JP3969981B2 - 電子源の駆動方法、駆動回路、電子源および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子放出素子、電子源ならびに画像形成装置の駆動方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
従来、電子放出素子として熱電子源と冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には電界放出型(以下、FE型と称する)、金属/絶縁層/金属型(以下、MIM型と称する)や、表面伝導型電子放出素子等がある。
【0003】
FE型電子放出素子の例としてはW.P.Dyke & W.W.Dolan,"Field Emission",Advance in Electron Physics,8,89 (1956) あるいはC.A.Spindt,"PHYSICAL Properties ofthin-film field emission cathodes with molybdenium cones",J.Appl.Phys.,47,5248(1976)等に開示されたものが知られている。
【0004】
MIM型電子放出素子の例としてはC.A.Mead,"Operation of Tunnel-Emission Devices",J.Apply.Phys.,32,646(1961)等に開示されたものが知られている。
【0005】
また、最近の例では、Toshiaki.Kusunoki,"Fluctuation-free electron emission from non-formed metal-insulator-metal(MIM)cathodes Fabricated by low current Anodic oxidation",Jpn.J.Appl.Phys.vol.32(1993)pp.L1695,Mutsumi suzuki etal"An MIM-Cathode Array for Cathode luminescent Displays",IDW'96,(1996)pp.529等が研究されている。
【0006】
表面伝導型電子放出素子の例としては、エリンソンの報告(M.I.Elinson Radio Eng.Electron Phys.,10(1965))に記載のもの等があり、この表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用するものである。
【0007】
表面伝導型電子放出素子では、前記のエリンソンの報告に記載のSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜を用いたもの、(G.Dittmer.Thin Solid Films,9,317(1972))、In2O3/SnO2薄膜によるもの(M.Hartwell and C.G.Fonstad,IEEE Trans.ED Conf.,519(1983))等が報告されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上のような電子放出素子をディスプレイ装置等の画像形成装置に応用するには、蛍光体を十分な輝度で発光させる放出電流が必要である。また、画像形成装置の高精細化のためには蛍光体に照射される放出電子の電子ビーム径が小さいことが要求される。そして、製造し易いということが重要である。
【0009】
従来のFE型電子放出素子の例としてSpindt型の電子放出素子がある。Spindt型電子放出素子では、放出点としてマイクロチップが形成され、その先端から電子が放出される構成が一般的である。
【0010】
この構成では、蛍光体を発光させるために放出電流密度を大きくすると、マイクロチップの電子放出部の熱的な破壊を誘起し、電子放出素子の寿命を制限することになる。また、マイクロチップ先端から放出された電子は、ゲート電極で形成された電場によって広がる傾向があり、電子ビーム径を小さくできないという欠点がある。
【0011】
このようなFE型電子放出素子の欠点を克服するために、個別の解決策として様々な例が提案されている。
【0012】
電子ビーム径の広がりを防ぐ例としては、電子放出部上方に収束電極を配置した例がある。これは放出された電子の軌道を収束電極の負電位により絞るものであり、一般的であるが、製造工程が複雑となり、製造コストの増大を招く。
【0013】
電子ビーム径を小さくする別の例としては、Spindt型電子放出素子のようなマイクロチップを形成しない方法がある。例えば、特開平8−096703号公報、特開平8−096704号公報に記載されたものがある。
【0014】
これは孔内に配置した薄膜から電子放出を行なわせるものであり、薄膜表面の電子放出面上に平坦な等電位面が形成されるので、電子ビーム径の広がりが小さくなるという利点がある。
【0015】
また、電子放出物質として低仕事関数の構成材料を使用することで、マイクロチップを形成しなくても電子放出が可能であり、駆動電圧の低減が図れる。また製造方法が比較的に簡易であるという利点もある。
【0016】
さらに、電子放出が面領域で行われるために、電界の集中がおきず、薄膜の破壊がおこらず、長寿命である。
【0017】
これらFE型電子放出素子は、通常、カソード電極と接続された電子放出物質に対し、電子放出物質に近接したゲート電極により電子放出に必要な電界(通常、Spindt型では1×108V/m〜1×1010V/m)が電子放出物質に与えられることで、電子放出が可能となる。
【0018】
また通常、電子放出素子の上方に配置されたアノード電極に与えられたアノード電圧と電子放出素子間に形成される電界により、電子放出素子から放出された電子を加速し、放出電子に十分なエネルギーを与える構成となっている。アノード電極に達した電子は、アノード電極に補足されて放出電流となる。
【0019】
このとき、通常、ゲート電極に与える変調電圧は、数10Vから数100Vであり、一方、アノード電極に与えられる電圧は数100Vから数10kVである。即ち、アノード電圧はゲート電極の変調電圧より数10倍から数100倍、高電圧となっている。
【0020】
したがって、電子放出素子からの電子放出のON−OFFの制御には、変調電圧の小さなカソード電極とゲート電極間の電圧を変調することが一般的に行われている。
【0021】
これらの電子放出素子を制御する方法の一例としては、特開平8−096703号公報で示されている。その方式を図17に示す。
【0022】
図17の制御方法では、カラー画像表示のために、RGBのアノード電圧Vaを時分割で変調させているが、基本的には、アノード電極は一定値(500V)で保持し、画像表示のための信号は、カソード電極のカソード電圧Vcとゲート電極のゲート電圧Vgを変調(20V)することで実現されている。また、素子からの電子放出を停止させるOFF時には、カソード電極の電圧とゲート電極の電圧を同電位の両者とも0Vに設定されている。また、このときのカソード電極とアノード電極間の距離は300μmである。
【0023】
ここで、特に、アノード電極に画像形成部材である蛍光体が形成される画像形成装置では、アノード電圧Vaが高いほど、発光効率が高く、明るい画像形成装置が可能であることが期待される。このため、より好ましくは、アノード電圧Vaとして数kVから数10kVが選択されるのが望ましい。
【0024】
また、アノード電圧Vaを一定に維持した場合、カソード電極とアノード電極間の距離は、電子ビーム径の縮小化のためには狭い方が望まれるが、装置の真空形成の容易さや放電の回避等から、むやみに狭くすることは好ましくない。
【0025】
したがって、高精細な画像形成装置を構成する際には、アノード電圧Vaの設定及びカソード電極とアノード電極間の距離は共に重要となる。
【0026】
また、近年、特開平8−096703号公報の例だけでなく、電子放出部に用いられる電子放出材料の低仕事関数化によって、駆動電圧の低電圧化が行われ、画像形成装置として低消費電力化が図られている。
【0027】
これにより、電子放出に必要な電界は、〜5×107V/mに低減している。
【0028】
一方、アノード電圧を高電圧にすると、アノード電極と電子放出素子にかかる電界が強まり、電子放出特性に悪影響を及ぼす場合が考えられる。
【0029】
前述の特開平8−096703号公報の場合でも、アノード電極と素子間にかかる平均的な電界強度Eaは、(アノード電圧)/(カソード電極とアノード電極間の距離)で概算で見積もると、2×106V/mであり、電子放出に必要な電界(〜5×107V/m)と1桁強程の差まで近くなっている。
【0030】
したがって、さらにアノード電圧に高電圧を印加した場合やカソード電極とアノード電極間の距離を縮めた場合、素子とアノード電極で形成された電界が強まり、この電界が電子放出に影響し始める。
【0031】
素子とアノード電極で形成された電界が強まった場合、電子放出させないOFF時にカソード電極とゲート電極を同電位にして電子放出を停止しようとしても、完全に電子放出を抑制することができず、電子が放出してしまうことが問題となる場合が考えられる。
【0032】
また、この問題は、電子放出素子の構造及び製造方法によって、さらに深刻になる場合も考えられる。
【0033】
このようなOFF時に電子放出される素子で、画像形成装置を構成すると、OFF時にOFF状態(暗)にならなればいけない画素がON状態(発光)となり、装置のコントラストの低下が起こってしまい問題となる。
【0034】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、電子放出の停止を良好に行える電子放出素子、電子源および画像形成装置の駆動方法、そのような駆動を実現する電子源及び画像形成装置の駆動回路、並びにこの駆動回路を有する電子源および画像形成装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明は、アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動する方法であって、前記電子源は、カソード電極およびゲート電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有しており、前記カソード電極に印加されるカソード電圧をVcとし、前記ゲート電極に印加されるゲート電圧をVgとした際に、走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加することを特徴とする。
【0038】
また、本発明は、アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動する方法であって、前記電子放出素子は、ゲート電極上に絶縁層を介して配置されたカソード電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有しており、前記カソード電極に印加されるカソード電圧をVcとし、前記ゲート電極に印加されるゲート電圧をVgとした際に、走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加することを特徴とする。
【0039】
また、本発明は、アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動するための駆動回路であって、前記電子源は、カソード電極およびゲート電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有しており、前記カソード電極に電圧Vcと前記ゲート電極に電圧Vgを印加する手段を有し、走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加することを特徴とする。
【0040】
また、本発明は、アノード電極に対向して配置される電子源であって、上記電子源の駆動回路を有することを特徴とする。
【0043】
【0044】
本発明の駆動方法では、カソード電極とゲート電極間に形成される停止状態での電界が駆動状態での電界と反転し、アノード電極に向かう電界強度を容易に下げることができ、電子放出が効果的に抑制される。
【0047】
本発明の画像形成装置では、停止状態の電子放出素子から電子放出が抑制され、OFF状態(暗)の画素がON状態(発光)となることが防止でき、コントラストの低下が起こらない高性能化が図れる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、また、カソード電極、ゲート電極、及びアノード電極に印加される電圧(ここでは基準点電位0Vとの電位差として、電圧と称す)、駆動波形等の条件も、特に記載がない限り、それらのみに限定する趣旨のものではない。
【0049】
図1は本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法が適用される最も基本的な構成の電子放出素子を示す模式図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は上から見た平面図である。
【0050】
図1において、1は基板、2は基板1上のカソード電極、3はカソード電極2とゲート電極4間に介在する絶縁層、4はゲート電極である。5はゲート電極4及び絶縁層3を貫通した円形の開口形状を有する孔の底面に設けられた電子放出部としての電子放出層である。
【0051】
電子放出層(電子放出膜)5が底面に設けられる孔は、w1の開口幅、h1のゲート電極4の表面から電子放出層5の表面までの深さを有している。以上によって、電子放出素子を構成している。
【0052】
そして、カソード電極2にカソード電圧Vcが、ゲート電極4にゲート電圧Vgが、それぞれ電源6により変調されて印加され、カソード電極2とゲート電極4間に電圧(Vg−Vc)が駆動電圧として与えられる。
【0053】
本実施の形態に係る電子放出素子上には、アノード電極7が配置されており、アノード電圧Vaが高圧電源8により与えられる。アノード電極7では電子放出素子から放出された電子が捕捉され、電子放出電流Ieが検出される。
【0054】
アノード電極7は、電子放出素子上方に距離Hだけ離れて配置される。アノード電極7と素子間の距離Hにおける素子の位置とは、通常はカソード電極2の位置を基準とすればいい。そのため、駆動時に、電子放出素子とアノード電極間に印加される平均的な電界強度をEaと定義すると、Ea=Va/Hとなる。
【0055】
電子放出素子の駆動状態では、カソード電圧Vc、ゲート電圧Vg、及びアノード電圧Vaが与えられて、それに応じた電界が形成される。電子放出素子からの電子放出に必要な電界は、主としてカソード電極2とゲート電極4間の電圧(Vg−Vc)であり、また、そのカソード電極2とゲート電極4間の距離は距離hであるから、電子を放出させる際に電子放出素子に印加される平均的な電界強度をEgと定義すると、Eg=(Vg−Vc)/hとなる。
【0056】
もちろん、電子放出素子の形態によって実際に電子放出層5にかかる電界は、電子放出素子の形態に大きく依存しており平均的な電界強度Egとは異なるが、本実施の形態に係る電子放出素子では、カソード電極2、電子放出層5、ゲート電極4、及びアノード電極7が、それぞれ略平行に並列配置されていることから、平均的な電界の定義が有効な目安となり得る。
【0057】
図2は本実施の形態に係る電子放出素子を制御した場合(ON状態(電子放出する駆動状態)−OFF状態(電子放出しない停止状態))の駆動電圧波形を示す図である。図2(a)はゲート電圧Vgのみで駆動電圧を変調する場合の例であり、図2(b)はゲート電圧Vg及びカソード電圧Vcの両方で駆動電圧を変調する場合の例である。
【0058】
図2(a)と図2(b)のいずれにおいても、電子放出を停止するOFF時には、カソード電極2とゲート電極4間の電圧(Vg−Vc)<0と設定される。これが本発明の特徴である。即ち、電子放出させる駆動状態では、(Vg−Vc)>0に設定して電子放出させ、電子放出させない停止状態では、(Vg−Vc)<0に設定して電子放出を停止させる制御を行う。
【0059】
図3は図2で示す本実施の形態に係る電子放出素子を制御するための駆動条件及び停止条件を説明する図である。
【0060】
図3はカソード電圧Vc=0Vとした場合のゲート電圧Vgの変化による放出電流Ieの変化を示す図である。この図3に従来の制御の場合でのVg−Ie特性を破線で示した。
【0061】
この図3に破線で示される従来の制御の場合、ゲート電圧Vgの増加に伴って放出電流Ieが著しく増加する曲線となっている。したがって、必要な放出電流Ie量を選択して、素子から電子放出させるON時のゲート電圧Vg=V1を決定すればよい。
【0062】
また、従来の破線で示されるVg−Ie特性では、ゲート電圧Vg=0Vでは、電子放出はほとんどゼロになり、放出電流Ieも0となる。したがって、素子の電子放出を停止させるOFF時はゲート電圧Vg=0V(=カソード電圧Vc)とすれば、良好な変調が可能となる。
【0063】
一方、図3には、電子放出素子とアノード電極7間の距離Hは一定として、アノード電圧Vaを上昇させた場合のVg−Ie特性が実線で示されている。
【0064】
この図3に実線と破線でそれぞれ示されるVg−Ie特性を比較すればわかるように、アノード電圧Vaを大きくする程、ゲート電圧Vgはより低電圧でも電子放出可能となる。
【0065】
そして、図3に実線で示されるVg−Ie特性では、ゲート電圧Vg=0V付近で、放出電流Ieが0とならず、一定量の放出電流が観測されるようになる。これは、ゲート電圧Vg=0Vの設定では電子放出素子とアノード電極7間の作る強い電界をキャンセルできずに、電子放出層5の一部に電子放出可能な電界が与えられていることによる。
【0066】
ここで、図1で示す本実施の形態に係る電子放出素子では、電子ビーム径を広げないために、アノード電極7、ゲート電極4、及びカソード電極2(電子放出層5)は、略平行に並列配置され、その電場が平行に形成されるように配置されていることにより、アノード電極7の形成する電界は、直接、電子放出素子に影響を及ぼし易い。
【0067】
このような図1に示す電子放出素子に対して、上記図3の実線のVg−Ie特性を示す設定のもとで、ゲート電圧Vg=0Vとすると、孔の底にある電子放出層5の中心部にアノード電極7に向かう方向の電界が残留して、その領域より電子放出が起こる。
【0068】
一方、図1に示す電子放出素子に対して、同様に図3の実線のVg−Ie特性を示す設定のもとで、ゲート電圧Vgをマイナス電位に設定すると、放出電流Ie量は著しく減少する。これは、カソード電極2とゲート電極4の電圧の関係を反転させる、即ち、カソード電極2の方がゲート電極4よりも高電位とすることで、電子放出層5にかかる電界の方向が変化するためである。
【0069】
前述のように、本実施の形態に係る電子放出素子では、アノード電極7、ゲート電極4、カソード電極2(電子放出層5)は、略平行に並列配置されており、互いに影響を受けやすいことを反映して、ゲート電極4とカソード電極2間の電圧の反転によって電子放出層5にかかる電界が反転するので、アノード電極7方向に向う電界強度を容易に下げることができ、電子放出が効果的に抑制される。
【0070】
このことから、図3の実線に示すVg−Ie特性に従う本実施の形態に係る電子放出素子を良好に制御するためには、図3からも分かるように、電子放出素子のOFF時の停止条件を、破線で示す従来のVg−Ie特性に従う電子放出素子の場合のVg=0から、実線で示すVg−Ie特性上で放出電流Ie=0となる位置にずらすことが考えられる。即ち、OFF時の停止条件は矢印でずらして示したゲート電圧Vg=−V2に設定すればよい。このようにすることで、OFF状態では、放出電流Ie量をほとんどゼロとすることができる。
【0071】
したがって、本実施の形態に係る電子放出素子のOFF状態での新たなセットポイントは、図3の実線で示されるVg−Ie特性でIe=0となる位置、すなわち、カソード電圧Vc=0、ゲート電圧Vg=−V2となる位置である。ここで、カソード電圧Vc及びゲート電圧Vgの両者の相対的な電位条件は変えなければ、カソード電極2とゲート電極4との間に生じる電界強度は変わらないので、OFF状態でのセットポイントはVc=V2、Vg=0でもかまわない。即ち、OFF状態における電子放出素子の放出電流Ieを抑えるには、Vc>Vg((Vg−Vc)<0)であればよいことになる。
【0072】
一方、このような図3に実線で示されるVg−Ie特性を有する電子放出素子のON状態において、アノード電圧Vaが低い従来の場合におけるVg=V1(Vc=0)のときと同様の放出電流Ie量が必要であれば、図3の実線に示したようにゲート電圧Vg=V1−V2に設定すればよい。ここで、前述したように、カソード電位Vc=V2、ゲート電圧Vg=V1としても、カソード電圧Vc及びゲート電圧Vgの両者の相対的な電位条件を変わらないので、同様の放出電流Ie量が得られる。
【0073】
図2(a)は、上記の条件で素子を制御した場合の例である。すなわち、カソード電圧Vcは0VからV2に変更して一定に維持し、それに合わせてゲート電圧VgをON時をV1に、OFF時を0Vにセットポイントを変更し変調する電圧として制御を行う。
【0074】
さらに、図2(b)は、別の条件での制御を示すものである。図2(b)の制御方法では、ゲート電圧Vgは図2(a)と同様に変調させ、カソード電圧VcをON時に0V、OFF時にV2となるようにセットポイントを変更し、変調する電圧として制御を行うものである。
【0075】
即ち、素子のON時にカソード電圧Vc=0V、ゲート電圧Vg=V1として、ON時のセットポイントを、図3の破線上に示した白抜き丸の位置から縦軸に沿って実線上まで移動した位置に設定している。これにより、ON時のカソード電極2とゲート電極4間の電圧(Vg−Vc)が、(Vg−Vc)=V1となって、図2(a)に示す制御条件におけるON時のカソード電極2とゲート電極4間の電圧(Vg−Vc)=V1−V2よりも大きくなるので、放出電流Ie量を大きくすることができる。また、この場合でも、OFF時のカソード電圧Vcとゲート電圧Vgの相対関係は、(Vg−Vc)<0となっている。
【0076】
なお、Eaを大きくしたことで問題が顕著になるが、その影響は、EaとEgの比で説明される。
【0077】
図4(a)に、Eg/EaとIeの関係を示す。
【0078】
図4(a)の破線のグラフから明らかなように、Eg/Ea>100であれば、OFF時にVg―Vc=0である従来の駆動方式でもOFF時の(残留)放出電流Ieはほとんどゼロとなる。しかし、Eg/Eaが小さくなるに従って、OFF時のIeが増え始める。
【0079】
一方、本発明の方式ではVg−Vc<0にすることで、OFF時のIeは抑えられ、実線のグラフとなる。
【0080】
図4(b)にON−OFFのコントラストを示す。
電子放出素子では、ON時に対するOFF時の放出電流Ieの比(Ie(OFF)/Ie(ON))は、望ましくは1/1000程度、また、最低でも1/100程度に抑えることが必要である。本発明の方式では、Eg/Eaが小さくなっても、コントラスト(Ie(OFF)/Ie(ON))を低く抑えることができる。
【0081】
従って、本発明の駆動によるコントラスト低減の防止の効果は、Eg/Ea≦100でより有効な方式となる。
【0082】
また、カソード電圧Vc=V2の設定は、電子放出構造に依存している。
図5(a)に素子の孔の形状によるOFF時の(残留)電界および(残留)放出電流Ieを示した。一番大きな残留電界が発生するのは、孔中央部であり、その位置での電界を示した。
【0083】
素子形状としては、孔の開口幅w1と孔の深さh1の比で示したが、この比で孔形状をほぼ正規化して考えることができる。
【0084】
w1/h1が大きくなるにつれ、、OFF時にVg−Vc=0である従来の駆動方式では、OFF時のIeが大きくなる。一方、w1/h1<1では、通常の駆動条件でも、Ieがそれほど大きくなることはない。
【0085】
図5(b)にON−OFFのコントラストを示す。
通常の駆動条件であるOFF時にVg−Vc=0では、w1/h1が大きくなりコントラストが低減する形状においても、本発明の方式を採用することで、コントラストの低減を防ぐことができる。
【0086】
また、本発明の駆動によるコントラスト低減の防止の効果は、w1/h1≧1でより有効な方式となる。
【0087】
ここでは、アノード電圧Vaを大きくしたが、素子とアノード電極7間の電界を強めるには、素子とアノード電極7間距離Hを縮めても同様である。したがって、その場合にも、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法は有効である。
【0088】
以上で用いられた本実施の形態に係る電子放出素子では、電子放出層5とアノード電極7の間に歪みが少なく平坦な電界が形成されるので、電子ビーム径の広がりが小さい。即ち、電子ビーム径を小さくすることができる。また、電子放出層5の材料として、低仕事関数の材料を選択することで、素子の駆動電圧を低く設定できる。
【0089】
また、本実施の形態に係る電子放出素子は、積層を繰り返して製造される非常に単純な構成であり、製造プロセスが容易であり、歩留まり良く製造できる。
【0090】
図6は本実施の形態に係る電子放出素子の一般的な製造方法を示す。以下、図6を参照して、本実施の形態に係る電子放出素子の製造方法の一例を説明する。
【0091】
図6(a)に示すように、予め、その表面を十分に洗浄した、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板ガラス、シリコン基板等にスパッタ法等によりSiO2を積層した積層体、アルミナ等セラミックスの絶縁性基板のうち、いずれか一つを基板1として用い、基板1上にカソード電極2を積層する。
【0092】
カソード電極2は一般的に導電性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術、フォトリソグラフィー技術により形成される。カソード電極2の材料は、例えば、Be,Mg,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Al,Cu,Ni,Cr,Au,Pt,Pd等の金属または合金材料、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC等の炭化物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,GdB4等の硼化物、TiN,ZrN,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物、有機高分子材料、アモルファスカーボン,グラファイト,ダイヤモンドライクカーボン,炭素を主成分とするファイバー(カーボンナノチューブやグラファイトナノファイバー)等から適宜選択される。カソード電極2の厚さとしては、数十nmから数mmの範囲で設定され、好ましくは数百nmから数μmの範囲で選択される。
【0093】
次に、図6(b)に示すように、カソード電極2に続いて絶縁層3を堆積する。絶縁層3は、スパッタ法等の一般的な真空成膜法、CVD法、真空蒸着法で形成され、その厚さとしては、数nmから数μmの範囲で設定され、好ましくは数十nmから数百nmの範囲から選択される。望ましい材料としてはSiO2,SiN,Al2O3,CaF等の高電界に絶えられる耐圧の高い材料が望ましい。
【0094】
更に、絶縁層3に続きゲート電極4を堆積する。ゲート電極4は、カソード電極2と同様に導電性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術、フォトリソグラフィー技術により形成される。ゲート電極4の材料は、例えば、Be,Mg,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Al,Cu,Ni,Cr,Au,Pt,Pd等の金属または合金材料、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC等の炭化物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,GdB4等の硼化物、TiN,ZrN,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、有機高分子材料等から適宜選択される。ゲート電極4の厚さとしては、数nmから数十μmの範囲で設定され、好ましくは数nmから数百nmの範囲で選択される。
【0095】
なお、カソード電極2及びゲート電極4は、同一材料でも異種材料でも良く、また、同一形成方法でも異種方法でも良い。
【0096】
次に、図6(c)に示すように、フォトリソグラフィー技術によりマスクパターン41を形成する。
【0097】
そして、図6(d)に示すように、各層3,4の一部がカソード電極2から取り除かれて孔が形成された積層構造が形成される。ただし、本エッチング工程は、カソード電極2上で停止しても良いし、カソード電極2の一部がエッチングされても良い。
【0098】
エッチング工程はそれぞれの各層3,4,及び41の材料に応じて、エッチング方法を選択すれば良い。
【0099】
次に、図6(e)に示すように、全面に電子放出層5の材料を堆積し、孔の底面に電子放出層5を形成する。5'はマスクパターン41上に堆積された電子放出層5の材料である。
【0100】
電子放出層5は蒸着法、スパッタ法、プラズマCVD法等の一般的成膜技術などで形成される。電子放出層5の材料は、低仕事関数の材料を選択するのが好ましい。例えば、アモルファスカーボン,グラファイト,ダイヤモンドライクカーボン,ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等から適宜選択される。好ましくはより仕事関数の低いダイヤモンド薄膜、ダイヤモンドライクカーボン等が良い。電子放出層5の膜厚としては、数nmから数百nmの範囲で設定され、好ましくは数nmから数十nmの範囲で選択される。
【0101】
これらの電子放出層5から電子を放出させるのに必要な電界をできるだけ低くできれば、駆動電圧を下げられる。電子放出層5から電子を放出させるのに必要な電界が5×107V/m以下であれば、駆動電圧は十数V程度に低減でき、好ましい。
【0102】
次に、図6(f)のようにマスクパターン41を剥離して、図1に示すような電子放出素子が完成する。
【0103】
素子に形成された孔の開口幅w1は、素子の電子放出特性に大きく依存する因子であり、素子を構成する材料の特性、特に電子放出層5の仕事関数や膜厚、素子の駆動電圧、その時に必要とする電子ビーム径の形状により適宜設定される。通常、w1は数百nmから数十μmの範囲から選択される。なお、孔の形状は特に定められるものではなく、矩形形状であってもよい。
【0104】
また、孔の高さh1は、素子の電子放出特性に依存するもうひとつの因子であり、電子放出に必要な電界を与えるためには絶縁層3、電子放出層5の膜厚によって適宜設定される。また、電子ビーム径の形状にも関連している。
【0105】
そして、孔の開口幅w1と孔の高さh1は、その絶対値と共にその比w1/h1が重要であり、w1/h1によって、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法の効果がより有効な範囲を定めることができる。特に、w1/h1≧1を満たすことが好適である。
【0106】
さらに、本実施の形態に係る電子放出素子の製造方法として、カソード電極2のパターンニング後、電子放出層5を全面に形成し、エッチング工程で、電子放出層5の上面でエッチングを停止させる場合もある。また、ダイヤモンド薄膜、又はダイヤモンドライクカーボン等を所望の場所に選択的に堆積する場合もある。
【0107】
また、素子構造を孔構造ではなく、それを反転した凸構造とする場合もある。ここで言う凸構造は、図15に示した形態を指し、即ち、基板1上にゲート電極4が配置され、このゲート電極4上に絶縁層3が配置され、さらに、この絶縁層上にカソード電極2が配置され、カソード電極2上に電子放出層5が配置される形態を指す。図15の例では、カソード電極2上に電子放出層5を配置しているが、電子放出層5が十分に低抵抗であれば、カソード電極を電子放出層が兼ねる形態にすることもできる。この凸構造の場合、w1は、基板1表面と実質的に平行な方向における、絶縁層3の幅であり、また、h1はゲート電極4表面から電子放出層の表面までの距離に相当する。この形態に係る電子放出素子においても、OFF時のゲートとカソード間の電圧Vg−Vcを0V未満とすることで、w1/h1の比がいずれの場合においても、従来のOFF時の電圧(Vg−Vc)が0Vである場合に比べて、OFF時に放出される電流を抑制できる。そして特に、本発明の制御方法の効果がより有効な範囲としては、w1/h1≦10を満たすことが好ましく、さらには、w1/h1≦1を満たすことがより好ましい。
【0108】
本実施の形態に係る電子放出素子の応用例について以下に述べる。本実施の形態に係る電子放出素子の複数個を基板上に配列し、例えば電子源あるいは画像形成装置が構成できる。
【0109】
また、電子源における電子放出素子の配列については、種々のものが採用される。一例として、電子放出素子をX方向及びY方向に行列状に複数個配し、同じ行に配された複数の電子放出素子の電極の一方を、X方向の配線に共通に接続し、同じ列に配された複数の電子放出素子の電極の他方を、Y方向の配線に共通に接続した単純マトリクス配置がある。以下、単純マトリクス配置について詳述する。
【0110】
図7、図8において、71,81は電子源基板、72,82はX方向配線、73,83はY方向配線である。また、図8において84は本実施の形態に係る電子放出素子である。
【0111】
X方向配線82は、Dx1,Dx2,…Dxmのm本の配線からなり、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等を用いて形成された導電性金属等で構成することができる。配線の材料、膜厚、幅は、適宜設計される。Y方向配線83は、Dy1,Dy2,…Dynのn本の配線からなり、X方向配線82と同様に形成される。これらm本のX方向配線82とn本のY方向配線83との間には、層間絶縁層(不図示)が設けられており、両者を電気的に分離している(m,nは、共に正の整数)。
【0112】
層間絶縁層(不図示)は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2等で構成される。例えば、X方向配線82を形成した基板81の全面或いは一部に所望の形状で形成され、特に、X方向配線82とY方向配線83の交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材料、製法が適宜設定される。X方向配線82とY方向配線83は、それぞれ端子として外部に引き出されている。
【0113】
電子放出素子84を構成するm本のX方向配線82は、カソード電極2をかねる場合もあり、n本のY方向配線83は、ゲート電極4をかねる場合があり、層間絶縁層は絶縁層3をかねる場合がある。
【0114】
X方向配線82には、X方向に配列した電子放出素子84の行を、選択するための走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続される。一方、Y方向配線83には、Y方向に配列した電子放出素子84の各列を入力信号に応じて、変調するための不図示の変調信号発生手段が接続される。各電子放出素子に印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号と変調信号の差の電圧として供給される。
【0115】
なお、以上で説明した図8では電子放出素子84はX方向配線82及びY方向配線83から延びる結線に接続されて設けられている。しかし、図7のようにX方向配線82はカソード電極2をかね、Y方向配線83はゲート電極4をかねて、X方向配線72及びY方向配線73の交点に孔を形成し、孔の底に電子放出層5を形成した電子放出素子を構成してもよい。
【0116】
上記構成の電子源においては、単純なマトリクス配線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とすることができる。このような単純マトリクス配置の電子源を用いて構成した画像形成装置について、図9を用いて説明する。図9は、画像形成装置の一例を示す模式図である。
【0117】
図9において、84は電子放出素子、71は電子放出素子を複数配した電子源基板、91は電子源基板81を固定したリアプレート、96はガラス基板93の内面に蛍光膜94とメタルバック95等が形成されたフェースプレートである。92は支持枠であり、該支持枠92には、リアプレート91、フェースプレート96がフリットガラス等を用いて接続される。
【0118】
外囲器(パネル)98は、上述の如く、フェースプレート96、支持枠92、リアプレート91で構成される。リアプレート91は主に基板81の強度を補強する目的で設けられるため、基板81自体で十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート91は不要とすることができ、基板81とリアプレート91が一体構成の部材であっても構わない。
【0119】
支持枠92の蛍光膜94とメタルバック95とをその内側表面に配置したフェースプレート96とリアプレート91と支持枠92とが接合する接着面にフリットガラスを塗布し、フェースプレート96と支持枠92とリアプレート91とを、所定の位置で合わせ、固定し、加熱して焼成し封着する。
【0120】
焼成し封着する加熱手段は、赤外線ランプ等を用いたランプ加熱、ホットプレート等、種々のものが採用でき、これらに限定されるものではない。
【0121】
外囲器98を構成する複数の部材を加熱接着する接着材料は、フリットガラスに限るものではなく、封着工程後、充分な真空雰囲気を形成できる材料であれば、種々の接着材料を採用することができる。
【0122】
上述した外囲器98は、本発明の一実施態様であり、限定されるものではなく、種々のものが採用できる。
【0123】
他の例として、基板81に直接支持枠92を封着し、フェースプレート96、支持枠92及び基板81で外囲器98を構成しても良い。また、フェースプレート96、リアプレート91間に、スペーサとよばれる不図示の支持体を設置することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ外囲器78を構成することもできる。
【0124】
図10はフェースプレート96に形成された蛍光膜94を示す模式図である。蛍光膜94は、モノクロームの場合は蛍光体105のみから構成することができる。カラーの蛍光膜94の場合は、ブラックストライプ,ブラックマトリクス等と呼ばれる黒色導電材106と蛍光体105とから構成することができる。
【0125】
ブラックストライプ、ブラックマトリクスを設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体105間の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくすることと、蛍光膜94における外光反射によるコントラストの低下を抑制することにある。ブラックストライプの材料としては、通常用いられている黒鉛を主成分とする材料の他、導電性があり、光の透過及び反射が少ない材料を用いることができる。
【0126】
ガラス基板93に蛍光体を塗布する方法は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等が採用できる。蛍光膜94の内面側には、通常メタルバック95が設けられる。
【0127】
メタルバック95を設ける目的は、蛍光体105の発光の内面側への光をフェースプレート96側へ鏡面反射させることにより輝度を向上させること、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として作用させること、外囲器78内で発生した負イオンの衝突によるダメージから蛍光体105を保護すること等である。
【0128】
メタルバック95は、蛍光膜94作製後、蛍光膜94の内面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる。)を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積させることで作製できる。
【0129】
フェースプレート96には、更に蛍光膜94の導電性を高めるため、蛍光膜94の外面側に透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0130】
本実施の形態においては、電子放出素子84の直上に電子ビームが到達するため、電子放出素子84の直上に蛍光膜94が配置されるように、位置合わせされて構成される。
【0131】
次に、封着工程を施した外囲器(パネル)98を封止する真空封止工程について説明する。
【0132】
真空封止工程は、外囲器(パネル)98を加熱して、80〜250℃に保持しながら、イオンポンプ,ソープションポンプ等の排気装置によりの排気管(不図示)を通じて排気し、有機物質の十分少ない雰囲気にした後、排気管をバーナーで熱して溶解させて封じきる。
【0133】
外囲器98の封止後の圧力を維持するために、ゲッター処理を行なうこともできる。これは、外囲器98の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等を用いた加熱により、外囲器98内の所定の位置(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、外囲器98内の雰囲気を維持するものである。
【0134】
以上の工程によって製造された単純マトリクス配置の電子源を用いて構成した画像形成装置は、各電子放出素子84に、X方向配線82及びY方向配線83がそれぞれ引き出された容器外端子Dox1〜Doxm、Doy1〜Doyn(それぞれ、Dx1〜Dxm、Dy1〜Dynの各配線に対応)を介して電圧を印加することにより、電子放出が生ずる。
【0135】
高圧端子97を介してメタルバック95あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速する。
【0136】
加速された電子は、蛍光膜94に衝突し、発光が生じて画像が形成される。
【0137】
図11は画像形成装置でNTSC方式のテレビ信号に応じて表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック図である。
【0138】
走査回路1102について説明する。走査回路1102は、内部にm個のスイッチング素子を備えたもので(図中、S1乃至Smで模式的に示している)ある。各スイッチング素子は、直流電圧源Vx1の出力電圧もしくは直流電圧源Vx2のいずれか一方を選択し、画像形成装置としての表示パネル1101の端子Dox1乃至Doxmと電気的に接続される。
【0139】
S1乃至Smの各スイッチング素子は、制御回路1103が出力する制御信号Tscanに基づいて動作するものであり、例えばFETのようなスイッチング素子を組み合わせることにより構成することができる。
【0140】
直流電圧源Vx1,Vx2は、本実施の形態の場合には前述の本実施の形態に係る電子放出素子の特性に基づき設定されている。
【0141】
制御回路1103は、外部より入力する画像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の動作を整合させる機能を有する。制御回路1103は、同期信号分離回路1106より送られる同期信号Tsyncに基づいて、各部に対してTscan、Tsft、及びTmryの各制御信号を発生させる。
【0142】
同期信号分離回路1106は、外部から入力されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度信号成分とを分離するための回路で、一般的な周波数分離回路(フィルタ)等を用いて構成できる。
【0143】
同期信号分離回路1106により分離された同期信号は、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、ここでは説明の便宜上Tsync信号として図示した。また、テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分は便宜上DATA信号と表した。DATA信号はシフトレジスタ1104に入力される。
【0144】
シフトレジスタ1104は、時系列的にシリアルに入力されるDATA信号を、画像の1ライン毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、制御回路1103より送られる制御信号Tsftに基づいて動作する(即ち、制御信号Tsftはシフトレジスタ1104のシフトクロックであるということもできる。)。
【0145】
シリアル/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出素子n素子分の駆動データに相当)のデータは、Id1乃至Idnのn個の並列信号としてシフトレジスタ1104から出力される。
【0146】
ラインメモリ1105は、画像1ライン分のデータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であり、制御回路1103より送られる制御信号Tmryに従って適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶された内容は、Id'1乃至Id'nとして出力され、変調信号発生器1107に入力される。
【0147】
変調信号発生器1107は、画像データId'1乃至Id'nの各々に応じて本実施の形態に係る電子放出素子の各々を適切に駆動変調するための信号源であり、その出力信号は、端子Doy1乃至Doynを通じて表示パネル1101内の本実施の形態に係る電子放出素子に印加される。
【0148】
本素子にパルス状の電圧を印加する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する場合には電子ビームが出力される。その際、パルスの波高値Vmを変化させる事により出力電子ビームの強度を制御することが可能である。また、パルスの幅Pwを変化させることにより出力される電子ビームの電荷の総量を制御する事が可能である。
【0149】
したがって、入力信号に応じて、電子放出素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調方式等が採用できる。
【0150】
電圧変調方式を実施するに際しては、変調信号発生器1107として、一定長さの電圧パルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いることができる。
【0151】
パルス幅変調方式を実施するに際しては、変調信号発生器1107として、一定の波高値の電圧パルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いることができる。
【0152】
シフトレジスタ1104やラインメモリ1105は、デジタル信号式あるいはアナログ信号式のものを採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や記憶が所定の速度で行なわれれば良いからである。
【0153】
デジタル信号式を用いる場合には、同期信号分離回路1106の出力信号DATAをデジタル信号化する必要があるが、これには同期信号分離回路1106の出力部にA/D変換器を設ければ良い。これに関連してラインメモリ1105の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かにより、変調信号発生器1107に用いられる回路が若干異なったものとなる。
【0154】
即ち、デジタル信号を用いた電圧変調方式の場合、変調信号発生器1107には、例えばD/A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路等を付加する。パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器1107には、例えば高速の発振器および発振器の出力する波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレータ)を組み合せた回路を用いる。必要に応じて、比較器の出力するパルス幅変調された変調信号を本実施の形態に係る電子電子放出素子の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加することもできる。
【0155】
アナログ信号を用いた電圧変調方式の場合には、変調信号発生器1107には、例えばオペアンプ等を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフト回路等を付加することもできる。パルス幅変調方式の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)を採用でき、必要に応じて本実施の形態に係る電子電子放出素子の駆動電圧まで電圧増幅するための増幅器を付加することもできる。
【0156】
図12(a)にパルス幅変調で制御する場合のタイミングチャートの一例を示す。
【0157】
駆動状態(ON状態)においては、アノード電圧Vaは一定に保たれる。端子Dox1乃至Doxmは、カソード電極に接続され、走査信号として、順次信号が与えられ、直流電圧源Vx1,Vx2のいずれかの電圧が選択される。また、Doy1乃至Doynは、ゲート電極に接続され、順次変調信号が与えられ、0V又はVy1の電圧が選択される。
【0158】
図12(b)に単純マトリクス制御の電圧の印加による各電子放出素子の駆動電圧の一例を示した。
【0159】
図12(b)に示すように、選択的にONされる素子以外のOFFされる全ての素子で、(Vg−Vc)<0となり、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法で制御されている。
【0160】
ここで述べた画像形成装置の構成は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例であり、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号については、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限られるものではなく、PAL,SECAM方式等の他、これよりも、多数の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用できる。
【0161】
また、表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光プリンタとしての画像形成装置等としても用いることができる。
【0162】
【実施例】
以下、本実施の形態についての実施例を詳細に説明する。
【0163】
[第1の実施例]
図1に本実施例により作製した電子放出素子の平面図、断面図の一例を、図6に本実施例の電子放出素子の製造方法の一例を示す。以下に、本実施例の電子放出素子の製造工程を詳細に説明する。
【0164】
(工程1)
まず、図6(a)に示すように、基板1に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法によりカソード電極2として厚さ300nmのTaを形成した。
【0165】
(工程2)
次に、図6(b)に示すように、絶縁層3として厚さ600nmのSiO2、ゲート電極4として厚さ100nmのTaをこの順で堆積した。
【0166】
(工程3)
次に、図6(c)に示すように、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジスト(AZ1500/クラリアント社製)のスピンコーティング、フォトマスクパターンを露光し、現像し、マスクパターン41を形成した。
【0167】
(工程4)
図6(d)に示すように、マスクパターン41をマスクとして、Taのゲート電極4及びSiO2の絶縁層3をCF4ガスを用いてそれぞれドライエッチングし、カソード電極2で停止させ、開口幅w1が3μmの円形の孔を形成した。
【0168】
(工程5)
続いて図6(e)に示すように、プラズマCVD法でダイヤモンドライクカーボンを全面に100nm程度堆積した。これにより、孔の底にダイヤモンドライクカーボンの電子放出層5が形成された。反応ガスはCH4ガスを用いた。5'はマスクパターン41上に堆積した電子放出層5の材料としてのダイヤモンドライクカーボンである。
【0169】
(工程6)
図6(f)に示すように、マスクパターン41を完全に除去し、本実施例の電子放出素子を完成させた。この素子では、孔の深さh1は500nmとなった。
【0170】
以上のようにして作製した電子放出素子を、図1(a)のように、アノード電極7をH=2mmとして配置して、図2(a)で示す制御を行った。素子の駆動に伴って付与される電圧は、Va=10kV、V1=20V、V2=2Vとした。また、比較例1として、V1=20V、V2=0Vとした場合を考える。
【0171】
ここで、アノード電極7として蛍光体を塗布した電極を用い、電子ビームのサイズを観察した。ここで言う電子ビームサイズとは、発光した蛍光体のピーク輝度の10%の領域までのサイズとした。
【0172】
その結果、電子放出素子のON時の電子ビーム径は、本実施例及び比較例1の両者とも変わらず、φ150μmとなった。
【0173】
しかし、比較例1では、OFF時の放出電流IeはON時の1/6が残留し、OFF時にも蛍光体での発光が確認された。それに対し、本実施例では、OFF時の電子放出電流IeはON時の1/100以下となり、蛍光体での発光も確認されなかった。
【0174】
本発明におけるEg=18V/0.5μm=3.6×107V/mであり、Ea=10kV/2mm=5×106V/mであり、Eg/Ea=7.2である。
【0175】
したがって、本実施例は、電子放出素子を有効に制御できる電界の条件である。
【0176】
[第2の実施例]
第2の実施例を示し、本実施の形態に係る他の制御方法を説明する。
【0177】
電子放出素子は第1の実施例と同様の図1に示す素子を使用した。さらに、素子とアノード電極7間距離Hは1mmに、アノード電圧Va=15kVに変更した。
【0178】
本実施例では、図2(b)で示す制御を行った。また、比較例2として、第1の実施例での比較例1と同様に、V1=15V、V2=0Vとした。
【0179】
本実施例の構成では、素子とアノード電極7間の電界は、第1の実施例の3倍になっている。
【0180】
第1の実施例と同様にV2=2Vとすると、OFF時の電子放出電流Ieが残留したためにV2=4Vと設定した。一方、ON時のV1=16Vとしても十分なIeが確保でき、OFF時の電子放出電流IeはON時の1/100以下になった
また、比較例2として、V1=16V、V2=0Vとしたところ、比較例2のOFF時の放出電流IeはON時の1/4が残留し、第1の実施例の比較例1と比べてもさらに悪くなった。
【0181】
これにより、ON時の駆動電圧Vg−Vc=12Vとなり、実効的な駆動電圧が第1の実施例に比べて低減することができた。
【0182】
また、本実施例の電子ビーム径はφ130μmと、第1の実施例に比べ小さくなった。
【0183】
本実施例では、Eg=12V/0.5μm=2.4×107V/mであり、Ea=15kV/2mm=7.5×106V/mであり、Eg/Ea=3.2である。
【0184】
[第3の実施例]
第2の実施例の電子放出素子を図7で示すマトリクス配線の電子源とし、図9で示す画像形成装置とした。そして、図11に示す駆動回路を構成し、図12で示す制御を行った。即ち、Vx1=4V、Vx2=20V、Vy1=16Vと設定して行った。また、第2の実施例と同様に、比較例3として、V1=16V、V2=0Vとし、OFF時の電圧がVg=Vc=0Vとして単純マトリクス配線された装置を制御して、比較を行った。
【0185】
電子放出素子の画素サイズは、X=150μm、Y=150μmのピッチで配置した。素子上方には蛍光膜74を配置した。この結果、比較例3ではコントラストの低下し、全体があかるくボケた画像形成装置となったが、本実施例に係る画像形成装置では、OFF状態の画素は発光せずコントラストが十分な画像形成装置が形成できた。
【0186】
図12(b)に示したように、マトリクス駆動では、ONとなる素子のラインに半選択と呼ばれる条件が設定される。このマトリクス駆動の場合、半選択においても、素子がOFF状態であれば、これまでの素子の制御方法が適用できる。本実施例で示した条件では、OFF状態の素子では、(Vg−Vc)<0となっている。
【0187】
[第4の実施例]
次に、第4の実施例を示す。本実施例では、図1の素子を電子放出層5をダイヤモンド膜として作製した。素子の作製方法については、第1の実施例に準じ、適宜、電極材料、及び製造方法を変更した。
【0188】
第1の実施例と同様にアノード電極7をH=2mmとして配置して、図2(a)で示した制御を、Va=10kV、V1=15V、V2=2Vで行ったところ、第1の実施例と同様の放出電流Ieの制御が可能となり、駆動電圧を第1の実施例に比べ低減することが可能となった。
【0189】
[第5の実施例]
次に、第5の実施例を示す。本実施例では、図1に示す電子放出素子の孔の構造を変えた。作製方法は第1の実施例と同じである。
【0190】
電子放出素子の孔の開口幅w1=5μmと変更し、孔の深さh1=500nmは第1の実施例と同じとした。
【0191】
さらに第1の実施例と同様にアノード電極7をH=2mmとして配置して、Va=10kVとし、図2(a)で示す制御を行った。第1の実施例と同様のON−OFFコントラストの得られる条件を探索したところ、V1=19V、V2=4Vであった。
【0192】
これは、本実施例では、第1の実施例に比べw1/h1が大きいために、アノード電極7からの電界が残留しやすい。したがって、V2を第2の実施例のアノード電圧Vaを高くした場合と同様に、V1は低くできるが、V2は幾分大きく設定するのがよい。
【0193】
図5はw1/h1の違いによる残留電界強度Eaである。w1/h1<1であれば、素子のOFF状態でVc=Vg=0Vとしても、残留電界がほとんど0になり、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法による残留電界の抑制の効果は少なくなる。
【0194】
ただし、その場合でも、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法が悪影響を及ぼすことはなく適用可能である。
【0195】
[第6の実施例]
第6の実施例を図13に示す。本実施例では、電子放出素子の電子放出構造を変更した一例を示した。
【0196】
図13(a)は、電子放出層5が絶縁層3の下部に積層されているものである。本構成では、図1の構成と全く同様の制御が可能となる。
【0197】
図13(b),図13(c)は、2層のカソード電極2a,2bが形成され、電子放出層5の表面がカソード電極2bより基板1側に凹んだ凹部となって形成されている。本構成では、孔内の電位分布が変わり、電子ビーム径の縮小に効果がある。また、本実施例でも、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法を適用することで、同様の効果がある。
【0198】
[第7の実施例]
第7の実施例を図14に示す。本実施例は、電子放出素子の他の構成例を示している。
【0199】
図14(a)には、孔構造が複数あるものであり、図14(b)は、孔構造の開口形状が、矩形形状をしたものである。
【0200】
図14(a),(b)のいずれも、第1の実施例に比べて電子放出面積を増やす効果がある。
【0201】
本実施例の形態では、構造によってはこれまでの実施例と電界が異なってしまうが、本実施の形態に係る電子放出素子の制御方法で駆動電圧の条件を適宜変えることで、これまでの実施例と同様の効果がある。
【0202】
[第8の実施例]
第8の実施例を図15に示す。図15(a)は断面図、図15(b)は上から見た平面図である。
【0203】
本実施例は孔構造ではなく、基板1上のゲート電極4に絶縁層3を介してカソード電極2を積層した凸構造を有しており、そのカソード電極2上の最上部に電子放出層5が形成されている。
【0204】
電子放出素子を構成する材質は、第1の実施例に準じ、カソード電極2の幅w1=3μmとした。ただし、膜厚は、カソード電極2は100nm、絶縁層3は500nm、ゲート電極4は2μmとした。また、電子放出層5は、カソード電極2上部の全面に配置するのではなくw2なる幅、本実施例では2μmとした。
【0205】
本実施例では、ゲート電極4は、絶縁層3を介して下部に存在するが、ゲート電極とカソード電極間に印加する電位を実施例1と同様にすれば、実施例1と同様の効果が得られる。
【0206】
したがって、第1の実施例と同様の条件において、V1=18V、V2=4Vで良好な制御が行われることが確認できた。
【0207】
また、図16(a)に、本実施例の凸構造の電子放出素子でのVg−Vc=0Vでの残留電界を示した。図4で示した孔構造の場合と違い、凸構造では、w1/h1を小さくすればするほど、残留する電界が強くなる。また、図16(b)に示す様に、OFF時のコントラストについて考察すると、本発明の駆動方法(図16(b)中の実線)を用いた場合には、従来の駆動方法(図16(b)中の破線)に比べて、w1/h1がいずれの場合においても、顕著な効果が見られた。
【0208】
このため、本実施例の凸構造の電子放出素子では、w1/h1がいずれの場合においても、従来の駆動方法に比べて効果を有するが、特にはw1/h1≦10を満たすことが好適であり、さらにはw1/h1≦1を満たすことが好ましい。
【0209】
さらに、本実施例では、w1/h1=0.5(w1=0.25μm、h1=0.5μm)では、Vg=5Vでも、電子放出する条件となった。
【0210】
以上説明したように、本発明では、電子放出素子の停止状態での電子放出が効果的に抑制できる。このため、電子ビーム径が小さく、電子放出面積が大きく、製造プロセスが容易で、低電圧で駆動でき、高効率な電子放出が可能な電子放出素子を良好に制御することができる。
【0211】
また、このような電子放出素子を電子源や画像形成装置に適用すると、性能に優れた電子源及びコントラストの低下が起こらない画像形成装置を実現できる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カソード電極とゲート電極間に形成される停止状態での電界が駆動状態での電界と反転し、アノード電極に向かう電界強度を容易に下げることができ、電子放出が効果的に抑制されるので、電子放出の停止を良好に行える電子放出素子、電子源および画像形成装置の駆動方法、そのような駆動を実現する電子源及び画像形成装置の駆動回路、並びにこの駆動回路を有する電子源および画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a),(b)は実施の形態に係る電子放出素子の構成を示す図である。
【図2】 図2(a),(b)は実施の形態に係る電子放出素子の制御方法を示す図である。
【図3】 図3は実施の形態に係る電子放出素子の駆動条件を説明する図である。
【図4】 図4(a),(b)は実施の形態に係る電子放出素子の駆動条件を説明する図である。
【図5】 図5(a),(b)は実施の形態に係る電子放出素子の駆動条件を説明する図である。
【図6】 図6は実施の形態に係る電子放出素子の製造方法の一例を示す図である。
【図7】 図7は実施の形態に係る電子源の一例を示す図である。
【図8】 図8は実施の形態に係る単純マトリクス配置の電子源を示す概略構成図である。
【図9】 図9は実施の形態に係る単純マトリクス配置の電子源を用いた画像形成装置を示す概略構成図である。
【図10】 図10(a),(b)は実施の形態に係る画像形成装置における蛍光膜を示す図である。
【図11】 図11は実施の形態に係る画像形成装置の駆動回路の一例を示すブロック図である。
【図12】 図12は実施の形態に係る制御におけるタイミングチャートの一例及び駆動電圧の一例を示す図である。
【図13】 図13は第6の実施例に係る電子放出素子を示す図である。
【図14】 図14は第7の実施例に係る電子放出素子を示す図である。
【図15】 図15は第8の実施例に係る電子放出素子を示す図である。
【図16】 図16(a),(b)は第8の実施例に係る電子放出素子の特性を説明する図である。
【図17】 図17は従来の画像形成装置の制御方法の一例を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1 基板
2,2a,2b カソード電極
4 ゲート電極
5 電子放出層
6 電極
7 アノード電極
8 高圧電源
71,81 電子源基板
72,82 X方向配線
73,83 Y方向配線
84 電子放出素子
91 リアプレート
92 支持枠
93 ガラス基板
94 蛍光膜
95 メタルバック
96 フェースプレート
97 高圧端子
98 外囲器
105 蛍光体
106 黒色導電体
1101 表示パネル
1102 走査回路
1103 制御回路
1104 シフトレジスタ
1105 ラインメモリ
1106 同期信号分離回路
1107 変調信号発生器
Claims (17)
- アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動する方法であって、
前記電子源は、カソード電極およびゲート電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有しており、
前記カソード電極に印加されるカソード電圧をVcとし、前記ゲート電極に印加されるゲート電圧をVgとした際に、
走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、
走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加する電子源をマトリクス駆動する方法。 - アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動する方法であって、
前記電子源は、ゲート電極上に絶縁層を介して配置されたカソード電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有しており、
前記カソード電極に印加されるカソード電圧をVcとし、前記ゲート電極に印加されるゲート電圧をVgとした際に、
走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、
走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加する電子源をマトリクス駆動する方法。 - 前記アノード電極に印加されるアノード電圧をVaとし、前記カソード電極と前記アノード電極間の距離をHとし、前記カソード電極と前記ゲート電極間の距離をhとして、
前記電子放出素子から電子を放出させる際の、前記カソード電極と前記ゲート電極間の平均的な電界強度をEg=(Vg−Vc)/hとし、
電子放出素子と前記アノード電極間の平均的な電界強度をEa=Va/Hとしたとき、Eg/Ea≦100を満たす請求項1又は2に記載の電子源をマトリクス駆動する方法。 - 前記アノード電極に印加されるアノード電圧をVaとし、前記カソード電極と前記アノード電極間の距離をHとし、前記カソード電極と前記ゲート電極間の距離をhとして、
前記電子放出素子から電子を放出させる際の、前記カソード電極と前記ゲート電極間の平均的な電界強度をEg=(Vg−Vc)/hとし、
電子放出素子と前記アノード電極間の平均的な電界強度をEa=Va/Hとしたとき、Eg/Ea≦10を満たす請求項1又は2に記載の電子源をマトリクス駆動する方法。 - 前記カソード電極と前記ゲート電極が絶縁層を介して積層されており、
前記電子放出膜は略平坦であり、
そして、前記電子放出膜は前記アノード電極に略平行に配されている請求項1〜4のいずれかに記載の電子源をマトリクス駆動する方法。 - 前記ゲート電極および前記絶縁層に、幅がw1の開口が配置されており、
前記開口内に前記電子放出膜が配されており、
前記開口の深さをh1とした時、
w1/h1≧1である請求項5に記載の電子源をマトリクス駆動する方法。 - 前記電子放出膜の電子放出に必要な電界が5×107V/m以下であって、
前記アノード電極に印加されるアノード電圧をVaとし、前記カソード電極と前記アノード電極間の距離をHとした際に、Ea=Va/Hが、5×106V/m以上である請求項1〜6のいずれかに記載の電子源をマトリクス駆動する方法。 - 前記電子放出膜が、ダイヤモンドあるいはダイヤモンドライクカーボンからなる膜である請求項1〜7のいずれかに記載の電子源をマトリクス駆動する方法。
- 前記電子放出膜が、炭素を主成分とするファイバ―を含む膜である請求項1〜7のいずれかに記載の電子源をマトリクス駆動する方法。
- カソード電極およびゲート電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有する電子源と、前記電子源に対向して配置されるアノード電極と、
前記アノード電極上に、前記電子源から放出された電子によって画像を形成する画像形成部材と、を有する画像形成装置であって、
前記電子源が請求項1〜9のいずれかに記載の電子源をマトリクス駆動する方法によって駆動される画像形成装置。 - 前記画像形成部材は、電子の衝突によって発光する蛍光体である請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記カソード電極の幅をw1、前記ゲート電極の表面から前記電子放出膜の表面までの間隔をh1とした時に、w1/h1≦10である請求項2に記載の電子源をマトリクス駆動する方法。
- 前記カソード電極の幅をw1、前記ゲート電極の表面から前記電子放出膜の表面までの間隔をh1とした時に、w1/h1≦1である請求項2に記載の電子源をマトリクス駆動
する方法。 - アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動するための駆動回路であって、
前記電子源は、カソード電極およびゲート電極と、前記カソード電極上に配置された電子放出膜と、を有する電子放出素子を複数有しており、
前記カソード電極に電圧Vcと前記ゲート電極に電圧Vgを印加する手段を有し、
走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、
走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加する電子源をマトリクス駆動するための駆動回路。 - アノード電極に対向して配置される電子源であって、請求項14に記載の電子源の駆動回路を有する電子源。
- アノード電極に対向して配置される電子源の駆動方法であって、
前記電子源は、第1のカソード電極およびゲート電極と、前記第1のカソード電極上に配置された電子放出膜と、前記アノード電極と前記電子放出膜との距離よりも前記アノード電極までの距離が小さい第2のカソード電極と、を有する電子放出素子を複数有しており、
前記第1及び第2のカソード電極に印加されるカソード電圧をVcとし、前記ゲート電極に印加されるゲート電圧をVgとした際に、
前記複数の電子放出素子の中で、電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、
前記複数の電子放出素子の中で、前記電子を放出させる電子放出素子以外の電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加する電子源の駆動方法。 - アノード電極に対向して配置される電子源をマトリクス駆動する方法であって、
前記電子源は、第1のカソード電極およびゲート電極と、前記第1のカソード電極上に配置された電子放出膜と、前記アノード電極と前記電子放出膜との距離よりも前記アノード電極までの距離が小さい第2のカソード電極と、を有する電子放出素子を複数有しており、
前記第1及び第2のカソード電極に印加されるカソード電圧をVcとし、前記ゲート電極に印加されるゲート電圧をVgとした際に、
走査信号が印加されており電子を放出させる電子放出素子には、(Vg−Vc)>0を満たす電圧を印加し、
走査信号が印加されており電子を放出させない電子放出素子には、(Vg−Vc)<0を満たす電圧を印加する電子源をマトリクス駆動する方法。
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