JP3396934B2 - 義歯洗浄剤 - Google Patents
義歯洗浄剤Info
- Publication number
- JP3396934B2 JP3396934B2 JP32993593A JP32993593A JP3396934B2 JP 3396934 B2 JP3396934 B2 JP 3396934B2 JP 32993593 A JP32993593 A JP 32993593A JP 32993593 A JP32993593 A JP 32993593A JP 3396934 B2 JP3396934 B2 JP 3396934B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- denture
- sodium
- protease
- present
- active oxygen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
し、かつ活性酸素に対し安定である、プロテアーゼ配合
義歯洗浄剤に関する。
高齢化社会の到来にともない義歯の使用者は年々増大す
る傾向にある。義歯の使用にあたっては、義歯と口腔粘
膜との間に食べかすが溜り易く、健常人に比べて口腔内
が不潔になり易い。特に、義歯使用者のデンチャープラ
ーク中には、健常人のデンタルプラークと比べてカンジ
ダ菌が多く見られ、これが義歯性口内炎の原因と考えら
れている。
なり、不快な義歯臭発生の原因となると共に、歯石発生
の根本原因ともなり、従来の発泡タイプ義歯洗浄剤では
除去が難しかった頑固な汚れを形成する。
テイン(着色沈着物)、歯石等を挙げることができる。
このうち食物残渣は水洗又はブラッシングにより簡単に
除去することができるので、義歯洗浄剤のターゲットと
してはウエートが低い。
が樹脂や金属で造られているため、汚れの対象となる面
積が広く、汚れも目立ち易い。特にステインの付着は衛
生的・美的観点からも好ましくはなく、義歯洗浄剤の大
きなターゲットとなる。
いが、糖タンパクから構成されるペリクルのタンパク変
性が主原因と言われている。義歯洗浄剤によるステイン
の除去には2つの方法が考えられる。1つは活性酸素に
よる有色物の分解・漂白であり、もう1つは酵素による
ペリクルの分解である。
素としてプロテアーゼを配合することが提案されている
(特開昭48−58006号、特開昭63−10131
3号、特開平1−125316号、特開平4−3165
12号公報など)が、プロテアーゼは活性酸素の存在下
で失活するという問題がある。
が失活することは従来から公知であり、このためこの酵
素の失活を防止する目的で酵素層と活性酸素層との2層
錠としたり(特公昭60−35325号公報)、酵素を
特定の保護剤(粉乳、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ル)と混合して使用したり(特公昭63−25564号
公報)するなど、種々の方法が提案されているが、この
ような方法は製剤化を制限し、複雑にさせる。
で、義歯汚れ洗浄力に優れ、しかも活性酸素に対しても
安定で、製剤化も容易な義歯洗浄剤を提供することを目
的とする。
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、バチルス
・レンツス(Bacillus lentus)に由来
し、至適pHが10〜11、至適温度が40〜50℃で
あるプロテアーゼを使用することにより、従来の義歯洗
浄剤において提案、使用されてきたプロテアーゼに比
べ、優れた義歯汚れ洗浄効果、デンチャープラーク除去
効果を与え、しかも活性酸素の存在下でも安定で、その
活性低下が少なく、長期保存後もこのプロテアーゼの有
する優れた義歯汚れ洗浄効果、デンチャープラーク除去
効果を有効に発揮することを知見し、本発明をなすに至
ったものである。
と、本発明の義歯洗浄剤は、上述したようにバチルス・
レンツス(Bacillus lentus)由来で、
至適pHが10〜11、至適温度が40〜50℃のプロ
テアーゼを配合したものである。
−ノルディスク社のDurazym(商品名)を使用す
ることができる。
0%(重量%、以下同じ)、より好ましくは0.1〜2
0%が良い。0.1%より少ないと十分なデンチャープ
ラーク除去効果が得られない場合が生じる。一方、30
%を越えて配合してもよいが、経済性と効果とのバラン
スから30%以下の配合量とすることが好ましい。
ゼに加え、他の酵素を配合することができる。このよう
な酵素としては、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、β−
1,3−D−グルカナーゼ等が挙げられ、これらの酵素
の併用でより優れたデンチャープラーク除去効果を与え
るが、特に上記プロテアーゼとデキストラナーゼとを併
用することにより、相乗効果的に優れたデンチャープラ
ーク除去効果を示す。なお、このような他の酵素の配合
量は0.01〜10%とすることが好ましい。
生物質を配合することが好ましい。即ち、上述したよう
に本発明によるプロテアーゼは活性酸素耐性、耐熱性に
優れているため、保存時、洗浄時の失活が少なく、活性
酸素の効力と上記プロテアーゼの効力とが有効に発揮さ
れて優れた洗浄効果を与える。
素カリウム(オキサン)、過硼酸ナトリウム(ペルボ
ン)、過炭酸ナトリウム等が挙げられ、これらの1種を
単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
その配合量は10〜80%、特に20〜70%であるこ
とが好ましい。10%より少ないと十分な漂白力が得ら
れない場合があり、80%より多いと気泡力の低下等、
トータルバランスで品質低下をもたらす。
酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、酸性ポリリ
ン酸ナトリウム等の縮合リン酸塩の1種又は2種以上を
配合することが、酵素の安定化の点から好ましい。この
縮合リン酸塩の配合量は1〜30%、特に3〜20%が
好ましい。1%より少ないと酵素との併用効果が認めら
れず、30%を越えると併用効果が飽和に達するためそ
れ以上の配合は意味がない。
素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸
塩と無水クエン酸、コハク酸、リンゴ酸等の酸剤とを配
合することにより、使用時に水に溶解するとき発泡し、
他成分の水への溶解、分散を促進することができる。更
に、洗浄力の向上と適度な気泡を保証するためにアニオ
ン性、ノニオン性、両性界面活性剤を配合することが好
ましい。このような界面活性剤としては、直鎖アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等が挙げられる。
等の形態に調製され、このような製剤化に応じた賦形剤
などの成分を配合することができる。
するなどして使用に供されるが、使用時の液のpHが5
〜11の範囲において良好なデンチャープラーク除去
力、ステイン除去力を発揮するため、適宜なpH調整剤
を配合することができる。
洗浄効果、デンチャープラーク除去効果を有し、また活
性酸素の存在下でプロテアーゼが安定で、このためプロ
テアーゼ安定化の目的で特別に製剤化を工夫する必要が
必ずしもなく、製剤が簡単に行われる。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記例において用いたプロテアーゼ
は表1に示す通りである。
ン)洗浄力の評価 義歯洗浄剤の調製 以下の表2に示す処方により、賦形剤の異なる酵素を各
々配合した粉末状の義歯洗浄剤を製造した。
5%アルブミン水溶液→3%日本茶+1%コーヒー+1
%紅茶の抽出水溶液→0.57%クエン酸鉄アンモニウ
ム水溶液の順に各々1時間づつ繰り返し浸漬し、この操
作を2週間続ける。ステイン液から取り出し、流水中で
軽くアクリルチップの表面をブラッシングして付着の弱
いステインを除去した後、風乾してサンプルチップとす
る。 タンニンステイン洗浄力の評価法 タンニンステインを付着させたサンプルチップの色差
(E2)を測定し、150mlの蒸留水を満たしたビー
カーに入れて、25℃恒温に保つ。前記処方1〜8の調
製直後の義歯洗浄剤3.0gを投入し、20分間洗浄
し、洗浄後のサンプルチップの色差(E3)を測定す
る。次式により洗浄率を計算し、次に示す基準により洗
浄力を評価した。結果を表3に示す。 洗浄率(%)=〔(E3−E2)/(E1−E2)〕×100 但し、E1はタンニンステインを付着させる前のチップ
の色差 タンニン汚れの洗浄力 91%以上 :○ 70〜90%:△ 69%以下 :×
活性評価 保存条件 実験例1で調製した義歯洗浄剤を、内容量100mlの
ポリプロピレン製容器に50g充填し、フタの中央に約
1mmの孔を開けて開放系とする。40℃,75%の恒
温・恒湿室に1ヶ月保存した後、取り出して試料とし
た。 酵素の安定性評価法 150mlの蒸留水をビーカーに入れ40℃恒温に保
つ。上記処方1〜7の義歯洗浄剤3.0gを投入し、1
時間後のプロテアーゼの活性を測定した。その残存率か
ら次に示す基準により安定性を評価した。結果を表4に
示す。なお、プロテアーゼの活性はアンソン−萩原らの
方法によりを測定した。 酵素の残存率 71%以上 :○ 50〜70%:△ 49%以下 :×
ラークの除去力評価 デンチャープラークの除去力評価法 試験管にCandida albicansとStre
ptococcussobrinusの前培養菌液(濁
度OD=550nmで0.1の濃度のもの)を50μl
と1%シュークロース溶液を含むBHI培地(37gB
HI+10gシュークロース/lの濃度のもの)3ml
を添加し、この試験管を30°傾斜に保ち、37℃,2
0時間嫌気培養を行い、人工プラークを調製する。蒸留
水で2回洗浄して試験管の壁面に付着が不完全な人工プ
ラークを除去する。
1で製造した義歯洗浄剤100mgを加え、37℃で3
0分間作用させた。同様に蒸留水で2回洗浄した後、6
時間放置後の残存したプラークを超音波で分散させ、濁
度(OD=550nm)を測定した。酵素を配合しない
義歯洗浄剤を別途製造し、同様の操作を行い(ODコン
トロール用)、以下の式に従って、デンチャープラーク
の除去率を計算した。結果を表5に示す。 除去率(%)={(ODコントロール−ODサンプル)
/ODコントロール}×100 デンチャープラークの除去力は、次に示す基準に従って
評価した。 デンチャープラーク除去力 81%以上 :◎ 60〜80%:○ 30〜59%:△ 29%以下 :×
ゼを用いることにより、優れた義歯汚れ洗浄力を有し、
しかも活性酸素発生物質の存在下において義歯洗浄剤中
で安定であり、かつ優れたデンチャープラーク除去力を
有することがわかった。
Claims (3)
- 【請求項1】 バチルス・レンツスに由来し、至適pH
が10〜11、至適温度が40〜50℃であるプロテア
ーゼを配合したことを特徴とする義歯洗浄剤。 - 【請求項2】 活性酸素発生物質を配合した請求項1記
載の義歯洗浄剤。 - 【請求項3】 デキストラナーゼを配合した請求項1又
は2記載の義歯洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32993593A JP3396934B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 義歯洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32993593A JP3396934B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 義歯洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157419A JPH07157419A (ja) | 1995-06-20 |
JP3396934B2 true JP3396934B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=18226924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32993593A Expired - Fee Related JP3396934B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 義歯洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3396934B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10237317B4 (de) | 2002-08-15 | 2010-04-08 | 3M Espe Ag | Enzymhaltige Zusammensetzung, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung |
EP1600141B1 (en) | 2004-05-24 | 2013-04-17 | 3M Deutschland GmbH | Collagenolytic active enzyme containing compositions for the treatment of dental caries |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP32993593A patent/JP3396934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07157419A (ja) | 1995-06-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4155868A (en) | Enzyme and active oxygen containing denture cleanser tablet | |
US3243377A (en) | Denture cleansing composition | |
DE69805201D1 (de) | Mundreinigungsmittel: verfahren und zusammensetzungen | |
JPH10330235A (ja) | 義歯洗浄剤 | |
AU766074B2 (en) | Denture cleanser | |
CN102281866A (zh) | 牙齿矫正器清洁剂 | |
JP2007528906A (ja) | 知覚シグナルを含む洗浄剤組成物 | |
JP4570196B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
Abere | Post-placement care of complete and removable partial dentures | |
JP3396934B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP4397269B2 (ja) | 蛋白分解酵素安定化剤、化粧料及び洗浄剤 | |
US20070298991A1 (en) | Denture cleanser composition | |
JPH0597640A (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP2011241167A (ja) | 義歯洗浄用液体組成物 | |
EP0258186B1 (en) | Enzyme containing denture cleansers and method of use | |
JPH05503947A (ja) | 義歯用の酵素含有クレンザー | |
JPH0769854A (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP3351035B2 (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JP2001181163A (ja) | ステイン除去用口腔用組成物 | |
JP2835710B2 (ja) | 義歯洗浄用組成物 | |
JPH0717842A (ja) | 義歯洗浄剤 | |
US6300295B1 (en) | Denture cleansing composition | |
JPH09110664A (ja) | 義歯洗浄剤 | |
JPH1017454A (ja) | 義歯洗浄用発泡組成物 | |
JP2931894B2 (ja) | 義歯洗浄用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080214 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |