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JP3967802B2 - 商品情報読取装置 - Google Patents

商品情報読取装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードを読み取るバーコードスキャナ等の商品情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スーパーマーケット等で販売される各商品には各々の商品の商品コードを示すコードを表わしたコードシンボルとして、バーコードが印刷若しくは貼付されている。このようなバーコードのコード情報をバーコードスキャナで読み取って所定の出力先に出力する。これにより、例えばPOS端末等の商品販売登録データ処理装置に備えられた商品マスタファイルを検索して、商品販売データの登録処理などを実行するようにしている。ここで、商品マスタファイルとは、各商品に各々付されたバーコード固有のコード情報である商品コードに対応して、商品名称、販売価格、部門コード等で構成される商品データが設定されているものである。
【0003】
このようなバーコードスキャナは、個々の商品のバーコードの読取時において、そのバーコードが正常に読み取られたことをオペレータであるキャッシャに報知するために、例えば「ピッ」というような読取音を発するように構成されている。したがって、キャッシャは、バーコードスキャナを用いて商品毎に順次バーコードの読取りを行なう際には、読取音を聞き取ることにより読取りが正常に行なえたことを確認できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、顧客との取引においては、同一商品を複数個購入するケースが頻繁に起こりうる。この場合、慣れているキャッシャであれば、まず同一商品が何個あるかを目視により判断すると同時にその中の1つの商品のバーコードを読み取る。その後、例えば「×キー」を押下し、個数を入力する操作手順を採る。このような操作により、たとえ同一商品が複数個存在してもその中の1つの商品のバーコードだけを読み取れば良いので、非常に効率の良い登録処理が行なえる。
【0005】
しかしながら、経験が十分でなく操作について熟知していないキャッシャは、前述したような「×キー」を使用する操作をせずに複数個存在する全ての同一商品について読取りをしたり、または、複数個存在する商品の中の1つの商品のバーコードを複数個分の回数にわたって読取りをする。この場合、特に後者の場合において、バーコードスキャナで何個分のバーコードを読み取ったかが判断出来なくなるケースを生じることがある。また、二度読みの危険性もある。このようなケースでは、POS端末のジャーナル等で確認しなければならないので非常に面倒であり、顧客にも迷惑がかかってしまう。
【0006】
本発明の目的は、一取引における同一商品の読取回数を正確に把握することにより、誤った取引の発生を未然に防止する商品情報読取装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項記載の発明は、商品に付されたコードシンボルのコード情報を読取手段により読み取り、そのコード情報を所定の出力先に出力する商品情報読取装置において、読取手段により読み取られたコードシンボルのコード情報と取引単位内でのそのコード情報の読取回数とを対応づけて記憶するコード情報記憶手段と、読取手段により新たに読み取られたコードシンボルのコード情報とコード情報記憶手段により記憶されたコード情報との異同を判定する判定手段と、この判定手段により同一であると判定された場合には、コード情報記憶手段により記憶されている読取回数に1を加算する読取回数加算手段と、判定手段により異なると判定された場合には、コード情報記憶手段により記憶されたコード情報を新たに読み取られたコード情報に変更するとともに読取回数を初期値1に変更するデータ変更手段と、読取手段によるコードシンボルのコード情報の読取り毎にそのコード情報に対応して記憶された読取回数を報知する報知手段と、を備える。
【0010】
したがって、或る一取引において、読取手段により新たに読み取られたコードシンボルのコード情報とコード情報記憶手段により記憶されたコード情報とが同一であると判定手段により判定された場合には、読取回数加算手段によってコード情報に対応する読取回数が1だけ加算され、報知手段によりその読取回数が報知される。これにより、取引単位内において同一のコード情報を持つコードシンボルを連続して読み取った場合には、その連続読取回数が報知される。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項記載の商品情報読取装置において、各種処理を実行するマイコンを備えてこのマイコンが、商品に付されたコードシンボルのコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置から送信される信号により、取引単位を管理する。
【0014】
したがって、例えばコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置から送信される締め処理の開始及び終了信号を一取引に係る開始及び終了の信号であるとみなすことによって、取引単位が管理される。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項記載の商品情報読取装置において、各種処理を実行するマイコンを備えてこのマイコンが、商品に付されたコードシンボルのコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置を制御するホスト装置から送信される信号により、取引単位を管理する。
【0016】
したがって、例えばコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置を制御するホスト装置から送信される締め処理の開始及び終了信号を一取引に係る開始及び終了の信号であるとみなすことによって、取引単位が管理される。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項記載の商品情報読取装置において、各種処理を実行するマイコンを備えてこのマイコンが、商品情報読取装置自身から出力される信号により、取引単位を管理する。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の商品情報読取装置において、前記報知手段は、報知する読取回数分のブザー音を発生して読取回数を報知する。
【0018】
したがって、例えば商品情報読取装置自身に備えられるキーの押下により一取引に係る開始及び終了の信号が出力されることによって、取引単位が管理される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態は、商品販売登録データ処理装置(ここでは、POS端末とする)に接続される商品情報読取装置として定置式のバーコードスキャナ1に適用した一例である。このバーコードスキャナ1は、商品に付されたコードシンボルであるバーコードを光学的走査により読み取るものである。
【0020】
図1は、バーコードスキャナ1の各部の電気的接続を示すブロック図である。バーコードスキャナ1は、マイコン2を内蔵し、このマイコン2が、バーコードを正常に読み取ったことをキャッシャに報知するためにブザー音を発生する音声出力装置3、レーザー光を出射する読取用光出力装置4、A/D変換装置5、所定事項を表示する表示装置6等の各部をバスライン7と各種制御回路(図示せず)とを介して駆動制御する。また、A/D変換装置5にはバーコードの反射光を受光して電気信号としてアナログ出力する光センサ8が接続されていて、このアナログ出力がA/D変換装置5によりデジタル信号に変換される。マイコン2は、各部を集中的に制御するCPU9に、バスライン7を介して、制御プログラム等の固定的データを予め記憶するROM10と可変的なデータを一時的に記憶してワークエリア等の機能を果たすRAM11とを接続することにより構成されている。さらに、マイコン2には、POS端末を接続し各種データを出力する通信I/F12がバスライン7を介して接続されている。
【0021】
また、RAM11には、コード読取回数記憶エリアAのための記憶領域が確保されている。ここで図2は、コード読取回数記憶エリアAのデータ構造を示す模式図である。コード読取回数記憶エリアAは、バーコードデータ格納エリアBと読取回数格納エリアCとで構成されている。バーコードデータ格納エリアBはコード情報であるバーコードデータdを一時記憶する領域であり、読取回数格納エリアCは読取回数nをバーコードデータdに対応付けて一時記憶する領域である。ここに、コード情報記憶手段が実現されている。
【0022】
バーコードスキャナ1が起動されるとROM10に格納された制御プログラムがRAM11に書き込まれ、これによってマイコン2による各部の制御が可能な状態となり、各種処理が実行される。次いで、商品に付されたバーコードの読取りによるスキャニング処理について説明する。
【0023】
図3は、バーコードスキャナ1におけるスキャニング処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、この際のPOS端末は、登録モードに設定されており、商品売上登録処理を実行しているものとする。
【0024】
まず、ステップS1では、POS端末からの一取引開始の信号である読取信号の受信があるまで待機する。この読取信号を受信すると(ステップS1のY)、RAM11のコード読取回数記憶エリアAのバーコードデータ格納エリアBのバーコードデータdがクリアされるとともに、RAM11のコード読取回数記憶エリアAの読取回数格納エリアCの読取回数nが“n=1”に初期化される(ステップS2)。
【0025】
次いで、ステップS3において、バーコードの読取りに待機する。バーコードの読取りは、まず、読取用光出力装置4から出射されたレーザー光を反射・走査したレーザー走査線に交差させた商品のバーコードの白黒によって変調されたレーザー光の反射光を光センサ8で受光するとともに、この受光した反射光を光センサ8で電気信号としてアナログ出力する。その後、A/D変換装置5でデジタル信号に変換されてバーコード符号が復調されることによって、バーコードの読取りがされる。ここに、読取手段の機能が実行される。
【0026】
バーコードを読み取ると(ステップS3のY)、ステップS4において、バーコードデータ格納エリアBにバーコードデータdが格納されているか否かの判断をする。バーコードデータ格納エリアBにバーコードデータdが格納されている場合(ステップS4のY)はステップS5に進み、バーコードデータ格納エリアBにバーコードデータdが格納されていない場合(ステップS4のN)はステップS7に進む。
【0027】
ステップS5では、新たに読み取られたバーコードのバーコードデータdとバーコードデータ格納エリアBに格納されているバーコードデータdとの異同を判定する。ここに、判定手段の機能が実行される。
【0028】
異なると判定された場合は(ステップS5のN)、バーコードデータ格納エリアBのバーコードデータdがクリアされるとともに、読取回数格納エリアCの読取回数nが“n=1”に初期化される(ステップS6)。さらに、ステップS7において、新たに読み取ったバーコードのバーコードデータdをバーコードデータ格納エリアBに格納する。これらステップS6〜S7により、データ変更手段の機能が実行される。
【0029】
前述したバーコードデータ格納エリアBにバーコードデータdが格納されていない場合も(ステップS4のN)、新たに読み取ったバーコードのバーコードデータdをバーコードデータ格納エリアBに格納する。
【0030】
また、同一であると判定された場合(ステップS5のY)は、ステップS8において、読取回数格納エリアCの読取回数nを“1”だけインクリメントする。ここに、読取回数加算手段の機能が実行される。
【0031】
続くステップS9では、音声出力装置3がバーコードを正常に読み取ったことをオペレータであるキャッシャに報知するためにブザー音を発生する。この場合、ブザー音は、読取回数格納エリアCの読取回数nと同数の回数だけ鳴らされる。ここに、報知手段の機能が実行される。
【0032】
さらに、今回読み取られたバーコードのバーコードデータdをPOS端末に送信する(ステップS10)。
【0033】
これらステップS3〜S10に示した処理は、ステップS11でPOS端末からの一取引終了の信号である読取停止信号が受信されるまで繰り返される。
【0034】
ここに、一取引におけるバーコードスキャナ1によるバーコードの読取態様を考える。例えば、各々バーコードが付された異なる商品w,x,y,zに関してバーコードスキャナ1でバーコードの読取りを行なった場合であれば、直前に読み取られてバーコードデータ格納エリアBに格納されたバーコードデータdと今回読み取られたバーコードデータdとが異なるので(ステップS5のN)、ステップS3→S4→S5→S6→S7→S9→S10なる処理を順次繰り返すことになる。よって、バーコードの読取りの度に、ブザー音が1回だけ鳴らされる(ステップS9)。
【0035】
一方、同じく、各々バーコードが付された異なる商品w,x,y,zに関するバーコードスキャナ1によるバーコードの読取りであっても、例えば、商品xが2個存在し、この2個の商品xのバーコードを続けて読み取る場合を考える。商品xに関する1個目のバーコード読取時には、上記の場合と同様に、直前に読み取られてバーコードデータ格納エリアBに格納されたバーコードデータdと今回新たに読み取られたバーコードデータdとが異なるので(ステップS5のN)、バーコードデータ格納エリアBのバーコードデータdがクリアされるとともに、読取回数格納エリアCの読取回数nが“1”に初期化され(ステップS6)、読み取ったバーコードのバーコードデータdがバーコードデータ格納エリアBに格納され(ステップS7)、ブザー音が1回だけ鳴らされる(ステップS9)。この後、商品xに関する2個目のバーコード読取時には、先に読み取られた1個目の商品xのバーコードデータ格納エリアBに格納されたバーコードデータdと今回新たに読み取られた商品xに関する2個目のバーコードデータdとが同一であるので(ステップS5のY)、ステップS8に従い、今回は読取回数格納エリアCの読取回数nが“1”だけインクリメントされて“n=2”になるので、ブザー音が2回続けて鳴らされる(ステップS9)。よって、キャッシャは、ブザー音が2回続けて鳴ることにより、同じバーコードデータdを持つバーコードを付された商品xを続けて2回読み取ったことが分かる。このように取引単位内において同一商品が複数個ある場合には、1個の商品のみを複数個分続けて読み取ってもブザー音がその読取回数分だけ鳴るので、読取回数が正確に把握され、誤った取引の発生が未然に防止される。
【0036】
次いで、本発明の参考形態を図4ないし図6に基づいて説明する。なお、前述した本発明の実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
【0037】
本実施の形態においては、前述した本発明の第一の実施の形態でのRAM11に確保された記憶領域であるコード読取回数記憶エリアAに代わって、コード読取回数記憶エリアDとポインタ格納エリアGとがRAM11に確保されている点で異なっている。
【0038】
ここで図4は、コード読取回数記憶エリアDのデータ構造を示す模式図、図5はポインタ格納エリアGのデータ構造を示す模式図である。コード読取回数記憶エリアDは、バーコードデータ格納エリアEと読取回数格納エリアFとで構成されており、バーコードの読取に基づくコード情報であるバーコードデータdと読取回数nとを対応付けて順番に一時記憶する。また、ポインタ格納エリアGは、ポインタpを記憶する領域である。ここに、全コード情報記憶手段が実現されている。
【0039】
図6は、バーコードスキャナ1におけるスキャニング処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、この際のPOS端末は、登録モードに設定されており、商品売上登録処理を実行しているものとする。
【0040】
まず、ステップS21では、POS端末からの一取引開始の信号である読取信号の受信があるまで待機する。この読取信号を受信すると(ステップS21のY)、バーコードデータ格納エリアEのバーコードデータdが全てクリアされるとともに、バーコードデータdの格納位置mが“m=0”に、読取回数格納エリアFの読取回数nが“n=1”に、ポインタ格納エリアGのポインタpが“p=0”に初期化される(ステップS22)。
【0041】
次いで、ステップS23において、バーコードの読取りがあるまで待機する。バーコードを読み取ると(ステップS23のY)、ステップS24において、ポインタpについて“p=0”であるか否かの判断をする。“p=0”でない場合(ステップS24のN)は、ステップS25に進み、“p=0”である場合(ステップS24のY)はステップS28に進む。
【0042】
ステップS25では、読み取ったバーコードのバーコードデータdとバーコードデータ格納エリアEのp番目に格納されているバーコードデータdとの異同を判定する。異なっている場合は(ステップS25のN)、ステップS26においてポインタpを“1”だけデクリメントする。これらステップS24〜S26に、判定手段の機能が実行される。
【0043】
また、同一である場合は(ステップS25のY)、ステップS27において、該当するバーコードデータdの読取回数nを“1”だけインクリメントする。ここに、読取回数加算手段の機能が実行される。
【0044】
ステップS25のNとステップS26とを繰り返すことにより“p=0”となった場合や、最初の商品の読取りである場合であるために“p=0”である場合は(ステップS24のY)、ステップS28において、バーコードデータdの格納位置mを“1”だけインクリメントする。その後、読み取ったバーコードのバーコードデータdをバーコードデータ格納エリアEのm番目に格納する(ステップS29)。これらステップS28〜S29により、データ追加手段の機能が実行される。
【0045】
ステップS30では、音声出力装置3がバーコードを正常に読み取ったことをキャッシャに報知するためにブザー音を発生する。この場合、ブザー音は、該当するバーコードデータdの読取回数nと同数の回数だけ鳴らされる。ここに、報知手段の機能が実行される。
【0046】
次いで、今回読み取られたバーコードのバーコードデータdをPOS端末に送信する(ステップS31)。
【0047】
さらに、ポインタpを格納位置mと同数とする“p←m”の処理を行なう(ステップS32)。
【0048】
これらステップS23〜S32に示した処理は、ステップS33で例えばPOS端末からの一取引終了の信号である読取停止信号が受信されるまで繰り返される。
【0049】
ここに、1取引におけるバーコードスキャナ1によるバーコードの読取態様を考える。例えば、各々バーコードが付された異なる商品w,x,y,zに関してバーコードスキャナ1でバーコードの読取りを行なった場合であれば、直前に読み取られてバーコードデータ格納エリアEに格納されたバーコードデータdと今回新たに読み取られたバーコードデータdとが異なるので(ステップS25のN)、バーコードの読取りの度に、ブザー音が1回だけ鳴らされる(ステップS30)。
【0050】
一方、同じく、各々バーコードが付された異なる商品w,x,y,zに関するバーコードスキャナ1によるバーコードの読取りであっても、例えば、商品xが2個存在する場合を考える。商品xに関する1個目のバーコード読取時には、上記の場合と同様に、直前に読み取られてバーコードデータ格納エリアEに格納されたバーコードデータdと今回新たに読み取られたバーコードデータdとが異なるので(ステップS25のN)、新たに読み取られたバーコードのバーコードデータdがバーコードデータ格納エリアEのm番目に格納され(ステップS29)、ブザー音が1回だけ鳴らされる(ステップS30)。この後、商品xに関する2個目のバーコード読取時には、先に読み取られた1個目の商品xのバーコードデータ格納エリアEのm番目に格納されたバーコードデータdと今回新たに読み取られた商品xに関する2個目のバーコードデータdとが同一であるので(ステップS25のY)、ステップS27に従い、該当するバーコードデータdの読取回数nが“1”だけインクリメントされて“n=2”になるので、ブザー音が2回続けて鳴らされる(ステップS30)。よって、キャッシャは、ブザー音が2回続けて鳴ることにより、少なくとも、同じバーコードデータdを持つバーコードを付された商品xを2回読み取ったことが分かる。このように取引単位内において同一商品が複数個ある場合には、ランダムに商品を読み取ってもブザー音が同一商品についてはその読取回数分だけ鳴るので、予め同一商品が複数あることを意識しなくとも読取回数が正確に把握され、誤った取引の発生が未然に防止される。
【0051】
なお、上記実施の形態において、コードシンボルとしてバーコードを用いたが、これに限るものではなく、データコード等の二次元コードや、ISBNコード等をコードシンボルとして用いても良い。但し、この場合の商品情報読取装置は、それぞれのコードシンボルの読取りに対応している。
【0052】
また、上記実施の形態では、報知手段として音声出力装置3によりブザー音を読取回数分だけ鳴らすようにしたが、これに限るものではなく、例えば表示装置6に読取回数を表示して報知するようにしても良い。特に定置式のバーコードスキャナ1が縦型である場合においては、客側に表示装置6を設けることにより顧客も同一商品の読取回数を把握することが可能となる。
【0053】
さらに、上記実施の形態では、POS端末からの一取引開始や一取引終了の信号を受信することにより取引単位を管理するようにしていたが、これに限るものではなく、例えば、POS端末を介してホスト装置から送信される信号やバーコードスキャナ1自身に備えられるキーの押下により出力される信号により取引単位を管理するようにしても良い。
【0054】
なお、上記実施の形態では、定置式のバーコードスキャナに適用したが、これに限るものではなく、ハンドスキャナ等に適用しても良い。
【0055】
【発明の効果】
【0056】
請求項記載の発明によれば、取引単位内において読取手段により同一のコード情報を持つコードシンボルを連続して2回以上読み取った場合には、その読み取った回数を報知するので、一取引における同一商品の連続読取回数を正確に把握することができ、誤った取引の発生を未然に防止することができる。
【0058】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の商品情報読取装置において、例えばコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置から送信される締め処理の開始及び終了信号を一取引に係る開始及び終了の信号であるとみなすことによって取引単位を管理するので、商品毎の読取回数を取引単位毎に正確に把握することができる。
【0059】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の商品情報読取装置において、例えばコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置を制御するホスト装置から送信される締め処理の開始及び終了信号を一取引に係る開始及び終了の信号であるとみなすことによって取引単位を管理するので、商品毎の読取回数を取引単位毎に正確に把握することができる。
【0060】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の商品情報読取装置において、例えば商品情報読取装置自身に備えられるキーの押下により一取引に係る開始及び終了の信号を出力することによって取引単位を管理するので、商品毎の読取回数を取引単位毎に正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるバーコードスキャナの各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図2】 コード読取回数記憶エリアのデータ構造を示す模式図である。
【図3】 バーコードスキャナにおけるスキャニング処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図4】 本発明の参考形態であるコード読取回数記憶エリアのデータ構造を示す模式図である。
【図5】 ポインタ格納エリアのデータ構造を示す模式図である。
【図6】 バーコードスキャナにおけるスキャニング処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
d コード情報
n 読取回数
ステップS5 判定手段
ステップS6〜7 データ変更手段
ステップS8 読取回数加算手段
ステップS9 報知手段
ステップS24〜26 判定手段
ステップS27 読取回数加算手段
ステップS28〜29 データ追加手段
ステップS30 報知手段

Claims (5)

  1. 商品に付されたコードシンボルのコード情報を読取手段により読み取り、そのコード情報を所定の出力先に出力する商品情報読取装置において、
    前記読取手段により読み取られたコードシンボルのコード情報と取引単位内でのそのコード情報の読取回数とを対応づけて記憶するコード情報記憶手段と、
    前記読取手段により新たに読み取られたコードシンボルのコード情報と前記コード情報記憶手段により記憶されたコード情報との異同を判定する判定手段と、
    この判定手段により同一であると判定された場合には、前記コード情報記憶手段により記憶されている読取回数に1を加算する読取回数加算手段と、
    前記判定手段により異なると判定された場合には、前記コード情報記憶手段により記憶されたコード情報を新たに読み取られたコード情報に変更するとともに読取回数を初期値1に変更するデータ変更手段と、
    前記読取手段によるコードシンボルのコード情報の読取り毎にそのコード情報に対応して記憶された読取回数を報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする商品情報読取装置。
  2. 各種処理を実行するマイコンを備えてこのマイコンが、商品に付されたコードシンボルのコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置から送信される信号により、取引単位を管理することを特徴とする請求項記載の商品情報読取装置。
  3. 各種処理を実行するマイコンを備えてこのマイコンが、商品に付されたコードシンボルのコード情報の出力先である商品販売登録データ処理装置を制御するホスト装置から送信される信号により、取引単位を管理することを特徴とする請求項記載の商品情報読取装置。
  4. 各種処理を実行するマイコンを備えてこのマイコンが、商品情報読取装置自身から出力される信号により、取引単位を管理することを特徴とする請求項記載の商品情報読取装置。
  5. 前記報知手段は、報知する読取回数分のブザー音を発生して読取回数を報知する請求項1ないしのいずれか一記載の商品情報読取装置。
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