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JP3428477B2 - 光ファイバの被覆除去装置 - Google Patents

光ファイバの被覆除去装置

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Publication number
JP3428477B2
JP3428477B2 JP36826598A JP36826598A JP3428477B2 JP 3428477 B2 JP3428477 B2 JP 3428477B2 JP 36826598 A JP36826598 A JP 36826598A JP 36826598 A JP36826598 A JP 36826598A JP 3428477 B2 JP3428477 B2 JP 3428477B2
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JP
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optical fiber
holder
coating
fiber
coating material
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康晃 藤原
利行 田中
康博 玉木
雅昭 高谷
敏昭 片桐
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Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Fujikura Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの被覆
材を除去する被覆除去装置に関し、特に、複数の光ファ
イバ素線が平行、且つ一列に並べられ、被覆材により一
体化された光ファイバテープ心線の端末の被覆を除去す
る際に用いて好適な光ファイバの被覆除去装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバを取り扱い易くする
ために、一次被覆層が被覆された複数本の光ファイバ素
線を平行、且つ一列に並べて一括的に二次被覆層で被覆
を施し、テープ状に一体化した、いわゆる光ファイバテ
ープ心線が広く使用されている。この光ファイバテープ
心線としては、光ファイバの高密度化を図るために、二
次被覆層が従来のものより薄く形成された薄型のものが
製造され、使用されるようになっている。
【0003】従来、この種の光ファイバテープ心線は、
他の光ファイバやデバイスと突き合わせ接続等を行える
ようにするために所定の部位で切断して用いられるが、
この光ファイバテープ心線を切断する場合には、一次お
よび二次の被覆層を除去して裸ファイバを露出させる必
要がある。この被覆除去には、光ファイバテープ心線の
被覆材を一括的に除去する被覆除去装置が多く用いられ
ている。
【0004】この種の被覆除去装置としては、ホッチキ
ス型、各種の構成のものが提供されているが、光ファイ
バ心線の両側から被覆材に一対の切刃を切り込み、光フ
ァイバ心線から被覆材を引き抜くようにして除去する構
成のものが一般的である。
【0005】一方、上記の作業により裸ファイバが露出
された光ファイバ同士を突き合わせ接続する際には、メ
カニカルスプライス等の光ファイバ接続器が用いられて
いる。この種の光ファイバ接続器としては、近年、二つ
割り構造の素子の間に、対向する両側から挿入した光フ
ァイバ同士を前記素子内に設けた調心機構によって位置
決め調心して突き合わせ接続し、さらに、前記素子の外
側に装着したクランプバネのクランプ力によって前記光
ファイバを素子内に挟み込んでクランプし、接続状態を
維持する構成のものが提供されている。
【0006】上記の光ファイバ接続器では、楔を素子に
挿入して、前記クランプバネのクランプ力に抗して素子
を開放することで、光ファイバを素子から引き抜いて接
続状態を解除することが可能であり、これにより接続切
替等の作業を簡便に行えるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光ファイバの被覆除去装置には、以下の
ような問題が存在する。光ファイバ心線には、被覆材が
二重、三重等の多層になっているものが存在する。そし
て、このような光ファイバ心線にあっては、裸ファイバ
露出時の曲げ応力等に鑑みて、裸ファイバ、一次被覆、
二次被覆が順次段階的に露出するように被覆材を除去し
たいという要求があった。
【0008】しかしながら、これらの被覆材を効率よく
除去して、裸ファイバ、一次被覆、二次被覆を段階的に
露出させることのできる適当な被覆除去装置がこれまで
なかった。したがって、目的の被覆除去を行うには、被
覆除去作業を繰り返し行って、外側の被覆材から順次除
去していくこととなり、作業に手間がかかるといった問
題があった。
【0009】また、例えば、最外郭層の被覆材のみを除
去する際には、内側の被覆材との接触抵抗が高い場合が
あり、このような場合では、切刃で切り込んだ後の引き
抜き作業が容易でなく、光ファイバを傷めないように引
き抜きを慎重に行うとなると、作業に手間がかかるとい
う問題もあった。さらに、最外郭層の被覆材が厚肉であ
ると、前記問題が一層顕著になってしまう。
【0010】一方、上述したように、従来、厚さ約0.
4mmの厚肉光ファイバテープ心線が使用されていた
が、最近では厚さ約0.3mmの薄肉光ファイバテープ
心線が主流となっている。そのため、今後の光ファイバ
テープ心線同士の接続としては、(1)薄肉光ファイバ
テープ心線同士の接続(2)薄肉と厚肉との光ファイバ
テープ心線の接続(3)左右方向性がある場合、厚肉と
薄肉との光ファイバテープ心線の接続(4)厚肉光ファ
イバテープ心線同士の接続を考慮する必要がある。
【0011】したがって、上記の光ファイバ接続器に対
しては、上記4種類の接続に対応することが要求されて
いるが、光ファイバ接続器の構造が被覆厚により異なる
場合には例えば4種類の光ファイバ接続器が必要にな
り、接続作業が繁雑になってしまうという問題があっ
た。
【0012】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、厚肉の光ファイバテープ心線であっても薄
肉のものと同等の厚さに、被覆材を効率よく、且つ容易
に除去することのできる光ファイバの被覆除去装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載の光ファイバの被覆除去装置は、一端側が突出した状
態でファイバホルダ(2)に固定された光ファイバ
(5)の被覆材(5b,5c)を除去する光ファイバの
被覆除去装置(1)であって、開閉自在な一対のカッタ
ホルダ(9,10)を有し、これらカッタホルダ間で前
記光ファイバを位置決めした状態で支持する支持体
(7)と、前記ファイバホルダを着脱自在に保持すると
共に装着状態で該ファイバホルダを前記支持体に対して
前記光ファイバの長さ方向に接近・離間可能とするホル
ダ保持体(8)とを備え、前記支持体には、該支持体に
支持された前記光ファイバの被覆材に切り込まれる切刃
(46,52,16,21)が、該光ファイバの長さ方
向に沿って離間して複数配設され、該離間して複数配設
された切刃は、前記被覆材に対する切り込みが前記ホル
ダ保持体側ほど浅くなるように段階的に、且つ刃先を前
記光ファイバの一端側へ向けて傾斜され、しかも、前記
光ファイバが前記長さ方向の他端側へ相対的に移動した
ときに、前記被覆材を前記切刃が削り取って、被覆材が
段階的に除去された光ファイバを一度の除去作業で得る
ことができるようになっていることを特徴とするもので
ある。
【0014】従って、本発明の光ファイバの被覆除去装
置では、まず、光ファイバが固定されたファイバホルダ
をホルダ保持体に、例えばホルダ保持体が支持体に接近
して当接した位置で装着する。ここで、ファイバホルダ
から突出した光ファイバの一端を、一対のカッタホルダ
間で幅方向に位置決めした状態で支持させる。このと
き、切刃は、刃先を光ファイバの一端側へ向けて傾斜し
た状態で、且つホルダ保持体側ほど浅くなるように段階
的に光ファイバの被覆材に切り込まれる。
【0015】そして、ホルダ保持体をファイバホルダと
共に、光ファイバの長さ方向の他端側、即ち支持体から
離間する方向に相対的に移動させることにより、各切刃
より一端側の被覆材を、最も一端側の切刃より先端側が
最も深く、ホルダ保持体側ほど浅くなるように各切刃の
切り込み深さに応じて段階的に削り取ることができる。
そのため、一端側より先端において裸ファイバを露出さ
せ、一端側の切刃とホルダ保持体側の切刃との間の被覆
材を薄肉の光ファイバテープ心線と同等の厚さにするこ
とができる。
【0016】請求項2記載の光ファイバの被覆除去装置
は、請求項1記載の光ファイバの被覆除去装置におい
て、前記被覆材を加熱して軟化させるための加熱装置
が、離間して配設された前記複数の切刃の間に配設され
ていることを特徴とするものである。
【0017】従って、本発明の光ファイバの被覆除去装
置では、ファイバホルダから突出した光ファイバの一端
を、一対のカッタホルダ間で幅方向に位置決めした状態
で支持した際に、光ファイバが溶融しない温度に加熱さ
れる。
【0018】請求項3記載の光ファイバの被覆除去装置
は、請求項1または2記載の光ファイバの被覆除去装置
において、前記複数の切刃のうち前記長さ方向他端側に
位置する切刃は、前記一対のカッタホルダのそれぞれに
対向配置されると共に、少なくともどちらか一方が前記
カッタホルダに対して着脱自在とされることを特徴とす
るものである。
【0019】従って、本発明の光ファイバの被覆除去装
置では、複数の切刃のうち長さ方向他端側に位置する切
刃をカッタホルダの両方に装着したときには、光ファイ
バの両面の被覆材を削り取って、例えば単心線を露出さ
せることができる。また、この切刃のどちらか一方をカ
ッタホルダから離脱させたときには、光ファイバの一面
の被覆材を削り取ることにより、一面のみ単心線を露出
させることができる。請求項4記載の光ファイバの被覆
除去装置は、請求項1記載の光ファイバの被覆除去装置
において、一対のカッタホルダは互いに対向する対向面
を有し、複数の切刃は、対向面に対して30°〜45°
傾斜されていることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバの被覆
除去装置の実施の形態を、図1ないし図5を参照して説
明する。ここでは、直径約125μmの複数の裸ファイ
バのそれぞれに、直径が約250μmになるように一次
被覆が施され、これらを一括的に二次被覆を施すことで
厚さが約0.4mmに、また、裸ファイバが列設される
方向を幅方向としたときに、この幅が約0.8mmに形
成された光ファイバテープ心線の被覆を除去する場合の
例を用いて説明する。なお、ここでは、光ファイバテー
プ心線を単に光ファイバと称して説明すると共に、一次
被覆と二次被覆とを一括して被覆材と称して説明する。
【0021】図2において、符号1は光ファイバの被覆
除去装置を、符号2はファイバホルダをそれぞれ示して
いる。ファイバホルダ2は、略直方体形状の基台3と、
該基台3の上面3aに対し開閉自在となるようヒンジ結
合された二つの板状の開閉部材4,4とを有するもので
ある。基台3の上面3aの幅方向における中央には、全
長さ方向に延在して溝(図示せず)が形成されている。
このファイバホルダ2は、両開閉部材4,4を上面3a
に対し開かせた状態で溝に光ファイバ(光ファイバテー
プ心線)5を直線状に嵌合させ、その後、両開閉部材
4,4を閉じることで光ファイバ5を、一端が突出した
状態で固定するものである。また、ファイバホルダ2の
長さ方向における両端の幅方向における中央には、それ
ぞれ直方体形状の突起6,6が形成されている。
【0022】被覆除去装置1は、支持体7と、該支持体
7のファイバホルダ2側に設けられたホルダ保持体8と
から構成されている。支持体7は、いずれも略直方体形
状のカッタホルダ9,10を有しており、これらカッタ
ホルダ9,10はそれぞれ対向する対向面9a、10a
が接合するように、且つ互いに開閉自在となるよう一側
縁11でヒンジ結合されている。
【0023】カッタホルダ9の対向面9aの側縁11と
反対側には、ガイド孔12,12が側縁11に沿う方向
に二箇所形成されている。対向面9aの幅方向の中央に
は、光ファイバ5の長さ方向に延在して、該光ファイバ
5を幅方向に位置決めするガイド溝13が形成されてお
り、ガイド溝13の深さは光ファイバ5の厚さの約1/
2に設定されている。
【0024】ガイド溝13のファイバホルダ2と反対側
の端部には、凹部14が形成されている。また、ガイド
溝13には、平面視矩形の矩形孔15,45が直交して
いる。 矩形孔15,45は、光ファイバ5の長さ方向
に沿って離間して設けられており、矩形孔15,45に
は、該矩形孔15,45の長さ方向に延在する切刃(2
次被覆除去用切刃)16および切刃(1次被覆除去用切
刃)46がそれぞれ配設されている。
【0025】そして、切刃16,46の間には、加熱板
61および加熱装置62が埋設されている。加熱板61
は、その上面が対向面9aとほぼ面一になっており、ま
たこの上面にはガイド溝13と連通するようにガイド溝
58が形成されている。加熱装置62は、加熱板61を
介して、ガイド溝58で位置決めされた光ファイバ5を
溶融しない温度に加熱するものである。
【0026】図1に示すように、カッタホルダ9には、
断面視コ字状の孔部44が形成されており、孔部44の
底面47は、ファイバホルダ2から突出した光ファイバ
5の上記一端側Sが対向面9aに接近するように、該対
向面9aに対して、例えば30°傾斜している。また、
孔部44は、底面47の光ファイバ5の長さ方向一端側
Sにおいて対向面9aに開口しており、この開口部が矩
形孔45になっている。底面47には、平面視矩形の凹
部48が設けられており、凹部48には薄板状で弾力性
を有する上記切刃46が、刃先を一端側Sへ向け、且つ
矩形孔45に臨ませて、押さえ板49を介して取付ネジ
50で着脱自在に固定されている。
【0027】また、カッタホルダ9の孔部44よりもホ
ルダ保持体8側である他端側Tには、断面視コ字状の孔
部22が形成されており、孔部22の底面23は、孔部
44の底面47と平行になるように、対向面9aに対し
て、例えば30°傾斜している。また、孔部22は、底
面23の一端側Sにおいて対向面9aに開口しており、
この開口部が矩形孔15になっている。底面23には、
平面視矩形の凹部24が設けられており、凹部24には
上記切刃46と同様に、薄板状で弾力性を有する上記切
刃16が、切刃46よりも光ファイバ5の長さ方向の他
端側Tに、刃先を一端側Sへ向け、且つ矩形孔15に臨
ませて、押さえ板25を介して取付ネジ26で着脱自在
に固定されている。なお、この切刃16は、超硬材で構
成されるものを用いてもよい。
【0028】一方、図2に示すように、カッタホルダ1
0の対向面10aの側縁11と反対側には、ガイド孔1
2,12に嵌合してカッタホルダ9,10を位置決めす
るガイドピン17,17が側縁11に沿う方向に二箇所
設けられている。対向面10aの幅方向の中央には、光
ファイバ5の長さ方向に延在して、該光ファイバ5を幅
方向に位置決めするガイド溝18が、カッタホルダ9,
10が閉じたときにガイド溝13と対向するように形成
されており、ガイド溝18の深さは光ファイバ5の厚さ
の約1/2に設定されている。
【0029】ガイド溝18のファイバホルダ2と反対側
の端部近傍には、対向面10aから突出するガイドピン
19,19がガイド溝18の幅と同寸法離間して設けら
れている。また、ガイド溝18には、平面視矩形の矩形
孔20,51が直交している。矩形孔20,51は、光
ファイバ5の長さ方向に沿って離間して設けられてお
り、また矩形孔20,51には、該矩形孔20,51の
長さ方向に延在する切刃(2次被覆除去用切刃)21お
よび切刃(1次被覆除去用切刃)52がそれぞれ配設さ
れている。
【0030】そして、切刃21,52の間には、加熱板
63および加熱装置64が埋設されている。加熱板63
は、その上面が対向面10aとほぼ面一になっており、
またこの上面にはガイド溝18と連通するようにガイド
溝59が形成されている。加熱装置64は、加熱板63
を介して、ガイド溝59で位置決めされた光ファイバ5
を溶融しない温度に加熱するものである。
【0031】図1に示すように、カッタホルダ10に
は、断面視コ字状の孔部53が形成されており、孔部5
3の底面54は、ファイバホルダ2から突出した光ファ
イバ5の一端側Sが対向面10aに接近するように、該
対向面10aに対して、例えば30°傾斜している。ま
た、孔部53は、底面54の一端側Sにおいて対向面1
0aに開口しており、この開口部が矩形孔51になって
いる。
【0032】底面54には、平面視矩形の凹部55が設
けられており、凹部55には薄板状で弾力性を有する上
記切刃52が、刃先を光ファイバ5の一端側Sへ向け、
且つ矩形孔51に臨ませて、押さえ板56を介して取付
ネジ57で着脱自在に固定されている。これら切刃4
6,52は、ガイド溝13,18で位置決めされる光フ
ァイバ5の厚さ方向の中心からそれぞれ等距離に、且つ
約150〜200μmの間隔をあけるように対向配置さ
れている。
【0033】また、カッタホルダ10の孔部53よりも
他端側Tには、断面視コ字状の孔部27が形成されてお
り、孔部27の底面28は、孔部53の底面54と平行
になるように、対向面10aに対して、例えば30°傾
斜している。また、孔部27は、底面28の一端側Sに
おいて対向面10aに開口しており、この開口部が矩形
孔20になっている。
【0034】底面28には、平面視矩形の凹部29が設
けられており、凹部29には上記切刃52と同様に、薄
板状で弾力性を有する上記切刃21が、切刃52よりも
光ファイバ5の長さ方向の他端側Tに、刃先を光ファイ
バ5の一端側Sへ向け、且つ矩形孔20に臨ませて、押
さえ板30を介して取付ネジ31で着脱自在に固定され
ている。なお、この切刃21は、超硬材で構成されるも
のを用いてもよい。
【0035】これら切刃16,21は、ガイド溝13,
18で位置決めされる光ファイバ5の厚さ方向の中心か
らそれぞれ等距離に、且つ約300μmの間隔をあける
ように、対向配置されている。すなわち、切刃46,5
2および切刃16,21は、被覆材に対する切り込みが
光ファイバ5の他端側Tへ向かうにしたがって、段階的
に浅くなるように配置されている。
【0036】また、カッタホルダ10には、幅方向の両
側位置に、光ファイバ5の長さ方向に沿って複数(二箇
所)の嵌合穴32,32がそれぞれ穿設されており、こ
れら嵌合穴32,32にはそれぞれガイド棒33,33
がカッタホルダ10の一端側Sにおいて固定されてい
る。ガイド棒33,33の光ファイバ5の長さ方向の他
端側Tの先端には、大径の係止部38が設けられてお
り、また、ガイド棒33,33の係止部38より一端側
Sの外周面には断面視V字状のV溝39,40が、互い
に間隔をあけて軸線回りに形成されている。
【0037】図3(a)に示すように、ホルダ保持体8
は、正面視略長方形状をなす基板部34と、該基板部3
4の上記長さ方向における両端部に、基板部34に対し
て垂直をなしてカッタホルダ9側へ延出するように形成
された係止部35,35とを有しており、両係止部3
5,35には基板部34に対し反対側(図3(a)にお
ける上側)に凹部36,36がそれぞれ形成されてい
る。このホルダ保持体8には、光ファイバ5に固定状態
とされたファイバホルダ2が、両係止部35,35の間
に下面3bを基板部34に当接するまで嵌合される。こ
のとき、係止部35,35の凹部36,36にファイバ
ホルダ2の突起6,6がそれぞれ嵌合する。ここで、フ
ァイバホルダ2は、ホルダ保持体8に対するファイバホ
ルダ2の嵌合および嵌合解除を作業者の手による程度の
外力付与で行え、該外力付与の解除で嵌合状態が維持さ
れるように嵌合力が設定されている。
【0038】基板部34の幅方向両側には、長さ方向に
沿って嵌合穴37,37が形成されている。嵌合穴3
7,37は、カッタホルダ10に形成された嵌合穴3
2,32とそれぞれ連通すると共に、ガイド棒33,3
3の他端側Tと上記長さ方向に移動自在に嵌合するもの
である。ここで、これらのガイド棒33,33および嵌
合穴37,37は、ガイド棒33,33が嵌合穴37,
37に対し、作業者の手による程度の外力付与で移動
し、該外力付与の解除で嵌合穴37,37に対し位置が
固定されるような嵌合力が設定されている。
【0039】また、ホルダ保持体8の一端側Sには、嵌
合穴37,37に臨ませて雌ネジ41,41が、嵌合穴
37,37の軸線と直交するように上方からそれぞれ形
成されている。そして、図1に示すように、これら雌ネ
ジ41,41には、ボールプランジャー42,42が螺
着している。ボールプランジャー42,42の嵌合穴3
7、37側には、該嵌合穴37,37に対して離間・接
近可能に、且つ嵌合穴37,37に接近する方向に付勢
されたボールが保持されている。
【0040】そして、上記のようにホルダ保持体8に嵌
合保持された状態において、ファイバホルダ2は、固定
支持した光ファイバ5の突出部分の軸線をガイド棒3
3,33の軸線と平行させ、カッタホルダ9,10のガ
イド溝13,18で幅方向に位置決めされた光ファイバ
5の軸線と一致するようになっている。以上により、ホ
ルダ保持体8は、ファイバホルダ2を着脱自在に保持す
ると共に、装着状態において該ファイバホルダ2をカッ
タホルダ9,10に対して、固定された光ファイバ5の
幅方向に位置決めし、且つ光ファイバ5の軸線方向、即
ち長さ方向にのみ接近・離間自在に移動する。
【0041】上記の構成の光ファイバの被覆除去装置1
を用いた作業について以下に説明する。まず、ファイバ
ホルダ2の両開閉部材4,4を基台3に対して開かせた
状態で、光ファイバ5を基台3にセットし、両開閉部材
4,4を閉じて光ファイバ5をその一端がファイバホル
ダ2から突出した状態で固定する。
【0042】次に、支持体7のカッタホルダ9が開いた
状態にあるカッタホルダ10に対して、突出した光ファ
イバ5の一端側を、カッタホルダ10に設けられたガイ
ドピン19,19を案内にしてガイド溝18、59に載
置させつつ、ファイバホルダ2をホルダ保持体8に嵌合
させる。ここで、ホルダ保持体8を予めカッタホルダ1
0に当接させておく。このとき、ホルダ保持体8に螺着
するボールプランジャー42のボール43が、付勢され
てガイド棒33のV溝39に係合する。これにより、ホ
ルダ保持体8は、カッタホルダ10に当接する位置に位
置決めされる。
【0043】そして、カッタホルダ10にヒンジ結合さ
れたカッタホルダ9を、その対向面9aがカッタホルダ
10の対向面10aに接合するように閉状態とする。こ
のとき、カッタホルダ10のガイドピン17,17とカ
ッタホルダ9のガイド孔12,12とが嵌合して、これ
らカッタホルダ9,10が互いに位置決めされることに
より、ガイド溝13,18、ガイド溝58,59、切刃
16,21および切刃56,52が正確に位置決めされ
る。
【0044】これにより、光ファイバ5は、ガイド溝1
3,18およびガイド溝58,59で幅方向が位置決め
される。なお、カッタホルダ9が閉じたときに、ガイド
ピン19,19は、カッタホルダ9の凹部14に入り込
むので、カッタホルダ9,10の開閉に支障を来すこと
はない。
【0045】ここで、ガイド溝58,59で位置決めさ
れた光ファイバ5は、加熱板61,63を介して加熱装
置62,64によって溶融しない温度に加熱されて軟化
する。そして、カッタホルダ9がカッタホルダ10に対
して閉じると、図4に示すように、切刃46,52が裸
ファイバ5aに僅かな隙間を有した状態で、被覆材(1
次被覆)5bおよび被覆材(2次被覆)5cに切り込ま
れ、切刃16,21が切刃46,52よりも浅く被覆材
5cに切り込まれる。
【0046】そして、この状態でホルダ保持体8をファ
イバホルダ2と共にカッタホルダ10からガイド棒33
の案内で、上記光ファイバ5の長さ方向の他端側Tへ移
動させると、切刃46,52よりも一端側Sにおいて
は、被覆材5b,5cが切刃46,52によって削り取
られて除去され、直径約125μmの裸ファイバ5aが
露出する。この削り取られた被覆材5bは、切刃46,
52が配設される孔部44,53からそれぞれ排出され
る。
【0047】また、切刃46,52と切刃16,21と
の間においては、被覆材5bは切刃46,52で削り取
られることなく、被覆材5cのみが削り取られて除去さ
れる。そのため、この間の光ファイバ5は、約300μ
mの厚さに調整される。すなわち、一次被覆である被覆
材5bが露出するように二次被覆である被覆材5cが削
り取られて除去される。この削り取られた被覆材5b
は、切刃16,21が配設される孔部22,27からそ
れぞれ排出される。
【0048】そして、切刃46,52に切り込まれて露
出した裸ファイバ5aが、切刃16,21へ到達したと
ころでホルダ保持体8の移動を停止し、カッタホルダ9
をカッタホルダ10に対して開ける。これにより、裸フ
ァイバ5aおよび被覆材5bが段階的に露出した光ファ
イバ5が、ファイバホルダ2に対して位置決めされた状
態で得られる。
【0049】次に、このようにして裸ファイバ5aが露
出した状態の光ファイバ5を、ファイバホルダ2に固定
状態のまま、被覆除去装置1から取り外し、そのままフ
ァイバホルダ2において不図示の光ファイバ接続器に装
着して光接続を行う。
【0050】本実施の形態の光ファイバの被覆除去装置
では、被覆材に対する切り込みがホルダ保持体8側であ
る光ファイバ5の長さ方向の他端側Tへ向かうにしたが
って段階的に浅くなるように、且つ刃先を一端側Sへ向
けて傾斜させて切刃が配設されているので、切刃が被覆
材を削り取ることで、裸ファイバ5aおよび1次被覆が
順次段階的に露出した光ファイバ5を、一度の除去作業
で容易に得ることができる。
【0051】そのため、この被覆除去装置1により被覆
材5bを除去した光ファイバ5は、切刃46,52と切
刃16,21との間の厚さが薄肉のテープ心線と同等の
300μmに切削されることになり、光ファイバ接続器
で光ファイバテープ心線同士を接続する際に、薄肉同士
の接続パターンの一種類にすることができる。しかも、
メカニカルスプライスタイプの光ファイバ接続器への挿
入が容易であり、調心機構に対する裸ファイバ5aの位
置調整を図ることもできる。
【0052】また、本発明の被覆除去装置では、加熱板
61,63および加熱装置62,64が配設されている
ので、光ファイバ5が有する内部応力を除去することが
でき、支持体7で光ファイバ5をしっかり位置決めする
ことにより、この内部応力により発生していた光ファイ
バ5の曲げぐせを取ることもできるとともに、被覆材5
cがあらかじめ軟化しており、2次被覆である被覆材5
cが厚肉であっても目的深さの切り込みが容易になり、
1次被覆である被覆材5bを傷めることなく正確に被覆
材5cを除去できるとともに、切り込み後においても光
ファイバ5を円滑に引き抜くことができる。
【0053】さらに、切刃46,52と切刃16,21
との間に加熱板61,63および加熱装置62,64が
配設されているので、これら加熱板61,63および加
熱装置62,64による加熱範囲が部分的であり、しか
も最外郭層の被覆材5cのみを加熱するので、入熱範囲
が狭く、光ファイバ5の光特性や、除去対象外の他の被
覆材の加熱変形等の影響を排除することもできる。
【0054】一方、この除去された被覆材5b,5c
は、孔部22,27および孔部44,53からそれぞれ
排出されるので、被覆材5b,5cがガイド溝に残っ
て、次の被覆除去作業の妨げになることを防止できる。
【0055】また、カッタホルダ9,10を閉じた後
に、ホルダ保持体8を移動させる当初に、切刃にかかる
負担が大きくなるが、このとき、被覆材には、切刃4
6,52および切刃16,21の2対が切り込まれてお
り、両方の切刃でこの負担を分担するので、それぞれの
切刃にかかる負担が小さくなり、切刃自体の寿命を長く
するという効果も得られる。
【0056】なお、上記実施の形態において、光ファイ
バを複数の裸ファイバが被覆されたテープ心線とした
が、これに限られることなく、ガイド溝およびガイドピ
ンを適宜設定することによって、単心の光ファイバ心線
であっても対応することができる。また、光ファイバテ
ープ心線を、裸ファイバ5aのそれぞれに一次被覆が施
され、これらを一括的に二次被覆を施す構成としたが、
これに限定されることなく、例えば、複数の裸ファイバ
5aに一括的に一次被覆を施して厚さ約300〜320
μmにすると共に、これにさらに二次被覆を施して、厚
さ約400μmの光ファイバテープ心線の被覆材を除去
するような構成であってもよい。
【0057】また、ファイバホルダ2をカッタホルダ
9,10に対して移動させる構成としたが、固定された
ファイバホルダ2に対してカッタホルダ9,10を移動
させるような構成であってもよい。
【0058】さらに、切刃16,21を両カッタホルダ
に設ける構成としたが、例えば、切刃16をカッタホル
ダ9から離脱させて、切刃46,52との間を切刃21
のみで削り取るような構成であってもよい。この場合、
上記、光ファイバ接続器に適合させるために、被覆材5
cの一面だけを削り取って、裸ファイバ5aと光ファイ
バ5との間を所定の厚さに調整して単心線を露出させる
こともできる。
【0059】一方、切刃16,21,46,52の傾斜
角が小さい場合には、カッタホルダ9を閉じたときに光
ファイバの被覆材への切り込みが困難になり、大きい場
合には光ファイバを移動させたときに被覆材を削り取る
ことが困難になってしまうため、傾斜角は30°〜45
°程度が好適である。
【0060】また、切刃46,52および切刃16,2
1をカッタホルダ9,10のそれぞれに押さえ板を介し
て取付ネジで固定する構成としたが、切刃46,52お
よび切刃16,21がカッタホルダ9,10に対して着
脱自在に固定されるものであればこの構成に限られるも
のではない。
【0061】さらに、2対の切刃16,21および切刃
46,52によって光ファイバ5の1次被覆および2次
被覆を段階的に除去する構成としたが、これ以上の切刃
を光ファイバ5の長さ方向他端側Tへ向かうにしたがっ
て段階的に浅くなるように配置し、これらの切刃の間に
加熱装置を配設することにより、一端側で裸ファイバが
露出して、他端側へ向かうにしたがって被覆材が順次段
階的に除去された光ファイバも容易に得ることができ
る。
【0062】また、加熱装置62、64および加熱板6
1,63を切刃46,52と切刃16,21との間に配
設する構成としたが、これに限定されるものではなく、
切刃46,52よりも一端側Sや切刃16,21よりも
他端側Tへ配設する構成であってもよい。
【0063】なお、切刃46,52に切り込まれて露出
した裸ファイバ5aが、切刃16,21へ到達したとこ
ろでホルダ保持体8の移動を停止し、カッタホルダ9,
10を開ける構成としたが、例えば、図5に示すよう
に、ホルダ保持体8を、ボールプランジャー42のボー
ル43がガイド棒33のV溝43に係合すると共に、ガ
イド棒33の係止部38がホルダ保持体8に係止するま
で移動させるような構成であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る光
ファイバの被覆除去装置は、光ファイバを位置決めした
状態で支持する支持体に、光ファイバの被覆材に切り込
まれる切刃が、被覆材に対する切り込みがホルダ保持体
側ほど浅くなるように段階的に、且つ刃先を光ファイバ
の一端側へ向けて傾斜させて複数配置される構成となっ
ている。
【0065】これにより、この光ファイバの被覆除去装
置では、切刃が段階的に被覆材を削りとるので、一端側
で裸ファイバが露出して、ホルダ保持体側へ向かうにし
たがって被覆材が順次段階的に除去された光ファイバも
一度の除去作業で容易、且つ効率的に得ることができる
という優れた効果が得られる。また、厚肉の光ファイバ
テープ心線であっても薄肉の光ファイバテープ心線と同
等の厚さを有する部分を形成できるので、光ファイバ接
続器で光ファイバテープ心線同士を接続する際に、薄肉
同士の接続パターンの一種類にすることができ、接続作
業が簡便に行えるという効果も得られる。
【0066】さらに、より厚い被覆材を有する光ファイ
バであっても、一度の除去作業で、被覆材を削り取って
裸ファイバを容易に露出させることもでき、また、被覆
材の除去工程当初に、切刃および切刃のそれぞれにかか
る負担が分担されて小さくなり、切刃自体の寿命を長く
するという効果も得られる。
【0067】請求項2記載の光ファイバの被覆除去装置
は、被覆材を加熱して軟化させるための加熱装置が、離
間して配設された複数の切刃の間に配設されている構成
になっている。これにより、この光ファイバの被覆除去
装置では、最外郭層の被覆材があらかじめ軟化している
ので、一端側で裸ファイバが露出して、他端側へ向かう
にしたがって被覆材が順次段階的に除去された光ファイ
バも一度の除去作業で容易、且つ効率的に得ることがで
きるとともに、光ファイバに対する加熱範囲が部分的で
あり、しかも最外郭層の被覆材のみを加熱するので、入
熱範囲が狭く、光ファイバの光特性や、除去対象外の他
の被覆材の加熱変形等の影響を排除できるという効果が
得られる。
【0068】請求項3に係る光ファイバの被覆除去装置
は、複数の切刃のうち光ファイバの長さ方向他端側に位
置する切刃が一対のカッタホルダのそれぞれに対向して
配設されると共に、少なくともどちらか一方がカッタホ
ルダに対して着脱自在な構成となっている。これによ
り、この光ファイバの被覆除去装置では、光ファイバ接
続器に適合させるために、被覆材の両面を削り取った
り、被覆材の一面だけを削り取ったりすることが可能と
なり、裸ファイバと光ファイバとの間の厚さおよび厚さ
方向の裸ファイバの位置を容易に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、離間
して配置された切刃間に加熱装置が備えられた被覆除去
装置の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、カッ
タホルダが開いた状態にある被覆除去装置の外観斜視図
である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図であって、被覆
除去装置を構成するホルダ保持体の(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は(b)の左側面図、(d)は
(b)の右側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図であって、切刃
が被覆材に切り込まれた断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態を示す図であって、ホル
ダ保持体がカッタホルダから離間した位置に位置決めさ
れた断面図である。
【符号の説明】
1…被覆除去装置、2…ファイバホルダ、5…光ファイ
バ(光ファイバテープ心線)、5b…被覆材(1次被
覆)、5c…被覆材(2次被覆)、7…支持体、8…ホ
ルダ保持体、9,10…カッタホルダ、16,21…切
刃(2次被覆除去用切刃)、46,52…切刃(1次被
覆除去用切刃)、62,64…加熱装置、S…一端側、
T…他端側。
フロントページの続き (72)発明者 玉木 康博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 片桐 敏昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−325225(JP,A) 特開 昭63−249110(JP,A) 実開 昭62−91511(JP,U) 実開 平5−43102(JP,U) 実開 平2−87203(JP,U) 実開 昭52−167941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/40 B26B 27/00 H02G 1/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側が突出した状態でファイバホルダ
    (2)に固定された光ファイバ(5)の被覆材(5b,
    5c)を除去する光ファイバの被覆除去装置(1)であ
    って、 開閉自在な一対のカッタホルダ(9,10)を有し、こ
    れらカッタホルダ間で前記光ファイバを位置決めした状
    態で支持する支持体(7)と、 前記ファイバホルダを着脱自在に保持すると共に装着状
    態で該ファイバホルダを前記支持体に対して前記光ファ
    イバの長さ方向に接近・離間可能とするホルダ保持体
    (8)とを備え、 前記支持体には、該支持体に支持された前記光ファイバ
    の被覆材に切り込まれる切刃(46,52,16,2
    1)が、該光ファイバの長さ方向に沿って離間して複数
    配設され、 該離間して複数配設された切刃は、前記被覆材に対する
    切り込みが前記ホルダ保持体側ほど浅くなるように段階
    的に、且つ刃先を前記光ファイバの一端側へ向けて傾斜
    され、しかも、前記光ファイバが前記長さ方向の他端側
    へ相対的に移動したときに、前記被覆材を前記切刃が削
    り取って、被覆材が段階的に除去された光ファイバを一
    度の除去作業で得ることができるようになっていること
    を特徴とする光ファイバの被覆除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバの被覆除去装
    置において、前記被覆材を加熱して軟化させるための加熱装置(6
    2,64)が、離間して配設された前記複数の切刃の間
    に配設されている ことを特徴とする光ファイバの被覆除
    去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバの被
    覆除去装置において、 前記複数の切刃のうち前記長さ方向他端側に位置する切
    刃は、前記一対のカッタホルダのそれぞれに対向配置さ
    れると共に、少なくともどちらか一方が前記カッタホル
    ダに対して着脱自在とされることを特徴とする光ファイ
    バの被覆除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ファイバの被覆除去装
    置において、 前記一対のカッタホルダは互いに対向する対向面(9
    a、10a)を有し、 前記複数の切刃は、前記対向面に対して30°〜45°
    傾斜されていることを特徴とする光ファイバの被覆除去
    装置。
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