JP3577917B2 - 自動分析装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動分析装置に係り、特に一方の容器から他方の容器へ液面検出用電極を兼ねた分注プローブにより液体を分注する機能を備えた自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動分析装置は、血液や尿などの生体液試料からなるサンプルを、サンプル容器から反応ライン上の反応容器へ分注し、測定対象の分析項目に応じた試薬を、試薬ボトルから反応容器へ分注し、サンプルと試薬の混合液を光度計の如き測定手段によって測定する。
【0003】
分注動作の際には、分注対象の液体内へ分注プローブの先端を侵入させるが、その侵入深さが大きいほどプローブ外壁への液体付着量が増しコンタミネーションが大きくなる。そこで、分注プローブの侵入深さを極力低減するために、容器内の液体の液面を検出しプローブの先端が液面より僅かに下に達した位置でプローブの下降動作を停止させ、次いでプローブ内へ所定量の液体を吸入するように動作制御する。
【0004】
分注プローブが液面検出用の一方の電極を兼ね、液体保持手段が液面検出用の他方の電極を兼ねたものであって、分注プローブと液体容器保持手段の間における静電容量の変化により容器内の液面を検出する例は、特開昭62−289769号公報及び特公平6−7112 号公報に記載されている。これらの従来技術では、分注プローブが電気的液面検出回路に接続されており、液体容器保持手段が電気的に接地されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術を適用した自動分析装置においては、分注対象のサンプルが入ったサンプル容器は、容器保持手段の一形態としてのサンプルディスクに多数載置される。すべてのサンプル容器がサンプルディスクに直接的にセットされた場合には、分注プローブとサンプルディスクの間における静電容量の変化に基づく検出信号が検出のために十分に大きな値を示すので、液面検出誤差が小さい。一方、サンプル容器は、大きさの異なるものが複数種類用いられることが多いが、特に小さなサンプル容器の場合は、サンプルディスクに直接的にセットすることもあれば、サンプルディスクの容器装填部位に他の容器又は補助保持具を設置した上に小容器を載せるようにして間接的にセットすることもある。サンプルディスクに対して長さが短い小形のサンプル容器を間接的にセットした場合には、そのサンプル容器内のサンプルと液面検出用電極を兼ねているサンプルディスクとの空間距離が大となり、分注プローブが液面に接触したときに液面であると認識するのに十分な大きさの検出信号が得られず、液面検出動作が適正に実行されない。
【0006】
本発明の目的は、サンプル容器保持手段に対し配置されている高さ位置が違うサンプル容器があっても、サンプル容器用のサンプルの液面を適正に検出することができる自動分析装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液面検出用の一方の電極を兼ねた分注プローブを用いてサンプル容器から反応容器へサンプルを分注する分注装置と、液面検出用の他方の電極を兼ねたサンプル容器保持手段と、分注プローブとサンプル容器保持手段との間における静電容量の変化を検出する電気的検出部と、反応容器の内容物を測定する測定手段を備えた自動分析装置において、分注プローブが降下する方向に沿って導電性部材を配置し、この導電性部材が上記他方の電極と同電位であるように構成したことを特徴とする。
【0008】
本発明の望ましい実施例では、サンプル容器保持手段は、保持するサンプル容器を分注プローブによるサンプル吸入位置に移送するように駆動され、導電性部材は、サンプル容器保持手段から離間して配置され且つサンプル吸入位置の近傍に配置される。この導電性部材は、サンプル容器保持手段上のサンプル容器が通過し得る間隙をもって対向配置された一対の板状部を含む。サンプル容器保持手段及び上記導電性部材は、電気的に接地される。
【0009】
また、本発明の望ましい実施例では、分注プローブと導電性部材との間における静電容量の変化に基づく電気的回路からの液面検出信号の出力に応じて分注プローブの下降動作を制御する制御部を設ける。導電性部材は、分注プローブが水平方向に移動するときのプローブ下端の高さ位置よりも低い高さ位置とサンプル容器保持手段の上端よりも高い高さ位置との間の領域に配置される。この導電性部材は、分注プローブが降下する方向に対し平行に延在された部分を有する。また、サンプル容器保持手段は、保持するサンプル容器の外壁を囲む領域が上記一方の電極としての導電体からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される自動分析装置の全体構成の概略図である。図1において、一定温度に保たれた恒温水浴槽上には反応ディスク109が間欠回転可能に配置される。反応ディスク109上には多数の反応容器106がサークル状に配置されており、所定時間毎に回転と停止が行われ、反応容器列が反応ライン上を移送される。上下方向及び水平方向に駆動部(図示せず)によって動作される可動アーム2には、サンプルを吸排するためのサンプル分注プローブ105が取付けられる。サンプル分注プローブ105は、サンプル容器保持手段としてのサンプルディスク102上に設置されているサンプル容器101から反応ディスク109上の反応容器106へサンプルを分注する。
【0011】
ここで、図2を参照して、液面検出ユニットの構成を説明する。図2において、交流発振回路8から出力される交流信号は、液面検出回路9に入力される。交流信号は正弦波が適正であるが、代りに方形波又は三角波等を用いてもよい。液面検出回路9は、電気的に接地されているサンプルディスク102とサンプル分注プローブ105との間に生ずる静電容量の変化を検出するための回路93を有する。静電容量変化の検出回路93は、ブリッジ回路の如き既知の回路を含んでいる。
【0012】
液面検出回路9では交流状態のまま、検出された静電容量の変化を増幅し、その増幅された信号は整流回路10に入力される。整流回路10では入力された交流信号を直流信号に変換し、比較回路11に入力される。比較回路11では入力された静電容量信号の変化を変化前の値と比較し、分注プローブ105と容器内の液体の液面との接触の有無、つまり、液面検出の有無を表す検出信号12が得られる。
【0013】
プリント基板上に導電性物質で形成された一対の放電素子91a及び91bのパターンは、0.1mm 程度のギャップをおいて互に対向している。各放電素子は対向する側の先端が、静電気が集中して放電しやすいように尖っている。一対の放電素子の内の一方の放電素子91aは電気的に接地されている。他方の放電素子91bは分注プローブ105に電気的に接続されると共に、静電容量変化の検出回路93に電気的に接続される。
【0014】
これにより、分注プローブ105を通して検出される静電気の帯電等による外来ノイズ信号は一対の放電素子91a,91bを介してアームに放電され、静電容量変化の検出回路93へのノイズ信号の伝達が抑制される。更に、一対の放電素子のうちの他方の放電素子91bと静電容量変化検出回路93との間にはインダクタンス92が実装されている。このインダクタンス92は高周波に対して高インピーダンス特性を示すものである。これにより、ノイズ信号のアースへの放電が助長される。
【0015】
静電容量変化の検出回路93の出力信号は演算増幅器94を通る。演算増幅器94の増幅率は装置の最小検出容量により異なるが、一般的には数十〜数百倍である。演算増幅器94の出力交流信号は整流回路10で直流化される。図2の例では、演算増幅器94の正負両方向出力をツエナーダイオード95によってクランプするので、静電気ノイズやその他の外乱ノイズ等の突発的信号、つまり、不要信号が整流回路10に伝達されず、積分されない。従って、外来ノイズによる影響が極めて小さい。
【0016】
図1の分析装置では、液面検出用の一方の電極である金属製のサンプル分注プローブ105を液面検出回路9に接続し、液面検出用の他方の電極である金属製のサンプルディスク102を電気的に接地しているが、このような接続を逆にしてサンプルディスクを液面検出回路に接続し分注プローブを接地することによっても静電容量の変化を検出できる。図1の例では、サンプルディスク102全体を導電性物質で構成しているが、代りにサンプルディスクの大部分をプラスチックのような非導電性物質で構成し、サンプル容器に直接的に当接あるいは極めて近接する領域すなわちサンプル容器の外壁を囲む領域だけに液面検出用の電極として働く導電性物質を配設してもよい。いずれにしても、サンプルディスク102 における各容器の保持部位は、容器の外壁を囲むような形状で液面検出用電極として形成されている。
【0017】
図1における自動分析装置の構成をさらに説明する。回転自在な試薬ディスク125上には分析対象となる複数の分析項目に対応する試薬のボトル112が配置されている。可動アームに取り付けられた試薬分注プローブ110は、試薬ボトル112から反応容器106へ所定量の試薬を分注する。
【0018】
サンプル分注プローブ105は、サンプル用シリンジポンプ107の動作に伴ってサンプルの吸入動作及び吐出動作を実行する。試薬分注プローブ110は、試薬用シリンジポンプ111の動作に伴って試薬の吸入動作及び吐出動作を実行する。各サンプルのために分析すべき分析項目は、キーボード121又はCRT118の画面のような入力装置から入力される。この自動分析装置における各ユニットの動作は、コンピュータ103により制御される。
【0019】
サンプルディスク102の間欠回転に伴ってサンプル容器101はサンプル吸入位置へ移送され、停止中のサンプル容器内にサンプル分注プローブ105が降下される。その下降動作に伴って分注プローブ105の先端がサンプルの液面に接触すると液面検出回路9から検出信号が出力され、それに基づいてコンピュータ103が可動アーム2の駆動部の下降動作を停止するよう制御する。次いで分注プローブ105内に所定量のサンプルを吸入した後、分注プローブ105が上死点まで上昇し、可動アーム2が水平方向に旋回し反応ディスク109上の反応容器106の位置でサンプル分注プローブ105を降下し反応容器106内へ保持していたサンプルを吐出する。
【0020】
サンプルが入った反応容器106が試薬添加位置まで移動されたときに、該当する分析項目に対応した試薬が試薬分注プローブ110から添加される。サンプル及び試薬の分注に伴ってサンプル容器101内のサンプル及び試薬ボトル112 内の試薬の液面が検出される。サンプル及び試薬が加えられた反応容器内の混合物は、撹拌器113により撹拌される。反応容器列の移送中に複数の反応容器が光源114からの光束を横切り、各混合物の吸光度が測定手段としての光度計 115により測定される。
【0021】
吸光度信号は、A/D変換器116を経由しインターフェイス104を介してコンピュータ103に入り、分析項目の濃度が計算される。分析結果は、インターフェイス104を介してプリンタ117に印字出力するか又はCRT118に画面出力すると共に、メモリとしてのハードディスク122に格納される。測光が終了した反応容器106は、洗浄機構119の位置にて洗浄される。洗浄用ポンプ 120は、反応容器へ洗浄水を供給すると共に、反応容器から廃棄を排出する。図1の例では、サンプルディスク102に同心円状に3列のサンプル容器がセットできるように3列の容器保持部が形成されており、サンプル分注プローブ 105によるサンプル吸入位置が各々の列に1箇ずつ設定されている。それらのサンプル吸入位置にそれぞれ対応するように図3に示すような導電性部材が配置される。この導電性部材は、サンプル吸入位置におけるサンプル分注プローブの降下開始前の高さ位置あるいはサンプル分注プローブが水平方向に移動する直前の高さ位置でのプローブ下端よりも低い高さ領域に配置される。しかも、この導電性部材は、液面検出用の電極の1つを兼ねているサンプルディスク102の上端よりも高い高さ領域に配置される。
【0022】
図3における導電性部材14は、金属,導電性プラスチック、又は非導電性プラスチックの表面を金属メッキ処理した物質で構成されており、サンプルディスク102と同電位にされる。すなわち、サンプルディスクが電気的に接地される場合には導電性部材14も接地される。サンプルディスクが液面検出回路9に電気的に接続されるタイプのものであれば、導電性部材14も液面検出回路9に電気的に接続される。この導電性部材14は、サンプル分注プローブ105がサンプル吸入位置にて垂直方向に降下及び上昇する方向に沿って配置される。
【0023】
図3における導電性部材14は、対向配置された一対の板状部14a及び14bを有し、上部が取付用部品となるガード部13に取付けられ保持されている。ガード部13及び導電性部材14にはサンプル分注プローブ105が垂直方向に自由に出入りできる貫通孔13aが形成されている。ガード部13は分析装置のベースに取り付けられている。板状部14a及び14bは互に平行に対向しており、それらの間隙は、サンプルディスク102上のサンプル容器101が通過できる程度の距離であり、液面検出用の電極として機能し得る距離である。図3の例では説明の都合上両板状部14a,14bが平行平板となっているが、図1のサンプルディスク上方に配置する場合は各列のサンプル容器101の移動軌跡に沿って湾曲された形状となる。
【0024】
板状部14a,14bは、サンプル分注プローブ105の昇降方向と平行になるように垂直方向に延在されている。板状部14a,14bの上下方向の長さは、サンプル分注プローブ105が降下し得る距離の全長の半分程度であるが、この長さは使用されるサンプル容器の大きさによって変更される。取付用部品であるガード部13は、プラスチック又は金属のいずれで構成してもよい。このガード部13は、サンプル分注プローブ105の動作中に外来物がプローブに接近することを阻止するためのものであり、特に操作者の手が分注プローブに接触する危険性を防止する。
【0025】
図4及び図5は、サンプルディスク102に対し小形のサンプル容器5をサンプルディスク102に直接的にセットした場合(図4)と、補助保持具を介して間欠的にセットした場合(図5)を示す。図5の例では補助保持具として長さが100mmの試験管6を用いている。図5のようにセットされた場合は、サンプル容器7内のサンプルの液面がサンプルディスク102から物理的に離れてしまうため、液面検出用の電極としてのサンプルディスク102とサンプル分注プローブ105との静電容量の変化を適正に検出することが困難になる。
【0026】
サンプルディスク102と同電位であるように電気的に接地された導電性部材14は、サンプル吸入位置に対応して設けられる。この導電性部材14は、サンプルディスク102から離間され、サンプル分注プローブ105からも離間して配置される。導電性部材14はサンプルディスク102と同種の液面検出用電極として機能する。
【0027】
図4の如きサンプル容器のセット状態で、本発明を適用せずにサンプル容器5内のサンプル7の液面を検出する場合、すなわち導電性部材14を用いない場合には、図6の破線に示す如く、サンプル分注プローブ105とサンプルディスク102の間の静電容量値が変化する。図4〜図7においてサンプル分注プローブ105の高さ位置Aは、分注プローブが最大上昇位置(上死点)にあるときのプローブ下端の高さである。サンプル分注プローブ105が反応容器106の方へ水平移動するときは、高さ位置Aの状態で移動開始する。高さ位置Bは、分注プローブの下端がガード部13に対応する高さである。高さ位置Cは、図5の状態でのサンプルの液面の高さである。高さ位置Dは、図4の状態でのサンプルの液面の高さである。また、図6,図7において、横軸は分注プローブの下降距離を示し、縦軸は静電容量値Cx(単位はピコファラッド)を示す。
【0028】
図6の破線で示すように、サンプル分注プローブ105が最大上昇位置から下降するに伴って分注プローブにはガード部13やサンプルディスク102の浮遊容量が加わり、分注プローブ105に加わる静電容量値はc1,c2,c4の如く変化する。液面高さ位置Dまで下降すると静電容量値が急激に変化する。
【0029】
これに対し、図5の如きサンプル容器5のセット状態であって、本発明を適用せずに導電性部材14を用いない場合には、図6の実線で示すように、静電容量値がc1,c2,c5の如く変化する。つまり、サンプル分注プローブ105の下端がサンプル7の液面に接触しても(高さ位置Cで接触)、静電容量値の変化が小さい。これはサンプル容器5が液面検出用の電極の1つであるサンプルディスク102から物理的に離れているからであり、静電容量の変化が小さいため検出することに困難が伴う。c4とc5の静電容量値の差yが大きいために液面検出用のしきい値を設定することにも困難が伴う。
【0030】
次に、図4,図5及び図7を参照して本発明を適用した場合の液面検出動作を説明する。まず、図4のようなサンプル容器5のセット状態では、導電性部材 14は液面検出に関与せず、もう1つの電極であるサンプルディスク102が液面検出に関与する。サンプル分注プローブ105が最大高さ位置Aから降下すると図7の破線で示したように静電容量値が変化し、プローブの先端が高さ位置Dにてサンプルの液面に接触すると静電容量値c4になる。このような変化は図6の破線の場合とほぼ同じである。その液面検出信号12の出力に伴って、制御部であるコンピュータ103は可動アーム2の下降動作を停止するように駆動部を制御する。
【0031】
次に、図5のようなサンプル容器5のセット状態では、サンプルディスク102 が液面検出に実質的に関与せず、もう1つの液面検出用電極である導電性部材 14とサンプル分注プローブ105の間の静電容量の変化が液面検出回路9によって検出される。サンプル分注プローブ105を最大高さ位置Aから徐々に降下すると、図7の実線で示したように静電容量値がc1,c2,c3の如く変化する。試験管6上に載置されているサンプル容器5内のサンプル7の液面にサンプル分注プローブ105の先端が接触すると、高さ位置Cにて静電容量値が急激に変化しc3のようになる。この静電容量値c3は図4のセット状態で得られる値c4とほぼ同じであり、液面検出用のしきい値の設定が容易である。そのような静電容量の変化に伴って液面検出信号12が出力され、可動アーム2の下降動作が停止するようにコンピュータ103により制御される。次いでサンプル分注プローブ105には所定量のサンプルが吸入される。
【0032】
試験管6のような補助保持具を用いてサンプル容器5を間接的にサンプルディスクにセットする場合には、補助保持具の大きさによりサンプル容器5のセット高さが変わる。また、分注の繰り返しによりサンプル7の液面高さも変わる。導電性部材14が、分注プローブの下降方向に沿って延在するように配置されており、サンプル容器5のほぼ全長に沿って存在するように構成されているので、液面高さが変っても確実に液面検出できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、サンプリング容器の保持高さが違っても、分注プローブがサンプル液面に接触した際の静電容量変化を確実に検出することが可能となり、高精度の液面検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される自動分析装置の全体構成を示す概略図。
【図2】図1の分析装置における液面検出系を説明するための図。
【図3】サンプル分注位置における導電性部材の構成例を示す図。
【図4】サンプル容器を直接セットしたときの液面検出動作を説明するための図。
【図5】サンプル容器を間接的にセットしたときの液面検出動作を説明するための図。
【図6】本発明を適用しない場合の液面検出動作を説明するための図。
【図7】本発明を適用した場合の液面検出動作を説明するための図。
【符号の説明】
5…サンプル容器、6…試験管、9…液面検出回路、13…ガード部、14…導電性部材、14a,14b…板状部、101…サンプル容器、102…サンプルディスク、103…コンピュータ、105…サンプル分注プローブ、106…反応容器、109…反応ディスク。
Claims (7)
- 液面検出用の一方の電極を兼ねた分注プローブによりサンプル容器からサンプルを分注するサンプル分注装置と、
前記サンプル容器を保持し、かつ該サンプル容器をサンプル吸引位置へ移送する、液面検出用の他方の電極を兼ねたサンプル容器保持手段と、
前記分注プローブと前記サンプル容器保持手段との間の静電容量変化を検出する電気的検出部と、
前記分注プローブが降下する方向に沿って前記サンプル吸引位置近傍に、前記サンプル容器保持手段とは離間して配置され、かつ該サンプル容器保持手段と同電位であるように構成された導電性部材と、を備え、
前記導電性部材は、前記サンプル容器保持手段上のサンプル容器が通過し得る間隙をもって対向配置された一対の板状部を含むことを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1記載のサンプル容器保持手段及び前記導電性部材は、電気的に接地されていることを特徴とする自動分析装置。
- 請求項1記載の自動分析装置において、前記分注プローブが昇降し得る穴を有しており外来物が該分注プローブに接近することを阻止するためのガード部材を設け、このガード部材により前記導電性部材が保持されていることを特徴とする自動分析装置。
- 請求項1記載の導電性部材は、前記分注プローブが水平方向に移動するときのプローブ下端の高さ位置よりも低い高さ位置と前記サンプル容器保持手段の上端よりも高い高さ位置との間の領域に配置されていることを特徴とする自動分析装置。
- 請求項1記載の分注プローブと導電性部材との間の静電容量の変化に基づく前記電気的回路からの液面検出信号の出力に応じて前記分注プローブの下降動作を制御する制御部を備えたことを特徴とする自動分析装置。
- 請求項1記載の導電性部材は、前記分注プローブが降下する方向に対し平行に延在された部分を有することを特徴とする自動分析装置。
- 請求項1記載のサンプル容器保持手段は、保持するサンプル容器の外壁を囲む領域が前記一方の電極としての導電体からなることを特徴とする自動分析装置。
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