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JP3594678B2 - 回折格子記録媒体の作成方法および作成装置 - Google Patents

回折格子記録媒体の作成方法および作成装置 Download PDF

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JP3594678B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は回折格子記録媒体の作成方法および作成装置、特に、真正な物品であることを証明するためのセキュリティ用回折格子シールへの利用に適した回折格子記録媒体の作成方法および作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレジットカード、預金通帳、金券などの偽造を防止するための手段として、ホログラムシールが利用されている。また、ビデオテープや高級腕時計などの商品についても、海賊版が出回るのを防止するために、ホログラムシールが利用されており、この他、装飾用、販売促進用といった目的にも、ホログラムシールが利用されている。このようなホログラムシールには、三次元立体像ではなく二次元の絵柄がモチーフとして用いられることが多い。
【0003】
ホログラムシールを作成する方法としては、レーザ光を用いて干渉縞を形成させる光学的なホログラム撮影方法が一般的である。すなわち、二次元の絵柄モチーフが描かれた原稿を用意し、2つに分岐させたレーザ光の一方をこの原稿に照射し、その反射光と分岐したもう一方のレーザ光とを干渉させてその干渉縞を感光材に記録するのである。こうしてホログラム原版が作成できたら、この原版を用いて、プレスの手法によりホログラムシールを量産することができる。
【0004】
ところが、最近では、コンピュータによる画像処理技術や、電子ビームによる描画技術が進歩したため、コンピュータによって用意した画像データに基づいて電子ビームを走査し、疑似的なホログラム原版を作成する方法が実用化されている。すなわち、媒体上に微細な回折格子を記録し、この回折格子によって二次元の絵柄のモチーフを表現するのである。たとえば、特開平6−337622号公報には、二次元の絵柄を複数の画素で表現し、多数の回折格子を配してなる画素パターンを個々の画素に割り付けることにより、回折格子記録媒体を形成する新規な方法が提案されている。また、特開平7−146637号公報には、このような回折格子記録媒体を量産するための効率的な作成方法が開示されており、特開平7−146635号公報には、階調をもった絵柄を表現するための改良点が開示され、特開平8−75912号公報には、色彩をもった絵柄を表現するための改良点が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した回折格子記録媒体では、回折格子からなる画素パターンを用意し、媒体上に定義された個々の画素位置に、この画素パターンを割り付けることによって種々のモチーフを表現することになる。したがって、回折格子記録媒体あるいはその原版を作成するためには、媒体上の個々の画素位置に所定の画素パターンを描画する作業が必要になる。ところが、個々の画素パターンは、回折現象を生じさせる微細な格子線の集合であり、しかも1本1本の格子線は幅をもった幾何学図形であるため、媒体全体のモチーフを表現するためには、膨大な画像データが必要になる。このため、モチーフ全体の画像は、階層構造をもった画像データで表現されるのが一般的である。しかし、このような階層表現を採ったとしても、「1つ1つの画素位置にどの画素パターンを割り付けるか」という情報を、全画素位置について定義する必要があるため、画像データの全容量はかなりの量にならざるを得ない。
【0006】
また、回折格子のような微細パターンの描画には、電子ビーム描画装置などの解像度の高い描画装置を用いる必要があるが、現実的には、このような描画装置の仕様上の制限から、媒体全体のモチーフについての描画処理を一度に行うことができず、何回かに分けて描画する必要があることが多い。この場合、用意した画像データをいくつかに分割して、各分割画像データに基いてそれぞれ描画処理を実行することになるが、従来の方法では、画像データを分割し、これを描画する作業に大きな負担がかかっていた。
【0007】
そこで本発明は、描画に用いるデータ容量を低減させ、しかも分割描画を容易に行うことができる回折格子記録媒体の作成方法および作成装置を提供することを目的とする。
【0008】
(1) 本発明の第1の態様は、回折格子からなる画素パターンを媒体上に定義された個々の画素位置に割り付けることにより構成される回折格子記録媒体の作成方法において、
格子線を所定のピッチおよび所定の配置角度で所定の閉領域内に配置してなる画素パターンを複数種類定義し、定義した各画素パターンに対応させてそれぞれ画素パターンセルを用意し、各画素パターンセルには、対応する画素パターンを媒体上に描画するために必要な図形情報を収容し、
媒体上に所定の割付対象領域を定義し、この割付対象領域内に画素配列を定義し、この画素配列を構成する個々の画素位置に割り付けるべき画素パターンを決定し、
割付対象領域内に割り付けるべき複数i通りの画素パターンにそれぞれ対応させて複数i通りのレイアウトセルを用意し、各レイアウトセルには、対応する単一の画素パターンを割り付けるべき画素位置を示す情報を収容し、
割付対象領域内の割り付けに利用される情報を統合するための統合セルを用意し、この統合セルには、割付対象領域に関して用意された複数i通りのレイアウトセルを特定する情報を収容し、割付対象領域内の割り付けを行うために必要なレイアウトセルを特定できるようにし、
用意した画素パターンセル、レイアウトセル、統合セルに基いて、媒体上に回折格子パターンの描画を行うようにしたものである。
【0009】
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る回折格子記録媒体の作成方法において、
媒体上に複数m個の割付対象領域を定義し、各割付対象領域ごとに統合セルと、この統合セルによって特定される複数通りのレイアウトセルを用意し、
更に、複数m個の割付対象領域について用意された合計m個の統合セルを特定する情報と、各割付対象領域の相互間の位置関係を示す情報と、を収容する面付セルを用意し、この面付セル内の情報を参照することにより、媒体上に回折格子パターンの描画を行うようにしたものである。
【0010】
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係る回折格子記録媒体の作成方法において、
第1の配置角度で格子線を配置した第1の画素パターンと、第2の配置角度で格子線を配置した第2の画素パターンと、第1の配置角度で配置された格子線と第2の配置角度で配置された格子線との双方を有する多重画素パターンと、を定義し、多重画素パターンについては、第1の画素パターンおよび第2の画素パターンとは別個の独立したレイアウトセルを用意するようにしたものである。
【0011】
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1〜3のいずれかの態様に係る回折格子記録媒体の作成方法において、
所定の配置間隔ΔSで、所定の配置方向Dに、複数n個の画素が規則的に配置されていることを示す情報をレイアウトセルに収容する場合に、配置開始座標(X,Y)と、配置間隔ΔSと、配置方向Dと、配置個数nと、を示す情報を収容するようにしたものである。
【0012】
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第1の態様に係る作成方法を実施することにより回折格子記録媒体を作成する作成装置において、
媒体上に記録するモチーフを画像データとして入力するモチーフ画像データ入力装置と、
複数の異なる画素パターンセルと、各画素パターンセルに対応したレイアウトセルと、レイアウトセルを特定するための統合セルと、を格納する記憶装置と、
モチーフ画像データ入力装置によって入力した画像データに基づいて、レイアウトセルおよび統合セルを生成する割付処理装置と、
記憶装置内の各セルに基づいて、モチーフを回折格子として媒体上に記録するための描画データを生成するフォーマット変換装置と、
描画データに基づいて描画用ビームを走査し、媒体上にモチーフを描画するビーム描画装置と、
を設け、
各画素パターンセルには、格子線を所定のピッチおよび所定の配置角度で所定の閉領域内に配置してなる画素パターンを、媒体上に描画するために必要な図形情報を収容し、
各レイアウトセルには、媒体上の所定の割付対象領域内に定義された画素配列を構成する個々の画素位置のうち、対応する画素パターンを割り付けるべき特定の画素位置を示す情報を収容し、
統合セルには、所定の割付対象領域に関して生成されたレイアウトセルを特定する情報を収容するようにしたものである。
【0013】
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5の態様に係る回折格子記録媒体の作成装置において、
媒体上に複数の割付対象領域を定義したときには、割付処理装置は、各割付対象領域ごとにレイアウトセルおよび統合セルを生成し、かつ、各割付対象領域ごとに生成された統合セルを特定する情報と各割付対象領域の相互間の位置関係を示す情報とを収容する面付セルを生成し、この面付セルを記憶装置内に格納し、フォーマット変換装置は、この面付セルを参照して描画データを生成するようにしたものである。
【0014】
【作 用】
回折格子記録媒体上に画素配列を定義し、個々の画素位置に所定の画素パターンを割り付ける場合、従来の方法では、個々の画素位置ごとに「どの画素パターンが対応するか」という対応関係を定義し、対応する画素パターンを特定する情報を用意していた。たとえば、画素位置1→画素パターンP1,画素位置2→画素パターンP2,画素位置3→画素パターンP1,画素位置4→画素パターンP1,画素位置5→画素パターンP2,…、といった対応関係が用意される。これに対し、本発明に係る方法では、各画素パターンごとに別々に対応関係を定義する。すなわち、上の例の場合、画素パターンP1についての対応関係としては、「画素位置1,3,4,…」というように、画素パターンP1が割り付けられる画素位置のみを列挙した情報を定義すればよく、画素パターンP2についての対応関係としては、「画素位置2,5,…」というように、画素パターンP2が割り付けられる画素位置のみを列挙した情報を定義すればよい。
【0015】
実際には、何らかのモチーフを表現する場合、隣接する複数の画素位置に同一の画素パターンが連続配置されることが多い。たとえば、ある画素パターンPiについての対応関係としては、「画素位置1,2,3,4,5,6,7,8,18,19,20,…」というような形態を採ることが多い。このような対応関係情報は、「画素位置1から連続して8個分、画素位置18から連続して3個分」というような情報に置き換えることができ、データ量を圧縮して記述することが可能になる。このため、描画に用いる全データ容量を低減させることができる。また、前述の例の場合、画素パターンP1についての対応関係と、画素パターンP2についての対応関係と、は全く独立して記述されているため、これらを容易に分割して描画処理することが可能である、分割描画も容易に行うことができるようになる。
【0016】
より具体的には、本発明の作成方法によれば、画素パターンセル、レイアウトセル、統合セルというセルによる階層構造によって、媒体上のモチーフが表現されることになる。ここで、「セル」という文言は、「ひとまとまりの情報」あるいは「その入れ物」という意味で用いており、階層構造を構築する個々のメンバーともいうべきものである。1つの「画素パターンセル」には、1つの「画素パターン」を示す図形情報が収容されている。既に述べたように、1つの画素パターンは、1画素に相当する閉領域内に多数の格子線を配置してなるパターンであり、たとえば、1本の格子線を細長い長方形として表現した場合には、「画素パターンセル」内には、多数の長方形を示すデータが収容されることになる。
【0017】
また、1つの「レイアウトセル」は、1つの「画素パターン」に対応づけられ、この対応する「画素パターン」が、所定の割付対象領域内のどの画素位置に割り付けられるかを示す情報が収容される。たとえば、前述の例の場合、「画素パターンP1」に対応づけられた「レイアウトセル」には、「画素位置1から連続して8個分、画素位置18から連続して3個分」といった対応関係情報が収容されることになる。もちろん、「画素パターンP2」に対応する「レイアウトセル」も別個に独立して作成される。
【0018】
「統合セル」は、これらの「レイアウトセル」を統合するためのセルであり、所定の割付対象領域に関して用意されたいくつかの「レイアウトセル」を特定する情報が収容される。したがって、「統合セル」の下位階層に「レイアウトセル」を定義し、各「レイアウトセル」の下位階層に「画素パターンセル」を定義した階層構造データを用意しておけば、この階層構造データに基いて所定の割付対象領域内の描画が可能になる。なお、媒体上に複数の割付対象領域を定義した場合には、個々の割付対象領域ごとに「統合セルおよびその下位階層の諸セル」が定義されることになるので、「統合セル」の更に上位階層に、「面付セル」を用意し、各割付対象領域間の相互位置関係を定義すればよい。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を図示するいくつかの実施例に基づいて説明する。
【0020】
§1. 回折格子記録媒体の基本構成
はじめに、前述した特開平6−337622号公報などに開示されている回折格子記録媒体の基本構成を簡単に説明しておく。まず、図1(a) に示すようなモチーフ(英文字の「A」を示す)を回折格子記録媒体上に表現する方法について説明する。はじめに、図1(a) に示すモチーフを示す画像データとして、図1(b) に示すようなモチーフ画素情報を用意する。ここに示す例では、7行7列に画素が配列されており、各画素は「0」または「1」のいずれかの画素値をもっており、いわゆる二値画像を示す情報となる。このような情報は、いわゆる「ラスター画像データ」と呼ばれている一般的な画像データであり、通常の作画装置によって作成することができる。あるいは、紙面上に描かれたデザイン画をスキャナ装置によって取り込むことにより、このようなモチーフ画素情報を用意してもかまわない。
【0021】
続いて、図2に示すように、ライン幅dLをもったラインLと、スペース幅dSをもったスペースSとを、閉領域V内に交互に配置してなる画素パターンを定義する。ラインLは、媒体上では格子線となる部分であり、幅dLの格子線が、互いに間隔dSだけ隔てて多数形成されることになる。このような回折格子のピッチpはp=dL+dSとなり、ラインL(格子線)は、いずれも同一の角度θをもって配置されている。ここで、閉領域Vは1つの画素を構成する領域であり、実際には非常に微小な要素になる。別言すれば、図1(a) ,(b) に示した7×7の配列における1つ1つの画素に相当した大きさのものになる。この例では、閉領域Vとして、縦×横が50μm×45μmの大きさの長方形を用いているが、たとえば、50μm×50μmの大きさの正方形など、どのような大きさ、形状のものを用いてもかまわない。また、この閉領域V内に配置されるラインLの幅dLおよびスペースSの幅dSも光の波長に準じた微小な寸法をもったものであり、この例では、ライン幅dL=0.6μm、スペース幅dS=0.6μm、ピッチp=1.2μmである。
【0022】
要するに、ラインLは回折格子としての機能を果たすライン幅dLおよびピッチpで配置されている必要がある。ラインLの配置角度θは、所定の基準軸に対して設定された角度である。本明細書では、図示するような方向にX軸およびY軸をとったXY座標系を定義し、X軸を基準軸としてラインLの配置角度θを表わすことにする。もちろん、このような画素パターンは、コンピュータ内に画像データとして用意されることになる。
【0023】
次に、図1(b) に示すようなモチーフ画素情報における各画素値に基づいて、図2に示すような画素パターンを所定の画素に対応づけ、各画素位置に、対応する画素パターンを配置する処理を行う。具体的には、図1(b) に示すモチーフ画素情報において、画素値が「1」である画素のそれぞれに図2の画素パターンを対応づける。画素値が「0」である画素には、画素パターンは対応づけられない。こうして対応づけられた画素位置に、それぞれ画素パターンを割り付けてゆく。いわば、図1(b) に示す配列を壁にたとえれば、この壁の中の「1」と描かれた各領域に、図2に示すようなタイルを1枚ずつ貼る作業を行うことになる。この結果、図3に示すような画像パターンが得られる。この画像パターンが最終的に回折格子記録媒体に記録されるパターンである。図1(a) に示すモチーフがそのまま表現されているが、1つ1つの画素は回折格子で構成されており、回折格子としての視覚的な効果が得られることになる。
【0024】
§2. 通常品としての回折格子記録媒体
以上、画素単位で回折格子パターンを割り付ける基本的な例を説明したが、続いて、偽造防止用のホログラムシールなどにごく一般的に用いられている回折格子記録媒体の一例を示しておく。通常、偽造防止用の回折格子記録媒体では、複数のモチーフを重畳して記録するのが一般的である。複数のモチーフを重畳して記録すれば、観察角度によって現れるモチーフが変化するため、通常の印刷では得られない特殊効果を表現でき、偽造防止効果を奏することができる。
【0025】
ここでは、まず、複数のモチーフを重畳して記録するための方法の一例を説明しておく。ここで説明する方法は、多重回折格子を用いた新規な方法であり、その詳細は、特開平8−161449号公報に開示されている。ここでは、図4(a) ,(b) に示すような2つのモチーフA,Bを同一の媒体上に表現する場合を例にとって説明する。一般に、回折格子から得られる回折光は方向性を有するため、観察方向によっては観察できたりできなかったりする。そこで、いま、図5に示すように、3種類の画素パターンP1,P2,P12を用意してみる。画素パターンP1は、配置角度θ=45°で格子線を配置した回折格子であり、画素パターンP2は、配置角度θ=90°で格子線を配置した回折格子であり、画素パターンP12は、配置角度45°の格子線と90°の格子線との双方を配置した回折格子である。ここでは、このように配置角度の異なる2種類の格子線を配置した画素パターンを、多重画素パターンと呼ぶことにする。
【0026】
通常の照明環境下では、画素パターンP1が形成された回折格子記録媒体は、図5の下段に示す観察方向D1から観察した場合に明るく見え、画素パターンP2が形成された回折格子記録媒体は、図5の下段に示す観察方向D2から観察した場合に明るく見える。ところが、多重画素パターンP12は、その両方の性質を兼ねそなえており、観察方向D1,D2のいずれの方向から観察しても明るく見える。そこで、モチーフAのみを構成する画素については画素パターンP1を割り付け、モチーフBのみを構成する画素については画素パターンP2を割り付け、モチーフAとモチーフBとの双方を構成する画素については多重パターンP12を割り付けるようにすれば、同一媒体上に2つのモチーフを重畳して表現することが可能である。
【0027】
具体的には、図4(a) ,(b) に示すようなモチーフA,Bの両方を表現するには、図6に示すようなレイアウトセルLを用意し、このレイアウトセルLに基づいて、図5に示す3種類の画素パターンP1,P2,P12を割り付ければよい。図7は、このような割り付けを行って得られた回折格子記録媒体を示すものである。この回折格子記録媒体では、図4(a) に示すモチーフAにおいて黒く示された画素位置には、必ず角度45°の格子線が配置されており、図5に示す観察方向D1から観察すれば、モチーフAが観察されることになる。一方、図4(b) に示すモチーフBにおいて黒く示された画素位置には、必ず角度90°の格子線が配置されており、図5に示す観察方向D2から観察すれば、モチーフBが観察されることになる。本明細書では、この図7に示すような回折格子記録媒体を通常品と呼び、後述する面付品と区別することにする。
【0028】
なお、図6に示すレイアウトセルL上には、7×7の画素配列(図4に示すモチーフA,Bと同じ画素配列)が定義されており、個々の画素位置には、そこに割り付けるべき画素パターンを特定する情報(この例の場合は、P1,P2,P12のいずれか)が記述されている。ここでは、図6に示すように、X軸およびY軸を定義し、個々の画素位置をXY座標で表現することにする。すなわち、図6に示す7×7の画素配列の場合、横方向の位置はX=0〜6によって表現され、縦方向の位置はY=0〜6によって表現される。したがって、たとえば左上隅の画素位置は、座標値(0,6)によって表される。
【0029】
§3. 面付品としての回折格子記録媒体
上の§2で述べた通常品としての例では、媒体全体を割付対象領域として、2種類のモチーフを割り付けていたが、ここでは、媒体上に複数の割付対象領域を定義し、各割付対象領域ごとにそれぞれ異なるモチーフを割り付ける例を説明する。このように、複数の割付対象領域を定義した場合には、各割付対象領域について面付け処理が必要になる。そこで、このような面付け処理が必要な媒体を面付品と呼ぶことにする。
【0030】
ここでは、図8(a) 〜(d) に示すような4種類のモチーフA,B,C,Dを媒体上に割り付ける例を考える。このとき、図9に示すように、回折格子記録媒体上に、左半分の割付対象領域1と右半分の割付対象領域2とを定義し、割付対象領域1にはモチーフAおよびBを重畳記録し、割付対象領域2にはモチーフCおよびDを重畳記録するものとする。この場合は、図10に示すように、6種類の画素パターンP1,P2,P12,P3,P4,P34を用意すればよい。ここで、画素パターンP1,P2,P12は、§2において述べた通常品で用いた画素パターンと同一であり、モチーフAおよびBを重畳記録するために用いられる。一方、画素パターンP3は、配置角度θ=−45°で格子線を配置した回折格子であり、画素パターンP4は、配置角度θ=0°で格子線を配置した回折格子であり、画素パターンP34は、配置角度−45°の格子線と0°の格子線との双方を配置した回折格子であり、これらはモチーフCおよびDを重畳記録するために用いられる。このように、各モチーフごとに、格子線配置角度の異なる画素パターンを用いて媒体上に記録すれば、この媒体を観察する角度によって、左半分の領域にモチーフAが観察されたり、モチーフBが観察されたり、あるいは、右半分の領域にモチーフCが観察されたり、モチーフDが観察されたりすることになる。
【0031】
このような面付品では、各割付対象領域ごとのレイアウトセルと、このレイアウトセル相互の位置関係を示す面付セルとが必要になる。図11は、このような面付品についての割付処理を行う上で必要な各セルを階層構造をもって示した図である。最下層は、画素パターンセルP1,P2,P12,P3,P4,P34によって構成され、これらの画素パターンセル内には、個々の画素パターンを媒体上に描画するために必要な図形情報が収容されている。これら画素パターンセルの上位階層には、レイアウトセルが定義される。すなわち、画素パターンセルP1,P2,P12の上にはレイアウトセルL1が定義され、画素パターンセルP3,P4,P34の上にはレイアウトセルL2が定義されている。レイアウトセルL1は、図6に示したレイアウトセルLと同一であり、モチーフAおよびBを重畳記録するために必要な割付情報を収容するセルである。一方、レイアウトセルL2は、モチーフCおよびDを重畳記録するために必要な割付情報を収容するセルである。これらレイアウトセルL1,L2の更に上位階層に、面付セルMが定義されている。この面付セルMは、レイアウトセルL1,L2の相互位置関係を定義するセルであり、媒体上には、2つの割付対象領域1,2が図のような位置関係に定義され、割付対象領域1にはレイアウトセルL1に基く割り付けが行われ、割付対象領域2にはレイアウトセルL2に基く割り付けが行われることが示されている。
【0032】
§4. 回折格子記録媒体の作成装置
続いて、上述した回折格子記録媒体を効率良く作成するための装置の一例を示しておく。図12は、この回折格子記録媒体の作成装置の一実施例を示すブロック図である。ここで、モチーフ画像データ入力装置10は、図4あるいは図8に示すようなモチーフについての画像データを、ワークステーション20に入力するための装置である。たとえば、紙面上に描かれたモチーフの絵柄に基づいてモチーフ画像データを入力するのであれば、このモチーフ画像データ入力装置10としてはスキャナ装置を用いればよい。あるいは、コンピュータを用いたグラフィックソフトウエアで描いた絵柄に基づいてモチーフ画像データを入力するのであれば、たとえば、フロッピディスクドライブ装置をこのモチーフ画像データ入力装置10として用いればよい。
【0033】
ワークステーション20は、入力したモチーフの各画素に、所定の画素パターンを割り付ける処理を行ったり、あるいは2つの画素パターンを重ね合わせて多重パターンを作成する処理を行ったりするためのプログラムを搭載したコンピュータであり、キーボードやマウスなどの入力機器およびディスプレイやプリンタなどの出力機器が接続されている。また、記憶装置30は、このワークステーション20に接続されたフロッピディスクドライブ装置やハードディスクドライブ装置などの外部記憶装置である。この記憶装置30内には、図7に示すような面付セル,レイアウトセル,画素パターンセルが保存され、後述するように、本発明に係る方法を採る場合には、更に統合セルが保存されることになる。
【0034】
一方、フォーマット変換装置40は、ワークステーション20から与えられる各種セル内のデータを、電子ビーム描画装置50が要求するフォーマットに適合した描画データに変換する機能をもった装置である。フォーマット変換されたデータは、描画データとして電子ビーム描画装置50に与えられる。こうして、電子ビーム描画装置50によってレジスト層上への描画が行われ、回折格子記録原版60が作成される。プレス装置70は、この回折格子記録原版70を用いて、フィルム上に回折格子パターンをプレスする装置であり、このプレス加工により、回折格子記録媒体80が大量生産されることになる。
【0035】
§5. 従来の方法によるセルデータ記述例
さて、これまで§2において通常品の回折格子記録媒体の一例を示し、§3において面付品の回折格子記録媒体の一例を示した。そして、このような回折格子記録媒体を作成する場合、通常は、電子ビーム描画装置50による描画処理を行うことを§4において述べた。ここでは、この描画処理を行うために、電子ビーム描画装置50に対して与えるセルデータの従来方法による記述例を簡単に述べておく。
【0036】
図7に示すような通常品の回折格子記録媒体を描画する場合、図6に示すようなレイアウトセルLが定義される。この図6に示すレイアウトセルLは、その構成を概念的に図示したものであり、実際にコンピュータ上で取り扱われるデータとしては、通常は、数字や文字の羅列として記述したものが一般的である。ここでは、従来の一般的な記述法の一例を示す。従来は、このレイアウトセルLを、たとえば、図13に示すように、<パターン名>,<XY座標>という書式で記述している。具体的には、図13に示す22組の記述のうち、1組目の「P2,(1,5)」なる記述は、「座標値(1,5)で示される画素位置(左から2番目の列の下から6番目の行の画素位置)に、画素パターンP2を割り付ける」旨を示す記述であり、2組目の「P2,(2,5)」なる記述は、「座標値(2,5)で示される画素位置に、画素パターンP2を割り付ける」旨を示す記述であり、3組目の「P12,(3,5)」なる記述は、「座標値(3,5)で示される画素位置に、画素パターンP12を割り付ける」旨を示す記述である。このように、全22組の記述は、図6に示すレイアウトセルLにおいて何らかの画素パターンが割り付けられる画素位置(全22個)の1つ1つに対応した記述になっている。
【0037】
一方、面付品の回折格子記録媒体を描画する場合は、図11に示すように、各割付対象領域ごとに、レイアウトセルL1およびL2が定義され、その上位階層に面付セルMが定義される。もちろん、この図11に示す各セルは、その構成を概念的に図示したものであり、実際にコンピュータ上で取り扱われるデータとしては、やはり数字や文字の羅列として記述したものが用いられることになる。従来の一般的な方法では、これらのセルM,L1,L2は、図14に示すような書式で記述される。まず、面付セルMは、<レイアウトセル名>,<XY座標>という書式で記述される。具体的には、図14の「面付セルM」の欄に示されているように、1組目の「L1,(0,0)」なる記述により、「レイアウトセルL1が座標値(0,0)の位置に面付けされる」ことが示され、2組目の「L2,(7S,0)」なる記述により、「レイアウトセルL1が座標値(7S,0)の位置に面付けされる」ことが示される。ここで、面付け位置を示す各座標値は、各レイアウトセルに対応する割付対象領域の左下隅の位置を示しており、Sは1画素の横幅または縦幅を示す値である。ここで、割付対象領域1が座標値(0,0)の位置に面付けされ、割付対象領域2が座標値(7S,0)の位置に面付けされるということは、割付対象領域2は割付対象領域1に対して7画素分右へずれた位置に面付けされることを示している。また、図14の「レイアウトセルL1」の欄に示されている22組の記述は、図11のレイアウトセルL1に示されている割付態様を記述したものであり、図14の「レイアウトセルL2」の欄に示されている16組の記述は、図11のレイアウトセルL2に示されている割付態様を記述したものである。
【0038】
結局、従来の方法による通常品のデータ構造(セル階層構造)は図15に示すようなものになり、面付品のデータ構造(セル階層構造)は図16に示すようなものになる。ここで、画素パターンセルP1〜Pi、あるいはP(i+1)〜Pjは、各画素パターンを媒体上に描画するために必要な図形データの集合である。実際には、各画素パターンは多数の格子線の集合であり、しかも、個々の格子線は図2のラインLに示すように、所定の幅をもった細長い図形(たとえば、四角形)で表現される。したがって、各画素パターンセルは、このような細長い図形を示すデータの集合によって構成されることになる。
【0039】
§6. 本発明に係る方法によるデータ構造の特徴
続いて、本発明に係る方法によるセルデータのデータ構造の基本的な特徴を述べる。たとえば、通常品の場合、従来の方法では、図6に示すようなレイアウトセルLを定義していたが、本発明に係る方法では、図17に示すような3つのレイアウトセルL(P1),L(P2),L(P12)が定義されることになる。ここで、レイアウトセルL(P1)は、図6のレイアウトセルLの中の「P1」と記述された画素位置のみを黒く塗ったものに相当し、レイアウトセルL(P2)は、図6のレイアウトセルLの中の「P2」と記述された画素位置のみを黒く塗ったものに相当し、レイアウトセルL(P12)は、図6のレイアウトセルLの中の「P12」と記述された画素位置のみを黒く塗ったものに相当する。別言すれば、図6のレイアウトセルLを、個々の画素パターンP1,P2,P12ごとに分離したものが、図17に示す3つのレイアウトセルL(P1),L(P2),L(P12)ということになる。
【0040】
この図17に示すレイアウトセルの特徴は、いずれも単一の画素パターンに関する割付態様のみを示しているということである。たとえば、レイアウトセルL(P1)は、画素パターンP1に関する割付態様のみを示しており、他の画素パターンに関する情報は一切含んでいない。したがって、個々の画素位置については、「画素パターンP1が割り付けられるか否か」という二値情報が認識できれば足り、「どの画素パターンを割り付けるか」という画素パターンを特定する情報は不要である。別言すれば、図6に示す従来のレイアウトセルLでは、個々の画素位置には、P1,P2,P12のいずれかを特定する情報を記録しておく必要があるのに対し、図17に示す本発明に係るレイアウトセルでは、所定の画素パターンが、割り付けられるか(黒)、割り付けられないか(白)という情報のみを記録しておけば足りる。
【0041】
また、本発明に係る方法では、1つのレイアウトセルに、1つの画素パターンセルのみが対応することになる。すなわち、本発明の方法による通常品のデータ構造(セル階層構造)は、図18に示すようなものになる。図18を図15と比較すると、本発明に係る通常品のデータ構造(セル階層構造)の特徴が明瞭になる。図15に示す従来のデータ構造では、1つのレイアウトセルの下層に、そのレイアウトセル内で特定されるすべての画素パターンについての画素パターンセルP1〜Piがぶら下がった構造になっているのに対し、図18に示す本発明のデータ構造では、個々のレイアウトセルの下層に、それぞれそのレイアウトセルに対応する画素パターンセルが別個独立してぶら下がった構造になっている。また、レイアウトセルが複数存在するため、これを統合するための上位階層の統合セルIが必要になっている。図15と図18との比較では、一見すると、後者が前者に比べて複雑なデータ構造をもっているように見えるが、後に示す具体的なデータ記述例を参照すれば、後者は前者に比べて、描画に用いるデータ容量を低減させ、しかも分割描画作業を容易にするというメリットがあることが理解できよう。
【0042】
同様に、本発明の方法による面付品のデータ構造(セル階層構造)を、図19に示す。面付品では、複数の割付対象領域が存在するため、個々の割付対象領域ごとに、図18に示す通常品と同様のデータ構造が必要になる。したがって、各割付対象領域ごとに、統合セルI1,I2,…,Imが必要になり、更に、その上位階層のセルとして、面付セルMを定義することになる。図19を図16と比較すると、本発明に係る面付品のデータ構造(セル階層構造)の特徴が明瞭になる。図16に示す従来のデータ構造では、個々のレイアウトセルの下層に、そのレイアウトセル内で特定されるすべての画素パターンについての画素パターンセルP1〜Pi,P(i+1)〜Pjがぶら下がった構造になっているのに対し、図19に示す本発明のデータ構造では、個々のレイアウトセルの下層に、それぞれそのレイアウトセルに対応する画素パターンセルが別個独立してぶら下がった構造になっており、各割付対象領域ごとのレイアウトセルを統合するために、統合セルI1,…,Imが定義され、更にその上位階層に面付セルMが定義されている。やはり、図16と図19との比較では、一見すると、後者が前者に比べて複雑なデータ構造をもっているように見えるが、後者は前者に比べて、描画に用いるデータ容量を低減させ、しかも分割描画作業を容易にするというメリットがある。
【0043】
このようなメリットが生じるのは、一般に、何らかのモチーフを画素で表現した場合、同じ画素が縦または横に複数個並ぶ傾向があるためである。本明細書の実施例では、説明の便宜上、非常に解像度の低いモチーフを例にとっているが、実際には、より解像度の高いモチーフが用いられるのが一般的であり、同じ画素が多数連続して並ぶ傾向にある。このように、同一の画素が連続して多数並ぶ場合には、データを圧縮して記録することが可能になる。
【0044】
このようなデータ圧縮が可能なレイアウトセルのセルデータ記述フォーマットの一例を図20に示す。このフォーマットは、P(X,Y,n,ΔS,D)なる文字列で表現できる。ここで、Pは参照画素パターン名であり、1組目のデータにのみ記述すれば足りる。これは、1つのレイアウトセルは1つの画素パターンにのみ対応するので、画素パターンは、同じレイアウトセル内のすべてのデータについて共通となるためである。X,Yは、配置開始座標を示し、この座標で示される画素位置に1つの画素パターンが配置されるか、あるいは、この座標で示される画素位置から連続して複数の画素パターンが配置されることになる。nは、複数の画素パターンが連続配置される場合の繰り返し数(連続配置される画素パターンの総数)を示し、ΔSは、連続配置される場合の繰り返し配置間隔(完全な連続、1つおき、2つおき、といった間隔)を示す。このように、繰り返し配置間隔ΔSを用いたデータ記述は、1つおき、あるいは2つおき、というように一定の間隔をおいて複数の同一画素パターンが配置されている場合に適用すると、データ容量を低減させる上で非常に効果的である。たとえば、特開平6−337622号公報の図21(a) ,(b) には、異なる2種類のモチーフを同一平面上に記録するために、副画素を用い、1つおきに同一画素パターンを配置する手法が開示されているが、本発明における繰り返し配置間隔ΔSを用いたデータ記述は、このような副画素を用いる手法に適用すると、データ容量を効率的に圧縮することができ非常に有効である。また、Dは繰り返し配置方向であり、D=「H」の場合はX方向(水平に左から右へ向かう方向)を示し、D=「V」の場合は−Y方向(垂直に上から下へ向かう方向)を示している。なお、画素パターンの配置が連続しない場合には、n,ΔS,Dは省略できる。この図20に示すデータ記述フォーマットの意味するところは、以下の具体的なセルデータ記述例を参照すれば、より明瞭になろう。
【0045】
§7. 本発明に係る方法によるセルデータ記述例
さて、§5では、従来の方法によるセルデータ記述例を、通常品の場合と面付品の場合とについて具体的に示した。ここでは、本発明の方法によるセルデータの記述例を、同じく通常品と面付品の場合について示すことにする。
【0046】
まず、通常品の回折格子記録媒体を描画する場合は、図17に示すように、レイアウトセルL(P1),L(P2),L(P12)が定義される。もちろん、この図17に示す各セルは、その構成を概念的に図示したものであり、実際には、図20に示すデータ記述フォーマットに基いて、数字や文字の羅列として記述されることになる。また、これらのレイアウトセルを統合するための統合セルIも記述される。図21に、このような通常品のセルデータ記述例を示す。ここで、統合セルIは、<レイアウトセル名>,<XY座標>という書式で記述される。この<XY座標>は、面付セルと同様に、レイアウトセルの面付位置を示すものである。具体的には、1組目の「L(P1),(0,0)」なる記述により、「レイアウトセルL(P1)が座標値(0,0)の位置に面付けされる」ことが示され、2組目の「L(P2),(0,0)」なる記述により、「レイアウトセルL(P2)が座標値(0,0)の位置に面付けされる」ことが示され、3組目の「L(P12),(0,0)」なる記述により、「レイアウトセルL(P12)が座標値(0,0)の位置に面付けされる」ことが示される。<XY座標>は、いずれも(0,0)と同一であり、3つのレイアウトセルは、いずれも同じ位置に重ねて面付けされることが示されている。
【0047】
図21に示されたレイアウトセルL(P1)の記述は、図17に示すレイアウトセルL(P1)の内容を、図20のデータ記述フォーマットに基いて記述したものである。具体的には、1組目のP1(2,4,2,2S,H)なる記述の最初の「P1」なる文字列は、参照画素パターン名が「P1」であることを示す(これは、この1組目のデータにのみ記述される。2組目以降のデータについての参照画素パターン名は、やはり同じ「P1」である)。また、続く(2,4)なる文字列は、配置開始座標が、X=2,Y=4であることを示し、これに続く(2,2S,H)なる文字列は、繰り返し数n=2,繰り返し配置間隔ΔS=2S(Sは1画素の横幅もしくは縦幅),繰り返し配置方向D=H(X方向)であることを示す。すなわち、この1組目の記述は、「画素位置(2,4)から始めて、X方向に2個の画素パターンを、2画素ピッチで連続配置する」ことを示していることになり、図17のレイアウトセルL(P1)における画素a,bを示すものになる。同様に、2組目の(2,2,3,S,H)なる文字列は、「画素位置(2,2)から始めて、X方向に3個の画素パターンを、1画素ピッチで連続配置する」ことを示していることになり、図17のレイアウトセルL(P1)における3つの連続画素cを示すものとなり、3組目の(5,1)なる文字列は、「画素位置(5,1)に単独の画素パターンを配置する」ことを示していることになり、図17のレイアウトセルL(P1)における画素dを示すものになる。
【0048】
全く同様に、図21に示されたレイアウトセルL(P2)の記述は、図17に示すレイアウトセルL(P2)の内容を、図20のデータ記述フォーマットに基いて記述したものになっており、図21に示されたレイアウトセルL(P12)の記述は、図17に示すレイアウトセルL(P12)の内容を、図20のデータ記述フォーマットに基いて記述したものになっている。
【0049】
さて、ここで、図21に示す本発明の方法による通常品のセルデータの記述例を、図13に示す従来の方法によるセルデータの記述例と比較してみると、後者は、合計22組のデータから構成されているのに対し、前者は、合計15のデータから構成されていることがわかる。すなわち、本発明の方法では、データ圧縮を行うことが可能になり、描画に用いるデータ容量を低減させることができるようになるのである。前述したように、本実施例では、説明の便宜上、画素数の少ない解像度の低いモチーフを例にとっているが、実際には、より画素数の多い解像度の高いモチーフが利用されるのが一般的であり、データ圧縮の効果はより大きくなる。
【0050】
一方、面付品の回折格子記録媒体を本発明に係る方法で描画する場合は、図22の上段に示すようなレイアウトセルL(P1),L(P2),L(P12)とこれを統括する統括セルI1(割付対象領域1に関するセル)と、図22の下段に示すようなレイアウトセルL(P3),L(P4),L(P34)とこれを統括する統括セルI2(割付対象領域2に関するセル)と、面付セルMと、を定義する。図23〜図25に、このような面付品のセルデータ記述例を示す。図23に示す面付セルMは、図14に示す面付セルとほぼ同様であるが、レイアウトセルL1,L2の面付情報の代わりに、統合セルI1,I2の面付情報を定義している。また、図23に示す統合セルI1,I2は、<レイアウトセル名>,<XY座標>という書式で記述され、各レイアウトセルの面付位置を示すものである。もっとも、いずれも面付位置は同じ座標値(0,0)で示されており、各レイアウトセルは同じ相対位置に面付けされる。
【0051】
図24に示されたレイアウトセルL(P1),L(P2),L(P12)の記述は、図22の上段に示すレイアウトセルL(P1),L(P2),L(P12)の内容を、図20のデータ記述フォーマットに基いて記述したものになっており、また、図25に示されたレイアウトセルL(P3),L(P4),L(P34)の記述は、図22の下段に示すレイアウトセルL(P3),L(P4),L(P34)の内容を、図20のデータ記述フォーマットに基いて記述したものになっている。
【0052】
ここで、図23〜図25に示す本発明の方法による面付品のセルデータの記述例を、図14に示す従来の方法によるセルデータの記述例と比較してみると、後者は、合計40組のデータから構成されているのに対し、前者は、合計26のデータから構成されており、やはり本発明の方法では、描画に用いるデータ容量が低減されていることがわかる。
【0053】
§8. 本発明に係る方法のメリット
上述したように、本発明に係る方法によれば、描画に用いるデータ容量を低減させるというメリットが得られ、実際のホログラムシールなどには、画素数の多い解像度の高いモチーフが利用されるのが一般的であり、データ圧縮の効果は上述の実施例に見られる効果よりもはるかに大きくなる。これが、本発明に係る方法の重大なメリットである。
【0054】
また、本発明に係る方法によれば、分割描画を容易に行うことができるというメリットも得られる。既に述べたように、回折格子記録媒体を描画するには、通常、電子ビーム描画装置50が用いられるが、この装置の機能や仕様上の制約から、描画に必要な全セルデータを一度に渡して処理することができない場合が多い。このような場合、用意したセルデータを分割し、この分割したセルデータを電子ビーム描画装置50に何度かに分けて与え、描画処理を分割して行わせる必要がある。本発明に係る方法によれば、このような分割描画を効率的に行うことが可能になる。
【0055】
たとえば、図15に示すような従来の方法による通常品のデータ構造をもったセルデータを、2つに分割する場合を考える。ここでは、モチーフを左半分と右半分とに分け、もとのレイアウトセルLを、左半分のみについてのレイアウトセルLaと、右半分のみについてのレイアウトセルLbとに分割したものとする。すると、図26に示すようなデータ構造をもったセルデータが得られることになる。図15に示すデータ構造と、図26に示すデータ構造とを比較すると、レイアウトセルについては、もとのセルLが2つのセルLa,Lbに分割されているが、画素パターンセルについては、このような分割に基く振り分けはなされていないことがわかる。すなわち、もとのセルLには、i個の画素パターンセルP1〜Piがぶら下がった構造になっているのに対し、分割したセルLa,Lbには、そのいずれについても、やはりi個の画素パターンセルP1〜Piがぶら下がった構造になっており、冗長性をもった非効率的なデータ構造にならざるを得ない。これは、分割セルLa,Lbのいずれについても、i個の画素パターンが割り付けられる可能性があるためである。
【0056】
これに対して、図18に示すような本発明の方法による通常品のデータ構造をもったセルデータを、分割する場合を考える。この場合は、単に、統合セルIをはずして、その下位階層にぶら下がっていたレイアウトセルL(P1),L(P2),…,L(Pi)をそれぞれ独立させてi個に分割すればよい。図27は、このようにして分割したデータ構造を示すものである。図18に示すデータ構造と、図27に示すデータ構造とを比較すると、レイアウトセルも、画素パターンセルも、それぞれi個に分割されており、冗長性のない効率的なデータ構造が実現されている。しかも、特定のレイアウトセルと特定の画素パターンセルとの1対1の関係は、そのまま維持されているため、分割処理は統合セルIをはずすだけの非常に単純な処理ですむ。もちろん、i個ではなく、任意の個数に分割することもできる。たとえば、2個に分割するのであれば、1<n<iとなるような値nを定義し、レイアウトセルL(P1)〜L(Pn)までを1グループとして統合セルI1の下位階層にぶら下げ、残りのレイアウトセルL(Pn+1)〜L(Pi)までをもう1つのグループとして統合セルI2の下位階層にぶら下げるようにすれば、2つのグループへ分割することができる。
【0057】
このように、本発明に係る方法によれば、作成したセルデータを任意の個数のセルデータに分割する作業が非常に容易になり、しかも冗長性のない効率的な分割を行うことができるため、電子ビーム描画装置50における分割描画処理も効率的になる。
【0058】
更に、本発明に係る方法によれば、ディスプレイ画面表示を効率的に行えるというメリットも得られる。図12のブロック図に示すように、各画素位置に画素パターンを割り付ける処理は、ワークステーション20によって行われるが、割付処理完了後には、所望の割り付けが行われたか否かを検証する作業が必要になる。この場合、ワークステーション20に接続されたディスプレイ装置の画面上に、割付状態を疑似的に表示させ(個々の画素パターンを原寸の回折格子の状態でディスプレイ画面上に表現することはできないので、格子線数を間引いた拡大画像として表示したり、あるいは、個々の画素パターンを所定の色および輝度をもった矩形として表示したりする)、この表示を見ながら検証作業を行うのが一般的である。
【0059】
本発明に係る方法でセルデータを用意しておけば、このような表示を効率的に行うことができる。たとえば、図20に示したセルデータ記述フォーマットで記述した場合、「X方向あるいはY方向について、同一の画素が、どのような間隔で、いくつ繰り返し配置されるか」という情報が記述されることになるため、ディスプレイ用のVRAM上にこのようなデータを展開する処理は、同一の画素を所定間隔で所定数だけ並べて配置する処理を行えばよいので非常に効率的である。しかも、セルデータは階層構造をもって記述されており、また、上位階層のセルには下位階層のセルについての相互の位置関係を示す面付情報が記述されているため、上位階層のセルから下位階層のセルを引用しながら展開する処理が可能になり、効率的な表示処理が実現できる。
【0060】
以上、本発明を図示する実施例に基いて説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。たとえば、図20に示したセルデータ記述フォーマットは、単なる一例を示すものであり、この他、どのようなフォーマットを用いてもかまわない。
【0061】
【発明の効果】
以上のとおり本発明に係る回折格子記録媒体の作成方法および作成装置によれば、各画素パターンセルごとにレイアウトセルを用意し、媒体上の各画素位置への画素パターンの割付態様を記述するようにしたため、描画に用いるデータ容量が低減し、しかも分割描画を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な回折格子記録媒体のモチーフとして用いられているパターンおよび画素情報の一例を示す図である。
【図2】一般的な回折格子記録媒体に用いられる画素パターンの一例を示す図である。
【図3】図1に示すモチーフと図2に示す画素パターンとを用いて作成された回折格子記録媒体を示す図である。
【図4】通常品としての回折格子記録媒体に重複して記録される2つのモチーフの例を示す図である。
【図5】図4に示す2つのモチーフについてそれぞれ用いられる画素パターンP1,P2、およびこれを重ねることにより得られる多重パターンP12の一例を示す図である。
【図6】図4に示す2つのモチーフと、図5に示す3つのパターンとの対応関係を定義するレイアウトセルLの基本概念を示す図である。
【図7】図6に示すレイアウトセルLに基いて、各パターンを割り付けることによって作成される回折格子記録媒体を示す図である。
【図8】面付品としての回折格子記録媒体に重複して記録される4つのモチーフの例を示す図である。
【図9】図8に示す4つのモチーフを回折格子記録媒体上に記録する場合の面付態様を示す図である。
【図10】図8に示す4つのモチーフについてそれぞれ用いられる画素パターンおよび多重画素パターンを示す図である。
【図11】図8に示す4つのモチーフを、図9に示す面付態様に基いて媒体上に表現する場合に、図10に示す画素パターンを割り付けるためのセルデータを示す図である。
【図12】本発明に係る回折格子記録媒体を作成する装置構成の一例を示すブロック図である。
【図13】従来の方法による通常品のセルデータ記述例を示す図である。
【図14】従来の方法による面付品のセルデータ記述例を示す図である。
【図15】従来の方法による通常品のデータ構造(セル階層構造)を示す図である。
【図16】従来の方法による面付品のデータ構造(セル階層構造)を示す図である。
【図17】本発明の方法による通常品のレイアウトセルを示す図である。
【図18】本発明の方法による通常品のデータ構造(セル階層構造)を示す図である。
【図19】本発明の方法による面付品のデータ構造(セル階層構造)を示す図である。
【図20】本発明の方法によるレイアウトセルのセルデータ記述フォーマット例を示す図である。
【図21】本発明の方法による通常品のセルデータ記述例を示す図である。
【図22】本発明の方法による面付品のレイアウトセルを示す図である。
【図23】本発明の方法による面付品のセルデータ記述例の一部を示す図である。
【図24】本発明の方法による面付品のセルデータ記述例の別な一部を示す図である。
【図25】本発明の方法による面付品のセルデータ記述例の更に別な一部を示す図である。
【図26】図15に示す従来のデータ構造を分割した状態を示す図である。
【図27】図18に示す本発明のデータ構造を分割した状態を示す図である。
【符号の説明】
1,2…割付対象領域
10…モチーフ画像データ入力装置
20…ワークステーション
30…記憶装置
40…データフォーマット変換装置
50…電子ビーム描画装置
60…回折格子記録原版
70…プレス装置
80…回折格子記録媒体
A,B,C,D…モチーフ
D1,D2…観察方向
I,I1,I2…統合セル
L…格子線のライン/レイアウトセル
L1,L2,La,Lb,L(Pi)…レイアウトセル
M…面付セル
P1〜P6…画素パターン
P12,P34…多重画素パターン
S…格子線のスペース
V…格子線を配置する閉領域
X,Y…座標軸
dL…格子線のライン幅
dS…格子線のスペース幅
p…格子線のピッチ
θ…格子線の配置角度

Claims (6)

  1. 回折格子からなる画素パターンを媒体上に定義された個々の画素位置に割り付けることにより構成される回折格子記録媒体の作成方法であって、
    格子線を所定のピッチおよび所定の配置角度で所定の閉領域内に配置してなる画素パターンを複数種類定義し、定義した各画素パターンに対応させてそれぞれ画素パターンセルを用意し、各画素パターンセルには、対応する画素パターンを媒体上に描画するために必要な図形情報を収容し、
    媒体上に所定の割付対象領域を定義し、この割付対象領域内に画素配列を定義し、この画素配列を構成する個々の画素位置に割り付けるべき画素パターンを決定し、
    前記割付対象領域内に割り付けるべき複数i通りの画素パターンにそれぞれ対応させて複数i通りのレイアウトセルを用意し、各レイアウトセルには、対応する単一の画素パターンを割り付けるべき画素位置を示す情報を収容し、
    前記割付対象領域内の割り付けに利用される情報を統合するための統合セルを用意し、この統合セルには、前記割付対象領域に関して用意された複数i通りのレイアウトセルを特定する情報を収容し、前記割付対象領域内の割り付けを行うために必要なレイアウトセルを特定できるようにし、
    用意した画素パターンセル、レイアウトセル、統合セルに基いて、媒体上に回折格子パターンの描画を行うことを特徴とする回折格子記録媒体の作成方法。
  2. 請求項1に記載の作成方法において、
    媒体上に複数m個の割付対象領域を定義し、各割付対象領域ごとに統合セルと、この統合セルによって特定される複数通りのレイアウトセルを用意し、
    更に、前記複数m個の割付対象領域について用意された合計m個の統合セルを特定する情報と、各割付対象領域の相互間の位置関係を示す情報と、を収容する面付セルを用意し、この面付セル内の情報を参照することにより、媒体上に回折格子パターンの描画を行うことを特徴とする回折格子記録媒体の作成方法。
  3. 請求項1または2に記載の作成方法において、
    第1の配置角度で格子線を配置した第1の画素パターンと、第2の配置角度で格子線を配置した第2の画素パターンと、前記第1の配置角度で配置された格子線と前記第2の配置角度で配置された格子線との双方を有する多重画素パターンと、を定義し、前記多重画素パターンについては、前記第1の画素パターンおよび前記第2の画素パターンとは別個の独立したレイアウトセルを用意することを特徴とする回折格子記録媒体の作成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の作成方法において、
    所定の配置間隔ΔSで、所定の配置方向Dに、複数n個の画素が規則的に配置されていることを示す情報をレイアウトセルに収容する場合に、配置開始座標(X,Y)と、配置間隔ΔSと、配置方向Dと、配置個数nと、を示す情報を収容するようにしたことを特徴とする回折格子記録媒体の作成方法。
  5. 請求項1に記載の作成方法を実施することにより回折格子記録媒体を作成する装置であって、
    媒体上に記録するモチーフを画像データとして入力するモチーフ画像データ入力装置と、
    複数の異なる画素パターンセルと、各画素パターンセルに対応したレイアウトセルと、レイアウトセルを特定するための統合セルと、を格納する記憶装置と、
    前記モチーフ画像データ入力装置によって入力した画像データに基づいて、前記レイアウトセルおよび統合セルを生成する割付処理装置と、
    前記記憶装置内の各セルに基づいて、モチーフを回折格子として媒体上に記録するための描画データを生成するフォーマット変換装置と、
    前記描画データに基づいて描画用ビームを走査し、媒体上にモチーフを描画するビーム描画装置と、
    を備え、
    各画素パターンセルには、格子線を所定のピッチおよび所定の配置角度で所定の閉領域内に配置してなる画素パターンを、媒体上に描画するために必要な図形情報を収容し、
    各レイアウトセルには、媒体上の所定の割付対象領域内に定義された画素配列を構成する個々の画素位置のうち、対応する画素パターンを割り付けるべき特定の画素位置を示す情報を収容し、
    統合セルには、所定の割付対象領域に関して生成されたレイアウトセルを特定する情報を収容することを特徴とする回折格子記録媒体の作成装置。
  6. 請求項5に記載の作成装置において、
    媒体上に複数の割付対象領域を定義したときには、割付処理装置は、各割付対象領域ごとにレイアウトセルおよび統合セルを生成し、かつ、各割付対象領域ごとに生成された統合セルを特定する情報と各割付対象領域の相互間の位置関係を示す情報とを収容する面付セルを生成し、この面付けセルを記憶装置内に格納し、
    フォーマット変換装置は、前記面付セルを参照して描画データを生成することを特徴とする回折格子記録媒体の作成装置。
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