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JP3567186B2 - フィルム包装の開封構造 - Google Patents

フィルム包装の開封構造 Download PDF

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JP3567186B2
JP3567186B2 JP13626694A JP13626694A JP3567186B2 JP 3567186 B2 JP3567186 B2 JP 3567186B2 JP 13626694 A JP13626694 A JP 13626694A JP 13626694 A JP13626694 A JP 13626694A JP 3567186 B2 JP3567186 B2 JP 3567186B2
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JP
Japan
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film
packaging
tack label
package
line
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JP13626694A
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Inventor
文隆 甲斐
直貴 山田
芳春 有村
Original Assignee
コマツ電子金属株式会社
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Publication date
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体ウェハ等の商品が収納された包装容器がフィルムにより多重包装されている場合のフィルム包装の開封構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハは製品化された後、出荷からユーザーによるデバイス工程に至るまでの間の汚染を防止するため、半導体ウェハ用の包装容器に収納して搬送される。ところがこの包装容器のみで搬送した場合は、その表面に汚染物質が付着したり、包装容器同士が擦れ合い包装容器に傷が着いたりすることから、これらを防止するため、包装容器をさらにフィルムでシュリンク包装して出荷されている。
このシュリンク包装のフィルム表面にはフィルムを収縮させる時に空気を抜くピンホールが設けられており、また熱融着されたギャザー状の接合部も小さな亀裂が生じやすい。さらに、搬送中にシュリンク包装された包装容器同士が擦れ合う場合、接合部が擦れ合うとそこからフィルムが破れる恐れがある。これらのことから、半導体ウェハ等の商品では一重のフィルムによる包装では汚染防止に不十分であり、二重またはそれ以上の多重包装にして出荷されているのが現状である。
従来、このフィルム包装の開封構造としては、実公平1−34215に記載されたものが公知である。しかしながら、これは主にフィルムによる即席カップ麺の単重包装を開封するための構造であり、フィルムによる多重包装の場合については何ら開示されていない。このため、多重包装されたシュリンクフィルムは容易に破切することができないことから、任意の場所をカッターナイフで切り開いて多重の包装を開封するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカッターナイフ等を使用したフィルム包装の開封では、包装容器の表面にまで傷をつけてしまう恐れがある。元来、包装容器は再利用を前提として使用されており、ユーザーから返却された包装容器にカッター傷がある場合は製品として再利用できないという問題があった。
また、このようなカッターナイフ等を使用したフィルム包装の開封では、作業効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、カッターナイフ等を使用することなく、作業効率よく、多重包装されたフィルムを容易に破切することができるフィルム包装の開封構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本発明では、商品包装フィルムの表面にタックラベルが貼着された包装体の該タックラベル貼着部分に破切線を刻設し、前記タックラベルの剥離の際に、フィルムの一部が前記タックラベルに付着して破切線を起点として破切されるようにしたフィルム包装の開封構造において、多重包装された包装フィルムの各表面に熱溶断により略同一形状の破切線を重設すると共に、該破切線部分において多重包装された包装フィルムが相互に熱融着されているようにしたものである。
【0005】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るフィルム包装の開封構造の開封前の状態を示す斜視図、図2は図1のA−A拡大断面図、図3は本発明に係るフィルム包装の開封構造の開封状態を示す斜視図、図4は図3のB−B拡大断面図、図5は本発明に係るフィルム包装の開封構造の破切線を設ける工程を示す斜視図、図6は図5のC−C拡大断面図、図7は図5のD−D拡大断面図、図8は本発明に係るフィルム包装の開封構造が設けられた半導体ウェハ包装容器の斜視図である。
【0006】
本実施例のフィルム包装の開封構造は、フィルムによる二重包装の開封構造である。
二重包装では図1および図2に示すように、内フィルム1と外フィルム2が重ね合わせた状態になっている。この内フィルム1と外フィルム2には熱溶断によりU字状の破切線3が設けられ、この熱溶断により内フィルム1と外フィルム2はお互いに破切線3周囲の融着面5で熱融着されている。
タックラベル6は裏面が粘着するようになっており、その一端にはフィルム包装を開封するときに剥がしやすいように非粘着部6aが設けられている。このタックラベル6は破切線3を塞ぐようにして外フィルム2の上面にローラー貼付される。
【0007】
次に、図3および図4に示すように、本発明の開封構造が設けられたフィルム包装を開封する際は、まず非粘着部6aからタックラベル6を剥がす。タックラベル6の裏面は外タグ2bに粘着しており、タックラベル6を剥がして引き起こすときに、外タグ2bも同時に引き起こされる。この時、内タグ1bは外タグ2bに熱融着されているため、内タグ1bもまた外タグ2bと同時に引き起こされることとなる。さらにタックラベル6、内タグ1b及び外タグ2bを引くと内フィルム1と外フィルム2は同時に破け始め、この破切線3を起点として内破切部1aおよび外破切部2aからフィルム包装全体が開封される。
【0008】
次に、本実施例の開封構造の破切線を形成する工程を説明する。
図5(a)および図6に示すように、刃先の形状がU字状の刃4を電熱で熱し、この外フィルム2の上面に刃4の刃先を押しつける。これにより刃4の刃先の形状に外フィルム2が熱溶断されると共に、その熱溶断された部分は内フィルム1の上面に押しつけられる。
次いで、図5(b)および図7に示すように、刃4により内フィルム1が刃4の刃先の形状に熱溶断されると共に、外フィルム2と内フィルム1の熱溶断された部分がお互いに熱融着し融着面5が形成される。熱溶断された部分がU字状の破切線3となり、この破切線3の内側がお互いに融着面5で熱融着されている内タグ1b及び外タグ2bとなる
【0009】
尚、上記実施例では、二重包装のフィルム包装に破切線3を設けて、タックラベル6を貼付していたが、三重以上の多重包装においても同様の工程により開封構造を設けることができ、フィルムによる多重包装を1度で開封することができる。
【0010】
また、上記実施例では、破切線3がU字状に形成されていたが、これに限られるものではなく、タックラベルにより塞ぐことができる大きさで、かつタックラベルの剥離により破切を生じさせ得るならば、どのような形状に形成しても同様の効果を得られる。
【0011】
図8に示すように、半導体ウェハを収納する包装容器10は、包装機によりシュリンク包装用の内フィルム7により包装され、内フィルム7の内接合部7aは熱融着される。この包装機内でのシュリンク包装は高温処理で、包装容器10が包装機から取り出される時は、内フィルム7が熱収縮し、この中に入っていた空気は内フィルム7の表面に設けられた複数のピンホールから抜け、それにより内フィルム7が包装容器10の表面に密着した状態となり、また内接合部7aはギャザー状となる。
この包装工程を再び外フィルム8を使用して繰り返すことにより、内フィルム7と外フィルム8により二重包装され、外接合面8aが形成される。
このフィルム包装の表面、例えば上面に本発明の開封構造を設けて出荷され、デバイス工程においてこの二重包装のフィルム全体が一度に開封される。
また、多重包装の開封構造は、この包装工程を複数回繰り返すことにより多重包装を施し、その表面に本発明の開封構造を設けるこにより、多重包装のフィルム全体が一度に開封される。
このフィルム包装用のシュリンクフィルムとしては,ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、及びポリプロピレン等の単体フィルム又は多層プラスチックフィルムが使用される。
【0012】
さらに、上記実施例のフィルム包装は樹脂フィルムによるシュリンク包装を使用していたが、これに限られるものではなく、シュリンク包装以外の包装であっても、熱溶断することができるフィルムを使用した包装であれば同様の効果を得られる。
このフィルムとしては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ナイロン又はセロハン等のプラスチック系樹脂フィルム、もしくはアルミ箔を前記プラスチック系樹脂フィルムにより挟んで構成される多層フィルム等が使用される。
【0013】
【発明の効果】
本発明では以上のように構成したので、デバイス工程において搬入されたフィルム多重包装の包装容器をタックラベルを剥がすだけで容易に開封でき、作業効率の向上ができるという優れた効果がある。
また、本発明の開封構造により、カッターナイフによる包装容器表面への損傷を防ぐことができ、これにより包装容器の再利用がより確実になり省資源の面において優れた効果がある。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム包装の開封構造の開封前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A拡大断面図である。
【図3】本発明に係るフィルム包装の開封構造の開封状態を示す斜視図である。
【図4】図3のB−B拡大断面図である。
【図5】本発明に係るフィルム包装の開封構造の破切線を設ける工程を示す斜視図である。
【図6】図5のC−C拡大断面図
【図7】図5のD−D拡大断面図である。
【図8】本発明に係るフィルム包装の開封構造が設けられた半導体ウェハ包装容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 内フィルム
1a 内破切部
1b 内タグ
2 外フィルム
2a 外破切部
2b 外タグ
3 破切線
4 刃
5 融着面
6 タックラベル
6a 非粘着部
7 内フィルム
7a 内接合部
8 外フィルム
8a 外接合部
10 包装容器

Claims (1)

  1. 商品包装フィルムの表面にタックラベルが貼着された包装体の該タックラベル貼着部分に破切線を刻設し、前記タックラベルの剥離の際に、フィルムの一部が前記タックラベルに付着して破切線を起点として破切されるようにしたフィルム包装の開封構造において、多重包装された包装フィルムの各表面に熱溶断により略同一形状の破切線を重設すると共に、該破切線部分において多重包装された包装フィルムが相互に熱融着されていることを特徴とするフィルム包装の開封構造。
JP13626694A 1994-05-13 1994-05-13 フィルム包装の開封構造 Expired - Lifetime JP3567186B2 (ja)

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