JP3509664B2 - 自動料金収受システム及びそのシステム用の車載器 - Google Patents
自動料金収受システム及びそのシステム用の車載器Info
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Description
車場などの有料施設の利用料金の決済を、当該施設に対
応して設置された固定局通信装置と車両に搭載された車
載器との間での無線通信に基づいて行うようにした自動
料金収受システム、特には、車載器側に装着された情報
記憶媒体内の記憶金額情報を引き落とす形式で料金決済
を行うようにしたプリペイド方式の自動料金収受システ
ム及びそのシステムに用いられる車載器に関する。
を車両を停止させることなく自動的に行うようにしたノ
ンストップ自動料金収受システム(ETC(Electronic
TollCollection)システム)が開発されている。この
システムでは、料金所ゲートに設置した固定局通信装置
(路側無線装置)と車両に搭載した車載器との間で、当
該車載器側に装着されたICカード内の記憶情報に基づ
いた双方向無線通信を行い、その通信により自動的に料
金の支払いを行うように構成される。
には、車載器並びにICカードが必要になるが、これら
はユーザー側が用意(購入或いはレンタル)することに
なる。この場合、ICカードについては、クレジット会
社が発行するものと有料道路事業者が発行するものとを
用意することが考えられているが、決済方法としてはク
レジット方式とプリペイド方式とが考えられている。
尚、ユーザーがICカードを購入或いはレンタルする際
には、そのユーザーを識別するための個人情報及び契約
情報のようなID情報や鍵情報(情報の秘匿、データ改
ざん防止のために情報などを暗号化する情報)を書き込
むというセットアップ処理が必要になる。このようなセ
ットアップ処理時には、クレジット方式及びプリペイド
方式の何れのICカードにも金銭に係わる重要なデータ
(クレジット方式の場合は銀行口座情報などのデータ、
プリペイド方式の場合はプリペイド金額に対応した残高
情報などのデータ)が書き込まれることになる。
ムにおいては、クレジット方式で運用することが考えら
れているが、プリペイド方式での運用も視野に入れる必
要がある。プリペイド方式で運用する場合、現時点では
以下に述べるようなシステムが考えられている。即ち、
プリペイド方式の場合も、クレジット方式と同様にIC
カードは使い捨てではなく、記憶する残高情報の積み増
し(増額)を必要に応じて反復して行い得るように構成
される。このような残高情報の積み増しは、例えば、有
料道路内のサービスエリアやパーキングエリアなどに設
置予定のICカード用残高積み増し端末を通じて行うこ
とができる。つまり、当該残高積み増し端末において
は、例えば、ユーザー側がICカードをセットした状態
で現金を投入したときに、その投入価額に見合った残高
情報をICカードに書き込むという残高積み増しを行う
ように構成される。
ド方式で運用されるETCシステムにおいては、ICカ
ードの残高情報が不足した状態となった場合に、ユーザ
ーは、ICカード用残高積み増し端末の設置場所まで一
々で向かねばならず、その負担が大きくなるという問題
点がある。また、現金を持ち合わせていないときには残
高情報の積み増しができないため、常時において現金を
所持する必要があって、このような心構えを持たねばな
らないこと自体が非常に繁雑になるものであり、この面
からもユーザー側の負担が大きくなるという問題点があ
る。
おいては携帯電話機の普及率が大幅に高くなっていると
いう事情を考慮してなされたものであり、その目的は、
施設利用料金の決済に供される情報記憶媒体内の記憶金
額情報の積み増しを、携帯電話回線を通じたデータ通信
により簡単且つ確実に行うことができて、ユーザー側の
負担を劇的に軽減可能になるなどの効果を奏する自動料
金収受システム及びそのシステム用の車載器を提供する
ことにある。
収受システムによれば、有料施設の利用料金は、固定局
通信装置と車両に搭載された車載器との間での無線通信
に応じて、当該車載器に装着された情報記憶媒体内の記
憶金額情報から自動的に引き落とされるようになる。こ
の情報記憶媒体内の記憶金額情報(残高情報)が不足す
る状況となった場合には、車載器側において、携帯電話
インタフェース部により、上記記憶金額情報の積み増し
を要求する積み増し要求信号を携帯電話回線を通じて送
信する。すると、当該車載器と携帯電話回線を通じて接
続されたシステム管理基地局側においては、応答手段
が、予め決められた口座から前記積み増し要求信号によ
り要求された積み増し金額を引き落とすと共に、その引
き落とし金額情報を含む残高更新指令信号を携帯電話回
線を通じてアンサバックするようになる。このように残
高更新指令信号がアンサバックされたときに、車載器側
では、制御手段が、当該残高更新指令信号に含まれる金
額情報に基づいて前記情報記憶媒体内の記憶金額情報の
積み増しを行うようになる。
の積み増し(増額)を必要に応じて反復して行い得るプ
リペイド方式とした場合であっても、その積み増しを携
帯電話回線を通じたデータ通信により簡単且つ確実に行
い得るようになる。この結果、車載器のユーザーは、金
額情報の積み増しを行う場合に従来のように残高積み増
し用の端末まで一々出向く必要がなくなると共に、常時
において現金を所持する必要がなくなり、そのユーザー
側の負担を大幅に軽減できるようになる。
れば、携帯電話回線を通じた車載器とシステム管理基地
局との間での送受信動作、つまり車載器側の情報記憶媒
体に記憶する金額情報の積み増しのための送受信動作が
途中で跡切れたときには、車載器側において積み増し要
求信号を再送信するリトライ処理が所定回数だけ実行さ
れるようになるから、金額情報を積み増しする動作の信
頼性が向上するようになる。
うに、携帯電話回線を通じて送受信される積み増し要求
信号及び残高更新指令信号が暗号化されていた場合に
は、第三者の傍受に対するセキュリティが向上するよう
になる。
れば、車載器から送信される積み増し要求信号は、当該
車載器側に備えられた暗証番号入力手段を通じて入力さ
れた暗証番号を含んだ状態とされ、システム管理基地局
側の応答手段は、受信した積み増し要求信号に含まれる
暗証番号が車載器毎に予め登録されたものと一致すると
きのみ残高更新指令信号のアンサバック動作を行うよう
になるから、第三者の傍受に対するセキュリティを一段
と向上できることになる。
料金の決済に使用される情報記憶媒体内の記憶金額情報
(残高情報)が不足する状況となった場合には、上記記
憶金額情報の積み増しを要求する積み増し要求信号を、
自動料金収受システムのためのシステム管理基地局に向
けて携帯電話インタフェース部及び携帯電話回線を通じ
て送信する。これに応じて、システム管理基地局側から
積み増し金額情報を含む残高更新指令信号が携帯電話回
線を通じてアンサバックされたときには、制御手段が、
当該残高更新指令信号に基づいて前記情報記憶媒体内の
記憶金額情報の積み増しを行うようになる。
の積み増し(増額)を必要に応じて反復して行い得るプ
リペイド方式とした場合であっても、その積み増しを携
帯電話回線を通じたデータ通信により簡単且つ確実に行
い得るようになる。この結果、ユーザーは、金額情報の
積み増しを行う場合に従来のように残高積み増し用の端
末まで一々出向く必要がなくなると共に、常時において
現金を所持する必要がなくなり、そのユーザー側の負担
を大幅に軽減できるようになる。
管理基地局との間での携帯電話回線を通じた送受信動
作、つまり情報記憶媒体に記憶する金額情報の積み増し
のための送受信動作が途中で跡切れたときには、積み増
し要求信号を再送信するというリトライ処理を所定回数
だけ実行するようになるから、金額情報を積み増しする
動作の信頼性が向上するようになる。
要求信号を暗号化した状態で送信する構成となっていた
場合には、第三者の傍受に対するセキュリティが向上す
るようになる。
入力手段を通じて入力された暗証番号を含む積み増し要
求信号を送信する構成なっているから、システム管理基
地局側に、受信した積み増し要求信号内の暗証番号を照
合する機能を付与しておけば、第三者の傍受に対するセ
キュリティを一段と向上できるようになる。
料金収受システム及びそのシステム用の車載器に適用し
た一実施例について図面を参照しながら説明する。図1
は、ETC(Electronic Toll Collection)システムの
主要部の構成が模式的に示されている。この図1におい
て、ETCシステムを利用する車両1には、そのダッシ
ュボード(或いは他の適宜位置)に無線通信機能を備え
た車載器2が固定されており、この車載器2には、IC
カード3(情報記憶媒体に相当)が挿抜可能に装着され
る構成となっている。車載器2には、予め車両情報(車
両番号や車種確定に必要な情報)、車載器セットアップ
情報(車載器2のセットアップ日、有効期限(有効期限
がある場合)など)が恒久的情報として記憶され、ま
た、有料道路の乗り入れ及び経路に関する情報(通過料
金所の番号、通過日時など)、ICカード3の決済情報
などが一時的な情報として記憶される。ICカード3は
プリペイド方式、若しくはプリペイド/クレジット両方
式のもので、これには、利用者契約情報(利用料金引き
落としのための銀行の口座情報やクレジット会社の口座
情報を含む)、発行情報などが恒久的な情報として書き
込まれると共に、プリペイド金額情報(以下、残高情報
と呼ぶ)、通行履歴情報、利用明細情報などが一時的な
情報として書き込まれる。
置された支柱4aに、車載器2との間でDSRC(Dedi
cated Short Range Communication :専用狭域通信)に
よる路車間通信を行う路側無線装置5(固定局通信装置
に相当)が設置されている。料金所4には、車両1の進
入エリアに例えば光センサを用いた車両検知器6が設け
られる。この車両検知器6は、通過車両1の車高、車長
を検知できるようになっており、その検知出力並びに図
示しない車軸長検知器や車両1のナンバープレート部分
を撮像するカメラ(何れも図示せず)の出力などに基づ
いて、通過車両1の車種(通行料金区分に応じた車種)
を判別できるように構成されている。
は、不正通行を阻止するための発進制御機7、車両1の
通過を検知するための例えば光センサを用いた通過検知
器8、通行料金を料金を表示するための路側表示器9、
不正通行を取り締まるための不正通行撮影カメラ10な
どが設けられている。
5、車両検知器6、発進制御機7、通過検知器8、路側
表示装置9、不正通行撮影カメラ10、図示しない車軸
長検知器及びナンバープレート撮像カメラなど)は、車
線制御装置11に接続されており、この車線制御装置1
1は、料金精算や料金所機器の制御動作を行う構成とな
っている。車線制御装置11は、料金所全体を統括する
ための料金所システム12とデータの送受信を行うよう
になっており、この料金所システム12は、有料道路の
運行指令及び管理を行うための精算処理センタ13(シ
ステム管理基地局に相当)とオンラインで繋がれてい
る。
辺構成と共に機能ブロックの組み合わせにより示されて
おり、以下、各構成要素の概略について説明する。即
ち、制御処理部14は、路側無線装置5との間のリンク
設定・解除などのリンク接続制御やデータの送受信制御
を通信インタフェース部15を通じて行うためのもの
で、ETC処理部16(制御手段に相当)との間でデー
タの授受を行う構成となっている。尚、通信インタフェ
ース部15は、変復調部15a、送受信部15b、空中
線部15cにより構成されており、路側無線装置5から
受信した信号(通信開始用の同期信号、通信データな
ど)を復調して制御処理部14に与えると共に、制御処
理部14から与えられる信号(車載器ID、通信データ
など)を変調して送信する動作を行う。
との間でデータの授受を行う他に、ヒューマンマシンイ
ンタフェース部(以下HMI部と略称する)17を通じ
たHMI制御処理(操作キー入力や料金収受の成功或い
は不成功の表示ランプ(例えばLED)やスピーカ(或
いはブザー)による通知、表示装置(例えばLCDパネ
ル)による料金通知表示出力など)を行うようになって
おり、さらに、セキュリティモジュール部18との間で
のデータ授受並びに携帯電話インタフェース部19の制
御を行う構成となっている。尚、上記HMI部17は、
暗証番号を入力するための暗証番号入力手段の機能を備
えた構成となっている。
Cカード3のデータ読み込み及びデータ書き換え制御
(ファイルアクセス制御)をICカードインタフェース
部20を通じて行うようになっており、予め決められた
認証方式により、車載器2と路側無線装置5との間の相
互認証並び車載器2とICカード3との間の相互認証
を、それぞれETC処理部16及びICカードインタフ
ェース部20を通じて行う機能を備えている。また、セ
キュリティモジュール部18は、車載器2及び路側無線
装置5間の通信データの暗号化・復号化処理や、セキュ
リティ情報(個人情報、契約情報、車両情報、鍵情報な
ど)の格納及び保護処理も行う。
処理部16と前記との間でのデータ通信処理を携帯電話
網を通じて行うためのもので、例えば、車載器2に着脱
可能に設けられるデータ通信用拡張用カード或いは車載
器2に予め組み込まれたデータ通信用拡張用ボードによ
り構成されており、携帯電話機21に対しデータ通信用
ケーブル22を介して接続される。尚、車載器2用の電
源部23は、専用のバッテリ或いは車載バッテリを電源
として安定化電圧を出力するように構成されている。ま
た、データ通信をワイヤレス方式(無線通信方式)で行
う手段を設ければ、上記データ通信用ケーブル22を不
要にできる。
タ13には、有料道路の通行料金などの決済処理を行う
ためのホストコンピュータ13a(応答手段に相当)が
設けられており、このホストコンピュータ13aは、前
記車載器2に接続された携帯電話機21との間で携帯電
話基地局24を通じたデータ通信を行う構成となってい
る。また、ホストコンピュータ13aは、銀行25やク
レジット会社26に設定された個人口座のうち、車載器
2の利用者により認証された口座データを取得できるよ
うに構成されており、その口座についての決済処理(指
定金額の引き落とし処理(指定金額の貸し越し処理も含
む概念である))を行い得るようになっている。尚、上
記個人口座には、利用者により申請された暗証番号が、
車載器2毎若しくは利用者毎に予め登録されており、ホ
ストコンピュータ13aは、車載器2側から後述のよう
に取得した暗証番号が上記登録暗証番号と一致するとき
のみ対応する口座の決済処理を行うようになっている。
ホストコンピュータ13a側の各制御内容のうち、本発
明の要旨に関係した部分がそれぞれ示されており、以下
これらについて説明する。即ち、図4は、車載器2側に
おいてICカード3内の残高情報(記憶プリペイド金額
情報)の積み増しのために実行される残高積み増しルー
チンの内容を示すものであり、このルーチンは、HMI
部17を通じて残高積み増し要求が入力されたときに実
行されるようになっている。尚、上記残高積みまし要求
の入力操作は、携帯電話機21の操作部を通じて行い得
る構成とすることも可能である。
話機21が使用可能な状態(携帯電話インタフェース部
19に対しデータ通信用ケーブルを介して接続され、且
つその電源が投入された状態)にあるか否かを判断する
(ステップA1)。ここで「NO」と判断したときに
は、携帯電話機21を使用可能な状態に切り換えること
を促すメッセージをHMI部17を通じて表示するステ
ップA2を実行した後に、一定時間が経過するまで若し
くはHMI部17を通じてキャンセル操作が行われるま
で前記ステップA1及びA2を実行する(ステップA
3)。そして、携帯電話機21が使用可能な状態に切り
換えられることなく一定時間が経過したとき若しくはキ
ャンセル操作が行われたとき(ステップA3で「YE
S」)には、そのままリターンする。
には、携帯電話機21を精算処理センタ13へ接続する
ための電話発信ルーチンA4を実行するものであり、こ
のルーチンA4は、次のステップA5において電話回線
が接続されたと判断されるまで継続される。尚、このと
き、所定回数の電話呼び出しを行っても接続が成功しな
かったときには、携帯電話機21の発信動作を所定の休
止時間をおいて所定回数だけ反復し、それでも接続でき
なかったときには、その旨をHMI部17を通じて報知
した後にリターンする。
続されたとき(ステップA5で「YES」)には、暗証
番号の入力を促すメッセージをHMI部17を通じて出
力する(ステップA6)。このステップA6は、暗証番
号の入力が済むまで(ステップA7で「YES」)、ま
たは、一定時間が経過するまで若しくはキャンセル操作
が行われるまで(ステップA8で「YES」)の期間だ
け実行される。
には、そのままリターンするが、ステップA7で「YE
S」と判断したとき(所定桁数の暗証番号が入力された
とき)には、入力された暗証番号を含むデータ要求信号
を暗号化した状態にて携帯電話機21を通じて送信する
(ステップA9)。尚、このデータ要求信号には、暗証
番号の他に車載器2の固有コードなども含まれる。
述のようにアンサバックされる口座情報、不一致信号、
拒否信号の何れかを受信するまで待機する(ステップA
10、A11、A12)。ここで、後述の説明で明らか
となるように、上記口座情報は、暗証番号に対応した銀
行25或いはクレジット会社26の口座から引き落とし
或いは貸し越し可能な金額情報や、当該銀行名或いはク
レジット会社名などを示すもので、暗号化された状態で
アンサバックされる。上記不一致信号は、送信されたデ
ータ要求信号中の暗証番号が精算処理センタ13側に予
め登録されたものと一致しない場合にアンサバックされ
る信号であり、また、上記拒否信号は、精算処理センタ
13側に予め登録された暗証番号と一致しない暗証番号
を含むデータ要求信号が所定回数反復して送信されたと
きにアンサバックされる信号である。
1で「YES」)には、前記ステップA6へ戻る。ま
た、拒否信号を受信したとき(ステップA12で「YE
S」)には、データ要求信号の受付が拒否された旨(入
力されている暗証番号が異なっている旨)をHMI部1
7(若しくは携帯電話機21の表示部)に表示するステ
ップA13を実行した後にリターンする。
で「YES」)には、復号・データ表示ルーチンA14
を実行する。このルーチンA14では、受信した口座情
報を復号すると共に、その復号情報中の金額情報(引き
落とし或いは貸し越し可能な金額を示すデータ)や銀行
名或いはクレジット会社名をHMI部17(若しくは携
帯電話機21の表示部)に表示する。
し額が入力されるまで(ステップA15で「YE
S」)、または、一定時間が経過するまで若しくはHM
I部17を通じてキャンセル操作が行われるまで(ステ
ップA16で「YES」)の期間だけ待機する。
きには、そのままリターンするが、ステップA15で
「YES」と判断したとき(積み増し額が入力されたと
き)には、入力された積み増し額などをHMI部17
(若しくは携帯電話機21の表示部)に表示する(ステ
ップA17)。このステップA17は、HMI部17
(若しくは携帯電話機21の操作部)を通じて送信許可
入力があるまで(ステップA18で「YES」、また
は、一定時間が経過するまで若しくはキャンセル操作が
行われるまで(ステップA19で「YES」)の期間だ
け実行される。尚、積み増し額の最高限度額は、前記口
座情報により示される金額情報の範囲内となるものであ
る。
きには、そのままリターンするが、ステップA18で
「YES」と判断したとき(積み増し額などの表示状態
(確認画面)で送信許可入力があったとき)には、入力
された積み増し額を含む残高更新要求信号を暗号化した
状態にて携帯電話機21を通じて送信する(ステップA
20)。尚、この残高更新要求信号には、積み増し額の
他に車載器2の固有コードなども含まれる。
述のようにアンサバックされる残高更新情報を受信する
まで、若しくは一定時間が経過するまで待機する(ステ
ップA21、A22)。尚、後述の説明で明らかとなる
ように、上記残高更新情報は、ICカード3の残高情報
の積み増し額及び新残高情報と、口座新残高(貸し越し
額(マイナス額)を含む概念である)をそれぞれ示す各
金額情報を含むもので、暗号化された状態でアンサバッ
クされる。
が経過したとき(ステップA22で「YES」)には、
残高積み増し要求のための操作を最初からやり直すこと
を促すメッセージをHMI部17(若しくは携帯電話機
21の表示部)を通じて出力するステップA23を実行
した後にリターンする。これに対して、残高更新情報を
受信したとき(ステップA21で「YES」)には、復
号・ICカード残高更新ルーチンA24を実行する。こ
のルーチンA24では、受信した残高更新情報を復号し
て、当該復号情報中の新残高情報をICカード3中の残
高情報に積み増す制御を行う。
24が完了した後には、ICカード3の残高更新が正常
に完了したことを示す受領信号を携帯電話機21を通じ
て送信し(ステップA25)、この後には一連の残高積
み増し処理が正常に終了したと判断するまで、若しくは
一定時間が経過するまで待機する(ステップA26、A
27)。一定時間が経過する前に残高積み増し処理が正
常に終了したとき(ステップB26で「YES」)に
は、ICカード3内の新残高情報並びに引き落とし対象
となった口座の新残高(或いは貸し越し高)、受付日、
受付番号などの情報をHMI部17(若しくは携帯電話
機21の表示部)を通じて表示する(ステップA2
8)。この表示ステップA27は、規定時間が経過する
まで実行され(ステップA29)、規定時間が経過した
ときには残高積み増しルーチンを正常終了してリターン
する。
記一定時間が経過したとき(ステップA27で「YE
S」)には、受領信号の送信回数が設定リトライ回数に
達したか否かを判断する(ステップA30)。ここで
「NO」と判断したときには、前記ステップA25へ移
行して受領信号21の送信動作を行い、「YES」と判
断したときには、携帯電話回線を強制的に切断するステ
ップA31を実行した後にリターンする。
高積み増し処理の途中において携帯電話回線が跡切れた
場合には、残高積み増しルーチンを再実行するリトライ
処理を設定回数だけ反復するようになっており、斯様な
リトライ処理にも関わらず残高積み増し処理ルーチンが
正常に終了しなかった場合には、携帯電話回線を強制的
に切断する制御を行うようになっている。
側において、車載器2側からICカード3内の残高情報
(記憶プリペイド金額情報)の積み増しを要求されたと
きに実行する残高更新ルーチンの内容を示すものであ
る。尚、この残高更新ルーチンの実行は、例えば車載器
2側から携帯電話が着信したときに開始されるようにな
っている。
からのデータ要求信号を受信するまで、若しくは予め設
定された時間が経過するまで待機する(ステップB1、
B2)。ステップB2で「YES」と判断したとき、つ
まり、携帯電話の着信後においてデータ要求信号を受信
することなく設定時間が経過したときには、予め設定さ
れたリトライ回数となるまでステップB1、B2を実行
する(ステップB3)。ここでいうリトライ回数とは、
残高更新ルーチンの途中で携帯電話回線が跡切れたり、
着信後にデータ要求信号を受信することなく設定時間が
経過した場合に、当該残高更新ルーチンのリトライを受
け付ける回数であり、そのリトライ処理を行ったときで
も携帯電話回線が途中で跡切れるような場合(ステップ
B3で「YES」)には、携帯電話回線を強制的に切断
するステップB4を実行してリターンする。
B1で「YES」)には、受信回数N(初期値は
「0」)を「1」だけインクリメントするステップB5
を実行した後に、受信したデータ要求信号を復号し(ス
テップB6)、この後に正当性チェックルーチンB7を
実行する。
要求信号中の暗証番号及び車載器2の固有コードなどに
基づいて、当該データ要求信号の正当性(上記暗証番号
が利用者により申請された登録暗証番号と一致するか否
か、対応口座に引き落とし或いは貸し越し可能な金額情
報があるか否か、上記固有コードが契約車載器のものか
否かなど)をチェックする。
ェック結果が「正当性あり」か否かを判断し(ステップ
B8)、「NO」と判断した場合には、「正当性なし」
の理由が、対応口座に引き落とし或いは貸し越し可能な
金額情報がない点、または固有コードが契約車載器のも
のと一致しない点であるか否かを判断する(ステップB
9)。ここで「YES」と判断した場合には、前記拒否
信号を車載器2に送信(アンサバック)するステップB
10、携帯電話回線を強制的に切断するステップB11
を順次実行した後にリターンする。
断した場合には、前記受信回数Nが上限値未満か否かを
判断する(ステップB12)。受信回数Nが上限値に達
していた場合(ステップB12で「NO」)には、前記
拒否信号送信ステップB10、回線切断ステップB11
を順次実行してリターンする。また、受信回数Nが上限
値未満であった場合(ステップB12で「YES」)に
は、前記不一致信号を車載器2に送信(アンサバック)
するステップB13を実行した後に、前記ステップB1
以降の制御を再実行する。
には、対応する契約口座情報(銀行或いはクレジット会
社名、口座番号、口座残高或いは貸し越し可能高など)
を暗号化し(ステップB14)、その暗号化口座情報を
車載器2に送信(アンサバック)する(ステップB1
5)。
載器2側から前述のように送信される残高更新要求信号
を受信するまで、若しくは一定時間が経過するまで待機
する(ステップB16、B17)。そして、残高更新要
求信号を受信することなく一定時間が経過したとき(ス
テップB17で「YES」)には、前記回線切断ステッ
プB11を実行した後にリターンする。
高更新要求信号を受信したとき(ステップB16で「Y
ES」)には、その残高更新要求信号の内容を復号する
ステップB18を実行した後に残高算出ルーチンB19
を実行する。このルーチンB19では、対応する契約口
座の口座残高(或いは貸し越し可能残高)から受信した
残高更新要求信号に含まれる積み増し額を減算して口座
新残高(或いは新たな貸し越し可能残高)を算出し、合
わせて、ICカード3の新残高情報も算出する。
み増し額及び新残高情報と、口座新残高(貸し越し額
(マイナス額)を含む概念である)をそれぞれ示す各金
額情報を含む残高更新情報を暗号化し(ステップB2
0)、その暗号化された残高更新情報を車載器2に送信
(アンサバック)する(ステップB21)。
は、車載器2側から前述のように送信される受領信号を
受信するまで、若しくは一定時間が経過するまで待機す
る(ステップB22、B23)。そして、受領信号を受
信することなく一定時間が経過したとき(ステップB2
3で「YES」)には、車載器2側において残高積み増
しルーチンの処理にエラーが発生したものと判断し、そ
れまでの通信内容を記録し(ステップB24)、この後
に携帯電話回線を強制的に切断するステップB25を実
行した後にリターンする。
領信号を受信したとき(ステップB22で「YES」)
には、携帯電話回線を強制的に切断するステップB26
を実行した後に決済処理ルーチンB27を実行してリタ
ーンする。このルーチンB27では、契約口座の口座残
高(或いは貸し越し可能残高)を、前記残高算出ルーチ
ンB19で算出した口座新残高(或いは新たな貸し越し
可能残高)に書き換える制御、つまり、契約口座の口座
残高(或いは貸し越し可能残高)を、車載器2側のIC
カード3中の残高情報に積み増しされた金額だけ減少さ
せる制御を行うものである。また、合わせて、これまで
の処理内容を記録することにより、一連の残高更新ルー
チンが正常に終了されることになる。尚、銀行25の口
座決済は、例えばPOSシステムを利用して即座に行
い、、クレジット会社26の口座決済は、後日に例えば
口座一括引き落としなどの方式で行うことが考えられ
る。
道路の料金所4に設置された路側無線装置5と車両1に
搭載された車載器2の間で無線通信を行い、当該有料道
路の通行料金を車載器に装着されたICカード3内の残
高情報(プリペイド金額情報)から自動的に引き落とす
ようにしたETCシステムにおいて、ICカード3内の
残高情報の積み増しが必要になった場合には、車載器2
側において、上記記残高情報の積み増しを要求する積み
増し要求信号を携帯電話回線を通じて送信するものであ
る。
じて接続された精算処理センタ13においては、ホスト
コンピュータ13aが、予め契約した口座から前記積み
増し要求信号により要求された積み増し金額を引き落と
すと共に、その引き落とし金額情報を含む残高更新指令
信号を携帯電話回線を通じて車載器2側にアンサバック
するようになる。このように残高更新指令信号がアンサ
バックされたときに、車載器2側では、セキュリティモ
ジュール部18を介して、当該残高更新指令信号に含ま
れる金額情報に基づいて前記ICカード3内の残高情報
の積み増し処理が行われ、また、ホストコンピュータ1
3a側では、対応する口座の残高を上記積み増し金額情
報に相当した額だけ減少させるようになる。
の積み増し(増額)を必要に応じて反復して行い得るプ
リペイド方式とした場合であっても、その積み増しを携
帯電話回線を通じたデータ通信により簡単且つ確実に行
い得るようになる。この結果、車載器2のユーザーは、
残高情報の積み増しを行う場合に、従来のように有料道
路内のサービスエリアやパーキングエリアに設置された
残高積み増し用の端末まで一々出向く必要がなくなると
共に、常時において現金を所持する必要がなくなり、そ
のユーザー側の負担を劇的に軽減できるようになる。
と精算処理センタ13の間での送受信動作、つまり車載
器2側のICカード3に記憶する残高情報(プリペイド
金額情報)の積み増しのための送受信動作が途中で跡切
れたときには、車載器2側において積み増し要求信号を
再送信するリトライ処理が所定回数だけ実行される構成
となっているから、残高情報を積み増しする動作の信頼
性が向上するようになる。
間で携帯電話回線を通じて送受信される積み増し要求信
号及び残高更新指令信号は暗号化されているから、第三
者の傍受に対するセキュリティが向上するようになる。
しかも、車載器2から送信される積み増し要求信号は、
当該車載器2側に備えられたHMI部17(若しくは携
帯電話機21の操作部)を通じて入力された暗証番号を
含んだ状態とされ、精算処理センタ13側のホストコン
ピュータ13aは、受信した積み増し要求信号に含まれ
る暗証番号が車載器2毎若しくは利用者毎に予め登録さ
れたものと一致するときのみ残高更新指令信号のアンサ
バック動作を行うようになるから、第三者の傍受に対す
るセキュリティを一段と向上できることになる。
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。有料道路用の自動料金収受システム及びそのシステ
ム用の車載器を例に挙げたが、有料駐車場の利用料金を
自動収受するシステムやフェリー乗船料金を自動収受す
るシステムなどの料金自動収受システム及びそのシステ
ムのための車載器などにも適用できる。情報記憶媒体と
してICカード3を例に挙げたが、この他の情報記憶媒
体を利用することも可能である。本発明でいう携帯電話
機はPHSや自動車電話機も含む概念である。車載器を
認証するための情報として、利用者の申請により予め登
録された暗証番号を利用する構成としたが、利用者本人
を認証できる情報(例えば、指紋、掌紋、声紋、虹彩パ
ターンなどの個人を特定できる情報や利用者の電子署名
などをコード化した情報)を予め登録しておき、この情
報を車載器認証用の情報として利用する構成としても良
い。
要部の構成を模式的に示す図
的に示す図
内容を示すフローチャート
ーチンの内容を示すフローチャート
体)、4は料金所、5は路側無線装置(固定局通信装
置)、13は精算処理センタ(システム管理基地局)、
13aはホストコンピュータ(応答手段)、14は制御
処理部、15は通信インタフェース部、16はETC処
理部(制御手段)、17はヒューマンマシンインタフェ
ース部(暗証番号入力手段)、18はセキュリティモジ
ュール部、21は携帯電話機を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 有料施設に対応して設置された固定局通
信装置と車両に搭載された車載器との間で無線通信を行
い、施設利用料金を前記車載器に装着された情報記憶媒
体内の記憶金額情報から自動的に引き落とすようにした
自動料金収受システムにおいて、 前記車載器側に、 前記情報記憶媒体内の記憶金額情報の積み増しを要求す
る積み増し要求信号を携帯電話回線を通じて送信可能な
携帯電話インタフェース部と、 前記積み増し要求信号の送信に応じて金額情報を含む残
高更新指令信号がアンサバックされたときに、当該残高
更新指令信号に基づいて前記情報記憶媒体内の記憶金額
情報の積み増しを行う制御手段とを設け、 前記車載器が携帯電話回線を通じて接続されるシステム
管理基地局側に、 予め決められた口座から前記積み増し要求信号により要
求された積み増し金額を引き落とすと共に、その引き落
とし金額情報を含む前記残高更新指令信号を携帯電話回
線を通じてアンサバックする応答手段を設けたことを特
徴とする自動料金収受システム。 - 【請求項2】 車載器とシステム管理基地局との間での
携帯電話回線を通じた送受信動作が途中で跡切れた場合
には、前記車載器側において前記積み増し要求信号を再
送信するというリトライ処理を所定回数だけ実行するこ
とを特徴とする請求項1記載の自動料金収受システム。 - 【請求項3】 前記積み増し要求信号及び残高更新指令
信号は暗号化された状態で送信されることを特徴とする
請求項1または2記載の自動料金収受システム。 - 【請求項4】 前記車載器は、暗証番号入力手段を備
え、その暗証番号入力手段を通じて入力された暗証番号
を含む積み増し要求信号を送信するように構成され、 前記応答手段は、受信した積み増し要求信号に含まれる
暗証番号が前記車載器毎に予め登録されたものと一致す
るときのみ前記残高更新指令信号のアンサバック動作を
行うように構成されることを特徴とする請求項1ないし
3の何れかに記載の自動料金収受システム。 - 【請求項5】 有料施設に対応して設置された固定局通
信装置との間で無線通信を行い、施設利用料金を自身に
装着された情報記憶媒体内の記憶金額情報から自動的に
引き落とすようにした自動料金収受システム用の車載器
において、 前記情報記憶媒体内の記憶金額情報の積み増しを要求す
る積み増し要求信号を、自動料金収受システムのための
システム管理基地局に向けて携帯電話回線を通じて送信
可能な携帯電話インタフェース部と、 前記積み増し要求信号の送信に応じて前記システム管理
基地局側から積み増し金額情報を含む残高更新指令信号
が携帯電話回線を通じてアンサバックされたときに、当
該残高更新指令信号に基づいて前記情報記憶媒体内の記
憶金額情報の積み増しを行う制御手段とを設けたことを
特徴とする自動料金収受システム用の車載器。 - 【請求項6】 システム管理基地局との間での携帯電話
回線を通じた送受信動作が途中で跡切れた場合に、前記
積み増し要求信号を再送信するというリトライ処理を所
定回数だけ実行するように構成されることを特徴とする
請求項5記載の自動料金収受システム用の車載器。 - 【請求項7】 前記積み増し要求信号を暗号化した状態
で送信することを特徴とする請求項5または6記載の自
動料金収受システム用の車載器。 - 【請求項8】 暗証番号入力手段を備え、その暗証番号
入力手段を通じて入力された暗証番号を含む積み増し要
求信号を送信するように構成されていることを特徴とす
る請求項5ないし7の何れかに記載の自動料金収受シス
テム用の車載器。
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- 1999-11-04 JP JP31396599A patent/JP3509664B2/ja not_active Expired - Fee Related
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