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JP3128462B2 - ファクシミリ通信方法 - Google Patents

ファクシミリ通信方法

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JP3128462B2
JP3128462B2 JP07047523A JP4752395A JP3128462B2 JP 3128462 B2 JP3128462 B2 JP 3128462B2 JP 07047523 A JP07047523 A JP 07047523A JP 4752395 A JP4752395 A JP 4752395A JP 3128462 B2 JP3128462 B2 JP 3128462B2
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晴生 高田
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  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ITU−T勧告T30
によって規格化されているG3規格のファクシミリ装置
に用いることができる方法であり、特に、その通信プロ
トコルを高速化したファクシミリ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ITU−T勧告T30に従ったG3ファ
クシミリ装置における通信プロトコルは、図7のシグナ
ルシーケンスに従った手順で行われる。
【0003】図7において、細実線で表記された各シグ
ナルは、低速信号であることを示している。この低速信
号には、送信機側からの信号として、TSI、NSS、
EOP、DCNがあり、受信機側からの信号として、N
SF、CSI、DIS、CFR、MCFがある。太実線
で表記された送信機側からのTCFおよびPIXは高速
信号である。細点線で表記された送信機側からのCNG
及び受信機側からのCEDはトーン信号である。また、
送信機側のダイヤルは回線網に対する信号である。
【0004】送信機は、オペレータの送信要求により相
手先にダイヤリングを行う。その後に回線が接続された
らトーン信号CNGを送出する。
【0005】受信機は、着信を検知し回線接続したら、
送信機からのトーン信号CNGの検出を行う。これを検
出すると、トーン信号CED、低速信号NSF、CS
I、DISを送信機へ送出する。尚、CNGを検出しな
い場合でも、CED等を送出することもできる。
【0006】送信機は、受信側からのトーン信号CE
D、低速信号NSF、CSI、DISを受信し、前記N
SFのメーカーコードが自己の送信機と一致すれば、T
SI、NSSを低速で送出する。更に、トレーニングチ
ェック信号TCFをNSSで指定した高速信号速度で送
出する。
【0007】受信機は前記TCFをチェックし、エラー
がなければ、受信準備確認信号CFRを送出する。
【0008】送信機は、前記の受信準備確認信号CFR
を受信すると、前記NSSで指定した高速信号速度で画
像データPIXの転送を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たG3規格のファクシミリ装置における通信プロトコル
では、実際に画像データが送出されるまでに約13秒も
の時間を要する。この時間は、例えばA4サイズの原稿
1枚の伝送時間が通信速度14.4KBPSで約6秒で
あることと比較するとその2倍以上に相当する。
【0010】そこで、画像データ伝送までの制御手順時
間を短縮することが要望され、この制御手順時間を短縮
する方法として、以下の方法を考えるに至った。
【0011】即ち、低速モデムにより通信手順信号を通
信する制御手順と、高速モデムにより通信手順信号を通
信する制御手順とを具備し、図6のシグナルシーケンス
図に示すように、送信側のダイヤリングの後、送信側が
回線接続を検出することなく低速モデムで高速手順要求
信号(NSS信号に相当するものであり、以下、SNS
Sと呼ぶ)を繰り返し送出し、高速手順要求信号SNS
Sを受信した被呼側が高速手順要求信号に対して高速手
順確認応答(NSFに相当するものであり、以下、SN
SFと呼ぶ)を低速モデムで送出し、この高速手順確認
応答SNSFの後は高速モデムで制御手順を行う。
【0012】具体的には、図4のフローチャートに示す
ように、送信側では、まず、オペレーターにより送信キ
ーが押下されると、相手先電話番号のダイヤリングを行
い(ステップ11)、このダイヤリングの終了後に数秒
のインターバルをとる(ステップ12)。このインター
バルをとるのは、ダイヤリング後のすぐに回線が接続さ
れるものではないからである。次に、1100HzのC
NGを0.5秒間送出し、その後、75msの時間をお
いて高速手順要求信号SNSSを低速度で送出する(ス
テップ13)。
【0013】次に、低速信号及びCEDの受信準備を行
い、タイマーをスタートさせる(ステップ14)。タイ
マー値はCNG信号一つにつき、高速手順要求信号SN
SSを二つの割合で送出するようにした場合、約0.8
秒が適当である。そして、上記スタートしたタイマーが
タイムアウトされるまでに、受信機側から高速手順確認
応答SNSFが送出されてきたかを検出する処理(ステ
ップ15)と、CED、NSF、CSI、DISが送出
されてきたかを検出する処理(ステップ16)を行う。
【0014】前記ステップ15で高速手順確認応答SN
SFが検出されたなら、高速手順(ステップ24)に移
行し、検出されなければ前記ステップ16に進み、前記
CED等が検出されたなら、標準手順に進む(ステップ
23)。いずれも検出されずにタイムアウトした場合に
は、前記のステップ14〜17と同じ処理を繰り返し
(ステップ19〜22)、タイムアウトされたらステッ
プ13に進む。
【0015】受信側では、図5のフローチャートに示す
ように、着信があるか否かを検出し(ステップ31)、
着信があれば回線接続し(ステップ32)、タイマーを
スタートさせる(ステップ33)。そして、CNG及び
SNSSのいずれも検出されずに(ステップ34でN
O,ステップ35でNO)、タイムアウトしたときには
(ステップ36でYES)、相手機は高速手順を持たな
い機器であると判断し、G3機の手順に従ってCED等
を送出し(ステップ37)、標準手順に進む(ステップ
38)。
【0016】また、ステップ34でCNGが検出された
ときには、別のタイマーをスタートさせる(ステップ4
1)。次に、相手機が高速手順を持つ機器である場合に
は上記CNGの他にSNSSを送出してくることから、
SNSSが送出されてくるかを検出する(ステップ4
2)。
【0017】SNSSが検出されずに(ステップ42で
NO)、タイムアウトしたときには(ステップ43でY
ES)、前記ステップ37に進んでCED等を送出し、
標準手順に進む(ステップ38)。
【0018】一方、ステップ35でSNSSが検出され
た場合、及びステップ42でSNSSが検出された場合
には、相手機が高速手順を持つ機器であると判断して高
速手順確認応答SNSFを送出し(ステップ39)、高
速手順に進む(ステップ40)。
【0019】このような通信方法を採用することによ
り、SNSF送出後の制御手順を高速で行うことが可能
になる。
【0020】しかし、上記ファクシミリ通信方法では、
ステップ34,35を経てステップ36でタイムアウト
した場合にはステップ37に進んでCED等を送出する
ようにしている。従って、相手機が電話であるような場
合でも、相手がファクシミリ装置である場合に採る対応
しかなされない。
【0021】本発明は、上記の事情に鑑み、上記通信方
法における高速手順を実現しつつ相手機が電話である場
合でも適切に対応することができるファクシミリ通信方
法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のファクシミリ通
信方法は、上記の課題を解決するために、低速モデムに
より通信手順信号を送受する制御手順と、高速モデムに
より通信手順信号を送受する制御手順とを具備し、発呼
側のダイヤリングの後、発呼側が回線接続を検出するこ
となく低速モデムでCNGと高速手順要求信号を繰り返
し送出し、高速手順要求信号を受信した被呼側が高速手
順要求信号の応答である高速手順確認応答を低速モデム
で送出してきたとき、以降の制御手順を高速モデムで通
信するファクシミリ通信方法であって、前記CNGと高
速手順要求信号のどちらも検出されずに所定期間が経過
したとき、電話対応処理として、疑似リンガーの発生又
は発呼側への音声ガイダンスの送出をすることを特徴と
する。
【0023】また、前記電話対応処理を行うとともに、
前記高速手順要求信号の検出処理とCNGの検出処理を
続行してもよいし、電話対応処理として前記音声ガイダ
ンスの送出を終了した後に疑似リンガー音を発するとと
もに、前記高速手順要求信号の検出処理とCNGの検出
処理を続行するようにしてもよい。
【0024】
【作用】発呼側が電話或いは手動送信のファクシミリ装
置である場合、被呼側には高速手順要求信号やCNGは
送出されてこないため、被呼側では前記高速手順要求信
号とCNGのどちらも検出できない。所定期間が経過す
る間に高速手順要求信号とCNGのどちらも検出されな
い場合には、被呼側は発呼側に対して音声ガイダンスを
送出する。この音声ガイダンスにより、発呼側が手動送
信のファクシミリ装置であれば送信のための操作を促す
ことができ、また、発呼側が電話であれば被呼側が出る
までしばらく待つ必要があること等を知らせることがで
きる。
【0025】また、上記の音声ガイダンスの送出を開始
した後も前記高速手順要求信号の検出処理とCNGの検
出処理を行うようにすれば、前記音声ガイダンスの送出
の開始後に発呼側から高速手順要求信号やCNGが送出
されてきた場合でも、これら信号の検出を行って適切な
対応が可能となる。
【0026】ここで、前記の所定期間が経過するまでに
高速手順要求信号が検出されなかったのであれば、発呼
側は高速手順を持たない(即ち、送信側のダイヤリング
の後、送信側が回線接続を検出することなく低速モデム
で高速手順要求信号を繰り返し送出することのできない
もの)と考えられるので、音声ガイダンスの送出を開始
した後においては、CNGについてのみ検出処理を行う
ことが一般に考えられる。
【0027】しかし、被呼側がファクシミリ兼用の電話
であって電話として使うことが多いような場合で、ユー
ザーが前記所定期間(最初の信号検出のための期間)を
短く設定しているような場合は、たとえ発呼側が前記高
速手順を持ち、高速手順要求信号を送出していたとして
も被呼側で当該高速手順要求信号を検出できないことが
生じる。
【0028】従って、上記のごとく、音声ガイダンスの
送出を開始した後も前記高速手順要求信号の検出処理と
CNGの検出処理の双方を行うようにすれば、ユーザー
が前記所定期間を短く設定しているような場合でも、確
実に高速手順要求信号を検出することができる。
【0029】また、被呼側で前記音声ガイダンスの送出
を終了した後に疑似リンガー音を発するとともに前記高
速手順要求信号の検出処理とCNGの検出処理を続行す
るようにすれば、前記音声ガイダンスの送出の終了後に
発呼側から信号が送出されてきた場合でも、発呼側から
の高速手順要求信号やCNG信号を検出することが可能
となり、確実に発呼側から送出された信号の検出を行う
ことができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図に基づい
て説明する。
【0031】図1は本発明のファクシミリ装置の構成を
示すブロック図である。
【0032】操作部1は、ワンタッチダイヤルキーやテ
ンキー等の種々のキー及び液晶表示器等を備えて構成さ
れている。使用者が前記のキーを操作することにより、
その操作信号が主制御部3に与えられる。
【0033】読取部2は、CCD等のイメージセンサか
らなり、図示しない原稿台に配置された原稿を読み取っ
てその画像データを主制御部3に出力する。
【0034】主制御部3は、装置全体の制御を行うもの
で、マイクロコンピューター及び制御プログラムを格納
したROM(図示せず)や、種々のデータを一時的に格
納するRAM等のマイクロコンピューター周辺機器によ
り構成され、画像信号の復号化及び符号化処理、並びに
通信手順の実行制御を行う。
【0035】記録部4は、感熱プリンタ或いはレーザー
プリンタ等により構成され、主制御部3から供給される
画像データに基づいてヘッドを駆動して記録紙に印字を
行うようになっている。
【0036】低速モデム5は、ITU−T勧告V21で
規定される低速度のモデムであり、通常の制御手順の通
信に用いられる。
【0037】高速モデム6は、ITU−T勧告V27t
er、V29、V33、V17で規定される高速度のモ
デムである。
【0038】網制御装置(NCU)7は、回線8に接続
されており、被呼時処理として、回線8からの呼出信号
を検出して着信を判断したり、発呼時処理として、主制
御部3らの相手先電話番号のダイヤリングを行ったりす
る。
【0039】音声発生部9は、録音再生手段或いは音声
メモリにより構成され、主制御部3の指令によって音声
の再生をするようになっている。再生される内容には、
後述する第1及び第2音声ガイダンスが含まれる。な
お、音声発生部9は音声の再生だけでなく録音が行える
ものであってもよい。
【0040】次に、本発明のファクシミリ装置における
高速手順前の手順処理を図2及び図3のフローチャート
に基づき説明する。
【0041】〔送信機側の手順〕送信機側では、従来例
で示した図4のフローチャートに従って送信手順を実行
する。
【0042】〔受信機側の手順〕図2は、受信機側の高
速手順前の制御手順の一部を示したフローチャートであ
り、図3はその残りの部分の制御手順を示したフローチ
ャートである。
【0043】受信機側では、まず、回線8を通じて着信
があるか否かを検出し(ステップ51)、着信があれ
ば、回線を接続し(ステップ52)、第1タイマーをス
タートさせる(ステップ53)。なお、使用者は、操作
部1を操作することにより、第1タイマーの調整を行う
ことができる。従って、受信機がファクシミリ機能付き
電話であって、主に電話として使うことが多い場合に
は、使用者は第1タイマーとして短い時間を設定するこ
ともできる。
【0044】第1タイマーのタイムアウト前にCNGが
検出された場合には(ステップ54でYES)、第2タ
イマーをスタートさせる(ステップ58)。そして、第
2タイマーがタイムアウトするまでに高速手順要求信号
SNSSを検出することができなければ(ステップ59
でYES,ステップ60でNO)、標準手順へ進む(ス
テップ80)。
【0045】また、第2タイマーがタイムアウトするま
でに高速手順要求信号SNSSを検出できた場合(ステ
ップ59でYES,ステップ60でNO)、及び、前記
第1タイマーがタイムアウトするまでに高速手順要求信
号SNSSを検出できた場合には(ステップ55でYE
S,ステップ56でNO)、高速手順へ進む(ステップ
79)。
【0046】一方、CNG及び高速手順要求信号SNS
Sのいずれも検出されずに(ステップ54でNO,ステ
ップ55でNO)、第1タイマーがタイムアウトしたと
きには(ステップ56でYES)、電話対応処理として
音声発生部9により第1音声ガイダンスの送出を開始す
る(ステップ57)。即ち、この第1音声ガイダンスに
おいて、呼出を行っている旨や、手動送信ファクシミリ
であるなら手動操作してもらう旨を送信側に伝える。
【0047】その後、第1音声ガイダンスの送出が終了
するまで(ステップ63でYES)、引き続きCNGの
検出(ステップ61)とSNSSの検出(ステップ6
2)を行う。また、この期間中に受信機側でハンドセッ
トがオフフックされることがあることを考慮し、ハンド
セットのオフフックを検出する(ステップ64)。ハン
ドセットのオフフックがあれば(ステップ64でYE
S)、オペレータ音声モードへ進む(ステップ77)。
【0048】また、前記のステップ61でCNGが検出
されれば、第3タイマーをスタートさせ(ステップ6
5)、第3タイマーがタイムアウトするまでにSNSS
が検出されれば(ステップ66でYES,ステップ67
でNO)、高速手順へ進み(ステップ79)、SNSS
が検出されなければ(ステップ66でN0,ステップ6
7でYES)、標準手順へ進む(ステップ80)。ま
た、CNGが検出されずに(ステップ61でNO)、S
NSSが検出された場合は(ステップ62でYES)、
高速手順へ進む(ステップ80)。
【0049】CNGもSNSSも検出されず(ステップ
61でNO,ステップ62でNO)、更にハンドセット
のオフフックもされずに(ステップ64でNO)、前記
第1音声ガイダンス送出が終了した場合には(ステップ
63でYES)、第4タイマーをスタートさせるととも
に疑似的にリンガーを鳴動させる(ステップ68)。そ
して、再び上記と同様に信号検出処理を行う。即ち、前
記第4タイマーがタイムアウトするまで(ステップ71
でYES)、CNGの検出(ステップ69)、SNSS
の検出(ステップ70)、及びハンドセットのオフフッ
クの検出(ステップ72)を行うとともに、CNGが検
出された場合には、第5タイマーをセットし(ステップ
73)、タイムアウトするまで(ステップ75でYE
S)、SNSSの検出を行う(ステップ74)。
【0050】CNGもSNSSも検出されず(ステップ
69でNO,ステップ70でNO)、更にハンドセット
のオフフックもされずに(ステップ72でNO)、第4
タイマーがタイムアウトした場合には(ステップ71で
YES)、第2音声ガイダンスを送出し(ステップ7
6)、留守である旨や、手動送信ファクシミリであるな
ら手動操作してもらう旨を送信側に伝えるとともに、標
準手順へ進む(ステップ78)。
【0051】以上説明したように、発呼側が電話或いは
手動送信のファクシミリ装置である場合には高速手順要
求信号SNSSやCNGは送出してこないため、被呼側
では前記高速手順要求信号SNSS及びCNGを検出で
きないことになり、この場合には発呼側に対して第1音
声ガイダンスを送出する。この第1音声ガイダンスによ
り、発呼側が手動送信のファクシミリ装置であれば送信
のための操作を促すことができ、また、発呼側が電話で
あれば被呼側が出るまでしばらく待つ必要があることを
知らせることができる。
【0052】また、本実施例では、前記第1音声ガイダ
ンスを送出するとともに前記高速手順要求信号の検出処
理とCNGの検出処理を続行するので、前記第1音声ガ
イダンスの送出開始後に発呼側から信号が送出されてき
た場合でもそれを検出することができる。従って、被呼
側がファクシミリ兼用の電話であって、電話として使わ
れることが多いような場合で、ユーザーが最初の信号検
出のための期間(第1タイマー期間)を短く設定してい
たような場合でも、確実に発呼側から送出された信号の
検出を行うことができる。
【0053】また、本実施例では、被呼側で前記第1音
声ガイダンスの送出を終了した後に疑似リンガー音を発
するとともに前記高速手順要求信号SNSSの検出処理
とCNGの検出処理を続行するので、第1音声ガイダン
スの送出終了後に発呼側から信号が送出されてきた場合
でもそれを検出することができ、上記と同様に、確実に
発呼側から送出された信号の検出を行うことができる。
【0054】尚、電話対応処理として、疑似リンガーを
発生させ、音声ガイダンスは行わないようにしてもよ
い。即ち、発呼局に対して疑似リンガーのみを送り、オ
ペレーターを疑似リンガーによって呼び出すようにして
もよい。この場合は、音声発生部9は不要であり、フロ
ーチャート上のガイダンス送出も不要である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発呼側
が回線接続を検出することなく低速モデムで高速手順要
求信号を繰り返し送出することによる高速手順を可能と
しつつ、相手機が電話である場合の適切な対応が行える
ことになる。また、被呼側においてユーザーが最初の信
号検出のための期間を短く設定していたような場合で
も、発呼側から送出された信号を確実に検出できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明のファクシミリ通信方法における受信側
処理の一部を示すフローチャートである。
【図3】本発明のファクシミリ通信方法における受信側
処理の残り部分を示すフローチャートである。
【図4】発呼側が回線接続を検出することなく低速モデ
ムで高速手順要求信号を繰り返し送出する処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】上記図4の送信側の処理に対応して受信側で行
うと考えられる処理を示すフローチャートである。
【図6】上記図4及び図5による通信手順を示すシグナ
ルシーケンス図である。
【図7】G3規格のファクシミリ装置における通信手順
を示すシグナルシーケンス図である。
【符号の説明】
1 操作部 2 読取部 3 主制御部 4 記録部 5 低速モデム 6 高速モデム 7 NCU 9 音声発生部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速モデムにより通信手順信号を送受す
    る制御手順と、高速モデムにより通信手順信号を送受す
    る制御手順とを具備し、発呼側のダイヤリングの後、発
    呼側が回線接続を検出することなく低速モデムでCNG
    と高速手順要求信号を繰り返し送出し、高速手順要求信
    号を受信した被呼側が高速手順要求信号の応答である高
    速手順確認応答を低速モデムで送出してきたとき、以降
    の制御手順を高速モデムで通信するファクシミリ通信方
    法であって、 前記CNGと高速手順要求信号のどちらも検出されずに
    所定期間が経過したとき、電話対応処理として、疑似リ
    ンガーの発生又は発呼側への音声ガイダンスの送出をす
    ることを特徴とするファクシミリ通信方法。
  2. 【請求項2】 前記電話対応処理を行うとともに、前記
    高速手順要求信号の検出処理とCNGの検出処理を続行
    することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ通
    信方法。
  3. 【請求項3】 電話対応処理として前記音声ガイダンス
    の送出を終了した後に疑似リンガー音を発するととも
    に、前記高速手順要求信号の検出処理とCNGの検出処
    理を続行することを特徴とする請求項2に記載のファク
    シミリ通信方法。
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