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JP3099354B2 - 画像処理装置及びこの装置を用いたディジタルカラー複写機 - Google Patents

画像処理装置及びこの装置を用いたディジタルカラー複写機

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Publication number
JP3099354B2
JP3099354B2 JP02260907A JP26090790A JP3099354B2 JP 3099354 B2 JP3099354 B2 JP 3099354B2 JP 02260907 A JP02260907 A JP 02260907A JP 26090790 A JP26090790 A JP 26090790A JP 3099354 B2 JP3099354 B2 JP 3099354B2
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amount
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和行 村田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カラー原稿を読み取って、画像処理を施
し、原稿画像を記録媒体上に再生するディジタルカラー
複写機、カラーファクシミリ、画像ファイルシステム等
に使用される画像処理装置に関するものである。
近年、ディジタルカラー複写機等では高機能化が求め
られており、イメージスキャナで読み取った画像信号の
エッジ量を適切に補正したり、地図原稿の場合にはエッ
ジ強調量を多くしたりするエッジ強調処理も高機能化の
一翼を担っている。
また、ディジタルカラー複写機などに用いられるカラ
ー原稿は、黒文字部と中間調写真部が混在していること
が多く、黒文字部は色付きなくシャープなエッジで再生
し、中間調部は色再現性よくなめらかな階調特性で再生
することが求められており、黒文字領域を誤識別や識別
漏れなく識別し、適切な処理を行なう領域識別処理が必
要である。
以下図面を参照しながら、ディジタル複写機における
従来のエッジ強調処理の一例についてその構成および動
作を説明する。
第34図は従来のディジタル複写機の信号処理のブロッ
ク図、第35図は、従来のエッジ強調回路の演算方法を示
すものである。
第34図において、1は入力となる原稿を示し、2はレ
ンズ、3はイメージセンサであるCCDである。4はCCD3
からの出力を増幅する増幅器であり、5はそのアナログ
量をディジタルに変換するA/Dコンバータである。6は
シェーディング補正回路であり、7はエッジ強調判別回
路である。このエッジ強調判別回路7は、入力画像に対
してエッジ強調するか否かを判別して、エッジ部を強調
する場合は次のエッジ強調回路8に入力信号を渡し、エ
ッジ強調しないときには、入力信号を画像処理回路9に
渡す。なおこの判別は注目画素の濃度と、注目画素から
所定の距離範囲内にある複数の周辺画素の濃度との差の
絶対値が、所定の値より大きいときは、エッジ強調を行
い、小さいときはエッジ強調を行わないというものであ
る。画像処理回路9では、エッジ強調回路8の出力信号
処理する、例えばガンマ補正処理である。10は、画像処
理回路9からのディジタル信号をアナログ信号に変換す
るD/Aコンバータである。11は、D/Aコンバータ10からの
アナログ信号に基づいてパルス幅変調信号を出力するレ
ーザ変調回路である。12はレーザダイオード13を駆動す
るレーザドライバである。
D/Aコンバータ10、レーザ変調回路11、レーザドライ
バ12、レーザダイオード13は、周知のレーザビームプリ
ンタの構成要素であり、レーザビームプリンタにより原
稿画像を再生する。
第35図はエッジ強調回路の演算方法を示すものであ
り、3×3の画像ウィンドウの中心が注目画素である。
対角の4画素が周辺画素であり、注目画素の濃度に5を
乗じた値から周辺4画素の濃度の和を減算することを示
している。すなわち、注目画素の濃度に2次微分を減算
し、エッジ強調を行う。
(例えば、特開昭62−183672号公報) 以下図面を参照しながら、ディジタルカラー複写機に
用いられる従来の領域識別処理の一例についてその構成
および動作を説明する。
第36図はディジタルカラー複写機における、従来の領
域識別処理回路のブロック図である。
第36図において、R,G,Bは原稿を走査して読み取った
色信号である。色信号R,G,Bは、中間調画像用フィルタ
処理回路601、2値画像用フィルタ処理回路602及び領域
識別回路610に並列的に入力される。中間調画像用フィ
ルタ処理回路601は、注目画素領域が中間調画像領域で
あると想定して帯域強調処理を行なう2次元フィルタで
ある。このフィルタの周波数特性は網点成分を除去し、
かつ画像の鮮鋭度を高めるよう設定する。2値画像用フ
ィルタ処理回路602は、注目画素領域が2値画像領域で
あると想定して、文字などのエッジ成分の強調処理を行
なう。2値化回路603は、後述する色相判別回路605から
の色相信号r1,g1,b1がオンのときのみ色信号R,G,Bをそ
れぞれの閾値で2値化し、r1,g1,b1がオフのときには色
信号R,G,Bをそのまま出力する。
以上のようにして得られた中間調画像用フィルタ処理
回路601と、2値化回路603からの2値画像用データとを
以下に述べる領域識別回路610からの判定信号によって
選択回路604により切り換えて、後の処理回路へ出力す
る。
領域識別回路610は、色相判別回路605、領域判定用の
閾値を格納する閾値格納ROM606、信号合成回路607、エ
ッジ信号発生回路608、比較器609により構成されてい
る。信号合成回路は色信号R,G,Bより輝度に変換し合成
信号dを生成する。
エッジ信号生成回路608は合成信号dを入力とし注目
画素を中心とする3×3の画素ウインドウ内の最大値と
最小値の差を演算しエッジ信号eとして出力する。比較
器609では、エッジ信号eを、ある特定の閾値と比較し
て閾値以上であれば2値画像領域として1、閾値よりも
小さければ中間調画像領域として0を選択回路604に出
力する。色相判別回路605は、注目画素の色相をイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック、レッド、グリーン、
ブルーの7色相に識別し、色相信号r1、g1、b1を出力す
る。閾値格納ROMは色相信号r1,g1,b1をアドレス信号と
し、色相に応じた領域識別のための判定閾値が8ビット
信号として比較器609へ出力する。比較器609は、色相毎
の閾値とエッジ信号生成回路608からのエッジ信号eを
比較して、中間調領域か文字領域かを識別し、選択回路
604のよりそれぞれの領域に適した処理を行なった信号
を選択し、色補正及び下色除去回路611へ信号r,g,bとし
て出力する。色補正及び下色除去回路611では、色の濁
りの補正を行なうとともに、下色除去処理を行ないシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)信号を生成する。図示していないカラープリンタ
は、各色に対応する色材で記録媒体に原稿画像を再現す
る。
(例えば、特開昭64−41377号公報) 発明が解決しようとする課題 しかしながら上述のようなエッジ強調処理の構成で
は、エッジ強調による画像信号中のノイズ分を抑圧する
効果はあるが、エッジ強調する画素としない画素で強調
量に不連続性があるため、再生画像が不自然になる。
又、エッジ強調の強調量は、固定の係数による演算で算
出した2次微分成分を注目画素の濃度に加算しているの
で、エッジ強調量を任意に変えることができない。さら
に、色分解された色信号、例えばR,G,B信号それぞれに
従来のエッジ強調処理を行うと、エッジ強調後の信号が
画像信号のダイナミックレンジを越える場合、画像信号
の色が無彩色化するという問題点を有していた。
本発明は上記課題に鑑み、エッジ強調処理による画像
信号中のノイズ分の増長を抑圧し、かつ視覚的に自然な
エッジ強調処理を行い、また、エッジ強調量を任意に設
定可能で、さらに、色分解された色信号それぞれにエッ
ジ強調処理を行う場合でも、画像信号の色が無彩色化し
ない画像処理装置を提供することである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、色分解された複
数色の入力画像信号中の注目画素と、該注目画素から所
定の距離範囲内にある複数の周辺画素を用いて、該注目
画素と該周辺画素との差を算出する色毎のエッジ量検出
手段と、エッジ量検出手段から得られるエッジ量を、エ
ッジ量の絶対値が第1の所定の値より小さいときはエッ
ジ量を0に変換し、エッジ量の絶対値が第1の所定の値
より大きい第2の所定の値よりも大きいときはエッジ量
に所定の係数を乗じる変換を行い、エッジ量の絶対値が
第1の所定の値と第2の所定の値の間であるときは、エ
ッジ量の絶対値が第1の所定の値のとき0、第2の所定
の値のときエッジ量に該第1の所定の係数を乗じた値に
なるよう連続的に変換する色毎のエッジ量変換手段と、
前記エッジ量変換手段により変換されたエッジ量と注目
画素を色毎に加算するとき、加算した色毎の値が画像信
号のダイナミックレンジを越えないように、前記変換さ
れたエッジ量を小さくして注目画素に加算するエッジ強
調量抑圧手段を備えたものである。
本発明は上記した構成によって、注目画素のエッジ量
が第1の所定の値より小さいときはエッジ強調を行わ
ず、エッジ量が第2の所定の値より大きいときにはエッ
ジ量に比例したエッジ強調を行い、エッジ量が第一の所
定の値と第2の所定の値の間であるときは、第1の所定
の値より小さいときと第2の所定の値より大きいときの
エッジ強調量と連続になるようエッジ強調を行う。また
第1の所定の係数を任意に設定することにより、エッジ
強調量を任意に設定できる。さらに、色分解された複数
の色信号をエッジ強調処理するとき、エッジ強調後の信
号が画像信号のダイナミックレンジを越えないように、
エッジ強調量を適応的に小さくする事により、エッジ強
調後の画像信号の無彩色化を防止する。
作用 本発明は上述した構成よって、エッジ強調による画像
信号中のノイズ分を抑圧し、かつ、エッジ強調する画素
としない画素で強調量に連続性をもたせ、エッジ強調し
た再生画像の画質を向上させ、又、エッジ強調の強調量
を任意に変えることができる。さらに、エッジ強調後の
信号の無彩色化を抑圧できる。
実施例 第1図は本発明の実施例におけるディジタルカラー複
写機の信号処理のブロック図である。
第1図において、21は、原稿を走査して原稿の画像情
報を読み取るライン型のカラーイメージセンサである。
22は、イメージセンサ21からの色分解されたレッド、グ
リーン、ブルーに対応する画像信号R、G、Bを増幅す
る増幅器で、増幅された画像信号R′,G′,B′を出力す
る。23は、アナログ量である画像信号R′,G′,B′をデ
ィジタルに変換するA/Dコンバータである。24は、イメ
ージセンサ21の画像読み取り時のシェーディング歪を補
正するシェーディング補正回路である。シェーディング
補正回路24は、A/Dコンバータの出力Rd,Gd,Bd入力と
し、シェーディング補正処理した画像信号R″,G″,B″
を出力する。25は濃度変換回路であり、反射率スケール
の画像信号R″,G″,B″を濃度スケールの画像信号C,M,
Yに変換する。画像信号C,M,Yはシアン、イエロー、マゼ
ンタの色信号に対応する。26はラインメモリ回路であ
り、エッジ強調回路27,単色信号エッジ強調回路57およ
び領域識別回路28で5×5画素のウィンドウ処理を行な
うためのライン遅延用である。ラインメモリ回路26は、
濃度画像信号C,M,Yをそれぞれ1ライン遅延した信号、
2ライン遅延した信号、3ライン遅延した信号、4ライ
ン遅延した信号及び遅延のない色毎の信号41、42、43を
出力する。エッジ強調回路27は、ラインメモリの出力4
1,42,43を入力とし、注目画素信号をそれぞれエッジ強
調した信号Ec,Em,Eyを出力する。
単色信号エッジ強調回路57は、ラインメモリの出力4
1,42,43から単色信号を合成し、エッジ強調して信号Et4
4を出力する。
領域識別回路28は、最大グレー濃度とすべき領域の検
出信号B、無彩色であるべき領域の検出信号Nおよびエ
ッジ強調量を他の領域より大きくする領域の検出信号E
を出力する。検出信号Eは、エッジ強調回路27および単
色信号エッジ強調回路57に入力され検出信号がHIになる
とエッジ強調量が大きくなる。
58は識別処理回路であり、エッジ強調された単色信号
Et44を領域検出信号B,Nに従って処理した信号Etp59を出
力する。また識別処理回路58は、セレクタ30にセレクト
信号t49を出力する。
29は、エッジ強調信号Ec,Em,Eyの色修正及び黒成分を
生成するマスキング回路であり、色修正及び黒生成を行
なった画像信号53 Cm,54 Mm,55 Ym,56 Kmを出力す
る。
30は、マスキング回路29が出力する画像信号Cm,Mm,Ym
及びKmと、識別処理回路58の出力する信号59Etpのうち
から1つを選択し、選択された画像信号Sを出力するセ
レクタである。
50はズーム回路であり、ライン走査方向(主走査方
向)のズーミング処理を行なう。ズーム回路は画像信号
の補間処理と間引き処理を行なうことによりライン走査
方向のズーム機能を実現する。副走査方向のズーミング
処理は、画像読み取り装置の副走査速度を変えることに
より実現する。例えば、副走査速度を1/2にすると200%
の副走査方向のズーム率となる。
31はガンマ補正回路であり、後述のレーザビームプリ
ンタの階調特性を補正し、ガンマ補正された画像信号Sg
を出力する。ガンマ補正回路31は、メモリを用いたルッ
クアップテーブルによりD/D変換を行なうことにより実
現する。32はディジタル信号である画像信号Sgをアナロ
グ量に変換するD/Aコンバータである。33は、D/Aコンバ
ータ32から出力されるアナログ量の大きさによりパルス
幅変調するパルス幅変調回路である。34は、パルス幅変
調された画像信号により、レーザダイオード35を駆動す
るレーザドライバである。31,32,33,34,35は周知のレー
ザビームプリンタを構成する。
イメージセンサ21で読み取られた原稿画像は、レーザ
ビームプリンタで再生される。レーザビームプリンタ
は、色面順次でシアン、イエロー、マゼンタ、ブラック
の色重ねを行いカラー画像を再生する。
イメージセンサ21は原稿画像を4回走査し、セレクタ
30は、レーザビームプリンタで再生する色に対応する画
像信号を選択する。ただし、セレクタ30はCm,Mm,または
Ymを選択中にセレクト信号t49がHIになると、信号Sを
0にする。また、セレクタ30はKmを選択中、セレクト信
号t49がHIになると信号59を選択して出力する。
このように、原稿における黒文字領域を判別し、黒の
色材のみで原稿画像を記録材上に再生し、黒の色材のみ
で黒文字を再現することにより、十分な無彩色度と濃度
で黒文字を再現でき、またカラープリンタの色重ね時の
位置ずれによって黒文字のエッジ部に色付きが生じるこ
とを無くすことができる。
第1図における濃度変換回路25について説明する。
第2図は濃度変換回路の一部のブロック図である。濃
度変換回路25はメモリを用いたルックアップテーブルの
手法で実現する。第2図において、131はメモリ、132
は、第1図の反射率スケールの画像信号R″またはG″
またはB″であり、メモリ131のアドレスA7〜A0に入力
される。133はメモリから読みだされたデータであり、
第1図の濃度スケールの画像信号C、M、Yに対応す
る。濃度変換回路25は実際には、入力信号R″、G″、
B″に対する3つのメモリを有する。134は、メモリ131
のアドレスA10〜A8に入力され、メモリ131に記憶されて
いる8種のルックアップテーブルのうち1つを選択する
選択信号である。選択信号は複写機を制御する図示して
いない制御部が設定する。
第3図は第1図におけるメモリ131に記憶されている
ルックアップテーブルのデータの例のグラフである。反
射率から濃度に変換するのは反射率の対数を計算するこ
とにより得られる。第3図におけるルックアップテーブ
ルの曲線の形状を変えることによって、再生画像のコン
トラスト、濃度のダイナミックレンジなどを変えること
ができる。第2図の場合、8種の異なったルックアップ
テーブルがメモリ131に記憶されており、選択すること
ができる。
第4図は第1図におけるラインメモリ回路26のブロッ
ク図である。141,142,143及び144は入力された画像信号
を1ライン遅延する1ラインディレイメモリである。第
1図のラインメモリ回路26は、濃度画像信号C,M,Yをそ
れぞれ1ライン遅延した信号、2ライン遅延した信号、
3ライン遅延した信号、4ライン遅延した信号及び遅延
のない信号41、42、43を出力する。
第5図は第1図におけるエッジ強調回路27のブロック
図である。101はエッジ量検出回路であり、遅延ライン
数の異なる5つの信号41を入力とし、注目画素を中心画
素とする5×5画素のウインドウで画像信号を走査し、
注目画素のエッジ量信号104を出力する。102はエッジ量
変換回路である。エッジ量変換回路102は、エッジ量信
号104をエッジ量の大きさに応じてエッジ信号の大きさ
を変換し、変換されたエッジ量信号105を出力する。
103はエッジ量加算回路である。エッジ量加算回路103
は、注目画素の濃度信号108と、変換されたエッジ量信
号105に複数の異なる係数を乗じた値を加算し、加算し
た値が信号のダイナミックレンジを越えているか否かの
示す、飽和状態信号127を出力する。またエッジ量制御
回路130からのエッジ強調量選択信号122により前記加算
した値の1つを選択し、エッジ強調された信号Ecを出力
する。エッジ量検出回路101,エッジ量変換回路102およ
びエッジ量加算回路103からなる部分は色信号毎にあ
り、それぞれの色の濃度信号のエッジ成分を増大させた
エッジ強調信号Ec,Em,Eyを出力する。
エッジ量制御回路130は、色信号毎のエッジ量加算回
路から出力される飽和状態信号127,128,129および、領
域識別回路28からの検出信号Eを入力とし、エッジ強調
量選択信号122を出力する。
第5図におけるエッジ量検出回路101について第6図
を用いて説明する。
第6図はエッジ量検出回路101の動作説明図である。
遅延ライン数の異なる5つの信号41を入力とし、注目
画素を中心画素とする5×5画素のウインドウで画像信
号を走査する。ウィンドウの中央の注目画素のエッジ量
を、(注目画素の濃度×2)−(ウィンドウの4隅の画
素の濃度×0.5)という演算で求めたエッジ量信号104を
出力する。
次に第7図、第8図および第9図を用いて、第5図に
おけるエッジ量変換回路102について説明する。
第7図はエッジ量変換回路の変換特性の第1の例を示
す図である。
エッジ量変換回路に入力されるエッジ量信号の大きさ
がaより小さいときエッジ量変換回路は0を出力する。
入力されるエッジ量信号の大きさがbより大きいときは
入力信号に係数kを乗じた値を出力する。入力されるエ
ッジ量信号の大きさがaからbのときは入力信号に係数
iを乗じ定数cを加算した値を出力する。この時、係数
iおよび定数cは、入力エッジ量信号の大きさがaより
小さいときおよびbより大きいときのエッジ量変換特性
と連続になるようにする。
第8図はエッジ量変換回路の変換特性の第2の例を示
す図ある。エッジ量変換回路に入力されるエッジ量信号
の大きさがaより小さいときエッジ量変換回路は0を出
力する。入力されるエッジ量信号の大きさがbより大き
いときは入力信号に係数kを乗じた値を出力する。入力
されるエッジ量信号の大きさがaからbのときは、第8
図に示すような曲線で表わした値を出力する。この時、
入力されるエッジ量信号の大きさがaより小さいときお
よびbより大きいときのエッジ量変換特性と連続になる
ようにする。
第9図は第7図、第8図に示す変換特性を実現する第
5図におけるエッジ量変換回路102のブロック図であ
る。71は、エッジ量信号104を入力とし、エッジ量信号
の絶対値75と符号ビット79を出力する絶対値回路であ
る。72はメモリであり、エッジ量信号の絶対値75はメモ
リ72のアドレスADR8〜ADR0に入力される。メモリ72には
変換用のルックアップテーブルデータが記憶されてい
る。メモリ72には、第7図または第8図に示したa,b,k
を変えた複数のルックアップテーブルが記憶されてお
り、ルックアップテーブル選択信号78により、そのうち
1つのルックアップテーブルが選択される。ルックアッ
プテーブル選択信号78は、メモリ72のアドレスADR11〜A
DR9に入力され、メモリに記憶されている8種のルック
アップテーブルのうち1つを選択する。ルックアップテ
ーブル選択信号は複写機を制御する図示していない制御
部が設定する。61がエクスクルーシブオアゲートであ
り、符号ビット79と制御信号INVを入力とする。制御信
号INVは図示していない複写機の制御部が出力する。INV
をHIにすると符号ビット79が反転して出力され、結果的
に画像信号のエッジ成分の符号が反転するため画像信号
をぼかす処理をエッジ強調回路で実現することになる。
73は2の補数変換回路であり、ルックアップテーブルに
よって変換された正の値76と符号ビットより、2の補数
で表わした変換されたエッジ量信号105を出力する。
第7図、第8図におけるaの値の異なった複数のルッ
クアップテーブルを用意しておくことにより、エッジ強
調処理による画像信号中のノイズ成分の増長の抑圧量を
可変できる。係数kの値を異なった複数のルックアップ
テーブルを用意しておくことにより、エッジ強調量を可
変できる。更に、bの値を異なった複数のルックアップ
テーブルを用意しておくことにより、エッジ強調量に連
続性を変えることができる。第9図においてメモリ72
は、少なくとも1つのエッジ量変換用のルックアップテ
ーブルを記憶できる書込み可能なメモリで構成し、変換
特性を変えるときは、複写機を制御する図示していない
制御部がルックアップテーブルデータを書き込んでもよ
い。また、第7図に示すように変換特性が折れ線である
時はメモリを用いたルックアップテーブルではなく、乗
算器、加算器等を用いて第7図の変換特性を実現しても
よい。
エッジ量加算回路103を説明する前に、エッジ強調処
理によって色細線や色エッジが無彩色化する現象につい
て説明する。
第10図は、白地上の青色の細線をイメージスキャナで
読み取ったときの色分解された8ビットのR,G,B濃度デ
ータを示すグラフである。位置dではR,Gに比べてBの
濃度が大きいので位置dでの色は青である。
第11図は第10図に示した濃度データにエッジ強調処理
をした後のデータである。位置d′ではエッジ強調処理
により濃度信号のダイナミックレンジを越えるため、R,
G,Bデータはともに255となり黒になってしまう。このよ
うに、エッジ強調処理によりエッジ強調後の画像信号
が、信号のダイナミックレンジを越える場合、色信号が
無彩色化する。
次に第5図に示したエッジ量加算回路103及びエッジ
量制御回路130について、第12図を用いて説明する。
第12図は、エッジ量加算回路103およびエッジ量制御
回路130のブロック図である。
103はエッジ量加算回路である。105は変換されたエッ
ジ量信号、108は注目画素の画像信号である。81は、変
換されたエッジ量信号105の2倍の値を出力する2倍演
算器、82は1/2倍演算器、83は1/倍演算器である。各演
算器はビットシフトで実現できる。84は2倍演算器101
の出力と注目画像信号を加算器であり、加算した値が8
ビットで表現可能な0〜255のダイナミックレンジを越
えるとき飽和状態信号123をHIにして出力する。加算器8
5,86および87も同様にそれぞれ飽和状態信号124,125お
よび126を出力する。セレクタ108は、エッジ強調量選択
信号122に基づいて、各加算器の出力84,85,86,87および
注目画素信号108をそれぞれi4,i3,i2,i1,i0入力とし、
入力の内1つを選択し、エッジ強調された画像信号Ecを
出力する。演算器群、加算器群、セレクタよりなるエッ
ジ強調量選択回路は色信号毎に3つあり、それぞれエッ
ジ強調された信号Ec,Em,Eyを出力する。第5図の飽和状
態信号127は、第12図の飽和状態信号123,124,125および
126をまとめて表示している。
130は、エッジ量制御回路である。109,110,111および
112はオアゲートであり、色毎の飽和状態信号信号を入
力とし、信号118,119,120および121を出力する。113は
プライオリティーエンコーダであり、オアゲートの出力
118,119,120,121をそれぞれI1,I2,I3,I4入力とする。さ
らに、エッジ強調量を他の領域より大きくすべき領域の
検出信号Eも入力とし、エッジ強調量選択信号122を出
力する。EがHIの場合、プライオリティーエンコーダ11
3は、入力In(nは1〜4)のうち最も大きいnでかつI
nがLOWのとき、セレクタ108が入力in(nは1〜4)を
選択するようにエッジ量選択信号122を出力する。EがL
OWの場合、プライオリティーエンコーダ113は、入力In
(nは1〜3)のうち最も大きいnでかつInがLOWのと
き、セレクタ108が入力in(nは1〜3)を選択するエ
ッジ量選択信号122を出力する。プライオリティーエン
コーダの入力InがすべてHIのときは、Eに関わらず、プ
ライオリティーエンコーダ113はセレクタ108が入力i0を
選択するエッジ量選択信号を122を出力する。
第13図に、プライオリティーエンコーダ113の入力
と、セレクタ108の選択する選択信号の図を示す。
以上のようにエッジ強調後の信号が、画像信号のダイ
ナミックレンジを越えないようにエッジ強調量を抑圧す
ることにより、色細線や色エッジの無彩色化を防止でき
る。特に、色細線が多い地図原稿等の場合、エッジ強調
量を多くして複写する方がよいが、このとき色細線が黒
線として再生してしまうことを防止できる。
第14図は第1図における単色信号エッジ強調回路57の
ブロック図である。271,272,273,274および275は色信号
合成回路であり、それぞれライン遅延数の異なるC,M,Y
信号(41,42,43)を入力とし、1つの合成された単色信
号を出力する。例えば、a・C+b・M+c・Y(a,b,
cは所定の係数)で算出する。エッジ量検出回路276は、
第5図のエッジ量検出回路101と同じであり、前記単色
信号を5×5のウインドウで走査しエッジ量信号277を
出力する。エッジ量変換回路278は、第5図のエッジ量
変換回路102と同様であり、エッジ量信号277を変換した
信号279を出力する。エッジ量変換回路280は、EがLOW
のとき、変換されたエッジ量信号279と注目画素の単色
信号281を加算し、EがHIのとき、変換されたエッジ量
信号279の2倍と注目画素の単色信号281を加算し、エッ
ジ強調した単色信号Et44を出力する。
第15図は、第1図における領域識別回路28のブロック
図である。
91は、最大グレー濃度領域検出回路であり、色毎の遅
延ライン数の異なる信号41、42、43を入力とし、最大グ
レー濃度領域検出信号Bと、無彩色判定信号98を出力す
る。92は、無彩色領域識別回路およびエッジ強調増大領
域検出回路であり、色毎の遅延ライン数の異なる信号4
1、42、43および無彩色判定信号98を入力とし、無彩色
領域検出信号Nと、エッジ強調増大領域検出信号Eを出
力する。
第16図は、第15図における最大グレー濃度領域検出回
路91のブロック図である。229,230,231,232,233は、そ
れぞれ遅延ライン数の異なるC,M,Y濃度信号である。201
は単色化回路であり、C,M,Y濃度信号を入力とし、1つ
の濃度に対応する単色信号211を合成して出力する。単
色化回路は異なる遅延ライン数の信号毎に5つあり、そ
れぞれ遅延ライン数の異なる単色信号211,212,213,214,
215を出力する。
202は5×5ウインドウ処理回路(1)であり、前記
単色信号を5×5画素で走査し、5×5ウインドウ処理
した信号216を出力する。
203,204,205は3×3ウインドウ処理回路(1)であ
り、前記単色信号を3×3画素で走査し、それぞれ、3
×3ウインドウ処理した1ビットの信号217,218,219を
出力する。3×3ウインドウ処理回路(1)203は、単
色信号211,212,213を入力とし、3×3ウインドウ処理
回路(1)204は、単色信号212,213,214を入力とし、3
×3ウインドウ処理回路(1)205は、単色信号213,21
4,215を入力とし、遅延ライン数の異なる3×3ウイン
ドウ処理した信号217,218,219をそれぞれ出力する。206
は3×3連続点近傍処理回路であり、遅延ライン数の異
なる3×3ウインドウ処理した信号217,218,219を、3
×3画素ウインドウで走査し、3×3画素のウインドウ
内の9画素に、2つ以上連続したの画素があるとき、3
×3連続点近傍処理された1ビットの信号220をHIにす
る。
208は無彩色検出回路であり、1ライン遅延したC,M,Y
濃度信号232を入力とし、C,M,Yのうち最も大きい値と最
も小さい値の差が所定の値以下である時、無彩色検出信
号221をHIにする。2ライン遅延したC,M,Y濃度信号232
より無彩色検出を行なった信号が無彩色検出信号222で
あり、3ライン遅延したC,M,Y濃度信号232より無彩色検
出を行なった信号が無彩色検出信号223である。
209は3×3近傍処理回路であり、遅延ライン数の異
なった無彩色検出信号221,222,223を入力とし、3×3
画素のウインドウで無彩色検出信号を走査し、3×3画
素ウインドウ内の9画素全ての無彩色判定信号がHIであ
るとき、無彩色判定信号98をHIにする。
207はアンドゲートであり、5×5ウインドウ処理さ
れた信号216,3×3連続点近傍処理された信号220と、無
彩色判定信号98の論理和を演算し、最大グレー濃度領域
Bを出力する。
第17図は、第16図における5×5ウインドウ処理回路
(1)202のブロック図である。
570は5×5エッジ検出回路であり、遅延ライン数の
異なる単色信号211,212,213,214,215を入力とし、前記
単色信号を5×5画素のウインドウで走査して、5×5
エッジ検出信号577と5×5エッジ成分信号575を出力す
る。ここで5×5画素のウインドウの中央が注目画素で
ある。
571は、5×5濃度検出回路であり、5×5エッジ成
分信号と単色信号213を入力とし、注目画素の濃度検出
信号576を出力する。
572は5×5濃度差検出回路であり、遅延ライン数の
異なる単色信号211,212,213,214,215を入力とし、前記
単色信号を5×5画素のウインドウで走査して、画素ウ
インドウ内の5×5濃度差検出信号578を出力する。
574はアンドゲートであり、5×5エッジ検出信号57
7、5×5濃度検出信号576および5×5濃度差遣出信号
578の論理和を演算し、5×5ウインドウ処理された信
号216を出力する。
第18図は、第17図における5×5エッジ検出回路570
のブロック図である。
580は5×5ウインドウ演算器であり、遅延ライン数
の異なる単色信号211,212,213,214,215を入力とし、前
記単色信号を5×5画素のウインドウで走査する。前記
5×5のウインドウの中央の画素データから、4隅の画
素の値を1/4した値の和を加算することにより、5×5
エッジ成分信号575を出力する。581はコンパレータであ
り、前記5×5エッジ信号575と、図示していない複写
機の制御部が設定する所定の閾値582とを比較し、5×
5エッジ成分575が前記所定の閾値582より大きいときHI
となる5×5エッジ検出575を出力する。
第19図は、第17図における5×5濃度検出回路571の
ブロック図である。
291は加算器であり、5×5エッジ成分信号575と注目
画素の単色信号213を加算し、エッジ成分加算信号294を
出力する。292はコンパレータであり前記エッジ成分加
算信号294と、図示していない複写機の制御部が設定す
る所定の閾値293とを比較し、エッジ成分加算信号294が
前記所定の閾値293より大きいときHIとなる5×5エッ
ジ検出576を出力する。
第20図は、第17図における5×5濃度差検出回路572
のブロック図である。
301は5×5濃度差演算器であり、遅延ライン数の異
なる単色信号211,212,213,214,215を入力とし、前記単
色信号を5×5画素のウインドウで走査し、5×5のウ
インドウ内の図に示す印をした画素の最大値と最小値の
差を演算し、5×5濃度差信号305を出力する。ここで
注目画素は5×5のウインドウの中央の画素である。30
2はコンパレータであり、注目画素の単色濃度差信号305
と、図示していない複写機の制御部が設定する所定の閾
値310を比較し、注目画素の濃度差信号305が所定の値31
0より大きいときHIとする信号578を出力する。
第21図は、第16図における3×3ウインドウ処理回路
(1)205のブロック図である。
320は3×3エッジ検出回路であり、遅延ライン数の
異なる単色信号213,214,215を入力とし、前記単色信号
を3×3画素のウインドウで走査して、3×3エッジ検
出信号325を出力する。ここで3×3画素のウインドウ
の中央が注目画素である。
321は濃度検出回路であり、単色信号213を入力とし、
注目画素の濃度検出信号326を出力する。
323は3×3濃度差検出信号であり、遅延ライン数の
異なる単色信号213,214,215を入力とし、前記単色信号
を3×3画素のウインドウで走査して、画素ウインドウ
内の3×3濃度差検出信号327を出力する。
324はアンドゲートであり、3×3エッジ検出信号32
5、濃度検出信号326および3×3濃度差検出信号327の
論理和を演算し、3×3ウインドウ処理された信号219
を出力する。
第22図は第21図における3×3エッジ検出回路320の
ブロック図である。
330は3×3ウインドウ演算器であり、遅延ライン数
の異なる単色信号213,214,215を入力とし、前記単色信
号を3×3画素のウインドウで走査する。前記3×3ウ
インドウの注目画素からウインドウの4隅の画素を1/4
した値の和を加算することにより、3×3エッジ成分信
号333を出力する。331はコンパレータであり、前記3×
3エッジ成分信号333と、図示していない複写機の制御
部が設定する所定の閾値332とを比較し、3×3エッジ
成分信号333が前記所定の閾値より大きいときHIになる
3×3エッジ検出信号325を出力する。
第23図は、第21図における濃度検出回路321のブロッ
ク図である。
340はコンパレータであり、注目画素の単色信号214
と、図示していない複写機の制御部が設定する所定の閾
値341とを比較し、注目画素の単色信号214が所定の閾値
より小さいときHIとなる濃度検出信号326を出力する。
第24図は、第21図における3×3濃度差検出回路のブ
ロック図である。
350は3×3濃度差演算器であり、遅延ライン数の異
なる単色信号213,214,215を入力とし、前記単色信号を
3×3画素のウインドウで走査する。前記3×3ウイン
ドウの内の図中の印をした画素の最大値と最小値の差を
演算し、3×3濃度差信号353を出力する。352はコンパ
レータであり、前記3×3濃度差信号353と、図示して
いない複写機の制御部が設定する所定の閾値354とを比
較し、3×3濃度差信号353が前記所定の閾値より大き
いときHIになる3×3濃度差検出信号327を出力する。
第15図の最大グレー濃度領域検出回路91を以上のよう
な構成で実現し、格式位置を最適に設定することのよ
り、注目画素のエッジ強調後の濃度、5×5画素ウイン
ドウでのエッジ成分、3×3画素ウインドウでのエッジ
の連続性および注目画素近傍の無彩色画素の情報より、
最大グレー濃度とすべき領域を検出するので、誤検出を
きわめて少なくすることができる。
次に、第15図の無彩色領域検出回路およびエッジ強調
増大領域検出回路92について説明する。
第25図は、第15図における無彩色領域検出回路および
エッジ強調増大領域検出回路92のブロック図である。22
9,230,231,232,233は、それぞれ遅延ライン数の異なる
C,M,Y濃度信号である。239は最淡色選択回路であり、C,
M,Y濃度信号を入力とし、最も大きい値の信号を選択
し、1つの最淡色信号251を出力する。最淡色選択回路
は異なる遅延ライン数の信号毎に5つあり、それぞれ遅
延ライン数の異なる最淡色信号251,252,253,254,255を
出力する。
240は5×5ウインドウ処理回路(2)240であり、前
記最淡色信号を5×5画素で走査し、5×5ウインドウ
処理した信号256を出力する。
241,242,243は3×3ウインドウ処理回路(2)であ
り、前記最淡色信号を3×3画素で走査し、それぞれ、
3×3ウインドウ処理した1ビットの信号258,259,260
を出力する。3×3ウインドウ処理回路(2)241は、
最淡色信号251,252,253を入力とし、3×3ウインドウ
処理回路(2)242は、最淡色信号252,253,254を入力と
し、3×3ウインドウ処理回路(2)243は、最淡色信
号213,214,215を入力とし、遅延ライン数の異なる3×
3ウインドウ処理した信号258,259,260をそれぞれ出力
する。244は3×3連続点近傍処理回路であり、遅延ラ
イン数の異なる3×3ウインドウ処理した信号258,259,
260を、3×3画素ウインドウで走査し、3×3画素の
ウインドウ内の9画素に、2つ以上連続したの画素があ
るとき、3×3連続点近傍処理された1ビットの信号26
1をHIにする。
245はアンドゲートであり、5×5ウインドウ処理を
された信号256,3×3連続点近傍処理された信号261と、
無彩色判定信号98の論理和を演算し、無彩色領域検出信
号Nを出力する。
246はアンドゲートであり、5×5ウインドウ処理を
された信号256,3×3連続点近傍処理された信号261の論
理和を演算し、エッジ強調増大領域検出信号Eを出力す
る。
第26図は、第25図における5×5ウインドウ処理回路
(2)240のブロック図である。
361は5×5濃度差演算器であり、遅延ライン数の異
なる最淡色信号251,252,253,254,255を入力とし、前記
最淡色信号を5×5画素のウインドウで走査し、5×5
のウインドウ内の図に示す印をした画素の最大値と最小
値の差を演算し、5×5最淡色濃度差信号363を出力す
る。ここで注目画素は5×5のウインドウの中央の画素
である。362はコンパレータであり、注目画素の最淡色
濃度差信号363と、図示していない複写機の制御部が設
定する所定の閾値364を比較し、注目画素の単色濃度差
信号363が所定の値364より大きいときHIとする5×5ウ
インドウ処理した信号256を出力する。
第27図は、第25図における3×3ウインドウ処理回路
(2)243のブロック図である。
378,379および380は最大値クリップ回路であり、最淡
色信号253,254,255をそれぞれ入力とする。前記最大値
クリップ回路378,379,380は、入力信号を、複写機の制
御部が設定する最大値でクリップし、クリップされた単
色信号374,375,376をそれぞれ出力する。最大値クリッ
プ回路379は、注目画素がクリップされたときHIになる
クリップ検出信号377を出力する。
370は3×3ウインドウ演算器であり、遅延ライン数
の異なるクリップされた最淡色信号374,375,376を入力
とし、クリップされた最淡色信号を3×3画素のウイン
ドウで走査して、3×3エッジ成分信号373を出力す
る。ここで、3×3画素のウインドウの中央の画素が注
目画素である。
371はコンパレータであり、前記3×3エッジ成分信
号373と、図示していない複写機の制御部が設定する所
定の閾値372とを比較し、3×3エッジ成分信号373が前
記所定の値より大きいときHIとなる信号378を出力す
る。
381はアンドゲートであり、コンパレータ371の出力37
8とクリップ検出信号377の論理和を演算し、3×3ウイ
ンドウ処理した信号260を出力する。
第15図の無彩色領域検出回路およびエッジ強調増大領
域検出回路92を、以上に示したような構成で実現し、各
閾値を最適に設定することにより、5×5画素ウインド
ウ処理での最淡色信号の濃度差、注目画素近傍の3×3
画素ウインドウ処理での最大値をクリップした信号のエ
ッジ成分、および注目画素近傍の無彩色画素の情報から
無彩色領域領域およびエッジ強調増大領域を検出するの
で誤識別がきわめて少なくでき、3×3ウインドウ処理
でクリップした信号を用いることにより、黒文字周辺の
淡い部分から少し濃い部分への変化領域を検出できる。
第28図を用いて、最大グレー濃度領域検出、無彩色領
域検出およびエッジ強調増大領域検出が画像のどの様な
領域を検出するかを説明する。
第28図は領域検出領域を示す図である。第28図の濃度
曲線は左から右へ低濃度領域から高濃度領域への変化を
示しており、高濃度領域は黒文字であるとする。Aの領
域は、最大グレー濃度であるべき最大グレー濃度領域と
検出され、Bの領域は無彩色であるべき無彩色領域もし
くはエッジ強調を他の領域より大きくすべきエッジ強調
増大領域である。画像信号が無彩色と判定すればBの領
域は無彩色領域と判定する。すなわち、原稿の下地に色
がついている場合の黒文字のエッジ部は、エッジ強調増
大領域として検出する。
第29図は、第1図における識別処理回路58のブロック
図である。
400は2値化回路であり、エッジ強調された単色信号E
t44を2値化して2値化単色信号404を出力する。セレク
タ401は、無彩色領域検出信号NがHIのとき2値化単色
信号404を選択し、NがLOWのときエッジ強調された単色
信号44を選択して信号405を出力する。セレクタ402は、
最大グレー濃度領域検出信号BがHIのき最大濃度データ
ffHを選択し、BがLOWのときセレクタ401の出力405を選
択して信号Etpを出力する。403はオアゲートであり、最
大グレー濃度領域検出信号Bと無彩色領域検出信号Nを
入力とし、セレクト信号t49を出力する。セレクト信号t
49は、黒の色材のみで再生する領域を示す信号である。
セレクタ402を削除し、オアゲート403の出力tをセレク
タ401のセレクト入力SAに入力してもよい。なぜなら最
大グレー濃度領域と検出した領域は、ある程度濃度が大
きいので2値化回路400で2値化すると、最大グレー濃
度の信号になるからである。
第30図は、第29図における2値化回路400の第1の実
施例の図である。410はコンパレータであり、エッジ強
調された単色信号44と、図示していない複写機の制御部
が設定する所定の閾値411とを比較し、エッジ強調され
た単色信号44の方が閾値より大きいときHIになる信号40
4を出力する。信号412は8ビットに拡張され、0または
ffHの値になる。
第31図は、第29図における2値化回路400の第2の実
施例の図である。420はメモリであり、エッジ強調され
た単色信号44はメモリ44のアドレスA7〜A0に入力され
る。エッジ強調された単色信号44は、メモリ420に記憶
されたルックアップテーブルデータによりD/D変換され
る。メモリ420はデータ読みだし端子DATA7〜DATA0よりD
/D変換された信号404を出力する。図示していない複写
機の制御部が設定するルックアップテーブル選択信号42
1は、メモリ420のアドレスA10〜A8に入力され、メモリ4
20に記憶された8つのルックアップテーブルデータのう
ち1つを選択する。
第32図は、第31図のメモリ420に記憶されているルッ
クアップテーブルのデータの例を示す図である。
図中、傾きyを90゜とすると、閾値をxとする2値化
回路と等価である。傾きyを90゜以下にすることは急峻
なコントラスト変換を行なうということである。このコ
ントラスト変換を閾値xの疑似2値化処理と称する。傾
きyを90゜近くに設定すると、第1図に示すZOOM回路50
により拡大処理をしたとき、再生画像のエッジがギザギ
ザになるジャギーが発生する。このため拡大率に応じて
傾きyを小さくして、いわゆるジャギーの発生を抑圧す
る。メモリ400がROMの場合は、傾きyや閾値xを変えた
複数のルックアップテーブルをメモリの記憶しておき、
最適なルックアップテーブルを選択する。メモリ400がR
AMの場合は、最適なルックアップテーブルデータを外部
よりダウンロードする。ルックアップテーブルデータ
は、第32図の様な折れ線ではなく、曲線であってもよ
い。
次に第1図におけるマスキング回路29について、第33
図を用いて説明する。
第33図はマスキング回路29のブロック図である。第33
図において、431はマトリックス演算回路であり、エッ
ジ強調された画像信号Ec,Em,Eyを入力として、色修正処
理された画像信号53 Cm,54 Mm,55 Ymを出力する。マ
トリクス演算回路は以下の演算を行なう。
Cm=a11・Ec+a12・Em+a13・Ey Mm=a21・Ec+a22・Em+a23・Ey Cm=a31・Ec+a32・Em+a33・Ey 上式でamn(m,nは1〜3)は色修正のための係数であ
る。このマスキング処理方法は周知の1次マスキング法
である。432は最小値検出回路であり、色修正処理され
た画像信号53 Cm,54 Mm,55 Ymのうち、最も小さい値
433を出力する。435は減算器であり、最小値検出回路43
2からの信号433から所定の値437Sqを減算した値441を出
力する。また減算器435は、減算した値が負のときアク
ティブになる符号信号436も出力する。439はセレクタで
あり、減算器435から出力される符号信号によって、減
算器435の出力と0の値438のうち一方を選択し、黒成分
信号56 Kmを出力する。セレクタ439は、符号信号436が
負であるとき438(値は0)を選択する。所定の値137Sq
はスケルトンレベルといわれ、この方法による黒成分生
成方法は、周知のスケルトンブラック法である。
発明の効果 以上のように本実施例によれば、エッジ強調による画
像信号中のノイズ分を抑圧し、エッジ強調量に不連続性
が無いため、再生画像が自然になる。又、エッジ強調の
強調量は、任意に可変可能である。さらに、色分解され
た色信号それぞれにエッジ強調処理を行なっても、エッ
ジ強調後の信号の色が無彩色化するというとは無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるディジタルカラー複写
機の信号処理ブロック図、第2図は濃度変換回路のブロ
ック図、第3図はルックアップテーブルデータの図、第
4図はラインメモリ回路のブロック図、第5図はエッジ
強調回路のブロック図、第6図はエッジ量検出回路のブ
ロック図、第7図はエッジ量変換回路の第1の変換特性
図、第8図はエッジ量変換回路の第2の変換特性図、第
9図はエッジ量変換回路のブロック図、第10図は青色細
線の濃度データの図、第11図は青色細線のエッジ強調処
理後の濃度データの図、第12図はエッジ量加算回路のブ
ロック図、第13図はプライオリティーエンコーダの入力
とセレクタの選択信号の関係図、第14図は単色信号エッ
ジ強調回路のブロック図、第15図は領域識別回路のブロ
ック図、第16図は最大グレー濃度領域検出回路のブロッ
ク図、第17図は5×5ウインドウ処理回路(1)のブロ
ック図、第18図は5×5エッジ検出回路のブロック図、
第19図は5×5濃度検出回路のブロック図、第20図は5
×5濃度差検出回路のブロック図、第21図は3×3ウイ
ンドウ処理回路(1)のブロック図、第22図は3×3エ
ッジ検出回路のブロック図、第23図は濃度検出回路のブ
ロック図、第24図は3×3濃度差検出回路のブロック
図、第25図は無彩色領域検出回路及びエッジ強調増大領
域検出回路のブロック図、第26図は5×5ウインドウ処
理回路(2)のブロック図、第27図は3×3ウインドウ
処理回路(2)のブロック図、第28図は領域検出領域を
示す図、第29図は領域識別回路のブロック図、第30図は
2値化回路の第1の実施例の図、第31図は2値化回路の
第2の実施例の図、第32図はメモリ400に記憶されるル
ックアップテーブルデータの図、第33図はマスキング処
理回路29のブロック図、第34図は従来のディジタル複写
機の信号処理ブロック図、第35図は従来のエッジ強調回
路の演算方法の図、第36図は従来の領域識別処理回路の
ブロック図である。 27……エッジ強調回路、28……領域識別回路、30……セ
レクタ、57……単色信号エッジ強調回路、58……識別処
理回路、102……エッジ量変換回路、103……エッジ量加
算回路、130……エッジ制御回路、71……絶対値回路、7
2……メモリ、113……プライオリティエンコーダ、202
……5×5ウインドウ処理回路(1)、203,204,205…
…3×3ウインドウ処理回路(1)、206……連続点近
傍処理回路、208……無彩色検出回路、209……3×3近
傍処理回路、239……最淡色選択回路、378,279,280……
最大値クリップ回路、400……2値化回路、401,402……
セレクタ、420……メモリ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−251273(JP,A) 特開 昭64−44751(JP,A) 特開 平1−284074(JP,A) 特開 昭62−203475(JP,A) 特開 昭63−182785(JP,A) 特開 昭62−185466(JP,A) 特開 平2−84879(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像信号の高周波成分を補正するエッ
    ジ補正手段を備える画像処理装置において、 該画像信号中の注目画素と、該注目画素から所定の距離
    範囲内にある複数の周辺画素を用いて、該注目画素と該
    周辺画素との差を算出するエッジ量検出手段と、前記エ
    ッジ量検出手段から得られるエッジ量を、エッジ量の絶
    対値が第1の所定の値より小さいときはエッジ量を0に
    変換し、エッジ量の絶対値が第1の所定の値より大きい
    第2の所定の値よりも大きいときは、エッジ量に所定の
    係数を乗じる変換を行い、エッジ量の絶対値が第1の所
    定の値と第2の所定の値の間であるときは、エッジ量の
    絶対値が第1の所定の値のとき0、第2の所定の値のと
    きエッジ量に該所定の係数を乗じた値になるよう連続的
    に変換するエッジ量変換手段と、前記エッジ量変換手段
    により変換されたエッジ量を、該注目画素に加算または
    減算する加減算手段とを備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】色分解された複数色の画像信号のエッジ部
    を強調するエッジ強調手段を備える画像処理装置におい
    て、 該画像信号の注目画素と、該注目画素から所定の距離範
    囲内にある複数の周辺画素を用いてエッジ量を算出する
    色毎のエッジ量検出手段と、該エッジ量に所定の係数を
    乗じたエッジ量を注目画素に色毎に加算するとき、加算
    した色毎の値が画像信号のダイナミックレンジを越えな
    いように、前記所定の係数を小さくして加算するエッジ
    強調量抑圧手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】色分解された複数色の入力画像信号のエッ
    ジ部を強調するエッジ強調手段を備える画像処理装置に
    おいて、 該画像信号中の注目画素と、該注目画素から所定の距離
    範囲内にある複数の周辺画素を用いて、該注目画素と該
    周辺画素との差を算出する色毎のエッジ量検出手段と、
    前記エッジ量検出手段から得られるエッジ量を、エッジ
    量の絶対値が第1の所定の値より小さいときはエッジ量
    を0に変換し、エッジ量の絶対値が第1の所定の値より
    大きい第2の所定の値よりも大きいときはエッジ量に所
    定の係数を乗じる変換を行い、エッジ量の絶対値が第1
    の所定の値と第2の所定の値の間であるときは、エッジ
    量の絶対値が第1の所定の値のとき0、第2の所定の値
    のときエッジ量に該第1の所定の係数を乗じた値になる
    よう連続的に変換する色毎のエッジ量変換手段と、前記
    エッジ量変換手段により変換されたエッジ量と注目画素
    を色毎に加算するとき、加算した色毎の値が画像信号の
    ダイナミックレンジを越えないように、前記変換された
    エッジ量を小さくして注目画素に加算するエッジ強調量
    抑圧手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】エッジ量変換手段は、所定の係数が可変で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項または
    第(3)項記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】エッジ量変換手段は、第1の所定の値が可
    変であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項ま
    たは第(3)項記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】エッジ量変換手段は、第2の所定の値が可
    変であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項ま
    たは第(3)項記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】エッジ量変換手段は、メモリを用いたルッ
    クアップテーブルによる変換手段であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項または第(3)項記載の画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】エッジ量変換手段は、入力されるエッジ量
    の絶対値と符号を出力する絶対値算出手段と、前記絶対
    値を変換する、メモリを用いたルックアップテーブル
    と、前記ルックアップテーブルの出力と前記符号を用い
    て2の補数に変換する補数変換手段を具備することを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項または第(3)項記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】メモリは、複数のルックアップテーブルデ
    ータを保持し、複数のルックアップテーブルのうち1つ
    を選択することが可能であることを特徴とする特許請求
    の範囲第(7)項または第(8)項記載の画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】メモリは、書き込み可能であり、該ルッ
    クアップテーブルデータを変更可能であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(7)項または第(8)項記載の
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】エッジ強調量抑制手段は、所定の係数よ
    り小さく異なる複数の係数を前記エッジ量に乗じた値
    と、注目画素とを加算した複数のエッジ強調信号のう
    ち、画像信号のダイナミックレンジを越えない最も大き
    い係数で乗じたエッジ強調信号を選択することを特徴と
    する特許請求の範囲第(2)項または第(3)項記載の
    画像処理装置。
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