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JP3848872B2 - 電子部品装着装置 - Google Patents

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JP3848872B2
JP3848872B2 JP2001377191A JP2001377191A JP3848872B2 JP 3848872 B2 JP3848872 B2 JP 3848872B2 JP 2001377191 A JP2001377191 A JP 2001377191A JP 2001377191 A JP2001377191 A JP 2001377191A JP 3848872 B2 JP3848872 B2 JP 3848872B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィーダベース上に電子部品を収納して斜め先下がりに配置されたスティックチューブを備えた電子部品供給装置を設けると共に該電子部品供給装置を保護する安全カバーを設け、前記電子部品供給装置より前記電子部品を吸着ノズルより吸着して取り出しプリント基板上に装着する電子部品装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィーダベース上に電子部品を収納して斜め先下がりに配置されたスティックチューブを備えた電子部品供給装置については、例えば特開平11−251787号公報などに開示されている。そして、当該公報には開示されていないが、前記フィーダベース上には前記電子部品供給装置を設けると共に該電子部品供給装置を保護する安全カバーを設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記電子部品供給装置は前記フィーダベース上に固定される構造であるため、電子部品の種類を切替える時やメンテナンス時に、前記フィーダベース上に設けられた前記安全カバーが邪魔になり作業性が悪い。特に、電子部品供給装置の先端部(下端部)の作業が発生した場合に、作業者が電子部品装着装置の中に身体を入り込まないと、作業ができないという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、フィーダベース上に電子部品を収納して斜め先下がりに配置されたスティックチューブを備えた電子部品供給装置を設けた電子部品装着装置において、安全カバーがあっても前記電子部品供給装置のメンテナンス時などにおける作業性の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、フィーダベース上に電子部品を収納して斜め先下がりに配置されたスティックチューブを備えた電子部品供給装置を設けると共に該電子部品供給装置の上方を覆い保護する安全カバーを設け、前記電子部品供給装置より前記電子部品を吸着ノズルより吸着して取り出しプリント基板上に装着する電子部品装着装置において、前記電子部品供給装置を前記フィーダベースに固定部材により固定すると共に該固定部材による固定を外すことにより前記フィーダベースに沿って前記安全カバーから離れる方向に移動可能としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る電子部品供給装置を適用した多機能チップマウンタ(電子部品装着装置)1を示す外観斜視図である。図1に示すように、チップマウンタ1は、機台2の上部にて基板3を搬送し、部品装着位置に前記基板3を位置決め固定する基板搬送装置4と、後述するキャリアテープ及びスティックチューブにより電子部品をそれぞれの取出位置に供給する部品供給装置5、6と、取出位置に供給された種々の電子部品を前記基板3上にそれぞれ実装する部品実装装置7とにより構成されている。
【0007】
前記基板搬送装置4は、1対のレール11、11が相互に対向して機台2の上方に支持されており、これらのレール11、11の対向面にはいずれもその長手方向に溝11a、11aが形成されている。これらの溝11a、11aに案内されて、基板3が部品装着位置にセットされるようになっている。
【0008】
前記部品実装装置7は、装着ヘッド12と、この装着ヘッド12から下方へ延出し、供給された電子部品を吸着する吸着ノズル13とを有し、装着ヘッド12が基板3の上方にて構成されたXYステージ14により移動する。すなわち、このXYステージ14は、装着ヘッド12を搭載し、これをX軸方向へ移動させるXステージ15と、XステージをY軸方向へ移動させるYステージ16とにより構成されている。したがって、部品実装装置7においては、まずXYステージ14により装着ヘッド12が部品供給装置5、6から供給された電子部品の取出位置まで移動し、その位置で電子部品を吸着ノズル13の下端で吸着する。その後、装着ヘッド12は、基板3上の実装位置まで移動し、吸着を解除して下降した吸着ノズル13により電子部品を基板3上に実装する。
【0009】
電子部品の供給は、図1に示すように、キャリアテープ18による電子部品供給装置5と、スティックチューブ19による電子部品供給装置6とにより行われている。キャリアテープ18の電子部品供給装置5においては、機台2の側面に4種類のテープリール17が配設され、各テープリール17にはそれぞれ同一種類の電子部品が一定間隔ごとに装填されたキャリアテープ18が巻回されている。そして、テープリール17からキャリアテープ18が繰り出され、カバーテープが剥がされて電子部品が1個ずつ取出位置に供給される。
【0010】
また、スティックチューブ19の電子部品供給装置6においては、可撓性を有する角筒状のスティックチューブ19が複数本設けられている。各スティックチューブ19内には、同一種類の電子部品が一列に多数個収容されており、スティックチューブ19内を滑走した電子部品が取出位置に1個ずつ供給される。
【0011】
ここで、本実施形態に係る電子部品供給装置、すなわちスティックチューブ19による電子部品供給装置6について詳述する。電子部品供給装置6は、上部に水平面が形成された複数のベースブロック21と、各ベースブロック21上に並設された複数のスティックチューブ19と、ベースブロック21の上方において各スティックチューブ19を斜め先下がりに保持するために供給側及び尾端側に夫々設けられた供給側ガイド部材(図示せず)及び尾端側ガイド部材(図示せず)と、いずれも前記供給側ガイド部材に設けられ各スティックチューブ19の供給側先端部20をその幅方向で位置決めするための位置決め部材(図示せず)及び供給側先端部20をほぼ水平に保持するための押え部材(図示せず)と、電子部品供給部の先端に設けられ各スティックチューブ19の供給側の先端開口を塞ぐとともに最先端の電子部品に当接し、これを取出位置に停止させる当接部材24と、この当接部材24を回動させて、当接位置と離隔位置との間で移動させるエアシリンダ(移動手段)25とを備えている。
【0012】
前記各ベースブロック21は、前記水平面で各スティックチューブ19の供給側先端部20を下側から支持するように構成されており、下方にはベースブロック21全体をスティックチューブ19の長手方向に振動させる振動装置(図示せず)が設けられている。また、ベースブロック21の左右両端であって、供給側及び尾端側には、それぞれ前記供給側ガイド部材及び尾端側ガイド部材の両端を支持する1対の支持板(供給側支持板31、尾端側支持板32)が夫々ねじ止めされている。
【0013】
各スティックチューブ19は、その供給側先端部20がベースブロック21の水平面に沿ってほぼ水平に保持される一方、尾端側が斜め上方に傾斜した状態で保持されている。また、各スティックチューブ19の供給側先端部20の先端上部には、内部に収容された電子部品の1個分の大きさにほぼ相当する開口部が形成されており、この開口部を介して最先端に位置する電子部品を上方へ前記吸着ノズル13によりピックアップできるようになっている。
【0014】
また、ベースブロック21上に並設されたスティックチューブ19は、基板3に装着すべき各種の電子部品(特にその外形)に応じて、断面形状の異なった各種のものが並設されている。すなわち、同種のスティックチューブ19が同一のベースブロック21上に並設されたり、あるいは異種のスティックチューブ19が同一のベースブロック21に並設されている。
【0015】
そして、これらのスティックチューブ19、19間には、前記供給側ガイド部材に支持された位置決め部材(図示せず)が配設されている。また、供給側ガイド部材には、各スティックチューブ19ごとに、その供給側先端部20の後部を押し下げる押え部材(図示せず)が支持されている。供給側ガイド部材は、スティックチューブ19の並設方向に延在するとともに、両端が前記供給側支持板31に支持された回動軸からなり、この回動軸に各位置決め部材及び各押え部材の上部が支持されている。なお、尾端側ガイド部材も、供給側ガイド部材と同様の回動軸からなり、両端が尾端側支持板32に支持されている。
【0016】
前記当接部材24は、断面逆L字状の形材からなり、長辺部の背面上部で各スティックチューブ19の先端及びピックアップすべき電子部品に当接する当接板41と、この当接板41の長辺部の下端部にねじ止めされるとともに、ベースブロック21の下側に回動自在に支持された回動ブロック42とにより構成されている。回動ブロック42は、断面凹字状の支持部と、下方に突出しエアシリンダ25に連結する連結部とにより構成されている。前記支持部には、その正面の両端部で1対の取付ねじ43、43により当接板41がねじ止めされている。また、支持部は、取付ねじ43より上側の位置で、ベースブロック21の下側の凸部21aに、回動自在に支持されている。一方、連結部は、支持部の下面から下方に突出形成されており、進退運動するエアシリンダ25のロッド25aの先端部に連結されている。
【0017】
このように構成された当接部材24では、ロッド25aが前進することにより、回動ブロック42が鉛直姿勢となり、これに伴い当接板41も鉛直姿勢で支持される(当接位置)。この場合、当接板41は、スティックチューブ19の先端に当接するとともに、ピックアップすべき電子部品に当接する。したがって、供給側先端部20の先端と、当接板41とにより、電子部品の取出位置が構成される。一方、ロッド25aが後退することにより、回動ブロック42が傾斜姿勢となり、これに伴い当接板41も傾斜姿勢で支持される(離隔位置)。この場合、当接板41は、スティックチューブ19の先端及びピックアップすべき電子部品から離隔する。
【0018】
また、図2及び図3に示すように、前記各ベースブロック21の下には振動装置を備えたスティックフィーダ基台33が設けられ、更に該基台33の下部には機台2上に設けられたフィーイーダベース35に固定される取付体34が設けられている。詳述すると、フィーイーダベース35の上部にはボルト36によりレール板37が固定され、また該レール板37上に前記取付体34が載置した状態で該取付体34の載置部34aを一対のガイド体38が上方から覆うようにボルト39により固定され、更に取付体34の端部に形成された平面視U字形状の切欠34bがレール板37に開設したねじ孔37aに螺合したボルト40に嵌合する状態で該ボルト40により固定される。更に、レール板37の下面より、該レール板37と取付体34の載置部34aとをボルト29により固定する。そして、当接部材24とフィーダベース35前端に取り付けられ上方へ延びた立ち上がり部材35aとの間には間隙が形成され。この間隙の下方にボルト40及び切欠部34bが位置し、ボルト40の上方は開放されている。また、ボルト29の下方には機台2との間に広い空間が形成されている。
【0019】
尚、30はフィーダベース35上に固定される安全カバーで、電子部品供給装置6を覆うことにより当該供給装置6を保護すると共に作業者を保護する。前後方向の長さが前記スティックフィーダ基台33とほぼ同じ長さを有して、その上面が傾斜したスティックチューブ19と平行であり、断面が略コ字形状を呈してその下端部が前記フィーダベース35上に固定される。
【0020】
ここで、電子部品を装着ヘッド12の吸着ノズル13でピックアップする場合について、当接部材24の動作を中心に簡単に説明する。まず、ベースブロック21の下側に設けられた振動装置により、ベースブロック21が前後に振動し、スティックチューブ19内の電子部品全体が供給側先端部20の先端側へ移動する。この場合、最先端に位置する電子部品は、後続の電子部品に押された状態で先端側へ移動し、前記当接位置で支持された当接板41に当接して、取出位置に停止する。そして、前記振動装置による振動が停止した後、装着ヘッド12が取出位置の直上に移動する。
【0021】
次いで、吸着ノズル13が下降して、その先端でスティックチューブ19の供給側先端部20に形成された開口部に臨み、取出位置に保持された電子部品を吸着する。この吸着の直前に、エアシリンダ25のロッド25aが後退し、当接板41が回動ブロック42を介して当接位置から離隔位置に回動する。これにより、電子部品に当接していた当接板41がその電子部品から離隔して、電子部品は当接板41に支えることなく適切に吸着される。そして、吸着された電子部品は、吸着ノズル13の上昇に伴って、開口部から上方へ引き上げられる。
【0022】
その後、装着ヘッド12がXYステージ14により、基板3上に移動し、吸着を解除して電子部品を基板3上の所定の位置に実装する。この動作が繰り返し行われることにより、スティックチューブ19内の電子部品が1個ずつ順次基板3上に実装される。
【0023】
ここで、電子部品の種類を切替える場合や、電子部品供給装置6のメンテナンスをする場合に、前記フィーダベース35上に設けられた前記安全カバー30が邪魔になる。特に、電子部品供給装置6の供給側先端部20などの作業が発生した場合に、前記安全カバー30があるために、作業ができない。
【0024】
この場合には、先ず上方から工具によりボルト40を緩めると共に下方から工具によりボルト29を外す。この際ボルト40の上方は開放され、ボルト29の下方には広い空間が形成され、遮るものがないので、上方あるいは下方から工具を用いて容易にボルト40を緩めることができると共にボルト29を外すことができる。そして、図4に示すように、レール板37に沿って該レール板37上を載置部34aを滑らせて電子部品供給装置6を装着装置本体から離れる方向に(外方に)移動させる。これにより、電子部品供給装置6の供給側先端部20であっても、前記安全カバー30が邪魔にならず、修理、メンテナンスなどを行なうことができる。
【0025】
以上本発明の実施形態について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フィーダベース上に電子部品を収納して斜め先下がりに配置されたスティックチューブを備えた電子部品供給装置を設けた電子部品装着装置において、電子部品供給装置の上方を覆い電子部品供給装置を保護する安全カバーがあっても前記電子部品供給装置のメンテナンス時などにおける作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップマウンタを示す外観斜視図である。
【図2】スティックチューブの電子部品供給装置を示す側面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】スティックチューブの電子部品供給装置を移動した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 多機能チップマウンタ
2 機台
3 基板
6 部品供給装置
7 部品実装装置
12 装着ヘッド
13 吸着ノズル
19 スティックチューブ
29、40 ボルト
33 スティックフィーダ基台
34 取付体
35 フィーダベース
37 レール板
38 ガイド体

Claims (1)

  1. フィーダベース上に電子部品を収納して斜め先下がりに配置されたスティックチューブを備えた電子部品供給装置を設けると共に該電子部品供給装置の上方を覆い保護する安全カバーを設け、前記電子部品供給装置より前記電子部品を吸着ノズルより吸着して取り出しプリント基板上に装着する電子部品装着装置において、前記電子部品供給装置を前記フィーダベースに固定部材により固定すると共に該固定部材による固定を外すことにより前記フィーダベースに沿って前記安全カバーから離れる方向に移動可能としたことを特徴とする電子部品装着装置。
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