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JP3757961B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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JP3757961B2
JP3757961B2 JP2003196404A JP2003196404A JP3757961B2 JP 3757961 B2 JP3757961 B2 JP 3757961B2 JP 2003196404 A JP2003196404 A JP 2003196404A JP 2003196404 A JP2003196404 A JP 2003196404A JP 3757961 B2 JP3757961 B2 JP 3757961B2
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仁 岩田
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はPPCやLBP等のOA器機に使用されるブラシレスモータの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブラシレスモータとしては、冷却効果を得る為に電子部品を取り付けた放熱体を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図2に従来の自冷ファン付きモータの構造を示す。図2において、1はハウジングで軸受け2と軸受け3を保持する。4はモータプレ−トで、プリント基板5を切り起こし部22でネジ18により保持するとともにハウジング1をカシメ付けにより保持する。6はコアで、絶縁層7を介して巻線8が施されステ−タを構成する。9はネジで、コア6を貫通しハウジング1に締め付けられ、ステ−タとハウジング1を圧接固定する。10はロ−タ軸で、コア6の外周方向に空隙を介して配置したマグネットを接着保持したロ−タフレ−ム11を圧入固定しハウジング1に外輪を保持された軸受け2及び軸受け3の内輪に圧入固定される。12は電子部品で、ネジ20により放熱板21に固定されプリント基板5に共に実装される。15は自冷ファンでロ−タ軸10に固定する。
【0004】
以上のように構成されたブラシレスモ−タにおいて、巻線に流れる電流の大きさに比例して巻線が発熱し、発熱した巻線はロータ軸と一体で回転する自冷ファンによる冷却風によって、プレートとハウジングとコアと絶縁層を介し冷却され温度上昇を防ぐことが出来る。
【0005】
また、自冷ファン15の外径をロータフレーム11の外径よりも大きくし、ロータの外周に配置した電子部品12や放熱板21と自冷ファン15が対向する構成にすることによって、ファンによる送風の直接の流路19に電子部品や放熱板を配置することができ、電子部品や放熱板に対しても大きな冷却効果を得ることが出来る。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−50575号公報(第6頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、反ロータ側に配置された電子部品に対しては冷却効果が得られず、更にプリント基板の反ロータ側に配置された電子部品は熱源である巻線あるいは巻線を施されたコアと締結されたハウジング、更にハウジングに締結されたモータプレートからの輻射熱により温度が上昇し、モータに流せる電流量が制約を受けモータ出力を大きく出来ないという課題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、安価に、電子部品の温度上昇を抑制し高出力で小型なブラシレスモータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、プリント基板上のロータフレームとは反対側の面に実装された電子部品とハウジングとを結ぶ直線上に、ハウジングからの輻射熱を直接遮蔽する部品を設置又は対象となる電子部品の幅の少なくとも1/2以上の大きさの穴を配設、或いは電子部品の真上のモータプレートを切り欠いたものである。
【0010】
これにより、熱源である巻線あるいは巻線を施されたコアと締結されたハウジング、更にハウジングに締結されたモータプレートからの輻射熱による電子部品の温度上昇を防ぐことが可能な高出力で小型なブラシレスモータを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、巻線が施されたコアを保持するハウジングを有するブラシレスモータにおいて、プリント基板上のロータフレームとは反対側の面に実装された電子部品と前ハウジングとを結ぶ直線上に対象となる電子部品の幅の少なくとも1/2以上の大きさの穴をプリント基板上に配設したものであり、プリント基板上の穴部より空気流が発生しハウジングからの輻射熱が電子部品の温度を上昇させる事を抑制するという作用を有する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、プリント基板上のロータフレームとは反対側の面に実装された電子部品とハウジングとを結ぶ直線上に設けられたプリント基板上の穴にモータプレートの一部を切り抜きながら折り曲げて挿入する様に配設し、プリント基板の穴とモータプレートの切り抜き穴とで空気の流路を形成したもので、前記ハウジングからの輻射熱をモータプレートを折り曲げた部分で直接遮蔽するとともに、プリント基板上の穴部から気流をより効率的に発生させ、ハウジングからの輻射熱が電子部品の温度を上昇させる事を抑制するという作用を有する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、ハウジングに固定されたモータプレートの電子部品の真上に位置する部分に切り欠き又は穴を配設したものであり、モータプレートからの輻射熱を抑制するとともにモータプレートの切り欠け部又は穴部より空気流を発生させハウジング及びモータプレートからの輻射熱が電子部品の温度を上昇させる事を抑制するという作用を有する。
【0016】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0017】
(実施例1)
図1において、1はハウジングで軸受け2と3を保持する。4はモータプレ−トで、プリント基板5をネジ18により保持しハウジング1をカシメ付けにより保持する。6はコアで、絶縁層7を介して巻線8が施されステ−タを構成する。9はネジでコア6を貫通し、ハウジング1に締め付けられステ−タとハウジング1を圧接固定する。10はロ−タ軸で、コア6の外周方向に空隙を介して配置したマグネットを接着保持したロ−タフレ−ム11を圧入固定しハウジング1に外輪を保持された軸受け2及び3の内輪に圧入固定される。15は自冷ファンでロータ軸10に固定される。12は電子部品で、プリント基板5の反ロータ側に実装される。13はプリント基板5に設けられた穴で、電子部品12とハウジング1を結んだ直線上に配置されている。14はモータプレート4を折り曲げて形成した爪部で、プリント基板5の穴13に挿入される位置に配設されている。17はモータプレート4に設けられた穴で、電子部品12の真上に配設されている。
【0018】
以上のように構成されたブラシレスモータにおいて、巻線8に流れる電流の大きさに比例して巻線8が発熱し、コア6を介してハウジング1から発せられた輻射熱をモータプレートの一部を折り曲げて形成した爪部14により遮蔽するとともに、プリント基板5に設けた穴13からモータプレート4に設けられた穴17に流れる気流によってもハウジング1よりの熱を遮蔽することにより電子部品12の温度が上昇することを防ぐことができる。また、モータプレートの穴17はモータプレート4から電子部品12への輻射熱も軽減している。
【0019】
また、自冷ファン15の外周に外周面開口部16からの、冷却風の流路19をプリント基板の穴13の方向に形成することによって、プリント基板の穴13からモータプレートの穴17へ流れる気流が強制的に発生され、その流路上に配置した電子部品12を直接冷却することができ、大きな冷却効果を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
上記実施例の記載から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、プリント基板上のロータフレームとは反対側の面に実装された電子部品とハウジングとを直線で結ぶ線上に前記電子部品の幅の少なくとも1/2以上の大きさの穴を回路基板上に設置し、空気の流路をハウジングと電子部品の間に形成することにより、ハウジングから電子部品への輻射熱を遮蔽し、電子部品の温度上昇の抑制効果が得られる。
【0021】
また、請求項2記載の発明によれば、プリント基板上のロータフレームとは反対側の面に実装された電子部品とハウジングとを直線で結ぶ線上に設置した穴に、モータプレートの一部を切り抜きながら折り曲げて挿入した爪部により、ハウジングから電子部品への輻射熱を直接遮蔽し、更にモータプレートに折り曲げ部を形成する為に切り抜いた穴部と回路基板上に設置した穴により、空気の流路が形成されハウジングから電子部品への輻射熱の遮蔽効果と電子部品を直接冷却することによる温度上昇の抑制効果が得られる。
【0022】
また、請求項3記載の発明によれば、ハウジングに固定されたモータプレートの電子部品の真上に位置する部分に切り欠き又は穴を配設したことにより、モータプレートから電子部品への輻射熱を抑制するとともにモータプレートの切り欠け部又は穴部より空気流を発生させハウジング及びモータプレートからの輻射熱が電子部品の温度を上昇させる事を抑制するという作用を有するものである。
【0025】
また、プリント基板に穴を設けた上記請求項1および請求項2に記載の発明において、自冷ファンを具備し空気流の一部をプリント基板の穴内部に誘導すればより大きな電子部品の温度上昇抑制効果が得られることは言うまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるブラシレスモータを示す構造図
【図2】従来の自冷ファン付きモータを示す構造図
【符号の説明】
1 ハウジング
2、3 軸受け
4 モータプレート
5 プリント基板
6 コア
7 絶縁層
8 巻線
9、18、20 ネジ
10 ロータ軸
11 ロータフレーム
12 電子部品
13 プリント基板の穴
14 モータプレートの折り曲げ爪部
15 自冷ファン
16 外周面開口部
17 モータプレートの穴
19 冷却風の流路
21 放熱板
22 モータプレートの切起こし部

Claims (3)

  1. ロータ軸と、このロータ軸に固定され、内側にマグネットを取り付けたロータフレームと、前記ロータ軸を回転可能に支承する軸受と、この軸受を保持するハウジングと、前記マグネットと空隙を介して対向配置されるコアとこのコアに絶縁層を介して巻回される巻線とからなるステータと、このステータの巻線に供給する電流を制御する制御回路を構成する電子部品を実装するプリント基板と、このプリント基板を保持し前記ハウジングを保持するモータプレートとからなるブラシレスモータにおいて、プリント基板上の前記ロータフレームとは反対側の面に実装された電子部品と前ハウジングとを直線で結ぶ直線上に前記電子部品の幅の少なくとも1/2以上の大きさの穴をプリント基板上に配設したことを特徴としたブラシレスモータ。
  2. 前記プリント基板上の穴に、モータプレートの一部を切り抜きながら折り曲げて形成した爪部を挿入して配設し、前記プリント基板の穴とモータプレートの切り抜き穴とで空気の流路を形成したことを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
  3. 前記モータのモータプレートの電子部品の真上に位置する部分に切り欠き又は穴を設置したことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
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