水ノズル装置を備えたので、気化エレメントの温度分布バラツキ改善と送風に奪われる熱ロスの低減化ができ、湿潤気化エレメントの温度が上昇し、加湿量の増加を図ることができ、気化エレメントへの散水バラツキが低減化でき安定した加湿量を確保することができる。
【0042】
また、請求項2の気化式加湿装置は、請求項1の気化式加湿装置において、散水ノズル装置が熱水を両気化エレメントに分流するため、熱水容器を仕切る仕切り部を有するので、両気化エレメントに確実に熱水が供給され、より安定した加湿量を確保することができる。
【0044】
また、請求項3の気化式加湿装置は、湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、上下方向に配列された複数の気化エレメントと、複数の気化エレメントのそれぞれの上部に熱水を供給する熱水供給手段とを備え、熱水供給手段が、最上段の気化エレメントの上部に設けられ、熱水が提供される熱水容器、該熱水容器の底部に設けられた複数の開口部を有する散水ノズル装置と、散水ノズル装置の開口部に接続され、下段の気化エレメントの上部に開口する開口部を有する熱水供給パイプとを備えたので、気化エレメントの温度分布バラツキ改善と送風に奪われる熱ロスの低減化ができ、湿潤気化エレメントの温度が上昇し、加湿量の増加を図ることができ、熱水供給パイプで下段の気化エレメントにも熱水が供給され、加湿量の増加が図れる。
【0046】
また、請求項4の気化式加湿装置は、湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、上下方向に配列された複数の気化エレメントと、複数の気化エレメントのそれぞれの上部に熱水を供給する熱水供給手段と、を備え、熱水供給手段が、上下方向に配列された複数の気化エレメントのそれぞれの上部に設けられ、底部に複数の開口部を有し、熱水が供給される散水ノズル装置であり、下段の気化エレメントの散水ノズル装置への熱水の供給が、上段の散水ノズル装置の底部の開口部に接続され、下段の気化エレメントの散水ノズル装置に開口する熱水供給パイプによりなされるので、気化エレメントの温度分布バラツキ改善と送風に奪われる熱ロスの低減化ができ、湿潤気化エレメントの温度が上昇し、加湿量の増加を図ることができ、下段の気化エレメントもその上部の散水ノズル装置から熱水が供給され、加湿量の増加が図れ、熱水供給パイプで熱水を分流し散水できるので、気化エレメントの温度分布バラツキ改善と送風に奪われる熱ロスの低減化ができ、加湿量の増加を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す気化式加湿装置の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す気化エレメント及び散水ノズルの部分断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1を示す気化エレメント及び散水ノズルの斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態2を示す気化式加湿装置の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2を示す気化エレメント及び散水ノズルの斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態3を示す気化エレメント及び散水ノズルの部分断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態4を示す気化エレメント及び散水ノズルの部分断面図である。
【図8】 従来の気化式加湿装置の断面構成図である。
【符号の説明】
1 気化式加湿装置、7 気化エレメント、8 保持枠、9 送風ファン、15 散水ノズル装置、15a 熱水容器、15b 吐出穴、15c 仕切り部、16 散水ノズル装置、16a 熱水容器、16b 開口部、17 熱水供給パイプ。
Claims (5)
- 湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、
送風方向に対して前後位置になるように、かつ、間に間隙を有して上下方向に延在して配置された気化エレメントと、
前記それぞれの気化エレメントの前記間隙側の面で、上部の面に熱水を供給する熱水供給手段と、を備え、
前記熱水供給手段が、前記両気化エレメントの間隙の上部に設けられ、熱水が提供される熱水容器と、該熱水容器の前記両気化エレメント側の側壁に設けられた高低差のある複数の吐出穴とを有する散水ノズル装置を備えたことを特徴とする気化式加湿装置。 - 前記散水ノズル装置が熱水を前記両気化エレメントに分流するため、前記熱水容器を仕切る仕切り部を有することを特徴とする請求項1記載の気化式加湿装置。
- 湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、
上下方向に配列された複数の気化エレメントと、
前記複数の気化エレメントのそれぞれの上部に熱水を供給する熱水供給手段と、
を備え、
前記熱水供給手段が、最上段の気化エレメントの上部に設けられ、熱水が提供される熱水容器と、該熱水容器の底部に設けられた複数の開口部とを有する散水ノズル装置と、
前記散水ノズル装置の前記開口部に接続され、下段の気化エレメントの上部に開口する開口部を有する熱水供給パイプと、
を備えたことを特徴とする気化式加湿装置。 - 湿潤した気化エレメントに送風することにより加湿空気を作成する気化式加湿装置において、
上下方向に配列された複数の気化エレメントと、
前記複数の気化エレメントのそれぞれの上部に熱水を供給する熱水供給手段と、
を備え、
前記熱水供給手段が、前記上下方向に配列された複数の気化エレメントのそれぞれの上部に設けられ、底部に複数の開口部を有し、熱水が供給される散水ノズル装置であり、
下段の気化エレメントの散水ノズル装置への熱水の供給が、上段の散水ノズル装置の底部の開口部に接続され、前記下段の気化エレメントの散水ノズル装置に開口する熱水供給パイプによりなされることを特徴とする気化式加湿装置。 - 前記熱水供給パイプが、気化エレメントを保持する保持枠と一体に形成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の気化式加湿装置。
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