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JP3463617B2 - 熱間加工性に優れる継目無鋼管用オーステナイト系耐熱鋼 - Google Patents

熱間加工性に優れる継目無鋼管用オーステナイト系耐熱鋼

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JP3463617B2
JP3463617B2 JP22466999A JP22466999A JP3463617B2 JP 3463617 B2 JP3463617 B2 JP 3463617B2 JP 22466999 A JP22466999 A JP 22466999A JP 22466999 A JP22466999 A JP 22466999A JP 3463617 B2 JP3463617 B2 JP 3463617B2
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義淳 椹木
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ、原子力、
化学工業などの広い産業分野において高温耐熱部材、耐
圧部材として使用して好適な高温強度、高温耐食性およ
び溶接性に優れたオーステナイト系耐熱鋼、中でも継目
無鋼管の製造時、特に傾斜ロール式の穿孔圧延機による
製管時における熱間加工性に優れた継目無鋼管用オース
テナイト系耐熱鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラや化学プラントの高温環境下で使
用される装置用材料としては、SUS304H、SUS
316H、SUS321HおよびSUS347Hなどの
18−8系に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼
が使用されてきた。
【0003】しかし、近年、このような高温環境下にお
ける装置の操業条件が著しく苛酷化し、それに伴って使
用材料に対する要求性能が厳しくなり、従来用いられて
きた18−8系に代表されるオーステナイト系ステンレ
ス鋼では高温強度が不十分となってきている。
【0004】高価な元素を多量添加することなく高温強
度を改善したオーステナイト系鋼としては、特開昭62
−133048号公報(特公平8−30247号公報)
や特開平8−13102号公報に示されるように、C
u、NbおよびNを複合添加したものがある。しかし、
このようなCu、Nb、Nの複合添加鋼は、従来の18
−8系に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼と比
較して熱間加工性が不十分で、その早急な改善が望まれ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】Cu、Nb、Nを複合
添加したオーステナイト系耐熱鋼を素材するボイラチュ
ーブのような小径の継目無鋼管は、一般に、熱間製管法
により製造される。そして、その製管法は、ユジーンセ
ジュルネ方式に代表される熱間押出製管法と、傾斜ロー
ル式の穿孔圧延機を用いるマンネスマン−プラグミル方
式やマンネスマン−マンドレルミル方式に代表される熱
間圧延製管法の2通りに大別される。
【0006】一般的に、熱間加工性の悪い材料は、熱間
圧延製管法による製管が難しいためにその継目無鋼管
は、従来、熱間押出製管法で製造される場合が多く、こ
の場合には1000℃以上の高温度域における熱間加工
性に優れる材料であれば製管が可能である。
【0007】一方、製管能率やコストの点からは、熱間
圧延製管法の方が圧倒的に有利であるが、上記従来のC
u、Nb、Nを複合添加したオーステナイト系耐熱鋼を
熱間圧延製管法で製管する場合には、製管終了温度域が
熱間押出製管法に比べて低下する。したがって、安定し
て製造するためには、800℃程度以上の広い温度域に
おいて優れた熱間加工性を確保する必要がある。
【0008】本発明の目的は、熱間圧延製管法による製
管を容易に行うことが可能な熱間加工性に優れた継目無
鋼管用オーステナイト系耐熱鋼を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の熱
間加工性に優れた継目無鋼管用オーステナイト系耐熱鋼
にある。
【0010】重量%で、C:0.03〜0.15%、S
i:1.0%以下、Mn:0.10〜2.0%、P:
0.030%以下、S:0.0010%以下、Cr:1
5.0〜25.0%、Ni:6.0〜25.0%、C
u:2.0〜6.0%、Nb:0.10〜0.80%、
N:0.050%を超え0.25%以下、B:0.00
05〜0.010%、Al:0.001〜0.10%、
O(酸素):0.0050%以下、ならびにCa:0.
0010〜0.010%およびMg:0.0010〜
0.010%のうちのいずれか一方または両方を含有
し、さらに残部は実質的にFeからなり、かつCa、M
g、O(酸素)およびSの関係が下記の(1) 式を満たす
熱間加工性に優れた継目無鋼管用オーステナイト系耐熱
鋼。
【0011】 3.0≦{(Ca+Mg)−0.1×O}/S≦15.0 ・・・ (1) ここで、式中の元素記号は鋼中に含まれるそれぞれの元
素の含有量(重量%)を意味する。
【0012】上記の本発明鋼には、必要に応じて、重量
%で、Mo:0.3〜2.0%およびW:0.5〜4.
0%のうちのいずれか一方または両方を添加することが
できる。
【0013】本発明者は、Cu、Nb、N複合添加のオ
ーステナイト系耐熱鋼の熱間加工性を向上させるため
に、鋭意実験研究を行った。その結果、下記の3条件を
満たせば、その熱間加工性が飛躍的に向上し、熱間圧延
製管法での製管が可能なことを知見して本発明を完成さ
せた。
【0014】鋼中の不純物元素であるSとO(酸素)の
含有量は、それぞれ0.0010%以下、0.0050
%以下とする必要がある。
【0015】CaとMgのいずれか一方まはた両方を添
加すれば熱間加工性は向上するものの、これだけでは不
十分で、Bとの複合添加が必須である。
【0016】鋼中のCa、Mg、OおよびSの含有量
は、それぞれ上記の範囲内において上記の(1) 式を満た
す量を含有させる必要がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鋼の化学組成を上
記のように定めた理由について詳細に説明する。なお、
以下において「%」は「重量%」を意味する。
【0018】C:0.03〜0.15% Cは、高温環境下で使用される際に必要となる引張強さ
およびクリープ破断強度を確保するために有効な元素で
ある。しかし、0.15%を超えて含有させても溶体化
状態における未固溶炭化物量が増加するだけで、高温強
度の向上に寄与しなくなるばかりでなく、靭性などの機
械的性質が劣化する。したがって、C含有量の上限は
0.15%とする。本発明では、後述するようにNも含
有させるためにC含有量は低めであってもよいが、上記
の効果を発揮させるために下限は0.03%とする。さ
らに十分な効果を発揮させるための下限は0.05%で
ある。
【0019】Si:1.0%以下 Siは脱酸剤として添加され、また、耐酸化性の向上に
有効な元素であるが、その含有量が多くなると溶接性や
熱間加工性が劣化する。また、本発明ではNも含有させ
るため、Siを多量に添加すると高温での使用中に析出
する窒化物量が増加し、靭性や延性の低下を招く。した
がって、本発明では、特に、熱間加工性を重視している
ため、Si含有量は1.0%以下とする。熱間加工性お
よび靭性や延性をさらに重視する場合には0.5%以下
とするのが望ましく、より望ましくは0.3%以下とす
るのがよい。また、その他の元素で脱酸が十分に行われ
ている場合には実質的に0としてもよい。
【0020】Mn:0.10〜2.0% Mnは、上記のSiと同様に、脱酸作用を有するととも
に、本発明においてはCuによって粒界偏析が助長され
たSを固着し、熱間加工性を改善する重要な元素であ
る。その効果を十分得るためには0.10%以上の含有
量が必要である。しかし、その含有量が2.0%を超え
るとσ相などの金属間化合物の析出を招き、高温強度、
機械的性質が低下する。したがって、Mn含有量は0.
10〜2.0%とする。好ましい範囲は0.15〜1.
0%、より好ましい範囲は0.15〜0.50%であ
る。
【0021】P:0.030%以下 Pは、不可避不純物として鋼中に含まれるが、過剰に含
まれると熱間加工性が劣化する。そのため、できるだけ
低くするのがよいが、脱Pコストとの兼ね合いで0.0
30%以下とする。
【0022】S:0.0010%以下 Sは、上記のPと同様に、不可避不純物として鋼中に含
まれるが、熱間加工性を著しく劣化させる。そのため、
熱間加工性の観点からはできるだけ低くするのがよく、
特にマンネスマン−マンドレルミル方式などの熱間圧延
製管法で製管を行う場合には、0.0010%以下に制
限することが必須となる。好ましくは0.0006%以
下がよい。
【0023】Cr:15.0〜25.0% Crは、高温での耐酸化性や耐食性を向上させるために
必要な元素であり、含有量の増加に伴いこれらの性能は
向上する。しかし、その含有量が15.0%未満では十
分な効果が得られず、一方、25.0%を超えるとオー
ステナイト組織が不安定になる。したがって、Cr含有
量は15.0〜25.0%とした。好ましい範囲は1
6.0〜23.0%、より好ましい範囲は17.0〜2
0.0%である。
【0024】Ni:6.0〜25.0% Niは、安定なオーステナイト組織を確保するための必
須成分であり、その最適含有量は鋼中に含まれるCr、
Mo、W、Nbなどのフェライト生成元素やC、Nなど
のオーステナイト生成元素の含有量によって定まる。し
かし、その含有量が6.0%未満ではオーステナイト組
織の安定化が困難であり、一方、25.0%を超えて含
有させることは経済的に不利である。このため、Ni含
有量は6.0〜25.0%とした。好ましい範囲は7.
0〜15.0%、より好ましい範囲は7.5〜13.0
%である。
【0025】Cu:2.0〜6.0% Cuは、高温での使用中に微細なCu相としてオーステ
ナイト母相に整合析出し、クリープ破断強度の向上に大
きく寄与するが、その効果を発揮させるには2.0%以
上含有させることが必要である。しかし、6.0%を超
えて含有させるとクリープ破断延性や加工性が劣化す
る。したがって、Cu含有量は2.0〜6.0%とし
た。好ましい範囲は2.5〜5.0%、より好ましい範
囲は2.5〜4.0%である。
【0026】Nb:0.10〜0.80% Nbは、微細な炭窒化物の分散析出強化によりクリープ
破断強度を向上させる元素である。しかし、その含有量
が0.10%未満では十分な効果が得られず、一方、
0.80%を超えて含有させると溶接性や熱間加工性が
劣化するとともに、本発明鋼のようなN添加鋼では未固
溶の炭窒化物量が増加し、機械的性質も劣化する。この
ため、Nb含有量は0.10〜0.80%とした。特
に、熱間加工性を重視する場合の好ましい上限は0.6
0%である。
【0027】Al:0.001〜0.10% Alは、脱酸剤として添加される元素であり、0.00
1%以上含有させる必要がある。しかし、0.10%を
超えて含有させると、高温条件下で長時間使用する際、
σ相などの金属間化合物の析出が促進され、靭性が劣化
する。したがって、Al含有量は0.001〜0.10
%とする。好ましい範囲は0.001〜0.06%、よ
り好ましい範囲は0.001〜0.03%である。な
お、本発明にいうAlとは、sol.Al(酸可溶A
l)のことである。
【0028】N:0.050%を超え25%以下 Nは、前述のCと同様に、引張強さやクリープ破断強度
の向上に有効な元素であるが、その含有量が0.050
以下では十分な効果を発揮させることはできない。一
方、NはCに比較して固溶限が大きいので、比較的多量
に含有させても溶体化状態で十分固溶し、時効中に生じ
る窒化物析出に伴う靭性低下も比較的少ない。しかし、
0.25%を超えて含有させると時効後靭性が低下する
とともに熱間加工性も劣化し、特に、マンネスマン−マ
ンドレルミル方式などの熱間圧延製管法での製管に供し
た場合には、変形抵抗が増加するという問題が生じる。
したがって、N含有量は0.050%を超え0.25%
以下とした。好ましい範囲は0.050%超〜0.15
%、より好ましい範囲は0.050%超〜0.13%で
ある。
【0029】B:0.0005〜0.010% Bは、炭窒化物の微細分散析出強化および粒界強化によ
りクリープ破断強度の向上に寄与する重要な元素であ
る。また、Bは高温延性を改善する効果があり、本発明
の目的であるマンネスマン−マンドレルミル方式などの
熱間圧延製管法による製管時の熱間加工性向上には欠か
すことのできない元素である。その効果を発揮させるた
めには、0.0005%以上が必要である。しかし、
0.010%を超えて含有させると溶接性が劣化する。
したがって、B含有量は0.0005%〜0.010%
とした。好ましい範囲は0.0015〜0.008%、
より好ましい範囲は0.0020〜0.006%であ
る。
【0030】Ca、Mg:CaおよびMgは、鋼中の固
溶Sを低減させて熱間加工性を向上させるのに有効な元
素である。ただし、本発明の目的であるマンネスマン−
マンドレルミル方式などの熱間圧延製管法による製管時
においてその効果を十分に発揮させるためには、O(酸
素)量を0.0050%以下にしたうえで、いずれか一
方または両方を0.0010%以上含有させる必要があ
る。しかし、いずれの元素も0.010%を超えて含有
させると、熱間加工性を向上させる効果が飽和するのに
加え、介在物の量が増加して、特に、溶接性が著しく劣
化する。したがって、CaとMgの含有量は、各々、
0.0010〜0.010%とした。
【0031】O(酸素):0.0050%以下 O(酸素)は、不可避不純物として鋼中に含まれるが、
本発明の目的であるマンネスマン製管時の熱間加工性向
上のためには、少なくとも0.0050%以下に低減す
る必要があり、好ましくは0.0040%以下にするの
がよい。
【0032】なお、Ca、Mg、OおよびSとの間に
は、式「3.0≦{(Ca+Mg)−0.1×O}/S≦
15.0」を満足させる必要がある。これは、式
「{(Ca+Mg)−0.1×O}/S」で求められる値
が3.0未満、または15.0超であると、所望の熱間
加工性が確保されなくなるためである。このことは、後
述する実施例の結果から明らかである。
【0033】Mo:0.3〜2.0%、W:0.5〜
4.0% これらの元素は添加しなくてもよい。しかし、これらの
元素は、いずれも高温強度を改善する作用を有してお
り、その効果を得たい場合にはいずれか一方または両方
を添加することができる。その効果は、Moの場合は
0.3%以上、Wの場合は0.5%以上で顕著になる。
しかし、Moについては2.0%、Wについては4.0
%を超えて含有させるとその効果は飽和傾向を示すとと
もに、組織安定性、熱間加工性が劣化する。このため、
添加する場合のMo含有量は0.3〜2.0%、W含有
量は0.5〜4.0%とするのがよい。
【0034】上記の化学組成を有する本発明のオーステ
ナイト系耐熱鋼は、電気炉などの製鋼炉を用いて溶製
し、必要に応じてその溶湯をAOD炉やVOD炉などの
製錬炉を用いて製錬し、次いで造塊法や連続鋳造法など
で所定の大きさの鋳片とすることで容易に製造すること
ができる。また、その継目無鋼管は、前記の鋳片が製管
用の丸ビレットの場合はそのまま、ブルームなどの場合
は熱間圧延や熱間鍛造で製管用の丸ビレットとした後、
マンネスマン−プラグミル方式やマンネスマン−マンド
レルミル方式に代表される熱間圧延製管法に供して所定
寸法の継目無鋼管に成形した後、所定の固溶化熱処理を
施すことで製造でき、その際、熱間加工性が優れるの
で、何らの問題も生じない。
【0035】
【実施例】表1〜表3に示す化学組成を有する47種類
の供試鋼を50kgの真空誘導溶解炉を用いて溶製し、
外径144mmのインゴットとした後、熱間鍛造で厚さ
40mmの板材とした。
【0036】なお、表1〜表3中、鋼No. 1〜22は本
発明鋼、鋼No. A1〜A7、B1〜B7、C1〜C2、
D1〜D2、E1〜E2、F1、G1、H1、I1およ
びJ1は比較鋼である。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】各供試鋼の熱間加工性は、上記の各板材か
ら外径10mm、長さ130mmのグリーブル試験片を
採取して下記条件のグリーブル試験に供し、試験後の絞
り値を調べることで評価した。
【0041】グリーブル試験条件; 試験片の加熱:1250℃に3分間均熱保持、 引張試験温度:800℃、 付与歪み速度:1/S(ここで、Sは秒である)、 試験方法 :高速引張試験。
【0042】なお、上記の試験条件は、マンネスマン−
マンドレルミル方式による製管時の加熱条件と加工条件
を模擬し、引張試験温度を750〜1200℃の範囲で
実施した予備実験の結果、本発明鋼では800℃近傍に
おいて絞り値が最も小さくなることが確認されたこと
と、製管終了温度域が800℃程度まで低下することを
考慮して決定した条件である。
【0043】上記の試験結果を、表1〜表3に併せて示
すとともに、5種類の同一成分系(No. 1〜6とA1〜
A7、No. 7〜11とB1〜B6、No. 12〜13とC
1〜C2、No. 14〜15とD1〜D2およびNo. 16
〜17とE1〜E2)の本発明例鋼と比較例鋼の結果
を、図1に対比して示した。また、その他の成分系毎の
本発明例鋼と比較例鋼の結果を、図2に対比して示し
た。
【0044】表1〜表3、図1および図2に示す結果か
らわかるように、本発明例の鋼はNo. 19の鋼を除け
ば、いずれも絞り値が80%以上であり、熱間加工性が
極めて良好であった。
【0045】これに対し、比較例の鋼の絞り値は、最も
高いもので、鋼No. A7、D2およびJ1の74%であ
り、熱間加工性が悪かった。
【0046】なお、データは省略するが、本発明例の鋼
のクリープ強度、耐食性、耐酸化性、靭性および溶接性
は、前述の各公報に示される従来鋼と同等以上であっ
た。また、実機のマンネスマン−マンドレルミル方式に
よる製造実験の結果も極めて良好で、小径のボイラーチ
ューブを何らの問題もなく製造できた。
【0047】
【発明の効果】本発明の継目無鋼管用オーステナイト系
耐熱鋼は、熱間圧延製管法での熱間加工性が極めて高
い。このため、小径のボイラーチューブであっても、傾
斜ロール式の穿孔圧延機を用いる熱間圧延製管法によっ
て高能率かつ高歩留まりに製造することが可能で、安価
な製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の結果の一部を対比して示す図である。
【図2】実施例の結果の他の一部を対比して示す図であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.03〜0.15%、S
    i:1.0%以下、Mn:0.10〜2.0%、P:
    0.030%以下、S:0.0010%以下、Cr:1
    5.0〜25.0%、Ni:6.0〜25.0%、C
    u:2.0〜6.0%、Nb:0.10〜0.80%、
    N:0.050%を超え0.25%以下、B:0.00
    05〜0.010%、Al:0.001〜0.10%、
    O(酸素):0.0050%以下、ならびにCa:0.
    0010〜0.010%およびMg:0.0010〜
    0.010%のうちのいずれか一方または両方を含有
    し、残部は実質的にFeからなり、かつCa、Mg、O
    (酸素)およびSの関係が下記の(1) 式を満たすことを
    特徴とする熱間加工性に優れた継目無鋼管用オーステナ
    イト系耐熱鋼。 3.0≦{(Ca+Mg)−0.1×O}/S≦15.0 ・・・ (1) ここで、式中の元素記号は鋼中に含まれるそれぞれの元
    素の含有量(重量%)を意味する。
  2. 【請求項2】さらに、重量%で、Mo:0.3〜2.0
    %およびW:0.5〜4.0%のうちのいずれか一方ま
    たは両方を含有することを特徴とする請求項1に記載の
    熱間加工性に優れた継目無鋼管用オーステナイト系耐熱
    鋼。
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