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JP3408499B2 - 多周波分波器 - Google Patents

多周波分波器

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JP3408499B2
JP3408499B2 JP2000183201A JP2000183201A JP3408499B2 JP 3408499 B2 JP3408499 B2 JP 3408499B2 JP 2000183201 A JP2000183201 A JP 2000183201A JP 2000183201 A JP2000183201 A JP 2000183201A JP 3408499 B2 JP3408499 B2 JP 3408499B2
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line
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bpf
bandpass filter
coupling
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博 畠中
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多周波分波器に係
わり、特に、例えば、無線通信設備、移動通信基地局設
備等において、多周波の高周波信号を分波する際に有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来の多周波分波器の概略構
成を説明するための図である。なお、図17では、0.
9GHz帯の信号、1.5GHz帯の信号、および2.
0GHz帯の信号を分波する場合について説明する。同
図に示すように、共通端子(Tc)から入力される2.
0GHz帯の信号は、2.0GHz帯の信号を通過させ
る帯域通過フィルタ(以下、単に、BPFという)23
0pを通過して、端子(T31)から出力される。また、
共通端子(Tc)から入力される0.9GHz帯の信号
と、1.5GHz帯の信号とは、2.0GHz帯の信号
を除去する帯域除去フィルタ(以下、単に、BEFとい
う)230eを通過して、端子(T32)から出力され
る。端子(T32)から出力され、端子(T20)に入力さ
れた1.5GHz帯の信号は、1.5GHz帯の信号を
通過させるBPF220pを通過して、端子(T21)か
ら出力される。端子(T32)から出力され、端子
(T20)に入力された0.9GHz帯の信号は、1.5
GHz帯の信号を除去するBEF220eを通過して、
端子(T22)から出力される。端子(T22)から出力さ
れ、端子(T10)に入力された0.9GHz帯の信号
は、0.9GHz帯の信号を通過させるBPF210p
を通過して、端子(T11)から出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の多周波分波器では、3個のBPF(210p,
220p,230p)と、2個のBEF(210e,2
20e)とで、多周波分波器を構成していた。そのた
め、従来の多周波分波器は、全体として大型化するとと
もに、共振回路素子の数が多くなるので、損失が大きい
という問題点があった。一方、移動通信システムでは、
トンネル内あるいはビル内で端末装置を使用可能とする
ため、あるいは、不感知対策のために、トンネル内ある
いはビル内に中継用アンテナを設置することが検討され
ている。このような中継用アンテナを設置する場合に
も、多周波分波器が必要とされるが、このような多周波
分波器には、小型で、かつ、損失の少ないものが要求さ
れる。しかしながら、前述した従来の多周波分波器は、
大型で、かつ、損失が大きいので、前述したような用途
には不適当であるという問題点があった。
【0004】そこで、本願の発明者は、小型で、かつ、
損失の少ない多周波分波器として、図18に示す多周波
分波器を試作した。図18は、本願の出願前に、本願の
発明者により試作された多周波分波器を説明するための
図である。同図において、310は、0.9GHz帯の
信号を通過させるBPF、320は、1.5GHz帯の
信号を通過させるBPF、330は、2.0GHz帯の
信号を通過させるBPFである。図18に示す多周波分
波器は、3個のBPF(310,320,330)を、
共通端子(Tc)にそれぞれ接続したものである。この
図18に示す多周波分波器によれば、図17に示すもの
と比して、BEFが必要ないので、全体として小型化を
図ることができ、かつ、BEF分の共振回路素子も必要
ないので、損失も少なくすることができる。
【0005】しかしながら、3個のBPF(310,3
20,330)は、コムライン型BPF、あるいは、イ
ンターデジタル型BPFで構成されが、コムライン型B
PF、あるいは、インターデジタル型BPFは、その内
部に結合線路(または結合ループ素子)を有している。
そして、この結合線路は、BPFを通過する高周波信号
の波長の4分の1の波長に設定されている。例えば、
1.5GHz帯の信号を通過させるBPF320であれ
ば、この内部の結合線路の線路長は、1.5GHzの信
号の波長(200mm)の4分の1の波長(50(=2
00/4)mm)とされる。なお、図18内において、
2.0≒38mmは、BPF330の内部の結合線路の
線路長を、l1.5≒50mmは、BPF320の内部の
結合線路の線路長を、l0.9≒83mmは、BPF31
0の内部の結合線路の線路長を示している。
【0006】即ち、BPF310の内部の結合線路の線
路長(83mm)が、2.0GHzの波長(150m
m)の2分の1の波長(75(=150/2))に近
く、かつ、内部の結合線路の先端はBPFの筐体に接続
され、内部の結合線路の先端が基準電位(アース)と
(即ち、終端短絡)されている。そのため、図18に示
す多周波分波器では、共通端子から見て、2GHzの信
号は、BPF310の内部の結合線路で短絡状態とな
り、2GHzの信号の特性が劣化するという問題点があ
った。本発明は、前記従来技術の問題点を解決するため
になされたものであり、本発明の目的は、電気的特性を
低下させることなく、従来よりも小型化を図り、かつ、
損失を低減することが可能となる多周波分波器を提供す
ることにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明ら
かにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、内部に共通端子に
接続される結合線路を有し、波長がλ LL である第1の
高周波信号を通過させる第1の帯域通過フィルタと、前
記共通端子と前記第1の帯域通過フィルタの結合線路と
の接続点に、一方の端部が接続される伝送線路と、内部
に前記伝送線路の他方の端部に接続される結合線路を有
し、前記第1の周波数よりも高周波で、波長がλ HL
ある第2の高周波信号を通過させる第2の帯域通過フィ
ルタと、内部に前記伝送線路の他方の端部に接続される
結合線路を有し、前記第2の周波数よりも高周波で、波
長がλ HH である第3の高周波信号を通過させる第3の
帯域通過フィルタとを有する多周波分波器であって、
記共通端子から前記第1の帯域通過フィルタの内部の結
合線路の終端の短絡端までの線路長は、(λ HL +λ
HH )/8であり、前記第2の帯域通過フィルタの内部
の結合線路の線路長は、(λ HH /4)であり、前記第
3の帯域通過フィルタの内部の結合線路の線路長は、
(λ HL /4)であり、前記伝送線路の前記共通端子か
ら前記他方の端部までの線路長は、(λ LL /4)−
(λ HH /4)であることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、内部に結合線路を有し、
波長がλ LL である第1の高周波信号を通過させる第1
の帯域通過フィルタと、内部に結合線路を有し、前記第
1の周波数よりも高周波で、波長がλ LH である第2の
高周波信号を通過させる第2の帯域通過フィルタと、内
に結合線路を有し、前記第2の周波数よりも高周波
で、波長がλ HL である第3の高周波信号を通過させる
第3の帯域通過フィルタと、内部に結合線路を有し、前
記第3の周波数よりも高周波で、波長がλ HH である第
4の高周波信号を通過させる第4の帯域通過フィルタ
と、一方の端部が、前記第1の帯域通過フィルタの結合
線路と前記第2の帯域通過フィルタの結合線路との接続
点に接続され、他方の端部が、前記第3の帯域通過フィ
ルタの結合線路と前記第2の帯域通過フィルタの結合線
路との接続点に接続されるとともに、前記一方の端部と
前記他方の端部との間に共通端子が接続される伝送線路
とを有する多周波分波器であって、前記共通端子から
記第1の帯域通過フィルタ内部の結合線路の終端の短
絡端、および前記共通端子から第2の帯域通過フィルタ
の内部の結合線路の終端の短絡端までの線路長は、(λ
HL+λHH)/8であり、前記第3の帯域通過フィル
内部の結合線路の線路長は、(λHH/4)であ
り、前記第4の帯域通過フィルタ内部の結合線路の線
路長は、(λHL/4)であり、前記伝送線路の前記共
通端子から前記他方の端部までの線路長は、(λLL
4)−(λHH/4)であることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1の多周
波分波器の一例の概略構成を示す図である。この図1に
示す多周波分波器は、送信共用の場合の多周波分波器で
あり、前述の図18に示す多周波分波器と同様、0.9
GHz帯の信号、1.5GHz帯の信号、および2.0
GHz帯の信号を分波する場合を例に挙げて、本実施の
形態の多周波分波器について説明する。同図において、
110は、0.9GHz帯の信号を通過させるBPF、
120は、1.5GHz帯の信号を通過させるBPF、
130は、2.0GHz帯の信号を通過させるBPFで
ある。また、2は筐体であり、筐体2と内部導体(11
1〜114)とで、0.9GHz帯の信号を通過させるB
PF110が、筐体2と内部導体(121〜124)と
で、1.5GHz帯の信号を通過させるBPF120
が、筐体2と内部導体(131〜134)とで、2.0G
Hz帯の信号を通過させるBPF130がそれぞれ構成
される。24は、BPF110と、BPF(120,1
30)との間に、同軸ケーブル、マイクロストリップラ
インなどで構成される伝送線路である。
【0011】また、21は、共通端子(Tc)に接続さ
れるBPF110の内部の結合線路、25は、端子(T
0.9)に接続されるBPF110の内部の結合線路、2
2は、伝送線路24の他方の端部に接続されるBPF1
20の内部の結合線路、26は、端子(T1.5)に接続
されるBPF120の内部の結合線路、23は、伝送線
路24の他方の端部に接続されるBPF130の内部の
結合線路、27は、端子(T2)に接続されるBPF1
30の内部の結合線路である。共通端子(Tc)から入
力された0.9GHz帯の信号は、BPF110を通過
して、端子(T0.9)から出力され、アンテナに供給さ
れる。同様に、共通端子(Tc)から入力された1.5
GHz帯の信号は、BPF120を通過して、端子(T
1.5)から出力され、また、共通端子(Tc)から入力
された2.0GHz帯の信号は、BPF130を通過し
て、端子(T2)から出力され、それぞれアンテナに供
給される。これらのBPF(110,120,130)
は、コムライン型のBPFであり、各BPF(110,
120,130)の減衰特性の一例を図2に示す。
【0012】図3は、図1に示す各BPF(110,1
20,130)の結合線路の線路長と、伝送線路24の
線路長を説明するための図である。この図3内におい
て、l23≒50mmは、BPF130の内部の結合線路
23の線路長を、l22≒38mmは、BPF120の内
部の結合線路22の線路長を、l21≒44mmは、BP
F110の内部の結合線路21の線路長を、l24≒45
mmは、伝送線路24の線路長を示している。図3に示
す、各線路長は、下記(1)、(2)式で求められる。
【数1】 l21=(λ1.5/4+λ2.0/4)/2=(λ1.5+λ2.0)/8 l22=λ2.0/4 l23=λ1.5/4 l24=λ0.9/4−λ2.0/4 ・・・・・・・・・・・・ (1) ここで、λ0.9、λ1.5、および、λ2.0は、0.9GH
z、1.5GHz、および2GHzの波長であり、前記
(1)式に、λ0.9≒33mm、λ1.5≒200mm、λ
2.0≒150mmを代入することにより、下記(2)式
が得られる。
【0013】
【数2】 l21=(λ1.5+λ2.0)/8=(200+150)/8≒44mm l22=λ2.0/4=150/4≒38mm l23=λ1.5/4=200/4≒50mm l24=λ0.9/4−λ2.0/4=(333−150)/4≒45mm ・・・・・・・・・・・・・・・・ (2)
【0014】図1に示す多周波分波器において、共通端
子(Tc)に接続される分岐点(B1)から、BPF1
10の内部の結合線路21の短絡端までの線路長が44
mmであり、λ1.5/4(≒50mm)、およびλ2.0
4(≒38mm)の長さに近いので、1.5GHz、お
よび2.0GHzの時に、分岐点(B1)から見たBP
F110の結合線路21の終端の短絡端までのインピー
ダンスが略無限大となる。これにより、BPF110に
より、1.5GHz帯の信号、および2.0GHz帯の
信号の劣化するのを防止することができる。また、共通
端子(Tc)に接続される分岐点(B1)から、伝送線
路24を介してBPF120の内部の結合線路121の
短絡端までの線路長が、83(45+38)mmであ
り、λ0.9/4(≒83mm)と同じにされるので、
0.9GHzの時に、分岐点(B1)から見たBPF1
20の結合線路121の終端の短絡端までのインピーダ
ンスが略無限大となる。これにより、BPF(120,
130)により、0.9GHz帯の信号の劣化するのを
防止することができる。さらに、BPF120の結合線
路121の線路長が(λ2.0/4)に、BPF130の
結合線路131の線路長が(λ1.5/4)にされている
ので、BPF120より2GHz帯の信号が劣化、およ
びBPF130より1.5GHz帯の信号が劣化するの
を防止することができる。
【0015】図4は、本発明の実施の形態1の多周波分
波器の他の例の概略構成を示す図である。この図4に示
す多周波分波器は、0.9GHz帯の信号を通過させる
BPF110に並列に、0.8GHz帯の信号を通過さ
せるBPF100を追加した点で、図1に示す多周波分
波器と相異する。BPF100は、筐体2と内部導体
(10〜10)とで構成され、20はBPF100
の内部の結合線路、29は、端子(T0.8)に接続さ
れるBPF100の内部の結合線路である。伝送線路2
4は、一方の端部がBPF100の内部の結合線路20
とBPF110の内部の結合線路21との接続点に接続
され、他方の端部がBPF120の内部の結合線路22
とBPF130の内部の結合線路23との接続点に接続
される。 また、伝送線路24の一方の端部と他方の端部
との間に共通端子(T )が接続される。図4に示す各
BPF(100,110,120,130)の減衰特性
の一例を図5に示し、また、図4に示す各BPF(10
0,110,120,130)の結合線路の線路長と、
伝送線路24の線路長を図6に示す。図6に示すよう
に、図4に示す多周波分波器において、共通端子
(T )からBPF100の内部の結合線路20の終端
の短絡点までの線路長(l20と、共通端子(T
からBPF110の結合線路21の終端の短絡点までの
線路長(l21)とは、ともに44mmとされる。図4
に示す多周波分波器でも、図1に示すものと同様の効果
を得ることができる。なお、図4に示す場合と同様にし
て、BPFを追加することにより、5、6、7,8波を
分波する多周波分波器を構成することが可能である。こ
のように、本実施の形態の多周波分波器によれば、電気
的特性を低下させることなく、従来よりも小型化を図
り、かつ、損失を低減することが可能となり、さらに、
コストを低減することが可能となる。
【0016】なお、前述の説明では、多周波の送信波を
分波する場合について説明したが、多周波の受信波を分
波する場合、あるいは、多周波の送受信波を分波する場
合にも本発明は適用可能である。多周波の送受信波を分
波する場合には、各BPF(100,110,120,
130)の通過帯域を広くする必要があるのでインター
デジタル型のBPFが適している。図7は、インターデ
ジタル型のBPFの概略構造を示す要部断面図であり、
同図(a)は共振棒の長さ方向に沿った面で切断した要
部断面図、同図(b)は共振棒の長さ方向と直交する面
で切断した要部断面図である。同図において、1は共振
棒、2は筐体、3は結合線路(結合ループ)、4は入力
コネクタであり、このインターデジタル型のBPFの等
化回路を図8に示す。次に、図9に示すように、共振棒
1の間隔をD、共振棒1の直径をd、共振棒1の長さl
をλo/4(λoは共振周波数)、筐体2の幅をWとす
るとき、インターデジタル型のBPFの段間結合係数
(Mk,k+1)は、下記(3)式で表される。
【0017】
【数3】 Mk,k+1=MEk,k+1+MHk,k+1Ek,k+1=10Mek,k+1ek,k+1=(−1.37Dk k+1/W+0.91d/W−0.048) MHk,k+1=10-LH/20 LH=54.6Dk k+1 (1−0.3d/W)F(λo)/2W F(λo)=(1−(2W/λo)21/2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (3) ここで、MEk,k+1は段間電界結合係数、MHk,k+1は段間
磁界結合係数、LHは段間磁界減衰量である。
【0018】図10は、コムライン型のBPFの概略構
造を示す要部断面図であり、同図(a)は共振棒の長さ
方向に沿った面で切断した要部断面図、同図(b)は共
振棒の長さ方向と直交する面で切断した要部断面図であ
る。同図において、2は筐体、3は結合線路(結合ルー
プ)、4は入力コネクタ、5は内部導体であり、このコ
ムライン型のBPFの等化回路を図11に示す。次に、
図12に示すように、内部導体5の間隔をD、内部導体
5の直径をd、内部導体5の長さlをλo/4(λoは
共振周波数)、筐体2の幅をWとするとき、コムライン
型のBPFの段間磁界結合係数(MHk,k+1)は、下記
(4)式で表される。
【数4】 MHk,k+1=10-LH/20 LH=54.6Dk k+1 (1−0.3d/W)F(λo)/2W F(λo)=(1−(2W/λo)21/2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (4) ここで、LHは磁界減衰量である。
【0019】次に、チエビシエフ形基準化低域通過フィ
ルタを基にして、図13に示す通過域がチエビシエフ形
特性で、減衰域がワグナ形特性を有するBPFを設計す
る場合について説明する。BPFの設計上許容される通
過域内における電圧定在波比(VSWR)をSとする
と、通過域内における許容リップルLr、下記(5)式
で表される。
【数5】 Lr=10log((s+1)2/4S) ・・・・・・・・・・・ (5) この5式から許容リップルLrを求めるとともに、回路
次数nを定めて、下記(6)式から素子値g1ないしgn
を求める。
【数6】 g1=2a1/γ gk=(4ak-1k)/bk-1k(k=1,2,…、n) γ=sinh(β/2n) β=ln(coth(Lr/13.37)) ak=sin((2k−1)π/2n) bk=γ2+sin2(kπ/n) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (6)
【0020】前記(6)式で求めた素子値g1ないし
n、BPFの所用中心周波数fo、および通過帯域幅B
wrから、段間結合係数Mk,k+1は、下記(7)式で求め
ることができる。
【数7】 Mk k+1=(4/gkk+11/2wr/fo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (7) 前記各式を用いて作成した、通過域がチエビシエフ形特
性で、減衰域がワグナ形特性を有するBPFの伝送特性
は、下記(8)式で求めることができる。
【数8】 ATT=10log(1+(S−1)22 n(x)/4S) Tn(x)=cosh2(ncos-1x) x=Bwr(f/fo−fo/f)/fo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (8) ここで、ATTは伝送損失、Tn(x)はチエビシエフの多
項式、foはBPFの通過域における中心周波数、fは
任意の周波数、BwrはBPFの許容通過周波数帯域幅で
ある。
【0021】[実施の形態2]図14は、本発明の実施
の形態2の多周波分波器の構成を示す要部断面図であ
り、同図(a)は、内部導体の長さ方向と直交する面で
切断した断面を示す要部断面図、同図(b)は、内部導
体の長さ方向に沿った面で切断した断面を示す要部断面
図である。同図において、7は筐体2の内部に設けられ
た隔壁であり、筐体2と隔壁7と、内部導体(111
114)とで、0.9GHz帯の信号を通過させるBP
F110が、筐体2と隔壁7と、内部導体(121〜1
4)とで、1.5GHz帯の信号を通過させるBPF
120が、筐体2と隔壁7と、内部導体(131〜1
4)とで、2.0GHz帯の信号を通過させるBPF
130がそれぞれ構成される。本実施の形態の多周波分
波器は、内部導体(111〜114)と内部導体(12 1
〜124)とをコの字状に配置するともに、筐体2を共
通化してより小型化を図ったものである。なお、結合線
路(21,22,23)の線路長は、それぞれ前述した
長さに設定されている。さらに、伝送線路24は、帯状
の導体で構成され、この伝送線路24の線路長も、前述
した長さに設定されている。本実施の形態においても、
前記実施の形態1と同様な作用・効果を得ることが可能
である。なお、図14において、31〜35は共振周波
数調整用ネジである。
【0022】[実施の形態3]図15は、本発明の実施
の形態3の多周波分波器の構成を示す要部断面図であ
り、同図(a)は、内部導体の長さ方向と直交する面で
切断した断面を示す要部断面図、同図(b)は、内部導
体の長さ方向に沿った面で切断した断面を示す要部断面
図である。本実施の形態の多周波分波器は、前記実施の
形態2の多周波分波器において、端子(T1.5)と端子
(T2)とを一体化した多周波分波器である。そのた
め、本実施例では、図16に示すように、端子(T
1.5/2)に接続されるBPF120の内部の結合線路2
6の線路長(l26)が、38(≒λ2.0/4)mmに、
BPF130の内部の結合線路27の線路長(l27
が、50(≒λ 1.5/4)mmに設定されている。本実
施の形態においても、前記実施の形態1と同様な作用・
効果を得ることが可能である。以上、本発明者によって
なされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明
したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能であることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明の多周波分波器によれば、電気
的特性を低下させることなく、従来よりも小型化を図
り、かつ、損失を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の多周波分波器の一例の
概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す各帯域通過フィルタの減衰特性の一
例を示すグラフである。
【図3】図1に示す各帯域通過フィルタの結合線路の線
路長と、伝送線路の線路長を説明するための図である。
【図4】本発明の実施1の形態の多周波分波器の他の例
の概略構成を示す図である。
【図5】図4に示す各帯域通過フィルタの減衰特性の一
例を示すグラフである。
【図6】図4に示す各帯域通過フィルタの結合線路の線
路長と、伝送線路の線路長を説明するための図である。
【図7】インターデジタル型の帯域通過フィルタの概略
構造を示す要部断面図である。
【図8】インターデジタル型の帯域通過フィルタの等化
回路を示す回路図である。
【図9】インターデジタル型の帯域通過フィルタの段間
結合係数(Mk,k+1)を説明するための図である。
【図10】コムライン型の帯域通過フィルタの概略構造
を示す要部断面図である。
【図11】コムライン型の帯域通過フィルタの等化回路
を示す回路図である。
【図12】コムライン型の帯域通過フィルタの段間結合
係数(Mk,k+1)を説明するための図である。
【図13】通過域がチエビシエフ形特性で、減衰域がワ
グナ形特性を有する帯域通過フィルタの減衰特性の一例
を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態2の多周波分波器の構成
を示す要部断面図である。
【図15】本発明の実施の形態3の多周波分波器の構成
を示す要部断面図である。
【図16】図15に示す各帯域通過フィルタの結合線路
の線路長と、伝送線路の線路長を説明するための図であ
る。
【図17】従来の多周波分波器の概略構成を説明するた
めの図である。
【図18】本願の出願前に、本願の発明者により試作さ
れた多周波分波器を説明するための図である。
【符号の説明】
1…共振棒、2…筐体、3,20〜23,25,26,
27,29…結合線路(結合ループ)、4…入力コネク
タ、5,101〜104,111〜114,121〜124
131〜134…内部導体、7…隔壁、24…伝送線路、
31〜35…共振周波数調整用ネジ、100,110,
120,130,210p,220p,230p,31
0,320,330…帯域通過フィルタ、220e,2
30e…帯域除去フィルタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に共通端子に接続される結合線路を
    有し、波長がλ LL である第1の高周波信号を通過させ
    る第1の帯域通過フィルタと、 前記共通端子と前記第1の帯域通過フィルタの結合線路
    との接続点に、一方の端部が接続される伝送線路と、 内部に前記伝送線路の他方の端部に接続される結合線路
    を有し、前記第1の周波数よりも高周波で、波長がλ
    HLである第2の高周波信号を通過させる第2の帯域通
    過フィルタと、 内部に前記伝送線路の他方の端部に接続される結合線路
    を有し、前記第2の周波数よりも高周波で、波長がλ
    HHである第3の高周波信号を通過させる第3の帯域通
    過フィルタとを有する多周波分波器であって、前記共通端子から 前記第1の帯域通過フィルタ内部の
    結合線路の終端の短絡端までの線路長は、(λHL+λ
    HH)/8であり、 前記第2の帯域通過フィルタ内部の結合線路の線路長
    は、(λHH/4)であり、 前記第3の帯域通過フィルタ内部の結合線路の線路長
    は、(λHL/4)であり、 前記伝送線路の前記共通端子から前記他方の端部までの
    線路長は、(λLL/4)−(λHH/4)であること
    を特徴とする多周波分波器。
  2. 【請求項2】 内部に結合線路を有し、波長がλLL
    ある第1の高周波信号を通過させる第1の帯域通過フィ
    ルタと、 内部に結合線路を有し、前記第1の周波数よりも高周波
    で、波長がλLHである第2の高周波信号を通過させる
    第2の帯域通過フィルタと、内部に 結合線路を有し、前記第2の周波数よりも高周波
    で、波長がλHLである第3の高周波信号を通過させる
    第3の帯域通過フィルタと、 内部に結合線路を有し、前記第3の周波数よりも高周波
    で、波長がλHHである第4の高周波信号を通過させる
    第4の帯域通過フィルタと、 一方の端部が、前記第1の帯域通過フィルタの結合線路
    と前記第2の帯域通過フィルタの結合線路との接続点に
    接続され、他方の端部が、前記第3の帯域通過 フィルタ
    の結合線路と前記第4の帯域通過フィルタの結合線路と
    の接続点に接続されるとともに、前記一方の端部と前記
    他方の端部との間に共通端子が接続される伝送線路 とを
    有する多周波分波器であって、前記共通端子から 前記第1の帯域通過フィルタの内部の
    結合線路の終端の短絡端、および前記共通端子から第2
    の帯域通過フィルタ内部の結合線路の終端の短絡端ま
    での線路長は、(λHL+λHH)/8であり、 前記第3の帯域通過フィルタ内部の結合線路の線路長
    は、(λHH/4)であり、 前記第4の帯域通過フィルタ内部の結合線路の線路長
    は、(λHL/4)であり、 前記伝送線路の前記共通端子から前記他方の端部までの
    線路長は、(λLL/4)−(λHH/4)であること
    を特徴とする多周波分波器。
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