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JP3182491B2 - キャットウォークのリフトアップ工法 - Google Patents

キャットウォークのリフトアップ工法

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Publication number
JP3182491B2
JP3182491B2 JP24234094A JP24234094A JP3182491B2 JP 3182491 B2 JP3182491 B2 JP 3182491B2 JP 24234094 A JP24234094 A JP 24234094A JP 24234094 A JP24234094 A JP 24234094A JP 3182491 B2 JP3182491 B2 JP 3182491B2
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JP
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catwalk
temporary
roof truss
truss
hanging
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JP24234094A
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宗一 木谷
浩二 白田
栄二 西村
直樹 上浦
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Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
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Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多目的ホール等の大空
間構造物における大屋根トラスにキャットウォークを取
り付ける場合に好適なキャットウォークのリフトアップ
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多目的ホール等の大空間構造物では、通
常、トラス屋根が用いられ、その屋根トラスには、吊り
物と称される照明器具、各種スピーカ、バトン装置等の
設備器具が吊り下げられ、また、これらの設備器具の保
守、点検等のために、作業通路たるキャットウォークが
設けられる(特開平4‐319175号公報参照)。
【0003】このキャットウォークは、一般には吊り物
の一つとされ、高さ20m以上の大空間構造物では、各
部をユニット化して、1ユニット毎に地組みし、かつ、
所要の上記設備器具を付設しては揚重して定着させるリ
フトアップ工法が採用されている。つまり、1ユニット
毎に、取り付けるべき屋根トラス又は梁の要所にチェー
ンブロック、チルホール等を掛けて、手動操作で揚重
し、定着させているのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記リ
フトアップ工法には、未だ次のような種々の問題点が残
されている。 20m以上の高揚程を手動操作で揚重
するため、全ユニットを終了するまでにはかなりの時間
がかかり、一日で全てを揚重することは到底困難であ
る。 手動操作のため、各吊り点の張力が、付設した
設備器具による偏荷重で片寄りを生じ、各吊り点で同時
に揚重しても、そのレベルを均一に保つことが困難で、
常に局部的調整が必要となる。 多くの設備器具を付
設して揚重することが困難である。 三次元的に変化
する曲面を有するトラス屋根の場合、キャットウォーク
を平面形状で直線方向に取り付けるには、その変化に富
むトラス屋根の形態に適合させて特別に設計し製作しな
ければならず、既存のものを使用することができない。
総じて、工期とコストが嵩む。
【0005】本発明は、これらの問題点を解決しようと
するものであり、安全に、かつ、短期間で、精度よく、
低コストで、取り付けることができるようにしようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の手段として、所要
領域の屋根トラスの下に、ジャッキで支持した金属管を
配列して、これら金属管をジャッキで昇降させることで
屋根トラス形態に適合した仮設架台を組み立て、該仮設
架台には上面にパイプトラスからなり、かつ該トラスに
キャットウォークを受けるジャッキを設けた仮設キャッ
トウォーク受けを配備させ、該仮設キャットウォーク受
けの上で当該領域の屋根トラスに定着させる一連のキャ
ットウォークを地組みするとともに、該キャットウォー
クに所要の設備器具を組み付け、かつ、偏荷重を生ずる
箇所には前記仮設キャットウォーク受けにて荷重バラン
サーを装備させて所要のバランス調整をし、次いで、上
記一連のキャットウォーク乃至設備器具をその仮設キャ
ットウォークに載せて揚重し、該キャットウォークを屋
根トラスに定着させた後、前記各荷重バランサーをセン
ターにバランスさせてその仮設キャットウォーク受けを
下降させる。
【0007】第2の手段として、所要領域の屋根トラス
の下に、ジャッキで支持した金属管を数個に区分して配
列して、これら金属管をジャッキで昇降させることで屋
根トラス形態に適合する数個に区分した仮設架台を組み
立て、該仮設架台には上面に各区分ごとにパイプトラス
からなり、かつ該トラスにキャットウォークを受けるジ
ャッキを設けた仮設キャットウォーク受けを配備させ
て、各区分の仮設キャットウォーク受けの上でそれぞれ
の屋根トラス該当部に定着させるキャットウォークを地
組みするとともに、各区分のキャットウォークにそれぞ
れ所要の設備器具を組み付け、かつ、偏荷重を生ずる箇
所には前記仮設キャットウォーク受けにて荷重バランサ
ーを装備させて所要のバランス調整をし、次いで、上記
各区分のキャットウォーク乃至設備器具を各区分の仮設
キャットウォーク受けに載せて順次に揚重してはその揚
重の途上で接合して合体させ、最終的には一連に連結し
たものを全体的に屋根トラスまで揚重して屋根トラスに
定着させ、その後、各荷重バランサーをセンターにバラ
ンスさせてそれら全ての仮設キャットウォーク受けを下
降させる。
【0008】第3の手段として、第1又は第2の手段を
有すると共に、キャットウオークの各所の下面に受梁を
斜めに交差させて接合し、これらの受梁の両端をそれぞ
れ吊り材で屋根トラスに吊って、キャットウォークを屋
根トラスに定着させる。
【0009】第4の手段として、第3の手段を有すると
共に、吊り材を、屋根トラスに取り付ける吊りバーと、
該吊りバーの両端から垂下して受梁の両端を吊る吊り棒
と、吊りバーの中間部から垂下して梁の両端を吊る吊
り管とから構成し、上記吊りバーと上記吊り棒とを屋根
トラス側に先付けし、また、上記受梁と上記吊り管とを
キャットウォーク側に先付けした。
【0010】
【作用】第1の手段にあっては、所要領域の屋根トラス
の下に屋根トラス形態に適合させて組み立てた仮設架台
は、屋根トラスに定着させる所要領域のキャットウォー
クについての一連の地組みと、該キャッウォークに装着
する設備器具の地組みを容易にし、該仮設架台の上面に
配備させた仮設キャットウォーク受けは、地組みした一
連のキャットウォーク及び設備器具全体の揚重及び定着
を容易にし、該仮設キャットウォーク受けに装備させた
荷重バランサーは、揚重に当たってキャットウォークに
偏荷重を生ずる箇所につき適正なバランス調整を可能に
し、偏荷重による捩じれや片寄り等の発生を防ぎ、正し
い姿勢を維持させる。
【0011】第2の手段にあっては、所要領域の屋根ト
ラスの下に屋根トラス形態に適合させて数個に区分して
組み立てた仮設架台は、彎曲の度合いが多い屋根トラス
等、高低の変化の多い屋根トラスに対応させるものであ
っても、背を低く形成することを可能にして、それらの
区分仮設架台上でのキャットウォークの地組み及び設備
器具の地組みを容易にし、施工の安全性を向上させる。
また、区分した仮設架台上面の各区分の仮設キャットウ
ォーク受けは、地組みした各区分のキャットウォーク及
び設備器具の揚重及び定着を容易にし、該仮設キャット
ウォーク受けに装備させた荷重バランサーは、揚重に当
たって、キャットウォークに偏荷重を生ずる箇所につき
適正なバランス調整を可能にし、偏荷重による捩じれや
片寄り等の発生を防ぎ、正しい姿勢を維持させる。
【0012】そして、揚重に当たって、各区分のキャッ
トウォーク乃至設備器具を順次に揚重してはその揚重の
途上で接合して合体させ、かつ、最終的には一連に連結
したものを全体的に屋根トラスまで揚重して屋根トラス
に定着させることは、彎曲の度合いが多い屋根トラス
等、高低の変化の多い屋根トラスではあっても、短時間
での簡単な揚重と定着を可能にする。
【0013】第3の手段にあっては、キャットウォーク
の各所の下面に斜めに交差させて接合した受梁は、平面
形状で直線的に取り付けるキャットウォークに対し、取
り付けるべき屋根トラスが、三次元的に変化する曲面を
有して平面形状でも下弦材が彎曲したものであっても、
受梁の交差角及び交差点をそれらの下弦材に合わせて任
意に変化させて支障なく容易に取り付けることを可能に
する。
【0014】第4の手段にあっては、吊り材において、
屋根トラス側に先付けした吊りバー及び吊り棒と、キャ
ットウォーク側に先付けした受梁及び吊り管とは、屋根
トラスへのキャットウォークの定着を、吊り材の組み合
わせだけの簡単なものにすることを可能にする。
【0015】
【実施例】図面は、請求項1乃至請求項4の発明に係る
キャットウォークのリフトアップ工法の実施例を示して
いる。
【0016】この実施例は、高さが20m以上で、図1
及び図2に示す三次元的に変化する曲面屋根を備えた体
育館等の大空間構造物1に適用するものであり、この大
空間構造物の屋根は、トラス屋根2を構成するものであ
る。
【0017】この場合のトラス屋根2は、三次元的に変
化する曲面屋根のため、図3に示すように、平面形状に
おいて、交差する各屋根トラス21が、中心線上の直線
のものを中心に、外側ものほど次第に彎曲の度合いが多
くなる曲線、すなわち、曲率半径が次第に小さくなる円
弧を描いている。
【0018】この実施例では、かかるトラス屋根2に、
図3に示すように、平面形状で直線をなすキャットウォ
ーク3を取り付けるものであり、具体的には、間口方向
の前後2本aと、奥行き方向の中間部の1本bと、奥行
き方向の両端の2本cを設ける。
【0019】これらのキャットウォーク3は、図4に示
すように、それぞれ適所の屋根トラス21の下弦材21
1に、吊り材4で吊り下げる。具体的には、キャットウ
ォーク3の各所の下面を鋼製角パイプの受梁41で受け
るとともに、これらの受梁をそれぞれキャットウォーク
3の下面に溶接にて一体化させ、これらの受梁41の両
端からそれぞれ垂直に吊り管42を起立させて、各々吊
りバー43の中間部に連繋させ、また、各吊りバーの両
端と上記各受梁41の両端との間にそれぞれ吊り棒44
を介在させ、そして、各吊りバー43を適宜屋根トラス
21の下弦材211に定着させる。
【0020】ただし、図3に示すように、平面形状にお
いて、キャットウォーク3が直線状であるのに対し、屋
根トラス21の下弦材211の大半が円弧をなすもので
あるから、図5に示すように、平面形状にて、各吊り材
4を屋根トラス21に合わせて傾斜させ、キャットウォ
ーク3とは斜めに交差させる。
【0021】なお、吊り材4の各吊りバー43と吊り棒
44は屋根トラス21の側に、また、各受梁41と吊り
管42はキャットウォーク3の側に、それぞれ先付けし
て、リフトアップ後にドッキングさせる。
【0022】キャットウォーク3には、各所に所要の照
明器具、各種スピーカ、バトン装置等の設備器具5を付
設する。
【0023】ここで、キャットウォーク3の内、比較的
曲率半径が大きく彎曲の度合いの少ない間口方向の2本
aについての施工の手順を、図6の(1)(2)(3)
を中心に順次に説明する。
【0024】(1)一部を拡大した図7にも示すよう
に、間口方向の所定屋根トラス21の下に該屋根トラス
の形態に適合させた仮設架台6を組み立て、該仮設架台
には、上面に仮設キャットウォーク受け61を離脱可能
に配備させ、該仮設キャットウォーク受けの上で当該屋
根トラス21に定着させる一連のキャットウォーク3−
aを地組みするとともに、該キャットウォークの各所に
所要の照明器具、各種スピーカ、バトン装置等の設備器
具5を組み付け、かつ、偏荷重を生ずる箇所には前記仮
設キャットウォーク受け61にて荷重バランサー62を
装備させてバランス調整し、次いで、上記一連のキャッ
トウォーク3−a乃至設備器具5をその仮設キャットウ
ォーク受け61に載せてリフトアップする(図10参
照)。
【0025】仮設架台6は、図10乃至図12に示すよ
うに、地組支保工63の上に、パイプトラスによる仮設
キャットウォーク受け61を離脱可能に配備させる。
【0026】地組支保工63は、枠組631の上に所要
数の大引受けジャッキ632を介して鋼管633を配列
し、これらの鋼管の上に鋼製足場板634を敷き、手摺
635及び巾木636を組んで形成し、また、仮設キャ
ットウォーク受け61は、配列した複数の横パイプトラ
ス611の上に2本の縦パイプトラス612を組んで形
成し、該縦パイプトラスの上に所要数の大引受けジャッ
キ613を介してキャットウォーク3−aを受ける。そ
して、キャットウォーク3−aの形態を屋根トラス21
の下弦材211の形態に適合させるべくそれらの大引受
けジャッキ632 ,613を昇降調整する。
【0027】リフトアップの際には、仮設キャットウォ
ーク受け61の各所で玉掛けして、屋根トラス21の各
所から吊るした電動チルホール7により一連のキャット
ウォーク3−a乃至設備器具5を一緒に揚重する。そし
て、その玉掛けには、玉掛けワイヤー72を用いるが
(図10参照)、玉掛けワイヤー72は、屋根トラス2
1の各所から吊るした電動チルホール7に対応させて前
記仮設キャットウォーク受け61の横パイプトラス61
1に係合させ、それぞれを各電動チルホールのCフック
71に掛ける(図10参照)。
【0028】荷重バランサー62は、ガイドレール62
1と該ガイドレールに案内されて位置を変えるウエイト
622とから成るものであり、偏荷重を生ずる箇所にお
いて、仮設キャットウォーク受け61の横パイプトラス
611の下面に取り付ければよいが(図10)、その取
り付けは、わずかにリフトアップさせたところで状況を
見て適宜に行えばよい。
【0029】上昇する仮設キャットウォーク受け61に
は、各所にデジタルコンペックス8を連ねてリフトアッ
プ中の各所のレベルを測定し、これらの測定値を集中表
示板81に表示させる。また、周辺に三次元測量器9を
配して仮設キャットウォーク受け61の位置確認を図
る。
【0030】上記各電動チルホール7は、同時集中遠隔
操作式電動油圧チルホールであり、図10、図13に示
すように、上記集中表示板81の表示に基づき集中操作
盤73にて全数を同時に制御する。
【0031】(2)上記各電動チルホール7の作動によ
り、一連のキャットウォーク3−aを屋根トラス21の
下弦材211の所まで上昇させたところで、当該キャッ
トウォーク3−aをその下弦材211に吊り材4を介し
て定着させる。
【0032】この定着には、前述のように、吊り材4の
内の吊り材4の各吊りバー43と吊り棒44とを屋根ト
ラス21の側に、また、各受梁41と吊り管42とをキ
ャットウォーク3の側に、それぞれ先付けしているの
で、これらをリフトアップ完了後にドッキングさせれば
よい。
【0033】(3)一連のキャットウォーク3−aの定
着後は、仮設キャットウォーク受け61を切り離し、か
つ、各荷重バランサー62のバランスをこの仮設キャッ
トウォーク受け62におけるセンターに盛替えて、仮設
キャットウォーク受け61をリフトダウンする。この際
には、図14に示すように、玉掛けワイヤー72もセン
ターに盛替える。
【0034】その後、仮設キャットウォーク受け61を
含めて仮設架台6全体を解体撤去し、各電動チルホール
7等も全て撤去して、作業を完了する。
【0035】なお、間口方向の上記2本のキャットウォ
ーク3−aは、個別にだけでなく、両者同時にリフトア
ップして定着させてもよい。
【0036】奥行き方向の中間部の1本のキャットウォ
ーク3−bは、間口方向の上記キャットウォーク3−a
と連ねて同時にリフトアップして定着させてもよいし、
別個にリフトアップして定着させてもよい。別個の場合
には、その間口方向のキャットウォーク3−aと同様に
行えばよい。
【0037】次に、キャットウォーク3の内、比較的曲
率半径が小さく彎曲の度合いの多い奥行き方向の両端の
2本cについての施工の手順を、図8の(1)(2)
(3)乃至図9の(4)(5)(6)により順次に説明
する。なお、前回と共通するところは、前回の説明をも
って省略する。
【0038】(1)このキャットウォーク3−cの場
合、基本的には前回の間口方向のキャットウォーク3−
aの場合と同様であるが、仮設架台6が極端に高くなる
のを防ぐために、仮設架台6を数個に分割して形成す
る。したがって、仮設キャットウォーク受け61及びキ
ャットウォーク3−cもそれぞれ対応させて分割する。
【0039】この場合、キャットウォーク3−cの各部
をリフトアップして定着させる点は前回と同じである
が、特に、高所に定着させるものから順にリフトアップ
する。
【0040】(2)高所第1位に定着させる第1部分c
1を、これの一端が高所第2位の第2部分c2の一端に
並ぶまでリフトアップして、両者の端部相互を接合して
合体させる。
【0041】(3)合体した第1部分c1及び第2部分
c2を適宜にリフトアップし、上記第1部分c1の他端
に付加部分たる第3部分c3の一端を起立態勢でピン接
合し、該第3部分を所定位置まで回動させて、一体化さ
せる。
【0042】(4)合体した第1部分c1乃至第3部分
c3を、第2部分c2の他端が高所第3位の第4部分c
4の一端に並ぶまでリフトアップし、双方の端部相互を
接合して合体させる。また、この際、第4部分c4の他
端に連ねる第5部分c5、すなわち、キャットウォーク
3−cの末端部分を、屋根トラス21の末端部分の下弦
材211に吊り材4を介して組み付ける。
【0043】(5)合体した第1部分c1乃至第4部分
c4を、屋根トラス21の下弦材211の所までリフト
アップして、その下弦材211に吊り材4を介して定着
させるとともに、第4部分c4の他端と第5部分c5の
一端とを接合一体化させる。ただし、仮設架台6の第4
部分c4の部分では、当該第4部分c4が小さいため、
仮設キャットウォーク受け61を上昇させる必要はな
い。
【0044】(6)一連のキャットウォーク3−cの定
着後は、仮設キャットウォーク受け61を切り離してリ
フトダウンする。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所要領域のキ
ャットウォークを適宜仮設架台上で一連に地組みし、か
つ、該キャットウォークに装着する所要の設備器具も地
組みして、これら全体を仮設架台に載せて揚重し、屋根
トラスに定着させた後、その仮設架台を下降させるか
ら、所要領域のキャットウォークの取り付けも、所要の
設備器具の取り付けも、全てを一緒に地組みし、揚重し
て、合理的に行うことができ、短時間での取り付けが可
能となって、一日で全ての取り付けを完了することがで
きる。したがって、工期を短縮でき、精度を高めること
ができ、コストを低減でき、安全性を向上させることが
できる。
【0046】また、請求項1の発明によれば、所要領域
の屋根トラスの下に屋根トラス形態に適合させた仮設架
台を組み立てるので、該仮設架台上で屋根トラスの所要
領域に取り付けるキャットウォークを一連に容易に地組
みできるとともに、該キャットウォークに付設する所要
の設備器具も容易に地組みでき、その仮設架台には上面
に仮設キャットウォーク受けを配備させているから、仮
設架台上で一連に地組みしたキャットウォーク及び該キ
ャットウォークに地組みした設備器具の全てをその仮設
キャットウォーク受けに載せて容易に揚重できて、揚重
機の削減、揚重管理の容易化を図ることができ、極短時
間で揚重して簡単に取り付けることができ、勿論、一日
で全ての取り付けを完了することができ、したがって、
工期を短縮でき、精度を高めることができ、コストを低
減でき、安全性を向上させることができる。
【0047】さらに、揚重に当たって偏荷重を生ずる箇
所には、仮設キャットウォーク受けにて荷重バランサー
を装備させて所要のバランス調整をするので、構造耐力
を有しない附属物ではあっても、揚重の際には、偏荷重
による捩じれや片寄り等が生ぜず、正しい姿勢を維持し
つつ、容易かつ的確に揚重でき、そして、キャットウォ
ークを屋根トラスに定着させた後には、各荷重バランサ
ーをセンターにバランスさせて仮設キャットウォーク受
けを下降させるから、仮設キャットウォーク受けの下降
も安定にかつ安全に行うことができる。
【0048】請求項2の発明によれば、所要領域の屋根
トラスの下に屋根形態に適合させて数個に区分した仮設
架台を組み立てているので、彎曲の度合いが多い屋根ト
ラス等、高低の変化の多い屋根トラスであっても、仮設
架台を低くすることができて、それらの区分仮設架台上
で屋根トラスの所要領域に取り付ける各区分のキャット
ウォークをそれぞれ容易に地組みできるとともに、各区
分のキャットウォークに付設する所要の設備器具も容易
に地組みでき、施工の安全性を図ることができ、そし
て、区分した仮設架台には上面に各区分ごとに仮設キャ
ットウォーク受けを配備させているから、各区分の仮設
架台上で地組みしたキャットウォーク及び該キャットウ
ォークに地組みした設備器具を、それぞれ各区分の仮設
キャットウォーク受けに載せて容易に揚重できて、揚重
機の削減、揚重管理の容易化を図ることができ、しか
も、揚重に当たっては、各区分のキャットウォーク乃至
設備器具を順次に揚重してはその揚重の途上で接合して
合体させ、最終的には一連に連結したものを全体的に屋
根トラスまで揚重して屋根トラスに定着させるから、彎
曲の度合いが多い屋根トラス等、高低の変化の多い屋根
トラスではあっても、短時間で揚重して簡単に取り付け
ることができ、一日で全ての取り付けを完了することが
できて、従来の単にユニット化させて揚重するに過ぎな
いものに比べ、格段に、工期を短縮でき、精度を高める
ことができ、コストを低減でき、安全性を向上させるこ
とができる。
【0049】また、揚重に当たって、偏荷重を生ずる箇
所には前記仮設キャットウォーク受けにて荷重バランサ
ーを装備させて所要のバランス調整をするから、構造耐
力を有しない附属物ではあっても、揚重の際には、偏荷
重による捩じれや片寄り等が生ぜず、正しい姿勢を維持
しつつ、容易かつ的確に揚重でき、そして、キャットウ
ォークを屋根トラスに定着させた後には、各荷重バラン
サーをセンターにバランスさせて仮設キャットウォーク
受けを下降させるから、仮設キャットウォーク受けの下
降も安定にかつ安全に行うことができる。
【0050】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明にあって、キャットウォークの各所の下面
に受梁を斜めに交差させて接合し、これらの受梁の両端
をそれぞれ吊り材で屋根トラスに吊って、キャットウォ
ークを屋根トラスに定着させているので、キャットウォ
ークが平面形状で直線的であるのに対し、該キャットウ
ォークを取り付けるべき屋根トラスが、三次元的に変化
する曲面を有して平面形状でも下弦材が彎曲したもので
あっても、受梁の交差角及び交差点をそれらの下弦材合
わせて任意に変化させて支障なく容易に取り付けること
ができ、したがって、キャットウォークをそのトラス屋
根に対応させた特殊形態のものにする必要はなく、既存
のものを使用できて、頗る経済的である。
【0051】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
にあって、吊り材を、屋根トラスに取り付ける吊りバー
と、該吊りバーの両端から垂下して受梁の両端を吊る吊
り棒と、吊りバーの中間部から垂下して受梁の両端を吊
る吊り管とから構成し、上記吊りバーと上記吊り棒とを
屋根トラス側に先付けし、また、上記受梁と上記吊り管
とをキャットウォーク側に先付けしているから、揚重し
たキャットウォークは、吊り材の組み合わせだけで簡単
に取り付けることができ、短時間で容易に定着させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関するキャットウォークのリフトア
ップ工法の実施例を示す適用建物の正面図である。
【図2】 同建物の側面図である。
【図3】 同建物の屋根トラスと該屋根トラスに定着さ
せたキャットウォークを示す説明平面図である。
【図4】 同例のキャットウォークの断面図である。
【図5】 同例のキャットウォークの取り付け状態を示
す要部の説明平面図である。
【図6】 同例の間口方向のキャットウォークに係るリ
フトアップ工法の工程図である。
【図7】 図6についての要部拡大図である。
【図8】 同例の奥行き方向のキャットウォークに係る
リフトアップ工法の前半の工程図である。
【図9】 図8に続く後半の工程図である。
【図10】同例のキャットウォークのリフトアップ状態
を具体的に示す断面図である。
【図11】同例の仮設架台とその上のキャットウォーク
及び設備器具の地組みを具体的に示す断面図である。
【図12】図11の要部の拡大断面図である。
【図13】同例の電動チルホールについての制御系統図
である。
【図14】同例のリフトダウン時の仮設キャットウォー
ク受けを示す断面図である。
【符号の説明】
1…大空間構造物 2…トラス屋根 21…屋根トラス 211…下弦材 3…キャットウォーク a…間口方向のキャット
ウォーク b…奥行き方向の中間部のキャットウォーク c…奥行き方向の端部のキャットウォーク 4…吊り材 41…受梁 42…吊り管 43…吊りバー 44…吊り棒 5…設備器具 6…仮設架台 61…仮設キャットウォ
ーク受け 611…横パイプトラス 612…縦パイプトラス 613…大引受けジャッキ 62…荷重バランサー 621…ガイドレール 622…ウエイト 63…地組支保工 631…枠組 632…大引受けジャッキ 633…鋼管 634…鋼製足場板 635…手摺 636…巾木 7…電動チルホール 71…Cフック 72…玉掛けワイヤー 73…集中操作盤 8…デジタルコンペック
ス 81…集中表示板 9…三次元測量器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上浦 直樹 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社 竹中工務店 東京本店内 (56)参考文献 特開 昭53−101818(JP,A) 特開 平2−300455(JP,A) 特開 平6−180065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 - 21/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要領域の屋根トラスの下に、ジャッキで
    支持した金属管を配列して、これら金属管をジャッキで
    昇降させることで屋根トラス形態に適合した仮設架台を
    組み立て、該仮設架台には上面にパイプトラスからな
    り、かつ該トラスにキャットウォークを受けるジャッキ
    を設けた仮設キャットウォーク受けを配備させ、該仮設
    キャットウォーク受けの上で当該領域の屋根トラスに定
    着させる一連のキャットウォークを地組みするととも
    に、該キャットウォークに所要の設備器具を組み付け、
    かつ、偏荷重を生ずる箇所には前記仮設キャットウォー
    ク受けにて荷重バランサーを装備させて所要のバランス
    調整をし、次いで、上記一連のキャットウォーク乃至設
    備器具をその仮設キャットウォークに載せて揚重し、該
    キャットウォークを屋根トラスに定着させた後、前記各
    荷重バランサーをセンターにバランスさせてその仮設キ
    ャットウォーク受けを下降させることを特徴とするキャ
    ットウォークのリフトアップ工法。
  2. 【請求項2】所要領域の屋根トラスの下に、ジャッキで
    支持した金属管を数個に区分して配列して、これら金属
    管をジャッキで昇降させることで屋根トラス形態に適合
    する数個に区分した仮設架台を組み立て、該仮設架台に
    は上面に各区分ごとにパイプトラスからなり、かつ該ト
    ラスにキャットウォークを受けるジャッキを設けた仮設
    キャットウォーク受けを配備させて、各区分の仮設キャ
    ットウォーク受けの上でそれぞれの屋根トラス該当部に
    定着させるキャットウォークを地組みするとともに、各
    区分のキャットウォークにそれぞれ所要の設備器具を組
    み付け、かつ、偏荷重を生ずる箇所には前記仮設キャッ
    トウォーク受けにて荷重バランサーを装備させて所要の
    バランス調整をし、次いで、上記各区分のキャットウォ
    ーク乃至設備器具を各区分の仮設キャットウォーク受け
    に載せて順次に揚重してはその揚重の途上で接合して合
    体させ、最終的には一連に連結したものを全体的に屋根
    トラスまで揚重して屋根トラスに定着させ、その後、各
    荷重バランサーをセンターにバランスさせてそれら全て
    の仮設キャットウォーク受けを下降させることを特徴と
    するキャットウォークのリフトアップ工法。
  3. 【請求項3】キャットウオークの各所の下面に受梁を斜
    めに交差させて接合し、これらの受梁の両端をそれぞれ
    吊り材で屋根トラスに吊って、キャットウォークを屋根
    トラスに定着させて成る請求項1又は請求項2に記載の
    キャットウォークのリフトアップ工法。
  4. 【請求項4】吊り材を、屋根トラスに取り付ける吊りバ
    ーと、該吊りバーの両端から垂下して受梁の両端を吊る
    吊り棒と、吊りバーの中間部から垂下して受梁の両端を
    吊る吊り管とから構成し、上記吊りバーと上記吊り棒と
    を屋根トラス側に先付けし、また、上記受梁と上記吊り
    管とをキャットウォーク側に先付けして成る請求項3に
    記載のキャットウォークのリフトアップ工法。
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