JP3180857B2 - インサートラベル - Google Patents
インサートラベルInfo
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- JP3180857B2 JP3180857B2 JP8415893A JP8415893A JP3180857B2 JP 3180857 B2 JP3180857 B2 JP 3180857B2 JP 8415893 A JP8415893 A JP 8415893A JP 8415893 A JP8415893 A JP 8415893A JP 3180857 B2 JP3180857 B2 JP 3180857B2
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- Japan
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- insert
- label
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形品の成形と同時
に成形品の表面に装飾用のラベルを貼りつけるインサー
ト成形法に用いるインサートラベルに関する。
に成形品の表面に装飾用のラベルを貼りつけるインサー
ト成形法に用いるインサートラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック製容器表面を装飾す
るためのインサートラベルとしては、紙シート上に、図
柄層、オーバーコート層が形成され、紙シート下に、接
着層が形成されたものがある。インサートラベルは、イ
ンサートラベル端縁部が上下に重複するように射出成形
用の金型内に配置し、型閉めした後、インサートラベル
の接着層側に溶融した成形樹脂を射出し、成形品の成形
と同時に成形品の表面にインサートラベルを貼りつける
インサート成形法に用いられる。
るためのインサートラベルとしては、紙シート上に、図
柄層、オーバーコート層が形成され、紙シート下に、接
着層が形成されたものがある。インサートラベルは、イ
ンサートラベル端縁部が上下に重複するように射出成形
用の金型内に配置し、型閉めした後、インサートラベル
の接着層側に溶融した成形樹脂を射出し、成形品の成形
と同時に成形品の表面にインサートラベルを貼りつける
インサート成形法に用いられる。
【0003】インサートラベル端縁部の重複部において
は、下側になったインサートラベルの接着層は成形樹脂
と接着し、上側になったインサートラベルの接着層は下
側のインサートラベルのオーバーコート層と接着するよ
うになっており、一方、インサートラベルの大部分の面
積を占める非重複部においては、インサートラベルの接
着層は成形樹脂に接着する。
は、下側になったインサートラベルの接着層は成形樹脂
と接着し、上側になったインサートラベルの接着層は下
側のインサートラベルのオーバーコート層と接着するよ
うになっており、一方、インサートラベルの大部分の面
積を占める非重複部においては、インサートラベルの接
着層は成形樹脂に接着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインサートラベ
ルは、オーバーコート層と成形樹脂の双方に接着する特
殊な樹脂を選択して、接着層を形成しなければならな
い。したがって、接着層を構成する樹脂を選ぶのが困難
である。なぜなら、たとえ接着層と成形樹脂との接着性
が良い場合でも、インサートラベルの重なり合う重複部
での接着層とオーバーコート層との接着性が悪くインサ
ートラベルの端縁部が剥がれた状態となってしまうから
である。また逆に、インサートラベルの重なり合う重複
部での接着層とオーバーコート層との接着性を良くしよ
うとすると、今度は、接着層と成形樹脂との接着性が悪
くなってしまうからである。したがって、不良品率が高
いインサートラベルであった。
ルは、オーバーコート層と成形樹脂の双方に接着する特
殊な樹脂を選択して、接着層を形成しなければならな
い。したがって、接着層を構成する樹脂を選ぶのが困難
である。なぜなら、たとえ接着層と成形樹脂との接着性
が良い場合でも、インサートラベルの重なり合う重複部
での接着層とオーバーコート層との接着性が悪くインサ
ートラベルの端縁部が剥がれた状態となってしまうから
である。また逆に、インサートラベルの重なり合う重複
部での接着層とオーバーコート層との接着性を良くしよ
うとすると、今度は、接着層と成形樹脂との接着性が悪
くなってしまうからである。したがって、不良品率が高
いインサートラベルであった。
【0005】また、接着層を形成するのに特殊な樹脂を
用意しなければならないとともに、接着層を別工程でコ
ートしなければならない。したがって、生産コストが高
くつくとともに生産工程が多く手間がかかるインサート
ラベルであった。
用意しなければならないとともに、接着層を別工程でコ
ートしなければならない。したがって、生産コストが高
くつくとともに生産工程が多く手間がかかるインサート
ラベルであった。
【0006】この発明は以上のような問題点を解決し、
不良率が低く、生産コストのかからないインサート成形
品を得るためのインサートラベルを提供することを目的
とする。
不良率が低く、生産コストのかからないインサート成形
品を得るためのインサートラベルを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、紙シート上に図柄層、全面または部
分的にオーバーコート層が形成されており、端縁部が重
複するように射出成形用の金型内に配置して使用される
インサートラベルにおいて、重複部における上下の紙シ
ートの間に位置するオーバーコート層が、成形樹脂の熱
によって上下の紙シートを接着一体化する性質を有する
ように構成した。
を達成するために、紙シート上に図柄層、全面または部
分的にオーバーコート層が形成されており、端縁部が重
複するように射出成形用の金型内に配置して使用される
インサートラベルにおいて、重複部における上下の紙シ
ートの間に位置するオーバーコート層が、成形樹脂の熱
によって上下の紙シートを接着一体化する性質を有する
ように構成した。
【0008】また、この発明のインサートラベルでは、
オーバーコート層が熱可塑性樹脂からなるように構成し
てもよい。
オーバーコート層が熱可塑性樹脂からなるように構成し
てもよい。
【0009】
【作用】この発明のインサートラベルは、接着層を必要
としないインサートラベルであり、オーバーコート層を
構成する樹脂として紙シートとの接着性のあるものを選
択しておけばよい。
としないインサートラベルであり、オーバーコート層を
構成する樹脂として紙シートとの接着性のあるものを選
択しておけばよい。
【0010】
【実施例】以下、この発明のインサートラベルを詳細に
説明する。紙シート11は、紙、あるいは紙と合成樹脂
とのラミネートシート、合成紙、紙に合成樹脂をしみこ
ませた含浸紙などからなる。紙シート11はマット状や
艶消し状などの微細な凹凸が表面に形成されたものでも
よい。
説明する。紙シート11は、紙、あるいは紙と合成樹脂
とのラミネートシート、合成紙、紙に合成樹脂をしみこ
ませた含浸紙などからなる。紙シート11はマット状や
艶消し状などの微細な凹凸が表面に形成されたものでも
よい。
【0011】図柄層12は、紙シート11の表面に形成
される。図柄層12は、成形品31表面を装飾するため
に、インキや染料などによって描かれた層である。図柄
層12の図柄としては、色、柄、模様、絵画、ロゴ、文
字、記号、図形などがある。図柄層12は、印刷法やコ
ーティング法などにより形成される。図柄層12は、蒸
着法などによって形成された金属光沢による図柄を有し
ていてもよい。
される。図柄層12は、成形品31表面を装飾するため
に、インキや染料などによって描かれた層である。図柄
層12の図柄としては、色、柄、模様、絵画、ロゴ、文
字、記号、図形などがある。図柄層12は、印刷法やコ
ーティング法などにより形成される。図柄層12は、蒸
着法などによって形成された金属光沢による図柄を有し
ていてもよい。
【0012】オーバーコート層13は、インサートラベ
ル1が重なり合った重複部5における上下の紙シート1
1間に位置し、成形樹脂の熱によって上下の紙シート1
1を接着一体化する層である。オーバーコート層13を
構成する樹脂は、アクリル、塩素化ポリプロピレン、ア
クリルと塩素化ポリプロピレンとの共重合体や、熱可塑
性樹脂などがあり、これらの樹脂から、紙シート11に
最も良く接着する樹脂を選択する。たとえば、紙シート
11が紙のときは、オーバーコート層13を構成する樹
脂としてアクリルを用いるとよい。オーバーコート層1
3は、ラミネート法や印刷法やコーティング法などによ
り形成される。
ル1が重なり合った重複部5における上下の紙シート1
1間に位置し、成形樹脂の熱によって上下の紙シート1
1を接着一体化する層である。オーバーコート層13を
構成する樹脂は、アクリル、塩素化ポリプロピレン、ア
クリルと塩素化ポリプロピレンとの共重合体や、熱可塑
性樹脂などがあり、これらの樹脂から、紙シート11に
最も良く接着する樹脂を選択する。たとえば、紙シート
11が紙のときは、オーバーコート層13を構成する樹
脂としてアクリルを用いるとよい。オーバーコート層1
3は、ラミネート法や印刷法やコーティング法などによ
り形成される。
【0013】オーバーコート層13は、図柄層12を覆
って、紙シート11全面に形成されていてもよいし(図
1参照)、重複する端縁部4にだけ形成してもよい(図
2参照)。
って、紙シート11全面に形成されていてもよいし(図
1参照)、重複する端縁部4にだけ形成してもよい(図
2参照)。
【0014】この発明のインサートラベル1を用いて成
形品表面を装飾するには、次のようにするとよい。ま
ず、フランジ部32を有するカップ状容器を成形する一
対の金型21、22を用意する。
形品表面を装飾するには、次のようにするとよい。ま
ず、フランジ部32を有するカップ状容器を成形する一
対の金型21、22を用意する。
【0015】つぎに、一方の金型22の成形樹脂3が射
出される部分の金型表面24にインサートラベル1(図
1参照)のオーバーコート層13側が接するように、イ
ンサートラベル1を金型22に配置する(図4、図5参
照)。このとき、インサートラベル1の端縁部4が重な
り合う重複部5を設けておく(図4、図5参照)。
出される部分の金型表面24にインサートラベル1(図
1参照)のオーバーコート層13側が接するように、イ
ンサートラベル1を金型22に配置する(図4、図5参
照)。このとき、インサートラベル1の端縁部4が重な
り合う重複部5を設けておく(図4、図5参照)。
【0016】つぎに、金型21と金型22とを型閉めし
た後、インサートラベル1の紙シート11側に、溶融し
た成形樹脂3を射出口23より射出し(図6参照)、成
形品31の成形と同時に成形品31の胴部表面にインサ
ートラベル1を接着させる(図7、図8参照)。重複部
5において、インサートラベル1の端縁部4のオーバー
コート層13は、成形樹脂3の熱によって一時的に溶融
し、紙シート11の端縁部4と接した状態で再び固化
し、接着する。
た後、インサートラベル1の紙シート11側に、溶融し
た成形樹脂3を射出口23より射出し(図6参照)、成
形品31の成形と同時に成形品31の胴部表面にインサ
ートラベル1を接着させる(図7、図8参照)。重複部
5において、インサートラベル1の端縁部4のオーバー
コート層13は、成形樹脂3の熱によって一時的に溶融
し、紙シート11の端縁部4と接した状態で再び固化
し、接着する。
【0017】
【発明の効果】この発明のインサートラベルは、以上の
ような構成および作用なのでつぎのような効果を奏す
る。接着層を形成する必要がないので、良品率が高くな
る。また、接着層を設ける必要がないので、生産コスト
が低くなる。
ような構成および作用なのでつぎのような効果を奏す
る。接着層を形成する必要がないので、良品率が高くな
る。また、接着層を設ける必要がないので、生産コスト
が低くなる。
【図1】 この発明のインサートラベルの一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】 この発明のインサートラベルの一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】 この発明のインサートラベルの一実施例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図4】 この発明のインサートラベルが金型に配置さ
れた状態を示す断面図である。
れた状態を示す断面図である。
【図5】 この発明のインサートラベルが金型に配置さ
れた状態を示す平面図である。
れた状態を示す平面図である。
【図6】 この発明のインサートラベルが金型に配置さ
れ射出成形された状態を示す断面図である。
れ射出成形された状態を示す断面図である。
【図7】 この発明のインサートラベルが形成された成
形品の断面図である。
形品の断面図である。
【図8】 この発明のインサートラベルが形成された成
形品の斜視図である。
形品の斜視図である。
【符号の説明】 1 インサートラベル 11 紙シート 12 図柄層 13 オーバーコート層 21 金型 22 金型 23 射出口 24 金型表面 3 成形樹脂 31 成形品 32 フランジ部 4 端縁部 5 重複部 6 遮光層 7 ガスバリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−21414(JP,A) 特開 平2−135271(JP,A) 特開 昭63−23089(JP,A) 特公 昭46−14558(JP,B1) 実公 昭59−14329(JP,Y2) 実公 昭57−47157(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B32B 7/10 B32B 27/12
Claims (2)
- 【請求項1】 紙シート上に図柄層、全面または部分的
にオーバーコート層が形成されており、端縁部が重複す
るように射出成形用の金型内に配置して使用されるイン
サートラベルにおいて、重複部における上下の紙シート
の間に位置するオーバーコート層が、成形樹脂の熱によ
って上下の紙シートを接着一体化する性質を有すること
を特徴とするインサートラベル。 - 【請求項2】 オーバーコート層が、熱可塑性樹脂から
なる請求項1記載のインサートラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8415893A JP3180857B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | インサートラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8415893A JP3180857B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | インサートラベル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06270198A JPH06270198A (ja) | 1994-09-27 |
JP3180857B2 true JP3180857B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=13822699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8415893A Expired - Fee Related JP3180857B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | インサートラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180857B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2762295B1 (fr) * | 1997-04-18 | 1999-07-09 | Potier Muller Colette | Procede et dispositif de fabrication d'un recipient equipe d'une etiquette |
CN102729558A (zh) * | 2011-04-14 | 2012-10-17 | 黄胜昌 | 特殊模内成型标签 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP8415893A patent/JP3180857B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06270198A (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010327 |
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