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JP2003204203A - 方向性結合器付きフィルタおよび通信装置 - Google Patents

方向性結合器付きフィルタおよび通信装置

Info

Publication number
JP2003204203A
JP2003204203A JP2002001792A JP2002001792A JP2003204203A JP 2003204203 A JP2003204203 A JP 2003204203A JP 2002001792 A JP2002001792 A JP 2002001792A JP 2002001792 A JP2002001792 A JP 2002001792A JP 2003204203 A JP2003204203 A JP 2003204203A
Authority
JP
Japan
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filter
coupling
directional coupler
line
coupler according
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002001792A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuo Tsunoda
紀久夫 角田
Yasunori Takei
泰範 竹井
Hiromitsu Ito
宏充 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Priority to KR10-2003-0000536A priority patent/KR20030060792A/ko
Priority to EP03000215A priority patent/EP1328038A3/en
Priority to CN03100989A priority patent/CN1434539A/zh
Priority to US10/337,855 priority patent/US6781476B2/en
Publication of JP2003204203A publication Critical patent/JP2003204203A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、優れた減衰特性を有し、良好
な方向性が得られる方向性結合器付きフィルタを構成す
る。 【解決手段】 高インピーダンス部1aと低インピーダ
ンス部1bとを交互に連結したような形状の内導体1
を、断面が略正方形の外導体2内の中心に配置する。外
導体2の一側面(図における上面)には、外導体2の壁
を貫通する孔8を二つ形成する。誘電体基板3の表面に
は、主線路部とプローブ接続部とからなる略π型形状の
結合用線路5を形成し、端部に導電体棒で形成されたプ
ローブ4a,4bを接続する。結合用線路5の主線路部
の一方の端部には抵抗器6を設けている。他方の端部は
出力端子20として、外部回路を接続可能にしている。
プローブ4a,4bは孔8に挿入し、誘電体基板3を外
導体2内の所定の位置に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波通信
に用いるフィルタと方向性結合器、特に方向性結合器を
内蔵したフィルタ、およびこれを備えた複合フィルタ装
置、通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、通信装置の初段にはフィルタが
設置され、この通信装置の動作状況を確認するために、
方向性結合器が設置される。従来の携帯電話等の通信装
置のブロック図を図18に示す。
【0003】図18において、電力増幅器は、送信信号
を電力増幅し、低域通過フィルタは、その高調波成分を
減衰させる。方向性結合器は、送信信号の一部をアンテ
ナ送信電力監視装置へ出力する。アンテナ送信電力監視
装置は、入力した信号を検出して電力増幅器の出力を調
整することによって、方向性結合器からアンテナに伝送
され、外部に放射されるアンテナ出力を常時安定化させ
る。
【0004】前述ような、マイクロ波通信に利用される
フィルタの設計方法は周知の内容である。例えば、”M
icrowave Filters,Impendan
se−Matching and Networks,
and CouplingStructure:Art
ech House社,Matthaei 他”には、
同軸線路を用いた低域通過フィルタ、コムラインフィル
タ、導波管フィルタ等が記載されている。また、”通信
用フィルタ回路の設計とその応用、総合電子出版、小西
著1994年”には、マイクロストリップラインを用い
た低域通過フィルタやバンドパスフィルタの設計方法が
記載されている。
【0005】これら、各設計方法により得られる低域通
過フィルタにおいても、代表的なものを図19、図20
に示す。図19は同軸線路を用いた低域通過フィルタの
分解斜視図であり、図20はマイクロストリップ型の低
域通過フィルタの外観斜視図である。
【0006】図19に示す低域通過フィルタは、信号伝
搬方向に垂直な面の径が小さく、軸長が長い高インピー
ダンス部101と、径が大きく、軸長が短い低インピー
ダンス部102とを交互に接続したような形状の内導体
103を外導体104内に配置したものである。
【0007】また、図20に示す低域通過フィルタは、
誘電体基板108表面に、信号伝搬方向に対し幅が狭
く、長さが長い高インピーダンス部105と、幅が広
く、長さが短い低インピーダンス部106とを交互にも
つ線路電極107を形成し、誘電体基板の裏面に接地電
極109を形成したものである。
【0008】このように高インピーダンス部と低インピ
ーダンス部を交互に備えることにより、高インピーダン
ス部がインダクタ、低インピーダンス部がキャパシタと
して作用する。これを等価回路で示すと図21となり、
多段のLCラダー回路からなる低域通過フィルタを構成
する。
【0009】また、方向性結合器の設計手法は、”通信
用マイクロ波回路 電子通信学会1981年”等に記載
されており、代表的な構造としては、図22、図23等
が知られている。
【0010】図22はハイブリッド回路の概略図であ
り、図23は横結合型方向性結合器の概略図である。図
22に示すハイブリッド回路は、誘電体基板110の表
面に主線路111を形成し、対向する面に接地電極11
2を形成したものである。主線路111の各線路部11
1a〜111dの線路長を伝送信号の1/4波長の長さ
とし、各線路の特性インピーダンス間の整合が行えるよ
うに設定している。また、図23に示す横結合型方向性
結合器は、裏面に接地電極115が設けられている誘電
体基板113の表面に、主線路114aの隣接する位置
に結合線路114bを配置して、分布結合線路とする横
結合型の方向性結合器であって、結合部の線路長が短け
れば、方向性は小さくなるが、伝送信号の1/4波長の
長さにすることにより、良好な方向性を得る。
【0011】また、方向性を得られる周波数帯域を広く
するために、結合部の線路導体を複数段にした構造も一
般的に知られている。この多段構造の横結合型方向性結
合器を図24に示す。図24において、116は誘電体
基板、117aは主線路、117bは結合線路、118
は接地電極である。
【0012】また、このような横結合型方向性結合器で
は、大きさの規制から、結合度に限界があり、図25に
示すように、結合量調整導体121a,121bを結合
部上に誘電体を挟んで配置した構造のものもある。図2
5において、119は誘電体基板、120aは主線路、
120bは結合線路、122は接地電極であり、誘電体
基板119の一層目の構造は、図23に示した回路と同
じである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のフィルタおよび方向性結合器を備えた通信装置に
おいては、以下に示す解決すべき課題があった。すなわ
ち、従来の通信装置では、フィルタと方向性結合器とを
別体で形成しているため、サイズが大きくなる。また、
二つの素子を介して信号を伝送することにより、通過損
失の発生箇所が増え、全体として、伝送損失が増加して
しまう。
【0014】このような問題を解決すべく、フィルタと
方向性結合器とを、同一基板または同一筐体内に形成す
る方法が考案され、公開されている。
【0015】その例として、特開平6−12070
8、特開平9−270732、特開平11−220
312、および特開2001−94315が開示され
ている。
【0016】の発明は、フィルタを構成する共振器と
入出力端子とを線路で結合しており、この線路に結合用
線路を近接させることにより、方向性結合器を構成して
いる。
【0017】の発明は、誘電体基板上に配置された帯
域通過フィルタを分波器として合成する伝送線路に、結
合用線路を近接して配置することにより、方向性結合器
を構成している。
【0018】の発明は、積層多層基板の内部電極によ
り形成された低域通過フィルタのコイルパターン部と結
合する位置に、結合用線路を配置して、結合させること
により、方向性結合器を構成している。
【0019】の発明は、方向性結合器を、近接する二
つの結合線路で構成し、この結合線路の主線路の両端に
キャパシタとして作用する線路を配置し、主線路をイン
ダクタとして作用させることにより、低域通過フィルタ
を構成している。
【0020】しかし、これらの方向性結合器とフィルタ
との一体型素子においては、フィルタを構成する伝送線
路に対して、その伝送線路に結合する結合線路を配置す
ることにより、方向性結合器を構成している。このよう
な構成では、フィルタに結合線路を構成することができ
る構成要素が必要となる。また、横結合型方向性結合器
では、十分な方向性をもたせるための結合度を得るに
は、結合部の長さを確保しなければならない。例えば、
横結合型方向性結合器を、パターン電極からなる低域通
過フィルタに組み合わせる場合には、低域通過フィルタ
を構成する線路長が、伝送信号の1/4波長よりも短く
なるため、結合線路の長さを十分得られず、実現できる
方向性が限られてしまう。また、結合線路の電気長が短
い場合には、方向性特性等が制御しにくい、という問題
が発生する。
【0021】また、帯域通過フィルタにおいては、フィ
ルタを構成する各共振器間の結合により、帯域通過特性
を得る構造が、主に用いられており、このような素子で
は、主線路部が存在しないため、結合線路方式の方向性
結合器を共振器間に形成することができない。また、帯
域阻止フィルタにおいては、共振器を伝送信号の1/4
波長の長さの線路で接続する構造が多く用いられている
が、フィルタ内部に複雑な定在波が発生するため、単純
に平行二導体からなる結合線路を形成しても、良好な方
向性を得ることができない。
【0022】この発明の目的は、簡単な構造で、優れた
結合特性を有し、良好な方向性を得られる方向性結合器
付きフィルタ、複合フィルタ装置、および通信装置を提
供すること、およびその方向性結合器の調整方法を提供
することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明では、フィルタの複数箇所から伝送信号の一
部を取り出し、この信号の位相を回路パターンにより制
御して合成することにより、フィルタの入力また出力に
対して、方向性結合器として動作する特性を実現した。
この構造では、フィルタに伝送線路部を有する必要がな
く、取り出した信号の位相を制御して合成することによ
り、フィルタ特性への影響を抑制しながら、所望の周波
数における方向性特性を向上させている。
【0024】この構造の原理について、図26を参照し
て説明する。図26は方向性結合器付きフィルタの等価
回路図である。図26において、150はフィルタ、1
51は方向性結合器を示す。
【0025】図26に示すように、伝送信号は、フィル
タ150は、ポート1、ポート2の二つの入出力端子を
備え、それぞれ特性インピーダンスZの複数の共振器に
より構成する。一方、方向性結合器151は、ポート
3、ポート4の二つの外部入出力端子を備え、ポート
A、ポートBでフィルタに結合している。また、ポート
A−ポート3間、ポートB−ポート4間、ポート3−ポ
ート4間のそれぞれの線路の電気角は、θa ,θb ,θ
0 である。
【0026】このような回路において、ポートA、ポー
トBの二カ所から伝送信号を取り出し、ポート1から、
ポートAおよびポートBをそれぞれに介し、ポート3に
達する信号が重なり合うことにより大きくなり、ポート
4に達する信号が打ち消しあうことにより小さくなる
と、方向性結合器として作用する。当然、ポート4に達
する信号が重なり合い、ポート3に達する信号が打ち消
しあっても方向性結合器として作用する。すなわち、ポ
ートA、ポートBで取り出す信号の強度と、ポートA−
ポート3間の線路の伝搬位相と、ポートB−ポート4間
の線路の伝搬位相とを、それぞれ適宜設定することによ
り、方向性を得ることができる。よって、取り出しポー
トA,Bの伝送信号に対する位相差をπ/2とする必要
がなくなる。
【0027】ポートAを構成する結合素子は、例えば導
電体ループ、該導電体ループに接続する線路電極、およ
びこれに接続するスタブ等を適宜組み合わせることによ
り構成する。また、その伝搬位相は、ループの材質、形
状、線路電極の長さ、スタブ素子の形状および設置位置
を変更することによって調整する。
【0028】このような原理は、結合部の多段構成にお
いても適用することができる。すなわち、フィルタから
取り出すポートの数を増やし、それらを組み合わせるこ
とにより構成する。
【0029】実際のフィルタにおいては、ポート1から
入力する信号に対するポートA,Bにおける位相差と、
ポート2から入力する信号に対するポートA,Bにおけ
る位相差とは異なる。しかし、前記方向性結合器内の線
路長の組合せにより、この問題も解決するように設定
し、良好な方向性、結合度を得ることができる。
【0030】この原理の簡単な例として次のような仮定
を行う。すなわち、ポートAからの信号がポート3およ
びポート4に半分ずつ流れ、ポートBからの信号もポー
ト3およびポート4に半分ずつ流れる。ポートAにおけ
る信号とポートBにおける信号の位相差を、ポート1か
ら入力した信号に対してはθ1 、ポート2から入力した
信号に対しては−θ2 とする。また、振幅はともに2W
とする。ここで、θ1とθ2 とでは符号が逆となってい
るが、進行方向が異なるため、符号を逆とした。
【0031】このような構成において、ポート1からの
入力に対して、ポート3側に進む信号は、
【0032】
【数1】
【0033】と表すことができる。一方、ポート1から
の入力に対して、ポート4側に進む信号は、
【0034】
【数2】
【0035】と表すことができる。ここで、式(1) 、式
(2) のsin項は時間変化を表す項である。cos項は
振幅を表し、方向性および結合度に関係する。
【0036】よって、cos{(−θ1 −θa +θb
θ0 )/2}と、cos{(−θ1 −θa +θb
θ0 )/2}とが、±1と0になれば、これは一方向に
信号が流れることを意味することとなる。すなわち、−
θ1 −θ0 と−θ1 +θ0 の位相差がπとなり、−θa
+θb の値を適宜設定することにより、方向性結合器を
構成することができる。
【0037】一方、ポート2からの入力に対して、ポー
ト3側に進む信号は、
【0038】
【数3】
【0039】であり、ポート2からの入力に対して、ポ
ート4側に進む信号は、
【0040】
【数4】
【0041】と表すことができる。これら式(3) 、式
(4) においても、 cos{(+θ2 −θa +θb +θ0 )/2}と cos{(+θ2 −θa +θb −θ0 )/2}とが、±
1と0になれば、これは一方向に信号が流れることを意
味することとなる。すなわち、+θ2 −θ0 と+θ2
θ0 の位相差がπとなり、−θa +θb の値を適宜設定
することにより、方向性結合器を構成することができ
る。
【0042】以上のように、信号の取り出し位置の間隔
をπ/2に限ることなく、方向性結合器を構成すること
ができる。
【0043】この発明は、フィルタ構成素子または複数
の該フィルタ構成素子からなるフィルタ構成部に電磁界
結合する複数の結合素子と、該複数の結合素子を導通す
る結合用線路と、該結合用線路に導通する複数の結合用
端子とからなる方向性結合器を備えることにより方向性
結合器付きフィルタを構成する。これにより、方向性結
合器とフィルタとを一体化し、伝送損失を抑制する。
【0044】また、この発明は、フィルタ構成素子を、
集中定数素子、分布定数線路、分布定数共振器、平面回
路、導波管、誘電体共振器、誘電体線路、または複数の
電極層を積層してなる回路のうちの少なくとも一つから
構成することにより方向性結合器付きフィルタを構成す
る。これにより、特別に複雑な回路を用いることなく方
向性結合器とフィルタとを一体に構成する。
【0045】また、この発明は、結合素子を、中心導体
とアース導体とで形成される空間または前記フィルタ構
成素子の近傍に配置された結合用プローブ、金属ケース
内に挿入された結合用プローブ、絶縁基板表面に形成さ
れた結合用電極パターン、または、リアクタンス素子で
形成する。これにより、容易な構造で結合素子をフィル
タ素子に結合する。
【0046】また、この発明は、フィルタ構成素子の少
なくとも一つが多重共振モード素子であり、該多重共振
モード素子に対し、結合素子を複数のモードとの結合量
が異なるように配置して方向性結合器付きフィルタを構
成する。これにより、多重モード誘電体共振器を用いた
フィルタに方向性結合器を一体化させる。
【0047】また、この発明は、結合素子が三つ以上あ
り、少なくとも一つの結合素子を、他の結合素子に対し
て、信号伝搬方向に対して異なる順に、結合用線路に導
通して、方向性結合器付きフィルタを構成する。これに
より、方向性および結合度の設計自由度が向上する。
【0048】また、この発明は、結合用プローブを、先
端開放プローブ、もしくは、アース導体または前記金属
ケースに電磁気的に接続されている、先端ループプロー
ブでで形成する。これにより、プローブ形状にとらわれ
ることなく回路構成する。
【0049】また、この発明は、フィルタ構成素子であ
るコンデンサを、絶縁基板表面に導体パターンで形成
し、または、金属ケース内に配置された複数の導体より
形成する。これにより、容易にフィルタ構成素子である
コンデンサを形成する。
【0050】また、この発明は、結合用プローブを、リ
ード線、または板状金属、または絶縁基板表面に形成さ
れた結合用電極パターン、同軸線路、マイクロストリッ
プ線路、またはネジ形状の導電体の少なくとも一つから
形成する。これにより、容易な構造で小型の結合素子を
形成する。
【0051】また、この発明は、結合素子と結合用線路
とに、結合特性を調整する、スタブ素子またはリアクタ
ンス素子を備えて、方向性結合器付きフィルタを構成す
る。これにより、方向性、結合度の設計自由度が向上す
る。
【0052】また、この発明は、結合用線路を、特性イ
ンピーダンスの異なる、少なくとも二つの線路素子によ
り形成する。これにより、結合用線路の設計自由度が向
上し、容易に方向性結合器付きフィルタを形成する。
【0053】また、この発明は、スタブ素子を、伝送信
号の第1高調波の1/4波長となる長さで形成する。こ
れにより、方向性、結合度を適切に設定でき、優れた方
向性、結合度を得る。
【0054】また、この発明は、結合用線路を、フィル
タ構成素子に対して、電磁気的に遮断される、フィルタ
外部に配置する。これにより、フィルタを伝送する信号
の、結合用線路に対する影響を抑制する。
【0055】また、この発明は、結合用線路の少なくと
も一部を、前記フィルタ内に配置する。これにより、方
向性結合器付きフィルタ全体の形状を小さくする。
【0056】また、この発明は、金属ケースに、結合素
子または結合用線路を物理的に変化させる部材と、これ
を金属ケース内に通す孔を設けて、方向性結合器付きフ
ィルタを構成する。これにより、組立後に特性を変更す
る。
【0057】また、この発明は、金属ケースに、結合素
子または結合用線路の特性を調整するネジを備える。こ
れにより、容易に特性を調整する。
【0058】また、この発明は、結合用線路の少なくと
も一つの端部に、結合用線路に励起した不要なモードの
信号を減衰する減衰回路を備える。これにより、不要な
信号がなくなり、優れた特性を得る。
【0059】また、この発明は、減衰回路を構成する、
少なくとも一つの抵抗を、可変抵抗器とする。これによ
り、減衰回路の定数を容易に変更し、適切な特性を得
る。
【0060】また、この発明は、結合用線路の少なくと
も一つの端部に終端用の抵抗器を接続する。これによ
り、適切に終端処理をし、優れた伝送特性を得る。
【0061】また、この発明は、結合用プローブの配置
位置、または結合用プローブの形状を変更することによ
り、方向性結合器の結合特性を調整する。これにより、
容易に結合特性を調整する。
【0062】また、この発明は、結合用線路、またはス
タブの形状および配置位置を変更し、もしくは、導電体
や誘電体をフィルタ構成素子に接合または近接させるこ
とにより、結合特性を調整する。これにより、容易に結
合特性を調整する。
【0063】また、この発明は、結合に有効なネジの長
さを調整して、フィルタ構成素子と結合素子との電磁気
的結合量を調整する。これにより、容易にフィルタ構成
素子と結合素子との電磁気的結合量を調整する。
【0064】また、この発明は、複合フィルタ装置を構
成するフィルタのうち少なくとも一つを、方向性結合器
付きフィルタとする。これにより、デュプレクサ等のフ
ィルタを複数有する装置についても、優れた方向性、結
合度を有し、伝送損失の少ない、簡素な構造の方向性結
合器付き複合フィルタ装置を容易に構成する。
【0065】また、この発明は、前記方向性結合器付き
フィルタ、または前記方向性結合器付き複合フィルタ装
置を備えて、通信装置を構成する。これにより、伝送特
性に優れる通信装置を容易に構成する。
【0066】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る方向性結合
器付きフィルタの構成について、図1を参照して説明す
る。図1は方向性結合器付き低域通過フィルタの部分斜
視図である。図1において、1は内導体、1aは高イン
ピーダンス部、1bは低インピーダンス部、2は外導
体、3は誘電体基板、4a,4bは結合素子であるプロ
ーブ、5は結合用線路、6は抵抗器、7は接地電極、8
はプローブ挿入用の孔、20は結合用端子である出力端
子、cは取り付け金具である。
【0067】内導体1は、高インピーダンス部1aと低
インピーダンス部1bとを交互に連結したような形状に
一体化形成している。この内導体1を、断面が略正方形
の外導体2内の中心に配置している。外導体2の一側面
(図における上面)には、外導体2の壁を貫通する孔8
を、二つ形成している。
【0068】誘電体基板3の表面には、信号伝送方向に
平行に形成された主線路と、この主線路に接続する二つ
の結合素子導通線路とからなる、略π型形状の結合用線
路5を形成している。誘電体基板3の結合用線路5を形
成した面に対向する面には接地電極7を形成している。
結合用線路5の二つの結合素子導通線路の端部には、導
電体棒で形成されたプローブ4a,4bを接続してお
り、主線路の一方の端部には、終端抵抗としての抵抗器
6を接続している。すなわち、主線路の端部と接地電極
7との間に抵抗器6を接続している。主線路の他方の端
部は、出力端子(結合用端子)20としていて、この端
子に外部回路を接続する。
【0069】これらプローブ4a,4bを前述の孔8に
挿入し、外導体2内の所定の位置に設置するように、誘
電体基板3を外導体2の外壁に、取り付け金具cで固定
している。
【0070】このような構成とすることにより、内導体
1と外導体2とで低域通過フィルタを構成し、誘電体基
板3、結合用線路5、接地電極7、プローブ4a,4
b、抵抗器6で方向性結合器を構成している。
【0071】図1の左奥面側から入射した伝送信号は、
低域通過フィルタを右手前面に向かって伝送する。ここ
で、プローブ4a,4bのそれぞれが、この伝送信号に
電磁界結合することにより、伝送信号の一部を結合用線
路5に伝送する。
【0072】結合用線路5は、前述の原理に従い、出力
端子20にのみ信号が伝送するように設計してある。但
し、実際の回路では、出力端子20と逆の端子(抵抗器
6の接続している端子)側へ、信号が極微量伝送され
る。抵抗器6は、その不必要な信号を減衰することによ
って終端処理する。このようにして、低域通過フィルタ
内を伝送する伝送信号の一部と結合し、出力端子20に
のみ信号を発生することにより、方向性結合器として作
用する。
【0073】本実施形態に示した方向性結合器付き低域
通過フィルタ(本発明品)と、方向性結合器と低域通過
フィルタとを直列接続した回路(従来品)との通過特性
を図2に示す。
【0074】図2から分かるように、本実施形態に示し
た方向性結合器付き低域通過フィルタ(本発明品)は、
従来品と比較して、少なくとも約0.1dB、周波数に
よっては、約0.2dBも透過減衰量が少なくなってい
る。
【0075】このように、方向性結合器とフィルタとを
一体化することより、透過減衰量を低減することができ
る。また、全体の占めるスペースが小さくなり、小型化
することができる。また、プローブの挿入間隔をπ/2
に固定する必要がなく、設計の自由度が向上する。ま
た、従来からあるフィルタをそのまま用いることができ
るので、設備投資の費用を抑制することができる。
【0076】次に、第2の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図3を参照して説明す
る。図3は方向性結合器付き低域通過フィルタの部分斜
視図である。1は内導体、1aは高インピーダンス部、
1bは低インピーダンス部、2は外導体、3は誘電体基
板、4a,4b,4cは結合素子としてのプローブ、5
は結合用線路、6は抵抗器、7は接地電極、8はプロー
ブ挿入用の孔、9はプローブ調整用の孔、10は出力端
子に接続された同軸ケーブルである。
【0077】内導体1と外導体2とからなる低域通過フ
ィルタは、図1に示したものと同じである。ここで、外
導体2の一側面(図における上面)には、外導体2の壁
を貫通する孔8を、三つ形成している。
【0078】誘電体基板3の表面には、信号伝送方向に
平行に形成された主線路と、それに接続する三つの結合
素子導通線路とからなる、結合用線路5を形成してい
る。この結合用線路5の三つの結合素子導通線路の端部
には、導電体棒で形成されたプローブ4a,4b,4c
を接続しており、主線路の一方の端部には抵抗器6を接
続している。他方の端部(出力端子)には、同軸ケーブ
ル10を接続している。また、誘電体基板3の結合用線
路5を形成した面に対向する面には接地電極7を形成し
ている。
【0079】これらプローブ4a,4b,4cを前述の
孔8に挿入し、外導体2内の所定の位置に設置するよう
に、誘電体基板3の接地電極面7を外導体2の外壁に固
着している。
【0080】このような構成とすることにより、内導体
1と外導体2とで低域通過フィルタを構成し、誘電体基
板3、結合用線路5、接地電極7、プローブ4a,4
b,4c、抵抗器6で方向性結合器を構成している。
【0081】図3の左奥面側から入射した伝送信号は、
低域通過フィルタを右手前面に向かって伝送される。こ
こで、プローブ4a,4b,4cのそれぞれが、この伝
送信号に電磁界結合することにより、伝送信号の一部が
結合用線路5に伝送される。
【0082】結合用線路5は、前述の原理に従い、出力
端子に接続された同軸ケーブル10のみに信号が伝送す
るように設計しておく。但し、出力端子への方向とは逆
方向へ伝送される微量な信号は抵抗器6で終端処理す
る。このようにして、低域通過フィルタ内を伝送する伝
送信号の一部と結合し、同軸ケーブル10のみに信号を
発生することにより、方向性結合器として作用する。
【0083】ここで、孔9に先端にフック等が付いた形
状の治具を挿入し、プローブ4a,4b,4cを変形さ
せることにより、伝送信号との結合度を調整することが
できる。
【0084】このように外部から物理的に結合素子を変
形させる手段を備えることにより、組立後にも容易に特
性を調整することができる。
【0085】また、誘電体基板の主面を外導体に固着す
ることにより、方向性結合器付きフィルタ全体の寸法を
小型化することができる。
【0086】なお、本実施形態では、結合素子であるプ
ローブを導電体棒で形成したが、図4に示すようなプロ
ーブを用いてもよい。
【0087】図4の(a)〜(f)は、プローブの各形
態を示した部分斜視図である。
【0088】図4の(a)に示すプローブは、前述の実
施形態に示した導電体棒4のみからなる、先端開放のプ
ローブである。図4の(b)に示すプローブは、誘電体
基板41の一方の表面に結合用電極42を形成し、他方
の面にアース電極を形成してマイクロストリップ線路を
形成した、先端開放のプローブである。図4の(c)に
示すプローブは、導電体板43の先端に略コの字型の導
電物44を接続したものであり、略コの字型の導電物4
4がループとして作用し、先端ループのプローブを形成
している。図4の(d)に示すプローブは、誘電体基板
41の両面に、同形状の結合用電極42を形成し、その
先端に導電性のワイヤー等でループを形成した、先端ル
ープのプローブである。図4の(e)に示すプローブ
は、誘電体基板41の両面に、同形状の結合用電極42
を形成し、その先端部付近にスルーホール46を設ける
ことにより、ループを形成した、先端ループのプローブ
である。図4の(f)に示すプローブは、誘電体基板4
1の表面に形成された結合用電極42の先端付近に貫通
孔を設け、表面にネジ山を切った導電体棒47aを挿入
し、上下からナット47bで締め込んで固定してなる先
端開放プローブである。
【0089】このように、複数種類のプローブ形状が存
在し、必要な特性および設定により、どの形状のプロー
ブを用いてもよい。また、異なる種類のプローブを同時
に用いてもよい。
【0090】次に、第3の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図5を参照して説明す
る。図5の(a)は方向性結合器付きフィルタの正面断
面図、(b)はその部分側面断面図である。図5におい
て、1は内導体、1aは高インピーダンス部、1bは低
インピーダンス部、2は外導体、3は誘電体基板、4
a,4bは結合素子としてのプローブ、5は結合用線
路、6は抵抗器、20は結合用端子である。
【0091】内導体1と外導体2からなる低域通過フィ
ルタは、第1の実施形態示したものと同じである。誘電
体基板3の一方の表面には、信号伝送方向に平行に形成
された主線路とこの主線路に接続する二つの結合素子導
通線路とからなる、略π型形状の結合用線路5を形成し
ている。この結合用線路5の二つの結合素子導通線路の
端部には導電体棒で形成されたプローブ4a,4bを接
続しており、主線路の一方の端部には抵抗器6を接続し
ている。他方の端部は出力端子(結合用端子)20とし
ていて、これに外部回路に接続する。
【0092】このプローブ4a,4bおよび抵抗器6を
備えた誘電体基板3を、外導体2の内壁の所定位置に固
着する。これにより、各プローブ4a,4bは伝送信号
と電磁界結合し、結合用線路5に伝送信号の一部が伝送
する。結合用線路5は、前の実施形態の場合と同様に、
前述の原理に従って設計しているので、誘電体基板3に
形成された回路は方向性結合器として作用する。
【0093】このような構成とすることにより、方向性
結合器全体がフィルタ内に配置されることとなり、フィ
ルタ寸法のままで、方向性結合器をも含み、小型化する
ことができる。
【0094】次に、第4の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図6を参照して説明す
る。図6の(a)は方向性結合器付きフィルタの正面断
面図、(b)はその部分側面断面図である。図6におい
て、1は内導体、1aは高インピーダンス部、1bは低
インピーダンス部、2は外導体、3は誘電体基板、4
a,4bは結合素子としてのプローブ、5は結合用線
路、11はスタブ素子、13はスリット、20は結合用
端子である。
【0095】内導体1と外導体2からなる低域通過フィ
ルタは、第1の実施形態示したものと同じである。外導
体2の一側面には、誘電体基板3が挿入できる大きさの
スリット13を形成している。誘電体基板3の一方の表
面には、信号伝送方向に平行に形成された主線路とこの
主線路に接続する二つの結合素子導通線路とからなる、
略π型形状の結合用線路5を形成している。この結合用
線路5の二つの結合素子導通線路の端部にはマイクロス
トリップ線路状のプローブ4a,4bを接続しており、
主線路の一両端部は出力端子(結合用端子)20とし
て、外部回路に接続する。また、主線路には所定の位置
に複数のスタブ素子11を形成している。
【0096】この誘電体基板3を外導体2に設けられた
スリット13に部分的に挿入する。ここで、誘電体基板
3に形成された結合用線路5における、主線路部(信号
伝送方向に平行な線路)は、外導体2の内部に入らない
ように、誘電体基板3を挿入する。
【0097】内導体1と外導体2とからなる低域通過フ
ィルタを伝送する信号にマイクロストリップ線路からな
るプローブ4a,4bが電磁界結合し、結合用線路5に
信号の一部を伝送する。ここで、スタブ素子11を設け
ることにより、プローブ4aから入力した信号と、プロ
ーブ4bから入力した信号とを位相を調整して整合さ
せ、二つの出力端子20の一方にのみ信号を伝送させ
る。このような構成とすることにより、誘電体基板3に
形成された回路は方向性結合器として作用する。
【0098】なお、前記二つの出力端子20の信号が伝
送しないように設計した出力端子20にも、若干の信号
が伝送する。よって、この出力端子20に減衰回路を接
続することによって終端処理を行えば、より優れた方向
性を有する方向性結合器を構成することができる。
【0099】また、前述のように、主線路部が外導体内
に設置されていないので、主線路部が外導体を伝送する
信号の影響を受けない。よって、優れた方向性、結合度
を有する方向性結合器を構成することができる。
【0100】次に、第5の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図7を参照して説明す
る。図7は方向性結合器付きフィルタの外観斜視図であ
る。図7において、21は誘電体基板、22はフィルタ
を構成する線路電極、22a,22bはそれぞれ、線路
電極22の高インピーダンス部と低インピーダンス部、
23は結合用線路、24a,24bはプローブ、25は
スタブ素子、26は結合用端子としての出力端子、27
は接地電極である。
【0101】誘電体基板21の一方の主面には、信号伝
送方向に幅が狭く、長さが長い高インピーダンス部22
aと、幅が広く、長さが短い低インピーダンス部22b
とを、交互に接続したような形状の線路電極22を形成
している。また、誘電体基板3の同じ主面には、この線
路電極22に並行する主線路部と、プローブ24a,2
4bと接続する結合素子接続部と、外部回路に接続する
出力端子26からなる結合用線路23を形成している。
ここで、プローブ24a,24bは、誘電体基板21表
面に形成した電極(結合用電極)で構成している。ま
た、誘電体基板21の他方の主面(図における下面)に
は、接地電極27を形成している。
【0102】このような構造とすることにより、線路電
極22と誘電体基板21と接地電極27とで、マイクロ
ストリップ回路による低域通過フィルタを構成してい
る。ここで、前記結合用電極を線路電極22に近接して
形成することにより、この低域通過フィルタを伝送する
信号と結合し、結合用線路23に信号の一部を伝送す
る。この結合用線路23には、スタブ素子25を所定の
位置に設けており、このスタブ素子25により、方向
性、結合度を調整し、出力端子26の一方にのみ信号を
伝送する。信号が伝送されない出力端子26には終端処
理を行う。このように構成することにより、方向性結合
器を形成する。
【0103】以上のように、誘電体基板表面に設けた平
面線路のみで、方向性結合器付きフィルタを形成するこ
とができる。
【0104】次に、第6の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図8を参照して説明す
る。図8の(a)は方向性結合器付きフィルタの上面側
からみた外観斜視図であり、(b)は下面側からみた外
観斜視図である。また、(c)は方向性結合器のプロー
ブ24aの側面断面図である。
【0105】図8において、21は誘電体基板,21
a,21bは誘電体層、22はフィルタを構成する線路
電極、22a,22bはそれぞれ、線路電極22の高イ
ンピーダンス部と低インピーダンス部、23は結合用線
路、24a,24b,24cはプローブ、25はスタブ
素子、26は結合用端子としての出力端子、27は接地
電極、28はループワイヤ、29はスルーホール、30
は抵抗器である。
【0106】誘電体基板21は、誘電体層21a,21
bの二層からなり、層間に接地電極27を形成してい
る。
【0107】誘電体層21aの接地電極27を設けてい
ない主表面には、第5の実施形態に示したと同じように
線路電極22を形成している。これにより、この誘電体
層21aにおいて、低域通過フィルタを構成している。
【0108】誘電体層21aの主表面には、線状の電極
からなるプローブ24bと、略方形の電極からなるプロ
ーブ24cと、ループワイヤ28からなるプローブ24
aとを設けている。
【0109】誘電体層21bの接地電極27を設けてい
ない主表面には、結合用線路23を形成している。ま
た、プローブ24bを構成する線状の電極と、プローブ
24cを構成する略方形の電極と、プローブ24aを構
成するループワイヤ28に導通するスルーホール29と
をそれぞれ形成している。
【0110】上記プローブ24aは、図8の(c)に示
すように、ループワイヤ28を、スルーホール29を介
して結合用線路23に導通するとともに、他のスルーホ
ール29を介して接地電極27に導通することにより構
成している。
【0111】プローブ24aは、高インピーダンス部2
2a部分に磁界結合し、プローブ24bは低インピーダ
ンス部22b部分に電界結合し、プローブ24cは他の
低インピーダンス部22b部分に電界結合する。
【0112】結合用線路23には、所定の位置にスタブ
素子25を形成しており、このスタブ素子25により、
方向性、結合度を調整し、出力端子26の一方にのみ信
号を伝送する。信号が伝送されない出力端子26には抵
抗器30を接続して、終端処理を行っている。このよう
に構成することにより、方向性結合器を形成する。
【0113】このような構成とすることにより、フィル
タを構成する回路と、方向性結合器を構成する回路と
を、接地電極を挟み、電気磁気的に遮断することができ
るため、各特性を向上させることができる。
【0114】なお、本実施形態では、単体のフィルタと
方向性結合器との組合せを示したが、次の実施形態に示
すように、連続する二つのフィルタと方向性結合器とを
組合せてもよい。
【0115】次に、第7の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図9を参照して説明す
る。図9は、方向性結合器付きフィルタの外観斜視図で
ある。図9において、21は誘電体基板、22は第2の
フィルタを構成する線路電極、32は第1のフィルタを
構成する線路電極群、23は結合用線路、24a,24
bはプローブ、25はスタブ素子、26は出力端子、2
7は接地電極、30は抵抗器である。
【0116】誘電体基板21の一方の主表面(図におけ
る上面)には、第5,第6の実施形態と同様に、線路電
極22を形成して、低域通過フィルタを構成している。
この線路電極22に一端には、信号伝送方向に垂直な方
向に長い、複数の長方形の電極からなる線路電極群32
を形成している。これら、複数の長方形の電極は、信号
伝送方向に垂直な方向に、所定の長さずつ位置をずらし
て形成している。このように線路電極群32を形成する
ことにより、帯域通過フィルタを構成している。
【0117】誘電体基板21には、さらに、主線路部
と、各プローブ24a,24bとを導通する結合素子接
続部と、スタブ素子25と、出力端子26とからなる結
合用線路23を形成している。ここで、プローブ24a
を形成する電極は線路電極群32に近接して形成し、プ
ローブ24bを形成する電極は線路電極22に近接して
形成している。また、結合用線路23の信号が殆ど伝送
しない端部には、抵抗器30を接続し、終端処理を行っ
ている。このように、二つのフィルタに結合する方向性
結合器を構成する。
【0118】なお、前述の実施形態では、いくつかの方
向性結合器の形成方法を示したが、、伝送される信号の
整合をとり、方向性、結合度を調整するには、次の図1
0〜図12に示すような構造を用いてもよい。図10〜
図12は方向性結合器を構成する誘電体基板の外観斜視
図であり、それぞれ、構成する素子が異なる。図10〜
図12において、3は誘電体基板、4a,4bはプロー
ブ、5は結合用線路、5a,5b,5cは結合用線路の
各部分、7は接地電極、11はスタブ素子である。
【0119】図10に示す方向性結合器は、結合用線路
5を、それぞれ幅の異なる線路部5a,5b,5cで形
成することにより、それぞれの線路定数を調整して、整
合を行う。図11に示す方向性結合器は、結合用線路5
の所定の位置に、スタブ素子11を形成することによ
り、結合用線路5の部分的な幅の変更とともに、整合を
行う。図12に示す方向性結合器は、プローブを形成す
る結合用電極付近にスタブ素子11を形成するととも
に、結合用線路の幅を部分的に異ならせて、整合を行
う。
【0120】このように、複数種の方法で整合を行うこ
とができるため、所望の特性を得るための設計の自由度
が向上し、優れた方向性、結合度を有する方向性結合器
を容易に形成することができる。
【0121】また、他の方向性結合器の構造および、調
整方法として、次の図13および図14に示す方向性結
合器がある。図13は方向性結合器の部分外観斜視図で
あり、図14は外観斜視図である。
【0122】図13において、3は誘電体基板、5は結
合用線路、7は接地電極、14はネジ、15は筐体であ
る。また、図14において、3は誘電体基板、5は結合
用線路、4a,4bはプローブ、6は抵抗器、16は可
変抵抗器、7は接地電極である。
【0123】図13に示す方向性結合器付きフィルタで
は、方向性結合器を構成する結合用線路5にネジ14を
近接させ、このネジ14と結合用線路5との間隔を変更
することによって、結合度を調整する。この構造を用い
ることにより、方向性結合器付きフィルタを組立後に、
結合度を調整することができる。
【0124】また、図14に示す方向性結合器は、終端
処理を行う減衰回路を複数の抵抗器6と可変抵抗器16
とから構成している。この構造を用いることにより、可
変抵抗器15の抵抗値を調整して、終端処理を行うこと
ができ、より、優れた特性を有する方向性結合器を構成
することができる。
【0125】次に、第8の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタについて、図15を参照して説明する。図
15は方向性結合器付きフィルタの断面斜視図である。
図15において、51は外導体、52a〜52dは円柱
形状の内導体、53はフィルタの入出力結合用導体、5
4はフィルタの同軸コネクタ、55は誘電体基板、56
は結合用線路、57a,57bはプローブ電極、58は
セミリジットケーブル、59は接地電極、60は方向性
結合器の出力端子(結合用端子)、61は抵抗器であ
る。
【0126】外導体51となる筐体の或る一面から内部
にかけて円柱形状の内導体52a〜52dを形成してい
る。また、この内導体52a〜52dの配列端面には同
軸コネクタ54が設けてあり、この同軸コネクタ54に
接続し、略全長に亘り、内導体52a〜52dに平行に
入出力結合用導体53を形成している。このような構成
とすることで、各内導体52a〜52dが共振器として
作用し、これら共振器間が結合し、両端の共振器を構成
する内導体52a,52dがそれぞれ入出力結合導体5
3を介して、同軸コネクタ54に結合する。このように
して帯域通過フィルタを構成している。
【0127】誘電体基板55には、線路電極で形成した
プローブ57a,57cに接続し、出力端子60を備え
る結合用線路56を形成しており、出力端子60とは逆
の端部に抵抗器61を接続して終端処理を行っている。
また、結合用線路56における、二つのプローブ57
a,57cが接続する間の位置にセミリジットケーブル
58を接続している。このセミリジットケーブルの他方
の端部には、ループワイヤからなるプローブ57bを形
成している。
【0128】外導体51には、複数の孔を形成し、プロ
ーブ57a〜57cを外導体51内に挿入する。ここ
で、プローブ57aを内導体52bに、プローブ57b
を入出力結合導体53に、プローブ57cを内導体52
aにそれぞれ近接させる。
【0129】帯域通過フィルタを伝送する信号に、各プ
ローブ57a,57b,57cが結合し、結合用線路5
6に信号を伝送する。ここで、プローブ形状、結合用線
路形状等を、前述の原理に従って、所定の設定値で形成
することにより、方向性結合器を構成する。なお、プロ
ーブを入出力結合導体だけに結合させて、方向性結合器
を構成しても良い。
【0130】このような構成で、方向性結合器付きフィ
ルタを、構成することにより、フィルタを伝送中の伝送
信号から信号を取り出す順番と、結合用線路にプローブ
を接続する順番とを入れ替えることができる。これによ
り、方向性、結合度の設計自由度が向上する。また、本
実施形態のように、複数種の導体(結合用線路とセミリ
ジットケーブル)を用いることにより、各種の配線構造
を採ることができ、更に容易に方向性結合器を形成する
ことができる。
【0131】次に、第9の実施形態に係る方向性結合器
付きフィルタの構成について、図16を参照して説明す
る。図16の(a)は方向性結合器付きフィルタの正面
断面図であり、(b)はこのフィルタに発生する電界の
状態を示した図である。図16に示す方向性結合器付き
フィルタは、円柱状の誘電体72を円筒状の導体からな
る外導体71の内部に配置し、誘電体72と外導体71
の軸を一致させてなる誘電体共振器からなる。このよう
なフィルタでは、図16の(b)に、二つの異なるモー
ド、すなわち、2重モードの電界E1 ,E2 が励起す
る。この二つの電界E1 ,E2 は、所定の手段で結合し
て、二段の共振器として作用する。この電界E1 ,E2
にそれぞれ結合するように、ループワイヤ形状のプロー
ブ73a,73bを外導体71内に挿入する。プローブ
73aは電界E1 に磁界結合し、プローブ73bは電界
2 に磁界結合することにより、伝送信号の一部を取り
込む。プローブ73a,73bは、それぞれ伝送ケーブ
ル74a,74bに接続し、この伝送ケーブル74a,
74bが結合用線路(図示せず)に接続する。これによ
り、プローブ73a,73bがそれぞれから取り込んだ
信号を結合する。
【0132】ここで、プローブ73aで取り込む信号
と、プローブ73bで取り込む信号とを、前述の原理に
より所定の位相差となるように、プローブ73a,73
bを設置することより、方向性結合器として作用させる
ことができる。
【0133】このように、多重モードの誘電体共振器か
らなるフィルタについても、方向性結合器を一体化する
ことが容易にできる。
【0134】なお、本実施形態では、円柱状の誘電体と
円筒状の外導体からなる誘電体共振器について示した
が、それぞれ断面が長方形状の誘電体共振器等、他の形
状の誘電体共振器を用いたフィルタについても、同様に
方向性結合器付きフィルタを構成することができる。
【0135】また、前述の実施形態では、方向性結合器
をフィルタに一体化した構造を示したが、このフィルタ
を複数備えてなる、デュプレクサ等の複合フィルタ装置
についても、同様に方向性結合器を形成することができ
る。
【0136】次に、第10の実施形態に係る通信装置の
構成について、図17を参照して説明する。
【0137】図17は通信装置のブロック図である。図
17に示す通信装置においては、前段の電力増幅器で増
幅された送信信号を、方向性結合器付き低域通過フィル
タにより、送信信号の高調波成分を減衰させるととも
に、送信信号の一部をアンテナ送信電力監視装置へ出力
する。アンテナ送信電力監視装置は、入力した信号に応
じて電力増幅器の出力を調整する。これにより、アンテ
ナから外部へ放射される出力を常時安定化させる。
【0138】図17に示した通信装置における方向性結
合器付きフィルタには、前述の実施形態に示した、各種
の方向性結合器付きフィルタを適用する。
【0139】このような構成とすることにより、全体の
寸法を小さくできるとともに、伝送損失を低減すること
ができ、優れた通信特性を有する通信装置を構成するこ
とができる。
【0140】
【発明の効果】この発明によれば、フィルタ構成素子ま
たは複数の該フィルタ構成素子からなるフィルタ構成部
に電磁界結合する複数の結合素子と、該複数の結合素子
を導通する結合用線路と、該結合用線路に導通する複数
の結合用端子とからなる方向性結合器を備えることによ
り、方向性結合器とフィルタとを一体化し、伝送損失を
抑制することができる。
【0141】また、この発明によれば、フィルタ構成素
子を、集中定数素子、分布定数線路、分布定数共振器、
平面回路、導波管、積層回路、誘電体線路、または誘電
体共振器のうちの少なくとも一つから構成することによ
り、特別に複雑な回路を用いることなく方向性結合器と
フィルタとを一体に構成することができる。
【0142】また、この発明によれば、結合素子を、中
心導体とアース導体とで形成される空間または前記フィ
ルタ構成素子の近傍に配置された結合用プローブ、また
は、金属ケース内に挿入された結合用プローブ、また
は、絶縁基板表面に形成された結合用電極パターン、ま
たは、リアクタンス素子で形成することにより、容易な
構造で結合素子をフィルタ素子に結合することができ
る。
【0143】また、この発明によれば、フィルタ構成素
子の少なくとも一つが多重共振モード素子であり、該多
重共振モード素子に対し、結合素子を複数のモードとの
結合量が異なるように配置することにより、多重モード
の誘電体共振器を用いたフィルタ等についても、方向性
結合器とフィルタとを一体化することができる。
【0144】また、この発明によれば、結合素子が三つ
以上あり、少なくとも一つの結合素子を、他の結合素子
に対して、信号伝搬方向に対して異なる順に、直列また
は並列に、結合用線路に導通することにより、方向性お
よび結合度の設計自由度を向上することができる。
【0145】また、この発明によれば、結合用プローブ
を、先端開放プローブ、もしくは、アース導体または前
記金属ケースに電磁気的に接続されている、先端ループ
プローブで形成することにより、プローブ形状にとらわ
れることなく、方向性結合器付きフィルタを構成するこ
とができる。
【0146】また、この発明によれば、フィルタ構成素
子であるコンデンサを、絶縁基板表面に導体パターンで
形成し、または、金属ケース内に配置された複数の導体
より形成することにより、容易にフィルタ構成素子であ
るコンデンサを形成することができる。
【0147】また、この発明によれば、結合用プローブ
を、リード線、または板状金属、または絶縁基板表面に
形成された結合用電極パターン、または同軸線路、また
はマイクロストリップ線路、またはネジの少なくとも一
つから形成することにより、容易な構造で小型の結合素
子を形成することができる。
【0148】また、この発明によれば、結合素子と結合
用線路とに、結合特性を調整する、スタブ素子またはリ
アクタンス素子を備えて、方向性結合器付きフィルタを
構成することにより、方向性、結合度の設計自由度を向
上することができる。
【0149】また、この発明によれば、結合用線路を、
特性インピーダンスの異なる、少なくとも二つの線路素
子により形成することにより、結合用線路の設計自由度
が向上し、容易に方向性結合器付きフィルタを形成する
ことができる。
【0150】また、この発明によれば、スタブ素子を、
伝送信号の第1高調波の1/4波長となる長さで形成す
ることにより、方向性、結合度を適切に設定でき、優れ
た方向性、結合度を得ることができる。
【0151】また、この発明によれば、結合用線路を、
フィルタ構成素子に対して、電磁気的に遮断される、フ
ィルタ外部に配置することにより、フィルタを伝送する
信号の、結合用線路に対する影響を抑制することができ
る。
【0152】また、この発明によれば、結合用線路の少
なくとも一部を、前記フィルタ内に配置することによ
り、方向性結合器付きフィルタ全体の形状を小さくする
ことができる。
【0153】また、この発明によれば、金属ケースに、
結合素子または結合用線路を物理的に変化させる手段
と、これを金属ケース内に通す孔を設けて、方向性結合
器付きフィルタを構成することにより、組立後に特性を
変更することができる。
【0154】また、この発明によれば、金属ケースに、
結合素子または結合用線路の特性を調整するネジを備え
ることにより、容易に特性を調整することができる。
【0155】また、この発明によれば、結合用線路の少
なくとも一つの端部に、結合用線路に励起した不要なモ
ードの信号を減衰する減衰回路を備えることにより、不
要な信号がなくなり、優れた特性を得ることができる。
【0156】また、この発明によれば、減衰回路を構成
する、少なくとも一つの抵抗を、可変抵抗器とすること
により、減衰回路の定数を容易に変更し、適切な特性を
得ることができる。
【0157】また、この発明によれば、結合用線路の少
なくとも一つの端部に終端用の抵抗器を接続することに
より、適切に終端処理をし、優れた伝送特性を得ること
ができる。
【0158】また、この発明によれば、結合用プローブ
の配置位置、または結合用プローブの形状を変更するこ
とにより、容易に方向性結合器の結合特性を調整するこ
とができる。
【0159】また、この発明によれば、結合用線路、ま
たはスタブの形状および配置位置を変更し、もしくは、
導電体や誘電体をフィルタ構成素子に接合または近接さ
せることにより、容易に方向性結合器の結合特性を調整
する。
【0160】また、この発明によれば、結合に有効なネ
ジの長さを調整して、フィルタ構成素子と結合素子との
電磁気的結合量を調整することにより、容易にフィルタ
構成素子と結合素子との電磁気的結合量を調整すること
ができる。
【0161】また、この発明によれば、それぞれ複数の
フィルタ構成素子からなり、所定のフィルタ構成素子に
それぞれ結合する複数の入出力端子を備えた、複数のフ
ィルタと、該複数のフィルタにおける複数の前記フィル
タ構成素子、または前記入出力端子に結合する方向性結
合器を備えることにより、優れた方向性、結合度を有
し、伝送損失の少ない、簡素な構造の方向性結合器付き
複合フィルタ装置を容易に構成することができる。
【0162】また、この発明によれば、前記方向性結合
器付きフィルタ、または前記方向性結合器付き複合フィ
ルタ装置を備えることにより、伝送特性に優れる通信装
置を容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの部分斜視図
【図2】本実施形態に示した方向性結合器付き低域通過
フィルタと、方向性結合器と低域通過フィルタとを直列
接続した回路との通過特性を表した図
【図3】第2の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの部分斜視図
【図4】各種プローブの形状を表した図
【図5】第3の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの正面断面図および部分側面断面図
【図6】第4の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの正面断面図および部分側面断面図
【図7】第5の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの外観斜視図
【図8】第6の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの外観斜視図および部分断面図
【図9】第7の実施形態に係る方向性結合器付きフィル
タの外観斜視図
【図10】方向性結合器を構成する誘電体基板の外観斜
視図
【図11】方向性結合器を構成する誘電体基板の外観斜
視図
【図12】方向性結合器を構成する誘電体基板の外観斜
視図
【図13】方向性結合器の部分外観斜視図
【図14】方向性結合器の外観斜視図
【図15】第8の実施形態に係る方向性結合器付きフィ
ルタの断面斜視図
【図16】第9の実施形態に係る方向性結合器付きフィ
ルタの正面断面図および、このフィルタに発生する電界
の状態を示した図
【図17】第10の実施形態に係る通信装置のブロック
【図18】従来の通信装置のブロック図
【図19】従来の低域通過フィルタの分解斜視図(同軸
線路型)
【図20】従来の低域通過フィルタの外観斜視図(マイ
クロストリップ回路型)
【図21】低域通過フィルタの等価回路図
【図22】ハイブリッド回路の概略図
【図23】横結合型方向性結合器の概略図
【図24】多段構造の横結合型方向性結合器概略図
【図25】多層構造の横結合型方向性結合器の概略図
【図26】本発明に係る方向性結合器付きフィルタの等
価回路図
【符号の説明】
1,103−内導体 1a,101−内導体の高インピーダンス部 1b,102−内導体の低インピーダンス部 2,104−外導体 3−誘電体基板 4,4a,4b,4c−プローブ 5−結合用線路 6−抵抗器 7−接地電極 8−プローブ挿入用の孔 9−プローブ変形治具用の孔 10−同軸線路 11−スタブ素子 13−スリット 14−ネジ 15−筐体 16−可変抵抗器 20−出力端子(結合用端子) 21,108−誘電体基板 21a,21b−誘電体層 22,107−線路電極 22a,105−線路電極の高インピーダンス部 22b,106−線路電極の低インピーダンス部 23−結合用線路 24a,24b−プローブ 25−スタブ素子 26−出力端子(結合用端子) 27,109−接地電極 28−ループワイヤ 29−スルーホール 30−抵抗器 32−線路電極群 41−誘電体基板 42−結合用電極 43−導電板 44−略コの字型の導電物 45−ループワイヤ 46−スルーホール 47a−表面にネジ頭を形成した導電体棒 47b−ナット 51−外導体 52a〜52d−内導体 53−入出力結合導体 54−入出力端子 55−誘電体基板 56−結合用線路 57a,57b−結合素子 58−セミリジットケーブル 59−接地電極 60−出力端子 61−抵抗器 71−外導体 72−誘電体 73a,73b−プローブ 74a,74b−伝送ケーブル 110,113,116,119−誘電体基板 111、111a〜111d−ハイブリッド回路の主線
路および主線路の各部 112,115,118,122−接地電極 114a,120a−方向性結合器の主線路 114b,120b−方向性結合器の結合線路 117a,117b−多段構成の方向性結合器の主線路
と結合線路 121a,121b−結合量調整導体 150−フィルタの等価回路 151−方向性結合器の等価回路 c−取り付け金具
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 宏充 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J006 HA02 HB01 HB12 JA03 LA21 LA24 NA08 NB10 NE17

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入出力端子と複数のフィルタ構成
    素子とからなるフィルタにおいて、 前記フィルタ構成素子に電磁界結合する、または複数の
    該フィルタ構成素子からなるフィルタ構成部に電磁界結
    合する、複数の結合素子と、該複数の結合素子同士を導
    通させる結合用線路と、該結合用線路に導通する複数の
    結合用端子とからなる方向性結合器を備えたことを特徴
    とする方向性結合器付きフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ構成素子が、集中定数素
    子、分布定数線路、分布定数共振器、平面回路、導波
    管、誘電体線路、誘電体共振器、または複数の電極層を
    積層してなる回路のうちの少なくとも一つからなる請求
    項1に記載の方向性結合器付きフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記結合素子が、前記フィルタ構成素子
    である内導体と外導体とで形成される空間内に配置され
    た、または前記フィルタ構成素子の近傍に配置された結
    合用プローブ、前記フィルタ構成素子である金属ケース
    内に挿入された結合用プローブ、前記フィルタ構成素子
    である、絶縁基板表面に形成された結合用電極パター
    ン、または、前記フィルタ構成素子と電磁気的に接続す
    るリアクタンス素子である、請求項1または2に記載の
    方向性結合器付きフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ構成素子の少なくとも一つ
    が、多重共振モード素子であり、該多重共振モード素子
    に対し、前記結合素子を多重共振モードのうちの各共振
    モードとの結合量が異なるように配置した、請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の方向性結合器付きフィル
    タ。
  5. 【請求項5】 前記結合素子が三つ以上あり、少なくと
    も一つの前記結合素子が、他の前記結合素子に対して、
    信号伝搬方向に対し異なる順に、前記結合用線路に導通
    している請求項1〜4のいずれかに記載の方向性結合器
    付きフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記結合用素子が、先端開放プローブ、
    またはアース導体もしくは前記外導体に電磁気的に接続
    されている、先端ループプローブである、請求項3〜5
    のいずれかに記載の方向性結合器付きフィルタ。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ構成素子であるコンデンサ
    が、前記絶縁基板表面に導体パターンを形成してなる、
    または、前記金属ケース内に配置された複数の導体より
    形成してなる請求項3〜6に記載の方向性結合器付きフ
    ィルタ。
  8. 【請求項8】 前記結合用プローブが、リード線、板状
    金属、絶縁基板表面に形成された結合用電極パターン、
    同軸線路、マイクロストリップ線路、ネジの少なくとも
    一つからなる請求項3〜7に記載の方向性結合器付きフ
    ィルタ。
  9. 【請求項9】 前記結合素子または前記結合用線路と
    に、結合特性を調整する、スタブ素子またはリアクタン
    ス素子を備える、請求項1〜8に記載の方向性結合器付
    きフィルタ。
  10. 【請求項10】 前記結合用線路が、特性インピーダン
    スの異なる、少なくとも二つの線路素子により形成され
    ている請求項1〜9に記載の方向性結合器付きフィル
    タ。
  11. 【請求項11】 前記スタブ素子が、伝送信号の第1高
    調波の1/4波長となる長さで形成されている請求項9
    に記載の方向性結合器付きフィルタ。
  12. 【請求項12】 前記結合用線路が、前記フィルタ構成
    素子に対して電磁気的に遮断される、前記フィルタ外部
    に配置されている、請求項1〜11のいずれかに記載の
    方向性結合器付きフィルタ。
  13. 【請求項13】 前記結合用線路の少なくとも一部が、
    前記フィルタ内に配置されている、請求項1〜11のい
    ずれかに記載の方向性結合器付きフィルタ。
  14. 【請求項14】 前記外導体に、前記結合素子または前
    記結合用線路を物理的に変化させる部材を、前記外導体
    内に通す孔を設けてなる請求項3〜13に記載の方向性
    結合器付きフィルタ。
  15. 【請求項15】 前記外導体に、前記結合素子または前
    記結合用線路の特性を調整するネジを備えてなる請求項
    3〜13のいずれかに記載の方向性結合器付きフィル
    タ。
  16. 【請求項16】 前記結合用線路の少なくとも一つの端
    部に、前記結合用線路に励起した不要なモードの信号を
    減衰する減衰回路を備えた請求項1〜15のいずれかに
    記載の方向性結合器付きフィルタ。
  17. 【請求項17】 前記減衰回路を構成する、少なくとも
    一つの抵抗が、可変抵抗器である請求項16に記載の方
    向性結合器付きフィルタ。
  18. 【請求項18】 前記結合用線路の少なくとも一つの端
    部に終端用の抵抗器を接続している請求項1〜17のい
    ずれかに記載の方向性結合器付きフィルタ。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかに記載の方
    向性結合器付きフィルタの結合特性の調整方法であっ
    て、 前記結合素子の配置位置、または前記結合素子の形状を
    変更することにより、前記方向性結合器の結合特性を調
    整することを特徴とする方向性結合器付きフィルタの調
    整方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜18のいずれかに記載の方
    向性結合器付きフィルタの結合特性の調整方法であっ
    て、 前記結合用線路、または前記スタブの形状および配置位
    置を変更し、もしくは、導電体や誘電体を、前記フィル
    タ構成素子に接合または近接させることにより、結合特
    性を調整する方向性結合器付きフィルタの調整方法。
  21. 【請求項21】 請求項8に記載の方向性結合器付きフ
    ィルタの結合特性の調整方法であって、 前記ネジの結合に有効な長さを調整して、前記フィルタ
    構成素子と前記結合素子との電磁気的結合量を調整する
    ことにより、結合特性を調整する方向性結合器付きフィ
    ルタの調整方法。
  22. 【請求項22】 それぞれ複数のフィルタ構成素子から
    なり、所定のフィルタ構成素子にそれぞれ結合する複数
    の入出力端子を備えた、複数のフィルタと、 該複数のフィルタにおける複数の前記フィルタ構成素
    子、または前記入出力端子に結合する方向性結合器を備
    えた方向性結合器付き複合フィルタ装置であって、 前記フィルタの少なくとも一つが、請求項1〜請求項1
    8のいずれかに記載の方向性結合器付きフィルタであ
    る、方向性結合器付き複合フィルタ装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜請求項18のいずれかに記
    載の方向性結合器付きフィルタ、または請求項22に記
    載の方向性結合器付き複合フィルタ装置を備えた通信装
    置。
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