JP4093873B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は印刷装置に関し、特に、複数のユーザから与えられる印刷データを印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスや会社において、プリンタ(印刷装置)が複数台のパソコンとLAN(Local Area Network)等によって互いに接続されており、複数台のパソコンがプリンタを共有していることは、従来から知られている。
この構成において、パソコンはプリンタに印刷設定(用紙サイズ、印刷部数など)を伴う印刷データを送信する。これらを受信したプリンタは、印刷設定に基づいて印刷データを印刷する。
【0003】
ところで、昨今のプリンタは、機能が多様化し、種々の印刷設定に対応できるようになっているが、与えられた印刷設定に対応する印刷ができないこともある。すなわち、プリンタには、物理的に対応可能な機能(たとえばステープル機能)は備えているが、その機能を動作させるのが適切でない場合(たとえば厚紙10枚を超えた用紙束にステープルする場合)があり、このような適切でない動作の組合せを含む印刷設定が存在する(以下、この印刷設定を「禁則仕様」という)。この禁則仕様はプリンタの使用説明書等に記載されているが、禁則仕様を全て知っているユーザは少ない。このため、禁則仕様を伴う印刷データがプリンタに送信されると、プリンタはエラーとなって印刷を停止してしまい、LANに接続されている他のパソコンからプリンタに印刷データを送信しても、送信された印刷データは印刷されない不具合が生じていた。
【0004】
この不具合を解消するために、禁則仕様を伴う印刷データが与えられると、それらを記憶装置に保存する印刷装置(プリンタ)が提供されている(たとえば、特許文献1)。また、かかるプリンタには、与えられた印刷設定を変更して、印刷データを印刷することもできるものもある。これらによって、禁則仕様が付随された印刷データが与えられても、その後に与えられる印刷データの処理が中断せず、複数のパソコンから与えられる印刷データを効率良く処理することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開1996−139881号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、禁則仕様を伴う印刷データがプリンタに与えられたとき、禁則仕様であることが直ちにユーザに報知されず、印刷データは記憶装置に記憶されたり、ユーザ所望の印刷設定と異なる印刷設定に変更されて印刷されるので、使い勝手が悪いという不満があった。
この発明はかかる背景のもとになされたものであり、利便性をさらに向上することのできる印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、複数のユーザから与えられる印刷データを効率よく処理することのできる印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、入力された印刷データの印刷設定が、その印刷装置で物理的に対応できる設定か否かを判断するための判断手段と、前記判断手段が入力された印刷設定は物理的に対応できると判断したとき、さらに、印刷設定は禁則仕様に該当するか否かを識別するための識別手段と、前記判断手段によって物理的に対応できないと判断されたときには、印刷データおよびその印刷設定を記憶する手段と、前記識別手段によって印刷設定は禁則仕様に該当すると識別されたときには、印刷できない原因をユーザに報知するための報知手段と、前記報知手段による報知後、所定の時間内に印刷できない原因が解消されたことに応答して印刷を実行する手段と、を有することを特徴とする印刷装置である。
【0009】
この発明によると、入力された印刷データの印刷設定で印刷装置(プリンタ)が印刷を行うことができない場合、その印刷データおよび印刷設定が記憶される。印刷を行うことができない場合とは、物理的に対応できない印刷設定がプリンタに与えられた場合である。たとえばプリンタにはA4(日本工業規格(JIS)のA列4番(以下同様))サイズ、およびA5サイズの用紙しか収容されていないのに、A3サイズの用紙で印刷を行う設定が与えられた場合が該当する。一方、プリンタは物理的に対応することができるが、プリンタを動作させることが適切でない印刷設定、つまり禁則仕様が存在する。たとえばプリンタはステープル処理を行うことができるが、厚紙10枚を超えた用紙束にステープル処理を行うという禁則仕様では、確実なステープルが保証できないが、たとえば厚紙を普通紙に変更するとか、ステープル処理を行わないという変更によって、印刷できるようになる。
【0010】
物理的に対応できない印刷設定に対しては、印刷データおよびその印刷設定を記憶する。これによって、物理的に対応できない印刷設定を伴う印刷データが与えられても、その後に与えられる印刷データの処理が中断せず、複数のパソコンから与えられる印刷データを効率良く処理することができる。
一方、印刷設定が禁則仕様である場合は、それを報知する。これによって、印刷設定が禁則仕様に該当しているということをユーザは直ちに知ることができるので、ユーザにとって使い勝手のよい印刷装置を提供することができる。
【0011】
そして、印刷設定は禁則仕様であると報知されたときに、その印刷設定が禁則仕様に該当しない印刷設定に変更された場合、その変更された印刷設定で印刷を行う。これによって、禁則仕様に該当する印刷設定を伴う印刷データが与えられた場合、印刷データが記憶装置に記憶されたり、ユーザが所望する印刷設定と異なる印刷設定で印刷されたりするといった問題を回避することができる。したがって、ユーザの利便性をさらに向上することのできる印刷装置を提供することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、前記識別手段によって入力された印刷設定が禁則仕様と識別されたとき、印刷データを処分するための処分情報が伴われているか否かを検知するための処分情報検知手段と、前記処分情報検知手段によって検知された処分情報に、前記印刷データおよびその印刷設定を記憶するという処分情報が含まれていた場合、前記印刷データおよびその印刷設定を記憶する手段と、前記処分情報検知手段によって検知された処分情報に、前記印刷データおよびその印刷設定を破棄するという処分情報が含まれていた場合、前記印刷データおよびその印刷設定を破棄する手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の印刷装置である。
【0013】
この発明によると、印刷設定は禁則仕様であると報知したにもかかわらず、ユーザがその印刷設定の変更作業を行わないときは、印刷設定に処分情報が含まれているか否かを検知する。処分情報とは、プリンタに入力された印刷データおよびその印刷設定を記憶したり、破棄(キャンセル)したりすることを指示するための情報である。そして、印刷設定に処分情報が含まれている場合は、その処分情報に基づいて入力された印刷データおよびその印刷設定を記憶したり、破棄したりする。したがって、禁則仕様に該当する印刷設定が変更されずにプリンタに入力されたままになっているときは、処分情報にもとづいてその印刷データを記憶したり、破棄したりすることによって、その後に与えられる印刷データの処理が中断せず、複数のパソコンから与えられる印刷データをさらに効率良く処理することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る印刷装置の機能を有するデジタル複写機1の構成の概要を示す図解図である。
デジタル複写機1にLANやインターネット等といったネットワークを接続することができるようになっており、デジタル複写機1はそのネットワークに接続されたパソコン等から印刷データが与えられるようになっている。この印刷データは、デジタル複写機1に搭載されている機能を設定するための印刷設定(印刷設定)を伴っている。
【0015】
この実施形態におけるパソコン等は、印刷設定で用紙サイズ、用紙種類、印刷方向、印刷品質、印刷範囲、および後処理機能等を設定できる。
用紙サイズの設定とは、印刷される用紙のサイズを設定することをいい、用紙種類の設定とは、印刷を普通紙、色紙、または厚紙等に設定することをいう。また、印刷方向の設定とは、用紙の縦方向に沿って印刷するのか、横方向に沿って印刷するのかの設定をいい、印刷品質の設定とは、印刷の粗密の設定、印刷の明暗の設定、印刷速度の設定等である。さらに、印刷範囲の設定とは、全ての頁を印刷するのか、一部頁を印刷するのかを設定することをいう。
【0016】
後処理機能の設定とは、印刷された用紙にステープル処理を行うか否かの設定、ステープル処理の位置、および数の設定、印刷された用紙にパンチ処理を行うか否かの設定、パンチ処理の数の設定、シフト処理を行うか否かの設定などである。なお、シフト処理については後述する。
また、パソコンのユーザは、デジタル複写機1が印刷データを印刷することができなかった場合、その印刷データを処分するための処分情報を印刷データに伴わせることができる。処分情報とは、デジタル複写機1によって印刷されなかった印刷データをデジタル複写機1に記憶させたり、印刷データをキャンセル(破棄)させたりすることを指示するものである。
【0017】
印刷データ(画像データ)が与えられたデジタル複写機1は、印刷設定の機能を実現するためにデジタル複写機1の各部を制御するようになっている。また、与えられた印刷データを画像データに変換し、電子写真方式によりその画像データを画像形成処理(印刷)して出力する。つまり、デジタル複写機1はネットワークプリンタとしての機能を含んでいる。
また、デジタル複写機1が印刷データを印刷することができなかったときにおいて、印刷データが処分情報を伴っているときは、その処分情報に基づいて与えられた印刷データを処分するようになっている。
【0018】
デジタル複写機1には、与えられた印刷データを印刷して出力するための本体2、本体2から出力された用紙のパンチ処理やステイプル処理等といった後処理を行うためのフィニッシャー3、およびフィニッシャー3で後処理された用紙が排出されるソータ4が備えられている。
本体2最下部には、用紙を収容しておくための用紙カセット21が備えられている。用紙カセット21は、上段の用紙カセット211、中段の用紙カセット212、および下段の用紙カセット213から構成されており、各用紙カセット211〜213には、目的や用途に応じて異なるサイズの用紙や、異なる種類の用紙が収容されている。各用紙カセット211〜213は、たとえばA4(日本工業規格(JIS)のA列4番(以下同様))サイズなどのセンチ系サイズの用紙だけでなく、たとえばリーガルサイズ(8.5×14インチ)などのインチ系サイズの用紙も収容することができる。また、各用紙カセット211〜213は、普通紙である用紙を収容することができるだけでなく、例えば厚紙や色紙等といった特殊紙である用紙も収容することができる。
【0019】
デジタル複写機1中央部には画像形成部22が備えられており、各用紙カセット211〜213に備えられている用紙搬送機構(図示せず)は、用紙を画像形成部22へ搬送することができる。画像形成部22において、ネットワークに接続されたパソコン等から与えられる印刷データが画像データに変換される。そして、その画像データに対応するトナー像が用紙搬送機構によって搬送される用紙に転写されるようになっている。つまり、デジタル複写機1に与えられた印刷データは、画像形成部22によって印刷されて出力される。
【0020】
用紙搬送機構は、印刷データに付随されている印刷設定で設定されている用紙サイズ、用紙種類、印刷部数等に基づいて、画像形成部22へ搬送する用紙を選択するようになっている。
画像形成部22は、印刷設定の印刷方向、印刷品質、印刷範囲、および印刷部数等で設定されている情報に基づいて、印刷データを用紙に印刷している。
デジタル複写機1上部には、ユーザの操作を受け付けたり、表示したりするための操作・表示部23が設けられている。操作・表示部23は、液晶表示器などから構成されている。
【0021】
フィニッシャー3はシフト処理機能を含んでいる。シフト処理とは、複数頁からなる印刷データを多部数印刷する場合において、ユーザがソータ4に排出されている用紙を一部毎に取りやすくするために、フィニッシャー3からソータ4に排出される用紙の排出方法を一部毎に変化させる処理である。
また、フィニッシャー3は、印刷データに付随されている印刷設定で設定されている後処理機能に基づいて、フィニッシャー3で行う後処理を制御している。
【0022】
ソータ4は、メイントレイ41およびサブトレイ42から構成されており、フィニッシャー3で後処理された用紙はメイントレイ41に排出されたり、サブトレイ42に排出されたりする。
この実施形態において、上段の用紙カセット211にはA4サイズの厚紙が、中段の用紙カセット212にはA4サイズの普通紙が、下段の用紙カセット213にはリーガルサイズの普通紙がそれぞれ収容されているものとする。
【0023】
また、フィニッシャー3は、厚紙をメイントレイ41にしか排出することができないものとし、サブトレイ42に排出される用紙にだけシフト処理を施すことができるものとする。さらに、フィニッシャー3は、用紙に2つの穴を開けるパンチ処理、および用紙に3つの穴を開けるパンチ処理を行うことができるが、リーガルサイズの用紙には3つの穴を開けるパンチ処理を行うことができないものとする。
【0024】
ところで、デジタル複写機1に与えられる印刷データに付随している印刷設定において、デジタル複写機1はその印刷設定に物理的に対応しているが、実際には動作することのできない印刷設定がある。この実施形態であれば、たとえば以下に示す2つの印刷設定がある。
一つ目の印刷設定は、「リーガルサイズの用紙に印刷データを印刷して、その印刷された用紙に3つの穴を開けるパンチ処理を行う」という印刷設定である。下段の用紙カセット213には、リーガルサイズの用紙が収容されているし、フィニッシャー3によって、印刷された用紙に3つの穴を開けることができるので、デジタル複写機1はこの印刷設定に物理的に対応している。しかし、フィニッシャー3は、リーガルサイズの用紙に3つの穴を開けるパンチ処理を行うことができないので、デジタル複写機1はこの印刷設定に対応することができない。
【0025】
二つ目の印刷設定は、「A4サイズの厚紙に印刷データを印刷して、その印刷された用紙にシフト処理を施す」という印刷設定である。上段の用紙カセット211には、A4サイズの厚紙が収容されているし、フィニッシャー3によって、印刷された用紙にシフト処理を施すことができるので、デジタル複写機1はこの印刷設定に物理的に対応している。しかし、フィニッシャー3は、A4サイズの厚紙に印刷された用紙にシフト処理を施すことができないので、デジタル複写機1はこの印刷設定に対応することができない。
【0026】
このように、デジタル複写機1は物理的に対応しているが、デジタル複写機1が実際には動作することのできない印刷設定のことを「禁則仕様」という。デジタル複写機1には、先の例で説明した2つの禁則仕様、およびそれ以外の幾つかの禁則仕様が予め設定されている。
デジタル複写機1には、禁則仕様に対応する禁則処理がさらに定められている。禁則処理とは、禁則仕様に該当する印刷設定がデジタル複写機1に与えられたときにおいて、与えられた禁則仕様に近い、そのプリンタが設定可能な印刷設定に切換える機能である。
【0027】
したがって、先に説明した一つ目の禁則仕様に該当する印刷設定を伴っている印刷データがデジタル複写機1に与えられると、禁則処理によって、「リーガルサイズの用紙に印刷データを印刷して、その印刷された用紙に2つの穴を開けるパンチ処理を行う」という印刷設定に切換えられる。また、先に説明したもう一つの禁則仕様に該当する印刷設定を伴っている印刷データがデジタル複写機1に与えられると、禁則処理によって、「中段の用紙カセット212に収容されているA4サイズの用紙に画像の印刷を行い、その印刷された用紙にシフト処理を施す」という印刷設定に切換えられる。
【0028】
図2は、デジタル複写機1の電気的構成を示すブロック図である。
デジタル複写機1全体の制御を司る制御部10は、タイマ100、およびマイクロコンピュータ(図示せず)等を含んで構成されている。制御部10は画像形成部22およびフィニッシャー3とそれぞれ接続されており、制御部10はこれらを制御している。また、ここでは図示していないが、制御部10にはデジタル複写機1各部から、各部の状態を示すデータが与えられるようになっている。
【0029】
デジタル複写機1には、ネットワークインタフェース11が備えられている。制御部10はネットワークインタフェース11と接続されており、制御部10はネットワークインタフェース11を制御している。この実施形態では、ネットワークインタフェース11にさらにLANが接続されており、このLANには複数のパソコンPC1、PC2、‥‥‥、PCn(nは自然数)が接続されている。したがって、LAN上の任意のパソコンPCi(i=1、2、‥‥‥、n)からデジタル複写機1に与えられる印刷データは、ネットワークインタフェース11を介して制御部10へ与えられる。
【0030】
デジタル複写機1には、さらに記憶装置12および判定部13が備えられており、制御部10はこれらを制御している。記憶装置12は、パソコンPCiから与えられる印刷データを記憶するための印刷データ記憶部121、およびデジタル複写機1各部の状態を示すデータを記憶するための状態データ記憶部122を有している。なお、デジタル複写機1各部から与えられる状態データに変化が生じた場合、状態データ記憶部122に記憶されているデータは、その変化に対応するように変更されるようになっている。
【0031】
判定部13は、状態データ記憶部122に記憶されているデータを参照することによって、デジタル複写機1は印刷データに付随している印刷設定に物理的に対応することができるか否かを判定することができる。また、判定部13は、物理的に対応することができると判定された印刷設定は、禁則仕様に該当するか否かも判定することができる。
制御部10は操作・表示部23と接続されており、制御部10は操作・表示部23を制御している。また、操作・表示部23によって受け付けられたユーザの操作信号は、制御部23に与えられるようになっている。
【0032】
図3は、デジタル複写機1の制御動作を示すフローチャートである。
図3の流れに従い、図1、2に示すデジタル複写機1の動作を説明する。LAN上の任意のパソコンPCiからデジタル複写機1に印刷データが与えられると、印刷データは画像データに変換される(ステップS1)。そして、デジタル複写機1は、印刷データに付随されている印刷設定に物理的に対応することができるか否かが判別される(ステップS2)。
【0033】
その後、印刷設定が物理的に対応できないと判定されたときは(ステップS2でNo)、デジタル複写機1に与えられた印刷データは印刷データ記憶部121に記憶されて(ステップS3)、デジタル複写機1の制御動作は終了する。
したがって、たとえばデジタル複写機1の各用紙カセット211〜213にはA3サイズの用紙は収容されていないにも係らず、A3サイズの用紙で印刷を行う設定がされた印刷設定を伴う印刷データが、デジタル複写機1に与えられたときに上述の処理が行われる。
【0034】
このように、デジタル複写機1が物理的に対応できない印刷設定に付随された印刷データがデジタル複写機1に与えられた場合、印刷データおよびその印刷設定は印刷データ記憶部121に記憶される。したがって、LANに接続されている他のパソコンからデジタル複写機1に与えられる他の印刷設定を伴った印刷データに迅速に対応することができる。よって、使い勝手のよいデジタル複写機1を提供することができる。
【0035】
印刷設定が物理的に対応できると判定されたときは(ステップS2でYes)、判定部13によって印刷設定が禁則仕様に該当するか否か判定される(ステップS4)。
印刷設定が禁則仕様に該当しないと判定されたときは(ステップS4でNo)、印刷設定に基づいてデジタル複写機1の各部が制御され、印刷データが印刷されて(ステップS14)、デジタル複写機1の制御動作は終了する。
【0036】
つまり、与えられた印刷設定にデジタル複写機1は物理的に対応することができ、かつ、その印刷設定が禁則仕様に該当しない場合は、その印刷設定に基づいてデジタル複写機1全体の制御が速やかに行われ、印刷データが印刷される。したがって、デジタル複写機1が印刷を行うことのできない印刷設定を送信しない限り、LAN上のパソコンPCiのユーザにとって使いやすいデジタル複写機1を提供することができる。
【0037】
印刷設定が禁則仕様に該当すると判定されたときは(ステップS4でYes)、与えられた印刷設定はデジタル複写機1の禁則仕様であるという旨のメッセージが、操作・表示部23に表示され(ステップS5)、タイマ100が起動する(ステップS6)。
通常、印刷設定を伴った印刷データを送信したユーザは、その印刷データが印刷された用紙を取得するためにデジタル複写機1の周辺にいる。このため、操作・表示部23にメッセージを表示することによって、ユーザに確実にメッセージの内容を報知することができる。
【0038】
したがって、与えられた印刷設定はデジタル複写機1の禁則仕様であるという旨のメッセージが、操作・表示部23に表示することによって、印刷設定が禁則仕様に該当するということをユーザに確実に報知することができる。つまり、ユーザの利便性を向上したデジタル複写機1を提供することができる。
タイマ100が起動してから、所定時間が経過するまでの間に(ステップS7でNo→ステップS8でNo→ステップS7でNo→‥‥‥)、デジタル複写機1に与えられた印刷設定が変更されることによって、禁則仕様に該当しなくなると(ステップS7でYes)、その変更された機能に従って、印刷データが印刷されて出力される(ステップS14)。
【0039】
タイマ100が起動してから所定時間までの間、すなわち印刷設定は禁則仕様であるというメッセージが操作・表示部23に表示されているときに、ユーザは操作・表示部23を操作することによって、この印刷設定を変更することができる。そして、この変更作業によってデジタル複写機1に与えられた印刷設定が禁則仕様に該当しない印刷設定に変更されたことに応答して、その変更された印刷設定で印刷データの印刷出力が行われる。つまり、禁則仕様に該当する印刷設定が与えられた場合、ユーザにその旨を表示するだけでなく、ユーザが変更した印刷設定の受付も速やかに行うことができる。よって、ユーザによってさらに利便性の高いデジタル複写機1を提供することができる。
【0040】
タイマ100が起動してから、所定時間が経過するまでの間に(ステップS7でNo→ステップS8でNo→ステップS7でNo→‥‥‥)、印刷設定が変更されなかった場合は(ステップS7でNo、およびステップS8でYes)、印刷データに付随されている処分情報は、印刷データを印刷データ記憶部121に記憶する指示を含んでいるか否かが判別される(ステップS9)。
【0041】
処分情報は印刷データ記憶部121に記憶する指示を含んでいると判別された場合は(ステップS9でYes)、デジタル複写機1に与えられた印刷データおよび印刷設定は印刷データ記憶部121に記憶されて(ステップS10)、デジタル複写機1の制御動作は終了する。
したがって、自分が設定した印刷設定は禁則仕様に該当するか否か解らないが、もしその印刷設定が禁則仕様に該当する場合、後で操作・表示部15を操作することによって、その印刷設定を禁則仕様に該当しない設定に変更するので、印刷設定データおよび印刷データを印刷データ記憶部121に記憶させておきたいというユーザにとって、大変使い勝手のよいデジタル複写機1を提供することができる。また、デジタル複写機1は、LANに接続されている他のパソコンから与えられる他の印刷データの印刷に迅速に対応できる。
【0042】
処分情報は印刷データを印刷データ記憶部121に記憶する指示を含んでいないと判別された場合(ステップS9でNo)、処分情報は印刷データのキャンセルを行う指示を含んでいるか否かが判別されるようになっている(ステップS11)。
処分情報は印刷データのキャンセルを行う指示を含んでいると判別された場合は(ステップS11でYes)、デジタル複写機1に与えられた印刷データはキャンセル処理されて(ステップS12)、デジタル複写機1の制御動作は終了する。
【0043】
したがって、自分が設定した印刷設定は禁則仕様に該当するか否か解らないが、もしその印刷設定が禁則仕様に該当する場合、その印刷データを他のプリンタ等で印刷するので、その印刷データおよび印刷設定をキャンセルしたいというユーザにとって、大変使い勝手のよいデジタル複写機1を提供することができる。また、デジタル複写機1は、LANに接続されている他のパソコンから与えられる他の印刷データの印刷に迅速に対応できる。
【0044】
印刷データに処分情報が付随されていないときは(ステップS9,S11でNo)、印刷設定は禁則処理されて(ステップS13)、終了する。
【0045】
図4は、デジタル複写機1各部から制御部10に与えられる状態を示すデータが変化した場合の制御動作を示すフローチャートである。
デジタル複写機1から制御部10に与えられる状態を示すデータに変化が生ずると(ステップS20)、その変化に対応して、状態データ記憶部122に記憶されているデータも変更される(ステップS21)。そして、印刷データ記憶部121に印刷データが記憶されているか否かが判別される(ステップS22)。
【0046】
デジタル複写機1各部から制御部10に与えられるデータに変化が生じるのは、たとえば用紙カセット211〜213に新たな用紙が収容された場合や、今まで故障していたフィニッシャー3の故障が直った場合等といった、デジタル複写機1に物理的な変化が生じた場合である。
印刷データ記憶部121に印刷データが記憶されていない場合は(ステップS22でNo)、その制御動作は終了するが、印刷データ記憶部121に印刷データが記憶されている場合は(ステップS22でYes)、判定部13によってその記憶されている印刷データを印刷することができるか否かが判別される(ステップS23)。
【0047】
印刷データ記憶部121に記憶されている印刷データを印刷することができない場合は(ステップS23でNo)、その制御動作は終了するが、印刷データ記憶部121に記憶されている印刷データを印刷することができる場合(ステップS23でYes)、その印刷データは印刷データ記憶部121から読み取られて、画像形成部22によって印刷されて出力される(ステップS24)。
つまり、パソコンPCiからデジタル複写機1に印刷設定を伴った印刷データが与えられたものの、デジタル複写機1がその与えられた印刷データに物理的に対応することができないため、それらが印刷データ記憶部121に記憶される。その後において、デジタル複写機1がその印刷設定に物理的に対応することができる状態に変化すると、印刷データ記憶部121に記憶されていた印刷データは画像形成部22によって印刷されて、出力される。したがって、印刷データ記憶部121に記憶されている印刷データを効率よく無駄なく使用することができる。
【0048】
ここでは、印刷装置の機能を有するデジタル複写機1として説明したが、デジタル複写機に限らず、ネットワークプリンタの機能を有する印刷装置であればよい。
また、操作・表示部23にエラ―メッセージを表示することにより、送られてきた印刷設定が禁則仕様に該当することを報知する構成であるとしたが、デジタル複写機1が印刷設定を送信したパソコン等にその旨のメッセージを送信するような構成であってもよい。
【0049】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る印刷装置の機能を有するデジタル複写機の構成の概要を示す図解図である。
【図2】デジタル複写機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】デジタル複写機の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】デジタル複写機各部から制御部に与えられる状態を示すデータが変化した場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル複写機
10 制御部
100 タイマ
12 記憶装置
121 印刷データ記憶部
122 状態データ記憶部
13 判定部
22 画像形成部
23 操作・表示部
Claims (2)
- 入力された印刷データの印刷設定が、その印刷装置で物理的に対応できる設定か否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段が入力された印刷設定は物理的に対応できると判断したとき、さらに、印刷設定は禁則仕様に該当するか否かを識別するための識別手段と、
前記判断手段によって物理的に対応できないと判断されたときには、印刷データおよびその印刷設定を記憶する手段と、
前記識別手段によって印刷設定は禁則仕様に該当すると識別されたときには、印刷できない原因をユーザに報知するための報知手段と、
前記報知手段による報知後、所定の時間内に印刷できない原因が解消されたことに応答して印刷を実行する手段と、を有することを特徴とする印刷装置。 - 前記識別手段によって入力された印刷設定が禁則仕様と識別されたとき、印刷データを処分するための処分情報が伴われているか否かを検知するための処分情報検知手段と、
前記処分情報検知手段によって検知された処分情報に、前記印刷データおよびその印刷設定を記憶するという処分情報が含まれていた場合、前記印刷データおよびその印刷設定を記憶する手段と、
前記処分情報検知手段によって検知された処分情報に、前記印刷データおよびその印刷設定を破棄するという処分情報が含まれていた場合、前記印刷データおよびその印刷設定を破棄する手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
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