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JP3291086B2 - 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法

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Publication number
JP3291086B2
JP3291086B2 JP23761293A JP23761293A JP3291086B2 JP 3291086 B2 JP3291086 B2 JP 3291086B2 JP 23761293 A JP23761293 A JP 23761293A JP 23761293 A JP23761293 A JP 23761293A JP 3291086 B2 JP3291086 B2 JP 3291086B2
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Japan
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exhaust gas
catalyst
alumina
lithium
purifying
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JP23761293A
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宏昌 鈴木
幸治 横田
朋子 飯島
正 鈴木
光一 笠原
修士 立石
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Cataler Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Cataler Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/92Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
    • B01D53/94Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases by catalytic processes
    • B01D53/9445Simultaneously removing carbon monoxide, hydrocarbons or nitrogen oxides making use of three-way catalysts [TWC] or four-way-catalysts [FWC]
    • B01D53/945Simultaneously removing carbon monoxide, hydrocarbons or nitrogen oxides making use of three-way catalysts [TWC] or four-way-catalysts [FWC] characterised by a specific catalyst
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/54Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/56Platinum group metals
    • B01J23/58Platinum group metals with alkali- or alkaline earth metals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排ガス浄化用触媒及び排
ガスの浄化方法に関し、詳しくは、排ガス中に含まれる
一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を酸化するのに
必要な量より過剰な酸素が含まれている排ガス中の、窒
素酸化物(NOx)を効率よく浄化する触媒及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の排ガス浄化用触媒と
して、CO及びHCの酸化とNOxの還元とを同時に行
って排気ガスを浄化する三元触媒が用いられている。こ
のような触媒としては、例えばコージェライトなどの耐
熱性担体にγ−アルミナからなる担持層を形成し、その
担持層にPt,Pd,Rhなどの貴金属触媒を担持させ
たものが広く知られている。
【0003】ところで、このような排ガス浄化用触媒の
浄化性能は、エンジンの空燃比(A/F)によって大き
く異なる。すなわち、空燃比の大きい、つまり燃料濃度
が希薄なリーン側では排ガス中の酸素量が多くなり、C
OやHCを浄化する酸化反応が活発である反面NOxを
浄化する還元反応が不活発になる。逆に空燃比の小さ
い、つまり燃料濃度が濃いリッチ側では排ガス中の酸素
量が少なくなり、酸化反応は不活発となるが還元反応は
活発になる。
【0004】一方、自動車の走行において、市街地走行
の場合には発進・停止が頻繁に行われ、空燃比はストイ
キ(理論空燃比)近傍からリッチ状態までの範囲内で頻
繁に変化する。このような走行における低燃費化の要請
に応えるには、なるべく酸素過剰の混合気を供給するリ
ーン側での運転が必要となる。したがってリーン側にお
いてもNOxを十分に浄化できる触媒の開発が望まれて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願出願人は、
先にアルミナ担体上にアルカリ土類金属とPtを担持し
た触媒を提案している(特願平4−130904号)。
この触媒によれば、NOxはリーン側での運転時にアル
カリ土類金属に吸着し、それがストイキ又はリッチ側で
の運転となった時にHCなどの還元性ガスと反応して浄
化されるため、リーン側においてもNOxの浄化性能に
優れている。
【0006】特願平4−130904号に開示された触
媒では、例えばバリウムが単独酸化物として担体に担持
され、それがNOxと反応して硝酸バリウム(Ba(N
32 )を生成することでNOxを吸着するものと考
えられている。ところが排ガス中には、燃料中に含まれ
る硫黄(S)が燃焼して生成したSO 2 が含まれ、それ
が酸素過剰雰囲気中で触媒金属によりさらに酸化されて
SO3となる。そしてそれがやはり排ガス中に含まれる
水蒸気により容易に硫酸となり、この硫酸が担体である
アルミナに吸着されると、アルミナは酸性側となり酸性
のNOxと反発し合ってアルミナ上のバリウムへのNO
xの吸着が阻害される。このような理由により上記触媒
では、耐久試験後のNOxの浄化性能が低下するという
不具合があった。
【0007】したがって上記触媒のNOx浄化性能を向
上させるためには、生成した硫酸塩を分解し、アルカリ
土類金属のNOx吸着能を維持させることが考えられ
る。ところが例えば硫酸アルミニウムを分解するために
は約600℃〜700℃もの高温に加熱し、かつ還元雰
囲気中で保持する必要があり自動車用としては実用的と
はいえない。
【0008】また、バリウムを始めとするアルカリ土類
金属は、高温下でアルミナと反応しやすく、その結果上
記触媒では、耐久試験後の耐熱性が劣るという不具合も
あった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、耐久試験後のNOxの浄化性能を一層向上させ
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の排ガス浄化用触媒は、希薄燃焼エンジンから排出さ
れた酸素過剰雰囲気下における排ガス中の一酸化炭素、
炭化水素及び窒素酸化物を同時に浄化して排ガスを浄化
する触媒において、リチウムを固溶させたアルミナ担体
と、該アルミナ担体に担持した(i)Pt及びPdの少
なくとも一種と(ii)アルカリ金属,アルカリ土類金属
及びセリウムを除く希土類金属の群から選ばれた少なく
とも一種の金属とからなることを特徴とする。
【0010】また本発明の排ガス浄化方法は、希薄燃焼
エンジンから排出された酸素過剰雰囲気下における排ガ
ス中の一酸化炭素、炭化水素及び窒素酸化物を同時に浄
化して排ガスを浄化する方法において、酸素過剰の排ガ
スを、リチウムを固溶させたアルミナ担体と、該アルミ
ナ担体に担持した(i)Pt及びPdの少なくとも一種
と(ii)アルカリ金属,アルカリ土類金属及びセリウム
を除く希土類金属の群から選ばれた少なくとも一種の金
属とからなる排ガス浄化用触媒と接触させることを特徴
とする。
【0011】リチウムの担持量はアルミナ1モルに対し
て0.02〜0.35mol/リットル、好ましくは
0.05〜0.24mol/リットルの範囲が良い。ア
ルカリ金属,アルカリ土類金属及びセリウムを除く希土
類金属の群から選ばれた少なくとも一種の金属の担持量
は、0.1〜1.2mol/リットル、好ましくは0.
17〜0.95mol/リットルの範囲が望ましい。ま
たPt,Pdの担持量は、0.1〜10g/リットルの
範囲が良い。
【0012】リチウムをアルミナに固溶させるには、例
えば一般に活性アルミナを合成する共沈法においてリチ
ウムを含有させる方法、ゾル−ゲル法によりリチウムを
添加し複合化する方法、活性アルミナに硝酸リチウムな
どの水溶液を含浸し600〜800℃の所定の温度で焼
成する方法などがある。リチウムの酸化物、炭酸塩等と
アルミナを混合焼成すると、不均一となり、リチウムの
一部は、固溶するもののアルミナに対してリチウム濃度
の高い部分ではLiAlO2 等の化合物を作り、アルミ
ナの比表面積を大幅に低下することになる。したがって
上記の方法によりリチウムを均一に担持・固溶させるの
がよい。
【0013】
【作用】本発明の排ガス浄化方法に用いられる排ガス浄
化用触媒では、担体であるアルミナにリチウムが固溶し
ている。そのためアルカリ土類金属などとアルミナとの
反応が抑制され、耐久試験後の耐熱性の低下が抑制され
る。そして排ガス中のSO2 により形成された複合硫酸
塩は、ストイキ又はリッチ側での運転時の還元雰囲気中
でリチウムにより低温で分解されると考えられる。した
がって排ガス中に含まれるSO2 によるアルミナの酸性
化が防止されアルミナ担体上に担持されたアルカリ土類
金属などのリーン側でのNOx吸着能が高く維持される
ため、耐久試験後のNOx浄化性能を向上させることが
できる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。な
お、以下の例において「部」は特にことわらない限り
「重量部」を示す。 <触媒Aの調製>アルミナ粉末100部と、アルミナゾ
ル(アルミナ含有率10wt%)70部と、40wt%
硝酸アルミニウム水溶液15部及び水30部を混合し、
コーティング用スラリーを調製した。
【0015】そのスラリーにコージェライト質ハニカム
担体を浸漬後余分なスラリーを吹き払い、80℃で20
分間乾燥後600℃で1時間焼成してアルミナコート層
を形成した。コート量はハニカム担体の体積1リットル
当たり120gである。このアルミナコート層をもつハ
ニカム担体を所定濃度のジニトロジアンミン白金水溶液
又は硝酸パラジウム水溶液に浸漬し、余分な水滴を吹き
払った後250℃で乾燥してPt又はPdを担持させ
た。Pt,Pdの各々担持量は表1に示すとおりアルミ
ナ120g(担体1リットル)当たり2.0g,5.0
gである。
【0016】次に、所定濃度に調製された酢酸バリウム
水溶液に、上記で得られた触媒を浸漬し、乾燥後600
℃で1時間焼成した。バリウムの担持量は金属としてア
ルミナ120g(担体1リットル)当たり0.3mol
である。なお、この程度の条件であればバリウムとアル
ミナとの反応は生じない。得られたバリウム担持触媒
を、表1に示す担持量となるように濃度が調製された硝
酸リチウム水溶液に浸漬し、乾燥後600℃で1時間焼
成して表1に示すようにリチウム担持量が異なるA−
1,A−2,A−3,A−4の4種類の触媒を調製し
た。
【0017】なお、本実施例ではバリウムを先に担持さ
せ、次いでリチウムを担持させたが、その逆でもよいし
バリウムとリチウムの混合水溶液を用いて同時に担持さ
せることもできる。そして600℃×1時間の焼成によ
り、リチウムはアルミナ中に固溶する。 <触媒Bの調製>アルミナ粉末に所定濃度の硝酸リチウ
ム水溶液を含浸させ、乾燥後800℃で5時間焼成し
て、リチウム含有量の異なるアルミナのリチウム固溶体
よりなる3種類の粉末を形成した。
【0018】この粉末をそれぞれスラリー化し、触媒A
と同様のハニカム担体に同様に付着させて粉末コート層
を形成した。該粉末のコート量は、ハニカム担体の体積
1リットル当たり120gである。この粉末コート層を
もつそれぞれのハニカム担体を所定濃度のジニトロジア
ンミン白金水溶液に浸漬し、余分な水滴を吹き払った後
250℃で乾燥してPtを担持させた。Ptの担持量は
表1に示すとおり粉末120g(担体1リットル)当た
り2.0gである。
【0019】次に所定濃度に調製された酢酸バリウム水
溶液に、上記で得られた触媒を浸漬し、乾燥後600℃
で1時間焼成した。バリウムの担持量は金属として粉末
120g(担体1リットル)当たり0.3molであ
る。 これにより、表1に示すよう
にリチウム担持量のみが異なるB−1,B−2,B−3
の3種類の触媒を調製した。 <触媒Cの調製>触媒Cは、以下のゾル−ゲル法による
リチウムの複合化により調製された。
【0020】攪拌器をもつ容器に2−プロパノール3リ
ットルを入れ、窒素雰囲気下で80℃に保持した。そこ
へリチウムアセチルアセトナート26.5g(約0.2
5mol)を投入し、2時間攪拌した。その後アルミニ
ウムイソプロポキシド1200g(約5.88mol)
をさらに投入し、2時間攪拌した。次に、純水432g
と2−プロパノール2リットルの混合溶液を、上記容器
内に約25ml/分の速度で滴下し、滴下終了後約4時
間攪拌した。
【0021】そして反応液からロータリーエバポレータ
にて溶媒及び水分を除き、乾燥後600℃で5時間空気
中で焼成してアルミナのリチウム固溶体粉末を得た。こ
の粉末の組成は、アルミナ換算でアルミナ120gに対
し金属換算でリチウムが0.1molであった。得られ
た粉末をスラリー化し、触媒Aと同様のハニカム担体に
同様に付着させて粉末コート層を形成した。粉末のコー
ト量は、ハニカム担体の体積1リットル当たり120g
である。
【0022】この粉末コート層をもつそれぞれのハニカ
ム担体を所定濃度のジニトロジアンミン白金水溶液に浸
漬し、余分な水滴を吹き払った後250℃で乾燥してP
tを担持させた。Ptの担持量は表1に示すとおり粉末
120g(担体1リットル)当たり2.0gである。次
に所定濃度に調製された酢酸バリウム水溶液に、上記で
得られた触媒を浸漬し、乾燥後600℃で1時間焼成し
た。バリウムの担持量は金属として粉末120g(担体
1リットル)当たり0.3molである。
【0023】これにより、表1に示す触媒C−1を調製
した。そしてリチウムアセチルアセトナートの量を調整
することでリチウム含有量の異なる粉末を調製し、同様
にして表1に示すようにリチウム含有量のみが異なる触
媒C−2,C−3を調製した。 <触媒D,Eの調製>アルミナ粉末100部と、アルミ
ナゾル(アルミナ含有率10wt%)70部と、40w
t%硝酸アルミニウム水溶液15部及び水30部を混合
し、コーティング用スラリーを調製した。
【0024】そのスラリーに2個用意したコージェライ
ト質ハニカム担体を各々浸漬後余分なスラリーを吹き払
い、80℃で20分間乾燥後600℃で1時間焼成して
アルミナコート層を形成した。コート量はハニカム担体
の体積1リットル当たり120gである。このアルミナ
コート層をもつハニカム担体を所定濃度のジニトロジア
ンミン白金水溶液に浸漬し、余分な水滴を吹き払った後
250℃で乾燥してPtを担持させた。Ptの担持量は
表1に示すとおりアルミナ120g(担体1リットル)
当たり2.0gである。
【0025】次に、所定濃度に調製された酢酸ナトリウ
ム水溶液および硝酸ランタン水溶液に、上記で得られた
2個の担体を各々の水溶液に浸漬し、乾燥後600℃で
1時間焼成した。ナトリウム,ランタンの担持量は金属
としてアルミナ120g(担体1リットル)当たり各々
0.3molである。得られたナトリウム担持触媒とラ
ンタン担持触媒を、表1に示す担持量となるように濃度
が調製された硝酸リチウム水溶液に浸漬し、乾燥後60
0℃で1時間焼成して表1に示すD,Eの触媒を調製し
た。 <比較触媒の調製>バリウム,ナトリウム及びランタン
を担持させるまでは同様に行い、リチウムを担持しなか
ったこと以外は触媒Aの調製と同様にして比較触媒1〜
5を調製した。
【0026】また酸化リチウム粉末とアルミナ粉末を混
合してスラリーとしたこと以外は触媒Aと同様にして、
比較触媒6を調製した。リチウムは金属換算でアルミナ
120g中に0.1mol含有されている。また、触媒
の調製方法は触媒Aと同様にして、リチウム量をアルミ
ナ120g中に0.8mol含有した比較触媒7を調製
した。 <浄化性能の評価>希薄燃焼エンジン(1.6リット
ル)搭載車両の排気通路に上記それぞれの触媒を設置
し、市街地走行モード(10・15モード)で走行して
CO,HC及びNOxの浄化率を測定した。
【0027】次に同じ型式のエンジンの排気系にその触
媒を装着し、エンジンベンチにてA/F=18,触媒入
りガス温度650℃の条件で50時間運転する耐久試験
を行い、その後上記と同じ条件でCO,HC及びNOx
の浄化率を測定し耐久後の浄化率とした。それぞれの結
果を表1に示す。なお、硫黄による被毒を促進させるた
め、硫黄が70ppm含まれた燃料を用いた。
【0028】
【表1】
【0029】<評価>表1より、比較触媒では耐久後の
NOx浄化率が47〜48%であるのに対し、実施触媒
A〜Cは全て62%以上であって、耐久試験後において
もNOx浄化性能が高く維持されている。これは、実施
触媒ではリチウムが担持されているからであり、しかも
リチウムはアルミナと固溶して担持されていることに起
因していることが明らかである。
【0030】また、比較触媒7の耐久後のNOx浄化率
が悪かったのは、リチウムとアルミナとが反応してLi
AlO2 を生成し、その結果図1に示すようにアルミナ
の比表面積が著しく低下したためと考えられる。
【0031】
【発明の効果】すなわち本発明の排ガス浄化用触媒によ
れば、用いられる触媒は耐久試験後にも良好なNOx浄
化性能及び耐熱性を示し、本発明の排ガス浄化方法によ
れば、酸素過剰のリーン側で安定して効率よくNOxを
浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼成温度を変化させた場合の、リチウムの添加
量と比表面積との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 幸治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 飯島 朋子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 鈴木 正 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 笠原 光一 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャ タラー工業株式会社内 (72)発明者 立石 修士 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャ タラー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−142849(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36 B01D 53/86 F01N 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希薄燃焼エンジンから排出された酸素過
    剰雰囲気下における排ガス中の一酸化炭素、炭化水素及
    び窒素酸化物を同時に浄化して排ガスを浄化する触媒に
    おいて、 リチウムを固溶させたアルミナ担体と、該アルミナ担体
    に担持した(i)Pt及びPdの少なくとも一種と(i
    i)アルカリ金属,アルカリ土類金属及びセリウムを除
    希土類金属の群から選ばれた少なくとも一種の金属と
    からなることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 希薄燃焼エンジンから排出された酸素過
    剰雰囲気下における排ガス中の一酸化炭素、炭化水素及
    び窒素酸化物を同時に浄化して排ガスを浄化する方法に
    おいて、 酸素過剰の排ガスを、リチウムを固溶させたアルミナ担
    体と、該アルミナ担体に担持した(i)Pt及びPdの
    少なくとも一種と(ii)アルカリ金属,アルカリ土類金
    属及びセリウムを除く希土類金属の群から選ばれた少な
    くとも一種の金属とからなる排ガス浄化用触媒と接触さ
    せることを特徴とする排ガス浄化方法。
JP23761293A 1993-09-24 1993-09-24 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 Expired - Lifetime JP3291086B2 (ja)

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