JP3687403B2 - シリコンウェーハ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路を製造するために用いられるシリコンウェーハに関する。更に詳しくはチョクラルスキー法(以下、CZ法という。)により育成されるシリコンウェーハに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路を製造する工程において、歩留りを低下させる原因として酸化誘起積層欠陥(Oxidation Induced Stacking Fault、以下、OSFという。)の核となる酸素析出物の微小欠陥や、結晶に起因したパーティクル(Crystal Originated Particle、以下、COPという。)の存在が挙げられている。OSFは、結晶成長時にその核となる微小欠陥が導入され、半導体デバイスを製造する際の酸化工程等で顕在化し、作製したデバイスのリーク電流の増加等の不良原因になる。また鏡面研磨後のシリコンウェーハをアンモニアと過酸化水素の混合液で洗浄すると、ウェーハ表面にピットが形成され、このウェーハをパーティクルカウンタで測定すると、ピットも本来のパーティクルとともにパーティクルとして検出される。上記ピットは結晶に起因したものであり、本来のパーティクルと区別するために、COPと称される。このウェーハ表面のピットであるCOPは電気的特性、例えば酸化膜の経時絶縁破壊特性(Time Dependent dielectric Breakdown、TDDB)、酸化膜耐圧特性(Time Zero Dielectric Breakdown、TZDB)等を劣化させる原因となる。またCOPがウェーハ表面に存在するとデバイスの配線工程において段差を生じ、この段差は断線の原因となって、製品の歩留りを低くする。
以上のことから、半導体集積回路を製造するために用いられるシリコンウェーハからOSF及びCOPを減少させることが必要となっている。
【0003】
従来、このOSF及びCOPを減少させる方法として、急速加熱・急速冷却できる装置を用いて、100%水素雰囲気又は水素とアルゴンの混合雰囲気下でシリコンウェーハを1200℃〜シリコンの融点以下の温度範囲で、1〜60秒間熱処理をする方法が開示されている(特開平10−326790)。この方法によれば、直径8インチウェーハ当たり、0.12μm以上のCOPの数を50個以下にすることができ、かつ酸化膜耐圧の良品率を向上することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法では、熱処理前の状態で0.12μm以上のCOPの数が8インチウェーハで表面全体に300個以上あるシリコンウェーハを用いるため、COPの数をウェーハ表面全体で実質的に0個にすることは至難であるうえ、還元性雰囲気下、1250℃を超える高温熱処理を行うことにより、ウェーハがFe等で汚染され易い不具合があった。また急速加熱・急速冷却できる装置を用いて1150℃以上の熱処理を行うと、スリップが起り易い不具合があった。更に急速加熱では引上げ時に作込まれた酸素析出核が抑圧され、デバイス工程においてこの核が十分に析出せず、ゲッタリング効果を期待できないため、金属汚染に対してこの汚染不純物の除去能力が弱くなる欠点もある。
【0005】
本発明の目的は、OSFフリーかつCOPフリーであって、Fe等の汚染やスリップの発生がほとんどないシリコンウェーハを提供することにある。
本発明の別の目的は、半導体デバイス製造工程で熱処理したときに酸素析出核がウェーハの中心から周縁にかけて均一に出現してイントリンシックゲッタリング(IG)源になり得るIG用シリコンウェーハを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、チョクラルスキー法でシリコン単結晶インゴットをV/G a 及びV/G b がそれぞれ0.23〜0.30mm 2 /分・℃の範囲になるように引上げ、前記インゴットをスライスして得られた、ウェーハ表面における0.12μm未満の結晶に起因したパーティクルの数が3〜10個/cm 2 の範囲にあって、ウェーハ表面における0.12μm以上の結晶に起因したパーティクルの数が0.5個/cm 2 以下であって、かつ酸素雰囲気下、1000℃±30℃の温度範囲で2〜5時間熱処理し、引続き1130℃±30℃の温度範囲で1〜16時間熱処理した際に酸化誘起積層欠陥が発生しないシリコンウェーハを、還元性雰囲気下で1050〜1220℃の温度範囲で30〜150分間熱処理することにより、ウェーハ表面全体における結晶に起因したパーティクルの数が0個であることを特徴とするシリコンウェーハである。
但し、Vは前記インゴットの引上げ速度(mm/分)であり、G a はシリコン融点から1300℃までの温度範囲における前記インゴットの中心における軸方向の温度勾配(℃/mm)であり、G b はシリコン融液から1300℃までの温度範囲における前記インゴットの周縁における軸方向の温度勾配(℃/mm)である。
請求項1に係る発明では、上記条件で引上げられたインゴットをスライスして得られたシリコンウェーハは、酸素雰囲気下、1000℃±30℃の温度範囲で2〜5時間熱処理し、引続き1130℃±30℃の温度範囲で1〜16時間熱処理した際に酸化誘起積層欠陥(OSF)が発生せず、ウェーハ表面における0.12μm未満の結晶に起因したパーティクル(COP)の数が3〜10個/cm2の範囲にあって、かつウェーハ表面における0.12μm以上の結晶に起因したパーティクル(COP)の数が0.5個/cm2以下になり、このシリコンウェーハを上記条件で熱処理することにより、シリコン単結晶中の酸素原子に起因して形成されたCOPは、0.12μm以上のものも0.12μm未満のものも容易に消失し、シリコンウェーハは容易にCOPフリーであって、かつOSFフリーになり得る。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、ウェーハの表面から少なくとも深さ0.2μmの範囲にわたってベーカンシー固まりの数が0個であるシリコンウェーハである。
請求項1記載のシリコンウェーハを還元性雰囲気下で熱処理すると、COPの消失とともに、ウェーハ内部、特にウェーハ表面から少なくとも深さ0.2μmの範囲にわたってベーカンシー固まりも消失する。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、ウェーハ内部の酸素濃度が1.2×1018atoms/cm3〜1.6×1018atoms/cm3(旧ASTM)であって、ウェーハ全体に酸素原子が分布したシリコンウェーハである。
請求項3に係るシリコンウェーハは、イントリンシックゲッタリング(以下、IGという。)効果を必要とする半導体デバイスメーカーが半導体デバイス製造工程で熱処理したときに酸素析出核がウェーハの中心から周縁にかけて均一に出現してIG源になり得る。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、ウェーハ内部の酸素濃度が1.2×1018atoms/cm3未満(旧ASTM)であって、ウェーハ全体に酸素原子が分布したシリコンウェーハである。
請求項4に係るシリコンウェーハは、IG効果を必要としない半導体デバイスメーカーが半導体デバイス製造工程で熱処理したときに酸素析出核を生じず、酸素濃度の低いシリコンウェーハになる。
【0013】
なお、COPのサイズは、パーティクルカウンタの製造メーカー、型式によって異なる値を示すことがあるため、本明細書において「0.12μmのCOP」とは、垂直入射型のKLA−Tencor社製のSFS6200シリーズ、ADE社製のCR80シリーズ又は日立電子エンジニアリング社製のLS6000シリーズの各パーティクルカウンタで0.12μmの値を示すCOPをいう。また上記パーティクルカウンタで計測される値はポリスチレンラテックス粒子の換算値であり、原子間力顕微鏡(AFM)による実測値ではない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のシリコンウェーハは、CZ法によりホットゾーン炉内のシリコン融液からインゴットをボロンコフ(Voronkov)の理論に基づいた所定の引上げ速度プロファイルで引上げ、このインゴットをスライスして作製される。
一般的に、CZ法によりホットゾーン炉内のシリコン融液からシリコン単結晶のインゴットを引上げたときには、シリコン単結晶における欠陥として、点欠陥(point defect)と固まり(agglomerates:三次元欠陥)が発生する。点欠陥はべーカンシー点欠陥とインタースチシャル点欠陥という二つの一般的な形態がある。べーカンシー点欠陥は一つのシリコン原子がシリコン結晶格子で正常的な位置の一つから離脱したものである。このようなべーカンシーがべーカンシー点欠陥になる。一方、原子がシリコン結晶の非格子地点(インタースチシャルサイト)で発見されるとこれがインタースチシャル点欠陥になる。
【0015】
点欠陥は一般的にシリコン融液(溶融シリコン)とインゴット(固状シリコン)の間の接触面で形成される。しかし、インゴットを継続的に引上げることによって接触面であった部分は引上げとともに冷却し始める。冷却の間、べーカンシー点欠陥又はインタースチシャル点欠陥のそれぞれ拡散が欠陥を互いに合併して、べーカンシー固まり(vacancy agglomerates)又はインタースチシャル固まり(interstitial agglomerates)が形成される。言い換えれば、固まりは点欠陥の合併に起因して発生する三次元構造である。
べーカンシー固まりは前述したCOPの他に、LSTD(Laser Scattering Tomograph Defects)又はFPD(Flow Pattern Defects)と呼ばれる欠陥を含み、インタースチシャル固まりはL/D(Large/Dislocation)固まり又はディスロケーション欠陥と呼ばれる欠陥を含む。FPDとは、インゴットをスライスして作製されたシリコンウェーハを30分間セコ(Secco)エッチング液で化学エッチングしたときに現れる特異なフローパターンを呈する痕跡の源であり、LSTDとは、シリコン単結晶内に赤外線を照射したときにシリコンとは異なる屈折率を有し散乱光を発生する源である。
【0016】
ボロンコフの理論は、欠陥の数が少ない高純度インゴットを成長させるために、インゴットの引上げ速度をV(mm/分)、ホットゾーン構造でインゴット−シリコン融液の接触面の温度勾配をG(℃/mm)とするときに、V/G(mm2/分・℃)を制御することである。この理論では、図1に示すように、V/Gは関数としてべーカンシー及びインタースチシャル濃度を図式的に表現し、ウェーハでべーカンシー/インタースチシャル混合の発生がV/Gによって決定されることを説明している。より詳しくは、V/G比が臨界点以上ではべーカンシー豊富インゴットが形成される反面、V/G比が臨界点以下ではインタースチシャル豊富インゴットが形成される。
【0017】
本発明の所定の引上げ速度プロファイルは、インゴットがホットゾーン炉内のシリコン溶融物から引上げられる時、温度勾配に対する引上げ速度の比(V/G)がインゴットの中央にあるべーカンシー豊富領域内に制限する臨界比((V/G)1)を大きく越えるように決められる。この引上げ速度のプロファイルは、実験的に基準インゴットを軸方向にスライスすることで、実験的に基準インゴットをウェーハにスライスすることで、またはこれらの技術を組合わせることで、シミュレーションによって上記ボロンコフの理論に基づき決定される。即ち、この決定は、シミュレーションの後、インゴットの軸方向スライス及びスライスされたウェーハの確認を行い、更にシミュレーションを繰り返すことによりなされる。シミュレーションのために複数種類の引上げ速度が所定の範囲で決められ、複数個の基準インゴットが成長される。図2に示すように、シミュレーションのための引上げ速度プロファイルは1.2mm/分のような高い引上げ速度(a)から0.5mm/分の低い引上げ速度(c)及び再び高い引上げ速度(d)に調整される。上記低い引上げ速度は0.4mm/分又はそれ以下であることもあってもよく、引上げ速度(b)及び(d)での変化は線形的なものが望ましい。
【0018】
異なった速度で引上げられ複数個の基準インゴットは各別に軸方向にスライスされる。最適のV/Gが軸方向のスライス、ウェーハの確認及びシミュレーションの結果の相関関係から決定され、続いて最適な引上げ速度プロファイルが決定され、そのプロファイルでインゴットが製造される。実際の引上げ速度プロファイルは所望のインゴットの直径、使用される特定のホットゾーン炉及びシリコン溶融物の品質等を含めてこれに限定されない多くの変数に依存する。
【0019】
引上げ速度を徐々に低下させてV/Gを連続的に低下させたときのインゴットの断面図を描いてみると、図3に示される事実が分かる。図3には、インゴット内でのべーカンシー豊富領域が[V]、インタースチシャル豊富領域が[I]、及びベーカンシー固まり及びインタースチシャル固まりが存在しないパーフェクト領域が[P]としてそれぞれ示される。図3に示すように、インゴットの軸方向位置P1は、全ての領域がべーカンシー豊富領域である。位置P2は中央にべーカンシー豊富領域を含む。位置P4はインタースチシャル豊富リング及び中央のパーフェクト領域を含む。また位置P3は中央にべーカンシーがないし縁部分にインタースチシャルもないので全てパーフェクト領域である。
【0020】
図3から明らかなように、位置P1に対応したウェーハW1は、全ての領域がべーカンシー豊富領域である。位置P2に対応したウェーハW2は中央にべーカンシー豊富領域を含む。位置P4に対応したウェーハW4はインタースチシャル豊富リング及び中央のパーフェクト領域を含む。また位置P3に対応したウェーハW3は中央にべーカンシーがないし縁部分にインタースチシャルもないので全てパーフェクト領域である。
【0021】
ウェーハW2は、酸素雰囲気下、1000℃±30℃の温度範囲で2〜5時間熱処理し、引続き1130℃±30℃の温度範囲で1〜16時間熱処理すると、図4に示すようにウェーハの半径の1/2付近にOSFリングが発生する。位置P2に対応したウェーハW2から位置P1に対応したウェーハW1に向かう程、OSFリングの径は拡大し、図5に示すように位置P1に対応したウェーハW1ではインゴットの径を越え、上記熱酸化処理してもOSFリングは生じない。
【0022】
しかし、一般的に位置P1に対応したウェーハW1ではウェーハの周縁からウェーハの中心に向かう程、サイズの大きなCOPが出現する傾向にあるので、本発明の特徴ある引上げ方法は、位置P1に対応する領域をインゴット全長にわたって育成する方法であって、かつインゴットの中心における軸方向の温度勾配をGaとし、インゴットの周縁における軸方向の温度勾配をGbとするときに、V/Ga及びV/Gbがそれぞれ0.23〜0.30mm2/分・℃になるようにインゴットを引上げることにある。このように引上げると、ウェーハの中心においても0.12μm以上のCOPの数は0.5個/cm2以下になり、ウェーハ表面における0.12μm未満のCOPの数は3〜10個/cm2の範囲に抑制される。V/Ga及びV/Gbが0.23mm2/分・℃未満では、OSFが発生する不具合があり、0.30mm2/分・℃を超えると、シリコン単結晶インゴットの育成が不安定になる。
【0023】
0.12μm以上のCOPは前述した所定のパーティクルカウンタで測定する。0.12μm未満のCOPのうち、0.10μm以上のCOPは前述した所定のパーティクルカウンタで測定する。或いは0.12μm未満のCOPは、FPDをカウントすることにより測定するか、或いは特許第2520316号の「シリコンウェーハの微小ピットの検出方法」に基づいて測定される。この検出方法は、パーティクルカウンタを用いてシリコンウェーハ表面のピット数を測定することができるまで、アンモニア系洗浄液を用いて一定条件の下でこのウェーハ表面を複数回洗浄するとともに、洗浄後のウェーハ表面のピット数をこのパーティクルカウンタを用いて測定し、更に同一条件でこのウェーハ表面を再洗浄して、再洗浄後のウェーハ表面のピット数をこのパーティクルカウンタを用いて測定し、これらの測定値の差及び測定可能になるまでの洗浄回数に基づいて、1回洗浄後のウェーハ表面の微小ピットの大きさとその数を検出する方法である。
【0024】
本発明のシリコンウェーハは、更にウェーハ中の酸素濃度が制御される。CZ法において、ホットゾーン炉内に供給するアルゴンの流量、シリコン溶融物を貯える石英るつぼの回転速度、ホットゾーン炉内の圧力等を変えることにより、ウェーハ中の酸素濃度が制御される。ウェーハ内部の酸素濃度を1.2×1018atoms/cm3〜1.6×1018atoms/cm3(旧ASTM)にして、ウェーハ全体に酸素原子を分布させることにより、IG用シリコンウェーハが得られる。この酸素濃度にするために、例えばアルゴンの流量を60〜110リットル/分、シリコン溶融物を貯える石英るつぼの回転速度を4〜12rpm、ホットゾーン炉内の圧力を20〜80Torrになるように制御する。IG用でない低酸素濃度のシリコンウェーハは、ウェーハ内部の酸素濃度を1.2×1018atoms/cm3未満(旧ASTM)に制御される。この酸素濃度にするためには例えばアルゴンの流量を80〜150リットル/分、シリコン溶融物を貯える石英るつぼの回転速度を4〜9rpm、ホットゾーン炉内の圧力を15〜60Torrになるように制御する。
【0025】
上記条件で引上げられたインゴットをスライスして作製されたシリコンウェーハは、還元性雰囲気下で1050〜1220℃の温度範囲で30〜150分間熱処理すると、シリコン単結晶中の酸素原子に起因して形成された0.12μm以上のCOPは消失するばかりでなく、0.12μm未満のCOPも容易に消失する。この熱処理時の昇温速度は15℃/分以下にする。上記温度及び時間の下限値未満ではCOPが十分に消失せず、上限値を超えるとウェーハがFe等で汚染されるおそれを生じる。この結果、ウェーハ表面全体におけるCOPの数が0個(COPフリー)となる。還元性雰囲気は、100%水素雰囲気、又は水素とアルゴンの混合雰囲気、或いは水素と窒素の混合雰囲気が挙げられる。
【0026】
【実施例】
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
図3に示した位置P1に対応する領域をインゴット全長にわたって育成するように、かつインゴットの中心における軸方向の温度勾配をGaとし、インゴットの周縁における軸方向の温度勾配をGbとするときに、V/Ga及びV/Gbがそれぞれ約0.27mm2/分・℃になるようにインゴットを引上げた。このときインゴット中の酸素濃度を制御するため、アルゴンの流量を約110リットル/分、シリコン溶融物を貯える石英るつぼの回転速度を約5〜10rpm、ホットゾーン炉内の圧力を約60Torrに維持した。
こうして引上げられたインゴットからスライスされたシリコンウェーハをラッピングし、面取り加工を施した後、鏡面研磨することにより、直径8インチで厚さ740μmのシリコンウェーハを用意した。用意したうちの5枚のシリコンウェーハをCOP数の測定用とし、別の5枚をウェーハ中の酸素濃度を測定するために用いた。
【0027】
<実施例2>
実施例1と同様にして得られたシリコンウェーハをOSFが顕在化するか否か調べるために用いた。また別の5枚のシリコンウェーハについて、100%水素雰囲気下、1130℃の温度で90分間熱処理した。
【0028】
実施例1の5枚のシリコンウェーハの表面の直径200mmの円内における0.12μm以上のCOPの数をレーザパーティクルカウンタ(KLA-Tencor社製、SFS6200)を用いて調べた。同一の5枚のシリコンウェーハの表面の直径200mmの円内における0.12μm未満のCOPの数を前述した特許第2520316号の「シリコンウェーハの微小ピットの検出方法」に基づき、同一のレーザパーティクルカウンタを用いて測定した。
比較のため、同一のレーザパーティクルカウンタを用いて測定したときに、サイズが0.12μm未満であるCOPの数が5個/cm2存在し、0.12μm以上のCOPの数が1個/cm2存在するシリコンウェーハを比較例1とした。この比較例1のシリコンウェーハを実施例2と同一条件で熱処理し、比較例2のシリコンウェーハとした。
【0029】
実施例1及び比較例1の別の各5枚のシリコンウェーハの表面から5μmの深さにおける酸素濃度を二次イオン質量分析(SIMS)により測定した。その平均値を表1に示す。これらのそれぞれの平均値を表1に示す。
【0030】
実施例2及び比較例2の各シリコンウェーハをパイロジェニック酸化する方法で1000℃で2時間熱処理し、引続き1100℃で12時間熱処理して、OSFが顕在化するか否か調べた。更に残り5枚のシリコンウェーハの表面の直径200mmの円内における0.12μm以上のCOPの数をレーザパーティクルカウンタ(KLA-Tencor社製、SFS6200)を用いて調べた。同一の5枚のシリコンウェーハの表面の直径200mmの円内における0.12μm未満のCOPの数を前述した特許第2520316号の「シリコンウェーハの微小ピットの検出方法」に基づき、同一のレーザパーティクルカウンタを用いて測定した。これらのそれぞれの平均値を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
表1から明らかなように、0.12μm未満のCOPの数は、比較例1のシリコンウェーハでは5個/cm2であったのに対して、実施例1のシリコンウェーハでは平均6.5個/cm2であった。また0.12μm以上のCOPの数が、比較例1のシリコンウェーハでは1個/cm2であったのに対して、実施例1のシリコンウェーハでは平均0.35個/cm2で少なかった。実施例1及び比較例1のシリコンウェーハとも酸素濃度が約1.3×1018atoms/cm3であり、IG用ウェーハに適していた。
また比較例2のシリコンウェーハがOSFが顕在化し、かつこのウェーハでは0.12μm未満のCOPの数が平均2個/cm2、0.12μm以上のCOPの数が平均0.5個/cm2であったのに対して、実施例2のシリコンウェーハではOSFは顕在化せず、かつこのウェーハでは0.12μm以上のCOPは勿論のこと0.12μm未満のCOPについても検出されず、0個であった。
即ち、比較例1のウェーハで存在していた0.12μm未満のCOPは、水素雰囲気で熱処理した比較例2のウェーハにおいて消失しない。これは比較例1のウェーハのCOPが実施例1のウェーハのCOPより大きく、1130℃程度の温度では完全に消失しないためと考えられる。
【0033】
<実施例3>
実施例1と同様にして得られたシリコンウェーハをそれぞれ100%水素雰囲気下、1050℃、1100℃、1150℃、1200℃及び1220℃の温度で90分間熱処理した。これらの熱処理したシリコンウェーハについて酸化膜耐圧(TZDB)の測定を行った。この測定はウェーハ表面に厚さ9nmの酸化膜を形成し、その上に電極を形成して、10MV/cmの電圧ストレスを印加して各ウェーハの良品率を調べた。その結果を図6に示す。
【0034】
<比較例3>
比較例1と同様にして得られた5枚のシリコンウェーハをそれぞれ100%水素雰囲気下、1050℃、1100℃、1150℃、1200℃及び1220℃の温度で90分間熱処理した。これらの熱処理したシリコンウェーハについて実施例3と同様の酸化膜耐圧(TZDB)の測定を行い、各ウェーハの良品率を調べた。その結果を図6に示す。
図6から明らかなように、比較例3では1150℃でようやく良品率が90%以上となったのに対して、実施例3の良品率は1050℃から1220℃まですべてほぼ100%であった。
【0035】
<実施例4>
実施例1と同様にして得られた5枚のシリコンウェーハをそれぞれ100%水素雰囲気下、1130℃の温度で90分間熱処理した。半導体デバイス工程の熱処理に模してこのウェーハ表面に厚さ500nmの酸化膜を形成した。次にこの酸化膜をフッ酸により除去した後、この酸化膜を除去したウェーハ表面に再度厚さ9nmの酸化膜を形成し、実施例3と同様の酸化膜耐圧(TZDB)の測定を行い、各ウェーハの良品率を調べた。その結果を図7に示す。
【0036】
<比較例4>
比較例1と同様にして得られた5枚のシリコンウェーハをそれぞれ実施例4と同じ条件で熱処理、酸化膜形成、酸化膜除去、及び酸化膜の再形成を行い、実施例3と同様の酸化膜耐圧(TZDB)の測定を行い、各ウェーハの良品率を調べた。その結果を図7に示す。
図7から明らかなように、比較例4の良品率が60%程度であったのに対して、実施例4の良品率はほぼ100%であった。このことから実施例4の水素熱処理後のウェーハは、少なくともその表面から深さ0.5μmまでベーカンシー固まりが存在していなかったことが判った。
【0037】
<実施例5>
実施例1と同様にして得られたシリコンウェーハを100%水素雰囲気下、1130℃の温度で90分間熱処理した。このウェーハをSC−1洗浄液(NH4OH:H2O2:H2O=1:1:5)で繰返し洗浄してウェーハ表面から深さ方向に0.1μm、0.2μm、0.3μm、0.4μm、0.5μm段階的にエッチングした。各段階でウェーハ表面のCOPの数をレーザパーティクルカウンタ(KLA-Tencor社製、SFS6200)を用いて調べた。その結果を図8に示す。
【0038】
<比較例5>
比較例1と同様にして得られたシリコンウェーハを実施例5と同じ条件で熱処理した後、繰返しSC−1洗浄液で洗浄し、段階的にエッチングした。実施例5と同一のパーティクルカウンタでウェーハのCOPを測定した。その結果を図8に示す。
図8から明らかなように、ウェーハ表面から深さが大きくなるにつれ、比較例5のシリコンウェーハのCOPの数は増大するのに対して、実施例5のシリコンウェーハではCOPフリーのままであった。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、OSFフリーであって、かつ0.12μm未満のCOPの数を3〜10個/cm2にし得るシリコンウェーハをホットゾーン炉内の引上げ条件を制御することにより作製した後で、このシリコンウェーハを還元性雰囲気下で熱処理することにより、OSFフリーであって、かつCOPの数が0個で、Fe等の汚染やスリップの発生がほとんどないシリコンウェーハを得ることができる。
また半導体デバイス製造工程で熱処理したときに酸素析出核がウェーハの中心から周縁にかけて均一に出現してイントリンシックゲッタリング(IG)源になり得るIG用シリコンウェーハを製造することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボロンコフの理論を基づいた、V/G比が臨界点以上ではべーカンシー豊富インゴットが形成され、V/G比が臨界点以下ではインタースチシャル豊富インゴットが形成されることを示す図。
【図2】所望の引上げ速度プロファイルを決定するための引上げ速度の変化を示す特性図。
【図3】本発明による基準インゴットのベーカンシー豊富領域、インタースチシャル豊富領域及びパーフェクト領域を示すX線トモグラフィの概略図。
【図4】図3の位置P2に対応するシリコンウェーハW2にOSFが出現する状況を示す図。
【図5】図3の位置P1に対応するシリコンウェーハW1にOSFが出現しない状況を示す図。
【図6】実施例3と比較例3の水素雰囲気下の熱処理温度と酸化膜耐圧(TZDB)との関係を示す図。
【図7】実施例4と比較例4の酸化膜再形成後の酸化膜耐圧(TZDB)の関係を示す図。
【図8】実施例5と比較例5の繰返しSC−1洗浄により、ウェーハ表面に出現してくるCOPの変化状況を示す図。
Claims (5)
- チョクラルスキー法でシリコン単結晶インゴットをV/G a 及びV/G b がそれぞれ0.23〜0.30mm 2 /分・℃の範囲になるように引上げ、前記インゴットをスライスして得られた、ウェーハ表面における0.12μm未満の結晶に起因したパーティクルの数が3〜10個/cm 2 の範囲にあって、ウェーハ表面における0.12μm以上の結晶に起因したパーティクルの数が0.5個/cm 2 以下であって、かつ酸素雰囲気下、1000℃±30℃の温度範囲で2〜5時間熱処理し、引続き1130℃±30℃の温度範囲で1〜16時間熱処理した際に酸化誘起積層欠陥が発生しないシリコンウェーハを、還元性雰囲気下で1050〜1220℃の温度範囲で30〜150分間熱処理することにより、ウェーハ表面全体における結晶に起因したパーティクルの数が0個であることを特徴とするシリコンウェーハ。
但し、Vは前記インゴットの引上げ速度(mm/分)であり、G a はシリコン融点から1300℃までの温度範囲における前記インゴットの中心における軸方向の温度勾配(℃/mm)であり、G b はシリコン融液から1300℃までの温度範囲における前記インゴットの周縁における軸方向の温度勾配(℃/mm)である。 - ウェーハの表面から少なくとも深さ0.2μmの範囲にわたってベーカンシー固まりの数が0個である請求項1記載のシリコンウェーハ。
- ウェーハ内部の酸素濃度が1.2×1018atoms/cm3〜1.6×1018atoms/cm3(旧ASTM)であって、ウェーハ全体に酸素原子が分布した請求項1又は2記載のシリコンウェーハ。
- ウェーハ内部の酸素濃度が1.2×1018atoms/cm3未満(旧ASTM)であって、ウェーハ全体に酸素原子が分布した請求項1又は2記載のシリコンウェーハ。
- 還元性雰囲気が100%水素雰囲気又は水素とアルゴンの混合雰囲気或いは水素と窒素の混合雰囲気である請求項1記載のシリコンウェーハ。
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