JP3693501B2 - 防汚塗料組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、すぐれた塗膜物性および耐水性とともに、安定した防汚性能を長期にわたり維持できる共重合体、それを含有する防汚塗料組成物、およびそれを用いる海中構造物表面の保護方法に関する。
【従来の技術】
【0003】
海水中で、塗膜が徐々に溶解する有機錫共重合体を使用した防汚塗料は、船舶などの表面への海中生物の付着を防止する防汚性能に優れたものであるが、海洋汚染の問題から、近年その使用が制限されている。この海洋汚染を防止するために、加水分解性の有機珪素エステルが側鎖に導入された有機珪素含有重合体を用いた防汚塗料が、米国特許第4,593,055号明細書に開示され、その後も多くの特許出願がなされている。この防汚塗料より形成される塗膜は海水中で塗膜表面が加水分解を受けて徐々に溶解し防汚効果を維持し、船舶などの燃費を軽減させることを目的とするものである。
【0004】
しかしながら、上記の有機珪素含有重合体は防汚塗料とした場合、塗膜の溶解性を大きくすると塗膜の耐水性が悪くなり膨潤・剥がれを生じ、一方塗膜の耐水性を良くするため溶解性を小さくすると防汚効果が悪くなるという問題があり、塗膜物性、耐水性および防汚性能を共に充分満足できるものが得られていない。特許第2661878号公報では、参考例としてトリ−n−ブチルシリルメタクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルメタクリレートからなる共重合体が記載されているが、トリ−n−ブチルシリルメタクリレートのように珪素に結合した3つの基がすべて直鎖状アルキル基の場合、耐水性が悪く、さらに2−ヒドロキシエチルメタクリレートのようなヒドロキシル基含有単量体を共重合すると、さらに耐水性が低下し使用に耐えない。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて、塗膜物性、耐水性が良く安定した防汚性能を長期にわたり維持できる共重合体、それを含有する防汚塗料組成物、およびそれを用いる海中構造物表面の保護方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者等は、上記の目的を達成するため、鋭意検討した結果、特定の有機珪素含有単量体の特定量にヒドロキシル基含有単量体を共重合して得られた共重合体を用いることにより、優れた塗膜物性、耐水性が得られ、しかも防汚性能も長期にわたって維持できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、(1)(a)次の一般式(I):
【0008】
【化10】
【0009】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3、R4は、炭素数が3以上の分岐または環状のアルキル基、アリール基、アラルキル基よりなる群から選ばれた基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
で表わされる有機珪素含有単量体の1種または2種以上を10〜80重量%と、
(b)次の一般式(II):
【0010】
【化11】
【0011】
[式中、R5は水素原子またはメチル基、R6、R7は、同一または異なって、炭素数が2〜6のアルキレン基、フェニレン基または次の一般式(III):
【0012】
【化12】
【0013】
(式中、R8は炭素数が2〜6のアルキレン基である)で表わされる基よりなる群から選ばれた基であり、m=0〜20、n=0〜20、m+n≧1である]
で表わされるヒドロキシル基含有単量体および/またはそのオリゴマーの1種または2種以上を0.1〜30重量%と、
(c)アルキル(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルエステル化合物、ビニルエーテル化合物、N−ビニルピロリドン、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物、不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上からなるその他のエチレン性不飽和単量体を19.9〜80重量%と
からなる単量体混合物より得られる共重合体をビヒクルとして含有することを特徴とする防汚塗料組成物に関する。
【0014】
さらに本発明は、(2)一般式(I)で表わされる有機珪素含有単量体の単量体混合物中の含有量が20〜70重量%である前記(1)項記載の防汚塗料組成物に関する。
【0015】
さらに本発明は、(3)一般式(II)で表わされるヒドロキシル基含有単量体の単量体混合物中の含有量が1〜20重量%である前記(1)または(2)項記載の防汚塗料組成物に関する。
【0016】
さらに本発明は、(4)(a)次の一般式(I):
【0017】
【化13】
【0018】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3、R4は、炭素数が3以上の分岐または環状のアルキル基、アリール基、アラルキル基よりなる群から選ばれた基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
で表わされる有機珪素含有単量体の1種または2種以上を10〜80重量%と、
(b)次の一般式(II):
【0019】
【化14】
【0020】
[式中、R5は水素原子またはメチル基、R6、R7は、同一または異なって、炭素数が2〜6のアルキレン基、フェニレン基または次の一般式(III):
【0021】
【化15】
【0022】
(式中、R8は炭素数が2〜6のアルキレン基である)で表わされる基よりなる群から選ばれた基であり、m=0〜20、n=0〜20、m+n≧1である]
で表わされるヒドロキシル基含有単量体および/またはそのオリゴマーの1種または2種以上を0.1〜30重量%と、
(c)アルキル(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルエステル化合物、ビニルエーテル化合物、N−ビニルピロリドン、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物、不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上からなるその他のエチレン性不飽和単量体を19.9〜80重量%と
からなる単量体混合物より得られる共重合体をビヒクルとして含有する防汚塗料組成物を海中構造物に被覆することを特徴とする海中構造物表面の保護方法に関する。
【0023】
さらに本発明は、(5)(a)次の一般式(I):
【0024】
【化16】
【0025】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3、R4は、炭素数が3以上の分岐または環状のアルキル基、アリール基、アラルキル基よりなる群から選ばれた基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
で表わされる有機珪素含有単量体の1種または2種以上を10〜80重量%と、
(b)次の一般式(II):
【0026】
【化17】
【0027】
[式中、R5は水素原子またはメチル基、R6、R7は、同一または異なって、炭素数が2〜6のアルキレン基、フェニレン基または次の一般式(III):
【0028】
【化18】
【0029】
(式中、R8は炭素数が2〜6のアルキレン基である)で表わされる基よりなる群から選ばれた基であり、m=0〜20、n=0〜20、m+n≧1である]
で表わされるヒドロキシル基含有単量体および/またはそのオリゴマーの1種または2種以上を0.1〜30重量%と、
(c)アルキル(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、アラルキル(メ タ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルエステル化合物、ビニルエーテル化合物、N−ビニルピロリドン、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物、不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上からなるその他のエチレン性不飽和単量体を19.9〜80重量%と
からなる単量体混合物より得られる共重合体に関する。
【発明の実施の形態】
【0030】
本発明の防汚塗料組成物は、前記特定の有機珪素含有共重合体をビヒクルとして含有するものである。
【0031】
該有機珪素含有共重合体は、(a)一般式(I)で表わされる有機珪素含有単量体10〜80重量%と、(b)一般式(II)で表わされるヒドロキシル基含有単量体0.1〜30重量%と、(c)その他のエチレン性不飽和単量体19.9〜80重量%とからなる単量体混合物より得られるものである。
【0032】
一般式(I)において、R2、R3、R4で表わされるアルキル基としては、分岐状もしくは環状のアルキル基があげられる。アルキル基の炭素数の上限値はとくに制限されないが、通常18以下が好ましい。アルキル基の具体例としては、たとえばi−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリルなどがあげられるが、耐水性向上効果の点から炭素数が3以上の分岐状または環状のアルキル基が好ましい。
【0033】
R2、R3、R4で表わされるアリール基としては、たとえばフェニル、トリル、キシリル、メシチル、エチルフェニル、イソプロピルフェニル、メトキシフェニル、フェノキシフェニル、クロロフェニル、ナフチルなど、未置換のアリール基またはアルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子などの置換基の1種または2種以上で置換されたアリール基などがあげられる。
【0034】
R2、R3、R4で表わされるアラルキル基としては、たとえばベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、メチルベンジル、メトキシベンジル、フェノキシベンジル、クロロベンジルなど、未置換のアラルキル基またはアルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子などの置換基の1種または2種以上で置換されたアラルキル基などがあげられる。
【0035】
耐水性向上効果の点から、R2、R3、R4は炭素数が3以上の分岐状または環状のアルキル基、アリール基もしくはアラルキル基であるのが好ましい。
【0036】
R2、R3、R4の好ましい組合せとしては、表1に示されるものがあげられる。
【0037】
【表1】
【0038】
本発明において使用する一般式(I)で表わされる有機珪素含有単量体としては、たとえばトリ−i−プロピルシリル(メタ)アクリレート、トリ−i−ブチルシリル(メタ)アクリレート、トリ−s−ブチルシリル(メタ)アクリレート、トリフェニルシリル(メタ)アクリレート、トリシクロヘキシルシリル(メタ)アクリレート、トリベンジルシリル(メタ)アクリレート、トリ−2−エチルヘキシルシリル(メタ)アクリレート、ジ−i−プロピル−i−ブチルシリル(メタ)アクリレート、ジ−i−プロピル−s−ブチルシリル(メタ)アクリレート、ジ−i−プロピル−2−エチルヘキシルシリル(メタ)アクリレート、ジ−i−プロピルラウリルシリル(メタ)アクリレート、ジ−i−プロピルステアリルシリル(メタ)アクリレート、i−プロピルジフェニルシリル(メタ)アクリレート、i−ブチルジフェニルシリル(メタ)アクリレート、t−ブチルジフェニルシリル(メタ)アクリレート、ラウリルジフェニルシリル(メタ)アクリレートなどがあげられ、これらは1種または2種以上用いられる。
【0039】
一般式(II)において、R6、R7で表わされる炭素数が2〜6のアルキレン基としては、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、イソブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどがあげられる。
【0040】
R6、R7で表わされるフェニレン基はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基などの置換基の1種または2種以上で置換されていてもよい。かかる置換フェニレン基の具体例としては、メチルフェニレン、エチルフェニレン、メトキシフェニレン、フェノキシフェニレン、クロロフェニレンなどがあげられる。
【0041】
R6、R7で表わされる一般式(III)の基中におけるR8で表わされるアルキレン基としては、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、イソブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどがあげられる。一般式(III)の基中のフェニレン基はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基などの置換基の1種または2種以上で置換されていてもよい。かかる置換フェニレン基の具体例としては、メチルフェニレン、エチルフェニレン、メトキシフェニレン、フェノキシフェニレン、クロロフェニレンなどがあげられる。
【0042】
一般式(II)で表わされるヒドロキシル基含有単量体またはそのオリゴマーとしては、たとえば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1−メチル−2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル(メタ)アクリレート、2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル(メタ)アクリレート、ブレンマーPEシリーズ[日本油脂(株)製、ポリエチレングリコールモノメタクリレート]、ブレンマーPPシリーズ[日本油脂(株)製、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート]、ブレンマーPEPシリーズ[日本油脂(株)製、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノメタクリレート]、ブレンマーPET−800[日本油脂(株)製、ポリエチレングリコールポリテトラメチレングリコールモノメタクリレート]、ブレンマーNKH−5050[日本油脂(株)製、ポリプロピレングリコールポリテトラメチレングリコールモノメタクリレート]、ブレンマーAP−400[日本油脂(株)製、ポリプロピレングリコールモノアクリレート]、ブレンマーAE−350[日本油脂(株)製、ポリエチレングリコールモノアクリレート]、2−ヒドロキシエチルアクリレートオリゴマー[(株)日本触媒製、商品名HE10、HE20]、2−ヒドロキシプロピルアクリレートオリゴマー[(株)日本触媒製、商品名HP10、HP20]などがあげられ、これらは1種または2種以上用いられる。
【0043】
その他のエチレン性不飽和単量体としては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレートなどのアリール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどのアラルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ビニルブチレート、ベオバ[シェル社製、ビニルエステル系単量体]などのビニルエステル化合物;i−ブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテルなどのビニルエーテル化合物;N−ビニルピロリドンなどの官能基を有するビニル化合物;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物;ジメチルマレート、ジ−n−ブチルマレート、ジメチルフマレート、ジ−n−ブチルフマレートなどの不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、モノメチルマレート、モノ−n−ブチルマレート、モノラウリルマレート、モノステアリルマレート、フマル酸、モノメチルフマレート、モノ−n−ブチルフマレート、モノラウリルフマレート、モノステアリルフマレート、イタコン酸、モノメチルイタコネート、モノ−n−ブチルイタコネート、モノラウリルイタコネート、モノステアリルイタコネートなどの不飽和カルボン酸化合物などがあげられる。これら単量体は1種または2種以上用いることができる。
【0044】
前記単量体(a)、(b)、(c)の単量体全量に対する割合は、単量体(a)10〜80重量%、単量体(b)0.1〜30重量%、単量体(c)19.9〜80重量%である。単量体(a)の割合が前記範囲より少ないと塗膜の消耗速度が小さく、防汚性能が充分でなく、一方前記範囲より多いと塗膜の消耗速度が大きすぎ、短期間で防汚性能が消失する。この点から単量体(a)の割合は20〜70重量%の範囲がより好ましい。単量体(b)の割合が前記範囲より少ないと塗膜の消耗速度が小さく防汚効果が劣り、一方前記範囲より多いと塗膜の耐水性が低下し、クラック、膨潤を生じやすくなる。この点から単量体(b)の割合は1〜20重量%の範囲が好ましい。単量体(c)の割合が前記範囲より少ないと塗膜物性が悪く脆くなり、一方前記範囲より多いと塗膜は強くなるが、消耗速度が低下し、防汚効果が使用に耐えなくなる。この点から単量体(c)の割合は29〜70重量%の範囲が好ましい。
【0045】
本発明に用いる共重合体の合成法は、任意であり、有機過酸化物やアゾ化合物などの種々のラジカル重合触媒を用いて、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法などの公知の重合法により合成することができる。前記共重合体の分子量は重量平均分子量で10×103〜20×104、なかんづく20×103〜10×104の範囲が好ましい。共重合体の分子量が前記範囲より小さいと塗膜の溶解性は向上するが塗膜物性が悪く脆くなる傾向があり、一方前記範囲より大きいと塗膜物性は向上するが消耗速度が低下する傾向がある。
【0046】
本発明の塗料組成物においては、通常前記共重合体をビヒクルとして塗料の全固形分に対して5〜80重量%となる割合で使用するのがよい。
【0047】
本発明の塗料組成物は、前記の共重合体をビヒクル成分として用いるほか、必要に応じて酸化亜鉛、弁柄、二酸化チタン、タルクなどの顔料、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、塩素化パラフィンなどの可塑剤、アクリル樹脂、塩化ゴム、ロジン、ロジン金属塩などの樹脂、亜酸化銅、テトラクロロイソフタロニトリル、3,4−ジクロロフェニル−1,1−ジメチルウレア、2−メルカプトピリジンN−オキシド亜鉛などの防汚薬剤、エチルシリケート、オルトギ酸エチル、ゼオライトなどの水結合剤、キシレン、トルエン、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトンなどの溶剤、揺変剤、染料などを使用することができる。
【0048】
本発明の好ましい実施態様においては、顔料および防汚薬剤を必須成分として、塗料の全固形分に対して、前記共重合体5〜80重量%、顔料1〜50重量%、防汚薬剤1〜80重量%の範囲とするのがよい。
【0049】
本発明の塗料組成物は、塗膜とした場合の物性、接着性、耐水性に優れ、かつ安定した防汚性能を発揮するため、海中の生物汚損の防止が必要な船舶の船底部、魚網、発電所等の冷却水導水管や海中構築物に用いることができ、これら物体表面の生物付着汚損に対して優れた防汚効果を長期にわたり維持させることができる。
【実施例】
【0050】
次に本発明を製造例、実施例および比較例によって具体的に説明する。例中の部および%は重量基準である。分子量はGPCによる重量平均分子量(ポリスチレン換算)で示す。
【0051】
製造例1〜7、比較製造例1〜2
温度計、環流冷却器、撹拌機及び滴下ロートを備えたフラスコに、表2に示される処方にしたがって、反応用溶剤を仕込み、所定の温度に昇温させ撹拌しながら単量体a、単量体b、単量体cおよび重合触媒aの混合液をフラスコ中へ3時間で滴下し、滴下終了後同温度で1時間撹拌した。ついで触媒bを添加後、同温度で1時間撹拌を続けた後、希釈溶剤を加えて冷却し、各重合体溶液A〜Iを得た。
【0052】
【表2】
【0053】
実施例1〜7、比較例1〜2
表3に示される処方にしたがって、重合体溶液、顔料、防汚薬剤、水結合剤、分散剤および溶剤をサンドミルで混合・分散させて塗料組成物を調製した。
【0054】
【表3】
【0055】
〈接着性試験〉
実施例1〜7及び比較例1、2で得た各防汚塗料を硬質ポリ塩化ビニル板(75mm×100mm×1mm)上に乾燥塗膜が約100μmになるように塗布し、温度40℃のオーブンにて1日乾燥した後、ゴバン目試験を行った。結果を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】
〈塗膜消耗試験〉
実施例1〜7及び比較例1、2で得た各防汚塗料をそれぞれ70mm×150mm×1mmの硬質ポリ塩化ビニル板の片面に乾燥塗膜が約100μmになるようにアプリケータで塗布し、温度40℃のオーブンにて1日乾燥し試験片とした。各試験片は、直径50cmの円筒形ドラムの外面に固定した後、25℃、pH8.1〜8.2の天然海水中に浸漬してドラムの周速が20ノットになるようにモーターで回転させ、3カ月毎に各試験片の塗膜の状態を観察し、かつ塗膜の消耗量を測定した。結果を表5に示す。
【0058】
【表5】
【0059】
〈防汚性能試験〉
実施例1〜7及び比較例1、2で得た各防汚塗料をそれぞれ100mm×200mm×2mmの硬質ポリ塩化ビニル板の両面に乾燥塗膜が約100μmになるようにハケで塗布し、温度40℃のオーブンにて1日乾燥して試験片とした。この試験片を三重県尾鷲湾にて18カ月間、海面下1mに浸漬して試験片の塗膜上への付着生物の占有面積の割合を経時的に観察した。結果を表6に示す。
【0060】
【表6】
【発明の効果】
【0061】
本発明の防汚塗料組成物によれば、塗膜物性、耐水性がすぐれ、しかも安定した防汚性能を長期にわたり維持できる塗膜が得られる。
Claims (5)
- (a)次の一般式(I):
で表わされる有機珪素含有単量体の1種または2種以上を10〜80重量%と、
(b)次の一般式(II):
で表わされるヒドロキシル基含有単量体および/またはそのオリゴマーの1種または2種以上を0.1〜30重量%と、
(c)アルキル(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルエステル化合物、ビニルエーテル化合物、N−ビニルピロリドン、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物、不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上からなるその他のエチレン性不飽和単量体を19.9〜80重量%と
からなる単量体混合物より得られる共重合体をビヒクルとして含有することを特徴とする防汚塗料組成物。 - 一般式(I)で表わされる有機珪素含有単量体の単量体混合物中の含有量が20〜70重量%である請求項1記載の防汚塗料組成物。
- 一般式(II)で表わされるヒドロキシル基含有単量体の単量体混合物中の含有量が1〜20重量%である請求項1または2記載の防汚塗料組成物。
- (a)次の一般式(I):
で表わされる有機珪素含有単量体の1種または2種以上を10〜80重量%と、
(b)次の一般式(II):
で表わされるヒドロキシル基含有単量体および/またはそのオリゴマーの1種または2種以上を0.1〜30重量%と、
(c)アルキル(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルエステル化合物、ビニルエーテル化合物、N−ビニルピロリドン、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物、不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上からなるその他のエチレン性不飽和単量体を19.9〜80重量%と
からなる単量体混合物より得られる共重合体をビヒクルとして含有する防汚塗料組成物を海中構造物に被覆することを特徴とする海中構造物表面の保護方法。 - (a)次の一般式(I):
で表わされる有機珪素含有単量体の1種または2種以上を10〜80重量%と、
(b)次の一般式(II):
で表わされるヒドロキシル基含有単量体および/またはそのオリゴマーの1種または2種以上を0.1〜30重量%と、
(c)アルキル(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、ビニルエステル化合物、ビニルエーテル化合物、N−ビニルピロリドン、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸のジアルキルエステル化合物、不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上からなるその他のエチレン性不飽和単量体を19.9〜80重量%と
からなる単量体混合物より得られる共重合体。
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