JP3779882B2 - 現像方法、パターン形成方法およびこれらを用いたフォトマスクの製造方法、半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポジ型放射線レジストの現像方法、ポジ型放射線レジストを用いたパターン形成方法(とくにゴースト法によるパターン形成方法)、および、ポジ型放射線レジストを用いてパターンを形成するフォトマスクの製造方法、およびポジ型放射線レジストを用いてパターンを形成する半導体装置の製造方法に関し、詳しくは超LSIなどの半導体デバイスの微細パターンを形成するために、または、超LSIなどの半導体デバイスの微細パターンを形成する際に使用されるマスク上のパターンを形成するために、たとえば、放射線感光性レジストなどのパターン形成のためのレジスト材料にパターンを形成するために使用される現像方法、パターン形成方法、フォトマスクの製造方法および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体の高集積化が求められる中、微細加工技術の開発が進められている。微細パターンの形成を実現するためには、紫外光、X線あるいは電子線(EB)などによる露光方法が提案されている。微細なパターンを形成するためには、高精度のマスクが必要であり、マスクのパターン形成にはEBレジストが用いられている。マスク用ポジ型EBレジストとして、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂としたレジストが広く用いられている。
【0003】
そのレジストの現像には、有機溶剤として、主に、ジエチルケトンとマロン酸ジエチルの混合溶剤(商品名:ZED−500、日本ゼオン(株)製)が用いられている。この現像液は、2種類の有機溶剤の混合物であり、各有機溶剤の現像中の蒸発量に差があるため、現像の進行に差が生じてしまい、面内均一性の点で不利であった。また、低露光量域でのレジストに対する溶解性が高いため、未露光部の膜減りが大きく、高コントラストのパターン形状が得られ難い場合があるという問題点があった。ここでいうコントラストとは、露光量に対する残膜率であり、コントラストが高いものほど残膜率が高くなり、レジストパターン形成が良好に行なえるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いて、基板面内に均一に、良好なレジストパターン形状を得ることができる現像方法、パターン形成方法、フォトマスクの製造方法および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記のような問題点を解決すべく、鋭意研究の結果、α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストの現像に、特定の1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることによって、高コントラストのレジストパターンが得られることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0006】
すなわち、本発明は、
α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストの現像に、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とする現像方法(請求項1)、
現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項1記載の現像方法(請求項2)、
α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたパターン形成方法であって、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするパターン形成方法(請求項3)、
現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項3記載のパターン形成方法(請求項4)、
α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたゴースト法によるパターン形成方法であって、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするパターン形成方法(請求項5)、
現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項5記載のパターン形成方法(請求項6)、
α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いてパターンを形成するフォトマスクの製造方法であって、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするフォトマスクの製造方法(請求項7)、
現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項7記載のフォトマスクの製造方法(請求項8)、
半導体基板上にレジスト膜を設ける工程と、レジストをパターン露光する工程と、露光後レジストを現像処理する工程とによってパターンを形成する半導体装置の製造方法であって、レジストが、α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであり、現像液が、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなることを特徴とする半導体装置の製造方法(請求項9)、ならびに
現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項9記載の半導体装置の製造方法(請求項10)
に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1(現像方法)
本発明の第1の形態(実施の形態1)は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストの現像方法にかかわる。
【0008】
実施の形態1の現像方法では、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いる。
【0009】
前記範囲より炭素数が多い有機溶剤では、感度は向上するが、レジストに対する溶解性が高すぎて未露光部の溶解速度が高くなり、コントラストが低下する傾向がある。前記範囲より炭素数が少ない有機溶剤では、レジストに対する溶解性が低すぎて感度が低下して、また、現像されにくいため、現像時間に長時間を要する傾向がある。
【0010】
アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルとしては、たとえば、エチル−3−エトキシプロピオネート(EEP)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、メチル−3−メトキシプロピオネート(MMP)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどを用いることができる。
【0011】
量産を考慮した場合、溶解特性、感度、溶剤の価格などの点より、PGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることが有効である。
【0012】
α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストとしては、PMMAのような反応系のポジ型放射線レジストを用いることができる。すなわち、放射線照射(露光)によってベース樹脂のポリマー鎖が切断されて分子量が変化することによって現像液に対する溶解性が向上する反応系であり、露光部分と未露光部分での溶解性の差がパターンのコントラストとなり、パターンが形成されるポジ型放射線レジストを用いることができる。
【0013】
一般に、ポジ型放射線レジストは、ベース樹脂の外に、たとえば、界面活性剤などを含むことができる。
【0014】
現像液には、たとえば、界面活性剤やその他の成分を少量であれば、添加することができる。この添加により、現像性が向上する効果がある。
【0015】
ポジ型放射線レジストのベース樹脂としては、たとえば重量平均分子量が10000〜1000000、好ましくは50000〜400000、より好ましくは300000〜340000のα−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体を用いることができる。分子量が小さいベース樹脂では、現像液に対する溶解性が高く、パターンのコントラストが低下する場合がある。ここでいう、重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーによるポリスチレン換算値のことである。カラム溶媒としては、テトラヒドロフランを用いる。
【0016】
α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体では、たとえば、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルを用いることが、良好なパターン形状が得られる点、また、高解像性という点で好ましい。
【0017】
実施の形態1の現像方法は、たとえば基板に塗布して乾燥したのちに放射線照射(露光)したポジ型放射線レジストの現像に用いることができる。現像方法としては、レジストを塗布した基板を現像液に一定時間浸漬したのち、リンス液で洗浄(リンス)して乾燥する浸漬現像、基板上のレジスト膜の表面に現像液を表面張力によって盛り上げて一定時間静止したのち、リンスして乾燥するパドル現像、基板上のレジスト膜の表面に現像液をスプレーしたのち、リンスして乾燥するスプレー現像などを適用することができる。
【0018】
ポジ型放射線レジストの放射線照射(露光)には、紫外線照射装置(アライナー、ステッパーまたはエキシマレーザを光源とする露光装置)、電子線描画装置、X線露光装置を用いることができる。
【0019】
現像は、たとえば、10℃〜30℃、好ましくは13℃〜28℃で実施することができる。リンス液としては、現像を停止させることができ、現像液を洗い流すことができる液体を用いることができる。リンス液としては、たとえば、メチルイソブチルケトン(以後、MIBK)やイソプロピルアルコール(以後、IPA)などまたはそれらの混合液を用いることもできる。
【0020】
α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストの現像に、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いると、露光量の変化に対するレジストの溶解性(溶解速度)の変化が大きく、露光部と未露光部の溶解性のコントラストが高いので、また、未露光部および低露光量領域での溶解性が低く、未露光部および低露光量領域での現像中の膜べりが小さいので、良好な形状のパターンを得ることができる。
【0021】
実施の形態2(パターン形成方法A)
本発明の第2の形態(実施の形態2)は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたパターン形成方法にかかわる。実施の形態2のパターン形成方法では、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いる。
【0022】
アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルとしては、たとえば、エチル−3−エトキシプロピオネート(EEP)、PGMEA、MMP、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどを用いることができる。
【0023】
量産を考慮した場合、溶解特性、感度、溶剤の価格などの点より、PGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることが有効である。
【0024】
現像液には、たとえば、界面活性剤やその他の成分を少量であれば、添加することができる。この添加により、現像性が向上する効果がある。
【0025】
すなわち、実施の形態2は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたパターン形成方法において、レジストの現像に実施の形態1の現像方法を用いるものであり、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液、好ましくはPGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするパターン形成方法である。
【0026】
ポジ型放射線レジストおよび現像方法としては、実施の形態1と同様のポジ型放射線レジストを用いることができる。
【0027】
実施の形態2は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたパターン形成方法であり、露光したポジ型放射線レジストの現像に、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることによって、良好なパターンを得ることができる。
【0028】
アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液は、露光量の変化に対するレジストの溶解性(溶解速度)の変化が大きいので、露光部と未露光部の溶解性のコントラストが高くなり、良好な形状のパターンを得ることができる。また、とくに、未露光部および低露光量領域のレジストの溶解性が低いので、未露光部および低露光量領域での現像中の膜べりが小さくなり、同様に良好な形状のパターンを得ることができる。
【0029】
パターン形成方法Aによれば、たとえば、基板にレジストを塗布したのち、プリベークを行なってレジスト中の溶媒を揮発させてレジスト膜を形成し、つぎに露光を行ない、さらに基板を現像してパターニングを行なったのち、リンスを行ない、乾燥してパターンを得るような方法よって、微細パターンを得ることができる。
【0030】
実施の形態3(パターン形成方法B)
本発明の第3の形態(実施の形態3)は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたゴースト法によるパターン形成方法にかかわる。実施の形態3のパターン形成方法では、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いる。
【0031】
アルコキシ基を有する炭素数3〜8のカルボン酸エステルとしては、たとえば、エチル−3−エトキシプロピオネート(EEP)、PGMEA、MMP、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどを用いることができる。
【0032】
量産を考慮した場合、溶解特性、感度、溶剤の価格などの点より、PGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることが有効である。
【0033】
現像液には、たとえば、界面活性剤やその他の成分を少量であれば、添加することができる。この添加により、現像性が向上する効果がある。
【0034】
すなわち、実施の形態3は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたゴースト法によるパターン形成方法において、レジストの現像に実施の形態1の現像方法を用いるものであり、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液、好ましくはPGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするパターン形成方法である。
【0035】
ポジ型放射線レジストおよび現像方法としては、実施の形態1と同様のポジ型放射線レジストを用いることができる。
【0036】
ゴースト法とは、本来放射線照射(露光)すべきパターン(正パターン)の反転パターンを、後方散乱径程度にぼかしたビームで弱く露光することにより、後方散乱分布によって発生する近接効果を補正しようとする方法である(近接補正法「LSIリソグラフィー技術の革新」1994年11月10日(株)サイエンスフォーラム発行p208)。ゴースト法には、本来露光すべきでない部分に露光部の30〜50%の強度で露光を行なうために、露光部と未露光部の蓄積エネルギー量のコントラストが非常に低下し、レジストパターンの断面形状の悪化や、プロセス裕度の低下が懸念されるという問題点があった。
【0037】
実施の形態3は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたゴースト法によるパターン形成方法であり、露光したポジ型放射線レジストの現像に、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることによって、良好なパターンを得ることができる。
【0038】
アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液が、露光量の変化に対するレジストの溶解性(溶解速度)の変化が大きいので、露光部と未露光部の溶解性のコントラストが高くなり、良好な形状のパターンを得ることができる。また、とくに、未露光部および低露光量領域のレジストの溶解性が低いので、未露光部および低露光量領域での現像中の膜べりが小さくなり、同様に良好な形状のパターンを得ることができる。すなわち、ゴースト法のように未露光部において、露光部の30〜50%のかぶりの露光量が照射されている場合にも、レジストの溶解性のコントラストが高いので、パターンの断面形状の悪化や、プロセス裕度の低下を防ぐことができる。
【0039】
パターン形成方法Bによれば、たとえば、基板にレジストを塗布したのち、プリベークを行なってレジスト中の溶媒を揮発させてレジスト膜を形成し、つぎに露光を行ない、さらに基板を現像してパターニングを行なったのち、リンスを行ない、乾燥してパターンを得るような方法によって、微細パターンを得ることができる。
【0040】
実施の形態4(フォトマスクの製造方法)
本発明の第4の形態(実施の形態4)は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いてパターン形成するフォトマスクの製造方法にかかわる。実施の形態4のフォトマスクの製造方法は、α−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いてパターン形成するフォトマスクの製造方法において、パターンの形成に実施の形態1の現像方法を用いるもの、すなわち、実施の形態2または実施の形態3のパターン形成方法を用いるものであって、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするフォトマスクの製造方法である。
【0041】
アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルとしては、たとえば、エチル−3−エトキシプロピオネート(EEP)、PGMEA、MMP、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどを用いることができる。
【0042】
量産を考慮した場合、溶解特性、感度、溶剤の価格などの点より、PGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることが有効である。
【0043】
現像液には、たとえば、界面活性剤やその他の成分を少量であれば、添加することができる。この添加により、現像性が向上する効果がある。
【0044】
ポジ型放射線レジストの現像方法およびパターン形成方法としては、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3と同様のポジ型放射線レジストを用いることができる。
【0045】
一般に、フォトマスクの製造工程では、フォトマスク用のブランクス(レジスト付き石英基板)に電子線で描画したのち、現像を行なう。現像方法としては、レジストが塗布された基板を現像液に一定時間浸漬したのち、リンスして乾燥する浸漬現像、基板上に塗布されたレジストの表面に現像液を表面張力によって盛り上げて一定時間静止したのち、リンスして乾燥するパドル現像、レジスト表面に現像液をスプレーしたのち、リンスして乾燥するスプレー現像などを適用することができる。
【0046】
ポジ型放射線レジストのベース樹脂としては、たとえば、重量平均分子量が10000〜1000000、好ましくは50000〜400000、より好ましくは300000〜340000のα−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体を使用することが望ましく、現像方法による面内均一性、パターン形状の向上に効果がある。ここでいう、重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィによるポリスチレン換算値のことである。カラム溶媒としては、テトラヒドロフランを用いる。
【0047】
パターンを形成したのち、レジストをマスクとして、下地(通常Cr)を塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、マスクパターンを形成する。そののち、下地上のレジストの剥離および洗浄を行なってフォトマスクを得ることができる。
【0048】
実施の形態5(半導体装置の製造方法)
本発明の第5の形態(実施の形態5)は、半導体基板上にレジスト膜を設ける工程と、レジストをパターン露光する工程と、露光後レジストを現像処理する工程を施す半導体装置の製造方法にかかわる。実施の形態5の半導体装置の製造方法は、レジストを現像する工程に実施の形態1の現像方法を用いるものであって、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いる。
【0049】
アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルとしては、たとえば、エチル−3−エトキシプロピオネート(EEP)、PGMEA、MMP、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどを用いることができる。
【0050】
量産を考慮した場合、溶解特性、感度、溶剤の価格などの点より、PGMEAおよびEEPからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることが有効である。
【0051】
現像液には、たとえば、界面活性剤やその他の成分を少量であれば、添加することができる。
【0052】
1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いるので、面内の現像液の蒸発が均一であり、現像が均一に進行し、パターン寸法の面内均一性が向上する。そのため、半導体装置を製造する際、半導体基板上でのエッチング工程での面内均一性にもつながる。
【0053】
ポジ型放射線レジスト、現像方法、パターン形成方法としては、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3と同様のポジ型放射線レジストを用いることができる。
【0054】
一般に、半導体装置の製造工程では、半導体基板上にレジストを塗布したのち、プリベークを行なってレジスト中の溶媒を揮発させてレジスト膜を形成し、つぎに短波長レーザ、電子線またはX線などでパターン露光したのち、露光後のレジスト膜を現像してパターニングを行なったのち、リンスを行ない、乾燥してパターンを得る。得られたレジストパターンをマスクとしてエッチングを行なうことにより、微細加工が可能となる。
【0055】
半導体基板上のパターン露光の際、電子線露光では、マスクを介しない露光方法が用いられるが、フォトマスクを用いた短波長レーザーでの露光、あるいは、その他のマスク、たとえば、X線マスクを用いたX線露光、電子線用マスクのようなものを用いた電子線描画も用いることができる。また、フォトマスクについては、実施の形態4のフォトマスクを用いることもできる。
【0056】
ポジ型放射線レジストのベース樹脂としては、たとえば重量平均分子量が10000〜1000000、好ましくは50000〜400000、より好ましくは300000〜340000のα−メチルスチレン系化合物とα−クロロアクリル酸エステル系化合物の共重合体を用いることが望ましく、現像方法によるパターン形状の向上に効果がある。ここでいう、重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィによるポリスチレン換算値のことである。カラム溶媒としては、テトラヒドロフランを用いる。
【0057】
【実施例】
比較例1
フォトマスク作製のためのレジストとして、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布したブランクスに、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、日本ゼオン(株)製現像液ZED−500(商品名:ジエチルケトン50%、マロン酸ジエチル50%)を用い、現像条件は23℃、200秒間として、パドル現像を行なった。そののち1分間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンをマスクとして、下地のCrを塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、そののち、レジスト剥離、洗浄を行ない、フォトマスクを作製した。
【0058】
膜厚計(ナノメトリクス・ジャパン(株)製)を用い、未露光部分の現像後の膜厚を測定した結果、初期膜厚の約15%の膜べりであった。パターン形状は、AFM(Nano Scope III、デジタルインスツルメンツ製)で断面形状を測定した。面内均一性は測長SEMで測定した。面内13点の測定において、面内分布(ばらつき)はレンジ(最大値−最小値)で30nmであった。
【0059】
参考例1
フォトマスク作製のためのレジストとして、ZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布したブランクスに、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、2−ペンタノンを用い、現像条件は23℃、200秒間として、パドル現像を行なった。そののち1分間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンをマスクとして、下地のCrを塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、そののち、レジスト剥離、洗浄を行ない、フォトマスクを作製した。レジストパターンにおいて、比較例1と比較して、ほとんど膜べりがなく、高コントラストのパターン形状が得られた。また、面内均一性が17%向上した。
【0060】
実施例1
フォトマスク作製のためのレジストとして、ZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布したブランクスに、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、PGMEAを用い、現像条件は23℃、400秒間として、パドル現像を行なった。そののち1分間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンをマスクとして、下地のCrを塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、そののち、レジスト剥離、洗浄を行ない、フォトマスクを作製した。レジストパターンにおいて、比較例1と比較して、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。また、面内均一性が15%向上した。
【0061】
実施例2
フォトマスク作製のためのレジストとして、ZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布したブランクスに、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、EEPを用い、現像条件は23℃、500秒間として、パドル現像を行なった。そののち1分間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンをマスクとして、下地のCrを塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、そののち、レジスト剥離、洗浄を行ない、フォトマスクを作製した。レジストパターンにおいて、比較例1と比較して、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。また、面内均一性が15%向上した。
【0062】
比較例2
フォトマスク作製のためのレジストとして、ZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布したブランクスに、EB描画装置(加速電圧10keVの電子線描画装置)を用いて、ゴースト法によって描画した。現像液は、日本ゼオン(株)製現像液ZED−500(商品名:ジエチルケトン50%、マロン酸ジエチル50%)を用い、現像条件は23℃、150秒間として、パドル現像を行なった。そののち1分間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンをマスクとして、下地のCrを塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、そののち、レジスト剥離、洗浄を行ない、フォトマスクを作製した。
【0063】
レジストパターンにおいて、膜べりは初期膜厚の約20%であった。面内均一性はレンジで50nmであった。
【0064】
実施例3
フォトマスク作製のためのレジストとして、ZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布したブランクスに、EB描画装置(加速電圧10keVの電子線描画装置)を用いて、ゴースト法によって描画した。現像液は、PGMEAを用い、現像条件は23℃、300秒間として、パドル現像を行なった。そののち1分間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンをマスクとして、下地のCrを塩素、酸素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、そののち、レジスト剥離、洗浄を行ない、フォトマスクを作製した。レジストパターンにおいて、比較例2と比較して、ほとんど膜べりがなく、高コントラストのパターン形状が得られた。また、面内均一性が30%向上した。
【0065】
比較例3
レジストとして、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)をスピンコートによって塗布したシリコンウエハに、EB描画装置を用いて描画を行なった。レジスト膜厚は、0.2ミクロンであった。現像液は日本ゼオン(株)製現像液ZED−500(商品名:ジエチルケトン50%、マロン酸ジエチル50%)を用い、現像条件は、23℃、60秒間として浸漬現像を行なった。そののち10秒間MIBKでリンスを行ない、乾燥した結果、レジストパターンが得られた。ひきつづき、エッチングにより加工することで、シリコン酸化膜パターンを形成することができ、半導体装置を製造することができた。
【0066】
実施例4
シリコンウエハ上に、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布し、180℃で、180秒間ベークを行ない、0.2ミクロンの膜を得た。そののち、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、PGMEAを用い、現像条件は、23℃、120秒間として、浸漬現像を行なった。そののち10秒間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンにおいて、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。その得られたレジストパターンをマスクとして、ひきつづきエッチングにより加工することで、シリコン酸化膜パターンを形成することができ、半導体装置を製造することができた。
【0067】
参考例2
シリコンウエハ上に、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布し、180℃で、180秒間ベークを行ない、0.2ミクロンの膜を得た。そののち、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、2−ペンタノンを用い、現像条件は、23℃、60秒間として、パドル現像を行なった。そののち10秒間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンにおいて、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。その得られたレジストパターンをマスクとして、ひきつづきエッチングにより加工することで、シリコン酸化膜パターンを形成することができ、半導体装置を製造することができた。
【0068】
実施例5
シリコンウエハ上に、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布し、180℃で、180秒間ベークを行ない、0.2ミクロンの膜を得た。そののち、EB描画装置を用いて描画を行なった。現像液は、EEPを用い、現像条件は、23℃、150秒間として、パドル現像を行なった。そののち10秒間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンにおいて、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。その得られたレジストパターンをマスクとして、ひきつづきエッチングにより加工することで、シリコン酸化膜パターンを形成することができ、半導体装置を製造することができた。
【0069】
実施例6
シリコンウエハ上に、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布し、180℃で、180秒間ベークを行ない、0.2ミクロンの膜を得た。そののち、X線マスクを用い、X線露光装置を用いて露光を行なった。現像液は、PGMEAを用い、現像条件は、23℃、120秒間として、浸漬現像を行なった。そののち10秒間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンにおいて、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。その得られたレジストパターンをマスクとして、ひきつづきエッチングにより加工することで、シリコン酸化膜パターンを形成することができ、半導体装置を製造することができた。
【0070】
実施例7
シリコンウエハ上に、α−メチルスチレンとα−クロロアクリル酸メチルの共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであるZEP−7000(商品名:日本ゼオン(株)製)を塗布し、180℃で、180秒間ベークを行ない、0.2ミクロンの膜を得た。そののち、フォトマスクを用い、KrFエキシマレーザ露光装置を用いて露光を行なった。現像液は、PGMEAを用い、現像条件は、23℃、120秒間として、浸漬現像を行なった。そののち10秒間MIBKでリンスを行ない、乾燥した。得られたレジストパターンにおいて、未露光部の膜べりがほとんどなく、高コントラストのパターン形状が得られた。その得られたレジストパターンをマスクとして、ひきつづきエッチングにより加工することで、シリコン酸化膜パターンを形成することができ、半導体装置を製造することができた。
【0071】
【発明の効果】
本発明の現像方法(請求項1および2)では、1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いるので、面内での現像液の蒸発が均一であり、現像が均一に進行し、パターン寸法の面内均一性が向上する。そのため、たとえば、フォトマスクを製造する際のエッチング工程での面内均一性にもつながる。
【0072】
本発明の現像方法(請求項1および2)によれば、露光量の変化に対するレジストの溶解性(溶解速度)の変化が大きいので、露光部と未露光部の溶解性のコントラストが高くなり、良好なパターン形状を得ることができる。
【0073】
本発明の現像方法(請求項1および2)によれば、とくに、未露光部および低露光量領域でのレジストの溶解性が低いので、未露光部および低露光量領域での現像中の膜べりが小さく、良好なパターンを得ることができる。したがって、本発明によれば、レジストパターン寸法精度の向上に関して、面内均一性およびレジストパターンのコントラストを向上させることができる。
【0074】
本発明の現像方法(請求項1および2)によれば、レジスト現像方法において、アルコキシ基を有する炭素数5〜7のカルボン酸エステルから選択された有機溶剤のみからなる現像液を用いることによって、露光量の変化に対するレジストの溶解性(溶解速度)の変化が大きいので、露光部と未露光部の溶解性コントラストが高くなり、良好なパターン形状を得ることができる。
【0075】
本発明の現像方法(請求項1および2)によれば、とくに、未露光部および低露光量領域でのレジストの溶解性が低いので、未露光部および低露光量領域での現像中の膜べりが小さくなり、良好なパターンを得ることができる。本発明の現像方法(請求項1および2)によれば、単一溶媒で現像を行なうので、面内均一性も向上し、そのためエッチングの均一性にも効果がある。
【0076】
本発明のパターン形成方法(請求項3〜6)によれば、パターン形成(たとえばゴースト法によるパターン形成)において、未露光部に露光部の30〜50%のかぶりの露光量が照射される場合にも、レジストの溶解性のコントラストが高いので、パターンの断面形状の悪化や、プロセス裕度の低下を防ぐことができる。
【0077】
本発明のフォトマスクの製造方法(請求項7および8)によれば、フォトマスクの製造方法において、上述と同様の効果が得られる。
【0078】
本発明の半導体装置の製造方法(請求項9および10)によれば、半導体装置の製造方法において、上述と同様の効果が得られる。
Claims (10)
- α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストの現像に、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とする現像方法。
- 現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項1記載の現像方法。
- α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたパターン形成方法であって、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするパターン形成方法。
- 現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項3記載のパターン形成方法。
- α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いたゴースト法によるパターン形成方法であって、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするパターン形成方法。
- 現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項5記載のパターン形成方法。
- α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストを用いてパターンを形成するフォトマスクの製造方法であって、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなる現像液を用いることを特徴とするフォトマスクの製造方法。
- 現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項7記載のフォトマスクの製造方法。
- 半導体基板上にレジスト膜を設ける工程と、レジストをパターン露光する工程と、露光後レジストを現像処理する工程とによってパターンを形成する半導体装置の製造方法であって、レジストが、α−メチルスチレン化合物とα−クロロアクリル酸エステル化合物の共重合体をベース樹脂として含むポジ型放射線レジストであり、現像液が、アルコキシ基を有するカルボン酸エステルであって、全炭素数が5〜7の化合物から選択された1種類の有機溶剤のみからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 現像液が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびエチル−3−エトキシプロピオネートからなる群から選択された1種類の有機溶剤のみからなる請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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