JP3094109B2 - 水性塗料及びそれを用いる塗装法 - Google Patents
水性塗料及びそれを用いる塗装法Info
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Description
関する。
2コート1ベイク方式で上塗り塗装することは既に知ら
れており、該水性ベース塗料としてアクリル樹脂系エマ
ルジョン、3級アミンで中和したウレタン樹脂系エマル
ジョン及び架橋剤を主成分とする水性塗料が用いられて
いる(特開平1−287183号)。
等が優れ、しかも耐チッピング性を改良された上塗り塗
膜が得られる。しかしながら、クリヤー塗料として酸触
媒を含む熱硬化性高固形分塗料を用いると該クリヤー塗
膜の硬化性が十分でなく、それに基づいて耐候性、耐溶
剤性、耐水性及び層間付着性等が劣り、更に鮮映性や平
滑性等の仕上り外観も低下するという欠陥を有してい
る。
料中に含まれる中和剤としての3級アミンがクリヤー塗
膜へブレードするためと判断される。そこで、クリヤー
塗料を塗装する前に水性ベース塗料の塗膜を加熱乾燥し
て該3級アミンを揮散させようとしても樹脂中のカルボ
キシル基と塩を形成しているため塗膜に残存し、前述の
問題を解消することはできない。
して熱硬化性高固形分塗料を使用することは、水性ベー
ス塗料の使用と相俟って大気汚染防止や省資源等の観点
から有用である。従って、熱硬化性高固形分塗料に対し
ても良好に適用することができる水性ベース塗料を得る
ことは産業上重要なことである。
行った結果、水性塗料用樹脂、ウレタン樹脂系エマルジ
ョン及び架橋剤を主成分とし、該ウレタン樹脂系エマル
ジョンが第1級及び/又は第2級モノアミンで中和され
てなる水性塗料が2コート1ベイク方式の水性ベース塗
料として優れていることを見出し、本発明を完成するに
至った。
及び/又は脂環式ポリイソシアネート、(b)高分子ポ
リオール、(c)α,α−ジメチロールモノカルボン
酸、並びに(d)鎖伸長剤及び/又は重合停止剤を反応
させ、次いでカルボキシル基を(e)第1級及び/又は
第2級モノアミンで中和して得られるポリウレタン樹脂
の水性分散体であることを特徴とする水性塗料;並びに
着色顔料及び/又はメタリック顔料を配合してなるベー
ス塗料を塗装し、硬化させることなく、該塗面に透明塗
膜を形成するクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両
塗膜を硬化せしめる2コート1ベイク方式において、上
記ベース塗料として上記水性塗料を用い、上記クリヤー
塗料としてアクリル樹脂、ヘキサアルコキシメチルメラ
ミン及び酸触媒を主成分とする有機溶剤系熱硬化型高固
形分クリヤー塗料であることを特徴とする塗装法に係
る。
脂、アルキド樹脂(含ポリエステル樹脂、以下同様)、
エポキシ樹脂、フッ素含有樹脂等の水溶化又は水分酸化
物が挙げられ、これらはいずれもその分子構造中に水酸
基やカルボキシル基等を有していることが好ましい。こ
のうち、アクリル樹脂が好適である。下記(イ)〜
(ニ)に本発明で使用されるアクリル樹脂についてより
具体的に述べる。
基含有ビニルモノマー(M−2)及びその他のビニルモ
ノマー(M−3)を共重合して得られる酸価約20〜約15
0、水酸基価約20〜約200、数平均分子量約3,000〜約10
0,000のアクリル樹脂の中和物が挙げられる。
分子中に1個以上のカルボキシル基と1個の重合性不飽
和結合とを有する化合物で、例えばアクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等が挙げ
られる。
水酸基と重合性不飽和結合とをそれぞれ1個有する化合
物であり、この水酸基は主として架橋剤と反応する官能
基として作用するものである。該モノマーとしては、具
体的には、アクリル酸もしくはメタクリル酸と炭素数2
〜10個の2価アルコールとのモノエステル化物が好適で
あり、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等
を挙げることができる。
モノマー(M−1)、(M−2)以外であって、1分子
中に1個の重合性不飽和結合を有する化合物で、その具
体例を以下〜に列挙する。
価アルコールとのモノエステル化物:例えば、メチルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プ
ロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルアク
リレート、ラウリルメタクリレート等。
チルスチレン、ビニルトルエン等。
ル基と重合性不飽和結合とをそれぞれ1個有する化合物
で、具体的には、グリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート等。
ばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート等。
リル酸アミド、メタクリル酸アミド、ジメチルアクリル
アミド、N,N−ジメチルプロピルアクリルアミド、N−
ブトキシメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド等。
ル、塩化ビニル等。
リロニトリル、メタクリロニトリル等。
もしくは2種以上を用いることができる。
うことができ、酸価が約20未満ならば水に溶解し難く、
約150を越える場合には残存カルボキシル基の影響で塗
膜性能が低下することがある。
は第2級モノアミンで中和することによって水溶性にす
ることが好ましい。
在下で乳化重合せしめることによって得られる平均粒子
径0.05〜1.0μの微粒子状アクリル樹脂で、水中に分散
してなる。
−1)、モノマー(M−2)及びモノマー(M−3)か
ら選ばれたものが好ましく、更に必要に応じて重合性不
飽和結合を1分子中に2個以上有する多ビニル化合物
(M−4)を少量併用すると粒子内架橋した水分散性ア
クリル樹脂が得られ、塗膜性能が更に向上するので好ま
しい。
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジメチクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、ジビニルベンゼ
ン、トリメチロールプロパントリアクリレート等が挙げ
られ、各化合物において、それぞれに含まれる2個以上
の不飽和結合の反応性が大差ないことが好ましく、ここ
では前記ジエン系化合物は含まれない。
及び/又は第2級モノアミンで中和することが好まし
い。
マーによって安定化されている水分散体であり、これ
は、該粒子をコア部、安定剤ポリマーをシェル部である
コア/シェルタイプのエマルジョンである。
ー(M−1)を全くもしくは殆ど含有しないビニルモノ
マー成分を乳化重合し、その後、カルボキシル基含有ビ
ニルモノマー(M−1)を多量に含んだビニルモノマー
成分を加えて乳化重合することによって得られ、このも
のは後記第1級及び/又は第2級モノアミンを用いて中
和することによって増粘するので塗装作業性の面から好
ましいものである。
させるポリマー(シェル部)があり、該コアとシェル部
とが化学的に結合してなるコア/シェルタイプのエマル
ジョンである。
に加水分解性官能基又はシラノール基を有せしめ、次い
でこれらの基に重合性不飽和結合を導入し、そして該不
飽和結合にカルボキシル基含有ビニルモノマー(M−
1)を含むビニルモノマー成分を共重合した(シェル部
が形成される)後、該シェル部のカルボキシル基を中和
することによって得たものが好ましい。
めに高湿度下でも塗膜がタレることは殆んどない。有機
溶剤を配合しても何ら異常が認められない、平滑性、光
沢、耐水性並びに付着性等が優れている等の特徴を有し
ている。
(I)〜(III)によって得られる。
に重合性不飽和結合を有するシラン系モノマー(以下、
「シラン系モノマー」と略称する)(M−5)、水酸基
含有ビニルモノマー(M−2)及びこれ以外のビニルモ
ノマー(M−6)を水性媒体中で反応せしめ、三次元に
架橋反応してなる微粒子状ポリガーが水中に分散してな
るエマルジョンを製造する。この微粒子がコア部を形成
する。
ラン系モノマー(M−5)及び/又はアリル(メタ)ア
クリレート(M−7)を反応させる。
子ポリマー表面の官能基と縮合反応し、またアリル(メ
タ)アクリレート(M−7)は該微粒子状ポリマー中に
残存する未反応の重合性不飽和結合と共重合するものと
思われ、これらのいずれの方法によっても該微粒子状ポ
リマー表面に重合性不飽和結合を導入することができ
る。
ルボキシル基含有ビニルモノマー(M−1)を含むビニ
ルモノマー成分(M−8)を共重合し、更に該カルボキ
シル基を中和する。この中和した共重合体が上記微粒子
状ポリマーを分散安定化するための安定化ポリマーであ
り、シェル部に相当する。(III)では、ビニルモノマ
ー成分(M−8)が上記(II)の反応後の微粒子状ポリ
マー表面のシラン系モノマー(M−5)及び/又はアリ
ル(メタ)アクリレート(M−7)に由来する重合性不
飽和結合と共重合する。
は、1分子中に加水分解性官能基及び/又はシラノール
基を3個と重合性不飽和結合を1個有する残基1個とが
Siに結合してなる化合物であり、一般式(R1)3−Si−
X(R1は加水分解性官能基及び/又はシラノール基、X
は重合性不飽和結合を有する残基である)で示される。
シラン系モノマー(M−5)は、主として内部架橋によ
りコア部を形成する機能を有するものである。
例えば炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜15のア
ルコキシアルコキシ基及び炭素数1〜12のアルカノイル
オキシ基等が、Xとしては例えば、CH2=CH−及び がそれぞれ挙げられ、R2はH又はCH3−、nは2〜10の
整数である。
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、アクリロキシエチルトリメトキシシラン、メタクリ
ロキシエチルトリメトキシシラン、アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、アクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン等が挙げら
れ、これらのうち特に好ましいシラン系モノマーとして
はビニルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン等を挙げることができる。
2)は前記したものが使用でき、「これ以外のビニルモ
ノマー(M−6)」は前記モノマー(M−1)〜(M−
5)から(M−5)及び(M−2)を除いたものであ
る。
酸基含有ビニルモノマー(M−2)とこれ以外のビニル
モノマー(M−6)とを水性媒体中で共重合せしめて三
次元に架橋反応してなる微粒子ポリマーを得る方法は、
例えば、それ自体既に公知の次に列挙する(i)〜(ii
i)の乳化重合方法によって行なうことができる。
してなる撹拌中の水性媒体中に不活性ガス雰囲気下で徐
々に滴下しながら所定温度で共重合を行なわしめる。
ておき、これを撹拌中の水中に徐々に滴下しながら所定
の温度で共重合せしめる。
のいずれでも差し支えない)を取出して予めシード重合
しておき、次いで、上記(i)、(ii)の方法に準じて
乳化重合してもよい。
性、平滑性等を向上させる点から好適である。
在下で行なうことが好ましい。
ーの構成比率について説明する。工程(I)の全モノマ
ーと工程(III)の全モノマーとの構成比は、両モノマ
ーの合計重量に基づいて、工程(I)の全モノマーは30
〜95重量%、特に60〜90重量%が、工程(III)の全モ
ノマーは70〜5重量%、特に40〜10重量%がそれぞれ好
ましい。
(M−5)と水酸基含有ビニルモノマー(M−2)とこ
れ以外のビニルモノマー(M−6)とからなっており、
これらのモノマーの合計重量に基づいて、シラン系モノ
マー(M−5)が0.5〜20重量%、特に1〜10重量%、
水酸基含有ビニルモノマー(M−2)が1〜30重量%、
特に2〜20重量%、これ以外のビニルモノマー(M−
6)が98.5〜50重量%、特に97〜70重量%がそれぞれ好
ましい。
有ビニルモノマー(M−1)を含むビニルモノマー成分
(M−8)からなっており、モノマー(M−1)はモノ
マー成分(M−8)中1〜50重量%、特に3〜30重量%
が好ましい。モノマー成分(M−8)は、モノマー(M
−1)に、水酸基含有ビニルモノマー(M−2)や前記
モノマー(M−3)で例示した〜のモノマーから選
ばれた1種以上を併用してなっている。このうち、モノ
マー(M−2)の含有率はモノマー成分(M−8)中30
重量%以下、特に25重量%以下が好ましい。
(M−5)や多ビニル化合物(M−4)を併用すること
もでき、その使用量はモノマー成分(M−8)に対し10
重量%以下が適している。
状ポリマーは主として重合性不飽和結合による炭素−炭
素結合とシラン系モノマー(M−5)による−Si−O−
Si−結合との両者によって三次元に架橋反応しているも
の推察される。そして、この微粒子ポリマーの表面に
は、上記シラン系モノマー(M−5)に基づく加水分解
性官能基及び/又はシラノール基が未反応の状態で結合
しているものと思われる。更に、その表面にはモノマー
(M−2)に基づく水酸基も存在する。工程(I)で得
られる微粒子状ポリマーの粒子径は界面活性剤等の種
類、量、重合方法によって異なるが、10〜500nm、特に3
0〜300nmが好ましい。
飽和結合を導入するためのものである。工程(II)で得
られる重合性不飽和結合を導入した微粒子状ポリマー
を、以下「不飽和微粒子状ポリマー」と略称する。
ー(M−5)との比率は、特に制限されないが、工程
(I)で用いたシラン系モノマー(M−5)1モル当
り、工程(II)で用いるシラン系モノマー(M−5)が
0.5〜2モル(通常前者100重量部当り後者50〜200重量
部)の範囲が好ましい。
ることが好ましく、これらの微粒子状ポリマーとの構成
比率はそれぞれ上記したものが適用できる。
状ポリマーに、カルボキシル基を有するビニルモノマー
(M−1)を含有するビニルモノマー成分(M−8)を
共重合し、次いで、該カルボキシル基を中和してシェル
部を形成する工程である。
(コア部に相当)にビニルモノマー成分(M−8)によ
る主として線状の共重合ポリマー(シェル部に相当)を
化学的に結合させるためのもののである。
モノマー成分を共重合してシェル部を形成し、更に該シ
ェル部中のカルボキシル基を中和することも含まれる。
中和剤としては、後記第1級もしくは第2級アミンを用
いることが好ましい。
リル樹脂−3が最適である。
は、1分子中に2個以上のイソシアネート基と脂肪族炭
素基又は脂環式炭素基とを有する化合物である。具体的
には、炭素数2〜12の脂肪族ジイソシアネート、例えば
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−トリ
メチルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート等;炭素数4〜18の脂環式ジイソシアネート、例え
ば1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CDI)、イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4′−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、メチルシ
クロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンジシ
クロヘキシル−4,4′−ジイソシアネート、1,3−ジイソ
シアナトメチルシクロヘキサン(水添XDI)等;芳香環
を有する脂肪族ジイソシアネート、例えばキシリレンジ
イソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネート(TMXDI)等;これらのジイソシアネート
の変性物(カーボジイミド、ウレチジオン、ウレトイミ
ン、ビューレット及び/又はイソシアヌレート変性
物);及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。こ
れらのうち好ましいものはHDI、IPDI、水添MDI及びTMXD
Iである。
と焼付け硬化時に塗膜が黄変し易く、また塗膜が紫外線
の影響によって変色し易いので好ましくない。
ール、例えばアルキレンオキシド(エチレンオキシド、
プロピレンオキド、ブチレンオキシド等)及び/又は複
素環式エーテル(テトラヒドロフラン等)を重合又は共
重合して得られるもの、例えばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン−ポリプ
ロピレン(ブロック又はランダム)グリコール、ポリエ
チレン−テトラメチレングリコール(ブロック又はラン
ダム)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ
ヘキサメチレンエーテルグリコール等;ポリエステルポ
リオール、例えば脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、アジ
ピン酸、セバチン酸、グルタル酸、アゼライン酸等)及
び/又は芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、テレフタ
ル酸等)と低分子グリコール(エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,4−ジヒドロキシメチルシ
クロヘキサン等)とを縮重合させたもの、例えばポリエ
チレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジ
オール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、ポリ
ネオペンチルアジペートジオール、ポリエチレン/ブチ
レンアジペートジオール、ポリ−3−メチルペンタンジ
アジペートジオール、ポリブチレンイソフタレートジオ
ール等;ポリラクトンポリオール、例えばポリカプロラ
クトンジオール又はトリオール、ポリ−3−メチルバレ
ロラクトンジオール等;ポリカーボネートジオール、例
えばポリヘキサメチレンカーボネートジオール;ポリオ
レフィンポリオール、例えばポリブタジエングリコール
又はその水素化物等;及びこれらの2種以上の混合物が
挙げられる。これら高分子ポリオールのうち好ましいも
のはポリエステルポリオール、ポリラクトンポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール及びこれらの混合物、
又はこれらとポリエーテルポリオールとの混合物であ
る。高分子ポリオールの分子量は通常500〜5000、好ま
しくは1000〜3000である。
レタン樹脂を水中に安定に分散させるためのアニオン性
の親水基を導入するために使用される成分であり、具体
例としてはα,α−ジメチロール酢酸、α,α−ジメチ
ロールプロピオン酸、α,α−ジメチロール酪酸等が挙
げられ、好ましいものはα,α−ジメチロールプロピオ
ン酸である。α,α−ジメチロールモノカルボン酸の量
は、カルボキシル基(−COOH)として(a)〜(c)を
反応してなるウレタン樹脂中0.3〜5重量%、好ましく
は0.5〜3重量%が望ましい。0.3重量%未満では安定な
エマルジョンが得にくく、5重量%を超えるとポリマー
の親水性が高くなるため、エマルジョンが高粘度とな
り、また塗膜の耐水性が低下するおそれがある。
及び/又は重合停止剤を使用してもよい。鎖伸長剤とし
ては低分子ポリオール及びポリアミンが挙げられる。低
分子ポリオールとしては、例えば上記ポリエステルポリ
オールの原料として挙げたグリコール及びそのアルキレ
ンオキシド低モル付加物(分子量500未満);ビスフェ
ノールのアルキレンオキシド低モル付加物(分子量500
未満);3価アルコール、例えばグリセリン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン等及びそのアルキ
レンオキシド低モル付加物(分子量500未満);及びこ
れらの二種以上の混合物が挙げられる。ポリアミンとし
ては、脂肪族ポリアミン、例えばエチレンジアミン、N
−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトレメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン等;脂環族ポリアミン、例えば4,4′−ジアミノジ
シクロヘキシルメタン、1,4−ジアミノシクロヘキサ
ン、イソホロンジアミン等;芳香環を有する脂肪族ポリ
アミン、例えばキシリレンジアミン、テトラメチルキシ
リレンジアミン等,芳香族ポリアミン、例えば4,4′−
ジアミノジフェニルメタン、トリレンジアミン、ベンヂ
ジン、フェニレンジアミン等;及びこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。鎖伸長剤の量は前記(b)高分子
ポリオールに対し通常0.3〜30重量%、好ましくは0.5〜
20重量%である。
ール、ブタノール、シクロヘキサノール等)、1価のア
ルキルアミン(モノ−及びジ−エチルアミン、モノ−及
びジ−ブチルアミン等)、アルカノールアミン(モノ−
及びジ−エタノールアミン等)等が挙げられる。
第二級モノアミンとしては、アンモニア;低級アルキル
アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、イソプロ
ピルアミン、n−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルア
ミン等;脂環族アミン、例えばシクロヘキシルアミン
等;複素環式アミン、例えばモリホリン、ピリジン等;
アルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイ
ソプロパノールアミン、メチルエタノールアミン、メチ
ルイソプロパノールアミン等;またはこれらの2種以上
の混合物が挙げられる。これらのうち好好ましいものは
2級のアルカノールアミンである。モノアミンの使用量
はカルボキシル基1.0当量に対し通常0.5〜1.5当量、好
ましくは0.7〜1.3当量である。
(c)及び(d)成分との当量比は通常0.7〜1.3、好ま
しくは0.8〜1.2である。
在下又は非存在下で前記(a)、(b)、(c)必要に
より(d)をワンショット法又は多段法により反応させ
てカルボキシル基含有ポリウレタン樹脂を形成させ、
(e)にて中和後又は中和しながら水と混合して分散体
となし、必要により溶剤を留去することによって調製さ
れる平均粒子径0.001〜1.0μ程度の自己乳化型ポリウレ
タン樹脂の水性分散体である。ポリウレタン形成反応
は、通常20〜150℃、好ましくは50〜120℃の温度で行わ
れる(但し、アミンを反応させる場合は通常80℃以下、
好ましくは0〜70℃の温度で行われる)。反応を促進さ
せるため、通常のウレタン化反応に用いられるアミン系
あるいは錫系の触媒を使用してもよい。また、溶剤を使
用する場合は水溶性で水と同程度以下の沸点を有するも
のが特に好ましい。
塗料用樹脂の中和剤としても有用である。
るためのもので、塗料用メラミン樹脂やフェノールホル
ムアルデヒド樹脂が適している。これ等は、水溶性、疎
水性のいずれでも差し支えないが、塗装作業性、貯蔵安
定性、耐湿性等を向上させるには疎水性のものを用いる
ことが好ましい。
20以下、好ましくは15以下であり且つその重量平均分子
量が800〜4000、好ましくは1000〜3000の範囲を有する
ものが適している。溶剤稀釈剤は、メラミン樹脂の親水
性溶剤への溶解性を現わす指環であり、これが低いほど
疎水性である。その測定方法は、50ccのビーカーにメラ
ミン樹脂2gを採り、五号活字を印刷した紙上におき、次
いで25℃にて水/メタノール混合溶剤(重量非35/65)
を滴下し撹拌しながら活字が判読できなくなるまで滴下
する。このときの滴下層(cc)をメラミン樹脂の接種量
で割った値(cc/g)で表示する。
される限りにおいて、特に限定はなく、種々のエーテル
化をしたもの例えばメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、オクチルアルコール、2−エチ
ルヘキシルアルコール、ベンジルアルコール等の1種又
は2種以上を用いて変性されたものを用いることができ
る。好ましくはC4以上のアルコール更に好ましくはC4〜
C7のアルコールで変性されたものが本発明では好適であ
る。また、メラミン樹脂中のエーテル基の量は、特に制
限はないが、トリアジン環1核当り5モル以下程度、好
ましくは1.5〜3モル程度であるのが適当である。ま
た、アミノ基、イミノ基、メチロール基で示される官能
基についても、上記溶剤稀釈率及び分子量が満足されれ
ば、残存官能基の種類及び量について特に限定はない
が、好ましくは通常イミノ基(アミノ基も含む)及びメ
チロール基はそれぞれトリアジン1核当り0.2〜2.0モ
ル、更に好ましくは0.5〜1.5モルの範囲である。
に当り、予め水溶性樹脂を混合しておくことが好まし
い。
COOH)、水酸基(−OH)、メチロール基(−CH2OH)、
アミノ基(−NH2)、スルホン基(−SO3H)、ポリオキ
シエチレン結合〔CH2CH2On〕等を導入した樹脂
(例えば、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂
等)で、このうち最も一般的なものはカルボキシル基を
導入し、中和してアルカリ塩として水溶性としたもので
ある。
量で前者100重量部に対して後者を通常20〜100重量部程
度、好ましくは28〜80重量部程度の範囲とするのが適当
である。両者の混合方法は、任意に行なえるが、例え
ば、両成分を、テイスパー、ホモミキサー、ボールミ
ル、サンドミル等で混合均一化し、この時必要に応じ
て、着色顔料、体質顔料等を練りこんでもよい。また、
この時必要に応じて、少量のアルコール系溶剤、エーテ
ル系溶剤等の親水性溶剤を加えることもできる。次に、
このものを強く撹拌しながら疎水性メラミン樹脂及び水
溶性樹脂の配合量に対し0.5〜5重量倍程度の脱イオン
水を徐々に加えることにより、乳白色又は着色された疎
水性メラミン樹脂粒子の表面が水溶性樹脂で被覆されて
なる粒子の水分散体である架橋剤が得られる。顔料を含
まない場合の水分散体の平均粒子系は、0.05〜0.5μ程
度の範囲である。
いるメタリック顔料及び/又は着色顔料を配合すること
ができ、メタリック顔料としては、例えばアルミニウム
フレーク、銅ブロンズフレーク、雲母状酸化鉄、マイカ
フレーク、金属酸化物を被覆した雲母状酸化鉄、金属酸
化物を被覆したマイカフレーク等を挙げることができ、
また着色顔料としては、例えば二酸化チタン、酸化鉄、
酸化クロム、クロム酸鉛、カーボンブラック等の如き無
機顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、カルバゾールバイオレット、アントラピリミンイエ
ロー、フラバンスロンイエロー、イソインドリンイエロ
ー、インダンスロンブルー、キナクリドンバイオロット
等の如き有機顔料を挙げることができる。
構成比率に関し、まず、(A)成分/(C)成分は、重
量比で90/10〜60/40の範囲が好ましい。また((A)+
(C))成分/(B)成分については、重量比で、該水
性塗料を金属基体に適用する場合は95/5〜60/40、特に9
0/10〜70/30の範囲が、プラスチックに適用する場合は9
0/10〜20/80、特に80/20〜30/70の範囲がそれぞれ好ま
しい。
する。
トバイ等の自動車外板が好適であるが、これらのみに制
限される理由はない。これ等の被塗物は金属製、プラス
チック製のいずれでもよく、金属製にはプライマーや中
塗り塗料を予め塗装してあっても差し支えない。
水及び必要に応じ増粘剤、消合剤等の添加剤を加えて、
固形分10〜40重量%程度、粘度800〜5000cps/6rpm(B
型粘度計)程度に調整しておくことが好ましい。
る場合のベースコート塗料として極めて好適に使用でき
る。即ち、例えば当該組成物を10〜50μ程度の乾燥膜圧
になるようにエアースプレー、エアレススプレー、静電
塗装等により金属製被塗物に塗装し、風乾又は温風乾燥
等により揮発成分が25重量%以下、好ましくは15重量%
以下程度になるまで乾燥させ、次いでクリヤー塗料を乾
燥膜厚15〜70μ程度になるように静電スプレー塗装等に
より塗り重ねる。次に、通常のセッティングを行なった
後、120〜160℃程度で15〜30分程度加熱して硬化塗膜と
する。この際、塗装作業性は極めて良く容易に美粧性の
塗膜を形成できる。
を必要に応じ脱脂更にはプライマー塗装等を行なった
後、上記金属製基体と同様にして塗装することができ、
両塗膜の硬化にはプラスチックの熱変形温度以下であ
る。
方式のベークコートとして使用するのが好適であるが、
該塗料を単独で塗装することも差し支えない。
は、従来から公知のものが使用でき、具体的には、例え
ばアミノアルキド樹脂、アクリル樹脂、アミノアクリル
樹脂、アミノオイルフリーアルキド樹脂、シリコンポリ
エステル樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂系等の有機溶
剤稀釈型塗料が挙げられる。特にクリヤー塗料として
は、環境問題、省資源の観点からは、有機溶剤の使用量
の少ないハイソリッド型(高固形分型)のものが望まし
く、更に粉体塗料を用いることもできる。
脂、ヘキサアルコキシメチルメラミン及び酸触媒を主成
分とする有機溶剤系熱硬化型高固型分クリヤー塗料を用
いることが好ましい。
リル酸もしくはメタクリル酸と炭素数1〜20の1価アル
コールとのモノエステル化物及び水酸基含有ビニルモノ
マーを主成分とし、更に必要に応じてカルボキシル基含
有ビニルモノマーやその他のビニルモノマー等を用いて
重合してなるものであって、数平均分子量が約1,000〜1
00,000、水酸基価が50〜200、酸価が0〜50のアクリル
樹脂が好ましい。
基含有ビニルモノマーとの反応物で変性したり、もしく
はε−カプロラクトンの開環ポリエステルを併用して使
用することも可能である。
脂の架橋剤であって、ヘキサメチロールメラミンを炭素
数1〜4の1価アルコールでフルエーテル化することに
よって得られる。トリアジン核1個が有する6個のメチ
ロール基がすべてアルキルエーテル化されていることが
必要であり、1核中でのアルキル基は同一もしくは異な
っていても差し支えない。特に好適なアルキル基として
は例えば、メチル基、エチル基、n−ブチル基、イソブ
チル基等が挙げられる。
メラミンとの架橋反応を促進させるためのものであっ
て、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、パラトルエ
ンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸等が挙
げられ、これらはアミン類でブロックしているものも使
用できる。
のであって、例えば、炭化水素系、アルコール系、エス
テル系、ケトン系、エーテル系等から選ばれた1種以上
の塗料に用いられているものが好ましい。
サアルコキシメチルメラミンとの構成比は、該両成分の
合計重量比に基づいて、前者は45〜85%、後者は55〜15
%が好ましい。また、酸触媒は上記両成分の合計100重
量部当り、0.1〜5重量部が適している。更に、該クリ
ヤー塗料の塗装時の固形分濃度は塗装材等によって任意
に選択できるが、40〜65重量%の範囲内が好ましい。
記着色顔料を透明性を阻害しない程度に配合でき、ま
た、紫外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤等の添加剤も
適宜使用することができる。
更に具体的に説明する。尚、部及び%は、いずれも重量
基準である。
I)に準じてコア/シェルタイプのエマルジョン(A−
1)〜(A−6)を製造した。
れを80〜85℃に加熱し、撹拌しながら第1表の第1プレ
エマルジョン2部を滴下し20分間熟成後、同温度で残り
のプレエマルジョンを一定速度で3時間を要して滴下し
て三次元に架橋反応してなるコア部の水分散液を得た。
に、シラン系モノマー及びアリルメタクリレートを滴下
し、80〜85℃で1時間保持して、上記コア部表面にシラ
ン系モノマー及びアリルメタクリレートを反応せしめ
た。
2プレエマルジョンを一定速度で1時間を要して滴下し
た。
固形分含有率が30%になるように脱イオン水を加えた。
得られたポリマー微粒子は有機溶剤に不溶である。その
後、脱イオン水を加えジエタノールアミンで中和し、20
%固形分含有率に調整してコア/シェル型のエマルジョ
ン(A−1)(A−6)を得た。
なる混合物を高速撹拌機で均一に分散してなる乳化物。
モノマー成分に基づく重量比率。
た。
5部及び下記の単量体混合物(1)1部を加え、窒素気
流中で撹拌混合し、60℃で3%過硫酸アンモニウム3部
を加える。次いで80℃に温度を上昇せしめた後、下記の
単量体混合物(1)99部、30%Newcol707SF2.5部、3%
過硫酸アンモニウム4部及び脱イオン水42部からなる単
量体乳化物を4時間かけて定量ポンプを用いて反応容器
に加える。添加終了後1時間熟成を行なう。
けて反応容器に加え、添加終了後1時間熟成し、30℃で
200メッシュのナイロンクロスで過した。このものに
更に脱イオン水を加え、ジエタノールアミンで、pH7.5
に調整し、Tg46℃の20%アクリル樹脂水分散液(A−
7)を得た。
コール15部を加え窒素気流中で115℃に加温する。115℃
に達したらアクリル酸n−ブチル26部、メタクリル酸メ
チル47部、スチレン10部、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル10部、アクリル酸6部及びアゾイソブチロニトリ
ル1部の混合物を3時間かけて加える。添加終了後115
℃で30分間熟成し、アゾピスイソブチロニトリル1部と
ブチルセロソルブ115部の混合物を1時間にわたって加
え、30分間熟成後50℃で200メッシュナイロンクロスで
過する。
泡粘度計)、不揮発分55%、Tg45℃であった。このもの
をジエタノールアミンで当量中和し、更に脱イオン水加
えることによって50%アクリル樹脂水溶液(A−8)を
得た。
ポリ−3−メチルペンタンアジペートジオール(分子量
2000)88.2部、1,4−ブタンジオール6.2部、トリメチロ
ールプロパン4.8部、ジメチロールプロピオン酸10.0
部、IPDI78.6部及びアセトン120部を加圧反応容器に仕
込み、加圧下85℃で5時間反応後、1,4−ブタンジオー
ル6.0部とアセトン150部を加えて更に同温度で3時間反
応させた。次に反応物を40℃まで冷却し、ジエタノール
アミン8.8部を加えて中和した後、イオン交換水700部と
混合した。次いで減圧下70℃以下でアセトンを留去し、
固形分31.6%、エンド250cps/25℃、pH9.4のウレタン樹
脂系エマルジョン(B−1)949部を得た。
リ−3−メチルペンタンアジペートジオール(分子量20
00)69.6部、トリメチロールプロパン2.6部、ビスフェ
ノールAのエチレンオキシド2モル付加物(分子量33
0)37.7部、ジメチロールプロピオン酸8.6部、IPDI92.0
部及びアセトン120部を加圧反応容器に仕込み85℃で5
時間反応させ、末端NCO%2.68のプレポリマー溶液を得
た。次いで35℃まで冷却し、アミノエチルエタノールア
ミン8.3部、イソプロパノール30部及びアセトン120部か
らなる混合物を加えて1時間反応を行なった。次にジエ
タノールアミン15.0部を含むイオン交換水700部と混合
したのち製造例1と同様にして溶剤を留去し、固形分3
0.1%、粘度350cps/25℃、pH9.4のウレタン樹脂系エマ
ルジョン(B−2)997部を得た。
66.1部、ネオペンチルアジペートジオール(分子量200
0)66.1部、トリメチロールプロパン2.5部、ビスフェノ
ールAのエチレンオキシド2モル付加物38.8部、ジメチ
ロールプロピオン酸8.2部、水添MDI102.0部及びアセト
ン120部からのプレポリマー溶液(NCO%2.72)にアミノ
エチルエタノールアミン7.9部、イソプロパノール30部
及びアセトン120部の混合物を加えて30℃で1時間反応
後、ジエタノールアミン14.3部で中和した後イオン交換
水700部と混合した。以下製造例1と同様にして固形分3
0.3%、粘度150cps/25℃、pH9.2のウレタン樹脂系エマ
ルジョン(B−3)990部を得た。
東圧化学(株)製、不揮発分60%、溶剤希釈率0.4)41.
7部を撹拌容器内に採り、製造例3で得たアクリル樹脂
水溶液(A−8)を20部加え、回転数1000〜1500回転の
デイスパーで撹拌しながら脱イオン水80部を徐々に加え
た後、更に30分間撹拌を続けて、水分散化された平均粒
子径0.11μの架橋剤(C−1)を得た。
%)23部とブチルセロソルブ25部を添加し、1時間撹拌
してアルミニウム顔料濃厚液(P−1)を得た。
拌し、185℃に達してから下記の単量体混合物を8時間
かかって添加した。
ま続け、その後セロソルブアセテート10部及びα,α′
−アゾビスイソブチロニトリル0.6部よりなる混合物を
1時間80分かかって添加した。その後2時間反応させた
後、減圧下でセロソルブアセテートを留去し樹脂分濃度
65%に調整し、アクリル樹脂溶液を製造した。アクリ
ル樹脂溶液の樹脂分の数平均分子量は4,800である。
キシ(メトキシ/ブトキシ混合)メチルメラミン〕35
部、n−ヘプタン103部及びベンゾイルパーオキシド0.1
5部を反応容器に仕込み、これを95℃に加熱し下記単量
体混合物を8時間かかって滴下した。
ブチルパーオクトエート0.65部及びシェルゾール140
3.6部の混合物を1時間かけて滴下した。その後そのま
ま95℃に温度を保って2時間撹拌を続けた。その後減圧
して溶剤34部を除去し、樹脂分60%、ワニス粘度A(ガ
ードナー気泡粘度)のアクリル樹脂非水分散液を得た。
でスチレン30部、n−ブチルメタクリレート40部、2−
エチルヘキシルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート18部及びアクリル酸2部のモノマーを反
応させて、数平均分子量4600、樹脂固形分50%、アクリ
ル樹脂溶液を得た。
香族系炭化水素溶媒)30部、キシロール20部及びn−ブ
タノール15部を仕込み加熱撹拌し、130℃に達してから
下記の単量体混合物を3時間かけて添加した。
保持した後、t−ブチルパーオクトエート1部、キシロ
ール10部の混合物を1時間かけて添加した。その後2時
間130℃に保ったまま撹拌を続けた後冷却し、このもの
にキシロールを加え、固形分濃度50重量%のアクリル樹
脂溶液を得た。このアクリル樹脂の数平均分子量(
w)は7500、水酸基価は110であった。1) TONE M−100:ユニオンカーバイド社(米国)の商品
名で、2−ヒドロキシエチルアクリレート1モルにε−
カプロラクトン2モルを付加したモノマー。
クリル樹脂非水分散液を用いて第2表に示す組成のハイ
ソリッド型クリヤー塗料T−1〜T−3を得た。
通りである。
トキシメチルメラミン) M−2:サイメル235 酸触媒 CAT−1:キャタリスト6000(三井東圧化学社製、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸) CAT−2:Nacure5225(キングインダストリーズ社製
(米)、ドデシルベンゼンスルホン酸のアミンブロッ
ク) CAT−3:Nacure2500(キングインダストリーズ社製
(米)、P−トルエンスルホン酸のアミンブロック) 実施例1〜9及び比較例1〜3 水性塗料の製造 上記製造例1〜8で得た各成分を用いて、第3表に示
す割合で配合撹拌して得られたそれぞれの組成物に「ア
クリゾールASE−60」(ロームアンドハース社製、増粘
剤)及びジエタノールアミンを加えて、みかけ粘度3000
cps/6rpm(B型粘度計)、pH7.80に調整して水性塗料を
得た。
分量である。
いるが、同表の(C)成分配合量は疎水性メラミン樹脂
のみを示しており、(A−8)成分は(A)成分の配合
量に含まれている。従って、(A)成分の欄に記載の配
合量は(C−1)成分からの(A−8)成分と同欄に記
載の(A)成分との混合物であって、その配合量から
(A−8)成分量を除いたものが(A)成分の配合量で
ある。
3)′成分は、それぞれ(B−1)、(B−2)及び
(B−3)成分で用いた第1又は第2級アミンをそれと
同当量のトリエチルアミンに代替したものである。
料(ベースコート)と製造例9で得られたハイソリッド
型クリヤー塗料を用いて、下記のように2コート1ベー
ク方式による塗装を行った。
いた。即ち、「ボンデライト#3030」(日本パーカーラ
イジング(株)製、リン酸亜鉛処理剤)で表面処理した
鋼板に、プライマーとして「エレクトロンNo.9200」
(関西ペイント(株)製、エポキシ樹脂系カチオン電着
塗料)を電着塗装し、その上に「アミラックN−2シー
ラー」(関西ペイント(株)製、アミノポリエステル樹
脂系中塗り塗料)を塗装したものを被塗物として用い
た。
の温度で相対湿度が65%の塗装環境で、それぞれ2回ス
プレーガンを用いて吹付塗布した。2回の塗布の間に2
分間のセッティングを行った。スプレーガンにおけるエ
アー圧は5kg/cm2、塗料の流量は350ml/min、被塗物との
距離は35cmとした。被塗物の位置は、全工程を通じ垂直
に保った。2回塗布後、塗装した環境に2分間放置し、
80℃の温度で10分間風乾した。室温まで冷却した後、製
造例9で得られたクリヤー塗料を静電ガンを用いて塗布
し、5分間のセッティング後、120〜140℃で30分間焼付
けた。尚、ベースコート及びクリヤー塗料の乾燥膜圧
は、それぞれ15μm及び40μmとした。かくして、2コ
ート1ベーク方式による塗装を行った。
験(1)〜(12)により評価した。その結果を第4表に
示す。
の穴の下のタレで評価した。○はタレが0〜2mmを、△
はタレが2〜4mmを、×はタレが4〜6mmをそれぞれ示
す。
発生、×はムラが著しいことをそれぞれ示す。
使用。同試験機の試料ホルダーに塗装試験板を垂直にと
りつけ、50gの7号砕石を同試験機の圧力で4kg/cm2の空
気圧で噴射し、砕石を試験板に対し直角に衝突させる。
その後、試験板は水洗・乾燥させ、チッピングによって
浮き上がった塗膜は粘着テープで除去してから、ハガレ
傷の程度を、下記表の基準で評価した。
ノール液中に5分〜10分間浸漬し、取り出して直ちに
(数秒以内で)上記方法でチッピング試験を行った。耐
チッピング試験時の試験板の温度は−20±5℃である。
98%、温度49±1℃に保持された槽内に塗装試験板を入
れ、240時間放置する。
膜面のフクレ、チヂミ等の異常の有無を評価した。対湿
試験前の塗装試験板と比較して、○は変化のないこと
を、△はフクレ、チヂミ等が少し認められたことを示
す。
荷重500gで落下させた時、塗面にワレ目の入らない最大
高さ(cm)で示す。
V促進バクロ試験による。
後の塗膜を評価。○はほとんど初期とかわらない光沢を
保っている。△は光沢低下が認められるが、ワレや白化
などの欠陥がない。×は著しい光沢低下、ヒビワレ、白
化(チョーキング)現象が認められ不合格。
さえ、塗面を往復20回強く擦る。塗面の溶け具合、キズ
や膨潤の程度で良好、著しく劣るの間を○、△及び×の
3段階で判定。
全く異常が認められないを、△はフクレの発生が少し認
められるを、×はフクレが著しく発生したをそれぞれ示
す。
で、試験片のほぼ中央に、直交する縦横11本ずつの平行
線を1mmの間隔で引いて1cm2の中に100個ます目ができる
ようにゴバン目状に切りキズをつけ、その塗面に粘着セ
ロハンテープを貼着し、それを急激に剥がした後のコバ
ン目塗膜を評価した。○は塗膜の剥離が全く認められな
いを、△はメタリック塗膜とクリヤー塗膜との層間で剥
離が少し認められたを、×は層間剥離が多く認められた
ことを示す。
ガ試験機(株)製)で測定。表中の数字はICM値で0〜1
00%の範囲の値をとり、数値の大きい方が鮮映性(写像
性)が良く、ICM値が80以上であれば鮮映性が極めて優
れていることを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】(A)水性塗料用アクリル樹脂 (B)ウレタン樹脂系エマルジョン及び (C)架橋剤 を主成分とし、且つ、上記(B)成分が、 (a)脂肪族及び/又は脂環式ポリイソシアネート、
(b)高分子ポリオール、(c)α,α−ジメチロール
モノカルボン酸、並びに(d)鎖伸長剤及び/又は重合
停止剤を反応させ、次いでカルボキシル基を(e)第1
級及び/又は第2級モノアミンで中和して得られるポリ
ウレタン樹脂の水性分散体であることを特徴とする水性
塗料。 - 【請求項2】着色顔料及び/又はメタリック顔料を配合
してなるベース塗料を塗装し、硬化させることなく、該
塗面に透明塗膜を形成するクリヤー塗料を塗装した後、
加熱して該両塗膜を硬化せしめる2コート1ベイク方式
において、上記ベース塗料として請求項記載の水性塗
料を用い、上記クリヤー塗料としてアクリル樹脂、ヘキ
サアルコキシメチルメラミン及び酸触媒を主成分とする
有機溶剤系熱硬化型高固形分クリヤー塗料を用いること
を特徴とする塗装法。
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