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JP2001181163A - ステイン除去用口腔用組成物 - Google Patents

ステイン除去用口腔用組成物

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Publication number
JP2001181163A
JP2001181163A JP36724299A JP36724299A JP2001181163A JP 2001181163 A JP2001181163 A JP 2001181163A JP 36724299 A JP36724299 A JP 36724299A JP 36724299 A JP36724299 A JP 36724299A JP 2001181163 A JP2001181163 A JP 2001181163A
Authority
JP
Japan
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sodium
stain
lipase
dextranase
composition
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Application number
JP36724299A
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Inventor
Tomoko Hirayama
知子 平山
Yoshio Asai
芳男 浅井
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)溶菌酵素、及び/又は、(B)リ
パーゼとデキストラナーゼ、β−グルコシダーゼ、β−
1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼの1種又は2種以上
との混合物をステイン除去有効成分として含有すること
を特徴とするステイン除去用口腔用組成物。 【効果】 本発明の口腔用組成物は、歯面に付着したス
テイン、タバコのヤニ等による歯の汚れを効果的に除去
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯面に付着・沈着
した歯の汚れ(ステイン)を除去するのに使用されるス
テイン除去用口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯面に付着・沈着したステイ
ン、タバコのヤニ等による歯の汚れは、主として歯磨な
どの口腔用組成物に配合された研磨剤の機械的作用によ
り除去されている。
【0003】一方、単なる研磨剤の機械的作用によら
ず、化学的作用により除去するものとしては、ピロリン
酸塩を配合した歯磨組成物(特開平10−182389
号公報)やスルホコハク酸系界面活性剤を配合した口腔
用組成物(特開平10−17443号公報)など多くの
提案がなされている。更に、酵素としてタンパク質分解
酵素であるパパインを配合した練り歯磨(特許第262
8666号公報)も提案されている。
【0004】しかしながら、研磨剤の機械的作用には無
理なブラッシングによる歯牙損傷が懸念されると共に、
ブラシの届かない部位での汚れの残存が問題となってい
た。一方、化学的な作用では歯牙損傷は生じないもの
の、口腔内粘膜に対する刺激性から使用感は不満足なも
のであり、パパインでは汚れを除去する効果が不十分で
あるという問題点が残されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は歯面
に付着したステインを除去する効果の高いステイン除去
用口腔用組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を行った結
果、溶菌酵素、及びリパーゼとデキストラナーゼ、β−
グルコシダーゼ、β−1,3−グルカナーゼ又はムタナ
ーゼとの混合物が、歯面に付着した汚れ(ステイン)を
除去する効果が非常に高く、ステイン除去有効成分とし
て優れた効果を発揮することを知見し、本発明をなすに
至った。
【0007】従って、本発明は、(A)溶菌酵素、及び
/又は、(B)リパーゼとデキストラナーゼ、β−グル
コシダーゼ、β−1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼの
1種又は2種以上との混合物をステイン除去有効成分と
して含有することを特徴とするステイン除去用口腔用組
成物を提供する。
【0008】以下、本発明を詳しく説明すると、本発明
の口腔用組成物は、例えば歯磨類、洗口剤、マウスウォ
ッシュ、タブレット、ガムなどとして調製されるもの
で、溶菌酵素、及び/又は、リパーゼとデキストラナー
ゼ、β−グルコシダーゼ、β−1,3−グルカナーゼ、
ムタナーゼの1種又は2種以上との混合物をステイン除
去有効成分として配合してなるものであり、歯面に付着
・沈着したステイン、タバコのヤニ等による歯の汚れを
除去するのに有用なものである。
【0009】本発明の口腔用組成物は、溶菌酵素、及び
/又は、リパーゼとデキストラナーゼ、β−グルコシダ
ーゼ、β−1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼの1種又
は2種以上を使用する。ここで、本発明において用いら
れる溶菌酵素、リパーゼ、デキストラナーゼ、β−グル
コシダーゼ、β−1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼ
は、いずれも加水分解酵素であり、細胞壁、脂質、糖を
分解する酵素である。これら多くの酵素で歯垢分解、歯
垢抑制効果あるいは細菌抑制効果が開示されている。ま
た、デキストラナーゼのように歯垢分解酵素として既に
製品として応用されている酵素もある。
【0010】上記歯垢とは、口腔内細菌及び口腔内細菌
が代謝により生成するグルカンと総称される多糖を主体
としていることが知られており、その細菌を抑制する目
的で溶菌酵素が提案されている。また、糖代謝酵素であ
るグルコシルトランスフェラーゼ(GTF)を阻害し
て、グルカン合成を抑制する目的で、植物抽出物などの
GTF阻害剤が多く提案されている。また、生成した多
糖であるデキストラン、ムタンなどを分解するためにデ
キストラナーゼやムタナーゼの応用特許が提案されてい
る。
【0011】一方、本発明の除去対象であるステイン
は、一部には上記歯垢の関与も指摘されるが、主に唾液
タンパク質によって歯面に形成されたペリクルと呼ばれ
る薄膜が口腔内環境である唾液あるいは食物、飲料、タ
バコヤニなど外来性の物質により修飾を受けて歯面に固
く付着した着色性の汚れであり、歯垢が丁寧なブラッシ
ングで除去されるのに対して、ステインは強固であり、
ブラッシングのみでは除去することができない。よっ
て、歯垢とは異なるものであることが指摘される。
【0012】本発明者は、このように強固な汚れである
ステインを穏和な条件で除去可能であるならば、その意
義は大きいと考え、鋭意研究を行ったところ、溶菌酵
素、及び/又は、リパーゼとデキストラナーゼ、β−グ
ルコシダーゼ、β−1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼ
の1種又は2種以上との混合物を配合することによっ
て、ステイン除去に有用であることを見出したものであ
る。そのメカニズムの全容は明らかではないが、ステイ
ンは唾液タンパクに含まれるタンパク質及び粘弾性を示
す巨大糖タンパク質であるムチンなどに、紅茶やコーヒ
ーに含まれるタンニンをはじめとするタンパク結合性の
物質が作用して、疎水的な結合を生じさせ、更に酸化重
合を伴う着色によって、強固な汚れと変化していること
が推定される。そのために、タンパク質、糖、あるいは
脂質を加水分解する作用によってステインが部分的に分
解されて、除去されやすくなると考えられる。よって、
溶菌酵素のような複数の酵素機能を有する酵素が極めて
効果が高く、またリパーゼに糖分解酵素であるデキスト
ラナーゼ、β−グルコシダーゼ、β−1,3−グルカナ
ーゼ、ムタナーゼを組み合わせることによって高い効果
が得られるものと考えられる。
【0013】溶菌酵素は、虫歯菌溶解を目的として古く
から開示されている(特開昭48−5992号公報)。
また、同じく溶菌活性を有するリゾチームが主に歯肉炎
や歯槽膿漏などの歯周疾患の予防を目的に検討されてい
る(特開昭52−54037号公報)。一方、リパーゼ
は洗剤用酵素として油汚れの除去を目的に応用化されて
いるが、口腔用ではカプセル化酵素の内容物(特開昭6
2−220191号公報)、あるいは洗口剤中での酵素
の一例として提示されている(特開平1−221310
号公報)ものの、有効成分としての具体的な役割は提示
されていない。糖分解酵素では、β−グルコシダーゼを
含有する口腔用組成物は提示されていないが、デキスト
ラナーゼ、ムタナーゼは、上述したように、歯垢分解に
関して数多くの提案があり、β−1,3−グルカナーゼ
は真菌溶解活性(特開昭59−71688号公報)、あ
るいは原因菌を除去することによる義歯洗浄用として口
腔用組成物(特開平4−316511号公報)が開示さ
れている。
【0014】しかし、上記酵素類あるいはその組み合わ
せがステイン除去に顕著な効果を発揮するとの知見は、
従来ないものである。
【0015】本発明において使用される溶菌酵素は、多
くの微生物中に広く存在し、アクロモバクター属、トリ
コデルマ属、リゾクトニア属等由来の溶菌酵素が挙げら
れる。好ましい酵素としては、アクロモバクター属、リ
ゾクトニア属由来の溶菌酵素、例えば、製品名アクロモ
ペプチダーゼ(アクロモバクター属)やキタラーゼ(リ
ゾクトニア ソラニ由来)が挙げられるが、本発明にお
いてはその起源に関わりなく使用することができる。
【0016】リパーゼは、豚等の臓器由来あるいは微生
物由来のものとしてはシュードモナス属、バシルス属由
来のものが挙げられる。好ましい酵素としては、豚膵臓
由来のリパーゼが挙げられる。デキストラナーゼは、ケ
トミウム属、ペニシリウム属、ストレプトマイセス属、
バチルス属由来のものなどが挙げられ、ケトミウム属の
デキストラナーゼが好適に使用される。β−グルコシダ
ーゼは、アーモンド、アスペルギルス属由来の酵素など
が挙げられ、アスペルギルス属由来の酵素が好適であ
る。β−1,3−グルカナーゼは、トリコデルマ属、ペ
ニシリウム属由来のものなどが知られており、トリコデ
ルマ属由来の酵素が好適に使用される。ムタナーゼは、
幅広い微生物に存在し、特にバチルス属由来のものが好
適である。
【0017】但し、これら酵素類の起源は、上記のもの
に制限されるものではなく、いずれの起源のものも使用
することができる。
【0018】本発明において用いられる酵素の組成物中
への配合量としては、組成物の形態、処理時間、酵素剤
の力価にもよるが、通常は0.0005質量%(以下、
%と略す)以上、好ましくは0.005%以上配合する
のがよい。0.0005%未満では十分な効果が得られ
ない場合がある。また、1%を超えて配合すると呈味に
おいて使用感に劣るため、1%以下、特に0.5%以下
とすることが好ましい。なお、リパーゼとデキストラナ
ーゼ、β−グルコシダーゼ、β−1,3−グルカナー
ゼ、ムタナーゼとを組み合わせて用いる場合、その割合
は、質量比として前者/後者=0.01〜100、特に
0.1〜10とすることが好ましい。
【0019】本発明の口腔用組成物は、上記必須成分以
外に、通常口腔用組成物に配合される各種成分、例えば
界面活性剤、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、甘味剤、防腐
剤、香料、各種有効成分などを混和し、常法に従って製
造することができる。
【0020】中でも、界面活性剤であるラウリル硫酸ナ
トリウムを合わせて用いることが更にステイン除去に有
用である。その場合の配合量は、組成物全体の0.01
〜7%が好適に配合される。0.01%未満では十分な
効果が期待できず、7%を超えると使用感、製剤に悪影
響を及ぼす懸念がある。
【0021】それ以外の界面活性剤としては、ミリスチ
ル硫酸ナトリウム等のアルキル基の炭素数が8〜18で
ある高級アルキル硫酸エステルの水溶性塩、ラウリルモ
ノグリセライドスルフォン酸ナトリウム、ココナッツモ
ノグリセライドスルフォン酸ナトリウム等の脂肪酸基の
炭素数が10〜18である高級脂肪酸モノグリセライド
スルフォン酸の水溶性塩、オレフィンスルフォン酸塩、
パラフィンスルフォン酸塩、その他のアニオン活性剤、
ステアリルモノグリセライド、ショ糖モノ及びジラウレ
ート等の脂肪酸基の炭素数が12〜18であるショ糖脂
肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル、ラクチトー
ル脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ステ
アリン酸モノグリセライド、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、エチレングリコール約60モルが付加したソルビタ
ンモノステアレート縮合物のエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドの重合物及びポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンモノラウリルエステル等の誘導体とい
ったノニオン活性剤、ベタイン型、アミノ酸型等の両性
活性剤などの界面活性剤が用いられる(配合量通常0.
01〜7%)。
【0022】また、研磨剤としては、例えば結晶質シリ
カ、非晶質シリカ、その他のシリカ系研磨剤、アルミノ
シリケート、ジルコノシリケート、酸化アルミニウム、
水酸化アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不
溶性メタリン酸、酸化チタン、合成樹脂などが好適に使
用される。これら研磨剤は1種又は2種以上を配合し得
る(配合量通常3〜90%)。
【0023】粘結剤としては、アルギン酸ナトリウム等
のアルカリ金属アルギネート、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、キサンタンガム、トラガカントガ
ム、カラヤガム、アラビヤガムなどのガム類、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシ
ビニルポリマー、ポリビニルピロリドンなどの合成粘結
剤、ゲル化性シリカ、ゲル化性アルミニウムシリカ、ビ
ーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤等の1種又は2種
以上を配合し得る(配合量通常0.5〜10%)。
【0024】粘稠剤としては、ソルビット、グリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、キ
シリット、マルチット、ラクチット等の1種又は2種以
上を配合し得る(配合量通常1〜50%)。
【0025】更に、甘味料として、サッカリンナトリウ
ム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコ
ン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラテーム、フェ
ニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシンナミッ
クアルデヒド、ショ糖、サイクラミン酸ナトリウム等、
防腐剤として、p−ヒドロキシメチルベンゼン酸、p−
ヒドロキシエチルベンゼン酸、p−ヒドロキシプロピル
ベンゼン酸、p−ヒドロキシブチルベンゼン酸、安息香
酸ナトリウム、低級脂肪酸モノグリセライド等、香料と
して、ウインターグリーン油、スペアミント油、ペパー
ミント油、サッサフラス油、丁字油、ユーカリ油等を配
合し得る。また、ゼラチン、ペプトン、アルギニン塩酸
塩、アルブミン、増白剤、シリコーン、色素、その他の
成分を配合し得る。更にまた、イプシロンアミノカプロ
ン酸、トラネキサム酸、モノフルオロリン酸ナトリウ
ム、フッ化ナトリウム、フッ化アンモニウム等のフッ化
剤、クロルヘキシジン塩類、ジヒドロコレステロール、
グリチルリチン塩類、グリチルレチン酸、クロロフィ
ル、カロペプタイド、ビタミン類、歯石防止剤、抗菌
剤、あるいは歯垢防止剤等の有効成分を1種又は2種以
上配合し得る。なお、これら任意成分の配合量は、本発
明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0026】本発明の口腔用組成物のpHは、特に限定
されないが、酵素の安定性や口腔粘膜刺激性の点から
5.5〜8.5が好ましく、特に6〜7が好ましい。
【0027】
【実施例】以下、実験例及び実施例と比較例を示し、本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限
定されるものではない。なお、以下の例において%は質
量%である。
【0028】[実験例]本発明品のステインモデルに対
する有効性を検討した。ステインモデルは以下のように
調製した。即ち、唾液タンパク質の代替としてリゾチー
ム、ムチン、アルブミン、ラクトフェリンの各1%人工
唾液溶液(pH7)、変性剤としてタンニン酸の1%人
工唾液溶液(pH7)を調製し、各溶液の等量混合液を
細胞培養用24穴ウエルに各0.625ml加え、50
℃で完全に固化するまで加温した。これをステインモデ
ルとして酵素の評価を行った。即ち、ステインモデルを
人工唾液1mlで2回洗浄後、酵素溶液(10mg/m
l)を0.6ml加え、37℃で保温した。組み合わせ
の場合は、各0.3mlを加えて計0.6mlとした。
20時間後、人工唾液で2回洗浄し、残存ステイン量を
目視判定した。
【0029】なお、人口唾液は、50mM 塩化カリウ
ム、1mM 塩化カルシウム、0.1mM 塩化マグネ
シウム及び1mM リン酸2水素カリウムからなり、水
酸化カリウムによりpH7に調整した。
【0030】表1に示す酵素につき評価を行った。結果
を表1に示す。対照は人工唾液とした。なお、残存ステ
イン量を以下の基準で判定した。 (判定基準) ◎:ほぼ全部を除去 ○:ウエル面積の5割以上を除去 △:ウエル面積の3〜5割を除去 ×:わずかに除去(〜3割) −:変化なし
【0031】
【表1】
【0032】表1の通り、溶菌酵素アクロモペプチダー
ゼ及びキタラーゼに強いステイン除去効果が認められ、
リパーゼとデキストラナーゼ、β−グルコシダーゼ、β
−1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼを組み合わせた場
合も明らかな有効性が認められた。
【0033】[実施例1〜7,比較例1〜4]本発明品
のステイン付着歯に対する有効性を検討した。歯牙は、
う蝕や歯周病が原因で歯科医によって抜去されたものを
使用した。まず、歯牙をステイン付着度合いによって3
段階に層別した(軽度:着色の弱い薄いステイン、中等
度:着色の明らかなステイン、重度:厚みのある激しい
ステイン)。このうち軽度から中等度のステインを使用
した。予めブラッシングを加えて除去される汚れを落し
た後に、マイクロスコープ((株)キーエンス製)で撮
影したものを初期値とした。評価薬剤は、下記処方に表
2記載の薬剤を加えた歯磨を2.5倍に希釈した溶液を
用いて、この溶液3mlに抜去歯を浸し、37℃で10
分間保温した後にブラッシングを10回行い、撮影を行
った。以上の操作を30回繰り返した。対照は人工唾液
(pH7)とした。なお、人工唾液は、50mM 塩化
カリウム、1mM 塩化カルシウム、0.1mM 塩化
マグネシウム及び1mM リン酸2水素カリウムからな
り、水酸化カリウムによりpH7に調整した。判定は、
反応後撮影した写真と初期値の写真を比較して行った。 (判定基準) ◎:ステインが明らかに除去された ○:ステインが少し除去された △:ステインがわずかに除去された ×:変化なし 対照による変化はなかった。
【0034】歯磨組成 表2記載の薬剤 表2に示す量 沈降性シリカ 30.0 % プロピレングリコール 3.0 ソルビトール 20.0 アルギン酸ナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.1 ステビオサイド 0.1 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1.5 α−アルミナ無水物 3.0 コロイド状シリカ 3.0 メチルパラベン 0.05 香料 1.0 水 残 計 100.0 %
【0035】
【表2】
【0036】 [実施例8] 練歯磨 水酸化アルミニウム 45 % ソルビット 30 ラウリル硫酸ナトリウム 0.8 アルギン酸ナトリウム 0.6 サッカリンナトリウム 0.1 ゼラチン 0.2 ラウリン酸ジエタノールアミド 1.6 プロピレングリコール 5 香料 0.3 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.4 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.75 アクロモペプチダーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0037】 [実施例9] 練歯磨 炭酸カルシウム 45 % ソルビット 24 ラウリル硫酸ナトリウム 1.3 アルギン酸ナトリウム 1.0 サッカリンナトリウム 0.1 ゼラチン 0.2 ラウリン酸ジエタノールアミド 0.8 ポリエチレングリコール 2 プロピレングリコール 2 香料 1 ラウロイルザルコシン酸ナトリウム 0.4 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.75 グルコン酸クロルヘキシジン 0.1 キタラーゼ 0.5 水 残 計 100.0 %
【0038】 [実施例10] 練歯磨 第2リン酸カルシウム・2水和物 50 % ラウリル硫酸ナトリウム 1 アルギン酸ナトリウム 1 サッカリンナトリウム 0.1 ゼラチン 0.2 ラウリン酸ジエタノールアミド 1 ポリエチレングリコール 4 香料 1 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.4 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.5 グリセリン 0.5 アクロモペプチダーゼ 0.1 キタラーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0039】 [実施例11] 練歯磨 シリカ 20 % ソルビット 60 ラウリル硫酸ナトリウム 0.9 サッカリンナトリウム 0.15 ゼラチン 0.3 ラウリン酸ジエタノールアミド 1.5 プロピレングリコール 3 ポリエチレングリコール 2 香料 1 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.4 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.5 グリセリン 0.5 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 塩化ベンザルコニウム 0.5 リパーゼ 0.2 ムタナーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0040】 [実施例12] 練歯磨 改質水酸化アルミニウム 50 % ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 アルギン酸ナトリウム 0.5 サッカリンナトリウム 0.14 プロピレングリコール 5 香料 1.3 ミリストイルザルコシンナトリウム 0.3 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.5 グリセリン 20 無水ケイ酸 5 酸化チタン 0.5 リパーゼ 0.2 β−グルコシダーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0041】 [実施例13] 練歯磨 無水ケイ酸 20 % ポリアクリル酸ナトリウム 0.5 アルギン酸ナトリウム 0.5 キサンタンガム 0.5 プロピレングリコール 5 70%ソルビット 20 サッカリンナトリウム 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 香料 1 リパーゼ 0.1 デキストラナーゼ 0.1 ムタナーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0042】 [実施例14] 液状歯磨 沈降性シリカ 20 % パラオキシ安息香酸ブチル 0.01 キサンタンガム 0.2 ポリアクリル酸ナトリウム 0.15 プロピレングリコール 2 ソルビット 35 グリセリン 25 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 色素(ブリリアントブルー) 0.001 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 モノラウリン酸デカグリセリル 4 リパーゼ 0.3 β−1,3−グルカナーゼ 0.2 水 残 計 100.0 %
【0043】 [実施例15] 泡状歯磨 ラウリル硫酸ナトリウム 0.2 % POE(60)硬化ヒマシ油 1 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N− ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 0.06 グリセリン(85%) 10 プロピレングリコール 1 アルギン酸ナトリウム 1.5 キシリトール 1 クエン酸 0.08 クエン酸ナトリウム 0.2 安息香酸ナトリウム 0.3 メチルパラベン 0.5 香料 0.5 リパーゼ 0.1 ムタナーゼ 0.2 水 残 計 100.0 %
【0044】 [実施例16] 洗口剤 変性エタノール 1.6 % ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2 クエン酸 0.3 クエン酸3ナトリウム 0.5 香料 0.5 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.1 フッ化ナトリウム 0.08 グリセリン 10 DL−アラニン 1 アクロモペプチダーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0045】 [実施例17] マウスウォッシュ 90%エタノール 20 % ポリオキシエチレン(80)ソルビタンモノラウレート 0.5 香料 1.5 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.15 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.1 リパーゼ 0.1 デキストラナーゼ 0.2 水 残 計 100.0 %
【0046】 [実施例18] 口中清涼剤 エタノール 50 % グリセリン 15 POE(60)硬化ヒマシ油 3 l−メントール 1 香料 0.3 キタラーゼ 0.2 水 残 計 100.0 %
【0047】 [実施例19] トローチ アラビヤガム 6 % 香料 1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.05 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.01 ブドウ糖 36 パラチノース 36 リパーゼ 0.05 デキストラナーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0048】 [実施例20] チューイングガム ガムベース 20 % 香料 1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.01 炭酸カルシウム 2 水飴 15 粉糖 58 アクロモペプチダーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0049】 [実施例21] 口腔用パスタ セタノール 10 % スクワレン 20 沈降性シリカ 5 POE(40)硬化ヒマシ油 0.1 ソルビタンモノオレイン酸エステル 1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.2 グリチルレチン酸 0.1 サッカリンナトリウム 0.6 ε−アミノカプロン酸 0.5 サリチル酸エチル 0.2 イソオイゲノール 0.1 メントン 0.05 香料 0.6 リパーゼ 0.1 β−グルコシダーゼ 0.1 水 残 計 100.0 %
【0050】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、歯面に付着し
たステイン、タバコのヤニ等による歯の汚れを効果的に
除去するものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB172 AB222 AB242 AB292 AB322 AB472 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC242 AC302 AC312 AC402 AC422 AC432 AC482 AC542 AC582 AC662 AC692 AC712 AC742 AC782 AC792 AC852 AC862 AD042 AD092 AD202 AD302 AD352 AD392 AD412 AD471 AD472 AD532 CC41 DD12 DD15 DD22 DD23 DD27 DD42 EE35

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)溶菌酵素、及び/又は、(B)リ
    パーゼとデキストラナーゼ、β−グルコシダーゼ、β−
    1,3−グルカナーゼ、ムタナーゼの1種又は2種以上
    との混合物をステイン除去有効成分として含有すること
    を特徴とするステイン除去用口腔用組成物。
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