JP4065492B2 - インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法、プログラムおよび該プログラムを格納したコンピュータにより読取可能な記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法に関し、特に、記録ヘッドの走査の双方向でプリントを行なうことに起因して生ずる、カラーと黒の記録時間差による色むらを軽減するインクジェットプリント装置、プリント方法、装置を制御するプログラム、当該プログラムを格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット方式のプリント装置では、普通紙等、一般的に用いられるプリント媒体に対してカラープリントを行なうにあたり、記録速度の向上と高画質化とを両立させることが一つの重要な課題となっている。
【0003】
記録速度を向上させる手法としては、記録ヘッドを長尺化して1回の走査で記録できる領域のサイズを大きくすることの他に、記録ヘッドの記録(駆動)周波数を向上させることや記録ヘッドの走査の双方向でプリントを行なうことなどが一般的である。このうち、双方向プリントは、片方向の走査でプリント(片方向プリント)を行なう場合に比べ、同じスループットを得るのに必要なエネルギが時間的に分散化されるため、トータルシステムとしてコスト的に有効な構成である。
【0004】
ところで、このような双方向プリントを行なう場合、画素を形成する各色インクについてそれら相互の打ち込み順序が、記録ヘッド走査の往方向と復方向で異なってしまう。これは、記録ヘッドにおける各色インクの吐出口(以下、単にノズルともいう)が走査方向に配列し、これによって定まるインク吐出の順序が往方向と復方向で異なることに起因するものである。そして、このように各色インクの打ち込み順序が異なると、往方向走査で記録された領域と復方向走査で記録された領域とで色味の違いが生じ、プリントされるカラー画像等の全体にバンド状の色むらが認識されるなどの画質の低下をもたらすことがある。これに対し、例えば、特願平11−313790号では、各色インクのノズル列がその走査方向に関して対称的に配されたヘッド構成とすることによって上記色むらを解決する手法が提案されている。
【0005】
一方、高画質化を図るための一構成として、普通紙にテキスト等をプリントするときは、顔料系の黒インクを用いるインクジェットプリント装置が提供されつつある。これによれば、特に、黒文字の高品位化、高濃度化を実現することが可能となる。
【0006】
この構成では、顔料系の黒インクは、紙の繊維に沿ってインクが滲むこと(いわゆる、フェザリング)を防ぐため紙に対して比較的低浸透性の組成とされることが多い。また、黒インクのノズルとカラーインクのノズルは、記録ヘッドの走査方向に対してほぼ直交する方向に配置される構成の記録ヘッドが多く用いられる。この低浸透性の黒インクを吐出するノズルと、浸透性が所定以上の高い値を示す高浸透性のカラーインク(以下では、高浸透性のインクのことを「超浸透インク」ともいう)を吐出するノズルを、その走査方向に沿って配置する(以下では、横並び配列ともいう)構成の場合、所定領域をプリントする際に一走査の間に黒インクとカラーインクとが同じ走査領域に対して付与されるため、黒インクとカラーインクの付与時間差が少ない。そのため、例えばイエロー(カラー)バックに黒の網掛け模様をプリントする際には、黒インクでプリントされる領域とカラーインクでプリントされる領域の境界部分において滲み(ブリード)が生じたり、また、高濃度の黒のパッチをイエロー(カラー)で縁取るパターンをプリントする際には、低浸透性インクの後退による濃度低下である、いわゆる白もや現象が生じることがある。上記ブリードおよび白モヤを低減させるため、黒ノズルとカラーノズルは走査方向に対し直行する方向にオフセットした構成に配列する(いわゆる縦並びともいう)記録ヘッドが多く用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の縦並び配列の記録ヘッドを用い、黒インクのドットとカラーインクのドットが混在した、例えばグレー色のような色のプリントを双方向プリントによって行なう場合、各走査領域の右端部と左端部で、黒インクとカラーインクとの吐出時間差が異なり、それよって生じる問題がある。すなわち、走査領域(以下では、バンドともいう)ごとに、特に上記二つの端部では同じグレーでも色味の違いが生じ、また、これによって、プリントを行なう紙面全体としてバンドごとのしま状の色むらを生じることがある。
【0008】
上述の縦並び配列では、記録ヘッドの走査時において黒インクノズルとカラーインクノズルそれぞれが対応する走査領域が互いに異なるため、所定の走査領域に対しては先の走査(第1走査)で黒インクノズルが対応し後の走査(第2走査)でカラーインクノズルが対応するか、もしくは先の走査(第1走査)でカラーインクノズルが対応し後の走査(第2走査)で黒インクノズルが対応することになる。ここで、例えば、所定の走査領域に対して、往方向への第1走査(例えば、左から右へ走査)で黒インクノズルが対応し、復方向への第2走査(例えば、右から左へ走査)でカラーインクノズルが対応する場合を考える。この場合、上記所定の走査領域における右端部に対しては、往方向への第1走査の最後に黒インクが吐出され、その直後の復方向への第2走査の最初にカラーインクが吐出されるため、黒インクとカラーインクの吐出時間差は短くなる。一方、上記所定の走査領域における左端部に対しては、往方向への第1走査の最初に黒インクが吐出され、その直後の復方向への第2走査の最後にカラーインクが吐出されるため、黒インクとカラーインクの吐出時間差は長くなる。すなわち、上記縦並び配列のヘッドを用いて双方向プリントを行なうと、走査の終りに黒ノズルによって黒インクが吐出されその直後に走査方向が変わって直ちにカラーノズルからカラーインクが吐出される部分と、走査の始めにおいて黒ノズルによって黒インクが吐出されて約一往復後にカラーノズルによってカラーインクが吐出される部分とが発生し、これによって上記時間差が生じるのである。
【0009】
そして、例えば、低浸透性の黒インクが先に吐出され、その後、短い時間差で、超浸透系のカラーインクが吐出される場合、黒インクが打ち込まれて用紙に浸透する前にカラーインクが打ち込まれるため、黒インクは紙内部に押し込まれ濃度が下がることになる。つまり、用紙の右端部と左端部で同じ打ち込み順序で、かつ同じ打ち込み量でプリントを行っても、上述した時間差によって濃度差が生じることになる。また、この時間差による濃度差は、1バンドであればその濃度差は記録ヘッドの走査方向にその程度が段階的に変化するため視覚的には認識しづらいが、紙面全体に数バンド連続して発生した場合には、特に左右の端部においてはバンドごとに上述の時間差の長短が繰り返えされ視覚的にバンド間における濃度差が目立ち、画質を低下させる原因となる。
【0010】
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、上記時間差による濃度むらが生じる可能性を判断し、その判断に応じて双方向プリントと片方向プリントとを使い分けることにより、全体としてプリント速度をそれほど低下させずに高画質のプリントを行なうことが可能なインクジェットプリント装置、プリント方法、装置を制御するプログラム、当該プログラムを格納した記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置であって、前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した情報に基づき、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する判定手段とを有し、(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント方法であって、前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する工程と、前記取得した情報に基づき、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する工程と、(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行する工程と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置を制御するためのコンピュータに、前記プログラムは、前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する工程と、前記取得した情報に基づき、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する工程と、(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを選択し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを選択する工程と、を実行させるためのプログラムである。
【0014】
また、本発明は、上記制御プログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体である。
【0015】
また、本発明は、黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント方法であって、前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域にプリントされる黒インクのドット数およびカラーインクのドット数をカウントする工程と、前記カウントされた黒インクのドット数およびカラーインクのドット数が、当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの閾値を越えるか否かを判定する工程と、(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれのドット数が共にそれぞれの前記閾値を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれのドット数が共にそれぞれの前記閾値を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行する工程と、を有することを特徴とするインクジェットプリント方法。
また、本発明は、黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行なうにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント方法であって、前記単一のバンドを複数に分割することで得られる複数の単位領域のうち、少なくとも前記主走査の方向の両端部に位置する単位領域について、黒インクの付与量およびカラーインクの付与量に関する情報を取得する工程と、前記取得手段が取得した情報に基づいて、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する判定工程と、(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
以上の構成によれば、黒インクおよびカラーインクが吐出されるバンドについて、黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量がともにそれぞれの所定量を越える場合、そのバンドのプリントを、双方向プリントモード(往走査および復走査の両方の走査でのプリント)で行なうのではなく、片方向プリントモード(往走査または復走査の一方の走査でのプリント)で行なうので、黒インクおよびカラーインクについて、それぞれ上記所定量以上のインク付与量でのプリントが双方向の走査で行なわれることを防止でき、これにより、双方向のプリントの場合に生ずる吐出時間差による色むら(濃度むら)を解消することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態は、例えば、副走査方向に低浸透性の黒インクを吐出するノズル列と、それとは異なる浸透性、例えば超浸透性のカラーインクを吐出するノズル列とが縦並びに配置された構成の記録ヘッドを用いて双方向プリントを行う際に、プリントデータをバンド内で所定の複数領域に分割し、それぞれの領域ごとに、各色インクの付与量を取得してその付与量がそれぞれ所定値以上であるかを判別し、所定値以上の場合はプリントを双方向でなく片方向に切り替えてプリントを行なう。
【0018】
この構成により、黒インクとカラーインクの付与時間差によって色むらが発生しやすい場合には片方向プリントとするため上記色むらを低減することができ、一方、上記色むらが発生しづらい場合、例えば色文字を含むテキスト印刷などの場合には双方向プリントとするため記録速度を極力低下させないようにすることができる。つまり、本発明では、黒とカラーの時間差によって生じる上記色むらを抑えつつプリント時間の低下を必要最小限に押さえることが可能となる。
【0019】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0020】
(実施形態1)
装置の説明
図1は、本発明のインクジェットプリント装置の一実施形態であるインクジェットプリンタの主要部の構成を模式的に示す図である。
【0021】
図1において、ヘッドカートリッジ1がキャリッジ2に着脱可能に搭載されており、これにより、ヘッドカートリッジを交換して用いることができる。ヘッドカートリッジ1は、インクを吐出するプリントヘッドとこれに供給するインクを貯留したインクタンクとを一体に有したものであり、これらヘッドとタンクは相互に着脱できるよう構成されている。ヘッドカートリッジ1には、また、インク吐出のためプリントヘッドを駆動するための信号などを、プリンタ本体側との間で授受するためのコネクタ(不図示)が設けられている。
【0022】
ヘッドカートリッジ1のプリントヘッドは、図3にて後述されるように、黒(K)インクと、カラーインクとしてのシアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各インクについてインク吐出口(ノズル)を複数配列するものである。そして、このプリントヘッドは、ノズルごとに電気熱変換体による吐出ヒータを具え、ヘッドの駆動によりこのヒータが発生する熱エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、この気泡の圧力によってインクを吐出するものである。なお、インクの吐出方式は、この熱エネルギーによるものに限られず、例えば、圧電素子などの電気機械変換素子によってインクを吐出する等、その他の方式であっても良いことはもちろんである。また、本発明を適用する上で、必ずしもインクジェット方式のプリント装置に限られない。プリントする時間差によって色味の違いが生ずる方式である場合には、本発明を適用することができる。
【0023】
ヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2に関して位置決めされて搭載されており、これに応じ、キャリッジ2には、カートリッジ1の上記コネクタを介して各ヘッドに駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダ(電気接続部)が設けられている。このキャリッジ2は、プリンタを横断する方向に延在して装置本体に固定された二本のガイドシャフト3に沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ2には、キャリッジモータ4の駆動力がモータプーリ5、従動プーリ6およびタイミングベルト7等の駆動機構を介して伝達されることにより、キャリッジ2の上記ガイドシャフトに沿った移動が可能となるとともに、その位置及び移動の制御が図2にて後述されるコントローラによって行なわれる。そして、この移動により、プリント媒体8に対するプリントのための走査を行なうことができる。また、キャリッジ2には光学的なホームポジションセンサ30が設けられており、キャリッジ2が、上述の走査範囲以外の所定位置に設けられた遮蔽板36の位置に至ったとき、上記ホームポジションセンサ30の光路が遮蔽板36によって断たれることにより、その位置を検知することができる。
【0024】
プリント用紙やプラスチック薄板等のプリント媒体8は、給紙モータ35の駆動力がギア列を介してピックアップローラ31に伝えられ、それによってピックアップローラ31が回転することにより、オートシートフィーダ(以降ASF)32から一枚ずつ分離給紙される。さらに、LFモータ34の駆動力によって回転する搬送ローラ9およびそれに対のピンチローラによって、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通って搬送される。その際、プリント媒体8が所定位置にまで給紙されたか否かの判定や給紙時の頭出し位置の検出は、ペーパエンドセンサ33を用いて行われる。また、プリント媒体8の後端が実際にどこに有り、実際の後端からそのときのプリント位置を最終的に検出する際にもペーパエンドセンサ33が用いられる。また、プリント媒体の搬送において、プリント部の下流側には搬送ローラと同様の排紙ローラおよび拍車が設けられ、プリント媒体8の上記搬送に伴う排紙を行なうことができる。
【0025】
このプリント媒体8は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプラテン(不図示)によって支持されている。このプラテン上のプリント媒体に対して、キャリッジ2に搭載されたヘッドカートリッジ1は、そのプリントヘッドの吐出口面がキャリッジ2のフレームから下方へ突出して、上記搬送ローラと排紙ローラとの間のプリント媒体8と平行になるように保持されている。
【0026】
図2は、上述したインクジェットプリンタの制御回路の概略構成を示すブロック図である。
【0027】
同図において、コントローラ200は主制御部であり、例えば、マイクロコンピュータ形態のCPU201、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM203、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM205を有し、図7、図8、図10にて後述する処理など本実施形態のプリンタにおける処理、動作の制御を実行する。ホスト装置210は、プリントすべき画像データを本プリンタへ供給する。すなわち、プリントすべき文字、画像等のデータの作成や、これを本プリンタにプリントさせるべく処理を行なうコンピュータとすることができる。ホスト装置210は、その他、画像読み取りを行なうリーダなど、少なくとも本プリンタに対し画像データを供給できる装置とすることもできる。コントローラ200は、ホスト装置210との間で、画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等をインタフェース(I/F)212を介して送受信する。
【0028】
操作部として、操作者による指示入力を受容するスイッチ群が設けられる。すなわち、操作部は、電源スイッチ222、吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ226等を有する。また、センサ群230は装置の状態を検出するためのセンサ群であり、上述した、ホームポジションセンサ30やプリント媒体の有無を検出するためのペーパエンドセンサ33の他、本プリンタの環境温度を検出するためにプリンタの適切な部位に設けられた温度センサ234等を有する。
【0029】
ヘッドドライバ240は、上述のようにホスト装置210から送られ、これにコントローラ200によってインク吐出用の所定の処理が施されたプリントデータ等に基づき、プリントヘッド10を駆動する。これにより、プリントヘッド1のインク吐出を行なうノズルの吐出ヒータ25に所定の電圧パルスが印加されて、上述の熱エネルギーが発生してインク吐出が行なわれる。ヘッドドライバ240は、詳細には、プリントデータをノズルごとの吐出ヒータ25の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、このシフトレジスタのデータを適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータに電圧パルスを印加する論理回路素子の他、インク吐出によりドットを形成する位置を合わせるための駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。
【0030】
プリントヘッド10には、サブヒータ242が設けられる。サブヒータ242は、インクの吐出特性を一定のものに維持するための温度調整を行うためのものであり、吐出ヒータ25と同時にプリントヘッドの基板上に形成される。なお、サブヒータは、この形態とともに、またはこの形態とは別にプリントヘッド本体ないしはヘッドカートリッジに取り付けられる形態とすることもできる。
【0031】
さらに、モータドライバ250は、キャリッジモータ4を駆動するドライバであり、また、モータドライバ270は、LFモータ34を駆動し、さらに、モータドライバ260は、給紙モータ35を駆動するドライバである。
【0032】
図3は、ヘッドカートリッジ1におけるプリントヘッド10について各色のインクごとにそれらの吐出口面を模式的に示す図であり、黒インクのヘッドについてはその一部が省略され、また、ノズルの数は説明の簡略化のため、実際の数より少なく示される。
【0033】
同図において、100、101はそれぞれ黒インクを吐出するKノズル列K1、K2を示す。102はカラーインクとしてのシアンインクを吐出する第一のCノズル列C1、103は同マゼンタインクを吐出する第一のMノズル列M1、104は同イエローインクを吐出する第一のYノズル列Y1をそれぞれ示す。105は同様にカラーインクとしてのイエローインクを吐出する第二のYノズル列Y2、106は同マゼンタインクを吐出する第二のMノズル列M2、107は同シアンインクを吐出する第二のCノズル列C2をそれぞれ示す。
【0034】
これらのノズル列群により上述のプリントヘッド10を構成している。このプリントヘッド10における個々のノズル列は、それぞれ図に示すように複数のインク吐出口(ノズル)を有している。そして、各色のインクについて設けられている二つのノズル列は、それらのノズルの配列を、図中上下方向に相互に半ピッチづつずらしたものであり、これにより、各ノズル列のノズル配列ピッチによるプリント密度の2倍の密度で各色のインクによるドット形成を行なうことができる。例えば、シアンインクを吐出する第1のCノズル列102C1と第2のCノズル列107C2は、それぞれのノズル108とノズル109とによって、各ノズル列のノズル配列密度360dpiの2倍の密度である、720dpiでプリントを行なうことができる。黒インクのノズル列についても同様であり、それらのノズル110、111それぞれの配列密度180dpiは、それら2つのノズル列によって360dpiとなり、その密度でプリントを行なうことができる。なお、黒インクのノズルの配列密度は、カラーインクのそれの2分の1である。これは、黒インクの各ノズルからの吐出量がカラーインクの吐出量より多いことによって黒インクドットのサイズがカラーインクドットのそれの約2倍となるからである。このようなノズル配列密度とすることにより、カラーインクのドットと黒インクのドットが混在しても適切な濃度のプリントを行なうことが可能となる。
【0035】
図3に示すように、個々のノズル列は、そのノズル列がキャリッジに装着されたときその走査方向に対してほぼ直交する方向に配列されるものである。厳密には、各ノズル列について時分割で駆動することから、同じインクのノズル列でも吐出タイミングが異なるものがあるため、それぞれのノズル列全体では上記直交する方向に対してわずかに傾いたものとなっている。これら各色ごとのノズル列は、キャリッジに装着されたとき、走査方向に沿って配列するよう構成されている。具体的には、図3に示すように、黒インク用のKノズル列100(K1)、101(K2)、シアンインク用の第1のCノズル列102(C1)、マゼンタインク用の第1のMノズル列103(M1)、イエローインク用の第1のYノズル列104(Y1)、さらに、イエローインク用の第2のYノズル列105(Y2)、マゼンタインク用の第2のMノズル列106(M2)、シアンインク用の第2のMノズル列107(C2)の順で走査方向に沿って配列される。
【0036】
そして、本実施形態のプリントヘッドでは、黒インクを吐出するKノズル列100(K1)、101(K2)を、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれのインクを吐出するカラーノズル列(C1、C2、M1、M2、Y1、Y2)より長くしている。これにより、モノクロの画像等をプリントする領域ではKノズル列100(K1)、101(K2)のみを用い、その全範囲のノズルを用いてプリントを行ない、高速化を実現することができる。
【0037】
一方、黒インクのドットとカラーインクのドットが混在するような色をプリントする領域では、黒インクを吐出するKノズル列100(K1)、101(K2)の使用ノズル範囲を制限してプリントを行う。具体的には、図4にて後述されるように、黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズル列の配列関係を、走査方向に直交する方向に相互にずれた位置関係、すなわち、前述した縦並び配列の関係とする。これにより、上記混在する領域に対する黒インクとカラーインクとの付与する時間差を十分にとることができ、特に本実施形態のように、黒インクとカラーインク(シアン、マゼンタ、イエローのインク)との浸透度が大きく異なる場合に、これらインクを同一の走査で吐出したときに発生し得るブリードや白もやによる画質低下を軽減することができる。
【0038】
図4は、図3に示したプリントヘッドにおける、特に黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズル列との配置関係の詳細を示す図である。
【0039】
図3にて上述したように、カラーモードのプリントでは、黒インク用ノズル列100(K1)、101(K2)の全ノズルを用いるのではなく、全ノズルのうちの一部のノズル、つまり、図4において「カラーデータ受信時使用ノズル」として示されるノズルを用いる。なお、モノクロ画像等をプリントする場合には、黒インク用ノズル列100(K1)、101(K2)の全ノズルを用いる。一方、カラーインクの各ノズル列については、図4において「カラーデータ受信時使用ノズル」として示されるノズル、すなわち、全てのノズルを用いる。これらの使用ノズルは、黒インク、カラーインクいずれも360dpi換算で128個のドットを形成可能な範囲で配列されたものである。具体的には、上述したようにそれぞれのノズル列のノズル配列密度より、黒インク用ノズル列100(K1)、101(K2)では、併せて128個のノズルを用い、各カラーインク用ノズル列では、それぞれ二つのヘッド併せて256個のノズルを用いることとなる。
【0040】
そして、上記使用範囲において、二つの黒インク用ノズル列と各カラーインクの二つのノズル列群との間に128ドット分のオフセットが設けられることにより、プリントヘッドの走査時において黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズル列は、それそれ同じサイズの異なる領域を主走査することになる。そして、この主走査と主走査との間に128ドットの長さに相当する紙送りを行なうことにより、128ドット幅の走査領域のプリントについて、黒インクの吐出とカラーインクの吐出との間に、基本的に1走査分の時間差が設けられることになる。
【0041】
ところで、上述のプリントヘッド構成およびプリント方法において、黒インクドットとカラーインクドットが混在する、例えばグレーのような色の画像等をプリントするに際し、双方向プリント(往方向への主走査と復方向への主走査の両主走査でのプリント)を行なうと、前述したように、128ドット幅のバンドごとに、特にバンドの主走査方向における両端部で濃度の違い(色むら)が現われることがある。
【0042】
図5(a)および(b)は、このような、カラーモードのプリントを双方向の主走査で行うときの濃度の違いの発生を説明する図である。なお、図5(a)では、黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズル列との位置関係は図3、図4に示したものと逆になっているように見えるが、紙送り方向を基準とすれば同じ位置関係となっている。
【0043】
図5(a)において、1回目の主走査(第1の往走査)では、128ドット幅の1番上のバンド(第1の領域)に対し黒インク用ノズル列のみが対応するため、黒インクのみの吐出が行なわれる。次に、上記1回目の主走査後に、128ドット幅(1バンド幅)に相当する紙送りが行なわれ、その後、復方向への走査となる2回目の主走査が行われる。この2回目の主走査(第2の復走査)では、上記黒インクが吐出された最上位のバンド(第1の領域)に対してカラーインク用ノズル列が対応するためカラーインクが吐出され、また、次のバンド(第2の領域)に対しては黒インク用ノズル列が対応するため黒インクが吐出される。この場合、最上位のバンド(第1の領域)における端部領域Bはプリントヘッドの走査方向が切り替わる前後でそれぞれのインクが吐出される領域であり、一方、端部領域Aは約1往復分の時間差を持ってそれぞれのインクが吐出される領域である。
【0044】
このような双方向プリントを繰り返す場合、特に、各バンドの端部付近において、黒インクとカラーインクが付与される時間が大きく異なることとなる。図5(a)において、各バンドの端部領域A、C、Eは、黒インクとカラーインクの付与時間差が最大となる領域であり、一方、端部領域B、D、Fは、上記時間差が最小となる領域である。これらの端部領域以外についても、その位置に応じた時間差で黒インクとカラーインクが付与されることになる。この場合において、黒インクとカラーインクの付与される時間が大きい領域A、C、Eでは、図5(b)に示すように、黒インクがある程度定着した状態でカラーインクが付与されるため、濃度の高いグレーがプリントされることになる。逆に、黒インクとカラーインクが付与される時間が短い領域B、D、Fでは、同様に図5(b)に示すように、先に吐出された黒インクが定着しきれない状態で超浸透性のカラーインクがその上に付与されるため、超浸透性のカラーインクと共に黒インクが紙の内部に潜り込んでしまい、低濃度のグレーがプリントされることになる。このように、黒インクとカラーインクが吐出される時間差に応じ、バンド幅単位で、特にバンド内の端部において「濃い」、「薄い」といった濃度差が交互に繰り返されることとなる。
【0045】
図6は、本実施形態のインクジェットプリンタにおいて、画像データとしてのグレーの各階調値である入力レベルに基づいてプリントした場合の、黒インクドットとカラーインクドットのそれぞれの打ち込み率(デューティー)を表した図である。
【0046】
同図に示すように、入力レベルが192/255レベルまでの階調値領域では、プロセスブラック、すなわち、C、M、Yインクドットの混合のみでグレーを表現する。これにより、高濃度顔料系インクである黒インクドットが比較的低濃度領域に存在することによるプリント画像の粒状感を抑制することができるとともに、超浸透性のカラーインクのみでグレーがプリントされるため均一な画像が得られる。これに対し、入力レベルが192/255以上の階調値領域では、低浸透性の黒インクが、カラーインクに加えて付与されるため、上述のように、打ち込み時間差による濃度むらが生じやすくなる。
【0047】
そこで、本実施形態では、プリントすべき画像における128ドット相当幅の走査領域(1バンド)ごとに、黒インクとカラーインクの打ち込み量を判別し、上述した時間差による濃度むらが目立つ打ち込み量の場合には、両方向プリントから片方向プリントに切り替えてプリントを行ない、これにより、各バンド内の特に両端部における黒とカラーの吐出時間差を略等しくできる。以下、その詳細を説明する。
【0048】
ドットカウント処理
図7は、図5(a)に示した128ドット相当幅の走査領域、すなわち、1バンドにおけるインク打ち込み量を管理する処理を示すフローチャートである。
【0049】
まず、ステップS61で、ホスト装置から受信した画像データの上記バンド分のデータについて、所定サイズのエリアごとに分割する。本実施形態では、このエリアサイズを128ドット(画素)*320ドット(画素)とする。これは、図5(a)に示すように、バンドについてその幅方向には分割せずそのままとし、主走査方向に分割したものである。具体的には、A4サイズでは9分割したサイズが320ドット相当となる。なお、この分割するサイズについてはこの例に限られないことはもちろんである。後述されるように、片方向プリントに切り替えるか否かの判断基準は、装置の仕様等に応じて異なり、従って、その判断のためのエリアのサイズもその仕様等に応じて定めることができる。
【0050】
次に、ステップS62において、上記のように分割したエリア(分割エリア)それぞれについて、そのエリアに対し形成すべき(打ち込むべき)ドットの数を黒インクおよびカラーインクについて個々にカウントする。以後、このカウントされたエリアごとのドット数情報によって処理が行われることになる。
【0051】
エリア数判別
上記のように求めたドット情報を各エリア(各分割エリア)ごとに調べ、黒インクおよびカラーインクの両方とも後述する所定のドット数を超えたエリアの数を判別する。そして、その所定ドット数を超えたエリアの数が所定値以上であるときは片方向プリントを行ない、所定値以下であるときは双方向プリントを行なう。
【0052】
この判断のエリア数の閾値は、本実施形態では比較的このエリアのサイズを大きく設定しているため、閾値を1とする。つまり、黒インク、カラーインク共に所定ドット数を超えたエリアが1つでもあれば片方向でプリントを行なう。なお、このエリア数の閾値は、バンドごとにプリントデータを分割するエリアのサイズと関係するが、例えば、視覚的に上述の時間差むらが目立ち始めるエリアの数を閾値とすればよく、これはバンドごとにプリントデータを分割するエリアのサイズと関係するためプリント装置固有の値を用いることとなる。
【0053】
また、各エリアごとのドット数の閾値は、次のように定められている。図6に示したグレープリントの各階調値における打ち込み率の関係から、打ちこみ率が、黒インクが略10%以上、カラーインクが略80%以上である領域において、上記打ち込み時間差による濃度むらが発生するといえる。従って、各エリアにおけるドット数の閾値は、黒インクドットが、128*320*10%=4096ドット、カラーインクドットが128*320*2*80%=65536ドットとなる。なお、カラーインクドットについて、2倍(*2)の処理を行なうのは、前述したように、カラーインクヘッドのノズルの配列密度は黒インクのそれの2倍であり、上記ドットカウントの1ドットについて2滴のインク吐出を行なうことになることから、これを閾値に反映させるためである。つまり、各エリアごとのドットカウントは各インクの吐出データについて行なうため、このような処理を行なうものである。
【0054】
また、吐出時間差はバンドにおける位置によって異なることは前述したとおりである。すなわち、バンドの両端の一方で最大となり、他方で最小となることから明らかなように、バンドにおける位置によって上記時間差は異なる。しかし、本実施形態では、ドット数を判別するエリアの分割もしくはそのドット数の閾値は、エリアがバンドのいずれの位置にあるかについては考慮しない。これは、上記判断の処理やこれに基づく制御をより簡易にするためである。
【0055】
図8(a)および(b)は、上述のエリア数判別に関する処理を示すフローチャートである。
【0056】
図8(a)は、エリア数の判別を行うか否かを判定する処理を示す。本処理では、受信した画像データがモノクロデータであれば(S702)、時間差むらが生じることがないので、通常の双方向プリントを行う(S704)。一方、カラーモードと判断したときは(S702)、エリア数判別処理を行なう(S703)。
【0057】
図8(b)は、エリア数判別処理を示すものである。この処理は、上述のバンドごとに行なわれるものである。従って、図5(a)に示したように、1回のプリントヘッドの走査では、2バンドに対してプリントが行なわれるが、この処理は2バンドの一方(既に黒インクが吐出されているバンド)については既に本処理が行なわれ、双方向プリントか、片方向プリンとかが決定されている。そして、そのバンドについてはカラーインクでプリントする走査において上記の決定に応じた走査が行なわれることになる。
【0058】
本処理では、まずステップS705で、図7に示したドットカウント処理を行い、次に、ステップS706で黒インク、カラーインクがともに、それぞれ閾値である所定ドット数を超えたエリアがあるか否かを判断する。ここで、このようなエリアがないと判断したときは、ステップS710で双方向プリントを行い、次のバンドの処理に移行する。
【0059】
ステップS706で、所定ドット数を超えたエリアが存在すると判断したときは、ステップS707で、そのエリア数をカウントし、そのエリア数が予め定められた所定数以上か否かを判断する(S708)。エリア数が所定数以上のときは、ステップS709で片方向プリント、所定数以下のときは、ステップS710で双方向プリントをそれぞれ行うよう制御する。
【0060】
なお、本実施形態では、上述したように、ステップS708の判断基準であるエリア数の閾値が1であるため、ステップS706の判断で条件を満たすエリアが存在すれば、ステップS707、S708のエリア数カウント処理を省略して、ステップS710の双方向プリント設定に移行してもよい。
【0061】
以上述べたように本実施形態によれば、プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリント媒体に対しプリントを行なう双方向プリントモード、とプリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリント媒体に対しプリントを行なう片方向プリントモードとを使い分けることにより、記録速度の低下を極力発生させずに、黒とカラーの付与時間差による濃度むらを抑制できる。
【0062】
(実施形態2)
上述の実施形態では、黒インクとカラーインクのドット数が所定数を超えたエリアが所定数以上存在する場合には、片方向プリントとして黒インクとカラーインクの打ち込み時間差による濃度むらを抑制するものとした。しかし、片方向プリント自体、双方向プリントに比較してプリント速度を低下させる要因であることに変わりはない。
【0063】
本実施形態では、画像データに応じ、プリントヘッドの走査範囲を用紙幅全体でなくより小さい範囲、すなわち、プリントすべき画像が存在する範囲に限定する走査制御を行なうプリンタにおいて、所定エリアにおいて先行して黒インクが吐出されてからカラーインクが吐出されるまでの時間差を求めると共に、上記実施形態1と同様、所定のエリアに対する黒及びカラーの双方の打ち込みドット数が所定ドット数を超えるエリアが存在するかを判定し、当該判定により所定ドット数を超えるエリアが存在すると判定され、且つ上記求めた時間差が所定時間以上である場合に、両方向プリントから片方向プリントに切り替える制御を行う。
【0064】
図9(a)および(b)は、プリント用紙に対し黒とカラーのインクの付与時間差を変えてプリントした場合のプリント結果を模式的に示す図である。このうち、同図(a)は、各バンドの左右それぞれの端部に時間差むらが発生する打ち込み量で記録を行った場合を示し、同図(b)は、左端部とそこから2インチ中央部に同じようなパターンをプリントしたものを示す。
【0065】
図9(a)に示す例では、双方向でプリントした場合、このような位置では上記時間差が比較的大きくなるため、これまで説明してきたように、例えば左端部で見れば先頭から「濃い、薄い」といった順にバンド状の濃度むらが生じるので片方向プリントが必要となる。一方、同図(b)に示す例では、双方向プリントを行っても、左端部と2インチ中央に寄った位置との間のみを走査することとなり走査幅が短くて済むため、それに伴って、上記時間差が比較的短いものとなりバンド状の濃度むらは厳密には存在しているものの視覚的にはさほど目立たないものとなる。本実施形態は、このような場合には、所定ドット数を超えたエリアが存在していても片方向プリントへの切り替えは行なわず、双方向プリントを続けるよう制御するものである。
【0066】
図10(a)および(b)は、上述した本実施形態の時間差判別処理のフローチャートを示す図である。
【0067】
図10(a)は、図8(a)と同様の処理であり、ステップS902で、画像データがカラーデータと判断したときは、ステップS903で時間差判別処理へ移行する。
【0068】
図10(b)は、この時間差判別に関する処理を示し、図8(b)の処理と同様、ステップS905でドットカウント処理を行い、ステップS906で所定ドット数を超えたエリアが存在するか否かを判断する。そのようなエリアが存在する場合には、ステップS907で、この所定ドット数を超えたエリアのうち、プリントヘッドの走査開始側に最も近いエリアの位置情報Aria(X)を取得する。また、次のステップS908で、そのバンドに対しプリントされる画像の位置に関してプリント開始位置とこれから最も遠い位置との距離であるトータルの走査(スキャン)幅を取得し、ステップS909で、このトータルスキャン幅とステップS907で取得した位置情報Aria(X)、さらにプリントヘッドの走査速度に基づいて、図9で説明した打ち込み時間差Δtを算出する。そして、ステップS910では、予め設けられた濃度むらが許容される時間差Тdと上記算出した時間差Δtとを比較し、当該算出した時間差ΔtがТdより小さいときは双方向プリントを行い、算出した時間差ΔtがТdより大きいときは片方向プリントを行う。
【0069】
なお、実施形態1においては図8(b)に示した処理を1バンドごとに行っていたのに対し、図10(b)に示した本実施形態の処理では、少なくとも2バンドごとに行う。すなわち、画像データによってはそれぞれのバンドで走査幅が異なることがあり、1回の走査で、黒インク、カラーインクごとに計2バンドのプリントを行うとき、より大きな走査幅の走査をおこなう必要があるからである。そして、この場合、より大きな走査幅について、上記ステップS908の処理を行なう。
【0070】
以上の本実施形態によれば、画像データに応じプリントヘッドの走査範囲を用紙幅全体でなくより小さな一定の範囲に制御する場合には、先行して行われる黒インクに関する付与と、後続して行われるカラーインクに関する付与の最大の時間差が異なることから、この時間差を判別し、判別した時間差が所定時間以上の場合にのみ片方向プリントとすることにより、できるだけ片方向プリントによるプリントを少なくし、打ち込み時間差による濃度むらを低減させながらよりプリントの高速化を図ることができる。なお、簡易的に受信した記録データの紙幅サイズを識別してこの紙幅サイズを上記走査幅情報として用い、これに応じて双方向と片方向との切替えを行ってもよい。
【0071】
なお、上述した二つの実施形態では、各バンドに対して、黒インクが先に吐出され、その後カラーインクが吐出される場合について説明したが、本発明では、インクの吐出順序がこれに限られないことはもちろんであり、各バンドに対して、カラーインクが先に吐出され、その後黒インクが吐出されてもよい。
【0072】
また、本発明は、バンド間に交互に生じる濃度むらだけでなく、1バンドの領域内において生じる上述の時間差による濃度むらをも解消するものである。すなわち、上述のように1バンドの一方の端部の濃度が高く、他方は低いという1バンド内の濃度むらについても、片方向プリントに切り替えることによって解消できるものである。この点で、本発明の適用は、上記二つの実施形態に示した、いわゆる縦並びヘッドに限らず、走査方向に黒インクヘッドとカラーインクヘッドが配列したプリントヘッド構成を用い、双方向走査の、例えば往走査で黒インクを吐出し、(紙送りをせずに)復走査でカラーインクを吐出してプリントを行なう方式において同様に生じる時間差による濃度むらを低減することもできる。
【0073】
(実施形態3)
上記実施形態1および実施形態2では、各ノズル列の使用ノズル幅に対応する1バンド幅(1走査領域幅)を主走査方向に複数のエリアに分割し、各エリアごとに上記判定を行っている。つまり、1バンド内の全エリアについて上記判定を行っている。しかしながら、上述したように、黒とカラーの吐出時間差による濃度むらが目立ちやすい領域はバンド内の両端部分であり、中央部分ではあまり目立たない。
【0074】
そこで、この実施形態3では、全エリアについての判定は行わず、両端部分についてのみ判定を行う構成とする。なお、その他の部分の構成は、実施形態1や実施形態2と同じである。この構成に拠れば、両端部分についてのみ上記判定処理を行うので、全エリアを判定する場合に比して、上記判定処理に要する時間を短縮できる。
【0075】
(実施形態4)
上記実施形態1〜実施形態3では、各ノズル列の使用ノズル幅に対応する1バンド幅(1走査領域幅)を主走査方向に複数のエリアに分割し、その分割エリアについてのドット数を判定する場合について説明したが、この実施形態4では、1バンド幅を複数のエリアに分割せずに、1バンド全体についてのドット数を判定する構成とする。
【0076】
この構成によれば、黒とカラーの印字デューティーは高いものの、同じ位置に付与される量が少ない場合、つまりは、黒とカラーの付与時間差による濃度むらがそれほど目立たない場合であっても、片方向プリントとなるので、上記実施形態1〜3に比べ記録時間は長くなりやすいものの、常に片方向プリントを行う場合よりは記録時間の短縮を図れる。更に、片方向プリントを行う確率が高くなるため、上記濃度むらを軽減できる確率が高くなります。
【0077】
(実施形態5)
プリント媒体の種類によっては、黒とカラーの付与時間差による濃度むらの程度が異なる。すなわち、濃度むらが比較的目立ちやすい媒体もあれば、濃度むらが比較的目立ちにくい媒体もある。
【0078】
そこで、この実施形態5では、黒とカラーのドット数が所定値を超えたか否かを判定する際に用いる「所定値」、言い換えれば、片方向プリントか双方向プリントかを決定する「閾値」を、プリント媒体の種類に応じて異ならせる。つまり、図8(b)のステップS706や図10(b)のステップS906における判定処理の際に用いる「所定ドット数」の値を、プリント媒体の種類に対応して設けておくのである。具体的には、濃度むらが比較的目立ちやすい媒体(第1のプリント媒体)に対しては比較的低い閾値(第1の閾値)を対応付けておき、一方、濃度むらが比較的目立ちにくい媒体(第2のプリント媒体)に対しては比較的高い閾値(第1の閾値より高い第2の閾値)を対応付けておき、そして、第1のプリント媒体が選択された場合には上記第1の閾値を用いてドット判定処理を行い、第2のプリント媒体が選択された場合には上記第2の閾値を用いてドット判定処理を行うのである。
【0079】
この構成に拠れば、片方向プリントか双方向プリントかを決定する「閾値」をプリント媒体の種類に応じて最適に設定しているので、濃度むらが目立ちにくい媒体の場合には片方向プリントに切り換わる確率が減り、これによって、記録速度の低下をより抑制しつつ濃度むらも抑制することができます。
【0080】
(実施形態6)
なお、本発明は、図7、図8、図10に示される各処理をインクジェット記録装置側で行う形態に限定されるものではなく、インクジェット記録装置と接続するホストコンピュータ側で行う形態であってもよい。つまり、インクジェット記録装置を制御するプリンタドライバがインストールされたホストコンピュータにおいて、上述したドット数判定処理や時間差判別処理を行ってもよく、本発明はこの形態をも包含するものである。
【0081】
(他の実施形態)
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0082】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラム自体も本発明を構成することになる。
【0083】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0084】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0085】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、例えば、上記図7や図8、図10に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、黒インクおよびカラーインクが吐出されるバンドについて、黒インクおよびカラーインクそれぞれの吐出量がともにそれぞれの所定量を越える場合、そのバンドのプリントを、双方向プリント(往走査および復走査の両方の走査でのプリント)で行なうのではなく、片方向プリント(往走査または復走査の一方の走査でのプリント)で行なうので、黒インクおよびカラーインクについて、それぞれ上記所定量以上の吐出が双方向の走査で行なわれることを防止でき、これにより、双方向のプリントの場合に生ずる吐出時間差による色むら(濃度むら)を解消することができる。
【0088】
この結果、プリントヘッドの双方向走査によるプリントに起因した濃度むら、特に1バンド内の主走査方向における両端部間での濃度むらを、全体としてプリント速度をそれほど低下させずに解消し、高画質のプリントを行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるインクジェットプリンタの主要部の構成を模式的に示す図である。
【図2】上記インクジェットプリンタの制御回路の概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記プリンタで用いられるヘッドカートリッジのプリントヘッドについて各色のインクごとにそれらの吐出口面を模式的に示す図である。
【図4】上記プリントヘッドにおける、特に黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズル列との配置関係の詳細を示す図である。
【図5】(a)および(b)は、カラーモードのプリントを双方向の走査で行うときの濃度の違い(色むら)の発生を説明する図である。
【図6】本実施形態のインクジェットプリンタにおいて画像データとしてのグレーの各階調値である入力レベルに基づいてプリントした場合の、黒インクドットとカラーインクドットのそれぞれの打ち込み率(デューティー)を表した図である。
【図7】図5(a)に示した128ドット相当幅のバンドにおけるインク打ち込み量を管理する処理を示すフローチャートである。
【図8】(a)および(b)は、本発明の一実施形態にかかるエリア数判別に関する処理を示すフローチャートである。
【図9】(a)および(b)は、プリント用紙に対し黒とカラーのインクの吐出時間差を変えてプリントした場合のプリント結果を模式的に示す図である。
【図10】(a)および(b)は、本発明の第2の実施形態による時間差判別処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヘッドカートリッジ
2 キャリッジ
10 プリントヘッド
100、101 黒インクヘッド
102、107 シアンインクヘッド
103、106 マゼンタインクヘッド
104、105 イエローインクヘッド
200 コントローラ
201 CPU
203 ROM
205 RAM
Claims (13)
- 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した情報に基づき、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する判定手段とを有し、
(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行することを特徴とするインクジェットプリント装置。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した情報に基づいて、前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを前記単位領域毎に判定する判定手段と、
前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域について、前記先の主走査で前記一方のインクがプリントされてから前記次の主走査で前記他方のインクがプリントされるまでに要する時間を取得する時間取得手段とを備え、
前記時間取得手段が取得した時間が所定時間以上である単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記時間取得手段が取得した時間が所定時間以上である単位領域を含むバンド以外のバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行することを特徴とするインクジェットプリント装置。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した情報に基づいて、前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共に当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められた所定量を越えるか否かを前記単位領域毎に判定する判定手段と、
前記判定手段により肯定の判定が示された単位領域の数が所定数を超えるバンドを特定する特定手段とを備え、
(a)前記特定手段により特定されたバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記特定手段により特定されたバンド以外のバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行することを特徴とするインクジェットプリント装置。 - 前記黒インクについて予め定められた前記所定量は、前記カラーインクについて予め定められた前記所定量とは異なる値を示すことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
- 前記単一のバンドに対応したプリントデータに基づき、当該プリントデータがモノクロプリントデータまたはカラープリントデータのいずれかを判別するモノクロ/カラー判別手段と、
前記プリントデータがモノクロプリントデータの場合には、前記判定手段による判定および前記特定手段による特定を行わないことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリント装置。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行なうにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる複数の単位領域のうち、少なくとも前記主走査の方向の両端部に位置する単位領域について、黒インクの付与量およびカラーインクの付与量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した情報に基づいて、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する判定手段とを有し、
(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行することを特徴とするインクジェットプリント装置。 - 前記判定手段の判定の際に用いられる前記所定量は、使用するプリント媒体の種類に応じて異なることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント装置。
- 前記取得手段は、前記単位領域にプリントされる黒インクのドット数およびカラーインクのドット数をカウントすることで、前記黒インクの付与量およびカラーインクの付与量に関する情報を取得し、
前記判定手段は、前記カウントされた黒インクのドット数およびカラーインクのドット数が、当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの閾値を越えるか否かを判定することを特徴とする請求項1または6に記載のインクジェットプリント装置。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント方法であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する工程と、
前記取得した情報に基づき、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する工程と、
(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行する工程と、
を有することを特徴とするインクジェットプリント方法。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント方法であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域にプリントされる黒インクのドット数およびカラーインクのドット数をカウントする工程と、
前記カウントされた黒インクのドット数およびカラーインクのドット数が、当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの閾値を越えるか否かを判定する工程と、
(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれのドット数が共にそれぞれの前記閾値を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれのドット数が共にそれぞれの前記閾値を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行する工程と、
を有することを特徴とするインクジェットプリント方法。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行なうにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント方法であって、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる複数の単位領域のうち、少なくとも前記主走査の方向の両端部に位置する単位領域について、黒インクの付与量およびカラーインクの付与量に関する情報を取得する工程と、
前記取得手段が取得した情報に基づいて、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する判定工程と、
(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを実行し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを実行する工程と、
を有することを特徴とするインクジェットプリント方法。 - 黒インクおよびカラーインクを吐出するためのプリントヘッドをプリント媒体に対して主走査させながら前記プリント媒体にバンド単位でプリントを行うにあたり、前記黒インクおよびカラーインクのうち一方のインクを先の主走査で単一のバンドに対してプリントし、当該一方のインクがプリントされた単一のバンドに対して次の主走査で他方のインクをプリントするインクジェットプリント装置を制御するためのコンピュータに、
前記単一のバンドを複数に分割することで得られる各単位領域毎に、当該単位領域に付与される黒インクの量およびカラーインクの量に関する情報を取得する工程と、
前記取得した情報に基づき、前記単位領域に対する黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が当該黒インクおよびカラーインクそれぞれについて予め定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する工程と、
(a)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含むバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを選択し、(b)前記黒インクおよびカラーインクそれぞれの付与量が共にそれぞれの前記所定量を越えると判定された単位領域を含まないバンドに対しては、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう双方向プリントモードを選択する工程と、
を実行させるためのプログラム。 - 請求項12に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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