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JP3419436B2 - 異方性導電接着フィルム - Google Patents

異方性導電接着フィルム

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Publication number
JP3419436B2
JP3419436B2 JP36153797A JP36153797A JP3419436B2 JP 3419436 B2 JP3419436 B2 JP 3419436B2 JP 36153797 A JP36153797 A JP 36153797A JP 36153797 A JP36153797 A JP 36153797A JP 3419436 B2 JP3419436 B2 JP 3419436B2
Authority
JP
Japan
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anisotropic conductive
component
conductive adhesive
film
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP36153797A
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JPH11191320A (ja
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敏 高橋
浩全 太田
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Dexerials Corp
Original Assignee
Sony Chemicals Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Chemicals Corp filed Critical Sony Chemicals Corp
Priority to JP36153797A priority Critical patent/JP3419436B2/ja
Publication of JPH11191320A publication Critical patent/JPH11191320A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
    • H05K3/323Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives by applying an anisotropic conductive adhesive layer over an array of pads

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、異方性導電接着フ
ィルムに関する。より詳しくは、狭ピッチの配線を有す
る回路間に挟み込み、それらの配線間に気泡を混入させ
ることなく回路間の導通と接着とを同時に達成できる異
方性導電接着フィルムに関する。 【0002】 【従来の技術】液晶パネルのガラス基板上のITO端子
と、フレキシブル基板やTCP(Tapecarrier package)
の端子とを接続する場合や、半導体チップをマザーボー
ド上にフリップチップ接合する場合のように、2つの回
路素子を接着すると共にその間の端子を電気的に接続す
るための材料の一つとして、異方性導電接着フィルムが
従来より広く用いられている。この場合、端子間の接続
は、端子間に異方性導電接着フィルムを挟み込み、熱圧
着することにより行なわれている。 【0003】このような異方性導電接着フィルムは、熱
硬化性エポキシ化合物と熱硬化剤とフィルム形成用樹脂
としてゴム系高分子や高分子量の固形エポキシ樹脂(即
ち、熱圧着時の温度で液状とならない高分子又は樹脂)
とを有機溶媒に溶解した熱硬化性の絶縁性接着剤中に、
導電粒子を均一に分散させた異方性導電接着剤組成物
を、剥離シート上に塗布し乾燥してフィルム化するとい
うキャスト法により作製されている。ここで、熱硬化性
エポキシ化合物としては、熱圧着時に配線の形状に追随
できるように液状又は低融点エポキシ化合物(即ち、熱
圧着時の温度で液状となるエポキシ樹脂)を使用してい
る。また、フィルム形成用樹脂には、熱圧着の際に液状
エポキシ樹脂の過度の流れ出しを抑制する効果や、配線
間の気泡(通常、空気)を押し出す効果が期待されてい
る。 【0004】そして、このように作製されたフィルム
は、線状高分子が交絡した構造となっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の異方
性導電接着フィルムの場合、比較的広い配線スペースを
有する回路素子同士を接着する際に配線間に多少の空気
の混入があったが、配線表面だけでなく配線間でも接着
面積をある程度確保できるために、接着強度の著しい低
下や導通抵抗の増大を抑制することが可能であった。 【0006】しかしながら、近年、異方性導電接着フィ
ルムで接着すべき回路素子の実装密度はますます高くな
り、それに伴い配線ピッチ(配線表面幅だけでなく配線
間のスペース)も非常にファイン化(例えば、配線ピッ
チ約50μm、配線表面幅約30μm、スペース幅約20
μm)しているために、従来の異方性導電接着フィルム
でこのような回路素子同士を接着すると、従来以上に配
線間への空気の混入が避けられないという問題がある。
これは、従来の異方性導電接着フィルムを作製する際に
必要な異方性導電接着剤組成物が溶剤を使用して調製さ
れているにも関わらず、フィルム形成樹脂であるゴム系
高分子や高分子量のエポキシ樹脂の溶剤に対する溶解度
が液状又は低融点エポキシ化合物に比べ低く、しかも液
状又は低融点エポキシ化合物や熱硬化剤の含有量をある
程度確保するためである。この結果、フィルム形成樹脂
の使用量が制限されるので、熱圧着時に液状又は低融点
のエポキシ化合物の流れ出しを十分にコントロールする
ことができず、配線間から気泡を押し出すことが不十分
となり、しかもフィルム周縁からの液状又は低融点エポ
キシ化合物のはみ出しを十分に抑制することも困難とな
る。 【0007】本発明は、以上の従来の技術の課題を解決
しようとするものであり、狭ピッチの配線を有する回路
間に挟み込んだ場合でも、それらの配線間に気泡を混入
させることなく回路間の導通と接着とを同時に達成でき
る異方性導電接着フィルムを提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者は、異方性導電
接着剤組成物をフィルム化する際に溶剤を使用するキャ
スト法を利用するのではなく、従来のゴム系高分子や高
分子量のエポキシ樹脂などの、線状高分子交絡構造フィ
ルムを形成するフィルム形成樹脂に代えて、2次元又は
3次元網目構造フィルムを形成できる光重合性多官能ア
クリレート化合物と光重合開始剤とを使用し、光重合法
によりフィルム化することにより、上述の目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成させるに至った。 【0009】即ち、本発明は、以下の成分(a)〜
(d)(a) 熱硬化性エポキシ化合物、(b) 成分
(a)のエポキシ化合物用の熱硬化剤、(c) 光重合
性の多官能アクリレート化合物、及び(d) 成分
(c)の多官能アクリレート化合物を光重合させるため
の光重合開始剤を含有する絶縁性接着剤中に、導電粒子
を分散させてなる異方性導電接着剤組成物を、フィルム
形状に光重合させることにより得られる異方性導電接着
フィルムを提供する。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 【0011】本発明の異方性導電接着フィルムは、以下
の成分(a)〜(d)(a) 熱硬化性エポキシ化合
物、(b) 成分(a)のエポキシ化合物用の熱硬化
剤、(c) 光重合性の多官能アクリレート化合物、及
び(d) 成分(c)の多官能アクリレート化合物を光
重合させるための光重合開始剤を含有する絶縁性接着剤
中に、導電粒子を分散させてなる異方性導電接着剤組成
物を、フィルム形状に光重合させることにより得られた
ものである。この異方性導電接着フィルムは、成分
(c)の光重合性の多官能アクリレート化合物による2
次元又は3次元網目構造の網目の中に、成分(a)の熱
硬化性エポキシ化合物と成分(b)の熱硬化剤とが保持
された構造のフィルムである。このような構造を異方性
導電接着フィルムに付与することにより、回路素子間の
熱圧着時に熱硬化性エポキシ化合物の不必要な流れ出し
を抑制し、しかも配線間の気泡を十分に押し出すことが
できる。 【0012】絶縁性接着剤を構成する成分(a)の熱硬
化性エポキシ化合物は、異方性導電接着フィルムの接着
力並びに粘着力を発現するための成分であり、従来より
この種の異方性導電接着フィルムにおいて用いられてい
る、少なくとも2つのグリシジル基を有する熱硬化性の
液状又は低融点エポキシ化合物、例えば、ビスフェノー
ルA型エポキシ化合物、フェノールノボラック型エポキ
シ化合物、クレゾールノボラック型エポキシ化合物、エ
ステル型エポキシ化合物等を好ましく使用することがで
きる。また、これらの化合物にはモノマやオリゴマが含
まれる。 【0013】なお、成分(a)の熱圧着時に固体であっ
て、熱硬化性の固形エポキシ樹脂を併用してもよい。 【0014】また、絶縁性接着剤を構成する成分(b)
のエポキシ化合物用の熱硬化剤は、熱圧着時に成分
(a)のエポキシ化合物と反応して硬化させる成分であ
る。このような熱硬化剤としては、従来からこの種の異
方性導電接着フィルムにおけるエポキシ樹脂の熱硬化剤
として用いられているものを使用することができ、例え
ば、アミン系、酸無水物系、イミダゾールあるいはその
変性硬化剤などを使用できる。好ましくは潜在性熱硬化
剤として知られているものを使用することができる。 【0015】成分(b)のエポキシ化合物用の熱硬化剤
の使用量は、少なすぎると硬化が不十分で電気絶縁性が
低下するようになり、多すぎると硬化の進行が速く接着
強度が低下するので、成分(a)の熱硬化性エポキシ化
合物100重量部に対し、好ましくは1〜200重量
部、より好ましくは10〜100重量部である。 【0016】絶縁性接着剤を構成する成分(c)の光重
合性多官能アクリレート化合物は、紫外線などの光の照
射により光重合して2次元又は3次元網目構造を形成
し、異方性導電接着剤組成物をフィルム化する成分であ
る。 【0017】このような光重合性多官能アクリレート化
合物としては、光重合可能なアクロイル基又はメタクロ
イル基を少なくとも2官能以上の有するモノマ又はオリ
ゴマを好ましく使用することができ、例えば、トリメチ
ロールプロパンEO(エチレンオキサイド)変性(n=
1)トリアクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ペンタエリストールトリアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレン
グリコールジアクリレート、ビスフェノールA型EO変
性(n=2)ジアクリレートなどを挙げることできる。 【0018】成分(c)の光重合性多官能アクリレート
化合物の使用量は、成分(a)の熱硬化性エポキシ化合
物と成分(b)の熱硬化剤との合計100重量部に対
し、少なすぎると配線間の気泡を十分に押し出すことが
できず、多すぎると相対的に成分(a)の熱硬化性エポ
キシ化合物の量が減り接着強度が低下し、導通信頼性も
低下するので、好ましくは1〜50重量部、より好まし
くは5〜20重量部である。 【0019】成分(d)の光重合開始剤としては、成分
(c)の光重合性多官能アクリレート化合物に対して用
いられている公知の光重合開始剤を使用することができ
る。例えば、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニル
エタン−1−オン、ベンゾエチルエーテル、ジエトキシ
アセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンジ
ル、ベンゾフェノン等の開裂タイプの光重合開始剤や水
素引抜きタイプの光重合開始剤を使用することができ
る。 【0020】成分(d)の光重合開始剤の使用量は、少
なすぎると成分(c)の光重合反応が起こらなくなり、
多すぎると瞬間的に反応が起こって発泡し、フィルムの
外観に問題が生じるので、成分(c)の光重合性多官能
アクリレート100重量部に対して、好ましくは0.1
〜10重量部、より好ましくは1〜5重量部である。 【0021】本発明において使用する絶縁性接着剤は、
以上の成分(a)〜(d)から構成されるが、異方性導
電接着フィルムの機械的物性(例えば、柔軟性)を改良
するために、絶縁性接着剤に単官能アクリレート化合物
を必要に応じて添加することができる。このような単官
能アクリレートとしては、フェノールEO変性(n=
2)アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールア
クリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、反応性の官能基であるカルボキシル基、
グリシジル基、アミノ基、ヒドロキシ基を持つアクリレ
ート、例えばアクリル酸、アクロイルオキシエチルフタ
ール酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート等を挙げる
ことができる。 【0022】また、絶縁性接着剤には、異方性導電接着
フィルムの機械的性質を改善するために、必要に応じて
光重合や熱硬化には関与しない種々の樹脂、例えばフェ
ノキシ樹脂等を適宜添加することができる。 【0023】以上の絶縁性接着剤中に分散させる導電粒
子としては、この種の異方性導電接着フィルムに用いら
れている公知の導電粒子を使用することができる。例え
ば、半田粉、ニッケル金属粉や金/ニッケルメッキした
プラスティック粒子、更に表面を絶縁被覆した導電粒子
等を使用することができ、その種類や粒径などは、異方
性導電接着フィルムの用途によって適宜選択することが
できる。 【0024】このような導電粒子の使用量は、異方性導
電接着フィルムの導電性と接着力とをバランスよく確保
するために、絶縁性接着剤100重量部に対し、好まし
くは0.1〜50重量部、より好ましくは2〜10重量
部である。 【0025】絶縁性接着剤中に以上の導電粒子が分散し
てなる異方性導電接着剤組成物は、例えば、成分(a)
〜(d)及びその他の添加剤とを常法により均一に混合
して絶縁性接着剤を調製し、これと導電粒子とを常法に
より均一に混合することにより調製してもよく、あるい
は成分(a)〜(d)、導電粒子及びその他の添加剤を
同時に混合することにより調製してもよい。 【0026】本発明の異方性導電接着フィルムは、以上
の異方性導電接着剤組成物中の成分(c)の光重合性多
官能アクリレート化合物と成分(d)の光重合開始剤と
を光重合させることによりフィルム化したものである。
より具体的には、異方性導電接着剤組成物を、グラビア
コータなどの通常の塗布装置により剥離シートなどの上
に層状に塗布し、光重合を開始させるための紫外線など
の光を照射すればよい。この場合、成分(c)の光重合
性多官能アクリレート化合物の光重合率が100%に近
い程好ましいが、フィルム形成後の異方性導電接着フィ
ルムの導通接合部の電気特性に悪影響が及ばない限り、
原則として光重合率が100%でなくても、例えば90
%あるいは80%であってもよい。 【0027】本発明の異方性導電接着フィルムは、接着
あるいは粘着成分として熱硬化性エポキシ化合物を使用
する従来の異方性導電接着フィルムと同様に使用するこ
とができる。 【0028】 【実施例】以下、本発明の異方性導電接着フィルムにつ
いて実施例により具体的に説明する。 【0029】実施例1〜11及び比較例1〜2 (異方性導電接着フィルムの製造)熱硬化性エポキシ化
合物(エピコート828、油化シェルエポキシ社製)5
0重量部と、エポキシ硬化剤(ノバキュアHX3941
HP、旭化成工業社製)50重量部との混合物に、多官
能アクリレート化合物(NK A−TMPT−3EO、
新中村化学社製)20重量部と光重合開始剤(イルガキ
ュア651、日本チバガイギー社製)0.4重量部とを
配合して液状の絶縁性接着剤を得た。 【0030】この絶縁性接着剤に、導電粒子(平均粒径
8μmの架橋ポリスチレン粒子にニッケル/金メッキを
したもの)5重量部を均一に混合することにより異方性
導電接着剤組成物を得た。 【0031】得られた異方性導電接着剤組成物を剥離フ
ィルム上に塗布し、更に50μm厚の剥離処理したポリ
エステルフィルムを載せた後、所定の間隙(15,2
5,30μm)の二つのロール間を通過させて一定の厚
さに調整し、更に180W/cmの高圧紫外線ランプを
使用して、線量2.0J/cm2の紫外線を照射するこ
とにより、光重合させた。これにより、実施例1の異方
性導電接着フィルムを得た。 【0032】実施例2〜11並びに比較例1〜2とし
て、表1〜3に示す成分を使用する以外は、上述の実施
例1の操作を繰り返した。その結果、実施例2〜11並
びに比較例2の異方性導電接着フィルムを得た。但し、
比較例1の場合には、フィルム化せず、異方性導電接着
フィルムとして使用できるものではなかった。 【0033】実施例2〜11及び比較例2で得られた異
方性導電接着フィルムを剥離フィルムがついたままの状
態で幅5mm、長さ100mmにカットし、カットした
フィルムを用いて以下の接着作業を行った。 【0034】(回路基板とITOガラスとの接着)金メ
ッキが施された表4〜6に示す接続ピッチ(μm)の配
線を有するフレキシブルプリント回路基板(ポリイミド
製)に、片面の剥離フィルムをはがした異方性導電接着
フィルムを70℃で仮接着した。更に、他面の剥離フィ
ルムを剥がし、その上にITOガラスの導体面を重ね、
圧力20Kg/cm2、温度180℃で10秒間熱圧着
した。 【0035】得られた熱圧着物について、「熱圧着接合
部の気泡の有無」、「ピール強度」及び「導通信頼性」
について以下に示すように評価し、その結果を表4〜6
に示す。 【0036】「熱圧着接合部の気泡の有無」熱圧着の接
合部をITOガラス面から200倍の顕微鏡で観察し、
気泡の有無を調べた。 【0037】「ピール強度」の測定 ITOガラス上に熱圧着したフレキシブルプリント回路
基板に幅10mmの切り口を入れ、90度方向に50m
m/分のスピードでITOガラス面から引き剥がし、そ
の時の接着強度を測定した。実用上、ピール強度は(4
50gf/cm)であることが望まれる。 【0038】「導通信頼性」熱圧着物を105℃、湿度
100%、6時間という条件のプレッシャークッカー試
験を行い、抵抗値の変化を調べた。抵抗値の上昇値が
0.3Ω以下の好ましい場合を「○」とランクづけし、
0.5Ω以上の好ましくない場合を「×」とランクづけ
した。 【0039】 【表1】 実施例 1 2 3 4 5 熱硬化性エポキシ化合物 EP828*1 50 50 50 50 50エポキシ化合物用熱硬化剤ノハ゛キュアHX3941HP*2 50 50 50 50 50光重合性多官能アクリレート化合物 NK A-TMPT-3EO*3 20 10 30 − − KAYARAD TMPTA*4 − − − 10 15単官能アクリレートニューフロンティア PHE-2*5 − − 5 − 10光重合開始剤イルカ゛キュア651*6 0.4 0.2 0.7 0.2 0.5導電粒子 (粒径=8μm) 5%架橋ホ゜リスチレン(AuNiメッキ) 5 5 5 5 5 表1注:*1 油化シェルエポキシ社製、*2 旭化成工業社製、*3 新中村 化学社製、*4 日本化薬社製、*5第一工業製薬社製、*6 日本チバガイギ ー社製 【0040】 【表2】 実施例 6 7 8 9 10 熱硬化性エポキシ化合物 EP828*1 50 − − 50 50 アラルタ゛イトCY184*7 − 50 50 − −エポキシ化合物用熱硬化剤ノハ゛キュアHX3941HP*2 50 50 50 50 50光重合性多官能アクリレート化合物 NK A-TMPT-3EO*3 − 20 − − − KAYARAD TMPTA*4 15 − 10 − 5 NK エステル A-400*8 − − − 25 25単官能アクリレートアロニックス M-120*9 10 − − − 5光重合開始剤イルカ゛キュア651*6 0.5 0.4 0.2 0.5 0.7導電粒子 (粒径=8μm) 5%架橋ホ゜リスチレン(AuNiメッキ) 5 5 5 5 5 表注、*1〜*4及び*6は表1に同じ、*7 日本チバガイギー社製、*8 新中村化学社製 【0041】 【表3】 比較例 実施例 1 2 11 熱硬化性エポキシ化合物 EP828*1 50 50 50エポキシ化合物用熱硬化剤ノハ゛キュアHX3941HP*2 50 50 50光重合性多官能アクリレート化合物 NK A-TMPT-3EO*3 − − 100光重合開始剤イルカ゛キュア651*6 − − 2フェノキシ樹脂 − 10 −導電粒子 (粒径=8μm) 5%架橋ホ゜リスチレン(AuNiメッキ) 5 5 5 表注: *1〜*3及び*6は表1に同じ 【0042】 【表4】 実施例 1 2 3 4 5 異方導電フィルムの厚さ(μm) 25 25 25 30 15接続ピッチ80μm 気泡の有無 無 無 無 無 無 ピール強度(gf/cm) 550 600 450 450 550 導通信頼性 ○ ○ ○ ○ ○接続ピッチ100μm 気泡の有無 無 無 無 無 無 ピール強度(gf/cm) 750 650 550 450 550 導通信頼性 ○ ○ ○ ○ ○接続ピッチ150μm 気泡の有無 無 無 無 無 無 ピール強度(gf/cm) 700 800 600 550 500 導通信頼性 ○ ○ ○ ○ ○ 【0043】 【表5】 実施例 6 7 8 9 10 異方導電フィルムの厚さ(μm) 25 15 25 25 25接続ピッチ80μm 気泡の有無 無 無 無 無 無 ピール強度(gf/cm) 650 500 650 550 650 導通信頼性 ○ ○ ○ ○ ○接続ピッチ100μm 気泡の有無 無 無 無 無 無 ピール強度(gf/cm) 700 650 750 550 750 導通信頼性 ○ ○ ○ ○ ○接続ピッチ150μm 気泡の有無 無 無 無 無 無 ピール強度(gf/cm) 750 650 750 650 750 導通信頼性 ○ ○ ○ ○ ○ 【0044】 【表6】注)比較例1はフィルム化せず、貼り付け作業はできな
かった。 【0045】表4〜6からわかるように、実施例1〜1
0の異方性導電接着フィルムは、気泡の有無、ピール強
度、及び導通信頼性の各評価項目のいずれも優れた結果
を示した。 【0046】なお、光重合性多官能アクリレート化合物
の使用量を増加させた際の気泡の有無とピール強度とに
対する影響を調べるために、熱硬化性エポキシ化合物に
対する相対量を増加させた実施例11の異方性導電接着
フィルムの場合、配線間の気泡を除くことができるが、
相対的に熱硬化性エポキシ化合物の量が減少するため、
ピール強度が低下する傾向があることがわかる。 【0047】一方、光重合性多官能アクリレート化合物
及び光重合開始剤を使用しない比較例1の場合には、フ
ィルム化せず、従って異方性導電接着フィルムとして使
用できるものではなかった。 【0048】また、比較例1と同様に、光重合性多官能
アクリレート化合物及び光重合開始剤を使用しないが、
フィルム形成用樹脂としてフェノキシ樹脂を使用した比
較例2の場合には、配線間の気泡を除くことができず、
従ってピール強度も導通信頼性も不十分であった。 【0049】 【発明の効果】本発明の異方性導電接着フィルムによれ
ば、狭ピッチの配線を有する回路間に挟み込んだ場合で
も、それらの配線間に気泡を混入させることなく回路間
の導通と接着とを同時に達成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01B 5/16 H01B 5/16 // C09J 4/02 C09J 4/02 (56)参考文献 特開 昭53−97035(JP,A) 特開 平4−192212(JP,A) 特開 昭63−142084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 1/20 C08F 2/48 C09J 7/02 C09J 9/02 C09J 163/00 H01B 5/16 C09J 4/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 以下の成分(a)〜(d) (a) 熱硬化性エポキシ化合物、 (b) 成分(a)のエポキシ化合物用の熱硬化剤、 (c) 光重合性の多官能アクリレート化合物、及び (d) 成分(c)の多官能アクリレート化合物を光重
    合させるための光重合開始剤 を含有する絶縁性接着剤中に、導電粒子を分散させてな
    る異方性導電接着剤組成物を、フィルム形状に光重合さ
    せることにより得られる異方性導電接着フィルムであっ
    て、絶縁性接着剤が、成分(a)の熱硬化性エポキシ化
    合物100重量部に対し成分(b)の熱硬化剤を1〜2
    00重量部含有し、成分(c)の多官能アクリレート化
    合物を、成分(a)の熱硬化性エポキシ化合物と成分
    (b)の熱硬化剤との合計100重量部に対し10〜3
    0重量部含有し、そして成分(d)の光重合開始剤を、
    成分(c)の多官能アクリレート化合物100重量部に
    対し0.1〜10重量部含有し、且つ異方性導電接着剤
    組成物が、この絶縁性接着剤100重量部に対し導電粒
    子0.5〜50重量部を含有する異方性導電接着フィル
    ム。
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