JP3769746B2 - 車両用アンテナ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等のウィンドウに配設されるアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、代表的な車両である自動車の分野においては、フロントウィンドウ等のウィンドウの表面にプリント方式またはシール方式で配設され、車両外の電波(信号波)を受信する、所謂ガラスアンテナが提案されている。
【0003】
このようなガラスアンテナの一例として、本願出願人による先行する特開平9−130124号には、TV電波を車両にて受信すべく、フロントウィンドウに逆凸形状のアンテナ素子を配設する車両用アンテナ構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例によれば、車両外部に突出するアンテナ素子を備えることなく、移動する車両において良好にTV電波を受信することができる。
【0005】
しかしながら、アンテナ素子の一般的な特性として、受信すべき電波の波長(周波数帯域)に応じて、最適なアンテナ素子のサイズ及び形状は大きく異なるため、係る逆凸形状のアンテナ素子をFM波やAM波を受信するアンテナ素子として採用するには、少なくともアンテナ素子のサイズをかなり大きくする必要が有り、この場合、フロントウィンドウの視認性を妨げるという問題が生じる。
【0006】
また、プリント方式にてアンテナ素子を形成する場合には、何らかの要因(例えば、清掃や車検シールの交換等)でアンテナ素子のパターンの一部が切断されると、アンテナ素子の受信特性が本来の受信特性から大きく変化してしまうという問題が有るが、FM波やAM波を良好に受信すべくフロントウィンドウの表面(車室側の表面)にてアンテナ素子のサイズを大きく採ると、係るパターン切断による不具合発生の可能性が高くなる。
【0007】
そこで本発明は、視認性を損なうことなく、フロントウィンドウにおいてFM波及びAM波を良好に受信する車両用アンテナ構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る第1の車両用アンテナ構造は、以下の構成を特徴とする。
【0009】
即ち、フロントウィンドウに配設されるFM波及びAM波受信用のアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造であって、前記フロントウィンドウの上縁部近傍に配設されるループ形状の第1アンテナ素子と、前記第1アンテナ素子がなすループ形状の下辺部に直流的に接続されると共に、前記フロントウィンドウの下縁部に向かって略垂直に延設された下端部を有する1本の第2アンテナ素子と、前記第1アンテナ素子がなすループ形状の上辺部に設けられた給電点と、を備え、前記第1及び第2アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて車幅方向の略中央に配設され、前記第1アンテナ素子は、逆凸形状に形成されており、その凸部分の内側には、後方確認用ミラーの台座が配設されることを特徴とする。
【0010】
上記の第1の車両用アンテナ構造において、前記第1及び第2アンテナ素子(例えばプリント方式のアンテナ素子)は、好ましくは暗色のカーボン粒子を含有する銀ペーストを採用すると良い。
【0012】
或いは、同目的を達成するところの、フロントウィンドウにプリント方式にて配設されるFM波及びAM波受信用のアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造であって、前記フロントウィンドウの上縁部近傍に配設されると共に、前記フロントウィンドウの下縁部方向に開口したC形状の第1アンテナ素子と、前記第1アンテナ素子がなすC形状の開口部にそれぞれ直流的に接続されると共に、前記第1アンテナ素子の車幅方向の最大幅よりも狭い間隔で、前記フロントウィンドウの下縁部に向かって略垂直に延設された2本の第2アンテナ素子と、前記2本の第2アンテナ素子を互いに接続すべく、それら第2アンテナ素子の各下端部とは異なる位置に直流的に接続された第3アンテナ素子と、前記第1アンテナ素子がなすC形状の上辺部に設けられた給電点と、を備え、前記第1乃至第3アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて車幅方向の略中央に配設され、前記第1アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて後方確認用ミラーの下端部の高さより上方に配設されることを特徴とする。
【0013】
上記の第2の車両用アンテナ構造において、前記第1乃至第3アンテナ素子は、好ましくは暗色のカーボン粒子を含有する銀ペーストを用いると良い。
【0014】
また、例えば前記第3アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて後方確認用ミラー背面の高さに配設すると良い。
【0015】
このとき、前記第3アンテナ素子は、前記2本の第2アンテナ素子の各上端部にて接続させることにより、前記C形状の第1アンテナ素子と前記第3アンテナ素子とをループ形状にしても、或いは、前記2本の第2アンテナ素子の上下方向の異なる位置に離間して複数配設しても良い。
【0018】
また、例えば前記第2アンテナ素子と、前記フロントウィンドウ下側の計器パネル内に設けられた電子機器との間には、それらの電気的な結合を遮断する遮断部材を配設すると良い。
【0019】
前記遮断部材としては、前記計器パネルのカバーに塗布された導電性塗料、導電性樹脂材料からなる前記計器パネルのカバー、前記計器パネルに沿って配設された導電性の面状素材またはメッシュ素材を採用すると良い。
【0020】
【発明の効果】
上記の本発明によれば、視認性を損なうことなく、フロントウィンドウにおいてFM波及びAM波を良好に受信する車両用アンテナ構造の提供が実現する。
【0021】
即ち、請求項1及び請求項2の発明によれば、視認性を損なうことなく、フロントウィンドウにおいてFM波及びAM波を良好に受信することができる。また、前記フロントウィンドウにおいて最も受信性能を向上させることができる。
【0022】
更に、請求項1の発明によれば、前記逆凸形状の凸部分内側に設けられた台座に後方確認用ミラーが取り付けられることにより、前記第1アンテナ素子が乗員の視界から隠れることになるため、見栄えがよくなる。
また、請求項2の発明によれば、前記第2アンテナ素子がフロントウィンドウにプリント方式にて配設された場合に、前記第2アンテナ素子が何れかの位置にて切断されたとしても、アンテナ素子としての所定の有効長が極端に短くなることを防止することができるため、所定の受信性能が悪化するのを最小限に抑制することができる。更に、前記後方確認用ミラーによって前記第1アンテナ素子が乗員の視界から隠れることになるため、見栄えがよくなる。
【0023】
また、請求項3または請求項5の発明によれば、各アンテナ素子の幅を太くすることなく抵抗値(インピーダンス)を所望の値に調整することができると共に、視認性の低下を防ぐことができる。
【0025】
また、請求項6の発明によれば、後方確認用ミラーにより、前記第3アンテナ素子が乗員の視界から隠れることになるため、見栄えがよくなる。
【0028】
また、請求項12乃至請求項16の発明によれば、前記計器パネル内に設けられた電子機器から発せられる電気的なノイズの影響により、受信性能が悪化することを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用アンテナ構造を、代表的な車両である自動車に適用した実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
【第1の実施形態】
図1は、第1の実施形態に係る車両用アンテナ構造を示す図であり、一例としてフロントウィンドウに配設されている。
【0031】
同図に示す車両用アンテナ構造は、FM波及びAM波を受信するアンテナ素子を含み、そのアンテナ素子は、フロントウィンドウ11の上縁部近傍に配設されるループ形状(本実施形態では逆凸形状)のアンテナ素子1(第1アンテナ素子)、その第1アンテナ素子1がなすループ形状の下辺部に直流的に接続される(即ち、アンテナ導体同士が物理的に接続される)と共にフロントウィンドウ11の下縁部に向かって略垂直に延設された下端部を有する1本のアンテナ素子2(第2アンテナ素子)、そして、第1アンテナ素子1がなすループ形状の上辺部に設けられ、フィーダ12に接続される給電点Pからなる。以下の説明においては、説明の都合上、このアンテナ素子の形状をパターン1と称する。
【0032】
尚、図1に示すパターン1のアンテナ素子の寸法は、フロントウィンドウ11における大きさを表わすための一例であり、係る寸法に限られるものではない(寸法の違いによる受信性能の変化については後述する)。
【0033】
パターン1のアンテナ素子は、プリント方式及びシール方式の何れの場合にも適用できる。
【0034】
一般に、アンテナ素子を構成する導体に必要とされる特性としては、抵抗値ができるだけ低いことが必要とされ、抵抗値が低い素材としては、銀が知られている。しかしながら、本実施形態に係るアンテナ素子の導体に光の反射率が高い銀を単純に利用すると、フロントウィンドウ11の表面に配設した際、導体幅に関らずかなり目ざわりになるため、乗員の車両前方に対する視認性を大きく損なうことになる。
【0035】
そこで、本実施形態では、パターン1のアンテナ素子(即ち、アンテナ素子1及び2)を形成する導体として、暗色のカーボン粒子を含有する銀ペーストを採用する。これにより、各アンテナ素子の幅を0.5mm程度の細線にて実現すると共に、アンテナ導体自体を光の反射率が低い暗色にすることができ、視認性の低下を防ぐことができる。また、カーボン粒子の含有率を適宜調整することにより、抵抗値(インピーダンス)を所望の値に調整することができる。
【0036】
図2は、第1の実施形態に係る車両用アンテナ構造を採用したフロントウィンドウに後方確認用ミラーを配設したときの利点を説明する図である。
【0037】
パターン1のアンテナ素子の好適な実施形態において、アンテナ素子1は、逆凸形状に形成されており、その凸部分の内側を、同図に示すようにリアビューミラー(後方確認用ミラー)の台座取り付け位置13とすると良く、これにより、アンテナ素子1は、フロントウィンドウ11において後方確認用ミラーの下端部の高さより上方に配設される。この場合、シートに着座した乗員のフロントウィンドウ11の上方への視線は、斜め下方向からであるため、台座取り付け位置13を利用してリアビューミラーを取り付ければ、取り付け位置14に示す如くリアビューミラーを取り付けることができ、アンテナ素子1を乗員の視界からほとんど隠すことができ、見栄えが向上する。
【0038】
また、本実施形態において、少なくともアンテナ素子2は、フロントウィンドウ11において車幅方向の略中央に配設すれば、車幅方向両側のAピラーから略対象な位置にアンテナ素子2を配設することができ、最も受信性能を向上させることができ、また、車幅方向に対して略対象な位置に配設することにより、人間の一般的な生理的な違和感も軽減することができる。
【0039】
また、本実施形態に係るアンテナ素子によってFM波を良好に受信するためには、図1及び図2に示すように、アンテナ素子2を、フロントウィンドウ11の下縁部の付近まで延設する必要が有るが、フロントウィンドウ下側の計器パネル内に設けられた電子機器は、一般に、その始動時または動作中において様々な電気的なノイズを発生させている。
【0040】
そこで、本実施形態に係るアンテナ構造においては、アンテナ素子2と、フロントウィンドウ下側の計器パネル(ダッシュボード)内に設けられた電子機器との間の電気的な結合を遮断する遮断部材を配設する。係る遮断部材としては、計器パネルのカバーを導電性塗料によって塗布する、計器パネルのカバーに導電性樹脂材料にて形成された部材を採用する、或いは導電性の面状素材またはメッシュ素材を計器パネルに沿って配設する等の方法を採用すれば良い。これにより、計器パネル内に設けられた電子機器から発せられる電気的なノイズの影響により、受信性能が悪化することを防止できる。
【0041】
[受信性能の評価]
次に、本実施形態に係るアンテナ素子の受信性能の評価結果について説明する。
【0042】
本願出願人による受信性能の評価試験においては、上述したパターン1のアンテナ素子と、自動車の車体を構成するAピラーに沿ってその車体外部に突出させる構造の所謂Aピラーアンテナとの対比を行った。また、評価対象の周波数帯域は、一例として、日本国内を対象とする水平偏波方式の76MHz〜90MHzのFM波、米国内を対象とする垂直偏波方式の90MHz〜108MHzのFM波、並びに、530KHz〜1700KHzのAM波とした。その実験結果について以下に説明する。
【0043】
<FM波の受信性能評価>
図3は、パターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。また、図4は、パターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。そして、図5は、パターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【0044】
図3から図5に示す結果を検討すると、パターン1のアンテナ素子は、一般的なAピラーアンテナと同程度の受信感度であることが判る。
【0045】
<AM波の受信性能評価>
図6は、AM波を対象とするパターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信感度の比較結果を示す図であり、実験においては、530KHz〜1700KHzの所定の周波数帯域において、サンプル周波数として603KHz、999KHz、そして1404KHzにて、当該両アンテナの比較を行った。
【0046】
同図において、損失(dB)は、空中電界強度(dBμV/m)からアンテナ誘起電圧(dB)を差し引いた値であり、上記の何れのサンプル周波数においても、本実施形態に係るパターン1のアンテナ素子の損失が、Aピラーアンテナの損失より約2(dB)少ない(即ち、当該周波数帯域のAM波の受信感度に優れる)という結果を得た。
【0047】
[寸法の違いによる受信性能の影響評価]
次に、本実施形態に係るパターン1のアンテナ素子における素子寸法の違いによる受信性能の評価結果について説明する。
【0048】
<FM波の受信性能評価>
図7は、寸法の異なる5種類のパターン1のアンテナ素子の受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。また、図8は、寸法の異なる5種類のパターン1のアンテナ素子の受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。そして、図9は、寸法の異なる5種類のパターン1のアンテナ素子における受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【0049】
実験は、同一の車体を用いて、アンテナ素子1及び2のフロントウィンドウ上下方向の長さTが52cmであって、アンテナ素子1の上辺の長さYがそれぞれ異なる5種類(Y=60cm、40cm、30cm、20cm、15cm)のアンテナ素子について行った。それ以外の寸法については、図1に記載した寸法である。
【0050】
図7から図9に示す結果を検討すると、5種類のパターン1のアンテナ素子は、FM波を対象とした場合において、アンテナ素子1の上辺の長さYが長いほど、損失が大きいという結果を得た。この結果は、当該5種類のアンテナ素子の中でアンテナ素子1の長さYが最も狭い素子が受信性能に優れることを示しており、長さYが小さいということは、アンテナ素子1の逆凸形状の導体がフロントウィンドウへの配設時にリアビューミラーに隠れるということなので、見栄えが良いということが判る。
【0051】
また、上記の評価結果からは、アンテナの受信感度が地上面に対するアンテナ素子の有効長の僅かな違いによって大きく変化するという一般的な特性に対して、パターン1のアンテナ素子においてアンテナ素子1の横方向の長さYを、そのパターン1のアンテナ素子の上下方向の長さ(52cm)と同程度に変化させたとしても、受信感度に数dB程度の損失の違いしか現れないことを示しており、これにより、アンテナ素子1の横方向の長さ(長さY)は、パターン1のアンテナ素子の上下方向の長さの違いと比較して受信感度に関する寄与度がかなり低いということも判る。
【0052】
<AM波の受信性能評価>
また、本願出願人は、当該5種類のパターン1のアンテナ素子のAM波を対象とした測定において、図6を参照して説明したパターン1のアンテナ素子の受信性能と略同様な結果を得た。即ち、当該5種類のパターン1のアンテナ素子は、何れの場合においても、Aピラーアンテナと比較して約2(dB)ほど良好な受信性能であった。
【0053】
このように、以上説明した本実施形態によれば、視認性を損なうことなく、フロントウィンドウにおいてFM波及びAM波を良好に受信することができる。
【0054】
【第2の実施形態】
次に、上述した第1の実施形態に係る車両用アンテナ構造を基本とする第2の実施形態を説明する。本実施形態に係るアンテナ素子は、第1の実施形態と同様に乗員の前方視認性を損なうことなく、フロントウィンドウにおいてFM波及びAM波を良好に受信すると共に、同実施形態と比較してアンテナ導体切断時の受信感度の変動を抑制することを目的としている。従って、本実施形態に係る車両用アンテナ構造は、導体の切断発生時の補修が容易でないプリント方式の場合に採用して特に好適である。
【0055】
図10は、第2の実施形態に係る車両用アンテナ構造を示す図であり、一例としてフロントウィンドウに配設されている。
【0056】
同図に示す車両用アンテナ構造は、FM波及びAM波を受信するアンテナ素子を含み、そのアンテナ素子は、フロントウィンドウ11の上縁部近傍に配設されると共に、フロントウィンドウ11の下縁部方向に開口したC形状のアンテナ素子5(第1アンテナ素子)、そのアンテナ素子5がなすC形状の開口部にそれぞれ直流的に接続されると共に、フロントウィンドウ11の下縁部に向かって略垂直に延設された2本のアンテナ素子6(第2アンテナ素子)、それら2本のアンテナ素子6の各下端部とは異なる位置にて略水平方向に直流的に接続されたアンテナ素子7(第3アンテナ素子)、そして、アンテナ素子5がなすC形状の上辺部に設けられれ、フィーダ12に接続される給電点Pからなる。
【0057】
即ち、図10に示すアンテナ素子は、アンテナ素子5の車幅方向の最大幅よりも狭いC形状の開口部分に、2本のアンテナ素子6の各上端部が接続されると共に、アンテナ素子7が2本のアンテナ素子6の各上端部とは異なる位置にて接続されることにより、逆凸形状の導体ループを含む。
【0058】
但し、本実施形態において、アンテナ素子7の位置及び本数は、図10に示すパターンには限られない(詳細は後述する)。そこで、以下の説明においては、説明の都合上、図10に示すアンテナ素子の形状をパターン2と称する。
【0059】
また、図10に示すパターン2のアンテナ素子の寸法は、フロントウィンドウ11における大きさを表わすための一例であり、係る寸法に限られるものではない。
【0060】
本実施形態において、パターン2のアンテナ素子を形成するアンテナ素子5乃至7は、第1の実施形態と同様に0.5mm程度の細線によって視認性の低下を防止すると共に、所望の抵抗値(インピーダンス)を実現すべく、暗色のカーボン粒子を含有する銀ペーストを採用すると良い。
【0061】
また、本実施形態においても、第1の実施形態と同様にアンテナ素子1を乗員の視界からほとんど隠すべく、C形状のアンテナ素子5の凸部分の内側位置を利用してリアビューミラーを取り付けると良い。また、2本のアンテナ素子6を連結するアンテナ素子7の配設位置を、フロントウィンドウ11においてリアビューミラー背面の高さに配設すれば、アンテナ素子7も乗員の視界から隠れることになるため、更に見栄えがよくなる。
【0062】
また、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に受信性能を向上すべく、少なくとも2本のアンテナ素子6(正確には離間して配設された2本のアンテナ素子6の中心位置)を、フロントウィンドウ11において車幅方向の略中央に配設すると良い。
【0063】
また、本実施形態においても、第1の実施形態と同様にフロントウィンドウ下側の計器パネル(ダッシュボード)内に設けられた電子機器との間の電気的な結合を遮断すべく、上述した各種方法によって遮断部材を設けると良い。
【0064】
<パターン2及びモノポールタイプのアンテナ素子の受信性能の評価>
図11は、モノポールタイプのアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造を示す図である。
【0065】
同図に示すアンテナ素子8は、一例としてフロントウィンドウ11の車幅方向略中央に配設されており、上述したパターン1及び2のアンテナ素子と同様のカーボン粒子を含有した銀ペーストの導体からなる。
【0066】
図12は、パターン2のアンテナ素子とモノポールタイプアンテナとの受信性能の評価結果を示す図であり、本願出願人は、本実施形態に係るパターン2のアンテナ素子と、図11に示すモノポールタイプのアンテナ素子8との受信感度の比較を、サンプル周波数702KHz、1071KHz、1350KHzのAM波において行った。
【0067】
パターン2のアンテナ素子とモノポールタイプのアンテナ素子8の比較結果は、図12に示すように、各サンプル周波数において、パターン2のアンテナ素子の方が、モノポールタイプのアンテナ素子8と比較して約2(dB)損失が少ないことが判る。
【0068】
<本実施形態におけるアンテナ素子の変形例>
次に、本実施形態において上述したパターン2のアンテナ素子を基本とする各種変形例について説明する。
【0069】
図13は、第2の実施形態の変形例1に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【0070】
同図に示すアンテナ素子(以下、パターン3のアンテナ素子)も、一例としてフロントウィンドウに配設されており、パターン1のアンテナ素子とは異なり、2本のアンテナ素子6を直流的に接続するところの、略水平方向に配設されたアンテナ素子7を2本有する。
【0071】
図14は、第2の実施形態の変形例2に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【0072】
同図に示すアンテナ素子(以下、パターン4のアンテナ素子)も、一例としてフロントウィンドウに配設されており、パターン3のアンテナ素子と同様に略水平方向に配設されたアンテナ素子7を2本有するが、2本のアンテナ素子6の下端部に接続された方の素子は、一部が切断された状態にある。
【0073】
本願出願人は、上記のパターン3及び4のアンテナ素子についても、図11に示すモノポールタイプのアンテナ素子8との受信性能の比較を行ったが、それらの場合においても、図12に示す結果と略同様に、各サンプル周波数において、パターン3および4のアンテナ素子の方が、モノポールタイプのアンテナ素子8と比較して約2(dB)損失が少ないという結果を得た。
【0074】
[受信性能の評価]
次に、上述したパターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信性能の評価結果について説明する。
【0075】
本願出願人による受信性能の評価試験においては、第1の実施形態にて説明したパターン1のアンテナ素子、並びに本実施形態にて説明したパターン2乃至パターン4のアンテナ素子の受信感度の対比を行った。また、評価対象の周波数帯域は、一例として、日本国内を対象とする水平偏波方式の76MHz〜90MHzのFM波、米国内を対象とする垂直偏波方式の90MHz〜108MHzのFM波、並びに、530KHz〜1700KHzのAM波とした。その実験結果について以下に説明する。
【0076】
<FM波の受信性能評価>
図15は、パターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。また、図16は、パターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。そして、図17は、パターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【0077】
図15から図17に示す結果を検討すると、パターン1乃至パターン4のアンテナ素子は、それぞれ同程度の受信感度であることが判る。
【0078】
<AM波の受信性能評価>
本願出願人は、パターン1乃至パターン4のアンテナ素子についても、530KHz〜1700KHzのAM波を対象として、第1の実施形態にて図6を参照して説明したAピラーアンテナとの受信感度の比較を行ったが、何れのパターンのアンテナ素子も、603KHz、999KHz、そして1404KHzの各サンプル周波数において、アンテナ素子の損失がAピラーアンテナの損失より約2(dB)少ないという結果を得た。
【0079】
本願出願人は、上記のパターン2乃至4のアンテナ素子の他にも、アンテナ素子7の位置や本数が異なるパターンについて同様な評価を行ったが、何れの場合においても、僅かな性能差しか現れなかった。
【0080】
この評価結果を鑑みると、本実施形態に係る車両用アンテナ構造において、ウィンドウ上に配設するアンテナ素子の構造は、アンテナ素子7を、2本のアンテナ素子6の各上端部または各下端部とは異なる位置に1つだけ配設しても、2本のアンテナ素子6の各上端部または各下端部の位置に1つだけ配設しても、或いは、2本のアンテナ素子6の上下方向の異なる位置に離間して複数配設しても、図10に示すパターン2のアンテナ素子と略同様な受信性能を有することができると考えることができる。
【0081】
更には、図22に示す変形例のように、アンテナ素子5とアンテナ素子7とが直流的に接続されて矩形形状のループをなし、その矩形形状の下辺から2本のアンテナ素子6がフロントウィンドウ11の下縁部に向かって略垂直に延設された構造のアンテナ素子によっても、図10に示すパターン2のアンテナ素子と略同様な受信性能を有することができると考えることができる。
【0082】
[アンテナ素子の導体パターン切断による受信性能の影響評価]
次に、図13に示すパターン3のアンテナ素子において発生した導体パターン切断による受信性能の変化について説明する。
【0083】
本願出願人による受信性能の評価試験においては、図18に示すパターン3のアンテナ素子の導体において、2本のアンテナ素子6の一方のCUT1にて示す部分が切断された場合と、CUT2にて示す部分が切断された場合とを、正常な状態のパターン3のアンテナ素子と比較した。
【0084】
評価試験は、同一の車体を用いて、図10に記載したパターン2のアンテナ素子の寸法を基本とするところの、パターン3のアンテナ素子(CUT1またはCUT2の位置にて切断されたもの及び正常なもの)を対象として行うと共に、参考として、部分的な切断状態は構造的に起こり得ない従来のAピラーアンテナに対する評価も併せて行った。
【0085】
<FM波の受信性能評価>
図19は、パターン3のアンテナ素子が切断された場合の受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。また、図20は、パターン3のアンテナ素子が切断された場合の受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。そして、図21は、パターン3のアンテナ素子が切断された場合の受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【0086】
図19から図21に示す結果を検討すると、パターン3のアンテナ素子は、CUT1またはCUT2の位置にて切断されても、正常な場合と略同様な受信感度であり、Aピラーアンテナとの比較を行っても、水平偏波の場合は略同様な受信感度を実現しており、垂直偏波の場合においても、正常な場合の損失と同様な2dB程度の差であることが判る。
【0087】
<AM波の受信性能評価>
また、本願出願人は、CUT1またはCUT2の位置にて切断されたパターン3のアンテナ素子及び正常なパターン3のアンテナ素子についても、上述したAM波を対象とする測定を行ったが、何れの場合においても、Aピラーアンテナと比較して約2(dB)ほど良好な受信性能であった。
【0088】
パターン3のアンテナ素子を利用して行ったこれらの評価結果を鑑みると、第1の実施形態でも述べたように、アンテナ素子の上下方向の長さの変化は、アンテナ素子の本来の受信感度に致命的な影響を与えるが、本実施形態に係るアンテナ素子においては、上下方向のアンテナ素子6が2本設けられると共に、それらを連結するアンテナ素子7により、例えば図18に示すパターン3のアンテナ素子において、上下方向のアンテナ素子6のCUT1またはCUT2の部分が切断された場合においても、パターン3のアンテナ素子全体としての上下方向の実質的な長さの変化を、最小限に抑制することができることが判る。
【0089】
以上説明したように、上述した本実施形態に係る車両用アンテナ構造によれば、視認性を損なうことなく、フロントウィンドウにおいてFM波及びAM波を良好に受信することができる。特に、本実施形態では、アンテナ素子7がフロントウィンドウ11にプリント方式にて配設された場合に、アンテナ素子6が何れかの位置にて切断されたとしても、アンテナ素子としての所定の有効長が極端に短くなることを防止することができるため、所定の受信性能が悪化するのを最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る車両用アンテナ構造を採用したフロントウィンドウに後方確認用ミラーを配設したときの利点を説明する図である。
【図3】パターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図4】パターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図5】パターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図6】AM波を対象とするパターン1のアンテナ素子と、Aピラーアンテナとの受信感度の比較結果を示す図である。
【図7】寸法の異なる5種類のパターン1のアンテナ素子の受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図8】寸法の異なる5種類のパターン1のアンテナ素子の受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図9】寸法の異なる5種類のパターン1のアンテナ素子における受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【図11】モノポールタイプのアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造を示す図である。
【図12】パターン2のアンテナ素子とモノポールタイプアンテナとの受信性能の評価結果を示す図である。
【図13】第2の実施形態の変形例1に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【図14】第2の実施形態の変形例2に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【図15】パターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図16】パターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図17】パターン1乃至パターン4のアンテナ素子の受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図18】評価試験においてパターン3のアンテナ素子の導体を切断する部分を説明する図である。
【図19】パターン3のアンテナ素子が切断された場合の受信性能を、水平偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図20】パターン3のアンテナ素子が切断された場合の受信性能を、垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図21】パターン3のアンテナ素子が切断された場合の受信感度の平均値を、水平及び垂直偏波方式のFM波を対象として比較した結果を示す図である。
【図22】第2の実施形態の変形例3に係る車両用アンテナ構造を示す図である。
【符号の説明】
1〜8:アンテナ素子,
11:フロントウィンドウ,
12:フィーダ,
13:リアビューミラーの台座位置,
14:リアビューミラー位置,
P:給電点,
Claims (16)
- フロントウィンドウに配設されるFM波及びAM波受信用のアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造であって、
前記フロントウィンドウの上縁部近傍に配設されるループ形状の第1アンテナ素子と、
前記第1アンテナ素子がなすループ形状の下辺部に直流的に接続されると共に、前記フロントウィンドウの下縁部に向かって略垂直に延設された下端部を有する1本の第2アンテナ素子と、
前記第1アンテナ素子がなすループ形状の上辺部に設けられた給電点と、
を備え、
前記第1及び第2アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて車幅方向の略中央に配設され、
前記第1アンテナ素子は、逆凸形状に形成されており、その凸部分の内側には、後方確認用ミラーの台座が配設されることを特徴とする車両用アンテナ構造。 - フロントウィンドウにプリント方式にて配設されるFM波及びAM波受信用のアンテナ素子を含む車両用アンテナ構造であって、
前記フロントウィンドウの上縁部近傍に配設されると共に、前記フロントウィンドウの下縁部方向に開口したC形状の第1アンテナ素子と、
前記第1アンテナ素子がなすC形状の開口部にそれぞれ直流的に接続されると共に、前記第1アンテナ素子の車幅方向の最大幅よりも狭い間隔で、前記フロントウィンドウの下縁部に向かって略垂直に延設された2本の第2アンテナ素子と、
前記2本の第2アンテナ素子を互いに接続すべく、それら第2アンテナ素子の各下端部とは異なる位置に直流的に接続された第3アンテナ素子と、
前記第1アンテナ素子がなすC形状の上辺部に設けられた給電点と、
を備え、
前記第1乃至第3アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて車幅方向の略中央に配設され、
前記第1アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて後方確認用ミラーの下端部の高さより上方に配設されることを特徴とする車両用アンテナ構造。 - 前記第1及び第2アンテナ素子は、暗色のカーボン粒子を含有する銀ペーストからなることを特徴とする請求項1記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第1及び第2アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにプリント方式にて配設されることを特徴とする請求項1記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第1乃至第3アンテナ素子は、暗色のカーボン粒子を含有する銀ペーストからなることを特徴とする請求項2記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第3アンテナ素子は、前記フロントウィンドウにおいて後方確認用ミラー背面の高さに配設されることを特徴とする請求項2記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第3アンテナ素子は、前記2本の第2アンテナ素子の各上端部とは異なる位置に接続されることを特徴とする請求項2記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第3アンテナ素子は、前記2本の第2アンテナ素子の各上端部にて接続されることを特徴とする請求項2記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第3アンテナ素子は、前記2本の第2アンテナ素子の各上端部にて接続されることにより、前記C形状の第1アンテナ素子と前記第3アンテナ素子とがループ形状をなすことを特徴とする請求項2または請求項8記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第3アンテナ素子は、前記2本の第2アンテナ素子の上下方向の異なる位置に離間して複数配設されることを特徴とする請求項2記載の車両用アンテナ構造。
- 前記第3アンテナ素子は、略水平方向に配設されることを特徴とする請求項2、請求項5乃至請求項9の何れかに記載の車両用アンテナ構造。
- 15
前記第2アンテナ素子と、前記フロントウィンドウ下側の計器パネル内に設けられた電子機器との間には、それらの電気的な結合を遮断する遮断部材が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用アンテナ構造。 - 前記遮断部材は、前記計器パネルのカバーに塗布された導電性塗料であることを特徴とする請求項12記載の車両用アンテナ構造。
- 前記遮断部材は、導電性樹脂材料からなる前記計器パネルのカバーであることを特徴とする請求項12記載の車両用アンテナ構造。
- 前記遮断部材は、前記計器パネルに沿って配設された導電性の面状素材であることを特徴とする請求項12記載の車両用アンテナ構造。
- 前記遮断部材は、前記計器パネルに沿って配設された導電性のメッシュ素材であることを特徴とする請求項12記載の車両用アンテナ構造。
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