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JP3247887U - 加熱袋キット - Google Patents

加熱袋キット Download PDF

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JP3247887U
JP3247887U JP2024001935U JP2024001935U JP3247887U JP 3247887 U JP3247887 U JP 3247887U JP 2024001935 U JP2024001935 U JP 2024001935U JP 2024001935 U JP2024001935 U JP 2024001935U JP 3247887 U JP3247887 U JP 3247887U
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光男 吉澤
いずみ 吉澤
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株式会社ヨシザワ
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Abstract

【課題】携帯性及び安全性に優れ、簡便且つ迅速に使用でき、場所、時間を選ばず、加熱又は保温することができ、環境に対する負荷が軽減された、加熱袋キットを提供する。【解決手段】加熱袋10、発熱具30、及び封止具40を備える加熱袋キット100であって、前記加熱袋は、紙製の袋本体11が袋状に形成され、前記袋本体は、被加熱物20を出し入れする開口部12と、前記袋本体の表面側及び裏面側を貫通して形成された貫通孔13とを有し、前記封止具は、前記袋本体の前記開口部を折り畳んだ状態で前記袋本体の上縁を挟持して封止し、開裂用紐体34は前記袋本体の前記貫通孔を通して外部に導出されており、前記開裂用紐体を外部から引くことにより水袋31が開裂され、水と発熱剤とが化学反応することにより前記加熱袋内に収納された前記被加熱物を加熱又は保温する、加熱袋キット。【選択図】図1

Description

本考案は、加熱袋キットに関する。特に、飲食品を場所、時間を選ばず、簡便に加熱又は保温することができるようにした、環境に配慮された加熱袋キットに関する。
弁当、レトルト食品、水筒、ペットボトル等の、飲食物が収納された容器を加熱するための携帯可能で簡便な加熱手段が求められている。このような加熱手段を用いることにより、災害時、キャンプ、野営等のような水や調理器具のない環境においても、飲食物を容易に加熱でき、温かい飲食物を飲食することが可能になる。このような加熱手段としては、水と接触して発熱する加熱剤が収納された発熱袋を用いた加熱手段が知られている(例えば、特許文献1~3参照)
特許文献1には、1又は2以上の化学発熱剤充填袋を接合部を介して連結して構成される発熱具を、その一端の充填袋と末端の充填袋を接合部を介して対向状に折り曲げ、一方加熱される1又は2以上の食品充填袋は配列させ、上記のように対向状に折り曲げられた化学発熱剤充填袋間に装填させ、この状態で加熱容器内に収納し、加熱容器には所定量の水を供給して化学発熱剤を発熱反応せしめて充填された食品を加熱するようにした食品の加熱方法が報告されている。
特許文献2には、内部に要加温物を収納可能に構成した密閉可能の合成樹脂の袋体中に、生石灰と水袋とを収納し、同水袋を開封するための開封切欠糸を取り付け、開封切欠糸を袋体の外部から開封可能に構成してなる加温袋が報告されている。
特許文献3には、水と、水と接触して発熱反応を起こして高温蒸気を発生する発熱剤と、食品をそれぞれ加熱袋内に収納し、袋内で食品の加熱を行う方法において、加熱袋を常態で柔軟性があり、且つ上記高温蒸気により自在に膨張変形するような材質で形成し、且つその上部開口部には封鎖部を設けたものを使用し、1又は2以上の食品の一部又は全部を発熱剤と直接接触するようにして袋内に収納し、開口部を封鎖後は発生する高温蒸気により加熱袋を自在に膨張変形させてその内部で食品を加熱するようにしたことを特徴とする食品の加熱方法が報告されている。
特開2010-201048号公報 実公平06-019506号公報 特開2016-022245号公報
しかしながら、従来の加熱手段に用いられる加熱袋の多くは、加熱袋の上部開口から袋内に水を加えた後急いでチャックを閉じなければ高温蒸気による火傷の恐れがあった。このため従来の加熱袋は、高齢者や子供が使用する際に安全性の観点から改善の余地があった。
また、近年サステイナブルな社会の実現のために環境保護の観点からプラスチック等の合成樹脂の使用量の削減が社会的に求められている。従来の加熱袋は、耐水性を有する合成樹脂から形成されているため、環境保護の観点から改善の余地があった。
さらに、従来の加熱手段に用いられる加熱袋のなかには、水を別途準備する必要があり、災害時等では使用できない場合があった。このため、従来の加熱袋は、使用者がいかなる場所に居ても、希望する時に簡便かつ迅速に被加熱物を加熱又は保温できるものではなかった。
本考案は、携帯性及び安全性に優れ、簡便且つ迅速に使用でき、場所、時間を選ばず、加熱又は保温することができ、環境に対する負荷が軽減された、加熱袋キットを提供することを目的とする。
本考案者らが上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の加熱袋及び封止具と、発熱具とを組み合わせることにより、上記課題を解決できることを見出し、本考案を完成した。
すなわち、本考案は以下のとおりである。
[1]加熱袋、発熱具、及び封止具を備える加熱袋キットであって、
前記加熱袋は、紙製の袋本体が袋状に形成されてなり、前記袋本体は、被加熱物を出し入れする開口部と、前記袋本体の表面側及び裏面側を貫通して形成された貫通孔とを有し、
前記発熱具は、前記加熱袋内に収納され、水が封入された水袋と、水と反応して発熱する発熱剤が封入された発熱剤袋と、開口を備え水袋の一端が固定された支持板と、水袋の上面と下面とにかけて掛け渡された開裂用紐体とを有し、
前記封止具は、前記袋本体の前記開口部を折り畳んだ状態で前記袋本体の上縁を挟持して封止し、
前記開裂用紐体は前記袋本体の前記貫通孔を通して外部に導出されており、前記開裂用紐体を外部から引くことにより前記水袋が開裂され、水と発熱剤とが化学反応することにより前記加熱袋内に収納された前記被加熱物を加熱又は保温する、加熱袋キット。
[2]前記袋本体は、少なくとも紙基材を含む耐水性の紙素材から形成されている、請求項1に記載の加熱袋キット。
[3]前記封止具は、紙素材から形成されている、請求項1又は2に記載の加熱袋キット。
本考案によれば、携帯性及び安全性に優れ、簡便且つ迅速に使用でき、場所、時間を選ばず、加熱又は保温することができ、環境に対する負荷が軽減された、加熱袋キットを提供することができる。
本考案の実施形態に係る加熱袋キットの一例を説明するための分解斜視図である。 本考案の実施形態に係る加熱袋キットの一例を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る加熱袋キットの使用態様の一例を説明するための説明図である。
以下、本考案の加熱袋キットの実施の形態について、図面を参照して説明する。以下に説明する構成は本考案の一例(代表例)であり、本考案はこれに限定されない。
なお、以下の図面においては、各構成をわかり易くするために、実際の構造と各構造における縮尺及び数等を異ならせる場合がある。
(加熱袋キット)
図1は、本考案の実施形態に係る加熱袋キットの一例を説明するための分解斜視図である。
図2は、本考案の実施形態に係る加熱袋キットの一例を示す斜視図である。
図3は、本考案の実施形態に係る加熱袋キットの使用態様の一例を説明するための説明図である。
本考案の加熱袋キット100は、加熱袋10と、発熱具30と、封止具40とを備える。加熱袋10内には、任意の被加熱物20が収納される。
本考案の加熱袋キット100は、発熱具30により発生する熱および水蒸気により、被加熱物20を加熱又は保温する。加熱袋キット100は、発熱具30に水袋31が含まれているため、従来の加熱袋のように化学反応用の水を別途準備する必要がない。加熱袋キット100は、発熱具30に備え付けられた開裂用紐体34を引っ張るだけで、簡便且つ迅速に被加熱物20を加熱又は保温することができる。また、加熱袋キット100は、嵩張らず軽量であるために携帯性に優れ、商用電源を必要としないために災害時やキャンプ等においても速やかに使用できる。これにより、本考案の加熱袋キットは、いかなる場所に居ても、希望する時に簡単な操作で被加熱物を加熱又は保温できる。さらに、発熱具30に含まれる加熱剤袋32は、包装袋に収納された状態であるため、製造から長期間保管することができる。
本考案の加熱袋キット100は、加熱袋10の開口部12を封止具40により挟持されて封止されるため、従来の加熱袋に備えられていたチャックを要さない。使用者は、加熱袋10の開口部12を折り返し、封止具40により開口部12を挟持して封止した後、ゆっくりと任意の時間に外部に突出された開裂用紐体34を引っ張り、発熱具30による加熱工程を開始させることができる。このため、従来の加熱袋10のように、水を加熱袋10内に加えた後、急いで加熱袋10を封止する必要がなく、高齢者や子供が使用しても火傷の恐れがない。したがって、本考案の加熱袋キット100は、従来の加熱袋と比較して、安全、簡便、且つ迅速に被加熱物20を加熱又は保温することができる。
さらに本実施形態に係る加熱袋10及び封止具40は、紙素材で形成されているため、使用後に廃棄する際に可燃ごみとして廃棄でき、合成樹脂製の従来の加熱袋10と比較して樹脂廃棄物の発生量を低減でき、廃棄時の環境負荷を大幅に低減することができる。また、紙素材で形成された加熱袋10及び封止具40は、熱伝導率が低いために加熱時においても火傷の恐れが低く、安全である。さらに、紙素材で形成された封止具は繰り返し使用でき、且つ加熱袋キットとして使用後においても他の用途にそのまま使用することができ、資源の有効活用にも寄与できる。
以下、加熱袋10、被加熱物20、発熱具30、封止具40について説明する。
<加熱袋>
加熱袋10は、紙製の袋本体11が袋状に形成されてなる。
加熱袋10の形状及び大きさは、特に制限されず、被加熱物20及び発熱具30が収納できる形状及び大きさであればよい。なお、加熱袋10は、特に制限されないが、マチ付きの自立性袋や、スタンディングパウチ形式等の自立性袋であるのが好ましい。自立性と共に立体容器としての特性も備え、取り扱いが容易であると同時に容量の割にコンパクトに収納できる。また、加熱時における加熱袋10の転倒がより抑制される。さらに、自立性袋は、収納物が袋に含まれていない状態では、折り畳むことが可能である。このため、加熱袋10のみを搬送する際、また使用後に廃棄する際に小容量化することができる。
袋本体11は、被加熱物20を出し入れする開口部12と、袋本体11の表面側及び裏面側を貫通して形成され、発熱具20により発生した水蒸気を外部に放出するための貫通孔13とを有する。なお、貫通孔13は、後述する開裂用紐体34を加熱袋10内から外部に導出するための孔としての機能も有する。
袋本体11は、紙素材を基本的な材料として構成される。紙素材としては、例えば、クラフトパルプを原料とした無漂白又は漂白の紙素材(クラフト紙)によって構成されるクラフト袋なども含まれる。袋本体11は、必ずしも全体が紙素材で構成されていなくてもよく、耐水性の目的で内側に樹脂が被覆または貼付されているのが好ましい。
好適には、袋本体11は、少なくとも紙基材を含む耐水性の紙素材から形成される。紙基材は、主に紙袋としての成形性や剛性を付与するための層であり、紙基材の主材料には、紙袋に用いられている公知のパルプ材その他の紙材が用いられる。紙基材の主原料としては、特に制限されないが、例えば上述したクラフト紙、上質紙、純白ロール紙、グラシンペーパー、パーチメント紙、マニラボール及び白ボール等が挙げられる。これらのなかでも、紙基材としては、特に制限されないが、強度の観点からクラフト紙が好ましく、漂白クラフト紙がより好ましい。
少なくとも紙基材を含む耐水性の紙素材は、紙基材の一表面(紙袋を形成した際は袋本体11の内側)に、耐水性を付与させることを目的とし、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、及びポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂ないし生分解性樹脂が被覆される。これらのなかでも、ポリエチレン(PE)が好ましい。
袋本体11が上述した紙素材から形成されることにより、軽量で且つ耐水性に優れる加熱袋10が得られる。加熱袋10は、紙素材であるためにリサイクルが容易で、且つ燃えるゴミとして廃棄でき、従来の合成樹脂製の加熱袋と比較して環境負荷を大幅に軽減できる。
袋本体11に設けられる貫通孔13の位置は特に制限されないが、例えば、袋本体11の高さ方向において略中央部より開口部12側に位置しているのが好ましい。これにより発熱具20により発生した熱及び水蒸気が効率良く加熱袋10内で循環し、被加熱物20を効率良く加熱又は保温することができる。
貫通孔13の形状は、円、楕円、多角形等、特に制限されず、適宜設計すればよい。
貫通孔13の大きさは、水蒸気を通すが被加熱物20は通さず、且つ開裂用紐体34を導出できる程度の大きさであれば特に制限されない。
<被加熱物>
被加熱物20は、加熱袋10内に収納可能な大きさであれば特に制限されず、使用者が加熱又は保温を望むものを用いることができる。
被加熱物20としては、特に制限されないが、例えば、レトルトカレーやスープ等の適宜のレトルト食品、缶詰、保存水、熱湯または水によって吸水膨潤するアルファ米(乾燥米飯)等が挙げられる。
<発熱具>
発熱具30は、従来公知の発熱具30を用いることができる。本実施形態に係る発熱具30は、水が封入された水袋31と、水と反応して発熱する発熱剤が封入された発熱剤袋32と、開口を備え水袋31の一端が固定された支持板33と、水袋31の上面と下面とにかけて掛け渡された開裂用紐体34とを有する。
発熱具30は、開裂用紐体34により水袋31が開裂されることにより、水袋31から溢れ出た水と発熱剤袋32内の発熱剤とが加熱袋10内で反応して発熱し、生じた熱により水が蒸発して水蒸気を発生させる。
水袋31は、水を内部に封入し、開裂用紐体34の引き操作により開裂されて、水が外部に放出されるように構成されている。水袋31は、水袋用袋体に水が封入されて形成される。
水袋31の水袋用袋体は、密封されている際には、水が外部に蒸散するのを防止する非透湿性を有し、開裂される際には、使用者が開裂用紐体34を手で引っ張ることにより容易に開裂されるように形成されれば、特に限定されない。水袋用袋体は、例えば、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、金属箔フィルム、金属箔フィルムを含むラミネートフィルム等を用いて形成することができる。
水袋31に封入される水としては、特に限定されず、例えば蒸留水、イオン交換水、濾過水、水道水、その他、市販の純水生成機等で得られる超純水等の精製水等を用いることができる。また、水袋31に封入される水は、食塩やエチレングリコールなど凍結防止剤を添加しておいてもよい。凍結防止剤の添加量は、加熱袋キット100や発熱具30の冷却条件を考慮して適宜設計すればよい。例えば、水に対する凍結防止剤の添加量を5~30重量%の範囲内の量、特に10~20重量%の範囲内の量とすることができる。
水袋31の一端は、開口を備えた支持板33に固定されている。水袋31の固定は、特に制限されないが、水袋31の後側の縁部を支持板33の後ろ側縁部を挟んで接合固定する方法を利用して行うことが好ましい。支持板33を構成する材料としては特に制限されず、例えば耐水性を高めた厚紙あるいは段ボールであっても合成樹脂製であってもよいが、耐水性を高めた厚紙あるいは段ボールであるのが好ましい。
発熱剤袋32は、発熱剤袋用袋体に発熱剤が封入されて形成される。発熱剤袋32は、加熱袋キット100の携帯時及び保管時において、発熱剤袋用袋体に密封されている。発熱剤袋32の発熱剤袋用袋体は、密封されている際には、外部から水が浸入するのを防止する非透湿性を有するように形成されれば、特に限定されない。発熱剤袋用袋体は、例えば、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、金属箔フィルム、金属箔フィルムを含むラミネートフィルム等を用いて形成することができる。これらのなかでも、発熱剤袋用袋体は、非透湿性の高いフィルムを用いて形成されることが好ましく、例えば金属箔フィルムまたは金属箔フィルムを含むラミネートフィルムを用いて形成されることが好ましい。
発熱剤袋32に封入される発熱剤は、水と反応して発熱する物質であれば特に限定されることはなく、例えば公知の発熱剤である生石灰粉末や、生石灰粉末とアルミニウム粉末との混合物などを用いることができる。発熱剤は、そのまま発熱剤袋用袋体に封入されてもよいが、不織布または和紙などの透水性の袋体に収納された状態で発熱剤袋用袋体に封入されている(発熱剤を不織布のような透水性袋体に内包させた発熱剤袋自体は発熱具の構成部材として、あるいは他の目的に用いるための発熱剤袋として市販されている)のが好ましい。発熱剤の取り扱いが容易となり、発熱剤袋用袋体に発熱剤を容易に封入することができるだけでなく、発熱剤袋32が開裂されたときに、発熱剤が外部に飛散するのを抑制することができる。
開裂用紐体34は、加熱袋10の外部から引かれたときに水袋31を開裂するように、加熱袋10の内部から貫通孔13(図に示す例では袋本体11の表面側に形成された貫通孔13)を通り外部に延びて配置されている。したがって、加熱袋10の外部から開裂用紐体34を引き操作することにより、水袋31が開裂されて、水袋31に封入されていた水が水袋31の外部に溢れ出す。そして、溢れ出た水は、加熱袋10内に収納された発熱剤袋32内の発熱剤と接触して反応し、発熱した発熱剤の熱により蒸発して水蒸気となる。生成した水蒸気は、加熱袋10内に放出され、収納された被加熱物20を熱と共に加温する。加熱袋キット100は、上述したように、単純な構成で水蒸気を発生させることができるので、加熱袋キット100全体をコンパクトにすることができるだけでなく、水及び商用電源を必要とすることなく携帯型として用いることが可能である。
開裂用紐体34としては、長尺状の紐やテープが用いられる。ただし、開裂用紐体34としては、引き操作することで水袋31を開裂できるような強度と長さを有していれば特に限定されることはなく、金属製のワイヤや樹脂製の糸等を用いてもよい。
なお、本実態形態の発熱具30は、従来の発熱具30に用いられている易引裂性フィルムを備えない。これは、加熱袋キット100の携帯時及び保管時において、発熱剤袋32がアルミ袋などの発熱剤袋用袋体に封入されており、開裂用紐体34を用いて発熱剤袋32を開裂しないためである。発熱剤袋32がアルミ袋などの発熱剤袋用袋体に封入されていることで、長期保管が可能となる。また、輸送時などにおいて発熱剤が化学反応することをより確実に防止でき、安全性が向上する。使用者は、使用時に発熱剤袋用袋体から発熱剤袋32を取り出し、加熱袋10内に載置する。その後、貫通孔13から外部に導出した開裂用紐体34を引っ張ることにより水袋31を開裂することで、水と発熱剤とが加熱袋10内で化学反応する。
<封止具>
封止具40は、袋本体11の開口部12を折り畳んだ状態で袋本体11の上縁を挟持して封止する。
封止具40は、紙を素材として用いた紙製の封止具40であるのが好ましい。
例えば封止具40を金属または合成樹脂を素材として用いた場合、加熱袋10をゴミとして廃棄する場合に、ゴミ収集或いはリサイクル上、加熱袋10から封止具40を取り外して材質毎に分別する作業を行う必要がある。本考案の実施形態に係る封止具40は、素材が紙であるため、加熱袋10を廃棄する際にゴミ収集又はリサイクル上、材質毎に分別する作業を行う必要がなく、加熱袋10と共に燃えるゴミとして廃棄することができる。また、紙を素材として用いたものであるため、容易にリサイクル可能であり、環境保護に貢献することができる。さらに、紙を素材として用いているために、封止具40の熱伝導率が低く火傷の恐れがない。また、加熱袋キット100として使用後、封止具40を廃棄せず、他の用途にそのまま用いることができる。
封止具40を形成する紙の原料としては、特に制限されず、例えば木材パルプなどを用いることができる。封止具40の形状及び大きさは、特に制限されず、適宜設計することができる。
(加熱袋キットの使用態様の例)
本考案の加熱袋キット100の使用態様の一例としては、まず発熱剤袋用袋体に密封された発熱剤袋32を取り出し、加熱袋10内に収納する。次いで、加熱袋10内に被加熱物20を収納した後、袋本体11の開口部12を、例えば奥側に向かって1又は複数回折り返す。次いで、開口部12が折り返された袋本体11の上縁を封止具40により挟持して封止する。なお、発熱具30は、開裂用紐体34が袋本体11の貫通孔13を通して外部に導出された状態にて、袋本体11に収納されている。
次いで、加熱袋10の外部に導出された開裂用紐体34の端部又はその近傍の部分を引っ張る。発熱具30が発生する熱および水蒸気によって、加熱袋10内に収納された被加熱物20が加熱又は保温される。
なお、本考案の加熱袋キット100は、発熱量が高いため、被加熱物20としてアルファ米を用いることができる。被加熱物20としてアルファ米を用いる場合、使用者は、まずアルファ米が封入されている包装体のチャックを開き、水を注いだ後、チャックを閉める。次いで、アルファ米が封入されている包装体を加熱袋10内に収納し、上述した方法を用いることで、アルファ米を喫食可能な加熱された米飯の状態に復元することができる。
以上、本考案の好ましい実施形態について説明したが、本考案は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10・・・加熱袋、11・・・袋本体、12・・・開口部、13・・・貫通孔、20・・・被加熱物、30・・・発熱具、31・・・水袋、32・・・発熱剤袋、33・・・支持板、34・・・開裂用紐体、40・・・封止具

Claims (3)

  1. 加熱袋、発熱具、及び封止具を備える加熱袋キットであって、
    前記加熱袋は、紙製の袋本体が袋状に形成されてなり、前記袋本体は、被加熱物を出し入れする開口部と、前記袋本体の表面側及び裏面側を貫通して形成された貫通孔とを有し、
    前記発熱具は、前記加熱袋内に収納され、水が封入された水袋と、水と反応して発熱する発熱剤が封入された発熱剤袋と、開口を備え前記水袋の一端が固定された支持板と、前記水袋の上面と下面とにかけて掛け渡された開裂用紐体とを有し、
    前記封止具は、前記袋本体の前記開口部を折り畳んだ状態で前記袋本体の上縁を挟持して封止し、
    前記開裂用紐体は前記袋本体の前記貫通孔を通して外部に導出されており、前記開裂用紐体を外部から引くことにより前記水袋が開裂され、水と発熱剤とが化学反応することにより前記加熱袋内に収納された前記被加熱物を加熱又は保温する、加熱袋キット。
  2. 前記袋本体は、少なくとも紙基材を含む耐水性の紙素材から形成されている、請求項1に記載の加熱袋キット。
  3. 前記封止具は、紙素材から形成されている、請求項1又は2に記載の加熱袋キット。

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