JP3233341B2 - 製パン機およびこれに用いられる記録媒体 - Google Patents
製パン機およびこれに用いられる記録媒体Info
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- JP3233341B2 JP3233341B2 JP15496097A JP15496097A JP3233341B2 JP 3233341 B2 JP3233341 B2 JP 3233341B2 JP 15496097 A JP15496097 A JP 15496097A JP 15496097 A JP15496097 A JP 15496097A JP 3233341 B2 JP3233341 B2 JP 3233341B2
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- Japan
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- fermentation
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、発酵食品の元種、
例えば天然酵母、酒種、サワー種等やパン以外の発酵食
品、例えばヨーグルト、チーズ、甘酒等を製造するとい
う新たな機能を有した製パン機およびこれに用いられる
記録媒体に関する。
例えば天然酵母、酒種、サワー種等やパン以外の発酵食
品、例えばヨーグルト、チーズ、甘酒等を製造するとい
う新たな機能を有した製パン機およびこれに用いられる
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、容器にイースト、水、パン材料を
入れて運転を開始するだけで、自動的にパンを焼き上げ
る製パン機が普及している。ただ、コクがありまろやか
な味わいあるパンを作りたいときには、工場で量産され
るイーストの代わりに天然酵母が用いられる場合があ
る。天然酵母パンはたとえ上記イーストを用いて作られ
たパンに対してアレルギー反応を示す人であっても食べ
られることから特に注目されている。
入れて運転を開始するだけで、自動的にパンを焼き上げ
る製パン機が普及している。ただ、コクがありまろやか
な味わいあるパンを作りたいときには、工場で量産され
るイーストの代わりに天然酵母が用いられる場合があ
る。天然酵母パンはたとえ上記イーストを用いて作られ
たパンに対してアレルギー反応を示す人であっても食べ
られることから特に注目されている。
【0003】製パン機を用いて実際に天然酵母パンを作
るには、前もってその元種を準備しておくことが必要に
なる。元種を作るには通常次のような方法が採られる。
即ち、清潔なガラス容器に天然酵母パン種を入れてぬる
ま湯を注ぎ、清潔な箸を用いておから状になるまで撹拌
し、軽く密閉した状態で26〜30℃に保ちながら12
〜24時間発酵させた後、室温で1〜3日放置しておく
と、完熟した生種が出来上がる。
るには、前もってその元種を準備しておくことが必要に
なる。元種を作るには通常次のような方法が採られる。
即ち、清潔なガラス容器に天然酵母パン種を入れてぬる
ま湯を注ぎ、清潔な箸を用いておから状になるまで撹拌
し、軽く密閉した状態で26〜30℃に保ちながら12
〜24時間発酵させた後、室温で1〜3日放置しておく
と、完熟した生種が出来上がる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、良質な
生種を作るには、温度管理について細心の注意を払わな
ければならないだけでなく、発酵時間についても季節に
応じて適宜変更することが必要となり、これはユーザに
とって非常に難しい作業である。また、良質な生種を作
れなければ、たとえ高性能な製パン機を用いたとして
も、コクがありまろやかな味わいある天然酵母パンを焼
き上げることはできない。
生種を作るには、温度管理について細心の注意を払わな
ければならないだけでなく、発酵時間についても季節に
応じて適宜変更することが必要となり、これはユーザに
とって非常に難しい作業である。また、良質な生種を作
れなければ、たとえ高性能な製パン機を用いたとして
も、コクがありまろやかな味わいある天然酵母パンを焼
き上げることはできない。
【0005】もっとも、発酵機能付電子レンジを用いて
元種を作ることもできるが、撹拌についてはユーザが行
わねばならず面倒である。これは天然酵母パンの元種を
作る場合の特有の問題ではなく、酒種、サワー種等の元
種、ヨーグルト、チーズ、甘酒等の発酵食品を作る場合
についても同様の問題がある。
元種を作ることもできるが、撹拌についてはユーザが行
わねばならず面倒である。これは天然酵母パンの元種を
作る場合の特有の問題ではなく、酒種、サワー種等の元
種、ヨーグルト、チーズ、甘酒等の発酵食品を作る場合
についても同様の問題がある。
【0006】本発明は上記した背景の下で創作されたも
のであって、その目的とするところは、発酵食品の元種
又はパン以外の発酵食品を全自動で製造することができ
る製パン機およびこれに用いられる記録媒体を提供する
ことにある。
のであって、その目的とするところは、発酵食品の元種
又はパン以外の発酵食品を全自動で製造することができ
る製パン機およびこれに用いられる記録媒体を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の製パン機は、発酵工程の時間を同工程の進行
中に環境温度が高くなるに応じて短縮させる構成にして
いる。
に本発明の製パン機は、発酵工程の時間を同工程の進行
中に環境温度が高くなるに応じて短縮させる構成にして
いる。
【0008】上記問題を解決するために本発明の製パン
機は、パン、ヨーグルト等の発酵食品の元種の発酵工程
における発酵工程の時間を同工程の進行中に環境温度が
高くなるに応じて短縮させる構成にしている。
機は、パン、ヨーグルト等の発酵食品の元種の発酵工程
における発酵工程の時間を同工程の進行中に環境温度が
高くなるに応じて短縮させる構成にしている。
【0009】より具体的に説明すると、発酵食品の原料
を収容する非金属製のパンケースと、パンケースに収容
された発酵食品の原料を加熱させる加熱部と、発酵食品
の原料を撹拌する撹拌部と、パンケースの周囲温度を検
知する周囲温度検知部と、機外の環境温度を検知する環
境温度検知部と、発酵食品を製造するためのシーケンス
のデータが予め用意されており当該シーケンスに従って
加熱部及び撹拌部を制御する制御装置とを具備し、前記
制御装置は、タイマ部を通じて基準時間を基準クロック
として計測を開始し、周囲温度検知部により検知された
周囲温度と発酵温度設定値とを比較し当該比較結果に基
づいて加熱部を通電させ、環境温度検知部により検知さ
れた環境温度を基準クロックが示すタイミングで積算温
度として逐次積算し、この算出された積算温度が積算温
度設定値に達すると、加熱部の通電を停止させるように
している。
を収容する非金属製のパンケースと、パンケースに収容
された発酵食品の原料を加熱させる加熱部と、発酵食品
の原料を撹拌する撹拌部と、パンケースの周囲温度を検
知する周囲温度検知部と、機外の環境温度を検知する環
境温度検知部と、発酵食品を製造するためのシーケンス
のデータが予め用意されており当該シーケンスに従って
加熱部及び撹拌部を制御する制御装置とを具備し、前記
制御装置は、タイマ部を通じて基準時間を基準クロック
として計測を開始し、周囲温度検知部により検知された
周囲温度と発酵温度設定値とを比較し当該比較結果に基
づいて加熱部を通電させ、環境温度検知部により検知さ
れた環境温度を基準クロックが示すタイミングで積算温
度として逐次積算し、この算出された積算温度が積算温
度設定値に達すると、加熱部の通電を停止させるように
している。
【0010】このような構成による場合、パンケースに
発酵食品の元種等の原料を入れた状態で、制御装置を作
動させると、これにより発酵食品の元種等を製造するた
めのシーケンスに従って加熱部及び/又は撹拌部が制御
される。すると、パンケース内の原料が加熱部により加
熱され、撹拌部により撹拌され、その結果、一連の発酵
工程、撹拌工程を経て、発酵食品の元種等が製造され
る。
発酵食品の元種等の原料を入れた状態で、制御装置を作
動させると、これにより発酵食品の元種等を製造するた
めのシーケンスに従って加熱部及び/又は撹拌部が制御
される。すると、パンケース内の原料が加熱部により加
熱され、撹拌部により撹拌され、その結果、一連の発酵
工程、撹拌工程を経て、発酵食品の元種等が製造され
る。
【0011】ただ、発酵工程においては、タイマ部によ
り基準クロックが生成される一方、周囲温度検知部で検
知されたパンケースの周囲温度が常に発酵温度設定値と
一致するように定温制御部により加熱部が制御される。
環境温度検知部により検知された環境温度が基準クロッ
クが示すタイミングで積算温度算出部に逐次入力され積
算温度として積算される。この積算温度が積算温度設定
値に達した時点で加熱停止部により加熱部の加熱が停止
される。これで発酵工程が終了する。
り基準クロックが生成される一方、周囲温度検知部で検
知されたパンケースの周囲温度が常に発酵温度設定値と
一致するように定温制御部により加熱部が制御される。
環境温度検知部により検知された環境温度が基準クロッ
クが示すタイミングで積算温度算出部に逐次入力され積
算温度として積算される。この積算温度が積算温度設定
値に達した時点で加熱停止部により加熱部の加熱が停止
される。これで発酵工程が終了する。
【0012】環境温度が発酵温度設定値より低いときに
は、パンケースの周囲温度は常に発酵温度設定値に定温
制御されるものの、環境温度が発酵温度設定値より高い
ときには、冷却装置等を装備していない以上、パンケー
スの周囲温度が発酵温度設定値より高くなる。これは、
パンケースの周囲温度が常に発酵温度設定値に一致した
状態で発酵が行われる場合と比べると、発酵が進むこと
を意味している。
は、パンケースの周囲温度は常に発酵温度設定値に定温
制御されるものの、環境温度が発酵温度設定値より高い
ときには、冷却装置等を装備していない以上、パンケー
スの周囲温度が発酵温度設定値より高くなる。これは、
パンケースの周囲温度が常に発酵温度設定値に一致した
状態で発酵が行われる場合と比べると、発酵が進むこと
を意味している。
【0013】しかし、環境温度が高くなると、これに応
じて積算温度の増加率も大きくなり、発酵工程が終了す
る時期も早まる。よって、たとえ環境温度が発酵温度設
定値より高くても、最適な時期に発酵工程が終了する。
即ち、パンケースの周囲温度が発酵温度設定値より高い
状態で発酵が行われても、環境温度の変化による影響を
受けることなく、最適な発酵時間で発酵工程が行われる
ことになる。
じて積算温度の増加率も大きくなり、発酵工程が終了す
る時期も早まる。よって、たとえ環境温度が発酵温度設
定値より高くても、最適な時期に発酵工程が終了する。
即ち、パンケースの周囲温度が発酵温度設定値より高い
状態で発酵が行われても、環境温度の変化による影響を
受けることなく、最適な発酵時間で発酵工程が行われる
ことになる。
【0014】より好ましくは、発酵温度設定値や積算温
度設定値を外部からの入力に応じて可変できるような構
成にすることが望ましい。
度設定値を外部からの入力に応じて可変できるような構
成にすることが望ましい。
【0015】上記した制御装置の代わりに、タイマ部を
通じて基準時間を基準クロックとして計測を開始し、周
囲温度検知部により検知された周囲温度と発酵温度設定
値qとを比較し当該比較結果に基づいて加熱部を通電さ
せ、その後、環境温度検知部により検知された環境温度
を基準クロックが示すタイミングで積算温度として逐次
積算し、時計部を通じて1次発酵工程の時間を計数を開
始し、前記時計部の計数結果が発酵工程開始からの中間
時間rに達すると、積算温度算出部の積算結果である積
算温度と環境温度データ(=q・r)との偏差に反比例
した終了時間を算出し、前記時計部の計数結果が算出さ
れた終了時間に達すると、加熱部の通電を停止させるよ
うになっている制御装置を用いているようにしても良
い。
通じて基準時間を基準クロックとして計測を開始し、周
囲温度検知部により検知された周囲温度と発酵温度設定
値qとを比較し当該比較結果に基づいて加熱部を通電さ
せ、その後、環境温度検知部により検知された環境温度
を基準クロックが示すタイミングで積算温度として逐次
積算し、時計部を通じて1次発酵工程の時間を計数を開
始し、前記時計部の計数結果が発酵工程開始からの中間
時間rに達すると、積算温度算出部の積算結果である積
算温度と環境温度データ(=q・r)との偏差に反比例
した終了時間を算出し、前記時計部の計数結果が算出さ
れた終了時間に達すると、加熱部の通電を停止させるよ
うになっている制御装置を用いているようにしても良
い。
【0016】このような構成による場合、発酵工程にお
いては、時計部により発酵工程の時間が計数され、周囲
温度検知部で検知されたパンケースの周囲温度が常に発
酵温度設定値qと一致するように定温制御部により加熱
部が制御される。また、環境温度検知部により検知され
た環境温度が基準クロックが示すタイミングで積算温度
算出部に逐次入力され積算温度として積算される。
いては、時計部により発酵工程の時間が計数され、周囲
温度検知部で検知されたパンケースの周囲温度が常に発
酵温度設定値qと一致するように定温制御部により加熱
部が制御される。また、環境温度検知部により検知され
た環境温度が基準クロックが示すタイミングで積算温度
算出部に逐次入力され積算温度として積算される。
【0017】時計部の計数結果が中間時間rに達したこ
とを示すと、この時点の積算温度算出部の積算結果であ
る積算温度と環境温度データ(=q・r)との偏差に反
比例した終了時間が終了時間算出部により算出される。
時計部の計数結果が終了時間算出部により算出された終
了時間に達した時点で加熱停止部により加熱部の加熱が
停止される。これで発酵工程が終了する。
とを示すと、この時点の積算温度算出部の積算結果であ
る積算温度と環境温度データ(=q・r)との偏差に反
比例した終了時間が終了時間算出部により算出される。
時計部の計数結果が終了時間算出部により算出された終
了時間に達した時点で加熱停止部により加熱部の加熱が
停止される。これで発酵工程が終了する。
【0018】発酵工程中に環境温度が高くなると、上述
のようにパンケースの周囲温度が発酵温度設定値より高
くなる場合があり、環境温度が一定の場合と比較する
と、発酵が進む。しかし、環境温度が高くなるに応じて
終了時間算出部により算出される終了時間が短縮され、
発酵工程が終了する時期も早まる。よって、パンケース
の周囲温度が発酵温度設定値より高い状態で発酵が行わ
れても、環境温度の変化による影響を受けず、最適な発
酵時間で発酵工程が行われることになる。
のようにパンケースの周囲温度が発酵温度設定値より高
くなる場合があり、環境温度が一定の場合と比較する
と、発酵が進む。しかし、環境温度が高くなるに応じて
終了時間算出部により算出される終了時間が短縮され、
発酵工程が終了する時期も早まる。よって、パンケース
の周囲温度が発酵温度設定値より高い状態で発酵が行わ
れても、環境温度の変化による影響を受けず、最適な発
酵時間で発酵工程が行われることになる。
【0019】上記した制御装置の代わりに、タイマ部を
通じて基準時間を基準クロックとして計測を開始し、周
囲温度検知部により検知された周囲温度と発酵温度設定
値qとを比較し当該比較結果に基づいて加熱部を通電さ
せ、その後、発酵温度設定値qと環境温度検知部により
検知された環境温度との偏差を基準クロックが示すタイ
ミングで積算温度として逐次積算し、当該積算温度に反
比例した終了時間を算出し、算出した終了時間に達する
と、加熱部の通電を停止させるようになっている制御装
置を用いるようにしてもかまわない。この場合であって
も上記と同様の動作となる。
通じて基準時間を基準クロックとして計測を開始し、周
囲温度検知部により検知された周囲温度と発酵温度設定
値qとを比較し当該比較結果に基づいて加熱部を通電さ
せ、その後、発酵温度設定値qと環境温度検知部により
検知された環境温度との偏差を基準クロックが示すタイ
ミングで積算温度として逐次積算し、当該積算温度に反
比例した終了時間を算出し、算出した終了時間に達する
と、加熱部の通電を停止させるようになっている制御装
置を用いるようにしてもかまわない。この場合であって
も上記と同様の動作となる。
【0020】より好ましくは、発酵温度設定値q、中間
時間rを外部からの入力に応じて可変できるような構成
にすることが望ましい。
時間rを外部からの入力に応じて可変できるような構成
にすることが望ましい。
【0021】本発明の製パン機に使用される記録媒体
は、上記した制御装置がコンピュータである場合の製パ
ン機に用いられる記録媒体であって、これには制御装置
としての機能を実現するソフトウエアが記録されてい
る。
は、上記した制御装置がコンピュータである場合の製パ
ン機に用いられる記録媒体であって、これには制御装置
としての機能を実現するソフトウエアが記録されてい
る。
【0022】このような構成による場合、記録媒体を製
パン機のコンピュータにセットすると、製パン機として
は上記と同一の動作を行うことになる。
パン機のコンピュータにセットすると、製パン機として
は上記と同一の動作を行うことになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の製パン機の実施の
形態を図面を参照して説明する。図1は製パン機のブロ
ック図、図2は混合工程、図3は1次発酵工程、図4は
1次撹拌工程、図5は2次発酵工程、図6は2次撹拌工
程の各プログラムのフローチャートである。
形態を図面を参照して説明する。図1は製パン機のブロ
ック図、図2は混合工程、図3は1次発酵工程、図4は
1次撹拌工程、図5は2次発酵工程、図6は2次撹拌工
程の各プログラムのフローチャートである。
【0024】ここに例に掲げる製パン機は既存のハード
ウエアをそのまま利用し、ソフトウエアを新たに追加す
るだけで、天然酵母パンの元種を製造できるようにした
ものである。
ウエアをそのまま利用し、ソフトウエアを新たに追加す
るだけで、天然酵母パンの元種を製造できるようにした
ものである。
【0025】図1において、10は天然酵母パンの元種
の原料、即ち、天然酵母パン種、水を収容するパンケー
スである。これは非金属性の容器であって、ここではテ
フロン樹脂製の容器が使用されている。
の原料、即ち、天然酵母パン種、水を収容するパンケー
スである。これは非金属性の容器であって、ここではテ
フロン樹脂製の容器が使用されている。
【0026】20はパンケース10の内部を加熱する加
熱部であり、ヒータ等から構成されている。30はパン
ケース10の内部を撹拌する撹拌部であり、こね羽根及
びモータ等から構成されている。
熱部であり、ヒータ等から構成されている。30はパン
ケース10の内部を撹拌する撹拌部であり、こね羽根及
びモータ等から構成されている。
【0027】40はパンケース10の周囲温度を検知す
る周囲温度検知部であり、パンケース10に接するよう
に配置された温度センサ等から構成されている。50は
機外の環境温度検知する環境温度検知部であり、図外の
ハウジングに取り付けられた温度センサ等から構成され
ている。
る周囲温度検知部であり、パンケース10に接するよう
に配置された温度センサ等から構成されている。50は
機外の環境温度検知する環境温度検知部であり、図外の
ハウジングに取り付けられた温度センサ等から構成され
ている。
【0028】60はスタートボタン、メニューボタン、
タイマーセットボタン等の入力部である。既存のメニュ
ーとしてはパン、生地造り、ケーキ等があるが、天然酵
母パンの元種のメニューが新たに追加されている。
タイマーセットボタン等の入力部である。既存のメニュ
ーとしてはパン、生地造り、ケーキ等があるが、天然酵
母パンの元種のメニューが新たに追加されている。
【0029】70は入力部60を通じて選択されたメニ
ューに応じたシーケンスに従って加熱部20や撹拌部3
0を制御する制御装置であり、主としてマイクロコンピ
ュータにより構成されている。このマイクロコンピュー
タのROM77には、生地造り、ケーキ等を製造するた
めのシーケンスのデータがプログラムの形で予め記録さ
れているが、天然酵母パンの元種を製造するためのシー
ケンスのデータ、即ち、元種の原料についての混合工
程、1次発酵工程(例えば、1次発酵温度設定値=30
℃、1次発酵積算温度設定値=700℃)、1次撹拌工
程、2次発酵工程(例えば、2次発酵温度設定値=20
℃、2次発酵積算温度設定値=900℃)、2次撹拌工
程の各データが新たに追加されている。
ューに応じたシーケンスに従って加熱部20や撹拌部3
0を制御する制御装置であり、主としてマイクロコンピ
ュータにより構成されている。このマイクロコンピュー
タのROM77には、生地造り、ケーキ等を製造するた
めのシーケンスのデータがプログラムの形で予め記録さ
れているが、天然酵母パンの元種を製造するためのシー
ケンスのデータ、即ち、元種の原料についての混合工
程、1次発酵工程(例えば、1次発酵温度設定値=30
℃、1次発酵積算温度設定値=700℃)、1次撹拌工
程、2次発酵工程(例えば、2次発酵温度設定値=20
℃、2次発酵積算温度設定値=900℃)、2次撹拌工
程の各データが新たに追加されている。
【0030】具体的には、図2〜図6に示すプログラム
が新たに追加されており、このプログラムが実行される
ことにより、制御装置70は、図1に示すタイマ部7
1、定温制御部72、積算温度算出部73及び加熱停止
部74等としての機能を発揮するようになっている。各
部の詳しい内容については後述する。
が新たに追加されており、このプログラムが実行される
ことにより、制御装置70は、図1に示すタイマ部7
1、定温制御部72、積算温度算出部73及び加熱停止
部74等としての機能を発揮するようになっている。各
部の詳しい内容については後述する。
【0031】天然酵母パンの元種を製造する場合にユー
ザが行う作業としては、パンケース10に所定量の天然
酵母パン種と水(又はぬるま湯)を入れ、図外のふたを
閉じ、天然酵母パンの元種というメニューを入力部60
を通じて選択するだけである。その後は、制御装置70
にて図2〜図6のプログラムが順次処理され、これによ
り天然酵母パンの元種が製造されるようになっている。
ザが行う作業としては、パンケース10に所定量の天然
酵母パン種と水(又はぬるま湯)を入れ、図外のふたを
閉じ、天然酵母パンの元種というメニューを入力部60
を通じて選択するだけである。その後は、制御装置70
にて図2〜図6のプログラムが順次処理され、これによ
り天然酵母パンの元種が製造されるようになっている。
【0032】まず、混合工程においては図2に示すよう
に、周囲温度検知部40から出力された周囲温度のデー
タを入力し(S1)、周囲温度が30℃(1次発酵温度
設定値)以上であるか否かを判定する(S2)。
に、周囲温度検知部40から出力された周囲温度のデー
タを入力し(S1)、周囲温度が30℃(1次発酵温度
設定値)以上であるか否かを判定する(S2)。
【0033】周囲温度が30℃未満であるときには、加
熱部20を通電させて加熱させ(S3)、周囲温度が3
0℃以上になるまで連続加熱させる。周囲温度が30℃
以上になると又は最初から30℃以上であったときに
は、加熱部20の通電を停止させ、天然酵母パン種と水
とを混合させるに要する時間、例えば数秒〜数十秒間だ
け撹拌部30を通電させ断続撹拌を行う(S5)。これ
で混合工程が終了し、1次発酵工程に移行する。
熱部20を通電させて加熱させ(S3)、周囲温度が3
0℃以上になるまで連続加熱させる。周囲温度が30℃
以上になると又は最初から30℃以上であったときに
は、加熱部20の通電を停止させ、天然酵母パン種と水
とを混合させるに要する時間、例えば数秒〜数十秒間だ
け撹拌部30を通電させ断続撹拌を行う(S5)。これ
で混合工程が終了し、1次発酵工程に移行する。
【0034】1次発酵工程に移行すると、まず、マイク
ロコンピュータ内に設けられたタイマを起動させる。そ
して、図3に示すように周囲温度検知部40から出力さ
れた周囲温度のデータを入力し(S6)、周囲温度が3
0℃(1次発酵温度設定値)以上であるか否かを判定す
る(S7)。周囲温度が低下して30℃未満になったと
きには加熱部20を通電させる一方(S8)、環境温度
等の影響を受けて周囲温度が30℃に上昇したときには
加熱部20の通電を停止させる(S9)。
ロコンピュータ内に設けられたタイマを起動させる。そ
して、図3に示すように周囲温度検知部40から出力さ
れた周囲温度のデータを入力し(S6)、周囲温度が3
0℃(1次発酵温度設定値)以上であるか否かを判定す
る(S7)。周囲温度が低下して30℃未満になったと
きには加熱部20を通電させる一方(S8)、環境温度
等の影響を受けて周囲温度が30℃に上昇したときには
加熱部20の通電を停止させる(S9)。
【0035】なお、このプログラムにより、周囲温度と
1次発酵温度設定値(30℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が1次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。この機能を図1中定温制御部72として表してい
る。
1次発酵温度設定値(30℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が1次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。この機能を図1中定温制御部72として表してい
る。
【0036】次いで、タイマの計数時間を入力し(S1
0)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S11)。1時間を経過していないときには再びステ
ップ6に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間を
経過したときには環境温度検知部50から出力された環
境温度のデータを入力する(S12)。
0)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S11)。1時間を経過していないときには再びステ
ップ6に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間を
経過したときには環境温度検知部50から出力された環
境温度のデータを入力する(S12)。
【0037】なお、このプログラムにより、1時間毎に
環境温度のデータの入力という処理が行われることにな
る。これは、マイクロコンピュータの内部において基準
時間(ここでは1時間)の基準クロックが生成されてい
るのと同じことである。この機能を図1中タイマ部71
として表している。
環境温度のデータの入力という処理が行われることにな
る。これは、マイクロコンピュータの内部において基準
時間(ここでは1時間)の基準クロックが生成されてい
るのと同じことである。この機能を図1中タイマ部71
として表している。
【0038】環境温度のデータが入力されると1次発酵
積算温度を算出する(S13)。ここで1次発酵積算温
度とは、1次発酵工程において1時間毎に検知される環
境温度を積算した値をいう。1次発酵積算温度が算出さ
れると、これが700℃(1次発酵積算温度設定値)以
上か否かを判定する(S14)。
積算温度を算出する(S13)。ここで1次発酵積算温
度とは、1次発酵工程において1時間毎に検知される環
境温度を積算した値をいう。1次発酵積算温度が算出さ
れると、これが700℃(1次発酵積算温度設定値)以
上か否かを判定する(S14)。
【0039】1次発酵積算温度設定値が700℃に設定
されているのは、天然酵母パン種を1次発酵温度(30
℃)で1次発酵させるに要する時間(1次発酵時間設定
値)が24時間だからであり、30℃×24時間≒70
0℃の計算から得られたものである。要するに、1次発
酵時間設定値を積算温度で換算したものが1次発酵積算
温度設定値である。
されているのは、天然酵母パン種を1次発酵温度(30
℃)で1次発酵させるに要する時間(1次発酵時間設定
値)が24時間だからであり、30℃×24時間≒70
0℃の計算から得られたものである。要するに、1次発
酵時間設定値を積算温度で換算したものが1次発酵積算
温度設定値である。
【0040】なお、このプログラムにより、環境温度検
知部50により検知された環境温度をタイマ部71の基
準クロックが示すタイミングで逐次入力して積算し、こ
れにより1次発酵積算温度が算出されることになる。こ
の機能を図1中積算温度算出部73として表している。
知部50により検知された環境温度をタイマ部71の基
準クロックが示すタイミングで逐次入力して積算し、こ
れにより1次発酵積算温度が算出されることになる。こ
の機能を図1中積算温度算出部73として表している。
【0041】1次発酵積算温度が700℃未満であると
きには、更に600℃以上か否かを判定する。600℃
未満であるときには、ステップ6に戻って上記と同様の
処理を行う一方、600℃以上であるときには、このと
きから1時間を経過したか否かを判定する(S16、1
7)。
きには、更に600℃以上か否かを判定する。600℃
未満であるときには、ステップ6に戻って上記と同様の
処理を行う一方、600℃以上であるときには、このと
きから1時間を経過したか否かを判定する(S16、1
7)。
【0042】1時間が経過していないときにはステップ
6〜17までの処理を繰り返し行い、1時間を経過した
ときには、1次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹拌
部30を通電させ間欠撹拌を行い(S18)、その後、
ステップ6〜18までの処理を繰り返し行う。
6〜17までの処理を繰り返し行い、1時間を経過した
ときには、1次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹拌
部30を通電させ間欠撹拌を行い(S18)、その後、
ステップ6〜18までの処理を繰り返し行う。
【0043】その後、1次発酵積算温度が700℃以上
になったときには、ステップ6〜18までのループ処理
から抜けて、加熱部20の通電を停止させる(S1
9)。これで1次発酵工程が終了し、1次撹拌工程に移
行する。
になったときには、ステップ6〜18までのループ処理
から抜けて、加熱部20の通電を停止させる(S1
9)。これで1次発酵工程が終了し、1次撹拌工程に移
行する。
【0044】なお、このプログラムにより、積算温度算
出部73にて算出された1次発酵積算温度が1次発酵積
算温度設定値(700℃)に達した時点で加熱部20に
よる加熱が停止することになる。この機能を図1中加熱
停止部74として表している。
出部73にて算出された1次発酵積算温度が1次発酵積
算温度設定値(700℃)に達した時点で加熱部20に
よる加熱が停止することになる。この機能を図1中加熱
停止部74として表している。
【0045】1次撹拌工程においては図4に示すよう
に、1次発酵が終了した天然酵母パン種から炭酸ガスを
抜き生地を均一にさせるに要する時間、ここでは1分間
だけ撹拌部30を通電させ断続撹拌を行う(S20〜S
22)。これで1次撹拌工程が終了し、2次発酵工程に
移行する。
に、1次発酵が終了した天然酵母パン種から炭酸ガスを
抜き生地を均一にさせるに要する時間、ここでは1分間
だけ撹拌部30を通電させ断続撹拌を行う(S20〜S
22)。これで1次撹拌工程が終了し、2次発酵工程に
移行する。
【0046】2次発酵工程に移行すると、まず、タイマ
をセットした上で再起動させる。そして、図5に示すよ
うに周囲温度検知部40から出力された周囲温度のデー
タを入力し(S23)、周囲温度が20℃(2次発酵温
度設定値)以上であるか否かを判定する(S24)。周
囲温度が低下して20℃未満になったときには加熱部2
0を通電させ(S25)、環境温度等の影響を受けて周
囲温度が20℃に上昇したときには加熱部20の通電を
停止させる(S26)。
をセットした上で再起動させる。そして、図5に示すよ
うに周囲温度検知部40から出力された周囲温度のデー
タを入力し(S23)、周囲温度が20℃(2次発酵温
度設定値)以上であるか否かを判定する(S24)。周
囲温度が低下して20℃未満になったときには加熱部2
0を通電させ(S25)、環境温度等の影響を受けて周
囲温度が20℃に上昇したときには加熱部20の通電を
停止させる(S26)。
【0047】なお、このプログラムにより、周囲温度と
2次発酵温度設定値(20℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が2次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。この機能も図1中定温制御部72として表してい
る。
2次発酵温度設定値(20℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が2次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。この機能も図1中定温制御部72として表してい
る。
【0048】次いで、タイマを計数時間を入力し(S2
7)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S28)。1 時間を経過していないときには再びステ
ップ23に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間
を経過したときには環境温度検知部50から出力された
環境温度のデータを入力する(S29)。
7)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S28)。1 時間を経過していないときには再びステ
ップ23に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間
を経過したときには環境温度検知部50から出力された
環境温度のデータを入力する(S29)。
【0049】なお、このプログラムにより、上記タイマ
が起動して1時間が経過する度に環境温度のデータの入
力という処理が行われることになる。これは、マイクロ
コンピュータの内部において基準時間(ここでは1時
間)の基準クロックが生成されているのと同じことであ
る。この機能も図1中タイマ部71として表している。
が起動して1時間が経過する度に環境温度のデータの入
力という処理が行われることになる。これは、マイクロ
コンピュータの内部において基準時間(ここでは1時
間)の基準クロックが生成されているのと同じことであ
る。この機能も図1中タイマ部71として表している。
【0050】環境温度のデータが入力されると2次発酵
積算温度を算出する(S30)。ここで2次発酵積算温
度とは、2次発酵工程において1時間毎に検知される環
境温度を積算した値をいう。2次発酵積算温度が算出さ
れると、これが900℃(2次発酵積算温度設定値)以
上か否かを判定する(S31)。
積算温度を算出する(S30)。ここで2次発酵積算温
度とは、2次発酵工程において1時間毎に検知される環
境温度を積算した値をいう。2次発酵積算温度が算出さ
れると、これが900℃(2次発酵積算温度設定値)以
上か否かを判定する(S31)。
【0051】2次発酵積算温度設定値が900℃に設定
されているのは、天然酵母パン種を2次発酵温度20℃
で2次発酵させるに要する時間(2次発酵時間)が約4
5時間だからであり、20℃×45時間=900℃の計
算から得られたものである。要するに、2次発酵時間設
定値を積算温度で換算したものが2次発酵積算温度設定
値である。
されているのは、天然酵母パン種を2次発酵温度20℃
で2次発酵させるに要する時間(2次発酵時間)が約4
5時間だからであり、20℃×45時間=900℃の計
算から得られたものである。要するに、2次発酵時間設
定値を積算温度で換算したものが2次発酵積算温度設定
値である。
【0052】なお、このプログラムにより、環境温度検
知部50により検知された環境温度をタイマ部71の基
準クロックが示すタイミングで逐次入力して積算し、こ
れにより2次発酵積算温度が算出されることになる。こ
の機能も図1中積算温度算出部73として表している。
知部50により検知された環境温度をタイマ部71の基
準クロックが示すタイミングで逐次入力して積算し、こ
れにより2次発酵積算温度が算出されることになる。こ
の機能も図1中積算温度算出部73として表している。
【0053】2次発酵積算温度が900℃未満であると
きには、更に600℃以上か否かを判定する。600℃
未満であるときには、ステップ23に戻って上記と同様
の処理を行う一方、600℃以上であるときには、この
ときから1時間を経過したか否かを判定する(S33、
34)。
きには、更に600℃以上か否かを判定する。600℃
未満であるときには、ステップ23に戻って上記と同様
の処理を行う一方、600℃以上であるときには、この
ときから1時間を経過したか否かを判定する(S33、
34)。
【0054】1時間が経過していないときにはステップ
23〜34までの処理を繰り返し行い、1時間を経過し
たときには、2次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹
拌部30を通電させ間欠撹拌を行い(S35)、その
後、ステップ23〜35までの処理を繰り返し行う。
23〜34までの処理を繰り返し行い、1時間を経過し
たときには、2次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹
拌部30を通電させ間欠撹拌を行い(S35)、その
後、ステップ23〜35までの処理を繰り返し行う。
【0055】その後、2次発酵積算温度が900℃以上
になったときには、ステップ23〜35までのループ処
理から抜けて、加熱部20の通電を停止させる(S1
9)。これで2次発酵工程が終了し、2次撹拌工程に移
行する。
になったときには、ステップ23〜35までのループ処
理から抜けて、加熱部20の通電を停止させる(S1
9)。これで2次発酵工程が終了し、2次撹拌工程に移
行する。
【0056】なお、このプログラムにより、積算温度算
出部73にて算出された2次発酵積算温度が2次発酵積
算温度設定値(900℃)に達した時点で加熱部20に
よる加熱が停止することになる。この機能も図1中加熱
停止部74として表している。
出部73にて算出された2次発酵積算温度が2次発酵積
算温度設定値(900℃)に達した時点で加熱部20に
よる加熱が停止することになる。この機能も図1中加熱
停止部74として表している。
【0057】2次撹拌工程においては図6に示すよう
に、2次発酵が終了した天然酵母パン種から炭酸ガスを
抜き生地を均一にさせるに要する時間、ここでは1分間
だけ撹拌部30を通電させ断続撹拌を行う(S37〜S
39)。これで2次撹拌工程が終了し、天然酵母パンの
元種が出来上がる。
に、2次発酵が終了した天然酵母パン種から炭酸ガスを
抜き生地を均一にさせるに要する時間、ここでは1分間
だけ撹拌部30を通電させ断続撹拌を行う(S37〜S
39)。これで2次撹拌工程が終了し、天然酵母パンの
元種が出来上がる。
【0058】製パン機を用いて天然酵母パンの元種を製
造するには約2〜3日間必要になり、その間、環境温度
は大きく変化する筈である。なぜなら、製パン機は通常
台所に置かれ、人が居るときにはエアコン等により室内
温度が一定に保たれるとしても、留守のときにはエアコ
ン等が切られるのが普通だからである。このように室内
温度が大きく変化しても、本案の製パン機では、最適な
発酵が行われ、良質の天然酵母パンの元種を作ることが
可能になる。その理由は以下の通りである。
造するには約2〜3日間必要になり、その間、環境温度
は大きく変化する筈である。なぜなら、製パン機は通常
台所に置かれ、人が居るときにはエアコン等により室内
温度が一定に保たれるとしても、留守のときにはエアコ
ン等が切られるのが普通だからである。このように室内
温度が大きく変化しても、本案の製パン機では、最適な
発酵が行われ、良質の天然酵母パンの元種を作ることが
可能になる。その理由は以下の通りである。
【0059】天然酵母パンの元種を製造する場合、1次
発酵温度は30℃、2次発酵温度が20℃である。環境
温度が20℃未満であるときには、加熱部20の通電が
オンオフ制御され、パンケース10の周囲温度が定温制
御され、その結果、1次発酵工程においては30℃、2
次発酵工程においては20℃にそれぞれ一定に保たれる
ことから、特に問題は生じない。この場合、1次発酵工
程においては1次発酵開始から24時間(1次発酵時間
設定値)、2次発酵工程においては2次発酵開始から4
5時間(2次発酵時間設定値)を経過した時点で各発酵
工程が終了するようになっている。
発酵温度は30℃、2次発酵温度が20℃である。環境
温度が20℃未満であるときには、加熱部20の通電が
オンオフ制御され、パンケース10の周囲温度が定温制
御され、その結果、1次発酵工程においては30℃、2
次発酵工程においては20℃にそれぞれ一定に保たれる
ことから、特に問題は生じない。この場合、1次発酵工
程においては1次発酵開始から24時間(1次発酵時間
設定値)、2次発酵工程においては2次発酵開始から4
5時間(2次発酵時間設定値)を経過した時点で各発酵
工程が終了するようになっている。
【0060】しかしながら、環境温度が20℃以上に上
昇したときには、加熱部20の通電をオフするだけで
は、パンケース10の周囲温度が室内温度の影響を受け
て20℃以上に上昇する虞れがあり、45時間も発酵が
行われると、発酵が過度に進むことになり、2次発酵工
程に問題が生じる。環境温度が30℃以上に上昇したと
きには、2次発酵工程ばかりでなく、1次発酵工程にも
問題が生じる。何れの場合についても、良質な天然酵母
パンの元種を作ることが不可能になる。
昇したときには、加熱部20の通電をオフするだけで
は、パンケース10の周囲温度が室内温度の影響を受け
て20℃以上に上昇する虞れがあり、45時間も発酵が
行われると、発酵が過度に進むことになり、2次発酵工
程に問題が生じる。環境温度が30℃以上に上昇したと
きには、2次発酵工程ばかりでなく、1次発酵工程にも
問題が生じる。何れの場合についても、良質な天然酵母
パンの元種を作ることが不可能になる。
【0061】本発明の製パン機においては、環境温度の
上昇に応じて増加率の上昇する1次、2次発酵積算温度
が1次、2次積算温度設定値に達した時点で1次、2次
発酵工程を終了させる構成となっているので、上記のよ
うな問題は生じない。即ち、パンケース10の周囲温度
が20℃以上に上昇したときには、2次発酵開始から4
5時間が経過する前に2次発酵工程が終了する。環境温
度が30℃以上に上昇したときには、1次発酵開始から
24時間が経過する前に1次発酵工程が終了する。
上昇に応じて増加率の上昇する1次、2次発酵積算温度
が1次、2次積算温度設定値に達した時点で1次、2次
発酵工程を終了させる構成となっているので、上記のよ
うな問題は生じない。即ち、パンケース10の周囲温度
が20℃以上に上昇したときには、2次発酵開始から4
5時間が経過する前に2次発酵工程が終了する。環境温
度が30℃以上に上昇したときには、1次発酵開始から
24時間が経過する前に1次発酵工程が終了する。
【0062】このように室内温度が大きく変化しても、
良質な天然酵母パンの元種を製造することが可能にな
る。そして、出来上がった天然酵母パンの元種を用いて
天然酵母パンを焼き上げると、コクがありまろやかな味
わいある天然酵母パンを製造することが可能になる。
良質な天然酵母パンの元種を製造することが可能にな
る。そして、出来上がった天然酵母パンの元種を用いて
天然酵母パンを焼き上げると、コクがありまろやかな味
わいある天然酵母パンを製造することが可能になる。
【0063】なお、1、2次発酵温度設定値、1、2次
発酵時間設定値、撹拌時間が入力部60を通じて入力さ
れると、これに応じて制御装置70内の各設定値を可変
にするようなプログラムを含めるようにしても良い。こ
の場合、ユーザの好みに応じた天然酵母パンの元種を作
ることが可能になる。
発酵時間設定値、撹拌時間が入力部60を通じて入力さ
れると、これに応じて制御装置70内の各設定値を可変
にするようなプログラムを含めるようにしても良い。こ
の場合、ユーザの好みに応じた天然酵母パンの元種を作
ることが可能になる。
【0064】ただ、1、2次発酵時間設定値については
制御装置70では1次、2次積算温度設定値として取り
扱われているので、入力部60を通じて入力された1、
2次発酵時間設定値を1次、2次積算温度設定値に換算
するためのプログラムが必要になる。
制御装置70では1次、2次積算温度設定値として取り
扱われているので、入力部60を通じて入力された1、
2次発酵時間設定値を1次、2次積算温度設定値に換算
するためのプログラムが必要になる。
【0065】本案の製パン機では既存のハードウエアを
そのまま利用し、ソフトウエアを新たに追加するだけの
改良となっているので、大幅なコストアップを招来する
ことなく、天然酵母パンの元種の製造という新たな機能
を実現することが可能となる。即ち、図1に示す記録媒
体としてのROM77をマイクロコンピュータにセット
するだけで従来の製パン機を用いて天然酵母パンを製造
することができる。
そのまま利用し、ソフトウエアを新たに追加するだけの
改良となっているので、大幅なコストアップを招来する
ことなく、天然酵母パンの元種の製造という新たな機能
を実現することが可能となる。即ち、図1に示す記録媒
体としてのROM77をマイクロコンピュータにセット
するだけで従来の製パン機を用いて天然酵母パンを製造
することができる。
【0066】ここでは天然酵母パンの元種を製造する場
合について説明したが、酒種、サワー種等やパン以外の
発酵食品、例えばヨーグルト、チーズ、甘酒等を製造す
る場合についても上記と同様に製造することができる。
発酵温度、発酵時間等を含めたシーケンスについては変
わるものの、発酵や撹拌が行われるという点では、天然
酵母パンの元種を製造する場合と何ら変わりはないから
である。
合について説明したが、酒種、サワー種等やパン以外の
発酵食品、例えばヨーグルト、チーズ、甘酒等を製造す
る場合についても上記と同様に製造することができる。
発酵温度、発酵時間等を含めたシーケンスについては変
わるものの、発酵や撹拌が行われるという点では、天然
酵母パンの元種を製造する場合と何ら変わりはないから
である。
【0067】次に、図3、図5に示す1次、2次発酵工
程用のプログラムの代わりに、図7、図8に示すプログ
ラムを用いた場合も上記と同様の効果が得られる。混合
工程、1次撹拌工程及び2次撹拌工程については上記と
同一であるので、1次、2次発酵工程についてのみ説明
する。
程用のプログラムの代わりに、図7、図8に示すプログ
ラムを用いた場合も上記と同様の効果が得られる。混合
工程、1次撹拌工程及び2次撹拌工程については上記と
同一であるので、1次、2次発酵工程についてのみ説明
する。
【0068】混合工程が終了し、1次発酵工程に移行す
ると、まず、マイクロコンピュータ内のタイマを起動さ
せる。
ると、まず、マイクロコンピュータ内のタイマを起動さ
せる。
【0069】なお、このプログラムにより、タイマが1
次発酵工程の移行ともに起動するので、タイマは1次発
酵工程の時間を計数することになる。この機能を図1中
時計部75として表すとする。
次発酵工程の移行ともに起動するので、タイマは1次発
酵工程の時間を計数することになる。この機能を図1中
時計部75として表すとする。
【0070】そして図7に示すように周囲温度検知部4
0から出力された周囲温度のデータを入力する(S
1)。周囲温度が30℃(1次発酵温度設定値)以上で
あるか否かを判定し(S2)、周囲温度が低下して30
℃未満になったときには加熱部20を通電させる一方
(S3)、環境温度等の影響を受けて周囲温度が30℃
に上昇したときには加熱部20の通電を停止させる(S
4)。
0から出力された周囲温度のデータを入力する(S
1)。周囲温度が30℃(1次発酵温度設定値)以上で
あるか否かを判定し(S2)、周囲温度が低下して30
℃未満になったときには加熱部20を通電させる一方
(S3)、環境温度等の影響を受けて周囲温度が30℃
に上昇したときには加熱部20の通電を停止させる(S
4)。
【0071】なお、このプログラムにより、周囲温度と
1次発酵温度設定値(30℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が1次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。同様のプログラムは後述するステップ13〜16
にも含められている。この機能を図1中定温制御部72
として表すとする。
1次発酵温度設定値(30℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が1次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。同様のプログラムは後述するステップ13〜16
にも含められている。この機能を図1中定温制御部72
として表すとする。
【0072】次いで、タイマの計数時間を入力し(S
5)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S6)。1時間を経過していないときには再びステッ
プ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間を経
過したときには環境温度検知部50から出力された環境
温度のデータを入力する(S7)。
5)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S6)。1時間を経過していないときには再びステッ
プ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間を経
過したときには環境温度検知部50から出力された環境
温度のデータを入力する(S7)。
【0073】なお、このプログラムにより、1時間毎に
環境温度のデータの入力という処理が行われることにな
る。これは、マイクロコンピュータの内部において基準
時間(ここでは1時間)の基準クロックが生成されてい
るのと同じことである。この機能を図1中タイマ部71
として表している。
環境温度のデータの入力という処理が行われることにな
る。これは、マイクロコンピュータの内部において基準
時間(ここでは1時間)の基準クロックが生成されてい
るのと同じことである。この機能を図1中タイマ部71
として表している。
【0074】環境温度のデータが入力されると上記した
1次発酵積算温度を算出し(S8)タイマの計数時間を
入力し(S9)、このタイマが1次発酵中間時間(ここ
では15時間)を経過したか否かを判定する(S1
0)。ここで1次発酵中間時間とは、1次発酵時間設定
値より短い時間であって、1次発酵工程中の環境温度の
変化等を考慮して設定される。1次発酵時間設定値が2
4時間であるので、15時間として設定されている。
1次発酵積算温度を算出し(S8)タイマの計数時間を
入力し(S9)、このタイマが1次発酵中間時間(ここ
では15時間)を経過したか否かを判定する(S1
0)。ここで1次発酵中間時間とは、1次発酵時間設定
値より短い時間であって、1次発酵工程中の環境温度の
変化等を考慮して設定される。1次発酵時間設定値が2
4時間であるので、15時間として設定されている。
【0075】15時間を経過していないときには再びス
テップ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、15時
間を経過したときには、1次発酵環境温度データと1次
発酵積算温度とに基づいて1次発酵終了時間を算出し、
これを所定のレジスタに退避させる(S11,12)。
テップ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、15時
間を経過したときには、1次発酵環境温度データと1次
発酵積算温度とに基づいて1次発酵終了時間を算出し、
これを所定のレジスタに退避させる(S11,12)。
【0076】ここで1次発酵環境温度データとは、1次
発酵温度設定値の温度で一定に保たれた状態で1次発酵
工程が進行し、そのまま1次発酵中間時間に至ったと仮
定した場合の積算温度を指している。1次発酵環境温度
データをp1 1次発酵温度設定値をq1 、1次発酵中間
時間r1 として表すと、p1 =q1 ×r1 という計算で
求められる。ここでは1次発酵環境温度データp1 は4
50℃〔=30(℃)×15(時間)〕となり、数値デ
ータとしてプログラムに含まれている。
発酵温度設定値の温度で一定に保たれた状態で1次発酵
工程が進行し、そのまま1次発酵中間時間に至ったと仮
定した場合の積算温度を指している。1次発酵環境温度
データをp1 1次発酵温度設定値をq1 、1次発酵中間
時間r1 として表すと、p1 =q1 ×r1 という計算で
求められる。ここでは1次発酵環境温度データp1 は4
50℃〔=30(℃)×15(時間)〕となり、数値デ
ータとしてプログラムに含まれている。
【0077】1次発酵終了時間とは、1次発酵中間時間
r1 から1次発酵工程の終了時までの時間であり、具体
的には次のような方法で算出している。
r1 から1次発酵工程の終了時までの時間であり、具体
的には次のような方法で算出している。
【0078】まず、1次発酵工程が開始されてから15
時間(1次発酵中間時間)を経過した時点での1次発酵
積算温度を入力する。このときの1次発酵積算温度をa
1 として表す。そして、1次発酵積算温度a1 と1次発
酵環境温度データp1 との偏差を算出する。この偏差積
算温度x1 (=a1 −p1 )を次のデータテーブルを参
照して1次発酵終了時間s1 を算出する。
時間(1次発酵中間時間)を経過した時点での1次発酵
積算温度を入力する。このときの1次発酵積算温度をa
1 として表す。そして、1次発酵積算温度a1 と1次発
酵環境温度データp1 との偏差を算出する。この偏差積
算温度x1 (=a1 −p1 )を次のデータテーブルを参
照して1次発酵終了時間s1 を算出する。
【0079】
【0080】例えば、偏差積算温度x1 が35℃であれ
ば、1次発酵終了時間s1 は7時間となる。中間時間が
15時間であるので、この場合の1次発酵時間は22時
間となる。
ば、1次発酵終了時間s1 は7時間となる。中間時間が
15時間であるので、この場合の1次発酵時間は22時
間となる。
【0081】なお、このプログラムにより、1次発酵工
程の開始から1次発酵中間時間r1経過した時点での1
次発酵積算温度a1 と1次発酵環境温度データp1 との
偏差に反比例した1次発酵終了時間s1 が算出される。
この機能を図1中終了時間算出部76として表してい
る。
程の開始から1次発酵中間時間r1経過した時点での1
次発酵積算温度a1 と1次発酵環境温度データp1 との
偏差に反比例した1次発酵終了時間s1 が算出される。
この機能を図1中終了時間算出部76として表してい
る。
【0082】このようにして1次発酵終了時間s1 が算
出されると、周囲温度検知部40から出力された周囲温
度のデータを入力する(S13)。周囲温度が30℃
(1次発酵温度設定値)以上であるか否かを判定し(S
14)、周囲温度が低下して30℃未満になったときに
は加熱部20を通電させる一方(S15)、環境温度等
の影響を受けて周囲温度が30℃に上昇したときには加
熱部20の通電を停止させる(S16)。
出されると、周囲温度検知部40から出力された周囲温
度のデータを入力する(S13)。周囲温度が30℃
(1次発酵温度設定値)以上であるか否かを判定し(S
14)、周囲温度が低下して30℃未満になったときに
は加熱部20を通電させる一方(S15)、環境温度等
の影響を受けて周囲温度が30℃に上昇したときには加
熱部20の通電を停止させる(S16)。
【0083】周囲温度のデータが入力されてから1時間
を経過すると(S17)、1次発酵終了時間s1 の数値
を1だけディクリメントし、1次発酵工程の終了までの
時間を求め、所定のレジスタに退避させる(S19)。
を経過すると(S17)、1次発酵終了時間s1 の数値
を1だけディクリメントし、1次発酵工程の終了までの
時間を求め、所定のレジスタに退避させる(S19)。
【0084】その後、1次発酵工程の終了までの時間が
0、即ち、1次発酵工程を終了すべき時間に達したか否
かを判定する(S20)。
0、即ち、1次発酵工程を終了すべき時間に達したか否
かを判定する(S20)。
【0085】1次発酵工程を終了すべき時間に達してい
ない場合、その3時間前か否かを判定する(S22)。
1次発酵工程を終了すべき時間の3時間前である場合、
ステップ13〜22までの処理を繰り返し行う。3時間
以内である場合、1時間カウントを開始させ、このとき
から1時間を経過したか否かを判定し(S24)、1時
間経過後に、1次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹
拌部30を通電させ間欠撹拌を行う(S25)。その
後、ステップ13〜25までの処理を繰り返し行う。
ない場合、その3時間前か否かを判定する(S22)。
1次発酵工程を終了すべき時間の3時間前である場合、
ステップ13〜22までの処理を繰り返し行う。3時間
以内である場合、1時間カウントを開始させ、このとき
から1時間を経過したか否かを判定し(S24)、1時
間経過後に、1次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹
拌部30を通電させ間欠撹拌を行う(S25)。その
後、ステップ13〜25までの処理を繰り返し行う。
【0086】その後、1次発酵工程を終了すべき時間に
達すると、ステップ13からステップ25までのループ
処理を抜け、加熱部20の通電を停止させる(S2
6)。これで1次発酵工程が終了し、1次撹拌工程に移
行する。
達すると、ステップ13からステップ25までのループ
処理を抜け、加熱部20の通電を停止させる(S2
6)。これで1次発酵工程が終了し、1次撹拌工程に移
行する。
【0087】なお、このプログラムにより、タイマ部7
1の計数結果が終了時間算出部76により算出された1
次発酵終了時間に達した時点で加熱部20による加熱を
停止させることになる。この機能を図1中加熱停止部7
4として表している。
1の計数結果が終了時間算出部76により算出された1
次発酵終了時間に達した時点で加熱部20による加熱を
停止させることになる。この機能を図1中加熱停止部7
4として表している。
【0088】次に、2次発酵工程のプログラムを図8を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0089】1次撹拌工程が終了し、2次発酵工程に移
行すると、まず、マイクロコンピュータ内のタイマを起
動させる。
行すると、まず、マイクロコンピュータ内のタイマを起
動させる。
【0090】なお、このプログラムにより、タイマが2
次発酵工程の移行ともに起動するので、タイマは2次発
酵工程の時間を計数することになる。この機能を図1中
時計部75として表すとする。
次発酵工程の移行ともに起動するので、タイマは2次発
酵工程の時間を計数することになる。この機能を図1中
時計部75として表すとする。
【0091】そして図8に示すように周囲温度検知部4
0から出力された周囲温度のデータを入力する(S
1)。周囲温度が20℃(2次発酵温度設定値)以上で
あるか否かを判定し(S2)、周囲温度が低下して20
℃未満になったときには加熱部20を通電させる一方
(S3)、環境温度等の影響を受けて周囲温度が30℃
に上昇したときには加熱部20の通電を停止させる(S
4)。
0から出力された周囲温度のデータを入力する(S
1)。周囲温度が20℃(2次発酵温度設定値)以上で
あるか否かを判定し(S2)、周囲温度が低下して20
℃未満になったときには加熱部20を通電させる一方
(S3)、環境温度等の影響を受けて周囲温度が30℃
に上昇したときには加熱部20の通電を停止させる(S
4)。
【0092】なお、このプログラムにより、周囲温度と
2次発酵温度設定値(20℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が2次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。同様のプログラムは後述するステップ13〜16
にも含められている。この機能も図1中定温制御部72
として表すとする。
2次発酵温度設定値(20℃)とが比較され、この比較
結果に基づいて加熱部20の通電がオンオフ制御され、
これにより周囲温度が2次発酵温度設定値に定温制御さ
れる。同様のプログラムは後述するステップ13〜16
にも含められている。この機能も図1中定温制御部72
として表すとする。
【0093】次いで、タイマの計数時間を入力し(S
5)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S6)。1時間を経過していないときには再びステッ
プ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間を経
過したときには環境温度検知部50から出力された環境
温度のデータを入力する(S7)。
5)、このタイマが1時間を経過したか否かを判定し
(S6)。1時間を経過していないときには再びステッ
プ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、1時間を経
過したときには環境温度検知部50から出力された環境
温度のデータを入力する(S7)。
【0094】なお、このプログラムにより、1時間毎に
環境温度のデータの入力という処理が行われることにな
る。これは、マイクロコンピュータの内部において基準
時間(ここでは1時間)の基準クロックが生成されてい
るのと同じことである。この機能も図1中タイマ部71
として表している。
環境温度のデータの入力という処理が行われることにな
る。これは、マイクロコンピュータの内部において基準
時間(ここでは1時間)の基準クロックが生成されてい
るのと同じことである。この機能も図1中タイマ部71
として表している。
【0095】環境温度のデータが入力されると上記した
2次発酵積算温度を算出し(S8)タイマの計数時間を
入力し(S9)、このタイマが2次発酵中間時間(ここ
では20時間)を経過したか否かを判定する(S1
0)。ここで2次発酵中間時間とは、2次発酵時間設定
値より短い時間であって、2次発酵工程中の環境温度の
変化等を考慮して設定される。2次発酵時間設定値が3
5時間であるので、20時間として設定されている。
2次発酵積算温度を算出し(S8)タイマの計数時間を
入力し(S9)、このタイマが2次発酵中間時間(ここ
では20時間)を経過したか否かを判定する(S1
0)。ここで2次発酵中間時間とは、2次発酵時間設定
値より短い時間であって、2次発酵工程中の環境温度の
変化等を考慮して設定される。2次発酵時間設定値が3
5時間であるので、20時間として設定されている。
【0096】20時間を経過していないときには再びス
テップ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、20時
間を経過したときには、2次発酵環境温度データと2次
発酵積算温度とに基づいて2次発酵終了時間を算出し、
これを所定のレジスタに退避させる(S11,12)。
テップ1に戻って上記と同様の処理を行う一方、20時
間を経過したときには、2次発酵環境温度データと2次
発酵積算温度とに基づいて2次発酵終了時間を算出し、
これを所定のレジスタに退避させる(S11,12)。
【0097】ここで2次発酵環境温度データとは、2次
発酵温度設定値の温度で一定に保たれた状態で2次発酵
工程が進行し、そのまま2次発酵中間時間に至ったと仮
定した場合の積算温度を指している。2次発酵環境温度
データをp1 2次発酵温度設定値をq2 、2次発酵中間
時間r2 として表すと、p2 =q2 ×r2 という計算で
求められる。ここでは2次発酵環境温度データp2 は7
00℃〔=20(℃)×35(時間)〕となり、数値デ
ータとしてプログラムに含まれている。
発酵温度設定値の温度で一定に保たれた状態で2次発酵
工程が進行し、そのまま2次発酵中間時間に至ったと仮
定した場合の積算温度を指している。2次発酵環境温度
データをp1 2次発酵温度設定値をq2 、2次発酵中間
時間r2 として表すと、p2 =q2 ×r2 という計算で
求められる。ここでは2次発酵環境温度データp2 は7
00℃〔=20(℃)×35(時間)〕となり、数値デ
ータとしてプログラムに含まれている。
【0098】2次発酵終了時間とは、2次発酵中間時間
r2 から1次発酵工程の終了時までの時間であり、具体
的には次のような方法で算出している。
r2 から1次発酵工程の終了時までの時間であり、具体
的には次のような方法で算出している。
【0099】まず、2次発酵工程が開始されてから20
時間(2次発酵中間時間)を経過した時点での2次発酵
積算温度を入力する。このときの2次発酵積算温度をa
2 として表す。そして、2次発酵積算温度a2 と2次発
酵環境温度データp2 との偏差を算出する。この偏差積
算温度x2 (=a2 −p2 )を次のデータテーブルを参
照して2次発酵終了時間s2 を算出する。
時間(2次発酵中間時間)を経過した時点での2次発酵
積算温度を入力する。このときの2次発酵積算温度をa
2 として表す。そして、2次発酵積算温度a2 と2次発
酵環境温度データp2 との偏差を算出する。この偏差積
算温度x2 (=a2 −p2 )を次のデータテーブルを参
照して2次発酵終了時間s2 を算出する。
【0100】
【0101】例えば、偏差積算温度x2 が−180℃で
あれば、2次発酵終了時間s2 は14時間となる。2次
発酵中間時間が20時間であるので、この場合の2次発
酵時間は34時間となる。
あれば、2次発酵終了時間s2 は14時間となる。2次
発酵中間時間が20時間であるので、この場合の2次発
酵時間は34時間となる。
【0102】なお、このプログラムにより、2次発酵工
程の開始から2次発酵中間時間r2経過した時点での2
次発酵積算温度a1 と2次発酵環境温度データp2 との
偏差に反比例した2次発酵終了時間s2 が算出される。
この機能を図1中終了時間算出部76として表してい
る。
程の開始から2次発酵中間時間r2経過した時点での2
次発酵積算温度a1 と2次発酵環境温度データp2 との
偏差に反比例した2次発酵終了時間s2 が算出される。
この機能を図1中終了時間算出部76として表してい
る。
【0103】周囲温度のデータが入力されてから1時間
を経過すると(S17)、2次発酵終了時間s2 の数値
を1だけディクリメントし、2次発酵工程の終了までの
時間を求め、所定のレジスタに退避させる(S19)。
を経過すると(S17)、2次発酵終了時間s2 の数値
を1だけディクリメントし、2次発酵工程の終了までの
時間を求め、所定のレジスタに退避させる(S19)。
【0104】その後、2次発酵工程の終了までの時間が
0、即ち、2次発酵工程を終了すべき時間に達したか否
かを判定する(S20)。
0、即ち、2次発酵工程を終了すべき時間に達したか否
かを判定する(S20)。
【0105】2次発酵工程を終了すべき時間に達してい
ない場合、その3時間前か否かを判定する(S22)。
2次発酵工程を終了すべき時間の3時間前である場合、
ステップ13〜22までの処理を繰り返し行う。3時間
以内である場合、1時間カウントを開始させ、このとき
から1時間を経過したか否かを判定し(S24)、1時
間経過後に、2次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹
拌部30を通電させ間欠撹拌を行う(S25)。その
後、ステップ13〜25までの処理を繰り返し行う。
ない場合、その3時間前か否かを判定する(S22)。
2次発酵工程を終了すべき時間の3時間前である場合、
ステップ13〜22までの処理を繰り返し行う。3時間
以内である場合、1時間カウントを開始させ、このとき
から1時間を経過したか否かを判定し(S24)、1時
間経過後に、2次撹拌工程の前準備として数秒間だけ撹
拌部30を通電させ間欠撹拌を行う(S25)。その
後、ステップ13〜25までの処理を繰り返し行う。
【0106】その後、2次発酵工程を終了すべき時間に
達すると、ステップ13からステップ25までのループ
処理を抜け、加熱部20の通電を停止させる(S2
6)。これで1次発酵工程が終了し、2次撹拌工程に移
行する。
達すると、ステップ13からステップ25までのループ
処理を抜け、加熱部20の通電を停止させる(S2
6)。これで1次発酵工程が終了し、2次撹拌工程に移
行する。
【0107】なお、このプログラムにより、タイマ部7
1の計数結果が終了時間算出部76により算出された2
次発酵終了時間に達した時点で加熱部20による加熱を
停止させることになる。この機能を図1中加熱停止部7
4として表している。
1の計数結果が終了時間算出部76により算出された2
次発酵終了時間に達した時点で加熱部20による加熱を
停止させることになる。この機能を図1中加熱停止部7
4として表している。
【0108】また、図7に示すプログラムを次のように
変形してもかまわない。
変形してもかまわない。
【0109】図7に示すプログラムでは、1次発酵積算
温度の算出方法として、環境温度検知部50から出力さ
れた環境温度のデータを基準時間(ここでは1時間)毎
に累積して求めていたが、ここでは1次発酵温度設定値
から環境温度のデータを引いた1次発酵偏差温度T1 を
基準時間毎に累積したものを1次発酵積算温度a1 とす
る。そして1次発酵積算温度a1 から直接に1次発酵終
了時間S1 を求める。
温度の算出方法として、環境温度検知部50から出力さ
れた環境温度のデータを基準時間(ここでは1時間)毎
に累積して求めていたが、ここでは1次発酵温度設定値
から環境温度のデータを引いた1次発酵偏差温度T1 を
基準時間毎に累積したものを1次発酵積算温度a1 とす
る。そして1次発酵積算温度a1 から直接に1次発酵終
了時間S1 を求める。
【0110】環境温度が1次発酵工程の開始から1次発
酵中間時間(ここでは15時間)に達するまで、常時2
8℃であったと仮定すると、1次発酵温度設定値が30
℃であることから、1次発酵積算温度a1 は30℃(=
〔(30〔℃〕−28〔℃〕)×15〕)ということに
なり、下記のデータテーブルを参照して1次発酵終了時
間s1 を求める。
酵中間時間(ここでは15時間)に達するまで、常時2
8℃であったと仮定すると、1次発酵温度設定値が30
℃であることから、1次発酵積算温度a1 は30℃(=
〔(30〔℃〕−28〔℃〕)×15〕)ということに
なり、下記のデータテーブルを参照して1次発酵終了時
間s1 を求める。
【0111】
【0112】1次発酵積算温度a1 が30℃であれば、
1次発酵終了時間s1 は7時間となる。1次発酵中間時
間が15時間であるので、この場合の1次発酵時間は2
2時間となる。
1次発酵終了時間s1 は7時間となる。1次発酵中間時
間が15時間であるので、この場合の1次発酵時間は2
2時間となる。
【0113】上記と同様に、図8に示すプログラムを次
のように変形するようにしてもかまわない。同プログラ
ムでは、2次発酵積算温度の算出方法として、環境温度
検知部50から出力された環境温度のデータを基準時間
(ここでは1時間)毎に累積して求めていたが、ここで
は2次発酵温度設定値から環境温度のデータを引いた2
次発酵偏差温度T2 を基準時間毎に累積したものを2次
発酵積算温度a2 とする。そして2次発酵積算温度a2
BR>から直接に2次発酵終了時間s2 を求める。
のように変形するようにしてもかまわない。同プログラ
ムでは、2次発酵積算温度の算出方法として、環境温度
検知部50から出力された環境温度のデータを基準時間
(ここでは1時間)毎に累積して求めていたが、ここで
は2次発酵温度設定値から環境温度のデータを引いた2
次発酵偏差温度T2 を基準時間毎に累積したものを2次
発酵積算温度a2 とする。そして2次発酵積算温度a2
BR>から直接に2次発酵終了時間s2 を求める。
【0114】環境温度が2次発酵工程の開始から2次発
酵中間時間(ここでは20時間)に達するまで、常時3
0℃であったと仮定すると、2次発酵温度設定値が20
℃であることから、2次発酵積算温度a2 は−200℃
(=〔(20〔℃〕−30〔℃〕)×20〕)というこ
とになり、下記のデータテーブルを参照して2次発酵終
了時間s2 を求める。
酵中間時間(ここでは20時間)に達するまで、常時3
0℃であったと仮定すると、2次発酵温度設定値が20
℃であることから、2次発酵積算温度a2 は−200℃
(=〔(20〔℃〕−30〔℃〕)×20〕)というこ
とになり、下記のデータテーブルを参照して2次発酵終
了時間s2 を求める。
【0115】
【0116】2次発酵積算温度a1 が−200℃であれ
ば、2次発酵終了時間s2 は14時間となる。2次発酵
中間時間が20時間であるので、この場合の2次発酵時
間は34時間となる。
ば、2次発酵終了時間s2 は14時間となる。2次発酵
中間時間が20時間であるので、この場合の2次発酵時
間は34時間となる。
【0117】このようなプログラムを用いた場合、環境
温度が上昇すると、これに応じて1次が短くなり、1次
発酵工程の開始から24時間(1次発酵時間設定値)が
経過する前に1次発酵工程が終了することになる。2次
発酵工程についても全く同様であるので、全く同様のメ
リットが得られる。これは、積算温度算出部73及び終
了時間算出部76の変形例である。
温度が上昇すると、これに応じて1次が短くなり、1次
発酵工程の開始から24時間(1次発酵時間設定値)が
経過する前に1次発酵工程が終了することになる。2次
発酵工程についても全く同様であるので、全く同様のメ
リットが得られる。これは、積算温度算出部73及び終
了時間算出部76の変形例である。
【0118】この場合であっても、1次、2次発酵温度
設定値q1,q2 、1次、2次発酵中間時間r1,r1 が入
力部60を通じて入力されると、これに応じて制御装置
70内の各設定値を可変にするようにしても良い。
設定値q1,q2 、1次、2次発酵中間時間r1,r1 が入
力部60を通じて入力されると、これに応じて制御装置
70内の各設定値を可変にするようにしても良い。
【0119】なお、上記例の製パン機では、制御装置7
0のタイマ部71、定温制御部72、積算温度算出部7
3、加熱停止部74、時計部75及び発酵時間算出部7
6をソフトウエアにより実現したが、同一の機能をハー
ドウエアで実現するようにしてもかまわない。
0のタイマ部71、定温制御部72、積算温度算出部7
3、加熱停止部74、時計部75及び発酵時間算出部7
6をソフトウエアにより実現したが、同一の機能をハー
ドウエアで実現するようにしてもかまわない。
【0120】
【発明の効果】以上、本発明の請求項1、2、5、6に
係る製パン機による場合、環境温度の変化による影響を
受けることなく最適な発酵工程が行われる構成となって
いるので、良質な発酵食品の元種又はパン以外の発酵食
品を製造することが可能になる。しかも発酵食品の元種
等の材料をパンケースに入れて運転を開始させるだけ
で、良質な発酵食品の元種等が全自動で製造されること
から、ユーザとしては非常に楽である。
係る製パン機による場合、環境温度の変化による影響を
受けることなく最適な発酵工程が行われる構成となって
いるので、良質な発酵食品の元種又はパン以外の発酵食
品を製造することが可能になる。しかも発酵食品の元種
等の材料をパンケースに入れて運転を開始させるだけ
で、良質な発酵食品の元種等が全自動で製造されること
から、ユーザとしては非常に楽である。
【0121】本発明の請求項3、4に係る製パン機によ
る場合、発酵温度設定値等が外部からの入力に応じて可
変できるような構成になっているので、ユーザの好みに
応じた発酵食品の元種等を製造することが可能になる。
る場合、発酵温度設定値等が外部からの入力に応じて可
変できるような構成になっているので、ユーザの好みに
応じた発酵食品の元種等を製造することが可能になる。
【0122】本発明の請求項4、8に係る製パン機に用
いられる記録媒体による場合、コンピュータたる制御装
置にセットするだけで、既存の製パン機により良質な発
酵食品の元種又はパン以外の発酵食品を製造することが
できるので、コストダウンを図る上で大きな意義があ
る。
いられる記録媒体による場合、コンピュータたる制御装
置にセットするだけで、既存の製パン機により良質な発
酵食品の元種又はパン以外の発酵食品を製造することが
できるので、コストダウンを図る上で大きな意義があ
る。
【図1】本発明の製パン機の実施形態を説明するための
図であって、製パン機のブロック図である。
図であって、製パン機のブロック図である。
【図2】本発明の製パン機の実施形態を説明するための
図であって、混合工程のプログラムのフローチャートで
ある。
図であって、混合工程のプログラムのフローチャートで
ある。
【図3】本発明の製パン機の実施形態を説明するための
図であって、1次発酵工程のプログラムのフローチャー
トである。
図であって、1次発酵工程のプログラムのフローチャー
トである。
【図4】本発明の製パン機の実施形態を説明するための
図であって、1次撹拌工程のプログラムのフローチャー
トである。
図であって、1次撹拌工程のプログラムのフローチャー
トである。
【図5】本発明の製パン機の実施形態を説明するための
図であって、2次発酵工程のプログラムのフローチャー
トである。
図であって、2次発酵工程のプログラムのフローチャー
トである。
【図6】本発明の製パン機の実施形態を説明するための
図であって、2次撹拌工程を各混合工程のプログラムの
フローチャートである。
図であって、2次撹拌工程を各混合工程のプログラムの
フローチャートである。
【図7】本発明の製パン機の別の実施形態を説明するた
めの図であって、1次撹拌工程のプログラムのフローチ
ャートである。
めの図であって、1次撹拌工程のプログラムのフローチ
ャートである。
【図8】本発明の製パン機の別の実施形態を説明するた
めの図であって、2次撹拌工程のプログラムのフローチ
ャートである。
めの図であって、2次撹拌工程のプログラムのフローチ
ャートである。
10 パンケース 20 加熱部 30 撹拌部 40 周囲温度検知部 50 環境温度検知部 60 入力部 70 制御装置 71 タイマ部 72 定温制御部 73 積算温度算出部 74 加熱停止部 75 時計部 76 終了時間算出部
Claims (7)
- 【請求項1】 天然酵母パンの元種、酒種、サワー種等
の元種、ヨーグルト、チーズ、甘酒等の発酵食品の発酵
工程の時間を同工程の進行中に環境温度が高くなるに応
じて短縮させる機能を有した製パン機であって、発酵食
品の原料を収容する非金属製のパンケースと、パンケー
スに収容された発酵食品の原料を加熱する加熱部と、発
酵食品の原料を撹拌する撹拌部と、パンケースの周囲温
度を検知する周囲温度検知部と、機外の環境温度を検知
する環境温度検知部と、発酵食品を製造するためのシー
ケンスのデータが予め用意されており当該シーケンスに
従って加熱部及び撹拌部を制御する制御装置とを具備
し、前記制御装置は、タイマ部を通じて基準時間を基準
クロックとして計測を開始し、周囲温度検知部により検
知された周囲温度と発酵温度設定値とを比較し当該比較
結果に基づいて加熱部を通電させ、環境温度検知部によ
り検知された環境温度を基準クロックが示すタイミング
で積算温度として逐次積算し、この算出された積算温度
が積算温度設定値に達すると、加熱部の通電を停止させ
るようになっていることを特徴とする製パン機。 - 【請求項2】 請求項1の制御装置における発酵温度設
定値及び/又は積算温度設定値を外部からの入力に応じ
て可変できるような構成になっていることを特徴とする
請求項1記載の製パン機。 - 【請求項3】 請求項1又は2の制御装置がコンピュー
タである場合の製パン機に用いられる記録媒体におい
て、前記制御装置としての機能を実現するソフトウエア
が記録されていることを特徴とする請求項1又は2記載
の製パン機に用いられる記録媒体。 - 【請求項4】 請求項1の制御装置の代わりに、タイマ
部を通じて基準時間を基準クロックとして計測を開始
し、周囲温度検知部により検知された周囲温度と発酵温
度設定値qとを比較し当該比較結果に基づいて加熱部を
通電させ、その後、環境温度検知部により検知された環
境温度を基準クロックが示すタイミングで積算温度とし
て逐次積算し、時計部を通じて1次発酵工程の時間を計
数を開始し、前記時計部の計数結果が発酵工程開始から
の中間時間rに達すると、積算温度算出部の積算結果で
ある積算温度と環境温度データ(=q・r)との偏差に
反比例した終了時間を算出し、前記時計部の計数結果が
算出された終了時間に達すると、加熱部の通電を停止さ
せるようになっている制御装置を用いていることを特徴
とする請求項1記載の製パン機。 - 【請求項5】 請求項1の制御装置の代わりに、タイマ
部を通じて基準時間を基準クロックとして計測を開始
し、周囲温度検知部により検知された周囲温度と発酵温
度設定値qとを比較し当該比較結果に基づいて加熱部を
通電させ、その後、発酵温度設定値qと環境温度検知部
により検知された環境温度との偏差を基準クロックが示
すタイミングで積算温度として逐次積算し、当該積算温
度に反比例した終了時間を算出し、算出した終了時間に
達すると、加熱部の通電を停止させるようになっている
制御装置を用いるようにしたことを特徴とする請求項1
記載の製パン機。 - 【請求項6】 請求項4の制御装置における発酵温度設
定値q及び/又は中間時間rを外部からの入力に応じて
可変できるような構成になっていることを特徴とする請
求項4又は5記載の製パン機。 - 【請求項7】 請求項4、5又は6の制御装置がコンピ
ュータである場合の製パン機に用いられる記録媒体にお
いて、前記制御装置としての機能を実現するソフトウエ
アが記録されていることを特徴とする請求項4、5又は
6記載の製パン機に用いられる記録媒体。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15496097A JP3233341B2 (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 製パン機およびこれに用いられる記録媒体 |
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1997
- 1997-06-12 JP JP15496097A patent/JP3233341B2/ja not_active Expired - Fee Related
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